JP2010038730A - ノギス - Google Patents

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Abstract

【課題】一定の測定力の下で測定できるノギスにおいて、スイッチ操作時に測定値が変化することが少なく、しかも、片手操作が可能なノギスを提供する。
【解決手段】本尺10、第1スライダ20、変位検出手段30、デジタル表示手段を有するノギス。本尺に移動可能に設けられた第2スライダ60と、第1,第2スライダ間に介装された第1弾性部材70と、第2スライダが第1弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに本尺に係合して第2スライダの移動をロックするロック機構80と、第2スライダにスライド可能に設けられたスイッチ操作部材91と、このスイッチ操作部材と第2スライダとの間に介装され第2弾性部材92と、この第2弾性部材が弾性変形したときに接触しデジタル表示手段の表示値をホールドまたは変位検出手段の移動変位量を外部へ出力するためのスイッチ手段93とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ノギスに関する。詳しくは、一定の測定力の下で測定値を出力可能または読み取り可能なノギスに関する。
ノギスによって被測定物の寸法などを測定する場合、測定者は、片手でノギスの本尺を握り、かつ、その手の親指でスライダを本尺に沿って移動させながら、本尺側のジョウとスライダ側のジョウとを被測定物の測定部位間に当接させ、この状態で目盛(目盛読取式ノギス)や表示値(デジタル表示式ノギス)を読み取る。この際、両ジョウを被測定物の測定部位間に当接させる力(測定力)は、測定者によって異なるため、その測定力の相違によって読み取り値が異なる、つまり、個人差が生じやすいという欠点がある。
そこで、このような測定者による測定力のばらつきを少なくしたノギスとして、特許文献1に開示された定圧機構を備えたノギスが知られている。
これは、ジョウを有する本尺と、この本尺に移動可能に設けられ前記ジョウとともに被測定物に当接されるジョウを有する第1スライダと、本尺に移動可能に設けられた第2スライダと、第1スライダと第2スライダとの間に介装され第2スライダの移動を第1スライダに伝達するとともに、両ジョウが被測定物に当接した状態において、第2スライダに測定方向の力が作用したときに弾性変形して第2スライダの測定方向の移動を許容する弾性部材と、第2スライダが弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに変位され本尺に係合して第2スライダの移動をロックするロック片を有するロック機構とを備える。
測定に際して、第2スライダを本尺に沿って測定方向、たとえば、外側測定の場合、ジョウが狭まる方向へ移動させていくと、第1スライダも本尺に沿って同方向へ移動されていき、やがて、第1スライダのジョウと本尺のジョウとで被測定物を挟む。
この状態において、第2スライダをさらに同方向へ移動させようとすると、第1スライダはそれ以上移動することができないから、弾性部材が弾性変形され、第2スライダが測定方向、つまり、第1スライダに接近する方向へ移動される。すると、ロック機構のロック片が変位され、本尺に係合して第2スライダの移動がロックされる。この状態では、それ以上の力が第2スライダから第1スライダに伝わらないから一定の測定力の下で、目盛や表示値の読み取りができる。従って、個人差なく測定を行える。
特開2000−155001号公報
ところで、上述した定圧機構を備えたノギスにおいて、測定値をデジタル表示するデジタル表示式ノギスの場合、表示値(測定値)を外部へ出力するための出力スイッチボタンや、表示値(測定値)をホールドするためのホールドスイッチボタンがスライダに設けられている。
表示値(測定値)を外部へ出力したり、表示値(測定値)をホールドするために、出力スイッチボタンやホールドスイッチボタンを押すと、そのスイッチボタンを押す力がスライダに作用するため、表示値、つまり、測定値が変化しやすい。また、これらのスイッチに対して、スライダを操作している手が離れているため、片手でスイッチ操作ができない。つまり、スライダを操作している片手で、スイッチを押すことが困難であるという欠点があった。
本発明の目的は、一定の測定力の下で測定できるノギスにおいて、スイッチ操作時に測定値が変化することが少なく、しかも、片手操作が可能なノギスを提供することにある。
