JP2010031440A - 衣料 - Google Patents
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Abstract
【課題】撥水機能と吸水機能とを兼ね合わせた衣料を提供すること。
【解決手段】編布の一方の表面に露出する糸に撥水糸を用いて撥水面11を、他方の表面に露出する糸に未加工糸又は吸水糸を用いて吸水面12をそれぞれ備えるように編製した通気性を備えた編布1からなる衣料。
【選択図】図1
【解決手段】編布の一方の表面に露出する糸に撥水糸を用いて撥水面11を、他方の表面に露出する糸に未加工糸又は吸水糸を用いて吸水面12をそれぞれ備えるように編製した通気性を備えた編布1からなる衣料。
【選択図】図1
Description
本発明は、衣料に関し、特に、通気性を備えるとともに、片面側に撥水機能を、他面側に吸水機能を備えた1枚の編布で、スポーツシャツ、カジュアルシャツ、レインウェア、体育衣料、介護用衣料、肌着等の衣料やエプロン、帽子等にも採用できるようにした撥水機能と吸水機能とを兼ね合わせた衣料に関するものである。
従来、防水透湿性素材として、例えば、アメリカのWL&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材がある。
この防水透湿性素材は、ポリテトラフルオロエチレンを延伸加工したフィルムとポリウレタンポリマーを複合化して作る。これには1平方センチメートルに14億個の微細な孔が形成されており、そのため1枚の織布にて、防水性と透湿性を両立させて、粒子の細かい水蒸気は通すが粒子の大きな雨水は通さない特質が最大の特徴となっている。
この防水透湿性素材は、ポリテトラフルオロエチレンを延伸加工したフィルムとポリウレタンポリマーを複合化して作る。これには1平方センチメートルに14億個の微細な孔が形成されており、そのため1枚の織布にて、防水性と透湿性を両立させて、粒子の細かい水蒸気は通すが粒子の大きな雨水は通さない特質が最大の特徴となっている。
また、この防水透湿性素材は、通常、単独で使用されることはなく、ナイロン等の生地で防水透湿性素材を挟んで重合体として使用し、トレッキング用シューズ等のアウトドア用品のほか、レインウェア等を中心に多く採用されている。また、レインウェアは、雨水だけではなく風も通さないため、ウインドブレーカとしても着用できるようなっている。
しかしながら、従来の防水透湿性素材は、防水性と透湿性を兼備しているものの、強度的に弱いため、これを単独で使用することができず、ナイロン等の生地との重合により使用する必要があり、またこの素材自体に吸水機能(吸汗機能)がないため、これを単独で衣料用生地として使用できないという問題があった。
本発明は、撥水機能を備えた衣料用布の有する問題点に鑑み、撥水機能と吸水機能とを兼ね合わせた衣料を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の衣料は、編布の一方の表面に露出する糸に撥水糸を用いて撥水面を、他方の表面に露出する糸に未加工糸又は吸水糸を用いて吸水面をそれぞれ備えるように編製した通気性を備えた編布からなることを特徴とする。
この場合において、編布をハニカムリバーシブル編組織、カノコリバーシブル編組織、天竺リバーシブル編組織、ダンボールニット組織、リバーシブルフライス編組織のいずれか1又はその組み合わせにより編成することができる。
また、編布の撥水性を持たせる面に撥水加工を施すことができる。
本発明の衣料によれば、編布の一方の表面に露出する糸に撥水糸を用いて撥水面を、他方の表面に露出する糸に未加工糸又は吸水糸を用いて吸水面をそれぞれ備えるように編製した通気性を備えた編布からなることから、1枚の編布で撥水機能と吸水機能(吸汗機能)を兼ね備え、通気性を有する衣料を形成することができる。
この場合、吸水面で吸水された汗等の水分が、撥水面側に浸透することがないため、汗ジミとなって見えたり、肌が透けて見えることがなく、意匠性の高い衣料を提供することができる。
そして、当該編布は、衣料編布として所要の強度を有するため、これを用いて簡易にスポーツシャツ、カジュアルシャツ、レインウェア、体育衣料、介護用衣料等の外衣料や肌着等の内衣料、さらには、エプロン、帽子等に採用でき、当該製品を安価に提供することができる。
この場合、吸水面で吸水された汗等の水分が、撥水面側に浸透することがないため、汗ジミとなって見えたり、肌が透けて見えることがなく、意匠性の高い衣料を提供することができる。
そして、当該編布は、衣料編布として所要の強度を有するため、これを用いて簡易にスポーツシャツ、カジュアルシャツ、レインウェア、体育衣料、介護用衣料等の外衣料や肌着等の内衣料、さらには、エプロン、帽子等に採用でき、当該製品を安価に提供することができる。
また、編布をハニカムリバーシブル編組織、カノコリバーシブル編組織、天竺リバーシブル編組織、ダンボールニット組織、リバーシブルフライス編組織のいずれか1又はその組み合わせにより編成することにより、従来の編機にて簡易に製造することができる。
また、編布の撥水性を持たせる面に撥水加工を施すことにより、より強度の撥水性を保持し、レインウェア等の素材として採用することができる。
以下、本発明の衣料の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図7に、本発明の衣料に用いる編布の一例を示す。
