JP2010033163A - 動きデータ検索装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】検索条件の動きデータから検索対象の動きデータを検索する際に、動きの多様性に対応した検索を行うこと、検索時の計算量を削減すること、を図る。
【解決手段】物体の一連の動きを表す動きデータについて一定時間の区間毎に動きの特徴を表す区間特徴量を計算する区間特徴量計算部6と、クエリ動きデータについての区間特徴量と検索対象動きデータについての区間特徴量との間の距離を計算する区間特徴量距離計算部8と、該距離に基づいて検索結果の提示データを作成する提示データ作成部10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、動きデータ検索装置及びコンピュータプログラムに関する。
従来、コンピュータ・グラフィックス(CG)やアニメーション・ゲームなどの動画像コンテンツを制作する際には、多種多様な動きデータを蓄積している動きデータベースが利用される。図11に人の動きデータの定義例の概略を示す。図11の例は、人のスケルトン型動きデータ(人体スケルトン型動きデータ)の定義例である。人体スケルトン型動きデータは、人の骨格を基に、骨及び骨の連結点(ジョイント)を用い、一ジョイントを根(ルート)とし、ルートからジョイント経由で順次連結される骨の構造を木(ツリー)構造として定義される。図11には、人体スケルトン型動きデータの定義の一部分のみを示している。図11において、ジョイント100は腰の部分であり、ルートとして定義される。ジョイント101は左腕の肘の部分、ジョイント102は左腕の手首の部分、ジョイント103は右腕の肘の部分、ジョイント104は右腕の手首の部分、ジョイント105は左足の膝の部分、ジョイント106は左足の足首の部分、ジョイント107は右足の膝の部分、ジョイント108は右足の足首の部分、である。
スケルトン型動きデータは、スケルトン型対象物の各ジョイントの動き(モーション)を記録したデータであり、スケルトン型対象物としては人体や動物、ロボットなどが適用可能である。スケルトン型動きデータとしては、各ジョイントの位置情報や角度情報、速度情報、加速度情報などが利用可能である。ここでは、人体スケルトン型動きデータとして、人体スケルトンの角度情報と加速度情報を例に挙げて説明する。
人体スケルトン型角度情報データは、人の一連の動きを複数の姿勢(ポーズ)の連続により表すものであり、人の基本ポーズ(neutral pose)を表す基本ポーズデータと、実際の人の動きの中の各ポーズを表すポーズ毎のフレームデータとを有する。基本ポーズデータは、基本ポーズのときのルートの位置及び各ジョイントの位置、並びに各骨の長さなどの情報を有する。基本ポーズデータにより基本ポーズが特定される。フレームデータは、基本ポーズからの移動量をジョイント毎に表す。ここでは、移動量として角度情報を利用する。各フレームデータにより、基本ポーズに対して各移動量が加味された各ポーズが特定される。これにより、各フレームデータによって特定される各ポーズの連続により、人の一連の動きが特定される。なお、人体スケルトン型動きデータは、人の動きをカメラ撮影した映像からモーションキャプチャ処理によって作成したり、或いは、キーフレームアニメーションの手作業によって作成したりすることができる。
人体スケルトン型加速度情報データは、人の各ジョイントの加速度をポーズ毎のフレームデータと複数のポーズの連続により表すものである。なお、人体スケルトン型加速度情報データは、加速度計で記録したり、映像や動きデータから算出したりすることができる。
従来の動きデータ検索技術として、例えば、非特許文献1〜5に開示される技術が知られている。非特許文献1の従来技術1では、フレームデータ間の距離を計算し、ダイナミック・タイム・ワーピング(dynamic time warping:DTW)法を用いて動き類似性を算出している。フレームデータ間の距離は、例えば、非特許文献2に開示される下記(1)式によりフレーム距離を用いて計算することが一般的である。
Figure 2010033163
但し、(1)式において、mはジョイントの個数、pi,0はi番目のフレームデータによるルート位置、pj,0はj番目のフレームデータによるルート位置、qi,kはi番目のフレームデータによるジョイントkの角度、qj,kはj番目のフレームデータによるジョイントkの角度、wはジョイントkに最適化された重み係数、d(p,p)はi番目のフレームデータとj番目のフレームデータの間の距離である。
DTW法は二つの時系列データを適応的にマッチングする技術である。DTW法については、例えば非特許文献3に開示されている。
非特許文献4に開示される従来技術2では、複数のフレームデータ間で距離を定義し、DTW法を用いて動き類似性を算出し、マルチステップで検索を行っている。マルチステップ検索では、検索条件の動きデータと距離が小さい動きデータを一旦検索し、検索結果の動きデータを新たな検索条件の動きデータとして、もう一度検索する。
非特許文献3に開示される従来技術3では、ポーズの幾何特性からブール特徴量を計算し、DTW法を用いて動き類似性を算出している。ブール特徴量は人体のポイントを複数選択してジョイントの位置と比較し、二値のみを判断するものである。例えば、左足元、左ヒップとルートを選択し、選択した三つポイントで張って表面を右足元の位置と比較し、前と後を判断する。
Christos Faloutsos、Jessica Hodgins、Nancy Pollard,"Database Techniques with Motion Capture",ACM SIGGRAPH 2007 courses,SESSION: Course 21,San Diego,California,2007. J. Wang and B. Bodenheimer,"An evaluation of a cost metric for selecting transitions between motion segments",In Proceedings of the 2003 ACM SIGGRAPH/Eurographics Symposium on Computer Animation,232-238,2003. C. S. Myers and L. R. Rabiner,"A comparative study of several dynamic time-warping algorithms for connected word recognition",The Bell System Technical Journal,60(7):1389-1409,September 1981. Lucas Kovar and Michael Gleicher,"Automated extraction and parameterization of motions in large data sets",ACM Transactions on Graphics,23(3):559-568,August 2004,(SIGGRAPH 2004). Meinard Muller、Tido Roder and Michael Clausen,"Efficient content based retrieval of motion capture data",ACM Transactions on Graphics,24(3):677-685,August 2005,(SIGGRAPH 2005).