本発明のノギスは、ジョウを有する本尺と、この本尺に移動可能に設けられ前記ジョウとともに被測定物に当接されるジョウを有する第1スライダと、この第1スライダの移動変位量を検出する変位検出手段と、この変位検出手段によって検出された前記第1スライダの移動変位量をデジタル表示するデジタル表示手段とを備えたノギスにおいて、前記本尺に移動可能に設けられた第2スライダと、前記第1スライダと前記第2スライダとの間に介装され前記第2スライダの移動を前記第1スライダに伝達するとともに、前記両ジョウが被測定物に当接した状態において、前記第2スライダに測定方向の力が作用したときに弾性変形して前記第2スライダの測定方向の移動を許容する第1弾性部材と、前記第2スライダが前記第1弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに前記本尺に係合して前記第2スライダの移動をロックするロック機構と、前記第2スライダにその第2スライダの移動方向へスライド可能に設けられたスイッチ操作部材と、このスイッチ操作部材と前記第2スライダとの間に介装され、前記ロック機構によって前記第2スライダの移動がロックされた状態において、前記スイッチ操作部材に測定方向の力が作用したときに弾性変形して前記スイッチ操作部材の測定方向の移動を許容する第2弾性部材と、この第2弾性部材が弾性変形したときに互いに接触し、前記デジタル表示手段の表示値をホールドまたは前記変位検出手段の移動変位量を外部へ出力するためのスイッチ手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、測定方向とは、外側測定の場合には本尺のジョウと第1スライダのジョウとが接近する方向、また、内側測定の場合には本尺のジョウと第1スライダのジョウとが離間する方向をいう。
このような構成によれば、測定に際して、スイッチ操作部材または第2スライダを操作して、第2スライダを本尺に沿って測定方向、たとえば、外側測定の場合、ジョウが狭まる方向へ移動させていくと、第1スライダも本尺に沿って同方向へ移動されていき、やがて、第1スライダのジョウと本尺のジョウとで被測定物を挟む。
こののち、スイッチ操作部材または第2スライダを操作しながら、第2スライダをさらに同方向へ移動させようとすると、第1スライダはそれ以上移動することができないから、第1弾性部材が弾性変形され、第2スライダが測定方向、つまり、第1スライダに接近する方向へ移動される。すると、ロック機構が本尺に係合して第2スライダの移動がロックされる。
この状態において、スイッチ操作部材をさらに同方向へ押すと、第2スライダもロック機構によってそれ以上移動することができないから、第2弾性部材が弾性変形され、スイッチ操作部材が測定方向へスライドされる。すると、スイッチ手段が互いに接触し、デジタル表示手段の表示値がホールド、あるいは、変位検出手段の移動変位量が外部へ出力される。
従って、スイッチ操作部材がスライドしてスイッチ手段が作動するときには、第2スライダの移動がロックされ、第1スライダにスイッチ操作部材を操作する力が伝わらないから、スイッチ操作時に測定値が変化することが少ない。しかも、スイッチ操作部材を操作するのみで、測定や表示値のホールド、または、外部出力が行えるから、片手操作が可能なノギスを得ることができる。
本発明のノギスにおいて、前記第1スライダには、前記変位検出手段に出力ケーブルを接続するための出力端子が設けられ、前記スイッチ手段が作動したときに、前記出力端子に出力ケーブルが接続されているか否かを判定し、前記出力端子に出力ケーブルが接続されているときに前記変位検出手段の移動変位量を出力ケーブルを通じて外部へ出力するとともに、前記出力端子に出力ケーブルが接続されていないときに前記デジタル表示手段の表示値をホールドする制御手段を備える、ことが好ましい。
このような構成によれば、スイッチ手段が作動したときに、出力端子に出力ケーブルが接続されているか否かが判定され、出力端子に出力ケーブルが接続されているときには変位検出手段の移動変位量が出力ケーブルを通じて外部へ出力され、また、出力端子に出力ケーブルが接続されていないときにはデジタル表示手段の表示値がホールドされる。従って、出力端子に出力ケーブルが接続されているか否かによって、移動変位量(測定値)の外部出力と、表示値のホールドとを自動的に切り替えることができるため、測定者の手間を省ける。
また、上記構成において、前記出力端子に出力ケーブルが接続されているときに前記変位検出手段の移動変位量を出力ケーブルを通じて外部へ出力し、かつ、前記デジタル表示手段の表示値をホールドするとともに、前記出力端子に出力ケーブルが接続されていないときに前記デジタル表示手段の表示値をホールドする制御手段を備える構成とすれば、出力端子に出力ケーブルが接続されているときには、測定値の外部出力だけでなく、表示値(測定値)もホールドされるため、測定者が手元で測定値を確認しやすい。
本発明のノギスにおいて、前記第1弾性部材のばね定数よりも前記第2弾性部材のばね定数が大きくなるように、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材が選定されている、ことが好ましい。
このような構成によれば、第1弾性部材のばね定数よりも第2弾性部材のばね定数が大きくなるように、第1弾性部材および第2弾性部材が選定されているから、第2スライダを移動させた際、両ジョウが被測定物に当接した時点では、第1弾性部材が弾性変形し、ロック機構によって第2スライダの移動がロックされた後に、第2弾性部材が弾性変形する。そのため、第2弾性部材の力が第1スライダに伝わらないから、測定力の変動が生じにくく、高精度な測定が期待できる。
