JP2010041120A - 撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバー - Google Patents

撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバー Download PDF

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Abstract

【課題】撮像レンズの表面に付着した比較的大きな汚れを確実に検出し得る撮像装置を提供する。
【解決手段】装着中に発光して撮像レンズ3に光を均一に入射させるレンズカバー4と、レンズカバーの装着中に撮像レンズを通して入射する光に基いて撮像レンズの汚れ検出を行う検出部17と、検出部による検出結果に基づいて通知を行う通知部18,19とを具備して構成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバー、詳しくは撮像レンズの表面に付着した汚れ等の有無を検出し得る撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバーに関するものである。
従来、被写体からの光を撮像レンズを介して採り込んで、この撮像レンズを透過させて得られた光学像を撮像素子等の光電変換素子の受光面上に結像させ、この光電変換素子によって光電変換することによって、被写体の静止画像や動画像を表す電気的な画像データを取得し保存し得るように構成されたデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置が一般に実用化され、広く普及している。
このような形態の撮像装置では、撮像レンズの表面に、例えば塵埃や指紋等の油汚れ又は水滴等が付着した場合、これらの汚れが撮像レンズを介して結像し、撮影画像上に不要な像又は影等として写り込んでしまったり、撮像レンズを透過する光束を散乱又は阻害する等によって、撮影画像に悪影響を及ぼす等、画質劣化の要因となり、よって良好な撮影結果を得るための妨げになる可能性がある。
上述のように、撮像レンズ表面に付着する汚れ等に起因する画質劣化を抑止して、良好な撮影画像を取得するために、使用者は、撮影動作を実行する前に、その都度、撮像レンズ表面の汚れに気を付ける必要がある。
しかしながら、画像に悪影響を与え得るような汚れは視認しにくいものであるので、これを撮像装置のファインダやモニタ表示画像を観察するのみで発見するのは困難である。また、モニタ表示画像で確認する場合には、拡大表示を行う等の操作によって、汚れ等を視認可能とすることも考えられる。しかし、このような確認手段を行うには、手間がかかってしまうと共に、使用者にとっては煩わしい操作になってしまう。
したがって、従来の撮像装置を使用する使用者が撮像レンズ表面の汚れを確実に確認するためには、撮像装置の前面に配置されている撮像レンズの表面を直接目視点検する等の面倒な作業を任意に行うといった努力が必要であった。
そこで、従来の撮像装置において、取得した画像データを用いて種々の信号処理を行うことで、撮像レンズの表面に付着した汚れ等を検出するための技術的手段について、例えば特開2001−1099614号公報等によって、従来種々の提案がなされている。
上記特開2001−1099614号公報によって開示されている手段は、撮像部により取り込まれた画像データに基いて明るさの変化の急峻度を検出し、検出した最大の急峻度が予め設定した急峻度未満である場合には、撮像レンズが汚れている可能性があると判断するといった汚れ検出を行って、その旨を使用者に警告するというものである。
つまり、同公報によって開示されている手段では、撮像レンズの表面が汚れている場合には、外界から撮像レンズへと入射する光が、当該レンズ表面の汚れ等に起因して乱反射若しくは散乱等が生じることによって、撮像素子の受光面上に結像される像のエッジ部分の明るさの位置に対する変化の急峻度が小さくなることに着目している。
これにより、当該公報に記載の手段によれば、撮像レンズの表面が汚れていることを容易にかつ適切に検出し得るとしている。
特開2001−1099614号公報
上記特開2001−1099614号公報等によって開示されている技術は、撮像レンズの表面に付着した微小な塵埃等や指紋等の油汚れ,水滴等に起因して画質が劣化するものと想定して、撮像レンズの汚れを検出するというものである。