しかし、上述した従来技術1,2,3では、動きの多様性に対応した検索を行う点、検索時の計算量の点で問題がある。動きの多様性とは、同じ種類の動きであっても、個人の特性等によって動きの見た目が変わる性質のことである。例えば「歩く動作」であっても、個人の歩調や体つき、その時の感情などによって、「ゆっくりとした歩き」、「早歩き」、「元気な歩き」、「しょんぼりとした歩き」など、見た目の動きは変わる。これら多様な「歩く動作」を一つの種類「歩く動作」として検索することが、従来技術1,2,3では難しい。例えば、「ゆっくりとした歩き」の動きデータを検索条件とした場合に、「ゆっくりとした歩き」の動きデータに加えて「早歩き」の動きデータも検索結果に含めることが難しい。
非特許文献1の従来技術1では、フレームデータ間距離に基づいた検索を行うが、動きの多様性に対して十分に対応することが困難である。又、検索条件の動きデータと検索対象の動きデータの間でフレームデータ間距離を一つずつ全て計算するために、計算量が膨大で検索時間が長くなる。
非特許文献2の従来技術2では、マルチステップ検索を行うので、同じ種類の動きが一定の密度で存在しないと、動きの多様性に対応することができない。例えば、「ゆっくりとした歩き」と「早歩き」がそれぞれ別の動きデータ内にしか存在しない場合には、「ゆっくりとした歩き」と「早歩き」を両方一緒に検索することができない。又、マルチステップ検索のため処理に時間がかかり、リアルタイム検索には不向きである。さらに、中間ステップで検索条件とは異なる動きを採用してしまうとその後のステップにエラーが及んでしまう恐れがある。
非特許文献3の従来技術3では、ブール特徴量を利用するには専門的な知識が必要であり、しかも、検索精度は特徴量の組み合わせに敏感に反応するため、一般ユーザには不向きである。又、ロバスト性が低いため実際の応用は困難である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、検索条件の動きデータから検索対象の動きデータを検索する際に、動きの多様性に対応した検索を行うこと、検索時の計算量を削減すること、を図ることのできる動きデータ検索装置及びコンピュータプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る動きデータ検索装置は、与えられた検索条件に基づいて動きデータを検索する動きデータ検索装置において、物体の一連の動きを表す動きデータについて一定時間の区間毎に動きの特徴を表す区間特徴量を計算する区間特徴量計算部と、検索条件動きデータについての区間特徴量と検索対象動きデータについての区間特徴量との間の距離を計算する区間特徴量距離計算部と、前記距離に基づいて検索結果の提示データを作成する提示データ作成部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、前記区間特徴量計算部は、各区間の動きを、動きの変化の特徴を表す特定のダイナミックパターンに分類するダイナミックパターン分類計算手段を有することを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、前記区間特徴量の計算対象となる各区間が重複区間を有するように、動きデータを分割するデータ分割部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、前記区間特徴量距離計算部は、前記ダイナミックパターンの類似性に基づいて区間特徴量間の距離を計算することを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、検索条件動きデータと検索対象動きデータとの間の動きの時間的ずれを調整した距離を計算する動き類似性計算部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、検索対象動きデータについての区間特徴量を蓄積する区間特徴量データベースを備えたことを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、スケルトン型動きデータを入力する入力部と、スケルトン型動きデータから、スケルトン型動きデータが表す動きの期間におけるルートに対する各ジョイントの相対速度を算出する物理量変換部と、を備え、前記区間特徴量計算部は該ジョイント相対速度から区間特徴量を計算することを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、前記スケルトン型動きデータは、スケルトン型対象物の各ジョイントの動きを記録したデータであることを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、前記ダイナミックパターンはジョイント相対速度の変化の特徴を表すことを特徴とする。
本発明に係る動きデータ検索装置においては、前記ジョイント相対速度を平滑化するデータフィルタ部を備えたことを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、与えられた検索条件に基づいて動きデータを検索する動きデータ検索処理を行うためのコンピュータプログラムであって、物体の一連の動きを表す動きデータについて一定時間の区間毎に動きの特徴を表す区間特徴量を計算する区間特徴量計算機能と、検索条件動きデータについての区間特徴量と検索対象動きデータについての区間特徴量との間の距離を計算する区間特徴量距離計算機能と、前記距離に基づいて検索結果の提示データを作成する提示データ作成機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とする。
