JP2010038651A - プローブカード、素子試験装置及び素子試験方法 - Google Patents

プローブカード、素子試験装置及び素子試験方法 Download PDF

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康範 佐藤
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Abstract

【課題】半導体素子の電気的特性試験における、電極パッドとプローブピンとの位置あわせの精度、電気的特性試験の作業効率を向上させる。
【解決手段】プローブカード10aは、プローブカード基板11と、プローブカード基板11に配置された、温度が調整可能な支持部材12a、12bと、支持部材12a、12bに支持されたプローブピン13と、を備えている。そして、電気的特性試験の高温試験、或いは低温試験で発生した、半導体素子の電極パッドとプローブピン13との位置ずれを支持部材12a、12bの温度を調節することにより回避する。また、プローブカード10aが温調機能を備えていることから電気的特性試験の作業効率が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明はプローブカード、素子試験装置及び素子試験方法に関し、特に被検体に接触させるプローブピンを搭載したプローブカード、当該プローブカードを備えた素子試験装置及び当該素子試験装置を用いた素子試験方法に関する。
半導体素子の電気的特性を試験する装置として、プローバ試験装置がある。当該プローバ試験装置には、プローブカードと呼称される測定部品が配置されている。当該プローブカードには、接触子としてのプローブピンが配置されている。
そして、プローバ試験装置は、上記プローブピンを半導体素子が複数個配置された半導体ウェハに直接接触させて、当該半導体素子に関する電気的特性を試験することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−045089号公報
しかしながら、半導体素子の電気的特性試験においては、当該特性の温度依存を調査する場合もある。
このような場合、例えば、半導体素子の高温試験では、半導体素子をウェハステージに設けられた加熱機構により加熱して、当該試験を遂行している。
然るに、このような試験を試みると、プローブカード自体も、ウェハステージからの輻射熱及びプロービング時のプローブピンからの熱伝導により加温されてしまう。
そして、当該プローブカードが加温されると、プローブピンの支持台である支持部材と半導体ウェハとの線膨張係数が違うことから、それらの膨張の程度が異なってしまい、半導体素子の電極パッドとプローブピンとの位置ずれが起きるという問題があった。
これを回避するために、予め、プローブカードを加熱されたウェハステージに長時間接近させて、上記支持部材の温度が安定してから、電気的特性試験をする方法もある。しかし、このような方法では、プローブカードの温度が安定になるまでに、時間がかかり過ぎてしまう。
また、折角、プローブカードを昇温・安定させても、半導体ウェハの交換時、或いは半導体ウェハ、プローブピンのアライメント時は、ウェハステージがプローブカードから放れてしまうために、プローブカードの温度が降下してしまい、再度、支持部材の昇温工程が必要になる。
このように、上記プローブカードを用いた電気的特性試験では、電極パッドとプローブピンとの位置あわせの精度が向上せず、更に、作業効率が向上しないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、半導体素子の電気的特性試験における、電極パッドとプローブピンとの位置あわせの精度、電気的特性試験の作業効率を向上させることができるプローブカード、当該プローブカードを備えた素子試験装置及び当該素子試験装置を用いた素子試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、プローブカード基板と、前記プローブカード基板に配置された、温度が調整可能な支持部材と、前記支持部材に支持されたプローブピンと、を備えたことを特徴とするプローブカードが提供される。
また、プローブカード基板と、前記プローブカード基板に配置された、温度が調整可能な支持部材と、前記支持部材に支持されたプローブピンと、前記プローブピンを接触させる基板を支持し、前記基板の温度を調整するステージと、を備えたことを特徴とする素子試験装置が提供される。
