JP2010035341A - 電機子コア及び電機子 - Google Patents

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敦之 木藤
Tatsushi Yasumoto
竜志 安本
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Abstract

【課題】ティースがヨークの外周側から挿入される電機子コアにおいて、ティースの径方向における位置を固定しつつも製造工程を容易にできる電機子コアを提供する。
【解決手段】ヨーク11は複数の凹部111を備えている。凹部111は、回転軸Pに平行な方向における一方の側及び回転軸Pを中心とした径方向における回転軸Pとは反対側に開口している。複数のティース12は回転軸Pとは反対側から径方向に沿って凹部111に挿入される。固定部13は複数のティース12の径方向における位置を一括で固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電機子コア及び電機子に関し、特にティースをヨークに固定する技術に関する。
特許文献1にはアキシャルギャップ型の電機子コアが記載されている。電機子コアはステータヨークと、ティースとを備えている。ステータヨークには回転軸に平行な方向で自身を貫通する孔が設けられている。ティースは当該孔に圧入されている。
なお、本件に関する技術が特許文献2,3に記載されている。
国際公開第2004/017488号パンフレット 国際公開第03/012956号パンフレット 特開2007−228790号公報
アキシャルギャップ型の電機子コアのヨークに、複数のティースの各々の端部を填める複数の凹部が設けられる場合、当該凹部の各々は回転軸方向に一方の側に開口する。更に、回転軸を中心とした径方向において回転軸とは反対側(ヨークの外周側)にも当該凹部が開口していれば、複数のティースは径方向に沿ってヨークの外周側から複数の凹部にそれぞれ挿入される。
しかし凹部が外周側にも開口すると、ティースがヨークから外周側へと抜ける可能性がある。
また、複数のティースの径方向における位置を、複数のティースの各々に対して個別に固定すると、製造上の工程数を増大させてしまう。
そこで、本発明は、ティースがヨークの外周側から挿入される電機子コアにおいて、ティースの径方向における位置を固定しつつも製造工程を容易にできる電機子コアを提供することを目的とする。
本発明に係る電機子コアの第1の態様は、所定の軸(P)を中心に環状に配置され、前記軸の一方の側と、前記軸を中心とした径方向において前記軸とは反対側とに開口した複数の凹部(111)を有するヨーク(11)と、前記複数の凹部にそれぞれ埋め込み配置される複数のティース(12)と、前記複数のティースの前記径方向における位置をそれぞれ一括で固定する固定部(13)とを備える。
本発明に係る電機子コアの第2の態様は、第1の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13)は、前記ヨーク(11)及び前記複数のティース(12)を一体で覆う樹脂(20)である。
本発明に係る電機子コアの第3の態様は、第1の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13,21,22)は、前記軸(P)の周りでリング状の形状を有し、前記軸とは反対側から前記複数のティース(12)と接する。
本発明に係る電機子コアの第4の態様は、第3の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13,22)は、前記軸(P)に平行な方向において前記ヨーク(11)とは反対側に位置する前記複数のティース(12)の一端側から、前記複数のティースがそれぞれ埋め込まれる複数の第2の凹部(221)を有し、前記複数の第2の凹部は前記軸を中心とした周方向でそれぞれ前記複数のティースと接する。
本発明に係る電機子コアの第5の態様は、第3又は第4の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13,21,22)は非磁性金属である。
本発明に係る電機子コアの第6の態様は、第3又は第4の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13,21,22)は絶縁性樹脂である。
