JP2010032440A - 液面検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出対象の液体に浸漬されるターミナルを備えた液面検出装置において、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を抑える。
【解決手段】液面検出装置は、互いに電位差が生じる第1ターミナルと第2ターミナルとを備え、第1ターミナルの第1部分811と第2ターミナルの第2部分821とが測定対象の液体に浸漬され、第1部分811の側面周囲において、少なくとも、第2部分821と対向する半周の範囲で、第1部分811を遮蔽する絶縁性の遮蔽部材53,61,62を備える。これにより、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を抑えることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、タンク内の液面を検出する液面検出装置に関するものである。
自動車の燃料タンクに貯蔵される燃料等の液体の液面レベルを監視するため、例えば、磁電変換素子を備えた液面検出装置が利用されている。この液面検出装置は、本体部と、液面に浮くフロートと、本体部に対して回動可能な回転部と、フロートと回転部とを連結してフロートの上下運動を回転部の回転運動に変換するアームと、回転部に内蔵されたマグネットと、本体部に内蔵された磁電変換素子とを備える(特許文献1を参照)。
磁電変換素子は、ターミナルを介して外部に電気的に接続され、ターミナルの一端は、本体部内において磁電変換素子に接続され、ターミナルの他端は、本体部の外方に露出されて外部に電気的に接続される。ターミナルは、磁電変換素子の接地用の接地ターミナルと、磁電変換素子の測定信号用の信号ターミナルと、磁電変換素子の電源用の電源ターミナルとを備える。各ターミナルは、本体部の外方に露出した部分で、リード線と電気的に接続されて、外部と電気的に接続される。
磁電変換素子は、ターミナルとリード線とによって外部に電気的に接続され、マグネットの磁束密度を測定することにより本体部に対する回転部の回転角度を検出する。これにより、液面検出装置は、液面を検出することができる。
特開2005−10047号公報
上述の液面検出装置では、各ターミナルは、本体部の外方に露出した部分で液体に浸漬される。このため、検出対象の液体の絶縁性が低い場合、電源ターミナルと接地ターミナル間で生じている電位差に基づく電界が、正電圧側の電源ターミナルの露出部分から溶出した金属イオンに対して、液体を通して作用する。この電界により、金属イオンは、液体を通して接地ターミナルの露出部分に引っぱられ、この露出部分から電子を受け取って、この露出部分に金属として付着する。このように、電位差が生じている電源ターミナルと接地ターミナル間では、露出して液体に浸漬される部分で、腐食(いわゆる電食)が生じる。
この腐食は、電位差が生じている信号ターミナルと接地ターミナル間でも、正電圧側の信号ターミナルの露出部分から溶出した金属イオンが、この液体を通して接地ターミナルの露出部分に引っぱられ、接地ターミナルの露出部分で金属として付着するという、現象として生じる。このように、互いに電位差が生じると共に、絶縁性が低い検出対象の液体に浸漬されたターミナル間では、腐食が生じる。
絶縁性が低い液体は、例えば、ガソリンとエタノール等のアルコールとの混合燃料であり、アルコール中の水分が、混合燃料の絶縁性を低くしている。
ターミナルが液体に浸漬されないように、ターミナルを本体部の内部にモールドした防水構造とすれば、このような腐食を抑えることが可能となるが、ターミナルとリード線を接続した後にモールドする必要が生じる。このため、リード線の長さを変更する場合にもモールドが可能となるように、成形工程設計が必要となり、成形設備の複雑化等により、製造コストがアップするという問題が生じる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、検出対象の液体に浸漬されるターミナルを備えた液面検出装置において、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を抑えることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成する為に以下の技術的手段を採用する。
