JP2010042694A - ディスプレイ装置の動力伝達機構 - Google Patents

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正樹 岩本
Akira Shimizu
章 清水
Yuichi Fujimoto
裕一 藤本
Hajime Saito
一 斉藤
Takahisa Shirakawa
貴久 白川
Yoko Saito
洋子 斉藤
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Abstract

【課題】駆動音の静音化を図るとともに、保守が容易で、クラッチ等のトルクリミッターを不要にして耐久性を高めたディスプレイ装置の動力伝達機構を提供する。
【解決手段】基部21に回転軸22を介して回動可能に連結され、ディスプレイ23を格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する表示部24と、基部21に回転軸25を介して回動可能に連結され、カバーを格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する蓋部26と、表示部24及び蓋部26を開閉駆動する駆動モータ41,61とを備え、駆動モータ41,61の出力軸に第1はすば歯車42a,62aを取り付け、この第1はすば歯車42a,62aと噛合する第2はすば歯車42b,62bに減速歯車列として平歯車列43,63を噛合し、表示部24及び蓋部26を開閉駆動させる駆動力を伝達するものである。
【選択図】図9

Description

本願は、例えば車両のインストルメントパネル等に搭載され、オーディオ、ビジュアル機能とナビゲーション機能とが一体になったカーナビゲーション等の車載用ディスプレイ装置等のようなディスプレイ装置の動力伝達機構の技術分野に属する。
一般に、車両のインストルメントパネル等に搭載される車載用ディスプレイ装置には、例えば特許文献1に開示された発明がある。
この特許文献1に開示された発明は、車両の格納部に格納される格納位置と、格納部から突出する使用位置との間で移動可能なディスプレイと、該ディスプレイを前記格納位置と前記使用位置との間で電動駆動する駆動手段とを備え、前記ディスプレイが格納位置にあるときに車両側の蓋部材によって前記格納部が覆われるよう構成した車載用モニタ装置において、前記ディスプレイは前記蓋部材とは別体とされ、該ディスプレイが前記格納位置から前記使用位置に向けて移動するときにその一部が前記蓋部材と当接して蓋部材を押し開けるように構成したものである。
特開平10−147185号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された発明は、駆動手段としてのモータの出力軸にウォームギヤが取り付けられている。このようなウォームギヤは、大きな減速比が得られるため、より高回転で使用されることが多い。その結果、駆動音が高音で耳障りな騒音となり、高級感が損なわれるという問題がある。また、ウォームギヤを使用すると、故障等で電源が入らない状態になると、可動部を手動により動かすことが困難になり、保守性が著しく悪くなるという問題もある。
また、特許文献1に開示された発明では、上記ウォームギヤと減速ギヤ列との間にトルクリミッターとしてのクラッチ付のギヤ部材を介在させ、所定値を超えるようなトルクが加わった場合、クラッチ付のギヤ部材で切り離し、そのトルクを伝達しないようにしている。しかし、このようなクラッチ付のギヤ部材を介在させているため、温度、湿度等の周囲の環境に影響を受け易く、磨耗により経年変化が著しく、耐久性に劣るという問題がある。