本発明に係る電機子コアの第7の態様は、第6の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13,22)には、外部の配線と接続する複数の接続部(222)と、前記複数の接続部の二者を繋ぐ配線(223)とが形成されている。
本発明に係る電機子コアの第8の態様は、第6又は第7の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13,22)は、前記複数のティース(12)の側面に沿って延在する。
本発明に係る電機子コアの第9の態様は、第3の態様に係る電機子コアであって、前記固定部(13,21,22)は前記複数のティース(12)を前記軸(P)側へと付勢し、前記軸を中心とした周方向における前記複数のティースの各々の幅は前記軸側で狭く、前記周方向における前記複数の凹部(111)の各々の幅は前記軸側で狭く、最も軸側の前記複数の凹部の各々の幅は、最も軸側の前記複数のティースの各々の幅よりも狭い。
本発明に係る電機子コアの第10の態様は、第1乃至第9のいずれか一つの態様に係る電機子コアであって、前記複数のティース(12)の各々は、前記軸(P)を中心とした周方向で突出する突部(122)を有し、前記複数の凹部(111)の各々は前記突部と嵌合する。
本発明に係る電機子の第1の態様は、第1乃至第10の何れか一つの態様に係る電機子コア(1)と、前記複数のティース(12)の各々に巻回される複数の電機子巻線(14)と、前記複数の電機子巻線の複数同士を接続する渡り線(141)とを備え、前記固定部(13)は前記渡り線であって、前記渡り線は前記軸(P)とは反対側から前記複数のティースを縛る。
本発明に係る電機子の第2の態様は、第1又は第2の態様に係る電機子コア(1)と、前記複数のティース(12)の各々に巻回される複数の電機子巻線(14)を備え、前記固定部(13)は前記軸(P)の周りでリング状の形状を有し、前記軸とは反対側から前記電機子巻線と接する。
本発明に係る電機子コアの第1の態様によれば、ティースがヨークから径方向に沿って抜けることを防止できる。また固定部はティースの各々を一括で固定しているので、ティースを個別に固定する場合に比べて製造工程を容易にできる。
本発明に係る電機子コアの第2の態様によれば、例えばモールド樹脂やワニス塗装によってティースの位置を固定できる。また、ティースに電機子巻線を巻回して電機子を構成する場合、当該樹脂がティースと電機子巻線との絶縁を実現できるので、電機子巻線とティースとの間の絶縁フィルムを省略でき、以て製造コストを低減できる。
本発明に係る電機子コアの第3の態様によれば、径方向におけるティースの位置を容易に固定できる。
本発明に係る電機子コアの第4の態様によれば、複数のティースの周方向における位置も固定できる。
本発明に係る電機子コアの第5の態様によれば、複数のティースの位置をより強固に固定できる。
本発明に係る電機子コアの第6の態様によれば、固定部に渦電流が流れることを防止できる。
本発明に係る電機子コアの第7の態様によれば、電機子巻線をティースに巻回して電機子を得たときに、電機子巻線の引き出し線を接続部に接続することで、固定部が各ティースに巻回される電機子巻線同士を電気的に接続する配線基盤としての機能を実現できる。以上のように、固定部を、配線が形成される基板として流用しているので、製造コストを低減できる。
本発明に係る電機子コアの第8の態様によれば、絶縁性樹脂がティースの側面に沿って延在する。当該絶縁性樹脂を介して電機子巻線をティースに巻回することで、ティースと電機子巻線との間の電気的絶縁を得ることができる。固定部がいわゆるインシュレータとしての機能を実現できるので、別途にインシュレータを製造する必要がない。よって、製造コストを低減できる。
本発明に係る電機子コアの第9の態様によれば、ティースが軸側に付勢される。最も軸側の凹部の幅は最も軸側のティースの幅よりも狭いので、ヨークは弾性変形によって周方向でティースを締め付ける方向に力を加える。よって、ティースの固定をより強固にできる。
本発明に係る電機子コアの第10の態様によれば、凹部が周方向に突出した突部と嵌合するので、軸方向においてティースと凹部とを固定できる。
本発明に係る電機子の第1の態様によれば、渡り線を固定部として用いるので、製造コストを低減できる。
本発明に係る電機子の第2の態様によれば、電機子巻線を介して、径方向におけるティースの位置を容易に固定できる。
第1の実施の形態.