請求項1の発明によれば、互いに電位差が生じる第1ターミナルと第2ターミナルとを備え、第1ターミナルの第1部分と第2ターミナルの第2部分とが測定対象の液体に浸漬される液面検出装置において、第1部分の側面周囲において、少なくとも、第2部分と対向する半周の範囲で、第1部分を遮蔽する絶縁性の遮蔽部材を備えることを特徴とする。
この構成によれば、互いに電位差が生じると共に液体に浸漬される第1ターミナルの第1部分と第2ターミナルの第2部分では、第1部分の側面周囲において、少なくとも、第2部分と対向する半周の範囲で、第1部分を、絶縁性の遮蔽部材で遮蔽している。ここで、第1部分の側面周囲において第2部分と対向する半周の範囲が、第1部分と第2部分間の距離が短い範囲となっている。
このため、遮蔽部材によって、少なくとも、第1部分と第2部分間の距離が短い範囲で、第1部分を遮蔽すれば、液体を通した第1部分と第2部分間の距離を、長くできる。一方、第1部分と第2部分の一方から溶出した金属イオンに作用する電界は、第1部分と第2部分間で生じている電位差を、液体を通した第1部分と第2部分間の距離で除算したものである。
このため、液体を通した第1部分と第2部分間の距離が長くなった分、金属イオンに作用する電界が小さくなるため、第1部分と第2部分の他方へ金属イオンを引っぱる力が弱くなる。したがって、第1部分と第2部分の一方から溶出した金属イオンが、第1部分と第2部分の他方へ金属として付着する現象が抑えられる。これにより、検出対象の液体に浸漬されると共に、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を抑えることができる。
請求項2の発明によれば、遮蔽部材は、第2部分の側面周囲において、少なくとも、第1部分と対向する半周の範囲で、第2部分を遮蔽することを特徴とする。
このため、液体を通した第1部分と第2部分間の距離を、より長くできる。したがって、第1部分と第2部分の一方から溶出した金属イオンに作用する電界が、液体を通した第1部分と第2部分間の距離がより長くなった分、より小さくなるため、第1部分と第2部分の他方へ金属イオンを引っぱる力が、より弱くなる。このため、第1部分と第2部分の一方から溶出した金属イオンが、第1部分と第2部分の他方へ金属として付着する現象が、より抑えられ。これにより、検出対象の液体に浸漬されると共に、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を、より抑えることができる。
請求項3の発明によれば、遮蔽部材は、第1部分の側面周囲において全周の範囲で第1部分を遮蔽することを特徴とする。このため、遮蔽部材によって、第1部分と第2部分の側面の間で生じる電界が完全に遮断されるため、検出対象の液体に浸漬されると共に、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を、より抑えることができる。
請求項4の発明によれば、遮蔽部材は、第1部分の高さ方向において、第1部分と第2部分の両方より長く設定されていることを特徴とする。
このため、液体を通した第1部分と第2部分間の距離が、第1部分の高さ方向において遮蔽部材を迂回する分、長くなる。したがって、第1部分と第2部分の一方から溶出した金属イオンに作用する電界が、第1部分の高さ方向において遮蔽部材を迂回するために長くなった分、より小さくなる。このため、第1部分と第2部分の他方へ金属イオンを引っぱる力が、より弱くなるため、第1部分と第2部分の一方から溶出した金属イオンが、第1部分と第2部分の他方へ金属として付着する現象が、より抑えられる。したがって、検出対象の液体に浸漬されると共に、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を、より抑えることができる。
請求項5の発明によれば、遮蔽部材は、高さ方向において第1部分の両端側で、第1部分を遮蔽することを特徴とする。
このため、第1部分の高さ方向において遮蔽部材を迂回する第1部分と第2部分間で生じる電界が、遮蔽部材によって完全に遮断される。したがって、検出対象の液体に浸漬されると共に、互いに電位差のあるターミナル間で生じる腐食を、より抑えることができる。