これにより、前述の動きデータ検索装置がコンピュータを利用して実現できるようになる。
本発明によれば、検索条件の動きデータから検索対象の動きデータを検索する際に、動きの多様性に対応した検索を行うこと、検索時の計算量を削減すること、を図ることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、人の動きデータを扱い、人の動きデータとして、図11に例示されるように定義された人体スケルトン型動きデータを用いる。なお、本実施形態に係る以下の説明においては、人体スケルトン型動きデータのことを単に「動きデータ」と称する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動きデータ検索装置1の構成を示すブロック図である。図1において、動きデータ検索装置1は、入力部2、物理量変換部3、データフィルタ部4、データ分割部5、区間特徴量計算部6、区間特徴量データベース7、区間特徴量距離計算部8、動き類似性計算部9、提示データ作成部10及び出力部11を有する。
動きデータ検索装置1には、検索対象動きデータとして、動きデータベース20から動きデータが入力される。動きデータベース20は、多種多様の動きデータを多数蓄積している。又、動きデータ検索装置1には、クエリ動きデータ(検索条件動きデータ)が入力される。クエリ動きデータは、ユーザ(検索依頼者)が希望する動きを表す動きデータである。動きデータ検索装置1は、クエリ動きデータに基づいて検索対象動きデータを検索し、検索結果を出力する。なお、検索対象動きデータ及びクエリ動きデータは、通信回線を介して動きデータ検索装置1に入力されるものであってもよい。
次に、図2を参照して、図1の動きデータ検索装置1が行う動きデータ検索処理全体の流れを説明する。図2は、本実施形態に係る動きデータ検索手順の全体の流れを示すフローチャートである。
図2において、本実施形態に係る動きデータ検索手順は大きく分けて準備段階(ステップS1)と検索段階(ステップS2〜S8)の2つに分かれている。
ステップS1では、準備段階として、動きデータベース20内の動きデータを検索対象動きデータとして入力し、各検索対象動きデータについて区間特徴量を計算し、データベース化する。これにより、動きデータベース20内の各動きデータについて、区間特徴量が区間特徴量データベース7に格納される。このデータベース化処理が終了すると、検索段階となり、クエリ動きデータの入力待ちとなる(ステップS2)。ステップS3では、クエリ動きデータの入力の有無を判断する。クエリ動きデータの入力ありの場合、ステップS4に進む。
ステップS4では、クエリ動きデータについて区間特徴量を計算する。ステップS5では、クエリ動きデータの区間特徴量と区間特徴量データベース7内の区間特徴量との距離を計算する。ステップS6では、クエリ動きデータと検索対象動きデータとの間の動きの時間的ずれを調整した距離(動き類似性)を計算する。ステップS7では、動き類似性に基づいて検索結果の提示データを作成する。ステップSでは、提示データを出力する。提示データの出力方法は、画面表示、印字、記録媒体への書き込み、通信回線による送信などが利用可能である。
次に、図1に示す動きデータ検索装置1の詳細について順次説明する。
まず、入力部2、物理量変換部3、データフィルタ部4、データ分割部5及び区間特徴量計算部6により、入力された動きデータについて区間特徴量を算出するまでを説明する。それら各部2〜6は、動きデータについて区間特徴量を算出するための構成であり、図2における準備段階(検索対象動きデータの区間特徴量算出)と検索段階(クエリ動きデータの区間特徴量算出)で共通である。このため、ここでは検索対象動きデータとクエリ動きデータを区別せず、動きデータと称して説明する。
入力部2は入力した動きデータを物理量変換部3に出力する。
物理量変換部3は、動きデータが表す動きの期間において、各ジョイントがルートに対してどのくらいの速度で動いているのかを算出する。物理量変換部3の具体的な計算方法を以下に示す。ここでは、人体スケルトン型角度情報データを利用する。
まず、物理量変換部3は、人体スケルトン型角度情報データ内の基本ポーズデータとフレームデータを用いてジョイント位置を算出する。基本ポーズデータは、基本ポーズのときのルートの位置及び各ジョイントの位置、並びに各骨の長さなど、基本ポーズを特定する情報を有する。フレームデータは、ジョイント毎に、基本ポーズからの移動量の情報を有する。ここでは、移動量として角度情報を利用する。この場合、時刻tにおけるk番目のジョイントの位置p(t)は、(2)式および(3)式により計算される。なお、時刻tはフレームデータの時刻である。
Figure 2010033163
Figure 2010033163