また、基板に形成された素子間の第1の距離を測定する工程と、前記基板に接触させるプローブピンの複数本を組にした測定子ユニット間の第2の距離を測定する工程と、前記第1の距離と前記第2の距離の差が許容範囲内に収まるように、前記第2の距離を調節する工程と、を備えたことを特徴とする素子試験方法が提供される。
上記手段によれば、半導体素子の電気的特性試験における、電極パッドとプローブピンとの位置あわせの精度、電気的特性試験の作業効率が向上する。
以下、本実施の形態に係るプローブカード、当該プローブカードを搭載した素子試験装置及び当該素子試験装置を用いた素子試験方法を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
最初に、第1の実施の形態に係る素子試験装置に設置されているプローブカード、並びに当該プローブカードに対向して配置されるウェハステージについて説明する。
図1は第1の実施の形態に係るプローブカード並びにウェハステージの要部断面図である。
素子試験装置1は、上述したように、プローブカード10aと、ウェハステージ20と、を含む形態をなしている。そして、ウェハステージ20上に、被検体である半導体基板(半導体ウェハ)30wが載置・固定される。当該半導体基板30wの主面には、ウェハプロセスが適用されて、複数個の半導体素子が縦横に形成されている(図示しない)。
先ず、プローブカード10aにおいては、プローブカード基板11と、当該プローブカード基板11に、固定用ピン11pを介して固定された支持部材12aと、支持部材12aに固定された絶縁体12iと、絶縁体12iにより封止された、複数本のプローブピン13と、を備えている。
ここで、プローブピン13は、被検体に接触させるための接触子であり、夫々のプローブピン13がプローブカード10aの裏面11b側から、半導体基板30wに向けて配置されている。
このようなプローブピン13は、支持部材12a上に固定された絶縁体12iに固定・封止されている。そして、プローブカード基板11の裏面11b側に配置された電極端子(図示しない)に、プローブピン13の一方の端が半田付けによって接合されている。
また、プローブピン13のもう一方の端(先端部)については、上述したように、被検体に接触させるために絶縁体12iから表出させている。
尚、プローブピン13を接触させる被検体とは、例えば、デバイスIC、ロジックIC等の集積回路が配置された半導体素子が該当する。このような半導体素子は、上述したように、半導体基板30wの主面に複数個、形成されている。
また、プローブカード10aには、プローブピン13及び絶縁体12iを支持する支持部材12aと、当該支持部材12aに連通した支持部材12bが備えられている。これらの支持部材12a,12bは、固定用ピン11pによりプローブカード基板11に取り付けられている。即ち、支持部材12a,12bは、プローブピン13の支持台として機能している。
そして、当該支持部材12b内には、ヒータ15と、温度測定用のセンサ16が備えられている(詳細は後述)。
また、プローブカード10aに対向して配置されるウェハステージ20は、支持台21と、支持台21上に設置されたウェハチャック22と、を備えている。当該ウェハチャック22は、例えば、吸引により半導体基板30wを固定・支持することができる。
そして、支持台21は、プローブカード基板11の主面に対向する方向(上下方向)に移動する移動機構と、プローブカード基板11の主面に平行な方向(水平方向)に移動する移動機構と、を備えている。
即ち、これらの移動機構によって、プローブピン13の先端を半導体基板30wの主面に接触させたり、離反させたりすることができる。また、プローブピン13の半導体基板30wに接触させる位置を変えることができる。
尚、当該移動機構は、プローブカード10a側に設けてもよい。
また、支持台21上のウェハチャック22内には、ヒータ機構及び半導体基板30wの温度を計測するセンサが設けられ(図示しない)、当該ヒータ機構及びセンサによって、ウェハチャック22を室温以上の温度に設定することができる。これにより、半導体基板30wも室温以上の温度に設定することができ、半導体素子の電気的特性試験に関する温度依存を調査することができる。
次に、プローブカード10aについて、より詳細に説明する。
図2は第1の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。ここで、図2(a)には、プローブカード10aの裏面側が示され、図2(b)には、図2(a)のX−Y断面が示されている。