本発明のノギスにおいて、前記ロック機構は、前記第2スライダが前記第1弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに変位され前記本尺のスライダ摺動基準面を除く部分に係合して前記第2スライダの移動をロックするロック片を有する、ことが好ましい。
このような構成によれば、ロック片は第2スライダの移動をロックする構造であるから、第1スライダが本尺のスライダ摺動基準面から浮くこともなく、また、ロック片は本尺のスライダ摺動基準面を除く部分に係合され、スライダが移動する本尺のスライダ摺動基準面を傷つけることもないから、スライダの円滑な摺動を確保しつつ、高精度な測定を保証できる。
本発明のノギスにおいて、前記ロック片は、前記第2スライダが第1弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに回動され前記本尺の幅方向略中央位置に前記本尺の長手方向に沿って形成された溝に係合する係合突起を備える、ことが好ましい。
このような構成であれば、本尺の長手方向に沿って形成された溝を利用して第2スライダをロックできる。とくに、溝を通常のノギスが備えているデプスバー収納溝を利用すれば、従来の本尺の構成を変えることなく、簡易に構成できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<構成の説明>
図1は本発明の実施形態に係るノギスを示す正面図、図2は同ノギスの背面図、図3はその要部を示す斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態のノギスは、本尺10と、この本尺10に移動可能に設けられた第1スライダ20と、この第1スライダ20の移動変位量を検出する変位検出手段30と、この変位検出手段30によって検出された第1スライダ20の移動変位量をデジタル表示するデジタル表示手段40と、本尺10に移動可能に設けられるとともに第1スライダ20に連結された定圧機構50と、この定圧機構50に設けられたスイッチ機構90とを備える。
本尺10には、その基端側上下面に内側測定用ジョウ11および外側測定用ジョウ12が設けられているとともに、裏面側において、幅方向略中央にデプスバー収納溝13が長手方向に沿って形成されている。なお、本実施形態のノギスでは、本尺10の下面(外側測定用ジョウ12が設けられた面)がスライダ摺動基準面14に形成されている。また、デプスバー収納溝13に収納されるデプスバーが設けられていない。
第1スライダ20には、その上下面に本尺10の内側測定用ジョウ11および外側測定用ジョウ12とともに被測定物に当接される内側測定用ジョウ21および外側測定用ジョウ22が設けられている。第1スライダ20の上面には、第1スライダ20を本尺10に固定するためのクランプねじ23と出力端子24とがそれぞれ設けられている。出力端子24には、変位検出手段30に接続され、その変位検出手段30で検出された移動変位量を外部機器(例えば、プリンタなど)へ出力するための出力ケーブル25が着脱可能に装着されている。第1スライダ20の下面には、凹部26が形成されている。
変位検出手段30は、本尺10の長手方向に沿って設けられた電磁誘導式のスケール31と、第1スライダ20に設けられスケール31と協働して第1スライダ20のスケール31に対する移動変位量を検出する検出ヘッド32とを備えて構成されている。なお、変位検出手段30としては、電磁誘導式に限らず、静電容量式や光電式などでもよい。
デジタル表示手段40は、7セグメント表示素子を複数桁並設した液晶表示板によって構成され、第1スライダ20の正面に配置されている。
定圧機構50は、第1スライダ20に隣接して本尺10に移動可能に設けられた第2スライダ60と、この第2スライダ60と第1スライダ20との間に介装された第1弾性部材70と、第2スライダ20が第1弾性部材70の弾性変形によって測定方向へ移動したときに本尺10に係合して第2スライダ20の移動をロックするロック機構80とを備えて構成されている。
第2スライダ60は、本尺10を幅方向から挟む大きさで、下部の第1スライダ20側に第1指掛部61が、これとは反対側に第2指掛部62がそれぞれ形成されている。また、これらの第1指掛部61および第2指掛部62よりも上方位置には、スイッチ収納溝63とロック片収納凹部64とがそれぞれ形成されているとともに、第1スライダ20の凹部26に係合する係合片65が一体的に延設されている。
第1弾性部材70は、第2スライダ60の移動を第1スライダ20に伝達するとともに、本尺10および第1スライダ20のジョウ11,21、12,22が被測定物に当接した状態において、第2スライダ20に測定方向の力が作用したときに弾性変形して第2スライダ20の測定方向の移動を許容するもので、コイルばねによって構成されている。なお、第1弾性部材70の配置位置は、第1スライダ20と第2スライダ60との間であればいずれでもよいが、本尺10に近接した位置が好ましい。
