JP2010035443A - 浮子用緩衝部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浮子に容易に装着できる浮子用緩衝部材を提供することである。
【解決手段】 浮子用緩衝部材1は、可撓性、伸縮性を有し、ゴム弾性を有するゴム、合成樹脂材料で管状に形成された軸部1aとその両端側に周方向に突出した抜け止め部1b、1cが形成され、下端側の抜け止め部1cの更に下方に向けて軸部1aが延長されて軸部の延長部1dが形成されている。
この浮子用緩衝部材1はその軸部1a、1dの内部に長手方向に沿って釣り糸2を挿通する挿通孔1eが形成され、浮子用緩衝部材1の上端と下端に開口a、bが形成されて上端側の抜け止め部1bは鍔状に形成され周方向に大きく突出してカバ−体Aを形成し、下端側の抜け止め部1cは上端側の抜け止め部1bより突出が小さく形成されて軸部の延長部1dは先細り状になるように周囲がテ−パ−状に形成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、釣りで使用する浮子に容易に装着できる浮子用緩衝部材に関する。
従来から浮子の損傷を防止するために特許文献1のように、上下に緩衝材が具備された中通し浮子用の緩衝具が使用されており、中通し浮子の軸方向に設けられた糸通し孔に挿通して装着して使用されていた。
特許文献1には、可撓性を有する緩衝部材で形成し、中通し浮子に差し込む管状の軸部とその両端に係止部を形成した浮子用緩衝部材が紹介されている。
しかし、この浮子用緩衝部材は、軸部の両端が係止部となっているため中通し浮子の糸通し孔の一方から差し込んで他方側に突出させるときに長さが足りないと抜き通すことができないという欠点があった。
登録実用新案第3029325号公報
解決しようとする問題点は、従来浮子用緩衝部材は、軸部の両端が係止部となっているため中通し浮子の糸通し孔に対し長さが足りないと抜き通すことができず装着できないことである。
本発明の目的は前記欠点に鑑み、浮子に容易に装着できる浮子用緩衝部材を提供することである。
本発明の請求項1は、伸縮性を有する材料で形成された管状の軸部の両端側に抜け止め部を設けると共に、前記軸部は少なくとも一端側が前記抜け止め部より外側に延長されていることを要旨とするものである。
本発明の請求項2は、抜け止め部より外側に延長した軸部は、先細り状に形成されていることを要旨とするものである。
本発明の請求項3は、軸部の両端側に設けた抜け止め部の何れか一方は浮子の表面を覆うためのカバ−体を形成していることを要旨とするものである。
本発明の請求項により、延長した軸部が抜け止め部より外側に延長されていることで浮子用緩衝部材が浮子に容易に装着できる。
延長した軸部は、先細り状に形成されているため浮子の糸通し孔に挿通しやすい。
傘状に広がって突出したカバ−体からなる抜け止め部によって浮子を広く覆って浮子の破損が十分に防止される。
浮子用緩衝部材1は、可撓性、伸縮性を有し、ゴム弾性を有するゴム、合成樹脂材料で管状に形成されている。
浮子用緩衝部材1は、管状に形成された軸部1aとその両端側に周方向に突出した突部からなる抜け止め部1b、1cが形成されている。
これら突部のうち、下端側の突部からなる抜け止め部1cの更に下方に向けて軸部1aが延長されて設けられ、軸部の延長部1dが形成されている。
この浮子用緩衝部材1はその軸部1a、1dの内部に長手方向に沿って釣り糸2を挿通する挿通孔1eが形成され、浮子用緩衝部材1の上端と下端に開口a、bが形成されている。
上端側の抜け止め部1bは鍔状に形成され周方向に大きく突出してカバ−体Aを形成している。
また、下端側の抜け止め部1cは上端側の抜け止め部1bより突出が小さく形成されている。
軸部の延長部1dは、略軸部1aと同じ長さを有し、下端側の抜け止め部1cから更に下方へ軸状に突出し、その下端側c(先端側)に向けて先細り状になるように周囲がテ−パ−状に形成されている。
以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図5は第1実施例で図1は浮子用緩衝部材の正面図、図2は浮子用緩衝部材と浮子の断面正面図、図3は浮子用緩衝部材の下端延長部に浮子が挿通された断面正面図、図4は浮子用緩衝部材の所定位置に浮子が挿通された断面正面図、図5は浮子が挿通された後に浮子用緩衝部材の下端延長部が切断された断面正面図である。
浮子用緩衝部材1は、可撓性、伸縮性を有し、ゴム弾性を有するゴムまたは合成樹脂等材料で管状に形成されている。
浮子用緩衝部材1は、管状に形成された軸部1aとその両端側に軸部1aの周方向に突出した突部からなる抜け止め部1b、1cが形成されている。
さらに、これら突部のうち、下端側の突部からなる抜け止め部1cの更に外側の下方に向けて軸部1aのその長手方向に延長されて設けられた軸部の延長部1dが形成されている。
