JP2010039024A - ファインダー内表示装置 - Google Patents

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JP2010039024A JP2008199267A JP2008199267A JP2010039024A JP 2010039024 A JP2010039024 A JP 2010039024A JP 2008199267 A JP2008199267 A JP 2008199267A JP 2008199267 A JP2008199267 A JP 2008199267A JP 2010039024 A JP2010039024 A JP 2010039024A
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恵太郎 横山
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Abstract

【課題】 ペンタダハプリズム等からなる一眼レフレックスカメラのスーパーインポーズ表示を行うファインダー内表示装置において、カメラの大型化を抑止し、コンパクトなファインダー内表示装置を提供する。
【解決手段】 撮影レンズにより焦点板31上に結像された被写体像を、ペンタダハプリズム37を介して接眼レンズにより観察するファインダー光学系と、被写体像の結像面近傍に配置された表示部材32上に配置される表示部32bと、表示部32bを照明する照明光学系33と、を有し、照明光学系33により表示部32bを照明し、表示部32bの反射光を被写体像と共にファインダー光学系を介して観察可能であり、照明光学系33は、発光手段34と、発光手段34から出射される光束を収束させる投光レンズ35と、を有し、照明光学系33の発光手段34を出射した照明光束は、投光レンズ35を透過した後、表示部32bに入射することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファインダーの表示装置、詳しくは一眼レフレックスカメラのファインダーにおいて、スーパーインポーズ表示をおこない得るファインダー内表示装置に関するものである。
従来、写真撮影等をおこなうためのカメラにおいては、自動焦点調節機構(オートフォーカス機構;以下AF機構という)を具備して構成されるものが広く一般に普及している。このようなAF機構を具備したカメラのファインダーに設けられる表示装置であって、複数の測距枠(AFフレーム)を具備し、この複数の測距枠のうち選択された測距枠をファインダー視野枠内の被写体像(ファインダー視野像という)に重畳させて表示するようにしたいわゆるスーパーインポーズ表示をおこなうファインダーの表示装置が実用化されている。
このようなスーパーインポーズ表示をおこない得る従来のファインダーの表示装置においては、例えば所望の表示をおこなう位置を「複数の測距枠のうち自動焦点調節動作の対象となる測距枠の位置」とし、その表示状態を切り換えることで「合焦状態」又は「非合焦状態」を表わすように規定し、その表示はファインダー視野像に重畳させて表示し得るようにしているものがある。このような表示をおこなうことによって、当該カメラの使用者は、極めて直感的に表示の意味を理解することができると共に、そのカメラによる撮影操作を容易におこなうことができるというものである。
このファインダーの表示装置における表示手段として、例えば発光ダイオード(LED)等の発光型の照明部材を用いて、点灯状態と消灯状態とを切り換えることで表示又は非表示状態を表わすようにするものがある。このような照明発光型のスーパーインポーズ表示をおこなう表示装置では、例えば点灯状態としたときの視認性が高いことから使用者が表示状態を見落としてしまうことが少ないという利点がある。また、照明光源によって種々の表示色を選択して使用することができるので、被写体輝度が低くファインダー視野枠内が暗い場合にも発光表示をおこなうことによって、表示自体は極めて高い視認性を確保できるなどの利点がある。
上述したようなスーパーインポーズ表示をおこない得る従来のファインダーの表示装置を備えたカメラについては、例えばカメラのフォーカシングスクリーンに隣接して設けられた反射板からなる表示部材上に微小プリズムの集合体による表示部を形成し、これに対して照明装置の照明光を斜め方向から照射したときに、当該微小プリズムによって反射した光だけがファインダー光学系の側へ入射するようにしたことで、その表示部をファインダーによって視認することができるように構成した照明発光型のスーパーインポーズ表示をおこない得る表示装置を備えたものが、従来から提案されている。