プローブカード10aは、上述したように、プローブカード基板11と、プローブカード基板11に固定用ピン11pを介して固定された支持部材12aと、支持部材12aに固定された絶縁体12iと、絶縁体12iにより支持された、複数本のプローブピン13と、を備えている。
図示するように、プローブカード10aのプローブカード基板11は、その平面形状を略円板状とし、プローブカード10aの支持台として機能している。そして、その裏面11b側に、被検体に接触させるためのプローブピン13を複数本、配置している。
また、当該プローブカード10aでは、このようなプローブピン13の複数本を一組にして、1個分の半導体素子に対応した測定子ユニットを構成している。
例えば、当該プローブカード10aでは、測定子ユニット14a,14bを配置している。
ここで、測定子ユニット14a,14bは、同じ形態であり、夫々が支持部材12aと、支持部材12a上に固定された絶縁体12iと、絶縁体12iにより封止された複数本のプローブピン13と、を含む形態をなしている。
即ち、素子試験装置1では、各測定子ユニット14a,14bの各プローブピン13を上記半導体基板30wに接触させることにより、2個分の半導体素子の電気的特性を同時に試験することができる。
また、プローブカード10aには、測定子ユニット14aの支持部材12aと、測定子ユニット14bの支持部材12aとを連結する支持部材12bが備えられている。
そして、これらの支持部材12a,12bは、一体化され、同一の材質で構成されている。
また、当該支持部材12b内には、ヒータ15と、温度測定用のセンサ16が備えられている。当該ヒータ15としては、例えば、ラバーヒータ、或いはカートリッジヒータが該当する。
そして、ヒータ15を作動させることによって、当該ヒータ15から発せられる熱が支持部材12bを通じて支持部材12aにまで伝導し、支持部材12a,12b全体を室温(例えば、25℃)以上に加熱することができる。
また、支持部材12bの温度は、センサ16によって計測することができ、当該計測された温度をもとに、ヒータ15からの発熱量を制御することができる(詳細は後述)。
即ち、プローブカード10aの支持部材12a,12bに関しては、室温以上の温度に設定することができる。
そして、支持部材12a,12bは、その温度に応じて膨張の程度が変わることから、これらの温度を管理することにより、支持部材12a,12bの膨張の程度を制御して、測定子ユニット14a,14b間の距離を変えることができる。
尚、支持部材12aと支持部材12bとは、夫々、一体化させる必要はなく、これらを別部材とし、夫々を固定治具(例えば、ビス等)で連結してもよい。
次に、図1及び図2に例示した各部材の材質について説明する。
例えば、プローブカード基板11の材質は、その主成分としてガラス−エポキシ樹脂、ガラス−BT(ビスマレイミドトリアジン)、ポリイミド等の有機絶縁性樹脂、または、セラミック、ガラス等の無機絶縁材料から形成された絶縁性基材が使用されている。
また、支持部材12a,12bの材質は、ステンレス鋼、或いは、アルミナ(Al23)、酸化シリコン(SiO2)等のセラミック材が使用されている。
また、支持部材12a,12bの材質としては、ニッケル(Ni)36%−鉄(Fe)64%の金属を有するインバー合金としてもよい。
このようなインバー合金を支持部材12a,12bの材質として使用すれば、支持部材12a,12bの線膨張係数と半導体基板30wの線膨張係数とが近似する。従って、支持部材12a,12bと半導体基板30wの熱膨張係数の差を起因とする、半導体素子の電極パッドとプローブピンとの位置ずれが起き難くなる。
尚、半導体基板30wの材質としては、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)等が挙げられる。
また、絶縁体12iの材質は、その主成分としてエポキシ樹脂、ポリイミド等の有機絶縁性樹脂が使用されている。
また、プローブピン13の材質は、その主成分としてタングステン(W)、ベリリウム銅(BeCu)等が使用されている。
支持台21の材質は、その主成分としてステンレス鋼が使用されている。
また、ウェハチャック22の材質は、その主成分としてアルミナ(Al23)、酸化シリコン(SiO2)等のセラミック材、ステンレス鋼、銅(Cu)が使用されている。
尚、プローブカード10a並びにウェハステージ20には、上述したヒータ機構の他に、冷却機構を備えてもよい。即ち、当該冷却機構の配置によって、プローブカード10a並びにウェハステージ20を室温より低く設定することができる。
