JP2010037319A - 内臓脂肪蓄積抑制剤 - Google Patents

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【課題】メタボリックシンドロームや肥満などの予防や治療のために有用であり、飲食物や医薬品等に配合することのできる内臓脂肪蓄積抑制剤を提供する。
【解決手段】ルチンおよび/またはイソケルシトリン(以下「フラボノイド」と略称する。)と、α−グルコシルルチンおよび/またはα−グルコシルイソケルシトリン(以下「フラボノイド誘導体」と略称する。)とを含有するフラボノイド組成物からなり、内臓脂肪蓄積抑作用を有することを特徴とする、内臓脂肪蓄積抑制剤。上記フラボノイド組成物中のフラボノイド/フラボノイド誘導体(ルチン相当量)の重量比は、40/60〜10/90であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、ルチン、イソケルシトリン、これらのα−グルコシル化物等を含有するフラボノイド組成物およびこの組成物の有する内臓脂肪蓄積抑制作用、ならびにこのような組成物を含有する飲食品、医薬品等に関する。
食文化の進歩に伴い好きなときに好きな物を食べられる便利さは過食や偏食を招き、さらに運動不足とストレス社会がこれに拍車をかけて「メタボリックシンドローム」という言葉を生み出した。一般的にメタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積(ウェストが男性では85cm以上、女性では90cm以上)に加えて、血中脂質(中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満)、空腹時血糖(100mg/dL以上)、血圧(収縮時血圧130mmHg以上)から2つ以上の項目に該当する場合と定義されている。これに対し、抗メタボリックシンドロームを謳った様々なサプリメントや健康器具等がある。特に外観的に最も分かりやすい体重を減らす商品や、様々な疾病を誘発する内臓脂肪の低減に着目した商品が目に付く。
内臓脂肪型の肥満の場合、脂肪細胞が肥大化して有用サイトカインであるアディポネクチンの分泌が減少し、炎症物質であるTNF−αの分泌が増加することにより脂質代謝や糖代謝が低下すると言われている。これにより血中脂質が増加して血管壁にコレステロールなどが沈着し粥状のプラークが形成される。プラークにより血管内皮細胞の機能が阻害され、徐々に硬化し動脈硬化を誘発していく。
フラボノイド類を含有する飲食品や医薬品のうち、血糖や血中脂質との関連性を有するものとして、以下のような発明がこれまでに提案されている。
特開2004−059522号公報(特許文献1)には、酵素処理ルチン及びルチンを含有する持続性ルチン製剤や、これを含有する経口用組成物(食品、医薬品)が開示されており、癌、動脈硬化、虚血性心疾患などの疾病の予防や治療への用途が示唆されている。
しかしながら、特許文献1の実施例には、上記経口用組成物を摂取すると血中でケルセチン抱合体濃度が長時間維持されることが示されているものの、特定の疾病ないし症状に対する効果や、たとえば内臓脂肪の付着を抑制するなどの具体的な作用を示すデータは何ら開示されていない。
また、特開2008−007452号公報(特許文献2)には、フラボノイド系化合物(α−グルコシルルチンなど)またはタンニン酸を有効成分とする膵β細胞保護剤や、これを含有する飲食品、医薬品が開示されており、このような膵β細胞保護剤について、膵臓疲労、糖質代謝異常、脂質代謝異常、タンパク質代謝異常、高脂血症、高血圧、メタボリックシンドロームなどを改善するための用途が示唆されている。そして、膵β細胞保護剤を膵β細胞株に接触させると低下したインスリンの分泌活性が回復する効果が現れること(実施例1)や、2%発酵大豆抽出物(ダイゼイン・ゲニステイン高含有物)を摂取すると血糖値の上昇抑制、血中中性脂肪濃度の増加抑制、血中総コレステロール濃度の増加抑制、皮下脂肪重量の増加抑制といった、糖代謝および脂質代謝の改善効果が現れること(実施例3)などが示されている。
特表2002−524480号公報(特許文献3)には、バイオフラボノイド(ルチンなど)を含有する植物抽出物の哺乳動物における血糖降下のための使用や、これらを含有
する飲食品、薬剤等が開示されている。そして実施例では、ルチン等を投与すると血糖量が減少する効果が現れることが示されている。
