JP2010041600A - 音制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】壁材11と、壁材11の第1側に配置され、供給される超音波を出力する第1のスピーカ12と、第1のスピーカ12およびフィルタ15に超音波信号を供給する超音波発信器14と、フィルタ15を通過した超音波信号を音楽信号で変調する変調部17と、変調部17で変調された超音波信号が供給され、この超音波信号を出力する第2のスピーカ13と、を含む。そして、フィルタ15は、第1のスピーカ15から発せされた超音波が壁材11を通過する際の変化と同じ変化を与える機能を有する。
【選択図】図1
Description
そのため、一定レベルで持続する騒音については効果があるが、人の話し声などのような突発的に発生するものについては対処が間に合わず充分な効果が得られなかった。
また、第2側である室内側にはあらかじめこの超音波で変調した音楽を流す。すると、第1側の第1のスピーカで発生させた超音波により第2側の音は可聴領域に復調される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る音制御装置の構成例を示す図である。
そして、壁材11の第1側SD11に第1のスピーカ12が配置され、第2側SD12に第2のスピーカ13が配置されている。
第1のスピーカ12は、超音波発信器14により超音波信号が供給され、その超音波を出力する。
第2のスピーカ13は、変調部17で変調された超音波信号が供給され、この超音波信号を出力する(発音する)。
具体的には、フィルタ15は、第1のスピーカ12から発せられた超音波が壁材11を通過する際の周波数特性の変化をシミュレートし、その結果を変調部17に出力する。
変調部17は、たとえば乗算器により形成される。
超音波発信器14の超音波信号の出力を2分し、一方を外部側の第1のスピーカ12に入力させる。もう一方の超音波信号は壁材を通過する際の周波数特性の変化をシミュレートするためのフィルタ15を通った後、変調部17において室内で試聴する音楽信号で変調され室内側の第2のスピーカ13より出力する。
これにより、音制御装置10は、室外のノイズを人間に聞こえない超音波領域へ追い出すことで実現される、いわゆる遮音壁として機能する。
これに対して、遮音壁として機能する本第1の実施形態の音制御装置10は、マイクロフォンは使用しない。壁材11の両側の装置はどちらもスピーカとして機能する。
ノイズ側(壁の左側)の第1のスピーカ12より超音波を出力することでノイズに変調をかけ超音波領域にシフトさせる。
また、室内側(壁の右側)にはあらかじめこの超音波で変調した音楽を流す。すると、第1側SD11のスピーカで発生させた超音波により第2側SD12の音は可聴領域に復調される。
これは、図3に示すように、周波数軸上では、超音波領域の音楽と可聴領域のノイズを交換する形となる。
この例では、可聴域の音は、超音波と混合することで、80kHz〜99.98kHz、100.02kHz〜120kHzの聞こえない非可聴域にシフトする。
さらに、音制御装置10は、フィルタ15を通過した超音波信号を音楽信号で変調する変調部17と、変調部17で変調された超音波信号が供給され、この超音波信号を出力する第2のスピーカ13と、を含む。
そして、フィルタ15は、第1のスピーカ15から発せされた超音波が壁材11を通過する際の変化と同じ変化を与える機能を有する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る音制御装置の構成例を示す図である。
そして、壁材31の第1側SD31にマイクロフォン32が配置され、第2側SD32にスピーカ33が配置されている。
たとえば、本音制御装置30を図7に示すような自動車などの車両40に適用する場合、壁材31が車両40のボディ材41であり、第1側SD31は車両40の外部であり、第2側SD32は車両40の室内である。
マイクロフォン32は、第1側SD31の外部環境音を収音し、出力する。