このようなファインダーの表示装置は、例えば特許文献1や特許文献2等によって提案がなされている。
特許文献1によって開示されているファインダーの表示装置は、ペンタプリズム等からなるファインダー装置を備えた一眼レフレックスカメラにおけるファインダーの表示装置である。なお、図4は、特許文献1により開示されるファインダーの表示装置のカメラ内部における配置を概略的に示す要部断面図である。図4に示すようにスーパーインポーズ表示をおこなうためのLEDユニット9を備えた照明部材8をペンタプリズム7の斜め上
側の空間に配置し、この照明部材からの照明光をペンタプリズム7の所定の面7bからペンタプリズム7の内部へ入射させる。この際ペンタプリズム7の射出面7aと前記7bとが所定の角θ(110°<θ<165°)を成している。さらに前記照明光はペンタプリズム7を介し、表示部材としての機能を有する光学平板6上に入射する構成としている。
また特許文献2によって開示されているファインダーの表示装置も、前記広報同様ペンタプリズム等からなるファインダー装置を備えた一眼レフレックスカメラにおけるファインダーの表示装置である。なお、図5は、特許文献2により開示されるファインダーの表示装置のカメラ内部における配置を概略的に示す要部断面図である。図5に示すようにスーパーインポーズを行うための表示装置20はLEDなどの発光手段による発光素子18を備えており、表示装置20からの照明光は、副プリズム27を介しペンタプリズム17の入射面とダハ面との間の側壁面から入射され、表示部材22に照明光が斜入射される。
特開2005−331930号公報 特開2006−10782号公報
特許文献1によって開示されているファインダー内表示装置は、表示光線はペンタプリズムを介し表示部材上に照明光を斜入射させているが、照明光の光束がペンタダハプリズム内で遮蔽されないよう入射側の開口をとるためには、ペンタダハプリズムを大きくする必要があり、ペンタダハプリズムそのものを小型化するのに不向きな構成である。 またファインダー光学系の光軸上におけるペンタプリズム内の光路長が長くなるため、ファインダーの焦点距離が長くなり、ファインダー倍率を大きくする上で不向きな構成である。
また、特許文献2によって開示されているファインダーの表示装置は、副プリズムを介しペンタプリズムの入射面とダハ面との間の側壁面から入射されるために図5の水平方向に大きくなり、ペンタダハプリズムそのものを小型化する上で不向きな構成である。またペンタプリズム側壁面から照明光を入射させるために研磨面が増え、なおかつ副プリズムを接合するためにコストを抑える上で不向きな構成である。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、ペンタダハプリズム等からなる一眼レフレックスカメラのスーパーインポーズ表示を行うファインダー内表示装置において、カメラの大型化を抑止し、コンパクトなファインダー内表示装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の観察光学系及びそれを備えた撮像装置は以下のものである。
上記課題を解決するために、ファインダー内表示装置は、焦点板上に結像された被写体像をペンタダハプリズムを介して接眼レンズにより観察するファインダー光学系と、被写体像の結像面近傍に配置された表示部材上に配置される表示部と、前記表示部を照明する照明手段とを有し、前記照明手段により前記表示部を照明し、前記表示部の反射光を被写体像と共に前記ファインダー光学系を介して観察可能とし、前記照明光学系は発光手段と、前記発光手段から出射される光束を収束させる投光レンズとを有し、前記照明光学系の前記発光手段を出射した照明光束は、前記投光レンズを透過した後、前記表示部に入射するように照明光学系を配置する構成とした。
スーパーインポーズ表示のための照明光学系からの照明光束は、発光手段から表示部材
までの光路において、ペンタダハプリズムを介さずに、表示部材に直接照明されるため、プリズム内での照明光の光束を考慮してペンタダハプリズムを大きくする必要が無くなり、小型化出来る。また、ファインダー光学系の光軸上におけるペンタプリズム内の光路長を長くする必要がないため焦点距離を長くすることなく、ファインダー倍率を大きくする上で有利である。また、発光手段と前記導光手段を前記ペンタダハプリズムの上面などに配置する必要がなくなり、ファインダー内表示装置を構成する部材を効率良く配置でき、装置全体をコンパクトに構成できる。