ここで、使用者は、微小な汚れ等に基づく微小な画質劣化よりも、撮影画像上の特定の位置に不要な像又は影等として明確に写り込んでしまうような比較的大きな塵埃等の汚れを気にするという傾向があると考えられる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、撮像レンズの表面に付着した塵埃等や指紋等の油汚れ,水滴等の汚れのうち撮像レンズによって結像し撮影画像上の特定の位置に不要な像又は影等として明確に写り込んでしまうような比較的大きな汚れを確実に検出することができるようにした撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバーを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による撮像装置は、装着中に発光して撮像レンズに光を均一に入射させるレンズカバーと、前記レンズカバーの装着中に前記撮像レンズを通して入射する光に基いて前記撮像レンズの汚れ検出を行う検出部と、前記検出部による検出結果に基づいて通知を行う通知部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、撮像レンズの表面に付着した塵埃等や指紋等の油汚れ,水滴等の汚れのうち撮像レンズによって結像し撮影画像上の特定の位置に不要な像又は影等として明確に写り込んでしまうような比較的大きな汚れを確実に検出することができるようにした撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバーを提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図5は、本発明の第1の実施形態を説明する図である。このうち、図1は、本実施形態の撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバーを示す外観図である。図2は、本実施形態の撮像装置の主要構成のうち本発明に関わる構成を主に示すブロック構成図である。図3は、本実施形態の撮像装置の作用のうち汚れ検出動作を示すフローチャートである。図4,図5は、本実施形態の撮像装置において、撮像レンズ表面の汚れにより形成される像のエッジを抽出する処理を説明する表示画像の例を示す図である。
まず、本発明第1の実施形態の撮像装置の構成について、図1,図2を用いて以下に説明する。
図1に示すように、本実施形態の撮像装置1は、カメラボディー2と、このカメラボディー2の全面に突出するように設けられ外光を取り込んで被写体像を結像させる光学レンズ3a等を有して構成される撮像レンズ3と、この撮像レンズ3の前面を覆うように配設されるレンズカバー4とによって構成されている。
レンズカバー4の内側面、即ち、当該レンズカバー4が撮像レンズ3の全面に装着されたときに、同撮像レンズ3の前面に対向する位置に配置されるレンズカバー4の面には、蓄光部材5が設けられている。
この蓄光部材5は、蓄光性と自己発光性を有する部材であって、具体的には、例えばレンズカバー4の内側面(撮像レンズ3の前面の対向面)に蓄光材を直接塗布したり、蓄光材を表面に塗布したシート部材をレンズカバー4の内側面(同上)に貼り付ける等の形態で配設されている。また、これとは別に、レンズカバー4の少なくとも内側面(同上)の部位の素材として、蓄光材を含有させて成形した素材を適用するようにしてもよい。
この蓄光部材5は、撮像レンズ3に対して均一な光を入射させるようになっている。ここで、均一な光を入射させるのは、画面全体にわたって略均一な輝度値をもつ画像を得ることによって、撮像レンズ3の表面に付着した汚れに起因する像のエッジを精度よく検出するためである。
撮像装置1のカメラボディー2の内部には、図2に示すように、本撮像装置1全体を制御する制御装置10と、撮像レンズ3によって取り込まれた光により形成される光学像を受けて画像信号に変換する光電変換素子である撮像素子14と、この撮像素子14により生成された画像信号を受けて一時的に記憶するフラッシュメモリ等からなるメモリ15と、メモリ15に一時記憶された画像信号に基いて各種の信号処理を実行する信号処理回路である画像処理部16と、画像処理部16により得られた画像信号について特定のエッジ成分を検出して撮像レンズ3の表面に付着した汚れを検出する信号処理回路である汚れ検出部17と、メモリ15に一時記憶された画像信号に基いて表示用の画像信号に変換しモニタ部19(後述する)を制御する表示制御部18と、この表示制御部18から出力された表示用画像信号を受けて画像として表示出力するモニタ部19等を有して構成されている。