スポーツシャツ、カジュアルシャツ、レインウェア、体育衣料、介護用衣料等の外衣料や肌着、例えば、ブリーフ、トランクス、ショーツ、キャミソール、ランニングシャツ等の内衣料は、着用時の発汗を自然に吸収するとともに、該汗を外部へ放出するようにするため、布自体に通気性を持たせるものを採用するようにしている。
さらには、突然の降雨等により雨水がかかって、或いは介護用衣料では介護時の水しぶきがかかって濡れるおそれがあるので、これを防ぐために、外側面には水をはじいて濡れにくいように撥水機能を、また、内側面には吸汗するように吸水機能を持たせるのが望ましい。
さらには、突然の降雨等により雨水がかかって、或いは介護用衣料では介護時の水しぶきがかかって濡れるおそれがあるので、これを防ぐために、外側面には水をはじいて濡れにくいように撥水機能を、また、内側面には吸汗するように吸水機能を持たせるのが望ましい。
そして、外衣料や内衣料の布地を構成する編布1として、布地自体に通気性を持たせるようにするため、丸編、たて編等の編地(編布)を採用し、これは特に限定されるものではないが、例えば、図2〜図3に示すようなハニカムリバーシブル編組織、図4に示すようなカノコリバーシブル編組織、図5に示すような、天竺リバーシブル編組織、図6に示すような、ダンボールニット組織(6口リバーシブル編組織)、また、図7に示すようなリバーシブルフライス編組織を採用するが、この単独或いはその組み合わせとすることもできる。
また、外衣料用として採用する編布1は、単層編みとして使用することもできるが、この編布1を2重編みにて編成することも可能で、具体的には、上述したようにハニカムリバーシブル編組織、カノコリバーシブル編組織、天竺リバーシブル編組織、ダンボールニット組織(6口リバーシブル編組織)、リバーシブルフライス編組織等、さらには表と裏の組織を異ならせた編布を採用することができる。
また、この編布1を構成する繊維としては、各種の繊維、例えば、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ウレタン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維、綿等の天然繊維、前記合成繊維と前記天然繊維を混紡したもの等を採用することができる。
また、この編布1を構成する繊維としては、各種の繊維、例えば、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ウレタン繊維、ナイロン繊維等の合成繊維、綿等の天然繊維、前記合成繊維と前記天然繊維を混紡したもの等を採用することができる。
この場合において、1枚の編布1に撥水機能と吸水機能(吸汗機能)を兼ね備えるようにするために、編布1の一方の表面に露出する糸に撥水糸(例えば、糸の表面に撥水加工を施した糸)を用いて撥水面11を、他方の表面に露出する糸に未加工糸又は吸水糸(例えば、異形断面の単糸を使用することで単糸間に多数の小空間が形成されるようにした糸や親水加工を施した糸)を用いて吸水面12をそれぞれ備えるように編製するようにする。
この撥水面11に露出する糸の撥水加工は、特に限定されるものではないが、例えば、フッ素系樹脂やアクリル系樹脂(エマルジョン)等の撥水剤を用いて撥水加工を施すことができる。
この場合、撥水面11に露出する糸には、上記の各種の繊維のうち、特に、ポリエステル繊維からなるものを好適に用いることができる。
なお、糸の段階で撥水加工を施すようにするため、編布の通気性は阻害しない。
この場合、撥水面11に露出する糸には、上記の各種の繊維のうち、特に、ポリエステル繊維からなるものを好適に用いることができる。
なお、糸の段階で撥水加工を施すようにするため、編布の通気性は阻害しない。
また、この編布1の片面側に形成する撥水面11の撥水性をさらに強力とするため、撥水面11にフッ素系樹脂やアクリル系樹脂(エマルジョン)等を塗布等することにより、撥水加工(撥水剤を用いた撥水加工)を施すことができる。
この強力な撥水面11の形成により、該編布1を用いてレインウェアを縫製することができる。この場合、発汗による身体の蒸れを防止した着心地の良い、通気性のあるレインウェアを提供することができる。
なお、撥水加工は、編布の通気性を阻害しない程度に施すことが好ましい。
この強力な撥水面11の形成により、該編布1を用いてレインウェアを縫製することができる。この場合、発汗による身体の蒸れを防止した着心地の良い、通気性のあるレインウェアを提供することができる。
なお、撥水加工は、編布の通気性を阻害しない程度に施すことが好ましい。
また、反対側の吸水機能を持たせる側の吸水面12は、吸水性を持たせる面に露出する糸として、特に何も加工していない前記各種繊維からなる糸、或いはこれらの糸に親水加工を施した糸のほか、異形断面の単糸を使用することで単糸間に多数の小空間が形成されるようにした糸を用いることができる。
次に、上記衣料の作用について説明する。
編布1を用いて縫製したスポーツシャツ、カジュアルシャツ、レインウェア、体育衣料、介護用衣料等の外衣料や肌着、例えば、ブリーフ、トランクス、ショーツ、キャミソール、ランニングシャツ等の内衣料を着用して運動等をすると、その気温、運動量に応じて発汗する。
この発汗は従来の衣料と同様に肌面側となる内側面の吸水面による吸水性機能にて吸汗されるとともに、編布1の持つ通気性により適度の通気が衣料の内外間にて行われる。この通気作用にて内側面にて吸水された汗は水蒸気となって衣料の外へ放出される。