更には、上述の発明にて、以下のいずれかの構成を有する事がより好ましい。
本願ファインダー内表示装置における照明光学系は、発光手段からの光束を表示部が配置された表示部材面上で結像しないよう照明することが好ましい。
先にも述べたように、スーパーインポーズ表示のための照明光の発光手段としてはLEDが一般的であるが、LED照明光ではワイヤーボンディングによる影が形成されるため、光路上に拡散板を配置し、照明光を拡散させてワイヤーボンディングによる影を隠す必要がある。発光手段からの光束を表示部材上で結像させないようにする事で、拡散板を光路上に挿入せずに、ワイヤーボンディングの影を隠す事ができ、構成を簡略化できる。また、拡散板を使用しない事によるコストダウンの効果もある。
また、ファインダー内表示装置における照明光学系より表示部材に導かれる光束は、以下の条件式(1)、(2)を満足する
ことが好ましい。
60°<θmax<80° ・・・(1)
40°<θmin ・・・(2)
ただし、θmaxは、前記表示部材のペンタプリズム側の面の法線に対し、照明光の光束が入射する入射角の最大値、
θminは前記表示部材のペンタプリズム側の面の法線に対し、照明光の光束が入射する入射角の最小値、
である。
条件式(1)、(2)は、表示部材のペンタプリズム側の面の法線に対し、照明光の主光線が入射する入射角に関する制限である。条件式(1)の上限80°を超えると、表示部材の入射面における反射率が急激に高くなり、照明光を投光するには好ましくない。条件式(1)の下限60°を切ると、焦点板とペンタプリズム入射面との空気間隔が必然的に長くなるため、ファインダー倍率を大きくする上で不利となる。また、条件式(2)の下限40°を切ると、照明光が表示部材を透過後、焦点板に照射され、その際に発生した拡散光が瞳に戻る可能性が高くなるため好ましくない。
条件式(1)は、さらには
65°<θmax<78° ・・・(1’)
の範囲内であることがより望ましい。
条件式(2)は、さらには
45°<θmin ・・・(2’)
の範囲内であることがより望ましい。
また、ファインダー内表示装置における照明光学系は、経線の方向によって曲率が異なるトーリック面を持つ投光レンズを有し、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
0.4<R2y/R2x<0.9 ・・・(3)
ただし、R2xは表示部材側の面における表示部材入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に垂直な方向の曲率半径、
R2yは表示部材側の面における表示部材入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に平行な方向の曲率半径、
である。
条件式(3)は、照明光学系に存在する投光レンズの発光手段側の面の曲率半径に関する条件式である。照明光学系によって表示部材上に設けられる照明光は、入射角度により表示部が配置された表示部材面上での照射範囲は楕円形となる。投光レンズのレンズ面を経線の方向によって曲率の異なるトーリック面で形成することにより、表示部材面上の投光範囲の形状を調整し、且つ投光範囲を円形に近い形状にすることで、他の表示部に光線が当たり同時点灯してしまうのを防ぐことができる。
条件式(3)の下限0.4を下回ると、投光範囲の形状は表示部材入射面の法線と照明光学系の光軸とのなす面に対して垂直な方向に伸びていき、他の表示部を同時点灯させてしまう。且つ、投光範囲が拡大していくため、点灯時の輝度が暗くなる。
条件式(3)の上限0.9を上回ると、投光範囲の形状は表示部材入射面の法線と照明光学系の光軸とのなす面に対して垂直な方向に十分な範囲が確保できないため、表示部材の組み付けや投光レンズの製造誤差により投光範囲がずれた場合に、表示部材を十分に点灯することができない。
条件式(3)はさらには
0.5<R2y/R2x<0.85 ・・・(3’)
の範囲内であることがより望ましい。
また、ファインダー内表示装置における照明光学系は、経線の方向によって曲率が異なるトーリック面を持つ投光レンズを有し、以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
−1.5<R1y/R1x<1.0 ・・・(4)
ただし、R1xは発光手段側の面における表示部材入射面の法線と照明光学系の光軸とのなす面に垂直な方向の曲率半径
R1yは発光手段側の面における表示部材入射面の法線と照明光学系の光軸とのなす面に平行な方向の曲率半径、