請求項6の発明によれば、本体部と、液体の液面に浮くフロートと、本体部に対して回動可能な回転部と、フロートと回転部とを連結してフロートの上下運動を回転部の回転運動に変換するアームと、回転部に内蔵されたマグネットと、マグネットの磁束と交差するように本体部に内蔵された磁電変換素子と、を備え、第1ターミナルおよび第2ターミナルは、第1部分と第2部分とが本体部から露出するように本体部と一体的に形成されて、磁電変換素子を外部と電気的に接続し、磁電変換素子により磁電変換素子と交差するマグネットの磁束密度を測定することによって液面位置を検出し、遮蔽部材は、第1部分と第2部分の間に配置されて本体部と一体的に形成された壁部と、板状の第1蓋部および板状の第2蓋部とを備え、第1蓋部および第2蓋部を、それぞれ、壁部の両側面側から壁部と当接させて、少なくとも、第2部分と対向する半周の範囲で、第1部分を遮蔽することを特徴とする。
この構成によれば、遮蔽部材を、本体部と一体的に形成された壁部と、壁部の両側面側から壁部と当接させる板状の第1蓋部および板状の第2蓋部とから構成する。このため、簡易な構成で、上述の効果を得ることができる。
以下、本発明による液面検出装置を、自動車に搭載される燃料レベルゲージに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。なお、図中の互いに同一若しくは均等である部分に、同一符号を付している。
(構成)
図1に示す燃料レベルゲージ1は、図示しない燃料タンク内の燃料Aの液面位置A1を検出するものであり、燃料タンク内に固定される。図1と図2において、図の上方が、燃料レベルゲージ1が自動車に取り付けられた状態における上方を示す。
フロート2は、樹脂等からなり、燃料Aの液面に確実に浮かぶように見掛けの比重が設定され、アーム3は、たとえば金属棒から形成され、フロート2と回転部4とを連結する。液面位置A1の変動にともないフロート2が上下運動すると、この動きは、アーム3により回転部4に伝達されて、回転部4の回転運動に変換される。
図1は、燃料Aの液面位置A1が、燃料タンクにおいて最低位状態(ほぼ空状態)を示し、燃料Aの液面位置A1が最高位状態(満タン状態)において、液面位置A1、フロート2およびアーム3を2点鎖線で示す。燃料Aの液面位置A1が最低位状態と最高位状態の間で変化すると、それに連動してフロート2が上下運動し、回転部4は、本体部5に対して所定の回転範囲内で回転する。
回転部4は、例えば樹脂等から形成され、図2に示すように、マグネット44を内蔵するとともに、本体部5に対して回動可能に組み付けられる。回転部4は、回転部4を本体部5に回動可能に組み付けるための孔部41と凸部43、および、アーム3を保持固定するための保持部42を備える。
たとえばフェライト磁石等からなるマグネット44は、筒型のものが用いられ、図3に示すように2極着磁されている。マグネット44は、回転部4の樹脂成形時に一体的にインサート成形されて、孔部41と同心上に配置される。これにより、マグネット44の磁束Mが、孔部41の径方向に生じる。
孔部41は、図2に示すように、貫通孔として形成され、本体部5の軸部51が孔部41に回動可能に嵌合し、これにより、回転部4は、本体部5の軸部51の中心を回転軸として回動可能となる。凸部43,511は、上述した所定の回転範囲内で、凸部43が凸部511に回転軸方向に当接するように形成され、回転部4が本体部5から離れる方向(図2の左方向)へ移動することを規制している。このようにして、上述した所定の回転範囲内で、回転部4が孔部41から軸部51が抜けないように構成され、本体部5の軸部51の中心を回転軸として回動可能となっている。
保持部42は、図1と図2に示すように、回転部4の本体部5と反対側の端面上に2個配置され、保持部42にアーム3が保持固定される。2個の保持部42は、保持部42に保持固定されたアーム3が、回転軸と交差するように配置される。
本体部5は、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂等の絶縁材料から形成され、軸部51により回転部4を回動自在に保持する。本体部5は、図2に示すように、ホールIC52を内蔵し、図2と図4に示すように、ホールIC52を外部と電気的に接続するためのターミナル81〜83が、ターミナル81〜83の各一部が本体部5から露出するように本体部5と一体的に形成される。即ち、ターミナル81〜83は、露出部分811〜831が本体部5から露出するように本体部5と一体的に形成され、露出部分811〜831は、燃料Aに浸漬される。
電源ターミナル81は、ホールIC52の電源用の正電圧が印加される電源ターミナルであり、露出部分811を備える。接地ターミナル82は、ホールIC52の接地用の接地ターミナルであり、露出部分821を備える。信号ターミナル83は、ホールIC52からの信号電圧が印加される信号ターミナルであり、露出部分831を備える。ターミナル81〜83は、導電性金属から形成され、ターミナル81〜83の露出部分811〜831は、外部と電気的に接続されるリード線71〜73と電気的に接続され、ターミナル81〜83において露出部分811〜831と反対側の端部は、ホールIC52のリードに電気的に接続される。ターミナル81〜83において露出部分811〜831と反対側の端部と、ホールIC52のリードの接続は、たとえば、カシメ、あるいは溶接等によって行なわれる。