図1は第1の実施の形態に係る電機子コアを用いた電機子の概念的な構成の一例を示す斜視図である。本電機子1は、ヨーク11と複数のティース12とを有する電機子コア10と、複数の電機子巻線14とを備えている。なお、図1においては、一のティース12がヨーク11から分離されて示されている。また当該一のティース12に巻回される電機子巻線14のみが当該一のティース12と分離して示されている。実際には複数のティース12の各々に不図示の絶縁物を介して電機子巻線14が巻回される。また本願で特に断らない限り、電機子巻線は、これを構成する導線の一本一本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指す。これは図面においても同様である。また、巻き始め及び巻き終わりの引き出し線、及びそれらの結線も図面においては適宜省略した。
ヨーク11は例えば回転軸Pを中心とした環状の外周を有する磁性体である。ヨーク11は複数の凹部111を備えている。複数の凹部111は回転軸Pの周りで環状に配されている。凹部111は回転軸Pに平行な軸方向(以下、単に軸方向と呼ぶ)における一方の側及び回転軸Pを中心とした径方向(以下、単に径方向と呼ぶ)における回転軸Pとは反対側(以下、外周側とも呼ぶ)に開口している。
複数のティース12はそれぞれ複数の凹部111に埋め込み配置される。ティース12は凹部111から軸方向の一方の側へと延在している。なお図1においてはティース12が径方向に積層された複数の磁性板121(例えば積層鋼板)によって構成されているが、例えば圧粉磁芯であってもよい。
またティース12とヨーク11とを軸方向において相互に固定するべく、ティース12及びヨーク11とは次のような構造を有している。ティース12は突部122を有している。突部122は、凹部111に埋め込まれる位置で、回転軸Pを中心とした周方向(以下、単に周方向と呼ぶ)において突出している。図1においては、軸方向における他方側のティース12の端、即ちティース12の底部において突部122を有している。凹部111は周方向において自身から見て外側に突出した突部112を有している。突部112は突部122と嵌合する。
このような電機子コア10は次のように組み立てられる。即ち、ティース12はヨーク11の外周側から突部112,122を相互に嵌合させて、径方向に沿ってヨーク11の凹部111に挿入される。
電機子コア10は図示せぬ固定部を備えている。固定部は複数のティース12の径方向における位置をそれぞれ一括で固定する。具体的な固定部については後に詳述する。これによって、ティース12がヨーク11の外周側から径方向に沿って抜けることを防止できる。また固定部は複数のティース12の各々を一括で固定するので、ティース12を個別に固定する場合に比べて製造工程を容易にできる。
図2は図1に示す電機子コア10の、ティース12を通る位置での周方向における断面の一部を示している。図2においては、複数のティース12の径方向における位置を一括で固定する固定部13として樹脂20が例示されている。なお、図2においては電機子巻線14が二点破線で示されている。
樹脂20はヨーク11と複数のティース12とを一体で覆っている。樹脂20に対して径方向かかる力は、ヨーク11やティース12と密着する面に対する剪断力として把握される。なお図2においては周方向における断面しか示していないが、樹脂20は径方向においてもヨーク11とティース12とを一体で覆っていることが望ましい。
但し、軸方向においてヨーク11と反対側に位置するティース12の一端面12aは、樹脂20で覆われていないことが望ましい。当該一端面12aと所定の間隙(エアギャップ)を介して界磁子を配置した場合に、当該一端面12aに樹脂20が設けられるとエアギャップの磁気抵抗が変化するからである。
樹脂20は例えばワニスである。このような樹脂20は例えば次のようにして形成できる。まずコーティング液として液状のワニスを複数のティース12、ヨーク11に塗布する。この際、真空でワニスを含浸させることで、複数のティース12とヨーク11との間にもワニスが入り込む。これによって、樹脂20が複数のティース12とヨーク11との間に介在し、複数のティース12とヨーク11との間の固定をより強固にできる。またワニス液を塗布するのではなく、複数のティース12が埋め込まれたヨーク11をワニスに浸漬させてもよい。次に、コーティング液を放置して自然硬化させるか、紫外線照射や加熱によって硬化を促進させて、コーティング液を固化させる。
また樹脂20としてモールド樹脂を採用してもよい。このような樹脂20は例えば次のようにして形成できる。例えば複数のティース12が埋め込まれたヨーク11を所定の形状が形成された金型に、一端面12aを露出させて収納し、液状の樹脂を金型に挿入し、これを加熱等によって固化させる。
以上のように、樹脂20は複数のティース12の径方向における位置を一括で固定できる。また樹脂20を介して電機子巻線14をティース12に巻回することで、電機子巻線14とティース12との間を絶縁できる。よって、例えば電機子巻線14とティース12との間に絶縁フィルム等を介在させる必要がなく、以って製造コストを抑制できる。
なお、上記の如く固定部13として樹脂20を採用した場合には、固定部13は複数のティース12の軸方向における位置も固定することができる。よって、この場合、ティース12の突部122及び凹部111の突部112は必ずしも必要ではない。
第2の実施の形態.