本願は、上記の事情を考慮してなされたもので、その課題の一例としては、駆動音の静音化を図るとともに、保守が容易で、クラッチ等のトルクリミッターを不要にして耐久性を高めたディスプレイ装置の動力伝達機構を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のディスプレイ装置の動力伝達機構は、基部に回転軸を介して回動可能に連結され、ディスプレイを格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する表示部と、前記基部に前記表示部の回転軸と互いに平行な回転軸を介して回動可能に連結され、カバーを格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する蓋部と、前記表示部及び前記蓋部を開閉駆動する駆動モータとを備え、前記駆動モータの出力軸に第1はすば歯車を取り付け、この第1はすば歯車と噛合する第2はすば歯車に減速歯車列として平歯車列を噛合し、前記表示部及び前記蓋部を開閉駆動させる駆動力を伝達することを特徴とする。
以下、本願の最良の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、ディスプレイ装置として例えばオーディオ、ビジュアル機能とナビゲーション機能とが一体になったカーナビゲーション等の車載用ディスプレイ装置に対して本願を適用した場合の実施形態である。
図1は本願の一実施形態を適用した車載用ディスプレイ装置が搭載される車両内部を示す概略図である。
図1に示すように、ディスプレイ装置としての本実施形態の車載用ディスプレイ装置1は、車両のインストルメントパネル2に搭載される。図1において、車載用ディスプレイ装置1の周囲には、ステアリングホイール3、メータパネル4、フロントガラス5、バックミラー6、シフトノブ7、左ドア8及び右ドア9が配置されている。
ここで、本実施形態の車載用ディスプレイ装置1は、不使用時にはカバーが閉じてインストルメントパネル2と略同一面となって完全に格納される一方、使用時にはカバーを開いてディスプレイを視認可能な位置まで突出させるようにしている。
図2は本願の一実施形態を適用した車載用ディスプレイ装置を示す斜視図、図3は図2の車載用ディスプレイ装置のカバーを示す斜視図、図4は図2の車載用ディスプレイ装置のケースを示す斜視図、図5は図2の車載用ディスプレイ装置からカバー及びケースを取り外した使用状態を示す斜視図、図6は図5の右側面図、図7は図5の格納状態を示す斜視図、図8は図7の右側面図、図9は図7の駆動モータ、ギヤ等の配置を示す平面図である。なお、以下の説明では、ディスプレイ側を正面(前面)側とし、カバー側を背面(後面)側とし、ディスプレイ及びカバーが開いて突出する方向を上方として説明する。
図2〜図5に示すように、本実施形態の車載用ディスプレイ装置1は、装置本体10と、この装置本体10に取り付けられる合成樹脂製のカバー11と、装置本体10を収納する合成樹脂製のケース12とから大略的に構成されている。
カバー11は、図2及び図3に示すように庇部11aが装置本体10から長く突出するように形成されている。カバー11は、庇部11aを長く形成したことにより、ディスプレイに照射される直射日光を遮ることができる。
ケース12は、図2及び図4に示すように正面及び側面に複数の開口部12aが形成されている。これにより、車両の搭乗者が事故等でケース12に衝突した際、ケース12を圧潰し易くし、その衝撃を吸収することができるようにしている。
装置本体10は、図5〜図8に示すように基部としての板金製のシャーシ21と、このシャーシ21に設けたステンレス鋼製の回転軸22を介して回動可能に連結され、かつディスプレイ23を格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する表示部としての板金製の表示板24と、シャーシ21に表示板24の回転軸22と互いに平行なステンレス鋼製の回転軸25を介して回動可能に連結され、カバー11を格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する蓋部としての板金製の蓋板26とを備えている。シャーシ21における表示板24の回転軸22を軸支する部位には、回転軸22より軟質の真鍮製のブッシュ29が装着されている。
表示板24は、略箱状に形成されてその内部にLCD(Liquid Crystal Display)等からなるディスプレイ23を収納するように取り付け、使用位置において両側面上端にカムフォロアとなる案内ピン27がそれぞれ突出して固定されている。