ロック機構80は、一端が第1スライダ20に固定された支点バー81と、第2スライダ60の内部に収納されかつ支点バー81の他端に回動可能に支持されたロック片82と、このロック片82の上端を第2スライダ60に支持する線ばね83とを備える。ロック片82には、その下端に第2スライダ60のロック片収納凹部64に収納される係合部82Aが形成されているとともに、中央部に四角形状の係合突起82Bが形成されている。係合突起82Bは、ロック片82が垂直状態のときはデプスバー収納溝13に対して隙間をもって摺動可能であるが、ロック片82が回動したときにはデプスバー収納溝13に係合するようになっている。
スイッチ機構90は、第2スライダ60のスイッチ収納溝63内に第2スライダ60の移動方向へスライド可能に設けられたスイッチ操作部材91と、このスイッチ操作部材91と第2スライダ60との間に介装されロック機構80によって第2スライダ60の移動がロックされた状態において、スイッチ操作部材91に測定方向の力が作用したときに弾性変形してスイッチ操作部材91の測定方向の移動を許容する第2弾性部材92と、この第2弾性部材92が弾性変形したときに互いに接触するスイッチ手段93とから構成されている。スイッチ手段93は、第2スライダ60のスイッチ収納溝63の内底部に設けられた端子93Aと、これに対向しスイッチ操作部材91に設けられた端子93Bとから構成されている。端子93A,93Bが接触すると、デジタル表示手段40の表示値がホールドまたは変位検出手段30の移動変位量が外部へ出力される。
図4は、制御手段を構成する制御装置およびその周辺の構成を示している。制御装置100には、変位検出手段30、デジタル表示手段40、出力端子24およびスイッチ手段93が接続されている。
制御装置100は、変位検出手段30で検出された第1スライダ20の移動変位量をデジタル表示手段40にデジタル表示させるとともに、スイッチ手段93が作動したとき、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているか否かを判定し、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているときに変位検出手段30の移動変位量を出力ケーブル25を通じて外部へ出力するとともに、出力端子24に出力ケーブル25が接続されていないときにデジタル表示手段40の表示値をホールドする。
<作用の説明>
このような構成において、測定(外側測定)に際して、スイッチ操作部材91または第2スライダ60を操作して、第2スライダ60を本尺10に沿ってかつジョウ12,22が狭まる方向(図2中右方向)へ移動させていくと、第1スライダ20も本尺10に沿って同方向へ移動されていき、やがて、第1スライダ20のジョウ22と本尺10のジョウ12とで被測定物を挟む。
この状態において、第2スライダ60をさらに同方向へ移動させようとすると、第1スライダ20はそれ以上移動することができないから、第1弾性部材70が圧縮されるとともに、第2スライダ60が第1スライダ20に接近する方向へ移動される(図5参照)。すると、第1スライダ20に支点バー81を介して支持されたロック片82が回動され、そのロック片82に形成された係合突起82Bがデプスバー収納溝13に係合する。
つまり、図6(A)の状態(第1スライダ20のジョウ22と本尺10のジョウ12とで被測定物を挟んだ状態において、第2スライダ60をさらに同方向へ移動させようとすると、図6(B)に示すように、第1弾性部材70が圧縮されるとともに、第2スライダ60が第1スライダ20に接近する方向へ移動される。すると、第1スライダ20に支点バー81を介して支持されたロック片82が回動され、そのロック片82に形成された係合突起82Bがデプスバー収納溝13に係合する。
すると、第2スライダ60の移動がロックされ、それ以上の力が第2スライダ60から第1スライダ20へ伝達されないから、デジタル表示手段40の表示値が変動しずらい。
この状態において、スイッチ操作部材91をさらに同方向へ押すと、第2スライダ60もロック機構80によってそれ以上移動することができないから、第2弾性部材92が弾性変形され、スイッチ操作部材91が測定方向へスライドされる(図7参照)。すると、スイッチ手段93が互いに接触する。
スイッチ手段93が作動すると、制御装置100は、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているか否かを判定し、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているときに変位検出手段30の移動変位量を出力ケーブル25を通じて外部へ出力するとともに、出力端子24に出力ケーブル25が接続されていないときにデジタル表示手段40の表示値をホールドする。