但し、0番目(i=0)のジョイントはルートである。Raxis i−1,i(t)は、i番目のジョイントとその親ジョイント(「i−1」番目のジョイント)間の座標回転マトリックスであり、基本ポーズデータに含まれる。各ジョイントにはローカル座標系が定義されており、座標回転マトリックスは親子関係にあるジョイント間のローカル座標系の対応関係を表す。R(t)は、i番目のジョイントのローカル座標系におけるi番目のジョイントの回転マトリックスであり、フレームデータに含まれる角度情報である。T(t)は、i番目のジョイントとその親ジョイント間の遷移マトリックスであり、基本ポーズデータに含まれる。遷移マトリックスは、i番目のジョイントとその親ジョイント間の骨の長さを表す。
次いで、物理量変換部3は、時刻tにおけるk番目のジョイントの速度vel (t)を(4)式により計算する。
Figure 2010033163
但し、hはフレームデータ間の時間間隔である。
次いで、物理量変換部3は、時刻tにおける、ルートに対するk番目のジョイントの相対速度(ジョイント相対速度)vel’ (t)を(5)式により計算する。
Figure 2010033163
但し、vel root(t)は時刻tにおけるルート(0番目のジョイント)の速度(vel (t))である。
なお、時刻tにおけるジョイント相対速度の絶対値vel’(t)は、(6)式により算出することができる。
Figure 2010033163
但し、vel’ (t)はジョイント相対速度vel’ (t)のx成分、vel’ (t)はジョイント相対速度vel’ (t)のy成分、vel’ (t)はジョイント相対速度vel’ (t)のz成分、である。
これにより、物理量変換部3によって、人体スケルトン型角度情報データから、各時刻における各ジョイントのジョイント相対速度が算出される。
データフィルタ部4は、物理量変換部3によって算出されたジョイント相対速度のデータからノイズ成分を除去するために、各ジョイントのジョイント相対速度データに対してそれぞれ平滑化処理を行う。データフィルタ部4は、各ジョイントのジョイント相対速度データに対して、(7)式により平滑化演算を行う。(7)式は、ローパスフィルタ(low pass filter)の演算式の一例である。(7)式では、ローパスフィルタのタップ数が5である。なお、ローパスフィルタのタップ数は、適宜、設定可能である。
Figure 2010033163
但し、x(n−k)はフィルタ前の第(n−k)番目のジョイント相対速度である。y(n)はフィルタ後の第(n)番目のジョイント相対速度である。
図3に、ある一ジョイントについてフィルタ前のジョイント相対速度データとフィルタ後のジョイント相対速度データを示す。図3のグラフ図において、横軸はフレームデータのフレーム番号、縦軸はジョイント相対速度である。図3に例示されるように、フィルタ後のジョイント相対速度データは平滑化され、ノイズ成分が除去されている。
なお、平滑化処理にはメディアンフィルタ(median filter)を用いてもよい。又、メディアンフィルタとローパスフィルタを組み合わせて用いてもよい。
データ分割部5は、データフィルタ部によって平滑化されたジョイント相対速度データを、一定時間の区間に分割する。データ分割部5は、各ジョイントのジョイント相対速度データに対して、それぞれデータ分割処理を行う。図4にデータ分割処理の概念を示す。図4に示されるように、データ分割部5は、ジョイント相対速度データを一定時間(一定数のフレームデータ分に対応)の区間に分割する。このとき、各区間が重複区間(オーバーラップ)を有するようにしてもよい。重複区間の長さは、適宜、設定可能である。重複区間の長さは、例えば、分割区間の長さの半分である。
なお、各分割区間が重複しない場合、分割区間にまたがった動きの特徴量が分割後のデータからは取得できなくなる可能性がある。このため、各分割区間が重複するようにして、動きの特徴量の取得漏れを防ぐことが望ましい。
区間特徴量計算部6は、データ分割部5によって分割されたジョイント相対速度データから、各区間の区間特徴量を計算する。区間特徴量計算部6は、各ジョイントのジョイント相対速度データに対して、それぞれ区間特徴量計算処理を行う。区間特徴量計算処理の具体的な計算方法を、区間特徴量の種類をいくつか挙げて以下に示す。
[ダイナミックパターン]
区間特徴量の一つとしてダイナミックパターンがある。ダイナミックパターンは、動きの変化の特徴を表す。本実施形態においては、ダイナミックパターンはジョイント相対速度の変化の特徴を表す。図5に6個のダイナミックパターンを示す。ダイナミックパターン名称「UP」のダイナミックパターンは、ジョイント相対速度が増加していることを表す。ダイナミックパターン名称「PEAK」のダイナミックパターンは、ジョイント相対速度が増加の後に減少に転ずることを表す。ダイナミックパターン名称「DOWN」のダイナミックパターンは、ジョイント相対速度が減少していることを表す。ダイナミックパターン名称「NADIR」のダイナミックパターンは、ジョイント相対速度が減少の後に増加に転ずることを表す。ダイナミックパターン名称「WAVE」のダイナミックパターンは、ジョイント相対速度が、増加の後に減少しまた増加に転ずる、又は、減少の後に増加しまた減少に転ずる、ことを表す。ダイナミックパターン名称「FLAT」のダイナミックパターンは、ジョイント相対速度がほぼ一定であることを表す。