しかしながら、特許文献2および3には、ルチンおよび/またはイソケルシトリンと、α−グルコシルルチンおよび/またはα−グルコシルイソケルシトリンとを含有する組成物について、内臓脂肪の蓄積を抑制する優れた効果を有することは具体的に開示されていない。
なお、脂質代謝改善などの作用については、通常血中や臓器中のコレステロールや中性脂肪の量を測定したり、またスクリーニングの手段として脂肪細胞の遺伝子発現からアディポネクチンやTNF−αの増減を確認するなどの手法により効果の有無を評価することが一般的である。しかしながら、これらの手法により脂質代謝改善作用があると評価された化合物等が実際に内臓脂肪の蓄積を抑制する作用を有するとは必ずしもいえず、内臓脂肪蓄積抑制作用が認められない場合も多い。
特開2004−059522号公報 特開2008−007452号公報 特表2002−524480号公報
本発明は、メタボリックシンドロームや肥満などの予防や治療のために有用で、飲食物や医薬品等に配合することのできる、内臓脂肪蓄積抑制剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を進めた結果、ルチンおよび/またはイソケルシトリン(以下「フラボノイド」と略称する。)と、α−グルコシルルチンおよび/またはα−グルコシルイソケルシトリン(以下「フラボノイド誘導体」と略称する。)とを含有するフラボノイド組成物が、優れた内臓脂肪(特に腹腔内脂肪)の蓄積を抑制する作用を有することを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤は、内臓脂肪蓄積抑制作用を有する上記フラボノイド組成物からなることを特徴とする。上記フラボノイド組成物中のフラボノイド/フラボノイド誘導体(ルチン相当量)の重量比は、40/60〜10/90であることが好ましい。
このような内臓脂肪抑制剤は、たとえば飲食物、医薬品、飼料またはペットフードに含有させることができる。これらの飲食物、医薬品等は、上記フラボノイド組成物が0.01〜3g/kgマウス体重/日に基づく量で経口摂取されるよう調製することが好ましい。特にこのような医薬品は、メタボリックシンドロームないし肥満の予防用または治療用のものとすることができる。
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤は、特に高脂肪食と併用した場合に優れた内臓脂肪蓄積抑制作用を発揮し、通常食と併用した場合にも内臓脂肪を減らす傾向を示すため、体重の増加(肥満)やメタボリックシンドロームの効果的な予防および治療にとって有用である。
− 内臓脂肪蓄積抑制剤の成分 −
・ルチン
ルチンは、式(I)で表される、ケルセチンの3位の水酸基にβ−ルチノース(6−O
−α−L−ラムノシル−β−D−グルコース)が結合した構造を有するケルセチン配糖体である。
本発明で用いるルチンの入手・調製方法は特に限定されるものではなく、試薬等として製造販売されているものを使用しても、あるいはエンジュの花蕾(槐花)やソバの若葉などの原料から抽出、精製したものを使用してもよい。
・イソケルシトリン
イソケルシトリンは、式(II)で表される、ケルセチンの7位の水酸基にβ−D−グルコースが結合した化合物、すなわちルチンのルチノース単位中のラムノース残基が切断された化合物である。
本発明で用いるイソケルシトリンの入手・調製方法は特に限定されるものではなく、試薬等として製造販売されているものを使用しても、あるいはルチンにラムノシダーゼ活性を有する酵素(たとえばヘスペリジナーゼ、ナリンギナーゼ)を作用させて調製したものを使用してもよい。
・α−グルコシルルチン
α−グルコシルルチンは、式(III)で表される、ルチンのルチノース単位中のグルコ
ース残基に、α1→4結合により1または複数(2〜20程度)のグルコースが結合した化合物である。このうちグルコースが1つだけ結合したものは「モノグルコシルルチン」とも呼ばれる。
α−グルコシルルチンは、α−グルコシル糖化合物(サイクロデキストリン、澱粉部分分解物など)の共存下で、ルチンに糖転移酵素(サイクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase, EC 2.4.1.19)など、ルチンにグルコースを付加する機能を有する