なお、図2に示す本実施形態の撮像装置1において、上述の構成以外のその他各種の構成部材については、一般的な撮像装置と同様の構成を有するものとして、その詳細な説明及び図示を省略している。
このように構成される本実施形態の撮像装置1における作用のうち汚れ検出動作について、図3のフローチャート及び図4,図5の表示画像例を用いて以下に説明する。
なお、ここで説明する汚れ検出動作とは、撮像レンズ3の前面側の表面に付着した汚れ、例えば塵埃等や指紋等の油汚れ,水滴等の汚れのうち撮像レンズ3によって結像されて撮影画像上の特定の位置に不要な像又は影等として明確に写り込んでしまうような比較的大きな汚れを検出する際の動作である。
まず、使用者は、撮像装置1を使用した後、非使用状態とするとき等にレンズカバー4を撮像装置1の撮像レンズ3の先端部に装着する。これにより、レンズカバー4は、撮像レンズ3の前面側を覆うことにより、該撮像レンズ3の前面を保護するようになっている。
このときレンズカバー4の蓄光部材5には、予め蓄光されている状態であるものとする。つまり、レンズカバー4は、撮像装置1が使用状態にあるときには、撮像レンズ3に対して非装着状態にあって、通常の場合、使用中の撮像装置1とは別の場所に置かれていることになる。このときに、レンズカバー4の蓄光部材5は、例えば周囲の明るい環境光によって蓄光されることになる。
こうして蓄光状態にある蓄光部材5を有するレンズカバー4が撮像装置1の撮像レンズ3の全面に装着された場合、蓄光部材5から発光される光は、均一に撮像レンズ3へと入射し、この撮像レンズ3を介して撮像素子14の受光面に受光される。
ここで、図3のステップS11において、制御装置10は、レンズカバー4を装着した状態で画像信号を取得する処理、即ち通常の撮像処理と同様の処理を実行する。その後、ステップS12の処理に進む。
具体的には、上述のように、蓄光部材5からの光が撮像レンズ3を介して撮像素子14に受光される。これを受けて撮像素子14は、光電変換処理を行って画像信号を生成し、この画像信号をメモリ15に一時的に保存する。
このとき生成される画像信号によって現わされる画像の表示例を、図4に示す。
即ち、図4に示す画像200においては、画像中に示す黒点200aを、撮像レンズ3によって結像されて撮影画像上の特定の位置に写り込んだ像として示している。
次に、ステップS12において、制御装置10の制御下で画像処理部16は、上述のステップS11の処理にて取得した画像信号(図4に示す画像200に対応する画像信号)、即ちメモリ15に一時的に保存されている画像信号(図4に示す画像200に対応する画像信号)を読み出してエッジ抽出処理を実行する。その後、ステップS13の処理に進む。
このとき生成される画像信号によって現わされるエッジ抽出画像の表示例を、図5に示す。
図5に示す画像201においては、画像中に示す白点202が、撮像レンズ3によって結像されて撮影画像上の特定の位置に写り込んだ像のエッジ成分が抽出された領域として示されており、それ以外の部分は、画像が形成されていない状態になる。図5では、エッジ抽出領域以外の領域をハッチングで示している。
続いて、ステップS13において、制御装置10は、上述のステップS12の処理にて作成したエッジ抽出画像信号(図5に示す画像201に対応する画像信号)の各画素のうち輝度値が閾値Dthよりも大きい画素の総数、即ち
(画素値)≧Dth
をカウントする処理を実行する。その後、ステップS14の処理に進む。
ここで、閾値Dthは、エッジ抽出画像信号(図5に示す画像201に対応する画像信号)中の各画素の輝度値を評価するための値であって、エッジであると識別される最低輝度値である。
次に、ステップS14において、制御装置10は、上述のステップS13の処理にてカウントされた値とカウント閾値Cthの大小関係を評価する処理を実行する。
ここで、カウント閾値Cthは、上述のステップS13の処理にてカウントした値を評価するための値であって、撮像レンズ3の表面に汚れが付着していると識別される最低カウント数である。
このステップS14の処理において、上述のステップS13の処理にてカウントした値が閾値Cthよりも等しいか又は大きい場合、即ち
(カウント値)≧Cth
である場合には、ステップS15の処理に進む。
ステップS15において、制御装置10は、表示制御部18を制御して、撮像レンズ3の表面に汚れが付着している旨を示す警告表示等をモニタ部19に表示させることで、使用者に通知する処理を実行する。その後、本シーケンスの一連の処理を終了する(エンド)。この場合において、表示制御部18及びモニタ部19は、汚れ検出部17による検出結果に基いて通知を行う通知部として機能することになる。