区間特徴量計算部6は、図6に示されるダイナミックパターン分類計算手順に従って、ある一ジョイントのジョイント相対速度データについて各区間の動きを図5の6個のダイナミックパターンのいずれかに分類する。図6のダイナミックパターン分類計算手順は、一つの区間に対する計算手順である。まず、区間特徴量計算部6は、各区間に共通の処理として、ジョイント相対速度データの全区間におけるジョイント相対速度の最大値(最大ジョイント相対速度)MAXを求める。次いで、区間特徴量計算部6は、ジョイント相対速度データの各区間に対して、図6のダイナミックパターン分類計算手順を実行する。
図6において、ステップS21では、計算対象区間においてジョイント相対速度の最大値maxと最小値minを求め、最大値maxと最小値minの差が「“閾値th”ד最大ジョイント相対速度MAX”」よりも大きいか判定する。閾値thは、適宜、設定可能である。この結果、最大値maxと最小値minの差が「“係数th”ד最大ジョイント相対速度MAX”」以下である場合には、計算対象区間をダイナミックパターン「FLAT」に分類する。一方、最大値maxと最小値minの差が「“閾値th”ד最大ジョイント相対速度MAX”」よりも大きい場合には、ステップS22に進む。
ステップS22では、計算対象区間に存在する有効な極値の個数を計算し、判定する。まず、計算対象区間に存在する全ての極値を算出する。次いで、(8)式を満たす極値を、有効な極値であると判定する。次いで、有効な極値の個数「Extreme num」を計算する。
Figure 2010033163
但し、extreme(i)は計算対象区間の第i番目の極値である。(8)式を満たす極値extreme(i)が有効な極値である。
ステップS22の結果、有効な極値の個数「Extreme num」が0である場合には、ステップS23に進む。ステップS23では、計算対象区間において始点のジョイント相対速度(開始ジョイント相対速度)vel(start)と終点のジョイント相対速度(終了ジョイント相対速度)vel(end)を求め、開始ジョイント相対速度vel(start)が終了ジョイント相対速度vel(end)よりも小さいか判定する。この結果、開始ジョイント相対速度vel(start)が終了ジョイント相対速度vel(end)よりも小さい場合には、計算対象区間をダイナミックパターン「UP」に分類する。一方、開始ジョイント相対速度vel(start)が終了ジョイント相対速度vel(end)以上である場合には、計算対象区間をダイナミックパターン「DOWN」に分類する。
ステップS22の結果、有効な極値の個数「Extreme num」が1である場合には、ステップS24に進む。ステップS24では、計算対象区間において開始ジョイント相対速度vel(start)と唯一の有効な極値のジョイント相対速度(極値ジョイント相対速度)vel(extr)を求め、開始ジョイント相対速度vel(start)が極値ジョイント相対速度vel(extr)よりも小さいか判定する。この結果、開始ジョイント相対速度vel(start)が極値ジョイント相対速度vel(extr)よりも小さい場合には、計算対象区間をダイナミックパターン「PEAK」に分類する。一方、開始ジョイント相対速度vel(start)が極値ジョイント相対速度vel(extr)以上である場合には、計算対象区間をダイナミックパターン「NADIR」に分類する。
ステップS22の結果、有効な極値の個数「Extreme num」が2以上である場合には、計算対象区間をダイナミックパターン「WAVE」に分類する。
これにより、計算対象区間は図5の6個のダイナミックパターンのいずれかに分類される。
[平均速度]
区間特徴量の一つとして平均速度がある。区間特徴量計算部6は、計算対象区間の全てのジョイント相対速度の総和を計算し、該総和を計算対象区間のジョイント相対速度の総数(計算対象区間のフレームデータ数に対応)で割ってジョイント相対速度の平均(平均ジョイント相対速度)を求める。
[標準偏差]
区間特徴量の一つとして標準偏差がある。区間特徴量計算部6は、計算対象区間の各ジョイント相対速度と平均ジョイント相対速度を用いて標準偏差(ジョイント相対速度標準偏差)を計算する。
なお、区間特徴量の種類としては、上述した「ダイナミックパターン」、「平均速度」及び「標準偏差」以外にも、例えばエネルギー値などが利用可能である。
ここまでが、入力部2、物理量変換部3、データフィルタ部4、データ分割部5及び区間特徴量計算部6により、入力された動きデータについて区間特徴量を算出するまでの説明である。これにより、図2における準備段階では、検索対象動きデータの区間特徴量が、ジョイント毎、且つ、分割区間毎に算出される。又、図2における検索段階では、クエリ動きデータの区間特徴量が、ジョイント毎、且つ、分割区間毎に算出される。
図2における準備段階(検索対象動きデータの区間特徴量算出)では、区間特徴量計算部6は、検索対象動きデータの区間特徴量を区間特徴量データベース7に格納する。図7は、区間特徴量データベース7の構成例である。図7において、区間特徴量データベース7は、検索対象動きデータの識別情報(動きデータID)に関連付けて、ジョイント番号毎に、区間番号とダイナミックパターン名称と平均速度と標準偏差の組を記憶する。これにより、検索対象動きデータ毎、且つ、ジョイント毎に、各分割区間の区間特徴量(ダイナミックパターン、平均速度及び標準偏差)がデータベース化されて記録される。