例えば、素子試験装置1を用いれば、−50℃〜150℃の範囲で半導体素子の電気的特性試験に関する温度依存を調査することができる。
次に、制御系等を含めた素子試験装置1の構成について説明する。尚、以下に例示する図では、図1及び図2と同一の部材については同一の符号を付している。
図3は第1の実施の形態に係る素子試験装置の要部図である。図3には、プローブカード10aと、ウェハステージ20の他に、素子試験装置1の機能ブロックが併せて例示されている。また、図3では、上述した移動機構により、プローブカード10aを半導体基板30w上から離反させた状態が示されている。
図示するように、素子試験装置1は、上述したプローブカード10aと、ウェハステージ20の他に、制御・演算部40、温度コントローラ部41、画像処理部42、並びにアライメント用のカメラ部50,51を備えている。
ここで、温度コントローラ部41は、信号ラインを通じて、プローブカード10a並びにウェハステージ20に接続されている。また、温度コントローラ部41は、信号ラインを通じて、制御・演算部40に接続されている。
例えば、プローブカード10aの支持部材12a,12bの温度設定がなされると、制御・演算部40に当該設定温度が入力されて、センサ16から送信された温度データをもとに、ヒータ15の発熱量が制御される。そして、支持部材12a,12bの温度が自動的に目的の温度に設定される。
また、ウェハチャック22についても、上記と同様に、その温度が自動的に目的の温度に設定される。これにより、ウェハチャック22上に載置された半導体基板30wの温度を調節することができる。
また、カメラ部50,51は、信号ラインを通じて、画像処理部42に接続されている。また、当該画像処理部42は、信号ラインを通じて、制御・演算部40に接続されている。
即ち、カメラ部50によって撮像されたプローブカード10aの画像データが画像処理部42に送信されて、当該画像データが制御・演算部40により処理される。これにより、プローブカード10aに配置された各プローブピン13の位置が自動的に決定される。
また、カメラ部51によって撮像されたウェハステージ20上の半導体基板30wの画像データが画像処理部42に送信されて、当該画像データが制御・演算部40により処理される。これにより、半導体基板30wの各半導体素子の位置が自動的に決定される。
また、素子試験装置1には、上述した温度コントローラ部41、画像処理部42の他に、モータ機構、ロボット機構等が備えられている(図示しない)。そして、これらのモータ機構、ロボット機構等は、制御・演算部40に信号ラインを通じて接続されている。
このように、素子試験装置1は、支持部材12a,12bの温調手段、半導体基板30wの温調手段、プローブピン13並びに半導体素子等のアライメント手段等を兼ね備えている。
特に、素子試験装置1では、支持部材12a,12bの温度と、半導体基板30wの温度とを、独立して制御することができる。
次に、半導体素子の電気的特性を試験する方法について説明する。
図4は半導体素子の電気的特性を試験する方法のフロー図である。図4では、半導体素子の電気的特性試験に関する温度依存を調査する場合のフロー図が例示されている。
また、当該電気的特性試験は、上記素子試験装置1により、自動的に行われる。
先ず、素子試験装置1のウェハステージ20に、被検体である半導体基板30wが設置された後、当該半導体基板30wに形成された各半導体素子のアライメントが行われる(ステップS1)。
ここで、上記ウェハチャック22は所定の温度に設定され、半導体基板30wの温度が所定の温度で維持される。また、この段階で、プローブカード10aの支持部材12a,12bが所定の温度に設定される。
次に、プローブカード10aのアライメントが行われる(ステップS2)。
続いて、双方のアライメントによって、半導体基板30wに形成された半導体素子間の距離と、プローブカード10aの測定子ユニット14a,14b間の距離のずれ量(位置ずれ量)が算出される。そして、当該ずれ量が許容量(許容範囲)内にあるか否かの判断が行われる(ステップS3)。
次に、上記ずれ量が許容内であると判断された場合は、各半導体素子の電気的特性試験が開始される(ステップS5)。
しかし、当該ずれ量が許容外であると判断された場合は、支持部材12a,12bの温度が調整されて(ステップS4)、再度、プローブカード10aのアライメントが行われる(ステップS2)。