一方、上述のステップS14の処理において、上述のステップS13の処理にてカウントした値が閾値Cthよりも小さい場合、即ち
(カウント値)<Cth
である場合には、撮像レンズ3の表面に汚れが付着していないものと判断されて、本シーケンスの一連の処理を終了する(エンド)。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、予め蓄光された状態の蓄光部材5を備えたレンズカバー4を、同蓄光部材5が撮像レンズ3の前面に対向する位置に装着した状態で、撮像動作を実行することで、撮像装置1は、蓄光部材5により均一に発光される光を撮像レンズ3を介して撮像し、画像を取得することになる。
このとき、撮像レンズ3の表面に汚れが付着している場合には、汚れによる像が撮影画像に写り込む(図4の画像200)。この画像200に基いてエッジ抽出処理を実行することにより、撮像レンズ3の表面に付着した汚れに起因するエッジのみを検出したエッジ抽出画像信号(図5の画像201に対応する画像信号)が取得される。
そして、このエッジ抽出画像信号を解析することによって、撮像レンズ3の表面に付着した汚れのうち撮影画像上に結像して画像に写り込む汚れを適切に検出することができる。
なお、通常の場合、レンズカバー4は、例えば黒色等の光を透過しない素材により形成されている。この場合、レンズカバー4の内面側に設けられる蓄光部材5を予め蓄光した状態としておくためには、撮像装置1の使用中、即ちレンズカバー4が撮像装置1に非装着状態にあるときに、例えば蓄光部材5の設けられている面を光に晒された状態に置いておくのが望ましい。
しかしながら、通常の場合、撮像装置1の使用中において、撮像装置1から取り外された状態のレンズカバー4は、例えば鞄やポケットの中等、暗所に置かれた状態とされることが多い。そして、使用者は、撮像装置1の使用後にはすぐに鞄等の中からレンズカバー4を取り出して撮像レンズ3の前面を覆う位置に装着するといった操作手順が行われるのが普通である。
したがって、このような場合には、蓄光部材5が蓄光された状態になる前にレンズカバー4が撮像装置1に装着されてしまうことになる。
このことを考慮して、例えばレンズカバー4の一部を半透明素材で形成し、蓄光部材5に対して常に光が導かれるような構成とすることが考えられる。
このような構成とした場合には、蓄光部材5は、レンズカバー4の半透明部分を介して常に蓄光されることになるので、撮像装置1に対してレンズカバー4を装着した状態でも、蓄光部材5に蓄光することができる。
つまり、レンズカバー4の非装着状態において予め蓄光状態としておかなくとも、レンズカバー4を装着した状態で蓄光が行なわれるので、使用者は、蓄光部材5の蓄光状態を考慮する必要がなく、常に適確な汚れ検出動作を実行することができる。
なお、レンズカバー4の一部を半透明素材で形成する場合には、汚れ検出動作を行う際の評価画像に影響が出ない程度の透明度にしておく必要がある。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の撮像装置について、図6〜図10を用いて以下に説明する。
図6〜図10は、本発明の第2の実施形態を説明する図である。このうち、図6は、本実施形態の撮像装置の主要構成のうち本発明に関わる構成を主に示すブロック構成図である。図7は、本実施形態の撮像装置の作用のうち汚れ検出動作を示すフローチャートである。図8,図9,図10は、本実施形態の撮像装置において、撮像レンズ表面の汚れにより形成される像のエッジを抽出する処理を説明する表示画像の例を示す図である。
本実施形態の撮像装置の構成は、基本的には上述の第1の実施形態の撮像装置と略同様の構成からなるものである。
本実施形態の撮像装置1Aにおいては、図6に示すように、レンズ駆動制御部11を、さらに備えている点が異なる。
このレンズ駆動制御部11は、撮像レンズ3の前面側に装着されたレンズカバー4と、撮像レンズ3とを相対的に光軸廻りに回転移動させるための移動機構と、その制御回路よりなる移動手段である。レンズ駆動制御部11における回転移動機構は、撮像レンズ3内を介してレンズカバー4に連動する構造の機構部を有してなる。そして、撮像レンズ3にレンズカバー4が装着されたときに、制御装置10の制御下においてレンズ駆動制御部11の制御によって、当該機構部を駆動してレンズカバー4を光軸周りに任意の角度だけ回転させ得るようになっている。
その他の構成については、上述の第1の実施形態と全く同様であるので、各構成部については、同じ符号を付してその詳細説明は省略する。