図3は、第2の実施の形態に係る電機子コアの概念的な構成の一例を示す上面図である。第1の実施の形態にかかる電機子コアと比較して、固定部13として部材21を備えている。
部材21は回転軸Pの周りでリング状の形状を有し、回転軸Pとは反対側(外周側)から複数のティース12と接している。凹部111は径方向における回転軸P側(内周側)には開口しておらず、ティース12は回転軸P側においてヨーク11と径方向で接している。これによって、複数のティース12は径方向においてヨーク11と部材21とで挟まれるので、複数のティース12の径方向における位置を容易に固定できる。
このような電機子コアは例えば次のように組み立てられる。まず、複数のティース12をヨーク11に嵌め込む。次に、例えば部材21を軸方向に沿って複数のティース12に圧入する。また圧入に限らず、焼嵌めよって部材21を複数のティース12に嵌め込んでもよい。
また部材21として熱収縮リングを用いてもよい。当該熱収縮リングは例えば常温で所定の径を有し、加熱することで径方向に収縮する。熱収縮リングを径方向において回転軸Pとは反対側から複数のティース12と対面させて、熱収縮リングを加熱して収縮させる。
また部材21として結束ひも、例えばタイラップ(トーマスアンドベッツ社商標)、インシュロック(ヘラマンタイトン社商標)等を用いてもよい。当該結束ひもは、ひも状のバンド部と、当該バンド部の一端に設けられた固定用部品とを有している。そして、バンド部の他端が固定用部品に通される。一度固定用部品を通過したバンド部は逆方向には戻らない。このような結束ひもを複数のティース12に対して回転軸Pとは反対側から縛ることによって、複数のティース12の径方向における位置を一括で固定できる。
なお、複数のティース12の各々には電機子巻線が巻回される。従って、部材21は電機子巻線が巻回される部分を避けて設けられることが望ましい。図4は図3に示す電機子コア10の、ティース12を通る位置での径方向における断面を示しており、図中右側が外周側を示している。図4においてはティース12に巻回される電機子巻線14についても二点破線で示している。例えば部材21はティース12のうち電機子巻線14が巻回される部分よりもヨーク11側に位置している。この場合、例えば凹部111は回転軸Pの周りで連続しており、当該連続した部分に部材21が埋め込み配置されている。
なお、例えばティース12がヨーク11の外周からはみ出ている場合は凹部111が回転軸Pの周りで連続していなくてもよい。また、部材21は電機子巻線14に対してヨーク11とは反対側に位置していてもよい。
また上述した部材21は複数のティース12を回転軸P側に付勢してもよい。このような場合、凹部111及びティース12は以下に説明する形状を有することが望ましい。図5は電機子コアの一部の概念的な構成を示す斜視図である。図5においては一のティース12と、ヨーク11とが径方向において分離して示されている。
ティース12のうち凹部111に埋め込まれる部分において、周方向におけるティース12の幅は回転軸P側で狭い。周方向における凹部111の幅も回転軸P側で狭い。そして、最も回転軸P側の凹部111の幅W1は最も回転軸P側のティース12の幅W2よりも狭い。
複数のティース12は固定部13によって回転軸P側に付勢されている。ティース12が回転軸P側に付勢されることによって、ヨーク11は弾性変形によって周方向でティース12を締め付ける方向に力を加える。よって、ティース12の固定をより強固にできる。
以下における説明(他の実施の形態も含む)では、ティース12及び凹部111は図5に示す形状と同一の形状を有するものとして説明する。そして上記効果は以下で説明するいずれの態様においても招来する。
図6は第2の実施の形態にかかる電機子コア10の概念的な構成の他の一例を示している。部材21は回転軸Pの周りで環状を呈するリング状の円環部211と、円環部211から回転軸Pへと向かって突出する複数の突部212とを備えている。
複数の突部212は複数のティース12に対応して設けられ、回転軸Pとは反対側(外周側)からティース12の各々と接している。このような部材21によれば、径方向における突部212の長さを調整することで、円環部211をヨーク11に対して回転軸Pとは反対側(外周側)に位置させることができる。よって、凹部111が回転軸Pの周りで連続している必要がない。
また突部212は径方向において弾性変形することが望ましい。回転軸Pとは反対側のティース12の側面の、径方向における位置は、複数のティース12の各々においてばらついている可能性がある。突部212が径方向において弾性変形することで、上記側面の位置が複数のティースでばらついている場合であっても、複数の突部212がより確実に複数のティース12の各々と接する。よって、より確実に複数のティース12における径方向の位置を一括で固定できる。
第3の実施の形態.