蓋板26は、上部両側面に案内部としての案内板28が両側に屈曲形成されている。これらの案内板28には、それぞれ案内ピン27が移動するカム溝となる案内溝30が形成されている。この案内溝30は、使用位置において前端側に形成された係止部31と、この係止部31から後端側に略直線状に延びる直線部32とが連続して形成されている。係止部31には、案内溝30の長手方向前端を含む3つの係止溝31a〜31cが一定間隔をおいて形成されている。
3つの係止溝31a〜31cには、それぞれ案内ピン27が係止される。これにより、ディスプレイ23の使用位置の角度を3段階に変更することができる。3つの係止溝31a〜31cは、それぞれテーパ状の溝に形成されており、これにより案内ピン27を案内し易いようにしている。
案内板28は、案内溝30内の後端に案内ピン27が係止されたとき、表示板24及び蓋板26は、図7及び図8に示すように閉じた格納位置となる。また、案内溝30内の前端の係止溝31aに案内ピン27が係止されたとき、表示板24及び蓋板26は、図5及び図6に示すように開いて突出する使用位置となり、シャーシ21とともに三角のトラス構造を形成する。
蓋板26は、図5に示すようにシャーシ21に設けた回転軸25の軸支部近傍に付勢手段としてのねじりコイルばね33,33を取り付けたことにより常時閉止方向に付勢されている。同様に、図9に示すように表示板24にも回転軸22の軸支部近傍にねじりコイルばね34,34を取り付けるようにし、これらのコイルばね33,33、34,34により蓋板26及び表示板24が常時閉止方向に付勢されている。
表示板24及び蓋板26は、それぞれ開いた使用位置の角度を検出するための図示しない角度センサを備えている。また、表示板24及び蓋板26は、例えば図示しないオープン用スイッチを押すことにより開き、図示しないクローズ用スイッチを押すことにより閉じる。
さらに、表示板24及び蓋板26は、案内ピン27が3つの係止溝31a〜31cに係止されることにより、使用位置の角度、つまりチルト角を3段階に調整することができる。このチルト角を調整するには、例えば図示しないチルト用スイッチを押すことにより、案内ピン27が順次3つの係止溝31a〜31cに係止されるように切り換わるようにしている。なお、本実施形態では、オープン用スイッチを押した場合は、案内ピン27が係止溝31aに係止されるように設定されている。このように動作させるには、例えば上記角度センサにより検出した表示板24及び蓋板26の角度検出信号を図示しない制御回路にて得て、この制御回路により駆動モータ41,61のオン、オフを制御している。
ここで、本実施形態では、オープン用スイッチを押した場合は、案内ピン27が案内溝30内の前端の係止溝31aに係止されるようにしたが、これに限らず係止溝31bに係止されるようにしてもよく、適宜変更可能である。
次に、表示板24の動力伝達機構としての駆動部について説明する。図10は本実施形態の表示板の駆動部を示す配置図である。
図9及び図10に示すように、表示板24の駆動部40は、表示板24の下端に取り付けられた駆動モータ41を有し、この駆動モータ41の出力軸には、第1はすば歯車42aが固着されている。この第1はすば歯車42aと噛合するナイロン製の第2はすば歯車42bは、減速ギヤ列を構成する平歯車列43を介して金属製の焼結ギヤが用いられたピニオン44に噛合されている。このピニオン44がシャーシ21に固定された一方のラック部材45と噛合している。また、平歯車列43の一つが連結軸46の両端近傍に取り付けられた連結ギヤ47,47の一方と噛合し、この連結ギヤ47,47の他方は、伝達ギヤ列48に噛合している。この伝達ギヤ列48は、金属製の焼結ギヤが用いられたピニオン49を介してシャーシ21に固定された他方のラック部材50と噛合している。
なお、第2はすば歯車42bは、平歯車列43のうちのひとつと一体となった2段ギヤである。第1はすば歯車42aは、例えばポリアセタール製であり、第2はすば歯車42bは、上記のようにナイロン製である。このように互いに硬度の異なる材質のギヤ同士を噛合させることにより、静穏化を図ることができる。但し、第1はすば歯車42aと第2はすば歯車42bの双方をナイロン製とした場合でも静穏化を図ることができる。要するに、第1はすば歯車42aと第2はすば歯車42bの少なくとも一方をナイロン製にすれば、静穏化が図れることになる。