次に、本実施形態の撮像装置1Aの作用のうち汚れ検出動作について、図7のフローチャート及び図8,図9,図10の表示画像例を用いて以下に説明する。
まず、上述の第1の実施形態の汚れ検出動作時と同様に、使用者は、予め蓄光部材5を蓄光状態としたレンズカバー4を撮像装置1Aの撮像レンズ3の先端部に装着する。
この状態で、図7のステップS21において、制御装置10は、レンズカバー4を装着した状態の画像信号を取得する処理(撮像処理)を実行する。その後、ステップS22の処理に進む。
次に、ステップS22において、画像処理部16は、上述のステップS21の処理にて取得した画像信号であって、メモリ15に一時的に保存されている画像信号を読み出してエッジ抽出処理を実行する。その後、ステップS23の処理に進む。
なお、上述のステップS21〜S22の処理は、上述の第1の実施形態のステップS11〜S12の処理と同様である。
このステップS22の処理にて生成される画像信号によって現わされるエッジ抽出画像の表示例を、図8に示す。
図8に示す画像300においては、画像中に示す白点303a,304aが、撮像レンズ3によって結像されて撮影画像上の特定の位置に写り込んだ像のエッジ成分を抽出した領域として示されており、それ以外の部分は、画像が形成されていない状態になる。図8では、エッジ抽出領域以外の領域をハッチングで示している。
ここで、白点303a,304aで示される汚れの像は、撮像レンズ3の表面に付着した汚れである可能性がある一方、レンズカバー4の蓄光部材5の表面に付着した汚れである可能性も考えられる。
そこで、本実施形態の撮像装置1Aにおいては、上記レンズ駆動制御部11を用いてレンズカバー4の位置を移動させた後、再度、撮像処理を行ってエッジ抽出画像信号を取得するようにしている。
つまり、本実施形態においては、制御装置10の制御下で汚れ検出部17は、レンズカバー4と撮像レンズ3とが相対的に移動される前後の各時点において汚れ検出動作を実行する検出制御部として機能する。
具体的には、次のステップS23において、制御装置10は、レンズ駆動制御部11を制御して、レンズカバー4を光軸周りに、例えば角度約90度回転させる処理を実行する。その後、ステップS24の処理に進む。なお、レンズカバー4の移動量は、上記の角度約90度に限ることはなく、移動が確実に判別できる程度の移動量であれば、任意に設定すればよい。
この状態で、ステップS24において、制御装置10は、レンズカバー4の装着状態の画像信号を取得する処理(撮像処理)を実行する。
続いて、ステップS25において、制御装置10の制御下で画像処理部16は、上述のステップS24の処理にて取得した画像信号(メモリ15に一時的に保存されている画像信号)に対してエッジ抽出処理を実行する。その後、ステップS26の処理に進む。
なお、上記ステップS24,S25の処理は、上述のステップS21,S22の処理と全く同様の処理である。
上述のステップS25の処理にて生成される画像信号によって現わされるエッジ抽出画像の表示例を、図9に示す。
図9に示す画像300においては、画像中に示す白点303a,304bが、撮影画像上に写り込んだ像のエッジ成分を抽出した領域として示されている。なお、それ以外のエッジ抽出領域以外の領域はハッチングで示している。
この場合において、図8に示す白点304aと図9に示す白点304bとは、レンズカバー4を回転移動させたことに伴って移動した汚れであると推測できる。したがって、白点304a,304bの汚れは、レンズカバー4側の汚れであると考えられる。
一方、図8に示す白点303aと図9に示す白点303aとは、レンズカバー4の回転移動に関らず、画像上の特定の位置に固定された状態にある。したがって、白点303a,303aの汚れは、撮像レンズ3の表面に付着した同一の汚れであると推測できる。
このように、レンズカバー4を回転移動させた状態で、再度の画像信号を取得して、最初の画像信号と比較することにより、レンズカバー4側に汚れが付着している場合には、レンズカバー4側の汚れによる像だけが、二つの取得画像上で移動することになる。一方、撮像レンズ3の表面に付着した汚れによる像は、二つの取得画像上で移動しない状態となる。
そこで、ステップS26において、制御装置10は、上述のステップS22の処理にて取得したエッジ抽出画像信号(図8の画像300に対応する画像信号)と、レンズカバー4を角度90度だけ回転移動させた後に、上述のステップS24の処理にて取得したエッジ抽出画像信号(図9で示す画像301に対応する画像信号)との各画素の輝度値を積算して、図10に示すエッジ積算画像302を表す画像信号を生成する。その後、ステップS27の処理に進む。