即ち、支持部材12a,12bの温調並びにプローブカード10aのアライメントにより、上記ずれ量が許容量内に収まるまで、当該温調が繰り返し行われる。
そして、当該温調が繰り返し行われた結果、上記ずれ量が許容内であると判断された場合には、電気的特性試験が開始される(ステップS5)。
尚、当該電気的特性試験では、半導体基板30wのアライメントとプローブピン13のアライメントの時間の前後は問わない。何れかのアライメントを先に行ってもよく、双方のアライメントを同時に行ってもよい。
次に、上記フロー図に基づき、電気的特性を試験するより具体的な方法について説明する。
図5は半導体素子の電気的特性を試験する方法の要部図である。ここで、図5(a)には、上記半導体基板30w表面を撮像した一部の模式図が例示され、図5(b)には、プローブカード10a裏面を撮像した一部の模式図が例示されている。
例えば、図5(a)では、半導体基板30wの表面に、複数個形成された半導体素子30cの外枠が実線で表示されている。また、図5(a)では、中心の半導体素子30cを隔てて、対角方向に配置された半導体素子を半導体素子30ca,30cbとして表示している。
また、夫々の半導体素子30c,30ca,30cbには、電極パッド30pが配置されている。そして、これらの電極パッド30pに、上記プローブピン13の先端が接触して、半導体素子の電気的特性が試験される。
また、図5(b)では、プローブカード基板11の裏面に配置された、測定子ユニット14a,14bの外枠が実線で表示されている。各測定子ユニット14a,14bに配置されたプローブピン13の先端が表示されている。
尚、図5(b)に例示された矩形状の破線は、上記半導体素子30cの位置に対応している。即ち、素子試験装置1では、中心の半導体素子30cを隔てて、対角方向に配置された2個の半導体素子30ca,30cbを同時に試験することができる。
また、プローブピン13のピッチ、及び電極パッド30pのピッチは、同一に作製されている。
先ず、図5(a)に示すように、ウェハステージ20に載置された半導体基板30wが上記カメラ部51で撮像される。そして、撮像画像が上記画像処理部42で処理されて、半導体基板30wのアライメントが行われる(ステップS1)。
当該アライメントでは、例えば、半導体素子30caの中心と半導体素子30cbの中心との距離が上記制御・演算部40で算出される。この距離が、L1とされる。
また、この段階では、上述したように、半導体基板30wが所定の温度に設定されている。また、プローブカード10aの支持部材12a,12bが所定の温度に設定される。
次に、図5(b)に示すように、プローブカード10aが上記カメラ部50で撮像される。そして、撮像画像が上記画像処理部42で処理されて、測定子ユニット14a,14bの各プローブピン13のアライメントが行われる(ステップS2)。
当該アライメントでは、例えば、測定子ユニット14aの中心と測定子ユニット14bの中心との距離が上記制御・演算部40で算出される。この距離が、L2とされる。
続いて、双方のアライメントによって、L1とL2の差(ずれ量)が算出される。そして、当該ずれ量が許容量(例えば、L1−L2の絶対値が10μm以下)内にあるか否かの判断が制御・演算部40で行われる(ステップS3)。
そして、当該ずれ量が許容量内であると判断された場合は、半導体素子30ca,30cbの電気的特性試験が開始される(ステップS5)。
しかし、当該ずれ量が目的値より大きいと判断された場合は、プローブカード10aの支持部材12a,12bの温度が調整されて(ステップS4)、再度、プローブカード10aのアライメントが行われる(ステップS2)。
即ち、支持部材12a,12bを温度調整により伸縮させることにより、上記ずれ量が許容量内に収まるまで、当該温調が繰り返される。
例えば、L1<L2ならば、プローブカード10aの支持部材12a,12bの温度を下げて、上記ずれ量が許容量内に収まるようにする。
また、L1>L2ならば、プローブカード10aの支持部材12a,12bの温度を上げて、上記ずれ量が許容量内に収まるようにする。
そして、当該ずれ量が許容量内であると判断された場合は、半導体素子30ca,30cbの電気的特性試験が開始される(ステップS5)。
また、このような電気的特性試験は、半導体基板30wに形成された全ての半導体素子30cに対して遂行される。
このように、素子試験装置1は、半導体基板30wに形成された半導体素子30c間の距離L1を測定する測定手段と、プローブピン13の複数本を組にした測定子ユニット間の距離L2を測定する測定手段と、距離L1と距離L2との差が許容内に収まるように、距離L2を調節する調節手段と、を備えている。