スピーカ33は、加算部39で加算して得られた信号を出力する(発音する)。
で発生するノイズをあらかじめ測定し、その測定結果が記憶されている。
メモリ36に格納される情報には、たとえば車両40のエンジン音情報等が含まれる。
センサ情報は、アクセル開度、車速、ギヤ段数、エンジン回転数等が車内のノイズの要因となることを前提として取得される。
すなわち、本第2の実施形態においては、第2側SD32が車両40の室内である場合であって、車内といった特定の環境下ではエンジンなどで発生するノイズが車速、エンジン回転数、ギヤ段数、アクセル開度などによって予測できることを利用する。
制御装置38は、第2側SD32である室内で発生が予想されるノイズをメモリ36の内容から読み出しあるいは合成し、それを打ち消すような反転信号であるキャンセル信号S38を生成する。
そして、前記の外部環境音と、室内ノイズのキャンセル信号を加算部39で加算し室内側のスピーカ33から出力する。
これにより、音制御装置30は、いわゆる音の透明壁として機能する。
既存のノイズキャンセラがマイクでノイズを拾うことを特徴にするのに対し、本音制御装置30ではノイズキャンセラ動作自体にはマイクロフォンは使用しない。
本第2の実施形態においては、車内といった特定の環境下ではエンジンなどで発生するノイズが車速、エンジン回転数、ギヤ段数、アクセル開度などによって予測できることを利用する。
このようにして得た車内ノイズからそれを打ち消すような信号を車内に出力すれば車内が静粛化される。
さらにこの車内ノイズ打消し信号に外部マイクで得た車外の音を加えれば、車体が音的に透明になってあたかも存在しないように外部の音が聞こえるようになる。
これにより、後続車の接近を音で感じ取ることで安全性を向上させたり、森林のドライブで小川のせせらぎを聞き取ることが可能になるなどの臨場感の向上が期待できる。
音制御装置30は、さらに、状況に応じて第2側SD32で発生するノイズ情報があらかじめ格納されている記憶部としてのメモリ36と、第2側の状況を把握するための情報を得るための情報取得部37と、を含む。
さらに、音制御装置30は、情報取得部37の取得情報を受けて、メモリ36の格納情報を用いて第2側で発生が予想されるノイズを打ち消すキャンセル信号S38を生成する制御装置38を有する。
そして、音制御装置30は、フィルタ34から出力される第1側の環境音と制御装置38によるキャンセル信号とを加算する加算部39と、壁材31の第2側に配置され、加算部39で加算して得られた信号を出力するスピーカ33と、を有する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る音制御装置の構成例を示す図である。
図8の例において、音制御ユニット50−1,50−2が図中の縦方向に所定間隔をあけて一直線上になるような所定の位置関係をもって配置されている。より具体的には、音制御ユニット50−1,50−2は、構成要素として含む壁材が一直線上になるように所定の位置関係をもって配置されている。
そして、壁材51の第1側SD35に第1のトランスデューサ52が配置され、第2側SD52に第2のトランスデューサ53が配置されている。
本実施形態においては、たとえば第1のトランスデューサ52がマイクロフォンとして機能し、第2のトランスデューサ53がスピーカとして機能する。
位相器54は、マイクロフォンとしての第1のトランスデューサ52により電気信号に変換された音の位相を調整してスピーカとしての第2のトランスデューサ53に出力する。
位相器54は、位相調整量が可変である。
この位相器54は、たとえばアンプにより構成される。
そして、マイクロフォンによって電気信号に変換された音の位相を調整する位相器54を経てスピーカに入力する。
図9に示すように、このような構成の音制御ユニット50−1,50−2、・・、50−nを複数用意することで、いわゆる音のレンズが実現される。
音制御装置50においては、音の方向を変化させることもでき、位相器54を付け換えることで、音の角度だけでなく入出力方向を変えることも可能である。