<実施形態の効果>
(1)外側測定用ジョウ12,22間に被測定物を挟んだ状態において、第2スライダ60に測定方向の力を作用すると、第1弾性部材70が圧縮されるとともに、第2スライダ60が第1スライダ20に接近する方向へ移動し、その結果、ロック片82が回動され、そのロック片82に形成された係合突起82Bがデプスバー収納溝13に係合し、それ以上の力が第2スライダ60から第1スライダ20へ伝達されないから、一定の測定力の下で読み取りできる。つまり、個人差なく測定を行える。
(2)この状態から、スイッチ操作部材91をさらに同方向へ押すと、第2スライダ60もロック機構80によってそれ以上移動することができないから、第2弾性部材92が弾性変形され、スイッチ操作部材91が測定方向へスライドされ、スイッチ手段93が作動される。
スイッチ操作部材91がスライドしてスイッチ手段93が作動するときには、第2スライダ60の移動がロックされ、第1スライダ20にスイッチ操作部材91を操作する力が伝わらないから、スイッチ操作時に測定値が変化することが少ない。従って、高精度な測定を保障できる。
しかも、スイッチ操作部材91を操作するのみで、測定や表示値のホールド、または、外部出力が行えるから、片手操作が可能なノギスを得ることができる。
(3)また、ロック片82は第2スライダ60の移動をロックする構造であるから、第1スライダ20が本尺10のスライダ摺動基準面14から浮くこともない。しかも、ロック片82は本尺10のスライダ摺動基準面14を除く部分に係合されるから、第1スライダ20が移動する本尺10のスライダ摺動基準面14を傷つけることもなく、第1スライダ20の円滑な摺動を長期に渡って確保しつつ、高精度な測定を保証できる。
(4)また、ロック片82が係合する部分として、通常のノギスが備えているデプスバー収納溝13を利用しているから、従来の本尺の構成を変えることなく、簡単に構成できる。
また、ロック機構80は、第1スライダ20に支点バー81の一端を固定し、この支点バー81の他端にロック片82を回動可能に支持すればよいから、簡単に構成できる。
<変形例>
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
前記実施形態では、被測定物の外側測定時に、定圧機構50が作動して一定の測定圧の条件下で測定できる構造であったが、被測定物の内側測定時に、定圧機構50が作動して一定の測定圧の条件下で測定することもできる。
例えば、本尺10のジョウ11,12と第1スライダ20との間に第2スライダ60を移動可能に設け、この第2スライダ60と第1スライダ20との間に第1弾性部材70を介装させる。また、第2スライダ60の内側(本尺10のジョウ11,12側)にスイッチ操作部材91を第2スライダ60の移動方向へスライド可能に設けるとともに、このスイッチ操作部材91と第2スライダ60との間に第2弾性部材92とスイッチ手段93とを設けるようにすれば、前記実施形態と同様な効果が期待できる。
前記実施形態では、第2スライダ60の移動をロックする際、ロック片82が回動して、そのロック片82に形成された係合突起82Bが本尺10のデプスバー収納溝13に係合する構造であったが、たとえば、デプスバーを備えないノギスにあっては、デプスバー収納溝が形成されていないため、新たに溝を形成し、この溝にロック片82が係合する構造であってもよい。また、溝13に限らず、ロック片82が本尺10の幅方向へスライドし、それによって本尺10の幅方向上面に係合するようにしてもよい。
また、第1弾性部材70および第2弾性部材92としては、コイルばねに限らず、板ばねなどを利用してもよく、あるいは、ゴムやスポンジ状の材料を用いてもよい。
前記実施形態では、スイッチ手段93が作動したときに、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているか否かが判定され、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているときには変位検出手段30の移動変位量が出力ケーブル25を通じて外部へ出力され、また、出力端子24に出力ケーブル25が接続されていないときにはデジタル表示手段40の表示値がホールドされるように構成したが、これに限られない。たとえば、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているときには、変位検出手段30の移動変位量を出力ケーブル25を通じて外部へ出力し、かつ、デジタル表示手段40の表示値をホールドするとともに、出力端子24に出力ケーブル25が接続されていないときにデジタル表示手段40の表示値をホールドする構成とすれば、出力端子24に出力ケーブル25が接続されているときには、測定値の外部出力だけでなく、表示値(測定値)もホールドされるため、測定者が手元で測定値を確認しやすい利点がある。
本発明は、一定の測定力の下で測定値を出力可能または読み取り可能なノギスに利用できる。