図7,8は第3の実施の形態に係る電機子コアの一部の概念的な構成の一例を示している。図7は電機子コアの斜視図を示し、図8は、ティースを通る位置での図7に示す電機子コアの周方向における断面を示している。第1の実施の形態に係る電機子コア10と比較して、固定部13として部材22を備えている。なお、図7においては部材22とティース12及びヨーク11とが分離されて示されている。また図7,8については周方向における一部のみが示されている。
部材22は回転軸Pの周りでリング状の形状を有している。また回転軸Pの周りで環状に配置された複数の凹部221を備えている。凹部221は軸方向におけるヨーク11側へ向かって開口している。複数の凹部221には、それぞれ軸方向においてヨーク11とは反対側に位置する複数のティース12の一端側から、当該複数のティース12が埋め込まれる。凹部221は径方向における回転軸Pとは反対側(外周側)でティース12と径方向で接している。ティース12は部材22とヨーク11とによって径方向で挟まれるので、径方向におけるティース12の位置を固定することができる。
なお、凹部221は径方向において回転軸P側においてもティース12と接していても良い。この場合、径方向におけるティース12の固定を強固にできる。また凹部221は周方向においてもティース12と接していてもよい。この場合、周方向におけるティース12の固定を強固にできる。
部材22はその強度が確保できれば任意の材質であってもよい。但し複数のティース12と接触するので、非磁性であることが望ましい。例えば非磁性金属であれば、強度が高いのでティース12の固定を強固にできる。また絶縁性樹脂であってもよい。この場合、ティース12の内部を通る磁束に起因して、部材22に渦電流が生じることを防止できる。
図9は軸方向に沿って部材22側から見た電機子コア10の概念的な他の一例を示している。部材22は絶縁性樹脂である。また部材22には、外部の配線と接続できる複数の接続部222と、当該複数の接続部222の二者を接続する配線223とが形成されている。接続部222は例えば半田であってもよく、コネクタ等であってもよい。このような接続部222と配線223は例えば電機子巻線同士を接続する渡り線として活用できる。以下、具体的に説明する。
複数のティース12には不図示の電機子巻線が巻回される。例えば図9においては、9個のティース12が例示され、その各々に対して例えば集中巻で3相の電機子巻線が巻回される。U相、V相、W相の電機子巻線はそれぞれ周方向においてこの順で交互に配置される。図9においては、U相、V相、W相が巻回されるティース12に対してそれぞれ記号U,V,Wを付記している。
接続部222は例えば9個のティース12の各々に対応して2個ずつ形成されている。配線223は9つ形成され、同じ相の電機子巻線が巻回されたティース12のうち、周方向で隣り合う二つのティースについてそれぞれ形成された接続部222の二者を接続する。以下、U相を例に採って接続部222及び配線223について説明し、他の相については説明を省略する。U相の電機子巻線が巻回される3つのティース12をそれぞれティース12Ua,12Ub,12Ucと呼ぶ。ティース12Ua,12Ub,12Ucはそれぞれ周方向でこの順に並んでいる。ティース12Ua,12Ub,12Ucのそれぞれに対応して形成される2つの接続部222をそれぞれ接続部222a,222bと呼ぶ。9つの配線223のうち3つをそれぞれ配線223a,223b,223cと呼ぶ。
配線223aはティース12Uaについての接続部222aと、ティース12Ubについての接続部222bとを接続する。配線223bはティース12Ubについての接続部222aとティース12Ucについての接続部222bとを接続する。配線223cはティース12Ucについての接続部222aとティース12Uaについての接続部222bとを接続する。