酵素)を作用させることにより産生することができる。このような酵素処理により得られるα−グルコシルルチンは、通常、結合したグルコースの個数が異なるもの、すなわちモノグルコシルルチンおよびそれ以外のα−グルコシルルチンからなる混合物となっている。
また、モノグルコシルルチンは、α-1,4-グルコシド結合をグルコース単位で切断す
るグルコアミラーゼ活性を有する酵素、たとえばグルコアミラーゼ(EC 3.2.1.3)をα−グルコシルルチンに作用させ、上述のようにルチンに結合したグルコースを1つだけ残して切断することにより産生することができる。
・α−グルコシルイソケルシトリン
α−グルコシルイソケルシトリンは、式(IV)で表される、イソケルシトリンのグルコース残基に、α1→4結合により1または複数(2〜20程度)のグルコースが結合した化合物である。このうちグルコースが1つだけ結合したものは「モノグルコシルイソケルシトリン」とも呼ばれる。
α−グルコシルイソケルシトリンは、前述のα−グルコシルルチンの場合と同様に、α−グルコシル糖化合物(サイクロデキストリン、澱粉部分分解物など)の共存下で、イソケルシトリンに糖転移酵素(サイクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase, EC 2.4.1.19)など、イソケルシトリンにグルコースを付加する機能を有する酵素)を
作用させることにより産生することができる。
・配合割合
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤(フラボノイド組成物)は、組成物の溶解性や生体吸収性などを考慮すると、ルチンおよび/またはイソケルシトリン(以下「フラボノイド」と略称する。)と、α−グルコシルルチンおよび/またはα−グルコシルイソケルシトリン(以下「フラボノイド誘導体」と略称する。)とを、フラボノイド/フラボノイド誘導体(ルチン相当量)の重量比が40/60〜10/90となる量で含有することが好ましい。
ここで「ルチン相当量」とは化学量論的な計算に従って求められる値であり、たとえばHPLCにおいて、濃度が既知のルチン標準液のピーク面積と、フラボノイド組成物の水溶液の各成分(α−グルコシルルチン、イソケルシトリン等)のピーク面積とを対比することにより求められる。
− 内臓脂肪蓄積抑制剤の製造方法 −
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤、すなわちルチン、イソケルシトリン、α−グルコシルル
チン、α−グルコシルイソケルシトリンなど所定のフラボノイドおよびフラボノイド誘導体からなる組成物は、基本的には各成分を(好ましくは前述のような所定の割合で)混合することにより製造できる。
そのための手法は特に限定されるものではなく、上記成分それぞれの精製物を別個に準備してから混合してもよいが、ルチンを出発原料とし、前述のような各成分の調製方法を組み合わせた一連の酵素処理を行うことにより上記成分を含有する組成物を調製し、必要に応じてさらなる処理を施すようにして製造することが好適である。
たとえば、それぞれ適切な酵素処理条件の下に、ルチンにサイクロデキストリングルカノトランスフェラーゼを作用させてルチン(未反応物)およびα−グルコシルルチンの混合物を調製した後、この混合物にグルコアミラーゼおよびラムノシダーゼを作用させ、α−グルコシルルチンからモノグルコシルルチンを、またルチンからイソケルシトリンを生成させることにより、モノグルコシルルチンおよびイソケルシトリンを主成分とする組成物が得られる。
また、このような酵素処理工程の後にまたはその途中に、必要に応じてその他の処理を行ってもよい。たとえば、沈殿物を除去するための濾過処理、沈殿物が生じない程度の濃縮処理、イオン交換樹脂を用いた脱塩処理、その他の夾雑物を除去するための精製処理、さらにこれらの液状物から固形物を調製するための乾燥または凍結乾燥処理などが挙げられる。
本発明で用いられる成分ごとの調製方法や、一連の酵素処理による複数成分を含有する組成物の製造方法は公知であり、たとえば酵素処理の反応条件(温度、pH、酵素等)や生成物の精製方法などの詳細については、特許第2926411号公報(α−グルコシルルチン等について)、特許第3155466号公報(イソケルシトリン、モノグルコシルルチン等について)、特開2003−261593号公報(α−グルコシルイソケルシトリン等について)などの文献を参照することができる。