また、このセットを複数用いることで、音の方向を曲げたり、レンズのように収束させることができる。これらはマイクロフォンとスピーカの間に設けたアンプで位相(遅延)を調整することで行われる。
たとえば、光学レンズではその材質(ガラスなど)によって光が屈折することを利用して集光させているが、これはガラス中で光速が低下することによる位相合成と同じことになる。
図10(B)に示すように、音制御ユニット50−1,50−2の位相器54の位相調整量を異ならせて異位相とすることで音の方向を所定角度曲げることができる。
各音制御ユニット50−1〜50−nは、コイルとマグネットを含み、壁材51の第1側SD51および第2側SD52にそれぞれ配置された第1のトランスデューサ52および第2のトランスデューサ53と、位相器54と、を含む。
そして、第1のトランスデューサ52および第2のトランスデューサ53のいずれか一方がマイクロフォンとして機能し、他方がスピーカとして機能する。位相器54は、マイクロフォンとしてのトランスデューサにより電気信号に変換された音の位相を調整してスピーカとしてのトランスデューサに出力する。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る音制御装置の構成例を示す図である。
図12は、図11の受信機の構成例を示す図である。
受信機62は、たとえばヘッドフォンにより形成される。
第1の乱数発生器612は乱数1を発生し、変調部613に出力する。
変調部613は、音源611による音を乱数発生器612による乱数1で変調し、変調した音波を第1のスピーカ614に出力する。
第1のスピーカ614は、変調部613で変調された音波を出力する。
変調部613は、たとえば乗算器により形成される。
マイクロフォン621は、送信機61のスピーカ614から発せられた音波を収音し、アンプ622に出力する。
アンプ622は、マイクロフォン621の出力を所定の振幅に増幅し混合器624に出力する。
第2の乱数発生器623は、同期信号SYNCに同期して送信機61の第1の乱数発生器612と同じ乱数1を発生可能であり、発生した乱数を混合器624に出力する。
混合器624は、アンプ622を介したマイクロフォン621で収音した音波に第2の乱数発生器623による乱数を混合し、アンプ625に出力する。
アンプ625は、混合器624の出力を所定の振幅に増幅し第2のスピーカ626に出力する。
第2のスピーカ626は、アンプ625を介した混合器624により混合された音を出力する。
送信機61より送られた音波をマイクロフォン621で受け、第2の乱数発生器623による乱数との乗算を行う混合器624、あるいは乱数を発生させ空間上で混合を行うスピーカを持つヘッドフォンからなるワイヤレスヘッドホンシステムが実現される。
本実施形態では、超音波をキャリアとして使うものではない。すなわち、本実施形態においては、単純な超音波ではなく乱数を使う。
音声信号より高い周波数(=超音波領域)の乱数で音声信号を変調することでそのままでは聞こえない状態で空気中に放出し、受け側のヘッドフォンでは送り側と同じ乱数を発生させたスピーカを用意して復調を行う。
こうすると同じ乱数系列をもつヘッドフォンのみが音声信号を再生することになる。
また、図14は、受信機で送信機と同じ乱数を用いる場合と異なる乱数を用いる場合の再生状態を説明するための波形図である。
これに対して、図13(B)に示すように、受信機62側で送信機61側と異なる乱数2を用いて復調すると、ノイズのみ聞こえるようになる。
このノイズがヘッドフォン装着時に不快感を与える場合は、図12に示すように、一定レベル以下の信号をノイズとみなしてスピーカ音量を下げるスケルチ回路を挿入してもよい。
図14(a)に示すような原音に、図14(b)に示すような乱数1を掛けると、図14(c)に示すように変調波1が生成される。そして、図14(d)に示すように、同じ乱数1をもう一度掛けると、図14(e)に示すように、復調波1は原音と同じになる。
図16は、図15の音制御装置のタイミングチャートを示す図である。