そして、ティース12Uaについての接続部222aには、ティース12Uaに巻回される電機子巻線の巻き終わりの引き出し線が接続される。ティース12Ubについての接続部222a,222bにはティース12Ubに巻回される電機子巻線の巻き終わりの引き出し線及び巻き始めの引き出し線がそれぞれ接続される。ティース12Ucについての接続部222a,222bにはティース12Ucに巻回される電機子巻線の巻き終わりの引き出し線及び巻き始めの引き出し線がそれぞれ接続される。
ティース12Uaについての接続部222bと、ティース12Uaに巻回される電機子巻線の巻き始め引き出し線とは、U相の電機子巻線に動作電流を流す外部装置が接続される。但し、必ずしもティース12Uaについての接続部222b、ティース12Ucについての接続部222a、配線223cは必須ではない。ティース12Ucに巻回される電機子巻線の巻き終わり引き出し線と、ティース12Uaに巻回される電機子巻線の巻き始め引き出し線とを直接に当該外部装置に接続してもよい。
以上のように、配線223を介して同じ相の電機子巻線の3つを接続することができる。言い換えれば、部材22が、渡り線が形成される配線基盤として機能する。以上のように、部材22を接続部222、配線223が形成される基板として流用できるので、製造コストを抑制できる。
図10は第3の実施の形態に係る電機子コアの一部の概念的な構成の他の一例を示す斜視図である。図10においては、ティース12及びヨーク11と、部材22とが軸方向に分離されて示されている。部材22は絶縁性樹脂である。また部材22は軸方向に沿ってティース12の側面に沿って延在している。以下、より具体的に説明する。
部材22は図7に示す部材22と比較して延在部224,225を更に備えている。延在部224は回転軸P側(内周側)のティース12の側面に沿って軸方向に延在している。延在部225は回転軸Pとは反対側(外周側)のティース12の側面に沿って軸方向に延在している。
このような電機子コア10において、延在部224,225を介して電機子巻線をティース12に巻回することができる。よって、部材22を電機子巻線とティース12との間に設けられるインシュレータとして機能させることができる。従って、別途にインシュレータを設ける必要がなく、製造コストを低減できる。
なお図10においては凹部221も示されているが、凹部221はなくても構わない。延在部224,225が径方向においてティース2を挟んでいるので、ティース12の径方向における位置を固定できるからである。
第4の実施の形態.
図11は第4の実施の形態に係る電機子の概念的な構成の一例を示している。図11は軸方向に沿ってティース12側から見た上面図である。第1乃至第3の実施の形態と比較して、固定部13として電機子巻線14の渡り線141を用いている。渡り線141は同じ相の電機子巻線14同士を接続している。また渡り線141は回転軸Pとは反対側(外周側)から複数のティース12を縛っている。なお、図11においては、一つの相(例えばU相)についての渡り線141のみが図示され、渡り線141と電機子巻線14との間に間隙が示されている。
渡り線141によって複数のティース12が一括で縛られているので、複数のティース12の径方向における位置を固定できる。また、渡り線141を固定部13として用いているので、複数のティース12を固定するための専用部材が不要である。よって、製造コストを低減できる。
また図11においては集中巻きでティース12に巻回された電機子巻線14が例示されているが、例えば分布巻きで巻回されても良い。例えば一の電機子巻線14が3つのティース12の一組に渡って巻回される。そして、例えばU相、V相、W相の電機子巻線14はそれぞれ周方向に一つずつずれた3つティース12の一組に渡って巻回される。
よって、電機子巻線14は複数のティース12の径方向における位置を一括で固定することができる。このような場合であっても、複数のティース12を固定するための専用部材が不要であるので、製造コストを低減できる。
第5の実施の形態.