このような素子試験装置1を用いれば、プローブカード10aが複数の測定子ユニットを備えていることにより、一度に、複数の半導体素子30cを試験することができる。
また、半導体基板30wに形成された半導体素子30c間の距離L1が測定され、プローブピン13の複数本を組にした測定子ユニット間の距離L2が測定され、距離L1と距離L2との差が許容内に収まるように、距離L2が調節される。
これにより、半導体素子30cの電気的特性試験における高温試験、或いは低温試験で発生した、半導体素子30cの電極パッド30pとプローブピン13との位置ずれが抑制される。
従って、半導体素子30cの電気的特性試験では、電極パッド30pとプローブピン13との位置あわせの精度が向上し、より正確に電気的特性試験を遂行することができる。
また、プローブカード10aには、温調機構が搭載されたことから、プローブカード10aをウェハステージ20の輻射熱等によって加温する工程が不要になる。また、半導体基板30wの交換時、或いは半導体基板30w及びプローブピン13のアライメント時において、プローブカード10aをウェハステージ20上から放しても、プローブカード10aには、プローブカード10aの温度が下降することもない。
このように、素子試験装置1を用いれば、半導体素子30cの電極パッド30pとプローブピン13との位置ずれが抑制され、半導体素子30cの電気的特性試験における作業効率が向上する。
<第2の実施の形態>
次に、プローブカードの変形例について説明する。
図6は第2の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。ここで、図6(a)には、プローブカード10bの裏面側が示され、図6(b)には、図6(a)のX−Y断面が示されている。
プローブカード10bは、上述したように、プローブカード基板11と、プローブカード基板11に固定用ピン11pを介して固定された支持部材12aと、支持部材12aに固定された絶縁体12iと、絶縁体12iにより支持された複数本のプローブピン13と、を備えている。
図示するように、プローブカード10bでは、プローブピン13の複数本を一組にして、1個分の半導体素子に対応した測定子ユニットを構成している。
例えば、当該プローブカード10bでは、測定子ユニット14a,14b,14c,14dを配置している。
ここで、測定子ユニット14a,14b,14c,14dは、同じ形態であり、夫々が支持部材12aと、支持部材12a上に固定された絶縁体12iと、絶縁体12iにより封止された複数本のプローブピン13と、を含む形態をなしている。
即ち、素子試験装置1では、各測定子ユニット14a,14b,14c,14dの各プローブピン13を上記半導体基板30wに接触させることにより、4個分の半導体素子の電気的特性を同時に試験することができる。
また、プローブカード10bには、各測定子ユニット14a,14b,14c,14dの支持部材12a間を連結する十字状の支持部材12bが備えられている。
そして、これらの支持部材12a,12bは、一体化され、同一の材質で構成されている。
また、当該支持部材12b内には、ヒータ15と、温度測定用のセンサ16が備えられている。当該ヒータ15としては、例えば、ラバーヒータ、或いはカートリッジヒータが該当する。
そして、ヒータ15を作動させることによって、当該ヒータ15から発せられる熱が支持部材12bを通じて夫々の支持部材12aにまで伝導し、支持部材12a,12b全体を室温(例えば、25℃)以上に加熱することができる。
また、支持部材12bの温度は、センサ16によって計測することができ、当該計測された温度をもとに、ヒータ15からの発熱量を制御することができる。
即ち、プローブカード10bの支持部材12a,12bに関しては、室温以上の温度に設定することができる。
そして、支持部材12a,12bは、その温度に応じて膨張の程度が変わることから、これらの温度を管理することにより、支持部材12a,12bの膨張の程度を制御して、測定子ユニット14a,14b,14c,14d間の距離を変えることができる。
尚、支持部材12aと支持部材12bとは、夫々、一体化させる必要はなく、これらを別部材とし、夫々を固定治具(例えば、ビス等)で連結してもよい。
尚、支持部材12a,12bの材質は、ステンレス鋼、アルミナ(Al23)、酸化シリコン(SiO2)等のセラミック材、或いは、インバー合金としてもよい。