この光が受信機62側のフォトトランジスタ627で受光され、これを同期信号SYNCとして第2の乱数発生器623が乱数の発生を開始する。
原理的には、1回同期がとれればよいが、実際には同期に失敗したり、長時間立つと同期がずれてしまう可能性があることから、あらかじめ決められた間隔で繰り返し同期をとることになる。
図18は、図17の音制御装置のタイミングチャートを示す図である。
図19は、受信機側に設けられる相関器の構成例を示す図である。
図20は、図19の相関器のタイミングチャートである。
受信機62において、マイクロフォン621と第2の乱数発生器623との間に相関器628が接続されている。
受信機62において、(1)目印発見処理(探索処理)、(2)乱数1発生、(3)目印確認処理が行われる。
この場合、図19に示すように、あらかじめ規定された時間ごとに相関器628の出力パルスが出力されていれば同期がとれている。相関器628の出力パルスが出力されていなければ、目印MKの発見処理から繰り返す。
相関器628において、マイクロフォン621の出力に対して乗算器6281で目印MKが掛け合わされる。
ここで目印が一致しない場合には、高域成分が残ってしまう。図20に示すように、これをHPF6282で高域成分の抽出処理が行われ、そのレベルがレベルメータで検出され、このレベルが判定器6284で判定される。判定器6284で目印が一致したと判定された場合に同期がとれているものとして同期信号SYNCが第2の乱数発生器623に出力される。
送信機61は、音源611と、乱数を発生する第1の乱数発生器612と、記音源による音を第1の乱数発生器による乱数で変調する変調部613と、変調部613で変調された音波を出力する第1のスピーカ614と、を含む。
受信機62は、送信機61のスピーカから発せられた音波を収音するマイクロフォン621と、送信機の第1の乱数発生器612と同じ乱数を発生可能な第2の乱数発生器623と、を含む。更に、受信機62は、マイクロフォン621で収音した音波に第2の乱数発生器623による乱数を混合する混合器624と、混合器624により混合された音を出力する第2のスピーカ626と、を含む。
図21は、本発明の第5の実施形態に係る音制御装置の構成例を示す図である。
そして、壁材51の第1側SD35に第1のトランスデューサ52が配置され、第2側SD52に第2のトランスデューサ53が配置されている。
本実施形態においては、たとえば第1のトランスデューサ52がマイクロフォンとして機能し、第2のトランスデューサ53がスピーカとして機能する。
位相器54は、マイクロフォンとしての第1のトランスデューサ52により電気信号に変換された音の位相を調整してスピーカとしての第2のトランスデューサ53に出力する。
位相器54は、位相制御装置74の制御により位相調整量が可変である。
この位相器54は、たとえばアンプにより構成される。
人間が移動したり、首を振った場合にそれに追従して音源を移動あるいは固定させるためには、人間の位置や顔の向きを知ることと、耳に向けて正確に音を送り込む必要がある。
これには人間の顔面認識を行う必要があるが、もっと簡便に耳の位置がわかるようなマーカーをつけたヘッドフォンを装着してもらい、カメラでそれを検出することでも可能となる。
耳に音を送る方法としては、超音波スピーカの超指向性を利用する方法の他に、本実施形態のように第3の実施形態で説明した音のレンズを使用しても良い。その場合、ヘッドフォンはマーカーだけでよく、専用のイヤリングといったものでも代用できる。
本第6の実施形態においては、各種センサからの情報を、音の位相差(x軸方向を表現)、音程(y軸方向を表現)、音量(色に相当するものを表現)によって表現し、頭の中で2次元ディスプレイを思い浮かべることで情報を得る音のスクリーンを形成するシステムについて説明する。
たとえばカーナビゲーション(以下、カーナビという)のような走行中に運転者に色々な情報を伝達する装置としては液晶ディスプレイが代表的なものである。