ステップS27において、制御装置10は、上述のステップS26にて生成したエッジ積算画像信号(図10で示す画像302に対応する画像信号)の各画素のうち輝度値が閾値Dth’よりも大きい画素の総数、即ち
(画素値)≧Dth’
をカウントする処理を実行する。その後、ステップS28の処理に進む。
ここで、閾値Dth’は、エッジ積算画像信号(図10で示す画像302に対応する画像信号)中の各画素の輝度値を評価するための値であって、エッジとあると識別される最低輝度値である。
次に、ステップS28において、制御装置10は、上述のステップS27の処理にてカウントされた値とカウント閾値Cth’の大小関係を評価する処理を実行する。
ここで、カウント閾値Cth’は、上述のステップS27の処理にてカウントした値を評価するための値であって、撮像レンズ3の表面に汚れが付着していると識別される最低カウント数である。
このステップS28の処理において、上述のステップS27の処理にてカウントした値が閾値Cth’よりも等しいか又は大きい場合、即ち
(カウント値)≧Cth’
である場合には、ステップS29の処理に進む。
ステップS29において、制御装置10は、表示制御部18を制御して、撮像レンズ3の表面に汚れが付着している旨を示す警告表示をモニタ部19に表示させることで、使用者に通知する処理を実行する。その後、本シーケンスの一連の処理を終了する(エンド)。この場合において、表示制御部18及びモニタ部19は、汚れ検出部17による検出結果において、レンズカバー4の回転移動前後の各検出結果を比較して、その比較結果に基いて通知を行う通知制御部として機能する。
一方、上述のステップS28の処理において、上述のステップS27の処理にてカウントした値が閾値Cth’よりも小さい場合、即ち
(カウント値)<Cth
である場合には、撮像レンズ3の表面に汚れが付着していないものと判断されて、本シーケンスの一連の処理を終了する(エンド)。
以上説明したように上記第2の実施形態によれば、レンズカバー4と撮像レンズ3とを相対的に移動させて、移動前後の各時点のエッジ抽出画像を取得して、汚れ検出を行う制御としたので、レンズカバー4(蓄光部材5)の側に付着した汚れであるか、撮像レンズ3の表面に付着した汚れであるかの識別を適切に行うことができる。
つまり、レンズカバー4の側に汚れが付着していた場合において、そのレンズカバー4の汚れによる像のエッジ信号(図8で示す白点304a,図9で示す白点304bにそれぞれ対応する画像信号)が積算画像302においてはエッジとして現われないようすると共に、撮像レンズ3の表面に付着した汚れによる像のエッジ信号(図8〜図10で示す白点303aに対応する画像信号)のみが積算画像302にエッジとして現れるようにしている。
したがって、これにより撮像レンズ3の表面に付着した汚れのみを適切に検出することができ、レンズカバー4の側に付着した汚れを撮像レンズ3の汚れとして誤検出してしまうことを防ぐことができるという効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、レンズ駆動制御部11を設けることによってレンズカバー4を回転させるように構成しているが、この構成に限ることはない。例えば、このレンズ駆動制御部11を配設しない構成、即ち上述の第1の実施形態の撮像装置1の構成(図2参照)であっても、図7のフローチャートに従って汚れ検出動作を実行する際に、第一回目の撮像動作の後、使用者が手動にてレンズカバー4を光軸周りに回転させる操作を行うようにすればよい。この場合において、例えばモニタ部19等に操作手順の指示等を表示するようにすれば、確実な動作を行うことができる。
ところで、上述の第2の実施形態において、レンズカバー4の蓄光部材5に付着した汚れが多数あるような場合には、エッジ積算画像信号を作成したとしてもレンズカバー4(蓄光部材5)の汚れを撮像レンズ3の表面に付着した汚れであるとして誤検出する可能性がある。
このことを考慮して、例えば蓄光部材5の表面に、光透過性の保護シート(特に図示せず)を貼着するような構成が考えられる。そして、この保護シートは容易に剥がし、かつ同様の保護シートと容易に交換することができるようにする。
このように、保護シートを蓄光部材5に貼り付けたレンズカバー4は、上述の第2の実施形態の撮像装置1Aに対して全く同様に適用することができ、同様の汚れ検出動作を行なうことができる。
これに加えて、当該レンズカバー4の蓄光部材5に汚れが付着する場合は、この保護シートの表面に付着することになるので、保護シートを交換することで、レンズカバー4に付着した汚れは簡単に除去することができる。したがって、レンズカバー4が汚れのない状態を維持することが容易であるので、レンズカバー4の汚れと撮像レンズ3の表面の汚れとの誤検出を防ぐことができる。