次に、区間特徴量距離計算部8、動き類似性計算部9、提示データ作成部10及び出力部11により、検索段階においてクエリ動きデータの区間特徴量に基づいて、検索対象動きデータを検索する処理を説明する。
区間特徴量距離計算部8は、クエリ動きデータの区間特徴量と検索対象動きデータの区間特徴量との間の距離(区間特徴量距離)を計算する。区間特徴量距離計算部8は、クエリ動きデータの区間特徴量に対し、区間特徴量データベース7内の全ての動きデータIDの区間特徴量を距離計算対象とする。区間特徴量距離計算部8は、クエリ動きデータの区間特徴量と、ある動きデータIDの区間特徴量を対象にして区間特徴量距離を計算する際、同じジョイントについて、全ての分割区間の組合せで、区間特徴量距離を計算する。区間特徴量距離計算処理の具体的な計算方法を、区間特徴量の種類毎に以下に示す。
[ダイナミックパターンについての区間特徴量距離]
ダイナミックパターンについての区間特徴量距離は、(9)式により計算される。
Figure 2010033163
但し、s はクエリ動きデータのk番目のジョイントの分割区間iのダイナミックパターンを表す。s は検索対象動きデータのk番目のジョイントの分割区間jのダイナミックパターンを表す。Πは類似するダイナミックパターンの組合せの集合である。d(s ,s )はs とs についての区間特徴量距離である。
図8は、類似するダイナミックパターンの組合せを表す関係図である。図8に示されるように、「UP」に対して「PEAK」、「PEAK」に対して「UP」、「UP」に対して「NADIR」、「NADIR」に対して「UP」、「DOWN」に対して「PEAK」、「PEAK」に対して「DOWN」、「DOWN」に対して「NADIR」、「NADIR」に対して「DOWN」、「WAVE」に対して「PEAK」、「PEAK」に対して「WAVE」、「WAVE」に対して「NADIR」、「NADIR」に対して「WAVE」、の合計12通りの順列・組合せが、集合Πに属する。これら12通りの順列・組合せは、ジョイント相対速度の変化の特徴が部分的に同じであるものである。
(9)式において、s とs が同じ場合、区間特徴量距離d(s ,s )は0.0である(ケース1)。(9)式において、s とs の組合せが集合Πに属する場合、区間特徴量距離d(s ,s )は0.5である(ケース2)。(9)式において、ケース1,2以外の場合、区間特徴量距離d(s ,s )は1.0である。
[平均速度についての区間特徴量距離]
平均速度についての区間特徴量距離は、(10)式により計算される。
Figure 2010033163
但し、m はクエリ動きデータのk番目のジョイントの分割区間iの平均ジョイント相対速度である。m は検索対象動きデータのk番目のジョイントの分割区間jの平均ジョイント相対速度である。d(m ,m )はm とm についての区間特徴量距離である。
[標準偏差についての区間特徴量距離]
標準偏差についての区間特徴量距離は、(11)式により計算される。
Figure 2010033163
但し、σ はクエリ動きデータのk番目のジョイントの分割区間iのジョイント相対速度標準偏差である。σ は検索対象動きデータのk番目のジョイントの分割区間jのジョイント相対速度標準偏差である。d(σ ,σ )はσ とσ についての区間特徴量距離である。
これにより、区間特徴量の種類毎に、区間特徴量距離が計算される。区間特徴量距離計算部8は、各種類の区間特徴量距離を(12)式により統合する。
Figure 2010033163
但し、w1,w2,w3は各種類の区間特徴量距離についての重み係数である。clip はクエリ動きデータのk番目のジョイントの分割区間iを表す。clip は検索対象動きデータのk番目のジョイントの分割区間jを表す。D(clip ,clip )は、clip とclip についての区間特徴量距離の統合値(区間特徴量距離統合値)である。
区間特徴量距離計算部8は、全ジョイントの区間特徴量距離統合値を(13)式により統合する。
Figure 2010033163
但し、w(k)はk番目のジョイントについての重み係数である。clipはクエリ動きデータの分割区間iを表す。clipは検索対象動きデータの分割区間jを表す。D(clip,clip)は、clipとclipについての全ジョイントの区間特徴量距離統合値の統合値(全ジョイント区間特徴量距離統合値)である。
これにより、クエリ動きデータと全ての検索対象動きデータとの各組合せにおいて、クエリ動きデータと検索対象動きデータの分割区間の組合せ毎に、全ジョイント区間特徴量距離統合値が計算される。
動き類似性計算部9は、クエリ動きデータと検索対象動きデータとの間の動きの時間的ずれを調整した距離を計算する。クエリ動きデータによる動きと検索対象動きデータによる動きとでは、時間的にずれている可能性がある。このため、時間的ずれを調整し、クエリ動きデータによる動きと検索対象動きデータによる動きをマッチングさせることを試みる。ここでは、ダイナミック・タイム・ワーピング(DTW)法を用いる。
図9、図10は、DTW法の概念を説明するための図である。図9において、時系列信号X(t)と時系列信号Y(t)は、時刻t8,t14,t15ではマッチングしているが、それ以外の時刻では時間的にずれている。そこで、図9に示されるようにDTW法を用いて最適パスを検出し、時系列信号X(t)と時系列信号Y(t)をマッチングさせる。具体的には、(14)式により最適パスの距離のコストを計算する。