ただし、前方の景色とディスプレイの視線移動は危険発見の遅れの原因となることもありできるだけないほうが良い。そこで、戦闘機などで用いられる HUD(Head Up Display)を使ってフロントガラスに情報を投影する方法があるが高価なためほとんど普及していない。
本第6の実施形態においては、音によってより多くの情報を表現する手段を提供するものである。音の位相差(左右つまりX軸を表現する)、音程(高低つまりY軸を表現する)、音量(視覚の色に相当する表現を行う)の3つのパラメータを用いて情報の表現を行う。非常に画素の荒い白黒テレビを音で表現しようとするようなものである。
これを自車の上方からの図が描かれた液晶ディスプレイで、中心から右上に矢印が引かれたと考えれば、自車の右前方に何かあるというサインとなる。このようにして、図23に示すように、○や△などの簡単な図形や、線が表現できる。また、音量を変えることで重要度表現することもできる。
本構成を実現するにあたり、運転者の耳を狙って音を送り込む必要がある。有線のヘッドフォンを使用するのが一番簡単である。
したし、第5の実施形態で説明したビームフォーカスを利用すると無線化できる。
また、第4の実施形態で説明したワイヤレスヘッドフォンを応用すれば、マーカーや顔認識は必要ない。
つまり、運転者が装着するヘッドフォンの右スピーカと左スピーカの乱数系列を変えておけば、運転者の頭の向きに関係なく左右の音が耳に届くことになる。
第1の実施形態においては、比較的ノイズの少ない高周波数領域と交換することで環境ノイズを削減するものであり、フィードバックがないことから人の話し声などの突発的なノイズに対しても有効である。
第2〜第6の実施形態に関する発明を、マイクロフォンを使わないメモリ式ノイズキャンセラで車内を静粛にし、音の透明壁でとらえた外部音と、カーステレオなどの車内音楽と、音スクリーンによる情報表示を組み合わせることも可能である。
また、マーカーか顔面検出で得た顔の向きにあわせて、超音波による指向性スピーカか、音のレンズ、あるいはワイヤレスヘッドフォンで特定の情報を特定の者にだけ聞かせるシステムを実現している。
第2の実施形態によれば、車内が静粛になるだけでなく外部音が聞こえることで安全性やエンターテイメント性が向上する。車内ノイズ情報のメモリ容量を増やすことで、複雑な信号処理はより少なくてすむ。
第3の実施形態によれば、超音波の指向性を利用したものに比べ音質の劣化が少なくてすむ。電気的制御なので音の方向を一瞬にして変更できる。
第4の実施形態によれば、複数人がそれぞれ任意の方向に移動しているようなケースでも、特定の人のみに音を聞かせることができる。左右のスピーカの乱数系列を変えればステレオで送ることもできる。
第5の実施形態によれば、車内の運転者やゲームプレイヤーなど、顔の向きが刻々と変わるような状況下でも、顔の真正面に常に音を追従させたり、逆に音源が常に同じ位置にあるように聞こえさせるなど、目的に応じて自由に設定することができる。
第6の実施形態によれば、運転中の視線移動がなくなる。3次元(位相差、音程、音量)で表現することで簡単な図形を頭の中で描画できるなど、単なる警告音より高度な表現ができる。
Claims (9)
- 第1側と第2側をしきる壁材と、
フィルタと、
上記壁材の第1側に配置され、供給される超音波を出力する第1のスピーカと、
上記第1のスピーカおよび上記フィルタに超音波信号を供給する超音波発信器と、
上記フィルタを通過した超音波信号を音楽信号で変調する変調部と、
上記変調部で変調された超音波信号が供給され、当該超音波信号を出力する第2のスピーカと、を含み、
上記フィルタは、
上記第1のスピーカから発せられた超音波が上記壁材を通過する際の変化と同じ変化を与える機能を有する
音制御装置。 - 上記フィルタは、
上記第1のスピーカから発せられた超音波が上記壁材を通過する際の周波数特性の変化をシミュレートする
請求項1記載の音制御装置。 - 第1側と第2側をしきる壁材と、
上記壁材の第1側に配置され、当該第1側の環境音を出力するマイクロフォンと、
上記環境音が上記壁材を通過する際の周波数特性の変化を逆補正するフィルタと、
状況に応じて上記第2側で発生するノイズ情報があらかじめ格納されている記憶部と、