このように、正電圧が印加された電源ターミナル81および接地された接地ターミナル82は、互いに電位差が生じるターミナルであるといえる。信号電圧が印加された信号ターミナル83および接地された接地ターミナル82も、互いに電位差が生じるターミナルであるといえる。
ホールIC52は、図2に示すように、軸部51内に配置され、軸部51の外周側に、回転部4に固定されたマグネット44が軸部51と同心上に配置される。このため、ホールIC52は、マグネット44の磁束と交差するように本体部5に内蔵され、図3に示すように、常にマグネット44の磁束Mを受ける。
ホールIC52は、図示しない半導体からなるホール素子と前置増幅器等を内蔵する。ホール素子は、これに電圧が印加された状態で外部から磁界が加えられると、これを通過するその磁界の磁束密度に比例したホール電圧を発生する。このホール電圧は、前置増幅器等で増幅等されて、信号ターミナル83と信号リード線73を介して外部に伝達される。
電源電圧は、電源リード線71と電源ターミナル81を介して、ホールIC52のホール素子や前置増幅器等に対して印加される。ホール素子は、電源ターミナル81と電源リード線71を介して電源電圧が印加され、この状態で外部から磁界が加えられてホール電圧を発生する。このホール電圧は、電源ターミナル81と電源リード線71を介して電源電圧が印加されて駆動されている前置増幅器等で増幅等されて、信号ターミナル83と信号リード線73を介して外部へ伝達される。
ホール素子(ホールIC52)を通過する磁界の磁束密度が、液面位置A1の変動により回転部4が回転すると変化するため、ホール素子のホール電圧、つまり、ホールIC52の出力電圧が、これに従って変化する。このホールIC52の出力電圧(ホール素子のホール電圧)を検出することにより、回転部4の回転角度、即ち、液面位置A1を測定することができる。
図4と図5に示すように、ターミナル81〜83において露出部分811〜831は、「ロ」の字状の枠部512に囲まれ、電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82露出部分821の間に、壁部53が配置され、信号ターミナル83の露出部分831と接地ターミナル82の露出部分821の間には、壁部54が配置される。枠部512と壁部53,54は、本体部5と一体的に形成される。リード線71〜73は、図4に示すように、それぞれ、枠部512に形成された切欠き穴に差し込んで機械的に固定される。
図4と図5に示すように、枠部512には凹部513が形成され、本体部5(壁部53,54と枠部512)と同じ絶縁材料から板状に形成された蓋部61,62が、凹部513に嵌め込まれ、枠部512に固定される。第1蓋部61および第2蓋部62は、それぞれ、壁部53,54の両側面側(図2において左右方向の両側、図5において上下方向の両側)から壁部53,54と当接させて、枠部512に接着や溶着、圧入等で固定される。
これにより、電源ターミナル81の露出部分811および接地ターミナル82の露出部分821は、絶縁性の蓋部61,62と壁部53と枠部512によって、互いに全周側面で遮蔽され、露出部分811,821の高さ方向(図4において上下方向)において、露出部分811,821の両端側で遮蔽される。また、信号ターミナル83の露出部分831および接地ターミナル82の露出部分821が、絶縁性の蓋部61,62と壁部54と枠部512によって、互いに全周側面で遮蔽され、露出部分831,821の高さ方向(図4において上下方向)において、露出部分831,821の両端側で遮蔽される。
燃料レベルゲージ1は、請求項に記載の液面検出装置に相当し、ホールIC52は、請求項に記載の磁電変換素子に相当し、電源ターミナル81と信号ターミナル83は、請求項に記載の第1ターミナルと第2ターミナルの一方に相当し、接地ターミナル82は、請求項に記載の第1ターミナルと第2ターミナルの他方に相当する。露出部分811,831は、請求項に記載の第1部分と第2部分の一方に相当し、露出部分811,821は、請求項に記載の第1部分と第2部分の一方に相当し、露出部分821は、請求項に記載の第1部分と第2部分の他方に相当し、蓋部61,62と壁部54と枠部512は、請求項に記載の遮蔽部材に相当し、燃料Aは、請求項に記載の液体に相当する。