本発明の実施形態に係るノギスを示す正面図。 同上実施形態に係るノギスを示す背面図。 同上実施形態に係るノギスを背面から見た斜視図。 同上実施形態において、制御装置とその周辺の構成を示すブロック図。 同上実施形態において、定圧機構が作動したときの図。 図5の状態を模式的に示す図。 同上実施形態において、定圧機構作動後にスイッチが操作されたときの図。
符号の説明
10…本尺、
11,21…内側測定用ジョウ、
12,22…外側測定用ジョウ、
13…デプスバー収納溝、
14…スライダ摺動基準面、
20…第1スライダ、
24…出力端子、
25…出力ケーブル、
30…変位検出手段、
40…デジタル表示手段、
70…第1弾性部材、
80…ロック機構、
82…ロック片、
82B…係合突起、
91…スイッチ操作部材、
92…第2弾性部材、
93…スイッチ手段、
100…制御装置(制御手段)。

Claims (6)

  1. ジョウを有する本尺と、この本尺に移動可能に設けられ前記ジョウとともに被測定物に当接されるジョウを有する第1スライダと、この第1スライダの移動変位量を検出する変位検出手段と、この変位検出手段によって検出された前記第1スライダの移動変位量をデジタル表示するデジタル表示手段とを備えたノギスにおいて、
    前記本尺に移動可能に設けられた第2スライダと、
    前記第1スライダと前記第2スライダとの間に介装され前記第2スライダの移動を前記第1スライダに伝達するとともに、前記両ジョウが被測定物に当接した状態において、前記第2スライダに測定方向の力が作用したときに弾性変形して前記第2スライダの測定方向の移動を許容する第1弾性部材と、
    前記第2スライダが前記第1弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに前記本尺に係合して前記第2スライダの移動をロックするロック機構と、
    前記第2スライダにその第2スライダの移動方向へスライド可能に設けられたスイッチ操作部材と、
    このスイッチ操作部材と前記第2スライダとの間に介装され、前記ロック機構によって前記第2スライダの移動がロックされた状態において、前記スイッチ操作部材に測定方向の力が作用したときに弾性変形して前記スイッチ操作部材の測定方向の移動を許容する第2弾性部材と、
    この第2弾性部材が弾性変形したときに互いに接触し、前記デジタル表示手段の表示値をホールドまたは前記変位検出手段の移動変位量を外部へ出力するためのスイッチ手段とを備えたことを特徴とするノギス。
  2. 請求項1に記載のノギスにおいて、
    前記第1スライダには、前記変位検出手段に出力ケーブルを接続するための出力端子が設けられ、
    前記スイッチ手段が作動したときに、前記出力端子に出力ケーブルが接続されているか否かを判定し、前記出力端子に出力ケーブルが接続されているときに前記変位検出手段の移動変位量を出力ケーブルを通じて外部へ出力するとともに、前記出力端子に出力ケーブルが接続されていないときに前記デジタル表示手段の表示値をホールドする制御手段を備える、ことを特徴とするノギス。
  3. 請求項1に記載のノギスにおいて、
    前記第1スライダには、前記変位検出手段に出力ケーブルを接続するための出力端子が設けられ、
    前記スイッチ手段が作動したときに、前記出力端子に出力ケーブルが接続されているか否かを判定し、前記出力端子に出力ケーブルが接続されているときに前記変位検出手段の移動変位量を出力ケーブルを通じて外部へ出力し、かつ、前記デジタル表示手段の表示値をホールドするとともに、前記出力端子に出力ケーブルが接続されていないときに前記デジタル表示手段の表示値をホールドする制御手段を備える、ことを特徴とするノギス。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のノギスにおいて、
    前記第1弾性部材のばね定数よりも前記第2弾性部材のばね定数が大きくなるように、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材が選定されている、ことを特徴とするノギス。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のノギスにおいて、
    前記ロック機構は、前記第2スライダが前記第1弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに変位され前記本尺のスライダ摺動基準面を除く部分に係合して前記第2スライダの移動をロックするロック片を有する、ことを特徴とするノギス。
  6. 請求項5に記載のノギスにおいて、
    前記ロック片は、前記第2スライダが前記第1弾性部材の弾性変形によって測定方向へ移動したときに回動され前記本尺の幅方向略中央位置に前記本尺の長手方向に沿って形成された溝に係合する係合突起を備える、ことを特徴とするノギス。
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