Figure 2010033163
但し、DTW(i,j)は、クエリ動きデータと検索対象動きデータの開始区間(i=j=1)から、クエリ動きデータの分割区間i且つ検索対象動きデータの分割区間jまでの最適パスの距離のコストである。
動き類似性計算部9は、(14)式によりDTW(i,j)を計算する。次いで、動き類似性計算部9は、DTW(i,j)に基づいて、クエリ動きデータと検索対象動きデータの開始地点(i=j=1)から終了地点(i=j=N、Nは分割区間の個数)までの最適パスを決定する。次いで、動き類似性計算部9は、(15)式により、クエリ動きデータと検索対象動きデータとの間の最短距離を計算する。
Figure 2010033163
但し、pathはクエリ動きデータと検索対象動きデータの開始地点から終了地点までの最適パスである。Lは最適パスの長さ(最適パスに含まれる、クエリ動きデータの分割区間iと検索対象動きデータの分割区間jの組の個数)である。MoCapはクエリ動きデータを表す。MoCapは検索対象動きデータを表す。D(MoCap,MoCap)は、MoCapとMoCapの間の最短距離である。
これにより、クエリ動きデータと全ての検索対象動きデータとの各組合せにおいて、最短距離が計算される。
提示データ作成部10は、動き類似性計算部9によって算出された最短距離に基づいて、検索結果の提示データを作成する。具体的には、まず、提示データ作成部10は、最短距離が短い方の検索対象動きデータから順番に、所定数だけ検索対象動きデータを選択する。次いで、提示データ作成部10は、選択した検索対象動きデータに係る提示データを作成する。提示データとしては、例えば、動きデータIDリスト、アニメーションデータ、キーポーズデータ、平均ポーズデータなどである。アニメーションデータでは、検索対象動きデータに含まれる動きの中の全てのポーズを時系列に従ってレンダリングする。キーポーズデータでは、検索対象動きデータに含まれる動きの中から重要なポーズだけを選択してレンダリングする。平均ポーズデータでは、検索対象動きデータに含まれる動きの中の全てのポーズから平均的なポーズを選択してレンダリングする。
出力部11は、提示データ作成部10によって作成された提示データを出力する。ユーザ(検索依頼者)は、その提示データによって検索結果の動きデータを参照したり、取得したりすることができる。
本実施形態によれば、クエリ動きデータの区間特徴量と検索対象動きデータの区間特徴量との間の距離に基づいて、検索結果として提示する検索対象動きデータを選択する。これにより、同じ種類の動きを有する検索対象動きデータが検索可能となる効果が得られる。特に、区間特徴量としてダイナミックパターンを用いることにより、分割区間における動きの基本的特徴を維持しながら、動きの精細な部分をぼかす効果が得られる。これにより、動きの多様性に十分に対応した動きデータ検索を行うことができ、検索精度の格段の向上を図ることが可能になる。
又、区間特徴量を用いるので、フレームデータ単位での特徴量間の距離の計算量に比して格段に計算量が削減される。これにより、検索時間の短縮を図ることができる。
又、区間特徴量距離によって動き解析を行うといった応用も可能である。
なお、本実施形態に係る動きデータ検索装置1は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、あるいはパーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムにより構成され、図1に示される動きデータ検索装置1の各部の機能を実現するためのプログラムを実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、その動きデータ検索装置1には、周辺機器として入力装置、表示装置等が接続されるものとする。ここで、入力装置とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
また、上記周辺機器については、動きデータ検索装置1に直接接続するものであってもよく、あるいは通信回線を介して接続するようにしてもよい。
また、図1に示す動きデータ検索装置1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、動きデータ検索処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では人の動きデータを扱ったが、本発明は各種の物体の動きデータに適用することができる。ここで、物体とは、人、動物、植物その他の生物、及び、生物以外の物を含む。又、スケルトン型動きデータは、人、動物、植物その他の生物、及び、生物以外の物に対して、適用可能である。
なお、物理量変換部3は、人体スケルトン型加速度情報データを用いて、各時刻における各ジョイントのジョイント相対速度を算出することも可能である。この具体的な計算方法を以下に示す。
まず、物理量変換部3は、動きデータにおいて、ジョイント毎に動きの平均速度を計算し、該平均速度をジョイントの初期速度に設定する。次いで、物理量変換部3は、(16)式により、時刻tにおけるk番目のジョイントの速度vel (t)を計算する。(16)式では、加速度の積分値を初期速度に加算している。