このようなプローブカード10bを上記素子試験装置1に備えてもよい。そして、プローブカード10bを備えた素子試験装置、及び当該素子試験装置を用いた素子試験方法においても、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
<第3の実施の形態>
次に、プローブカードの別の変形例について説明する。
図7は第3の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。ここで、図7(a)には、プローブカード10cの裏面側が示され、図7(b)には、図7(a)のX−Y断面が示されている。
プローブカード10cは、上述したように、プローブカード基板11と、プローブカード基板11に固定用ピン11pを介して固定された支持部材12aと、支持部材12aに固定された絶縁体12iと、絶縁体12iにより支持された複数本のプローブピン13と、を備えている。
図示するように、プローブカード10cでは、プローブピン13の複数本を一組にして、1個分の半導体素子に対応した測定子ユニットを構成している。
例えば、当該プローブカード10cでは、測定子ユニット14a,14b,14c,14dを配置している。
ここで、測定子ユニット14a,14b,14c,14dは、同じ形態であり、夫々が支持部材12aと、支持部材12a上に固定された絶縁体12iと、絶縁体12iにより封止された複数本のプローブピン13と、を含む形態をなしている。
即ち、素子試験装置1では、各測定子ユニット14a,14b,14c,14dの各プローブピン13を上記半導体基板30wに接触させることにより、4個分の半導体素子の電気的特性を同時に試験することができる。
また、各測定子ユニット14a,14b,14c,14dの支持部材12aには、支持部材12bが連結している。そして、これらの支持部材12a,12bは、一体化され、同一の材質で構成されている。
但し、夫々の支持部材12bは、プローブカード基板11の中心に配置された絶縁体17により、各支持部材12b相互間の熱伝導が遮断されている。
また、夫々の支持部材12b内には、ヒータ15と、温度測定用のセンサ16が備えられている。当該ヒータ15としては、例えば、ラバーヒータ、或いはカートリッジヒータが該当する。
そして、各ヒータ15を独立に作動させることによって、各ヒータ15から発せられる熱が各支持部材12bを通じて夫々の支持部材12aに伝導し、各支持部材12a,12bを独立して室温(例えば、25℃)以上に設定することができる。
そして、各支持部材12a,12bの温度を独立して管理することにより、各支持部材12a,12bの膨張の程度を制御して、測定子ユニット14a,14b,14c,14d間の距離を独立して変えることができる。
尚、支持部材12a,12bの材質は、ステンレス鋼、アルミナ(Al23)、酸化シリコン(SiO2)等のセラミック材、或いは、インバー合金としてもよい。
このようなプローブカード10cを上記素子試験装置1に備えてもよい。そして、プローブカード10cを備えた素子試験装置、及び当該素子試験装置を用いた素子試験方法においても、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
特に、プローブカード10cを用いれば、測定子ユニット14a,14b,14c,14d間の距離を、夫々独立して制御することができる。これにより、第2の実施の形態に比べ、電極パッド30pとプローブピン13との位置あわせの精度がより向上し、より正確に電気的特性試験を遂行することができる。
<第4の実施の形態>
図8は第4の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。
前述の実施の形態においては、支持部材12aは、固定用ピン11pを介してプローブカード基板11に固定されている。
しかし、図8に示すプローブカード10dのように、プローブカード基板11に取り付けられた補強板18に支持部材12aを固定してもよい。
この場合、補強板18は、プローブカード基板11に形成された開口を貫通する突出部18aを備え、支持部材12aは、当該突出部18aに固定されることになる。尚、補強板18及び突出部18aの材質は、例えば、ステンレス鋼が該当する。
このようなプローブカード10dを使用してもよい。
(付記1) プローブカード基板と、
前記プローブカード基板に配置された、温度が調整可能な支持部材と、
前記支持部材に支持されたプローブピンと、
を備えたことを特徴とするプローブカード。