である。
条件式(4)は、照明光学系に存在する投光レンズの発光手段側の面の曲率半径に関する条件式である。スーパーインポーズは明るく点灯できることが好ましいが、発光部材の光量を上げる以外にも可能な限りの光束を投光レンズに導きくことが好ましい。そのためには、投光レンズと発光部材との間隔を近づけた構成をとることが好ましいが、縦横に配置された表示部の各々を的確に点灯させることが困難となる。
投光レンズの発光手段側の面を経線の方向によって曲率の異なるトーリック面で形成することにより、可能な限り投光レンズと発光部材との間隔を近づけ、且つ投光範囲を円形に近い形状にすることで、他の表示部に光線が当たり同時点灯してしまうのを防ぐことができる。
条件式(4)の下限−1.5を下回ると、投光範囲の形状は表示部材入射面の法線と照明光学系の光軸とのなす面に対して垂直な方向に伸び、他の表示部に光線が当たってしま
う。且つ、投光範囲が拡大していくため、点灯時の輝度が暗くなる。
条件式(4)の上限1.0を上回ると、投光範囲の形状は表示部材入射面の法線と照明光学系の光軸とのなす面に対して垂直な方向に十分な範囲が確保できないため、表示部材の組み付けや投光レンズの製造誤差により投光範囲がずれた場合に、表示部材を十分に点灯することができない。
条件式(4)は、さらには
−1.2<R1y/R1x<0.8 ・・・(4’)
の範囲内であることがより望ましい。
以上のように、本発明によれば、ペンタダハプリズム等からなる一眼レフレックスカメラのスーパーインポーズ表示を行うファインダー内表示装置において、カメラの大型化を抑止し、コンパクトなファインダー内表示装置を提供することが出来る。
以下、図示した実施例に基づき、本発明を説明する。
図1は、本願発明の第1及び第3の実施形態のファインダー内表示装置を備えたカメラに搭載する際に、搭載された表示装置を物体側から俯瞰した構成を、図2は本願発明の第2の実施形態のファインダー内表示装置を備えたカメラに搭載する際に、搭載された表示装置を側面から俯瞰した構成を、図3は本願発明における表示部材における測距枠の位置の一例を示す図である。
以下、図1の構成について説明を行うことで、第1及び第3実施例の説明を行う。図1において、撮影光学系からの被写体像光線は、図面下方から入射し焦点板31および表示部材32を透過後、ペンタダハプリズム37により、正立正像として接眼光学系を介し、撮影者(観察者)の瞳に導く構成としている。
この際、ペンタダハプリズム37の側面に、発光手段としての発光部材を有した基盤34及び投光レンズ35からなる照明光学系33が配置される。発光部材を有した基盤34は複数の発光源を有する(例えばLEDアレイ)構造であり、各々の発光源から発光される照明光は投光レンズ35を透過後、絞り36を通過し、ペンタダハプリズム37外の空間を通過し、ペンタダハプリズム37を介さず、ペンタダハプリズム37と表示部材32との間の空間側方より、図3に示す表示部材32上の視野枠32a内に存在する、各々対応した測距点表示部32bに直接照明される。選択された測距点を照明すると、表示部材32上に照射された照明光は表示部材32内の測距点表示部32bのみで撮影光学系の光軸と平行な方向へ反射され、ペンタダハプリズム37から接眼光学系を介し、撮影者(観察者)が観察を行うことができる。なお、32cは評価測光範囲表示、32dは情報表示部である。
このとき、照明光学系33内の発光部材の発光源は格子点上に配列され、その間隔は0.8mmである。また表示部材32上の測距点表示部32bは、図3に示すように、発光源同様に格子点上に配列され、その間隔は2.7mmである。
図1の照明光学系33内に配置された投光レンズ35は入射面、反射面、出射面を含むプリズムである。投光レンズ35は発光源からの照明光の光路を調整し、各々対応した所望の測距点表示部32b上に照明するために、照明光の入射面、出射面に曲率を持たせている。また、投光レンズ35は出射面側の曲率において、表示部材32の入射面の法線と
撮影光学系の光軸とのなす面に垂直な方向、及び平行な方向で曲率を変えたトーリック面を採用することで、測距点表示部32bに照明される照明光をほぼ円形に近い形状に整形している。