この浮子用緩衝部材1はその軸部1a、延長部1dの内部に長手方向に沿って釣り糸2を挿通する挿通孔1eが形成され、浮子用緩衝部材1の上端と下端に開口a、bが形成されている。
上端側の抜け止め部1bは鍔状に形成され周方向に大きく突出してカバ−体Aを形成している。
また、下端側の抜け止め部1cは上端側の抜け止め部1bより突出が小さく形成されている。
軸部の延長部1dは、略軸部1aと同じ長さを有し、下端側の抜け止め部1cから更に下方へ軸状に突出し、その下端側c(先端側)に向けて先細り状になるように周囲がテ−パ−状に形成されている。
この浮子用緩衝部材1を使用するときは、中通し浮子3の糸通し孔3aの開口dに軸部の延長部1dの先細り状の先端側cから挿通し、糸通し孔3aの下端側の開口eから軸部の延長部1dの先端部cを突出させる。
この時、軸部の延長部1dが先細り状のため浮子3の糸通し孔3aに容易に挿通することができる。
次に、図3のように、浮子3の糸通し孔3aの下端側の開口eから突出した軸部の延長部1dの先端部cを摘んで下方に引いて、浮子用緩衝部材1の軸部1aを図4のように浮子3の糸通し孔3aに挿通する。
この時、浮子3の上端fに浮子用緩衝部材1の上端側の抜け止め部1bが当接し、そのまま浮子用緩衝部材1の伸縮性によって軸部1aを引き延ばしながら軸部1a下端側の抜け止め部1cをその伸縮性を利用して縮径状態でこの抜け止め部1cより小径の糸通し孔3aを通過させて浮子3の下端側に引き抜いて浮子3の下端gに係止させることで、浮子用緩衝部材1が浮子3の上下で抜け止めされて保持される。
この状態で浮子用緩衝部材1の伸縮性で上端側と下端側の抜け止め部1b、1cがそれぞれ浮子3の上下端f、gの糸通し孔3aの開口d、eに押圧されるように付勢されるため取り付けた浮子に対しがたつきが防止され確実に装着される。
浮子用緩衝部材1がその軸部1aを浮子3の糸通し孔3aに挿通してとりつけられた後に、浮子3の下端側に配された抜け止め部1cの下端の軸部の延長部1dを切断して取り除く。
浮子3の上端fに当接した鍔状の抜け止め部1bは周方向に傘状に広がって突出し、抜け止め部1bの下側が浮子3の上端fに添接されるように浮子3の上端f側を覆って、そのゴム弾性の可撓性、伸縮性によって浮子3を保護しぶつけた場合に傷付きを防止する。
なお、鍔状の抜け止め部を両端側に設けても良い。
浮子3に取り付けた浮子用緩衝部材1の挿通孔1eに釣り糸2を挿通して仕掛けに取り付ける。
浮子用緩衝部材1が、可撓性、伸縮性を有し、ゴム弾性を有するゴム、合成樹脂材料で形成されていることから挿通した釣り糸2に対し浮子3が移動しにくくなり、また、浮子3の両端f、g(上端と下端)にその上下方向に突出する抜け止め部が浮子3が他物に衝突した時の緩衝部として作用し、浮子の破損が防止される。
前記のように浮子用緩衝部材が構成されると、延長した軸部1dが抜け止め部1cより外側に延長されていることで浮子用緩衝部材1が浮子3に容易に装着できる。
延長した軸部1dは、先細り状に形成されているため浮子3の糸通し孔3aに挿通しやすい。
傘状に広がって突出したカバ−体Aからなる抜け止め部1bによって浮子3を広く覆って浮子3の破損が十分に防止される。
図6は第2実施例で、図6は浮子用緩衝部材の断面正面図である。
第2実施例で浮子用緩衝部材1は、抜け止め部1b、1cの両端(上方と下方の両方の外側)に軸部の延長部1d、1fが設けられている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
本発明は浮子用緩衝部材全般に利用できる。
第1実施例で浮子用緩衝部材の正面図である。 同浮子用緩衝部材と浮子の断面正面図である。 同浮子用緩衝部材の下端延長部に浮子が挿通された断面正面図である。 同浮子用緩衝部材の所定位置に浮子が挿通された断面正面図である。 同浮子が挿通された後に浮子用緩衝部材の下端延長部が切断された断面正面図である。 第2実施例で浮子用緩衝部材の断面正面図である。
符号の説明
1 浮子用緩衝部材
1a 軸部
1b、1c 抜け止め部
1d、1f 軸部の延長部
3 浮子
A カバ−体

Claims (3)

  1. 伸縮性を有する材料で形成された管状の軸部の両端側に抜け止め部を設けると共に、前記軸部は少なくとも一端側が前記抜け止め部より外側に延長されていることを特徴とする浮子用緩衝部材。
  2. 抜け止め部より外側に延長した軸部は、先細り状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浮子用緩衝部材。
  3. 軸部の両端側に設けた抜け止め部の何れか一方は浮子の表面を覆うためのカバ−体を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の浮子用緩衝部材。
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