(作用効果)
以下に、上述のように構成された燃料レベルゲージ1において、絶縁性の蓋部61,62と壁部53,54と枠部512の作用効果について、図6と図7に基づいて説明する。
燃料Aの絶縁性が低い場合であって、絶縁性の蓋部61,62と壁部53と枠部512が無い場合、図6と図7に示すように、正電圧が印加されている電源ターミナル81の露出部分811から接地されている接地ターミナル82の露出部分821に、電気力線ELで表される電界が燃料Aを通して生じる。図6と図7は、説明モデルを単純化するため、信号ターミナル83の露出部分831が無い状態を示す。なお、絶縁性が低い燃料Aは、例えば、ガソリンに対してエタノールが20%混合された混合燃料であり、エタノール中の水分が、混合燃料の絶縁性を低くしている。エタノールの混合割合が高くなるにしたがって、燃料Aの絶縁性は低くなる。
絶縁性の蓋部61,62と壁部53と枠部512が無い場合、電気力線ELで表される電界が、電源ターミナル81の露出部分811から溶出した金属イオンに対して、燃料Aを通して作用する。この電界により、金属イオンは、燃料Aを通して接地ターミナル82の露出部分821に引っぱられ、接地ターミナル82の露出部分821から電子を受け取って、金属として接地ターミナル82の露出部分821に付着する。このように、電位差が生じている電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間では、腐食(いわゆる電食)が生じる。
これに対して、本発明では、電源ターミナル81の露出部分811は、絶縁性の蓋部61,62と壁部53と枠部512によって、電源ターミナル81の露出部分811の側面周囲において全周の範囲(図6の1点差線で示す部分)で、接地ターミナル82の露出部分821に対して遮蔽される。このため、蓋部61,62と壁部53と枠部512によって、電源ターミナル81と接地ターミナル82の側面の間で生じる電界が完全に遮断されるため、電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を、抑えることができる。
さらに、図7において、露出部分811,821の高さ方向(図7において上下方向)において、蓋部61,62と壁部53の高さL1(図2と図4において上下方向の寸法)は、電源ターミナル81の露出部分811および接地ターミナル82の露出部分821の高さL2より高く設定されている。このため、燃料Aを通した電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間の距離が、露出部分811,821の高さ方向において蓋部61,62と壁部53を迂回する分(電気力線EL1で示す迂回する分)、長くなる。
ここで、電源ターミナル81の露出部分811から溶出した金属イオンに作用する電界は、電源ターミナル81と接地ターミナル82間で生じている電位差を、燃料Aを通した電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間の距離で除算したものである。
このため、燃料Aを通した電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間の距離が長くなった分、金属イオンに作用する電界が小さくなるため、接地ターミナル82の露出部分821へ金属イオンを引っぱる力が弱くなる。したがって、電源ターミナル81の露出部分811から溶出した金属イオンが、接地ターミナル82の露出部分821へ金属として付着する現象が抑えられ、電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を、より抑えることができる。
さらに、図7において、電源ターミナル81の露出部分811は、枠部512によって、露出部分811,821の高さ方向において露出部分811,821の両端側(図7において上下方向の両端部側)で、接地ターミナル82の露出部分821に対して遮蔽される。このため、露出部分811,821の高さ方向において、蓋部61,62と壁部53を迂回する露出部分811,821間で生じる電界(電気力線EL1で示す電界)が、枠部512によって完全に遮断される。したがって、電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を、より抑えることができる。