また、上述の各実施形態においては、撮像レンズ3の表面に汚れを検出した場合には、モニタ部19を用いて、その旨の警告表示を行って、使用者に汚れが検出されたことを通知するようにしている。この警告表示のタイミングとしては、上述の例では、汚れ検出が行われた直後、直ちに通知するようにしているが、これに限ることはない。
即ち、上記汚れ検出動作は、上述のように撮像装置の非使用状態のとき、つまり、レンズカバー4を撮像レンズ3に装着した状態で行うようにしている。このように撮像装置が非使用状態にある場合というのは、通常、主電源がオフ状態にあることが多い。このことを考慮すると、上記汚れ検出動作によって検出された検出結果の通知タイミングとしては、上述のように、検出直後にモニタ部19を起動して行うようにしてもよいが、これ以外にも、例えば、使用者が次回の使用時に主電源ボタンをオン操作して、撮像装置を起動させたタイミングで、モニタ部19に警告表示するようにしてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態の撮像装置及びこの撮像装置に適用されるレンズカバーを示す外観図。 本実施形態の撮像装置の主要構成のうち本発明に関わる構成を主に示すブロック構成図。 本実施形態の撮像装置の作用のうち汚れ検出動作を示すフローチャート。 本実施形態の撮像装置において、汚れにより形成される像を含む表示画像の例を示す図。 本実施形態の撮像装置において、汚れにより形成される像のエッジ抽出画像の表示例を示す図。 本発明の第2の実施形態の撮像装置の主要構成のうち本発明に関わる構成を主に示すブロック構成図。 本実施形態の撮像装置の作用のうち汚れ検出動作を示すフローチャート。 本実施形態の撮像装置において、汚れにより形成される像のエッジ抽出画像の表示例を示す図。 本実施形態の撮像装置において、図8の状態に対しレンズカバーを回転移動させた際のエッジ抽出画像の表示例を示す図。 本実施形態の撮像装置において、図7のエッジ抽出画像と図8のエッジ抽出画像との輝度値を積算したエッジ積算が地蔵の表示例を示す図。
の表示例を示す図。
符号の説明
1,1A……撮像装置
2……カメラボディー
3……撮像レンズ
4……レンズカバー
5……蓄光部材
10……制御装置
11……レンズ駆動制御部
14……撮像素子
15……メモリ
16……画像処理部
17……汚れ検出部
18……表示制御部
19……モニタ部

Claims (6)

  1. 装着中に発光して撮像レンズに光を均一に入射させるレンズカバーと、
    前記レンズカバーの装着中に前記撮像レンズを通して入射する光に基いて前記撮像レンズの汚れ検出を行う検出部と、
    前記検出部による検出結果に基づいて通知を行う通知部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記レンズカバーは、蓄光性及び/又は発光性を有する蓄光部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記レンズカバーは、光透過性を有する部位を具備し、
    前記蓄光部材は、前記レンズカバーの装着中に前記光透過性を有する部位を透過する透過光によって蓄光されることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記レンズカバーは、さらに透過性を有するシート部材を具備し、
    前記シート部材は、前記レンズカバーを装着状態としたときに、該レンズカバーの前記撮像レンズに対向する面に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 装着中の前記レンズカバーと前記撮像レンズとを相対的に光軸周りに移動させる移動手段を、さらに具備し、
    前記検出部は、前記移動手段によって前記レンズカバーと前記撮像レンズとが相対的に移動される前後の各時点で検出を実行する検出制御部を備え、
    前記通知部は、前記移動前後の検出結果を比較して、その比較結果に基いて通知を行う通知制御部を有してなることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 請求項1−請求項5のいずれか一つに記載の撮像装置に適用されていることを特徴とするレンズカバー。
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