(付記2) 前記プローブピンの複数本を組にした測定子ユニットが前記支持部材に少なくとも一つ搭載されていることを特徴とする付記1記載のプローブカード。
(付記3) 前記支持部材の主成分がステンレス鋼、セラミック、またはインバー合金であることを特徴とする付記1または2記載のプローブカード。
(付記4) プローブカード基板と、
前記プローブカード基板に配置された、温度が調整可能な支持部材と、
前記支持部材に支持されたプローブピンと、
前記プローブピンを接触させる基板を支持し、前記基板の温度を調整するステージと、
を備えたことを特徴とする素子試験装置。
(付記5) 前記基板に形成された素子間の第1の距離を測定する第1の測定手段と、
前記プローブピンの複数本を組にした測定子ユニット間の第2の距離を測定する第2の測定手段と、
前記第1の距離と前記第2の距離の差が許容範囲内に収まるように、前記第2の距離を調節する調節手段と、
を備えたことを特徴とする付記4記載の素子試験装置。
(付記6) 基板に形成された素子間の第1の距離を測定する工程と、
前記基板に接触させるプローブピンの複数本を組にした測定子ユニット間の第2の距離を測定する工程と、
前記第1の距離と前記第2の距離の差が許容範囲内に収まるように、前記第2の距離を調節する工程と、
を備えたことを特徴とする素子試験方法。
第1の実施の形態に係るプローブカード並びにウェハステージの要部断面図である。 第1の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。 第1の実施の形態に係る素子試験装置の要部図である。 半導体素子の電気的特性を試験する方法のフロー図である。 半導体素子の電気的特性を試験する方法の要部図である。 第2の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。 第3の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。 第4の実施の形態に係るプローブカードの要部図である。
符号の説明
1 素子試験装置
10a,10b,10c,10d プローブカード
11 プローブカード基板
11b 裏面
11p 固定用ピン
12a,12b 支持部材
12i,17 絶縁体
13 プローブピン
14a,14b,14c,14d 測定子ユニット
15 ヒータ
16 センサ
18 補強板
18a 突出部
20 ウェハステージ
21 支持台
22 ウェハチャック
30c,30ca,30cb 半導体素子
30p 電極パッド
30w 半導体基板
40 制御・演算部
41 温度コントローラ部
42 画像処理部
50,51 カメラ部

Claims (5)

  1. プローブカード基板と、
    前記プローブカード基板に配置された、温度が調整可能な支持部材と、
    前記支持部材に支持されたプローブピンと、
    を備えたことを特徴とするプローブカード。
  2. 前記プローブピンの複数本を組にした測定子ユニットが前記支持部材に少なくとも一つ搭載されていることを特徴とする請求項1記載のプローブカード。
  3. プローブカード基板と、
    前記プローブカード基板に配置された、温度が調整可能な支持部材と、
    前記支持部材に支持されたプローブピンと、
    前記プローブピンを接触させる基板を支持し、前記基板の温度を調整するステージと、
    を備えたことを特徴とする素子試験装置。
  4. 前記基板に形成された素子間の第1の距離を測定する第1の測定手段と、
    前記プローブピンの複数本を組にした測定子ユニット間の第2の距離を測定する第2の測定手段と、
    前記第1の距離と前記第2の距離の差が許容範囲内に収まるように、前記第2の距離を調節する調節手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の素子試験装置。
  5. 基板に形成された素子間の第1の距離を測定する工程と、
    前記基板に接触させるプローブピンの複数本を組にした測定子ユニット間の第2の距離を測定する工程と、
    前記第1の距離と前記第2の距離の差が許容範囲内に収まるように、前記第2の距離を調節する工程と、
    を備えたことを特徴とする素子試験方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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