ここで、表示板24の下端には、図5及び図7に示すように互いに対をなす2つのブラケット51a,51bと、52a,52bが固着されている。ブラケット51a,51bには、平歯車列43、ピニオン44の回転軸がそれぞれ取り付けられ、これらの回転軸は、平歯車列43、ピニオン44をそれぞれ回転可能に支持している。ブラケット52a,52bには、伝達ギヤ列48、ピニオン49の回転軸がそれぞれ取り付けられ、これらの回転軸は、伝達ギヤ列48、ピニオン49をそれぞれ回転可能に支持している。そして、ブラケット51aとブラケット52bには、上記連結軸46が取り付けられている。
したがって、駆動モータ41を正方向に回転駆動すると、第1はすば歯車42a及び第2はすば歯車42bが回転し、その回転が平歯車列43を介して減速され、ピニオン44を介して一方のラック部材45に対して移動する。同時に、連結ギヤ47,47が回転し、その回転力が伝達ギヤ列48を介してピニオン49を回転させることにより、他方のラック部材50に対して移動することとなる。これにより、図5及び図6に示すように表示板24が開いて突出する使用位置となる。また、駆動モータ41を逆方向に回転駆動すると、上記と反対方向に第1はすば歯車42a及び第2はすば歯車42b等が回転することとなり、図7及び図8に示すように表示板24が閉じて格納位置となる。
次に、蓋板26の動力伝達機構としての駆動部について説明する。図11は本実施形態の蓋板の駆動部を示す配置図である。
図9及び図11に示すように、蓋板26の駆動部60は、シャーシ21の起立壁21aに取り付けられた駆動モータ61を有し、この駆動モータ61の出力軸には、第1はすば歯車62aが固着されている。この第1はすば歯車62aと噛合するナイロン製の第2はすば歯車62bは、減速ギヤ列を構成する平歯車列63、焼結ギヤ63aを介して蓋板26の下端に取り付けられた一方のセクタ歯車64に噛合されている。また、平歯車列63の一つが連結軸65の両端近傍に取り付けられた連結ギヤ66,66の一方と噛合し、この連結ギヤ66,66の他方は、伝達ギヤ列67、焼結ギヤ67aを介して他方のセクタ歯車68に噛合している。
なお、第2はすば歯車62bは、第2はすば歯車42bと同様に平歯車列63のうちのひとつと一体となった2段ギヤである。第1はすば歯車62aは、例えばポリアセタール製であり、第2はすば歯車62bは、上記のようにナイロン製である。また、第1はすば歯車62aと第2はすば歯車62bの双方をナイロン製としてもよい。要するに、第1はすば歯車42aと第2はすば歯車42bと同様に、第1はすば歯車62aと第2はすば歯車62bの少なくとも一方をナイロン製にすれば、静穏化が図れることになる。
さらに、シャーシ21の起立壁21a,21bには、図9に示すように平歯車列63の回転軸が取り付けられている。また、シャーシ21の図示しない起立壁には、焼結ギヤ63a(図11に示す)の回転軸が取り付けられている。これらの回転軸は、平歯車列63、ギヤ63aをそれぞれ回転可能に支持している。そして、シャーシ21には、図9に示すように起立壁21c,21dが固着され、起立壁21c,21dには伝達ギヤ列67、焼結ギヤ67a(図11に示す)の回転軸が取り付けられ、これらの回転軸は伝達ギヤ列67、焼結ギヤ67aをそれぞれ回転可能に支持している。起立壁21a,21dには、上記連結軸65が取り付けられている。
したがって、駆動モータ61を正方向に回転駆動すると、第1はすば歯車62a及び第2はすば歯車62bが回転駆動し、その回転速度が平歯車列63を介して減速され、その回転力が焼結ギヤ63aを介して蓋板26の下端に取り付けられた一方のセクタ歯車64を一方向に移動させる。同時に、連結ギヤ66,66が回転し、その回転力が伝達ギヤ列67、焼結ギヤ67aを介して他方のセクタ歯車68を一方向に移動させる。これにより、図5及び図6に示すように蓋板26が開いて使用位置となる。また、駆動モータ61を逆方向に回転駆動すると、上記と反対方向に第1はすば歯車62a及び第2はすば歯車62b等が回転することとなり、図7及び図8に示すように蓋板26が閉じて格納位置となる。
次に、本実施形態の動作を説明する。