なお、上述のような製造方法により得られる組成物は「酵素処理ルチン」として一般的に製造販売されており、本発明ではそのような商品を使用することも簡便で好適である。たとえば、東洋精糖(株)製の商品「αGルチンPS」は、α−グルコシルルチン75重量%、イソケルシトリン25重量%を含有する組成物である。また、同じく東洋精糖(株)製の商品「αGルチンP」は、α−グルコシルルチン75重量%、ルチン25重量%を含有する組成物である。
− 飲食物、医薬品、飼料、ペットフード −
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤は、必要に応じて適当な助剤や各種の栄養成分等を添加した上で、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどの適当な形態に成形し、経口摂取をすることができる。
また、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤は、飲食物(保健機能食品や、その他のいわゆる健康食品やサプリメントを含む。)、医薬品(医薬部外品を含む。)、飼料、ペットフードなどに配合して使用することもできる。特に上記医薬品については、メタボリックシンドロームないし肥満の予防または治療のために使用できるものとなる。
本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤を配合することのできる飲食物の種類は特に限定されるものではないが、たとえば、果実飲料、ウーロン茶、緑茶、紅茶、ココア、野菜ジュース、青汁、豆乳、乳飲料、乳酸飲料、ニアウォーター、スポーツドリンク、栄養ドリンク等の飲料類、ゼリー、プリン、ヨーグルト等の洋菓子類、和菓子、調味料、魚肉、魚肉加工品
、畜産加工品等が挙げられる。このような飲食物は食品製造上の一般的な手段を用いて、液状ないし固形状の内臓脂肪蓄積抑制剤(フラボノイド組成物)を混和、混練、溶解、浸漬、散布、噴霧、塗布等することにより製造できる。
また、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤を含有する医薬品は、液剤、シロップ剤、ドリンク剤、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤などの経口製剤型とすることが好適であり、その他、直腸内投与、注射などの投与方法に適した剤形とすることもできる。必要に応じて医薬用無毒製担体、安定化剤、結合材などの慣用の添加剤を併用した上で、製剤上の一般的な手段を用いて製造することができる。
このような医薬品の有効投与量は、患者の年齢、体重、症状、生活習慣や、薬剤の投与経路、投与スケジュール、製剤形態、素材の阻害活性の強さなどに応じて適宜決定することができる。たとえば、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤を0.01〜3g/kgマウス体重/日に基づく量で経口投与することは内臓脂肪の蓄積を抑制する上で効果的であり、ヒトに対する適切な投与量も上記範囲に基づいて調整することが可能である。なお、本発明の内臓脂肪蓄積抑制剤を飲食物等として摂取する場合にも、上記の量を目安とすることができる。また、内臓脂肪蓄積抑制剤を含有する医薬品は食後に、特に毎食後に服用することが好ましい。
(1)動物飼料
高脂肪食としてラードを30重量%含有する飼料「MF」(オリエンタル酵母工業株式会社製)を、その対照食(コントロール食)として通常のラードを5.3重量%含有する飼料「MF」(同上)を用意した。さらに、これら両食餌について、「αGルチンPS」(東洋精糖株式会社製)を0.5重量%配合した飼料を作成した。高脂肪食は脂質の酸化を防ぐために100gずつ脱酸素剤入り個別包装にし、すべての飼料を使用時まで4℃で保存した。
(2)飼料摂取
4週齢の雄性C57BL/6マウス(日本SLC株式会社)を購入後、10日間、5匹ずつ飼育ゲージ内で上記コントロール食用MF飼料およびイオン交換水を自由飲食させて飼育した(順化期間)。飼育室は湿度50〜60%、室温23±1℃に保たれており、8:00〜20:00まで点灯した。順化期間終了後、次のように群分けした。
a)コントロール群…コントロール食(ラード5.3重量%含有MF飼料)摂取
b)コントロール+0.5%ルチン群…0.5%αGルチンPS含有コントロール
食摂取
c)高脂肪食群…ラード30重量%含有食摂取
d)高脂肪食+0.5%ルチン群…0.5%αGルチンPS含有高脂肪食摂取