電位差が生じている信号ターミナル83の露出部分831と接地ターミナル82の露出部分821間でも、絶縁性の蓋部61,62と壁部54と枠部512によって、上述と同様にして、信号ターミナル83の露出部分831と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を抑えることができる。
(変形例)
上述の例では、電源ターミナル81の露出部分811および接地ターミナル82の露出部分821が、絶縁性の蓋部61,62と壁部53と枠部512によって、互いに側面周囲において全周の範囲で遮蔽された。また、信号ターミナル83の露出部分831および接地ターミナル82の露出部分831が、絶縁性の蓋部61,62と壁部54と枠部512によって、互いに側面周囲において全周の範囲で遮蔽されたが、これらに限らない。図8に示すように、第1蓋部61の代わりに第1蓋部61A,61Bを設け、第2蓋部62の代わりに第2蓋部62A,62Bを設け、接地ターミナル82の露出部分821側面を覆わない構造とすることも可能である。
本変形例においても、電源ターミナル81の露出部分811は、絶縁性の蓋部61A,62Aと壁部53と枠部512によって、接地ターミナル82の露出部分821に対して側面周囲の全周で遮蔽され、信号ターミナル83の露出部分831は、絶縁性の蓋部61B,62Bと壁部54と枠部512によって、接地ターミナル82の露出部分821に対して側面周囲の全周で遮蔽される。このため、上述と同様の効果を得ることができる。
なお、図6において、電源ターミナル81の露出部分811の側面周囲において、接地ターミナル82の露出部分821と対向する半周の範囲(図6の2点差線で示す部分)が、露出部分811,821間の距離が短い範囲となっている。このため、蓋部61,62と壁部53とによって、露出部分811,821間の距離が短い半周の範囲を、少なくとも遮蔽すれば、燃料Aを通した露出部分811,821間の距離を長くできる。
したがって、燃料Aを通した露出部分811,821間の距離が長くなった分、金属イオンに作用する電界が小さくなるため、接地ターミナル82の露出部分821へ金属イオンを引っぱる力が弱くなる。このため、電源ターミナル81の露出部分811から溶出した金属イオンが、接地ターミナル82の露出部分821へ金属として付着する現象が抑えられ、電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を抑えることができる。
したがって、電源ターミナル81の露出部分811の側面周囲において、接地ターミナル82の露出部分821と対向する半周の範囲と反対側の半周の範囲を遮蔽しない場合でも、電源ターミナル81の露出部分811と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を抑えることができる。具体的には、図4において、枠部512の側面部分512Aに開口を設けることが可能であり、この場合においても、露出部分811,821間で生じる腐食を抑えることができる。
また、信号ターミナル83の露出部分831の側面周囲において、接地ターミナル82の露出部分821と対向する半周の範囲が、露出部分831,821間の距離が短い範囲となっている。このため、蓋部61,62と壁部54とによって、露出部分831,821間の距離が短い半周の範囲を、少なくとも遮蔽すれば、燃料Aを通した露出部分831,821間の距離を長くできる。
このため、燃料Aを通した露出部分831,821間の距離が長くなった分、金属イオンに作用する電界が小さくなるため、接地ターミナル82の露出部分821へ金属イオンを引っぱる力が弱くなる。したがって、信号ターミナル83の露出部分831から溶出した金属イオンが、接地ターミナル82の露出部分821へ金属として付着する現象が抑えられ、信号ターミナル83の露出部分831と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を抑えることができる。
したがって、信号ターミナル83の露出部分831の側面周囲において、接地ターミナル82の露出部分821と対向する半周の範囲と反対側の半周の範囲を遮蔽しない場合でも、信号ターミナル83の露出部分831と接地ターミナル82の露出部分821間で生じる腐食を抑えることができる。具体的には、図4において、枠部512の側面部分512Bに開口を設けることが可能であり、この場合においても、露出部分831,821間で生じる腐食を抑えることができる。