上記第2側の状況を把握するための情報を得るための情報取得部と、
上記情報取得部の取得情報を受けて、上記記憶部の格納情報を用いて上記第2側で発生が予想されるノイズを打ち消すキャンセル信号を生成する制御部と、
上記フィルタから出力される上記第1側の環境音と上記制御部によるキャンセル信号とを加算する加算部と、
上記壁材の第2側に配置され、上記加算部で加算して得られた信号を出力するスピーカと
を有する音制御装置。 - 上記壁材は車両の壁材であり、
上記第1側は車両外であり、
上記第2側は車両の室内である
請求項3記載の音制御装置。 - 所定の位置関係をもって配置された複数の音制御ユニットを有し、
上記各音制御ユニットは、
第1側と第2側をしきる壁材と、
コイルとマグネットを含み、上記壁材の上記第1側および第2側にそれぞれ配置された第1のトランスデューサおよび第2のトランスデューサと、
位相器と、を含み、
上記第1のトランスデューサおよび第2のトランスデューサのいずれか一方がマイクロフォンとして機能し、他方がスピーカとして機能し、
上記位相器は、
上記マイクロフォンとしてのトランスデューサにより電気信号に変換された音の位相を調整して上記スピーカとしてのトランスデューサに出力する
音制御装置。 - 上記各音制御ユニットの位相器は、
位相調整量が可変である
請求項5記載の音制御装置。 - 音波を送信する送信機と、
上記送信機から送信された音波を受信する受信機と、を有し、
上記送信機は、
音源と、
乱数を発生する第1の乱数発生器と、
上記音源による音を上記乱数発生器による乱数で変調する変調部と、
上記変調部で変調された音波を出力する第1のスピーカと、を含み、
上記受信機は、
上記送信機のスピーカから発せられた音波に上記送信機の第1の乱数発生器と同じ乱数を空間的または時間的に混合する混合部と、
上記混合部により混合された音を出力する第2のスピーカと、を含む
音制御装置。 - 上記第1の乱数発生器と上記第2の乱数発生器との同期をとる同期装置を有する
請求項7記載の音制御装置。 - ヘッドフォンと、
上記ヘッドフォンが装着された頭部の向きを検出するためのマーカーと、
上記マーカーを撮像する撮像装置と、
上記撮像装置で撮像したマーカーから頭部の向きを検出し、向いた方向に音が追従するように位相制御を行う位相制御装置と、
上記撮像装置で撮像したマーカーから頭部の向きを検出し、向いた方向に音を追従させて上記ヘッドフォンに音波を出力する複数の音制御ユニットを含む少なくとも一つの音出力部と、を有し、
上記音出力部の上記各音制御ユニットは、
第1側と第2側をしきる壁材と、
コイルとマグネットを含み、上記壁材の上記第1側および第2側にそれぞれ配置された第1のトランスデューサおよび第2のトランスデューサと、
位相器と、
上記第1のトランスデューサおよび第2のトランスデューサのいずれか一方がマイクロフォンまたは電気信号を入力する装置として機能し、他方がスピーカとして機能し、
上記位相器は、
上記マイクロフォンとしてのトランスデューサにより電気信号に変換された音の位相を調整して上記スピーカとしてのトランスデューサに出力し、
上記位相制御装置は、
上記撮像装置で撮像したマーカーから頭部の向きを検出し、当該検出結果に応じて上記位相器の位相調整量を制御する
音制御装置。
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Cited By (2)
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JP2014169022A (ja) * | 2013-03-04 | 2014-09-18 | Mitsubishi Electric Corp | モニタ装置 |
JP2022102322A (ja) * | 2020-12-25 | 2022-07-07 | 豊通オートモーティブクリエーション 株式会社 | 車両 |
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