まず、本実施形態の車載用ディスプレイ装置1は、図7及び図8に示すように不使用時の格納位置では、ディスプレイ23を保持する表示板24及び図2に示すカバー11を保持する蓋板26が閉じた状態であり、ケース12内、すなわちカバー11がインストルメントパネル2と略同一面となって完全に格納されている。このとき、案内板28は、案内溝30内の後端に案内ピン27が係止されている。また、表示板24及び蓋板26は、コイルばね33,33及び図示しないコイルばねにより、それぞれ常時閉止方向、つまり格納位置を保持する方向に付勢されている。これにより、車両に振動が発生したとしても表示板24及び蓋板26のがたつきを防止することができる。
次に、本実施形態の車載用ディスプレイ装置1を使用位置に開くには、図示しないオープン用スイッチを押圧操作して制御回路が表示板24及び蓋板26のそれぞれの駆動モータ41,61を正方向に回転駆動させる。駆動モータ41を正方向に回転駆動させると、図9及び図10に示すように、第1はすば歯車42a及び第2はすば歯車42bが回転し、その回転が平歯車列43を介して減速され、ピニオン44を介して一方のラック部材45に対して移動する。同時に、連結ギヤ47,47が回転し、その回転力が伝達ギヤ列48を介してピニオン49を回転させることにより、他方のラック部材50に対して移動することとなる。
同時に、駆動モータ61を正方向に回転駆動させると、図9及び図11に示すように、第1はすば歯車62a及び第2はすば歯車62bが回転し、その回転速度が平歯車列63を介して減速され、その回転力が焼結ギヤ63aを介して蓋板26の下端に取り付けられた一方のセクタ歯車64を一方向に移動させる。同時に、連結ギヤ66,66が回転し、その回転力が伝達ギヤ列67、焼結ギヤ67aを介して他方のセクタ歯車68を一方向に移動させる。
このように動作させることにより、図12に示すように表示板24の両側面上端に突出して固定した案内ピン27が蓋板26の案内溝30の後端側から直線部32、係止部31を経て移動して前端の係止溝31aに係止される。これにより、図5及び図6に示すように表示板24及び蓋板26が開いて使用位置となり、ディスプレイ23を視認可能な位置まで突出させることができる。
このとき、表示板24及び蓋板26は、ねじりコイルばね33,33及びねじりコイルばね34,34により、それぞれ閉止方向に付勢されつつ、その付勢力に抗して徐々に開いていくので、がたつくことなく円滑に開動作をさせることができ、動作の信頼性が向上し、高級感が得られる。そして、表示板24の両側面上端に案内ピン27がそれぞれ突出して固定される一方、蓋板26の上部両側面に案内板28が形成され、これらの案内板28にそれぞれ案内ピン27が移動する案内溝30が形成されているので、表示板24及び蓋板26は、それぞれ上端部分で案内ピン27が案内溝30内を移動する。そのため、車両走行中であっても円滑に開動作させることができる。また、表示板24及び蓋板26が開いた使用位置では、例えば駆動モータ41,61に微弱電流を流しておくことにより、表示板24及び蓋板26は、ねじりコイルばね33,33及びねじりコイルばね34,34と相俟って、常に案内ピン27を係止溝31aに食い込ませるように係止することができるため、ディスプレイ23の振動を未然に防止することができ、ディスプレイ23を見易くすることができる。
また、本実施形態の車載用ディスプレイ装置1を格納位置に閉じるには、図示しないクローズ用スイッチを押圧操作して制御回路が表示板24及び蓋板26のそれぞれの駆動モータ41,61を逆方向に回転駆動させる。駆動モータ41を逆方向に回転駆動させると、図9及び図10に示すように、第1はすば歯車42a及び第2はすば歯車42bが逆回転し、その回転が平歯車列43を介して減速され、ピニオン44を介して一方のラック部材45に対して移動する。同時に、連結ギヤ47,47が逆回転し、その回転力が伝達ギヤ列48を介してピニオン49を逆回転させることにより、他方のラック部材50に対して移動することとなる。
同時に、駆動モータ61を逆方向に回転駆動させると、図9及び図11に示すように、第1はすば歯車62a及び第2はすば歯車62bが逆回転し、その回転速度が平歯車列63、焼結ギヤ63aを介して減速され、その回転力が蓋板26の下端に取り付けられた一方のセクタ歯車64を他方向に移動させる。同時に、連結ギヤ66,66が逆回転し、その回転力が伝達ギヤ列67、焼結ギヤ67aを介して他方のセクタ歯車68を他方向に移動させる。