編布1を用いて縫製したスポーツシャツ、カジュアルシャツ、レインウェア、体育衣料、介護用衣料等の外衣料や肌着、例えば、ブリーフ、トランクス、ショーツ、キャミソール、ランニングシャツ等の内衣料を着用して運動等をすると、その気温、運動量に応じて発汗する。
この発汗は従来の衣料と同様に肌面側となる内側面の吸水面による吸水性機能にて吸汗されるとともに、編布1の持つ通気性により適度の通気が衣料の内外間にて行われる。この通気作用にて内側面にて吸水された汗は水蒸気となって衣料の外へ放出される。
また、当該衣料を着用して戸外でスポーツを楽しんでいる時、突然の降雨により雨水がかかっても外面の撥水面11にて直ちに撥水され、該衣料が濡れたり、或いは肌内部側への雨水の侵入を防止することができ、雨水濡れによる必要以上の不愉快さを防ぐことができる。
そして、この衣料は、編布1の吸水面12で吸水された汗等の水分が、撥水面11側に浸透することがない特性を有しているため、汗ジミとなって見えたり、肌が透けて見えることがなく、意匠性の高い衣料を提供することができる。
なお、上記実施例において、編布として、編組織の外側面に撥水機能を、内側面に吸水機能を持たせるようにするが、これは用途に応じて変更することができ、例えば、これと反対の内側面に撥水機能、外側面に吸水機能を持たせることもでき、これにより編布が乾燥しやすいものとすることができる。
また、編布1を外衣料や内衣料用だけでなく、エプロンの素材として採用することもできる。
この場合、外衣料用と同様に編布自体に通気性を持たせるとともに、外側面又は内側面のいずれか片方面に撥水機能、他方の側面に吸水機能を持たせることにより、洗い仕事等において着用しているエプロンに水や洗浄液その他の液体等が不用意にかかっても他の着衣が濡れたり、汚れたりするのを防止することができる。
この場合、外衣料用と同様に編布自体に通気性を持たせるとともに、外側面又は内側面のいずれか片方面に撥水機能、他方の側面に吸水機能を持たせることにより、洗い仕事等において着用しているエプロンに水や洗浄液その他の液体等が不用意にかかっても他の着衣が濡れたり、汚れたりするのを防止することができる。
また、編布1を帽子の素材として採用することもできる。
この場合も外衣料やエプロンと同様に、編布自体に通気性を持たせるとともに、外側となる面に水をはじき、濡れにくいようにするため撥水機能、内側面には吸水機能を持たせるようにすることができる。
この場合も外衣料やエプロンと同様に、編布自体に通気性を持たせるとともに、外側となる面に水をはじき、濡れにくいようにするため撥水機能、内側面には吸水機能を持たせるようにすることができる。
以上、本発明の撥水機能と吸水機能とを兼ね合わせた衣料について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の衣料は、布自体に通気性を持たせ、かつ、一方の面に撥水機能を、他方の面に吸水機能を備えるという特性を有していることから、スポーツシャツ、カジュアルシャツ、レインウェア、体育衣料、介護用衣料等の外衣料や肌着等の内衣料の用途に好適に用いることができるほか、例えば、エプロン、帽子の用途にも適用することができる。
1 編布
11 撥水面
12 吸水面
11 撥水面
12 吸水面
Claims (3)
- 編布の一方の表面に露出する糸に撥水糸を用いて撥水面を、他方の表面に露出する糸に未加工糸又は吸水糸を用いて吸水面をそれぞれ備えるように編製した通気性を備えた編布からなることを特徴とする衣料。
- 編布をハニカムリバーシブル編組織、カノコリバーシブル編組織、天竺リバーシブル編組織、ダンボールニット組織、リバーシブルフライス編組織のいずれか1又はその組み合わせにより編成したことを特徴とする請求項1記載の衣料。
- 編布の撥水性を持たせる面に撥水加工を施したことを特徴とする請求項1又は2記載の衣料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009099741A JP2010031440A (ja) | 2008-06-27 | 2009-04-16 | 衣料 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2010031440A true JP2010031440A (ja) | 2010-02-12 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015086489A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | 帝人フロンティア株式会社 | しみ防止布帛および繊維製品 |
-
2009
- 2009-04-16 JP JP2009099741A patent/JP2010031440A/ja active Pending
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JP2015086489A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | 帝人フロンティア株式会社 | しみ防止布帛および繊維製品 |
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