表1は、実施例1で使用している投光レンズ35のレンズデータであり、表3は実施例3で使用している投光レンズ35のレンズデータである。表示部材32側の面における表示部材32の入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に垂直な方向をx方向、平行な方向をy方向とし、Rxはx方向の曲率半径、Ryはy方向の曲率半径を表している。またDは各光学面の面間隔、Ndは使用硝材のd線における屈折率、εは投光レンズの光軸と表示部材32のペンタプリズム側面の法線となす角度、δはファインダーの光軸と投光レンズ35の表示部材側面の面頂との距離である 投光レンズ35は第1面(入射面)、第2面(射出面)で表され、レンズデータにおいて反射面は含まれない。また、第3面は絞り36、第4面、第5面は表示部材のそれぞれ上面、下面である。投光レンズ35を表1に記載する形状とすることで、測距点表示部32bに照明される照明光がほぼ円形に照明される。
次に、図2の構成について説明を行うことで、第2実施例の説明を行う。図2においても、撮影光学系からの被写体像光線は、図面下方から入射し焦点板31および表示部材32を透過後、ペンタダハプリズム37により、正立正像として接眼光学系を介し、撮影者(観察者)の瞳に導く構成としている。
この際、ペンタダハプリズム37に対しファインダーのルーペ系と反対側のスペースに、発光部材を有した基盤34及び投光レンズ35からなる照明光学系33が配置される。発光部材を有した基盤34は実施例1と同様に複数の発光源を有する(例えばLEDアレイ)構造であり、各々の発光源から発光される照明光は投光レンズ35を透過し、絞り36を通過し、ペンタダハプリズム37を介さず、ペンタダハプリズム37と表示部材32との間の空間側方より、図3に示す表示部材32上の視野枠32a内に存在する、各々対応した測距点表示部32bに直接照明される。選択された測距点を照明すると、表示部材32上に照射された照明光は表示部材32内の測距点表示部32bのみで撮影光学系の光軸と平行な方向へ反射され、ペンタダハプリズム37から接眼光学系を介し、撮影者(観察者)が観察を行うことができる。
このとき、照明光学系33内の発光部材の発光源は格子点上に配列され、その間隔は0.8mmである。また表示部材上の測距点表示部分も発光源同様に格子点上に配列され、その間隔は2.7mmである。
図2の照明光学系33内に配置された投光レンズ35は入射面、反射面、出射面を含むプリズムである。投光レンズ35は発光源からの照明光の光路を調整し、各々対応した所望の測距点表示部32b上に照明するために、照明光の入射面、出射面に曲率を持たせている。また、投光レンズ35は出射面側の曲率において、表示部材32の入射面の法線と撮影光学系の光軸とのなす面に垂直な方向、及び平行な方向で曲率を変えたトーリック面を採用することで、測距点表示部32bに照明される照明光をほぼ円形に近い形状に整形している。
表2は、実施例2で使用している投光レンズ35のレンズデータであり、表示部材32側の面における表示部材32の入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に垂直な方向をx方向、平行な方向をy方向とし、Rxはx方向の曲率半径、Ryはy方向の曲率半径を表している。またDは各光学面の面間隔、Ndは使用硝材のd線における屈折率、εは投光レンズ35の光軸と表示部材32のペンタプリズム側面の法線となす角度、δはファインダーの光軸と投光レンズ35の表示部材側面の面頂との距離である。投光レンズ35
は第1面(入射面)、第2面(射出面)で表され、レンズデータにおいて反射面は含まれない。また、第3面は絞り、第4面、第5面は表示部材32のそれぞれ上面、下面である。投光レンズ35を表2に記載する形状とすることで、測距点表示部32bに照明される照明光がほぼ円形に照明される。
実施例1〜実施例3では投光レンズ35の入射面または出射面側の形状をトーリック面とすることで、測距点表示部32bに照明される照明光をほぼ円形に近い形状に整形しているが、投光レンズ35内に反射面を含む場合は反射面をトーリック面としてもよい。
表1
実施例 1
単位 mm

面データ
面番号 Ry Rx D nd νd ε δ
光源 3
1 (トーリック面) -2.55 ∞ 8.5
2 (トーリック面) -3.00 -4.2 1.58107 30.49
3 (絞り) 2.88 -72゜45' 10.17
4 ∞ 1.2 1.52384 55.78
5 ∞
表示部
表2
実施例 2
単位 mm


面データ
面番号 Ry Rx D nd νd ε δ
光源 2
1 -4.0 8
2 (トーリック面) -3.0 -4.0 1.58107 30.49
3 (絞り) 2.7 -70゜30' 9
4 ∞ 1.2 1.52384 55.78
5 ∞
表示部
表3
実施例 3
単位 mm

面データ
面番号 Ry Rx D nd νd ε δ
光源 3