このように動作させることにより、図12に示すように案内ピン27が前端の係止溝31aに係止された位置から係止部31、直線部32を経て移動し、案内溝30の後端に係止される。これにより、図7及び図8に示すように表示板24及び蓋板26が閉じて格納位置となる。この格納位置では、上述したようにディスプレイ23を保持する表示板24及び図2に示すカバー11を保持する蓋板26が閉じた状態であり、ケース12内すなわちカバー11がインストルメントパネル2と略同一面となって完全に格納されていることとなる。
さらに、本実施形態の車載用ディスプレイ装置1が使用位置で開いた状態で、故障等の何らかの原因で電源がオフになった場合、車載用ディスプレイ装置1を格納位置に閉じるには、まず、まず、搭乗者がカバー11を持ち上げながらディスプレイ23を押圧して係止溝31aから案内ピン27を外すようにし、続いて表示板24及び蓋板26のそれぞれを押圧する。すると、表示板24側では、ピニオン44,49がラック部材45,50に対してそれぞれ移動して回転すると同時に、平歯車列43、伝達ギヤ列48、第1はすば歯車42a、第2はすば歯車42b、及び連結ギヤ47,47が逆回転する。同時に、蓋板26側では、セクタ歯車64,68を他方向に移動させ、焼結ギヤ63a、平歯車列63、第1はすば歯車62a、第2はすば歯車62b、連結ギヤ66,66、焼結ギヤ67a、及び伝達ギヤ列67が逆回転する。
これにより、図12に示すように案内ピン27が前端の係止溝31aに係止された位置から係止部31、直線部32を経て移動し、案内溝30の後端に係止される。このように手動によって図7及び図8に示すように表示板24及び蓋板26を閉じて格納位置にすることができる。したがって、電源がオフになった場合でも、表示板24及び蓋板26を閉じて格納位置にすることができるので、表示板24及び蓋板26を開いて使用位置に放置したままにするのを防止することができる。その半面、故障等で電源が入らない状態になった場合でも、表示板24及び蓋板26を手動により動かすことができるため、保守を容易に行うことが可能となる。
このように本実施形態によれば、各駆動モータ41,61の出力軸に第1はすば歯車42a,62aをそれぞれ固着したので、第1はすば歯車42a,62a、第2はすば歯車42b,62bの回転によって駆動音が高音の耳障りな音になることがなくなり、静音化が図られ、高級感を得ることができる。これらの第2はすば歯車42b,62bにそれぞれ減速歯車列として平歯車列43,63を噛合したので、はすば歯車42,62の回転により、平歯車列43,63のスラスト方向に力が加わり、各歯車が緊密に噛合して一層静音化を図ることができる。加えて、第2はすば歯車42b,62bをナイロンにより成形したことにより、一段と静音化を図ることができる。
また、これらの第2はすば歯車42b,62bにそれぞれ減速歯車列として平歯車列43,63を噛合して表示板24及び蓋板26を同時に開閉駆動させるようにしたので、所定値を超えるようなトルクが加わった場合でも、クラッチ等のトルクリミッターを介在させることなく、平歯車列43,63が逆回転してそのトルクを吸収することで、動力伝達機構としての耐久性を向上させることができる。そして、第1はすば歯車42a,62a、第2はすば歯車42b,62b、平歯車列43,63、連結ギヤ47,66、は、それぞれ同じものが用いられるため、ギヤの種類を減らすことができ、その結果、金型にかかる費用を大幅に削減することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、平歯車列43,63の最終段を金属製の焼結歯車としたことにより、耐久性を高め、平歯車列43,63の最終段が最も駆動力を受けるにも拘らず、その駆動力に対応することが可能となる。
そして、本実施形態によれば、シャーシ21における表示板24の回転軸22を軸支する部位には、ステンレス鋼製の回転軸22より軟質の真鍮製のブッシュ29が装着されているので、回転軸22の耐久性を向上させることができる。