Figure 2010033163
但し、vel_init はk番目のジョイントの初期速度である。a (τ)は時刻τにおけるk番目のジョイントの加速度であり、人体スケルトン型加速度情報データに含まれる。
なお、(5)式と(6)式により、時刻tにおけるジョイント相対速度の絶対値vel’(t)を算出することができる。
本発明の一実施形態に係る動きデータ検索装置1の構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る動きデータ検索手順の全体の流れを示すフローチャートである。 図1に示すデータフィルタ部4のフィルタ前後のジョイント相対速度データの例である。 図1に示すデータ分割部5のデータ分割処理の概念図である。 ダイナミックパターンの例である。 図1に示す区間特徴量計算部6のダイナミックパターン分類計算手順のフローチャートである。 図1に示す区間特徴量データベース7の構成例である。 図5に示すダイナミックパターンのうち類似するダイナミックパターンの組合せを表す関係図である。 DTW法の概念を説明するための図である。 DTW法の概念を説明するための図である。 人体スケルトン型動きデータの定義例である。
符号の説明
1…動きデータ検索装置、2…入力部、3…物理量変換部、4…データフィルタ部、5…データ分割部、6…区間特徴量計算部、7…区間特徴量データベース、8…区間特徴量距離計算部、9…動き類似性計算部、10…提示データ作成部、11…出力部

Claims (11)

  1. 与えられた検索条件に基づいて動きデータを検索する動きデータ検索装置において、
    物体の一連の動きを表す動きデータについて一定時間の区間毎に動きの特徴を表す区間特徴量を計算する区間特徴量計算部と、
    検索条件動きデータについての区間特徴量と検索対象動きデータについての区間特徴量との間の距離を計算する区間特徴量距離計算部と、
    前記距離に基づいて検索結果の提示データを作成する提示データ作成部と、
    を備えたことを特徴とする動きデータ検索装置。
  2. 前記区間特徴量計算部は、各区間の動きを、動きの変化の特徴を表す特定のダイナミックパターンに分類するダイナミックパターン分類計算手段を有することを特徴とする請求項1に記載の動きデータ検索装置。
  3. 前記区間特徴量の計算対象となる各区間が重複区間を有するように、動きデータを分割するデータ分割部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の動きデータ検索装置。
  4. 前記区間特徴量距離計算部は、前記ダイナミックパターンの類似性に基づいて区間特徴量間の距離を計算することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の動きデータ検索装置。
  5. 検索条件動きデータと検索対象動きデータとの間の動きの時間的ずれを調整した距離を計算する動き類似性計算部を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の動きデータ検索装置。
  6. 検索対象動きデータについての区間特徴量を蓄積する区間特徴量データベースを備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の動きデータ検索装置。
  7. スケルトン型動きデータを入力する入力部と、
    スケルトン型動きデータから、スケルトン型動きデータが表す動きの期間におけるルートに対する各ジョイントの相対速度を算出する物理量変換部と、を備え、
    前記区間特徴量計算部は該ジョイント相対速度から区間特徴量を計算することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の動きデータ検索装置。
  8. 前記スケルトン型動きデータは、スケルトン型対象物の各ジョイントの動きを記録したデータであることを特徴とする請求項7に記載の動きデータ検索装置。
  9. 前記ダイナミックパターンはジョイント相対速度の変化の特徴を表すことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の動きデータ検索装置。
  10. 前記ジョイント相対速度を平滑化するデータフィルタ部を備えたことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の動きデータ検索装置。
  11. 与えられた検索条件に基づいて動きデータを検索する動きデータ検索処理を行うためのコンピュータプログラムであって、
    物体の一連の動きを表す動きデータについて一定時間の区間毎に動きの特徴を表す区間特徴量を計算する区間特徴量計算機能と、
    検索条件動きデータについての区間特徴量と検索対象動きデータについての区間特徴量との間の距離を計算する区間特徴量距離計算機能と、
    前記距離に基づいて検索結果の提示データを作成する提示データ作成機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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