図12は第5の実施の形態に係る電機子の概念的な構成の一例を示している。図12は軸方向に沿ってティース12側から見た上面図である。第4の実施の形態に係る電機子と比較して固定部13として部材24を備えている。
部材24は回転軸Pの周りでリング状の形状を有し、回転軸Pとは反対側から複数の電機子巻線14と接している。部材24は例えば上述した熱収縮リングや結束ひもである。
また凹部111は回転軸P側においては開口しておらず、ティース12は回転軸P側においてヨーク11と径方向で接している。
このような電機子によれば、複数のティース12はそれぞれ電機子巻線14を介してヨーク11と部材24とで挟まれるので、複数のティース12の径方向における位置を一括で固定できる。
なお、第1乃至第5の実施の形態のいくつかを相互に組み合わせて電機子コア若しくは電機子を実現してもよい。
電機子の概念的な構成の一例を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る電機子コアの概念的な一例を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る電機子コアの概念的な一例を示す上面図である。 第2の実施の形態に係る電機子コアの概念的な一例を示す断面図である。 電機子コアの一部の他の一例を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る電機子コアの概念的な他の一例を示す上面図である。 第3の実施の形態に係る電機子コアの概念的な一例を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る電機子コアの概念的な一例を示す断面図である。 第3の実施の形態に係る電機子コアの概念的な他の一例を示す上面図である。 第3の実施の形態に係る電機子コアの概念的な他の一例を示す斜視図である。 第4の実施の形態に係る電機子の概念的な一例を示す上面図である。 第5の実施の形態に係る電機子の概念的な一例を示す上面図である。
符号の説明
1 電機子
10 電機子コア
11 ヨーク
12 ティース
13 固定部
14 電機子巻線
20 樹脂
21,22,24 部材
111 凹部
112,122,212 突部
141 渡り線
211 円環部
222 接続部
223 配線

Claims (12)

  1. 所定の軸(P)を中心に環状に配置され、前記軸の一方の側と、前記軸を中心とした径方向において前記軸とは反対側とに開口した複数の凹部(111)を有するヨーク(11)と、
    前記複数の凹部にそれぞれ埋め込み配置される複数のティース(12)と、
    前記複数のティースの前記径方向における位置をそれぞれ一括で固定する固定部(13)と
    を備える、電機子コア(1)。
  2. 前記固定部(13)は、前記ヨーク(11)及び前記複数のティース(12)を一体で覆う樹脂(20)である、請求項1に記載の電機子コア。
  3. 前記固定部(13,21,22)は、前記軸(P)の周りでリング状の形状を有し、前記軸とは反対側から前記複数のティース(12)と接する、請求項1に記載の電機子コア。
  4. 前記固定部(13,22)は、前記軸(P)に平行な方向において前記ヨーク(11)とは反対側に位置する前記複数のティース(12)の一端側から、前記複数のティースがそれぞれ埋め込まれる複数の第2の凹部(221)を有し、
    前記複数の第2の凹部は前記軸を中心とした周方向でそれぞれ前記複数のティースと接する、請求項3に記載の電機子コア。
  5. 前記固定部(13,21,22)は非磁性金属である、請求項3又は4に記載の電機子コア。
  6. 前記固定部(13,21,22)は絶縁性樹脂である、請求項3又は4に記載の電機子コア。
  7. 前記固定部(13,22)には、外部の配線と接続する複数の接続部(222)と、前記複数の接続部の二者を繋ぐ配線(223)とが形成されている、請求項6に記載の電機子コア。
  8. 前記固定部(13,22)は、前記複数のティース(12)の側面に沿って延在する、請求項6又は7に記載の電機子コア。
  9. 前記固定部(13,21,22)は前記複数のティース(12)を前記軸(P)側へと付勢し、
    前記軸を中心とした周方向における前記複数のティースの各々の幅は前記軸側で狭く、
    前記周方向における前記複数の凹部(111)の各々の幅は前記軸側で狭く、最も軸側の前記複数の凹部の各々の幅は、最も軸側の前記複数のティースの各々の幅よりも狭い、請求項3乃至8の何れか一つに記載の電機子コア。
  10. 前記複数のティース(12)の各々は、前記軸(P)を中心とした周方向で突出する突部(122)を有し、
    前記複数の凹部(111)の各々は前記突部と嵌合する、請求項1乃至9の何れか一つに記載の電機子コア。
  11. 請求項1乃至10の何れか一つに記載の電機子コア(1)と、
    前記複数のティース(12)の各々に巻回される複数の電機子巻線(14)と、
    前記複数の電機子巻線の複数同士を接続する渡り線(141)と
    を備え、
    前記固定部(13)は前記渡り線であって、前記渡り線は前記軸(P)とは反対側から前記複数のティースを縛る、電機子。
  12. 請求項1又は2に記載の電機子コア(1)と、
    前記複数のティース(12)の各々に巻回される複数の電機子巻線(14)を備え、
    前記固定部(13)は前記軸(P)の周りでリング状の形状を有し、前記軸とは反対側から前記電機子巻線と接する、電機子。
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