なお、本願は、上記実施形態に限定することなく、種々の変更が可能である。例えば上記実施形態では、本願を車載用ディスプレイ装置に適用した例について説明したが、表示板24及び蓋板26を格納位置と使用位置との間で開閉可能に構成したものであれば、如何なる電子機器でも適用することができる。
また、上記実施形態では、表示板24及び蓋板26を互いに異なる駆動モータ41,61により格納位置と使用位置との間で同時に開閉可能としたが、1つの駆動モータにより表示板24及び蓋板26を開閉するようにしてもよい。
本願の一実施形態を適用した車載用ディスプレイ装置が搭載される車両内部を示す概略図である。 本願の一実施形態を適用した車載用ディスプレイ装置を示す斜視図である。 図2の車載用ディスプレイ装置のカバーを示す斜視図である。 図2の車載用ディスプレイ装置のケースを示す斜視図である。 図2の車載用ディスプレイ装置からカバー及びケースを取り外した使用状態を示す斜視図である。 図5の右側面図である。 図5の格納状態を示す斜視図である。 図7の右側面図である。 図7の駆動モータ、ギヤ等の配置を示す平面図である。 本実施形態の表示板の駆動部を示す配置図である。 本実施形態の蓋板の駆動部を示す配置図である。 本実施形態の表示板及び蓋板の開閉状態を示す側面図である。
符号の説明
1:車載用ディスプレイ装置
2:インストルメントパネル
10:機器本体
11:カバー
12:ケース
21:シャーシ
22:回転軸
23:ディスプレイ
24:表示板
25:回転軸
26:蓋板
27:案内ピン
28:案内板
30:案内溝
31:係止部
31a,31b,31c:係止溝
40:駆動部
41:駆動モータ
42a:第1はすば歯車
42b:第2はすば歯車
43:平歯車列
60:駆動部
61:駆動モータ
62a:第1はすば歯車
62b:第2はすば歯車
63:平歯車列

Claims (6)

  1. 基部に回転軸を介して回動可能に連結され、ディスプレイを格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する表示部と、
    前記基部に前記表示部の回転軸と互いに平行な回転軸を介して回動可能に連結され、カバーを格納位置と使用位置との間で開閉可能に保持する蓋部と、
    前記表示部及び前記蓋部を開閉駆動する駆動モータとを備え、
    前記駆動モータの出力軸に第1はすば歯車を取り付け、この第1はすば歯車と噛合する第2はすば歯車に減速歯車列として平歯車列を噛合し、前記表示部及び前記蓋部を開閉駆動させる駆動力を伝達することを特徴とするディスプレイ装置の動力伝達機構。
  2. 請求項1に記載のディスプレイ装置の動力伝達機構において、
    前記表示部又は前記蓋部に所定以上の負荷が加えられた場合に、前記平歯車列、前記第1、前記第2はすば歯車及び前記駆動モータが逆回転可能であることを特徴とするディスプレイ装置の動力伝達機構。
  3. 請求項1に記載のディスプレイ装置の動力伝達機構において、
    前記平歯車列の最終段を金属製の焼結歯車としたことを特徴とするディスプレイ装置の動力伝達機構。
  4. 請求項1に記載のディスプレイ装置の動力伝達機構において、
    前記第1はすば歯車及び前記第2はすば歯車の少なくとも一方は、ナイロンにより成形したことを特徴とするディスプレイ装置の動力伝達機構。
  5. 請求項1に記載のディスプレイ装置の動力伝達機構において、
    前記表示部の回転軸を軸支する前記基部には、前記回転軸より軟質の金属製ブッシュを装着したことを特徴とするディスプレイ装置の動力伝達機構。
  6. 請求項5に記載のディスプレイ装置の動力伝達機構において、
    前記ブッシュに真鍮を用いる一方、前記表示部の回転軸にステンレス鋼を用いたことを特徴とするディスプレイ装置の動力伝達機構。
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JPH0939674A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Zanavy Informatics:Kk 車載用ディスプレイ装置
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