1 (トーリック面) -2.55 2.65 8.5
2 (トーリック面) -3.12 -6.9 1.58107 30.49
3 (絞り) 2.7 -72゜45' 10.17
4 ∞ 1.2 1.52384 55.78
5 ∞
表示部
次に、上記各実施例における条件式(1)〜(3)の値を示す。
条件式 実施例 1 実施例 2 実施例 3
(1) 76.5゜ 75.8゜ 76.5゜
(2) 67.2゜ 62.6゜ 67.2゜
(3) 0.714 0.750 0.452
(4) 0 1.0 -0.962
本願発明の第1及び第3の実施形態のファインダー内表示装置を備えたカメラに搭載する際に、搭載された表示装置を物体側から俯瞰した構成を示す図である。 本願発明の第2の実施形態のファインダー内表示装置を備えたカメラに搭載する際に、搭載された表示装置を側面から俯瞰した構成を示す図である。 本願発明における表示部材における測距枠の位置の一例を示す図である。 従来のファインダー内表示装置のカメラ内部における配置を概略的に示す要部断面図である。 従来のファインダー内表示装置のカメラ内部における配置を概略的に示す要部断面図である。
符号の説明
31…焦点板
32…表示部材
33…照明光学系33
34…発光部材を有した基盤(発光手段)
35…投光レンズ
36…絞り
37…ペンタダハプリズム

Claims (5)

  1. 撮影レンズにより焦点板上に結像された被写体像を、ペンタダハプリズムを介して接眼レンズにより観察するファインダー光学系と、
    被写体像の結像面近傍に配置された表示部材上に配置される表示部と、
    前記表示部を照明する照明光学系と、
    を有し、
    前記照明光学系により前記表示部を照明し、前記表示部の反射光を被写体像と共に前記ファインダー光学系を介して観察可能であり、
    前記照明光学系は、
    発光手段と、
    前記発光手段から出射される光束を収束させる投光レンズと、
    を有し、
    前記照明光学系の前記発光手段を出射した照明光束は、前記投光レンズを透過した後、前記表示部に入射する
    ことを特徴とするファインダー内表示装置。
  2. 前記照明光学系は、前記発光手段からの光束を前記表示部が配置された前記表示部材面上で結像しないよう照明する
    ことを特徴とする請求項1に記載のファインダー内表示装置。
  3. 前記照明光学系より前記表示部材に導かれる光束は、以下の条件式(1)、(2)を満足する
    ことを特徴とする請求項1に記載のファインダー内表示装置。
    60°<θmax<80° ・・・(1)
    40°<θmin ・・・(2)
    ただし、θmaxは、前記表示部材のペンタプリズム側の面の法線に対し、照明光の光束が入射する入射角の最大値、
    θminは前記表示部材のペンタプリズム側の面の法線に対し、照明光の光束が入射する入射角の最小値、
    である。
  4. 前記照明光学系は、経線の方向によって曲率が異なるトーリック面を持つ投光レンズを有し、
    以下の条件式(3)を満足する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のファインダー内表示装置。
    0.4<R2y/R2x<0.9 ・・・(3)
    ただし、R2xは表示部材側の面における表示部材入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に垂直な方向の曲率半径、
    R2yは表示部材側の面における表示部材入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に平行な方向の曲率半径、
    である。
  5. 前記照明光学系は、経線の方向によって曲率が異なるトーリック面を持つ投光レンズを有し、
    以下の条件式(4)を満足する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のファインダー内表示装置。
    −1.5<R1y/R1x<1.0 ・・・(4)
    ただし、R1xは発光手段側の面における表示部材入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に垂直な方向の曲率半径、
    R1yは発光手段側の面における表示部材入射面の法線と投光光学系の光軸とのなす面に平行な方向の曲率半径
    である。
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