実験は各群10匹、5匹/ケージで実施した。摂食量は「ローデンカフェ」(オリエンタル酵母工業株式会社製)を用いて週2回、体重は週1回、12週間測定を継続した。なお、本実験は公立大学法人静岡県立大学における動物実験に関する指針に従い実施した。
(3)解剖および試料採取
6時間の絶食後、解剖に処した。エーテル麻酔後開腹し、採血を行った。血液はヘパリン処理後、遠心分離(2,000g、5分間)し、血漿を得た。また、肝臓、副腎および腎臓の
重量を測定し、肝臓と腎臓は液体窒素を用いて急速冷凍後、超低温保存した。また、精巣周囲の脂肪およびそれ以外の内臓脂肪を分別し、それぞれの重量を測定した。
(4)結果および考察
高脂肪食群のマウスは、コントロール群に比べて顕著な体重増加を示した(表1、図1)。特に摂食開始7週目以降は、その増加は有意であった。飼育条件では摂取カロリーはほぼ同等であったことから(図2)、この効果は摂取エネルギー量の違いによるものではない。高脂肪食+0.5%ルチン群は、コントロール群に比べて顕著な体重増加を示したが、高脂肪食群との比較では体重が有意(P<0.05)に抑制された(表1)。
また、12週間の高脂肪食の摂取により、精巣周囲の脂肪および内臓脂肪の重量はコントロール食の摂取よりも有意(P<0.05)に増加した(表1)。この結果は、高脂肪食摂取に伴った体重増加の一因がこれらの脂肪重量の変化によるものであることを示唆している。
しかしながら、高脂肪食+0.5%ルチン群では、高脂肪食群と比較して、マウスの内臓脂肪重量が有意(P<0.05)に抑制された。また、コントロール+0.5%ルチン群も、コントロール群と比較して、マウスの内臓脂肪重量が低くなる傾向が見られた。
また、高脂肪食群のマウスはコントロール群に比べて顕著な血中レプチン濃度の増加を示した(図3)。この結果は、内臓脂肪の増加に比例してレプチン濃度が増加したものと推定される。しかしながら、高脂肪食+0.5%ルチン群では、高脂肪食群と比較して、血中レプチン濃度が有意(P<0.05)に抑制された。
血中インスリン濃度は、高脂肪食群でコントロール群に比較し有意に増加し、高脂肪食+0.5%ルチン群では高脂肪食群に比較し有意に低下した(図4)。一方、高脂肪食群の血糖値はコントロール群と同レベルであった(図5)。これは、上昇したインスリンにより血糖値が抑制されていることが推測される。今後、高脂肪食の摂取が継続するとそのメカニズムが崩れ、血糖値の上昇さらには糖尿病が誘発される可能性が高い。しかしながら、高脂肪食を摂取していても、同時に0.5%のαGルチンPSを摂取することで、血中インスリンレベルおよび血糖値はコントロールレベルを維持することができる。
以上より、ルチンの日常的な摂取は体重増加と内臓脂肪(腹腔内脂肪)重量上昇を抑制し、特に脂肪を多く摂取した際の抗肥満効果の一つの要因になるものと推測される。
実施例におけるマウスのαGルチン添加食摂取時の体重増加量を表すグラフ。 実施例におけるマウスのαGルチン添加食摂取時の累計摂取量の推移を表すグラフ。 実施例におけるマウスのαGルチン添加食摂取時の血中レプチン濃度を表すグラフ。 実施例におけるマウスのαGルチン添加食摂取時の血漿中インスリン濃度を表すグラフ。 実施例におけるマウスのαGルチン添加食摂取時の血糖値を表すグラフ。

Claims (5)

  1. ルチンおよび/またはイソケルシトリン(以下「フラボノイド」と略称する。)と、α−グルコシルルチンおよび/またはα−グルコシルイソケルシトリン(以下「フラボノイド誘導体」と略称する。)とを含有するフラボノイド組成物からなり、内臓脂肪蓄積抑制作用を有することを特徴とする、内臓脂肪蓄積抑制剤。
  2. 上記フラボノイド組成物中のフラボノイド/フラボノイド誘導体(ルチン相当量)の重量比が40/60〜10/90である、請求項1に記載の内臓脂肪蓄積抑制剤。
  3. 請求項1または2に記載の内臓脂肪蓄積抑制剤を含有することを特徴とする飲食物、医薬品、飼料またはペットフード。
  4. 上記フラボノイド組成物が0.01〜3g/kgマウス体重/日に基づく量で経口摂取されることを特徴とする、請求項3に記載の飲食物、医薬品、飼料またはペットフード。
  5. メタボリックシンドロームないし肥満の予防用または治療用である、請求項3または4に記載の医薬品。
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