上述の例では、蓋部61,62を、接着や溶着、圧入等で枠部512に固定させたが、スナップフィットによって固定することも可能である。この場合、蓋部61,62を、機械的性質の優れたポリアセタール樹脂で形成することが望ましい。
以上のように、本発明によれば、本体部5から露出しているターミナル81〜83を密閉構造としないで、ターミナル81〜83の露出部分811〜831が燃料Aに浸漬され得る状態でも、互いに電位差のあるターミナル81〜83の露出部分811〜831間で生じる腐食を抑えることができる。
本発明の一実施形態による、燃料レベルゲージの正面図である。 図1中のII−II線断面図である。 図2に示すマグネットの磁束分布を説明する模式図である。 蓋部を取り外した燃料レベルゲージの主要部分の正面図である。 図1中のV−V線断面図である。 図5中のVI部の模式的説明図である。 図4中のVII部の模式的説明図である。 図5の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 燃料レベルゲージ(液面検出装置)、2 フロート、3 アーム、4 回転部
41 孔部、42 保持部、43 凸部、44 マグネット、5 本体部
51 軸部、511 凸部、512 枠部(遮蔽部材)、512A,512B 側面部分
513 凹部、52 ホールIC(ホール集積回路、磁電変換素子)
53,54 壁部(遮蔽部材)、61,61A,61B 第1蓋部(遮蔽部材)
62,62A,62B 第2蓋部(遮蔽部材)、71 電源リード線
72 接地リード線、73 信号リード線、81 電源ターミナル(第1ターミナル)
82 接地ターミナル(第2ターミナル)、83 信号ターミナル(第1ターミナル)
811 露出部分(第1部分)、821 露出部分(第2部分)
831 露出部分(第1部分)、A 燃料(液体)、A1 液面位置、L1、L2 高さ

Claims (6)

  1. 互いに電位差が生じる第1ターミナルと第2ターミナルとを備え、前記第1ターミナルの第1部分と前記第2ターミナルの第2部分とが測定対象の液体に浸漬される液面検出装置において、
    前記第1部分の側面周囲において、少なくとも、前記第2部分と対向する半周の範囲で、前記第1部分を遮蔽する絶縁性の遮蔽部材を備えることを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記遮蔽部材は、前記第2部分の側面周囲において、少なくとも、前記第1部分と対向する半周の範囲で、前記第2部分を遮蔽することを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記遮蔽部材は、前記第1部分の前記側面周囲において全周の範囲で前記第1部分を遮蔽することを特徴とする請求項1または2に記載の液面検出装置。
  4. 前記遮蔽部材は、前記第1部分の高さ方向において、前記第1部分と前記第2部分の両方より長く設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液面検出装置。
  5. 前記遮蔽部材は、前記高さ方向において前記第1部分の両端側で、前記第1部分を遮蔽することを特徴とする請求項4に記載の液面検出装置。
  6. 本体部と、
    前記液体の液面に浮くフロートと、
    前記本体部に対して回動可能な回転部と、
    前記フロートと前記回転部とを連結して前記フロートの上下運動を前記回転部の回転運動に変換するアームと、
    前記回転部に内蔵されたマグネットと、
    前記マグネットの磁束と交差するように前記本体部に内蔵された磁電変換素子と、を備え、
    前記第1ターミナルおよび前記第2ターミナルは、前記第1部分と前記第2部分とが前記本体部から露出するように前記本体部と一体的に形成されて、前記磁電変換素子を外部と電気的に接続し、
    前記磁電変換素子により前記磁電変換素子と交差する前記マグネットの磁束密度を測定することによって前記液面位置を検出し、
    前記遮蔽部材は、前記第1部分と前記第2部分の間に配置されて前記本体部と一体的に形成された壁部と、板状の第1蓋部および板状の第2蓋部とを備え、
    前記第1蓋部および前記第2蓋部を、それぞれ、前記壁部の両側面側から前記壁部と当接させて、少なくとも、前記第2部分と対向する前記半周の範囲で、前記第1部分を遮蔽することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液面検出装置。
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