JP2010030521A - 動作量特定装置,レベリング制御装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前方側車高センサ4および後方側車高センサ5のうち、一方の車高センサに異常が発生した場合には、他方の正常な車高センサにより検出された車高から一方の車高センサにより検出されるべき車高を推定し、こうして推定した車高を用いて車両傾き角を特定することができる。そのため、前方側車高センサ4および後方側車高センサ5のうち、一方の車高センサに異常が発生したとしても、そうして特定した車両傾き角に基づいて、制御対象(ヘッドライト2)の動作量の特定を継続することができる。
【選択図】図1
Description
この構成においては、車両の前方側における該車両の高さ(以降「車高」という)を検出する前方側車高センサ,および,車両の後方側における車高を検出する後方側車高センサそれぞれにより検出された車高を取得し、該車高に基づいて、車両において前後方向に延びる軸(以降「車両軸」という)の路面に対する傾き角(以降「車両傾き角」という)を特定する傾き特定手段と、前記車両軸に沿って延びる軸(以降「対象軸」という)を路面に対して任意の傾き角(以降「対象傾き角」という)となるように動作可能な制御対象における対象軸を、前記傾き特定手段により特定された車両傾き角を相殺させるべく傾けて路面に沿わせるのに適した前記制御対象の動作量につき、該動作量をその車両傾き角に基づいて特定する動作量特定手段と、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサそれぞれから取得された車高に基づいて、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサのいずれかに異常が発生していることを判定する異常判定手段と、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサから取得された車高の一方に基づいて、他方の車高を検出する車高センサにより検出されるべき領域における車高を推定する車高推定手段と、前記異常判定手段により異常が発生していないと判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサそれぞれから取得された車高を選択する一方、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、異常が発生していない側の車高センサから取得された車高および該車高に基づいて前記車高推定手段が推定した車高を選択する車高選択手段と、を備えている。
この構成であれば、前方側車高センサおよび後方側車高センサのうち、一方の車高センサに異常が発生した場合には、他方の正常な車高センサから取得された車高から一方の車高センサにより検出されるべき車高を推定し、こうして推定した車高を用いて車両傾き角を特定することができる。そのため、前方側車高センサおよび後方側車高センサのうち、一方の車高センサに異常が発生したとしても、そうして特定した車両傾き角に基づいて、制御対象の動作量の特定を継続することができる。
続いて、第3の構成(請求項3)において、前記異常判定手段は、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサのうち、該車高センサから取得された車高と前記車高推定手段により推定された同一領域における車高とが所定のしきい値以上相違している車高センサに異常が発生していると判定する。なお、この構成では、車高の推定が、車高センサに異常が発生しているか否かに拘わらず実施されることを前提としている。
そのため、一方の車高センサから取得される車高が動作状態に応じた傾向をもって変化しているにも拘わらず、他方の車高が同様の傾向をもって変化していないということは、その他方の車高を検出する車高センサに異常が発生し、動作状態に応じた傾向での変化が示されなくなったといえる。
この第5の構成において、前記異常判定手段は、前記動作検出手段により車両の加速が検出されている状況で、前記前方側車高センサから取得される車高が大きくなる傾向で変化していなければ、該前方側車高センサに異常が発生していると判定して、また、前記後方側車高センサから取得される車高が小さくなる傾向で変化していなければ、該後方側車高センサに異常が発生していると判定する。
ところで、上記各構成においては、車両の動作状態に拘わらず異常発生の判定を実施することとすればよいが、その動作状態が特定の動作状態となっている状況で異常発生の判定を実施することとしてもよい。
この構成においては、当該動作量特定装置の搭載された車両の動作状態を検出する動作検出手段,を備えている。そして、前記異常判定手段は、前記動作検出手段により一定以上の速度により車両が走行していることが検出されている状況において、異常発生の判定を実施する。
この構成においては、車両の前方における該車両の高さ(以降「車高」という)についての車高情報および該車両の後方における車高情報を取得する車高情報取得手段と、前記車両高さ情報取得手段により取得された車両の前方および後方各々の車高情報から車両の前後方向に延びる軸(以降「車両軸」という)の路面に対する傾き角(以降「車両傾き角」という)を特定する傾き特定手段と、前記車両軸に沿って延びる軸(以降「対象軸」という)を路面に対して任意の傾き角(以降「対象傾き角」という)となるように動作可能な制御対象における対象軸を、前記傾き特定手段により特定された車両傾き角を相殺させるべく傾けて路面に沿わせるのに適した前記制御対象の動作量につき、該動作量をその車両傾き角に基づいて特定する動作量特定手段と、前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報のいずれか一方が異常であるかを判定する異常判定手段と、前記異常判定手段において前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報のいずれか一方が異常であると判定された場合、前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報のうち異常でない方の車両情報に基づいて、異常と判定された車高情報を推定する車高推定手段と、前記異常判定手段により異常がないと判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報の双方を選択する一方、前記異常判定手段により異常があると判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、異常が無い車高情報および車高推定手段が推定した車高情報を選択する車高選択手段と、を備えている。
この構成であれば、上記と同様、前方における車高情報および後方における車高情報のうち、一方の車高情報が異常である場合には、他方の正常な車高情報から一方の車高情報を推定し、こうして推定した車高情報を用いて車両傾き角を特定することができる。そのため、前方における車高情報および後方における車高情報のうち、一方の車高情報が異常になったとしても、そうして特定した車両傾き角に基づいて、制御対象の動作量の特定を継続することができる。
また、上記課題を解決するための構成としては、上述した第1から第8のいずれかの構成における全ての手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム(請求項10)としてもよい。
なお、上述したプログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して動作量特定装置,レベリング制御装置や、これを利用するユーザに提供されるものである。
(1)全体構成
レベリング制御装置1は、車両に搭載された電子制御装置(ECU)として構成されたものであって、本実施形態では、図1に示すように、光軸を路面に対して任意の傾き角(以降「対象傾き角」という)となるように動作可能なヘッドライト2を制御対象とし、その光軸を傾けるためのアクチュエータ3を駆動させるべく構成されている。
(2)レベリング処理
上記のように構成されたレベリング制御装置1は、その起動後、メモリに記憶されたプログラムに従って以下に示すレベリング処理を繰り返し実行する。
ここでは、前方側車高センサ4に対応する車高推定手段15であれば、その車高センサに対応する車高特定手段13から渡された車両前方側の検出車高に基づいて、後方側車高センサ5により検出されるべき領域(車両後方側)の車高を推定する。一方、後方側車高センサ5に対応する車高推定手段15であれば、その車高センサに対応する車高特定手段13から渡された車両後方側の検出車高に基づいて、前方側車高センサ4により検出されるべき領域(車両前方側)の車高を推定する。
また、上述した検出車高および推定車高を渡された異常判定手段17は、前方側および後方側それぞれの検出車高に基づいて、前方側車高センサ4および後方側車高センサ5のいずれかに異常が発生しているか否かを判定する。なお、ここでいう具体的な異常とは、例えば、該当する車高センサの故障や、この車高センサにおける信号伝送経路のショートなどの異常が発生したことなどである。
まず、第1の手法では、車高特定手段13それぞれから渡された前方側の検出車高および後方側の検出車高それぞれの変化の傾向がチェックされ、一方の検出車高が所定の傾向をもって変化しているのに対し、他方の検出車高が同様の傾向をもって変化していない場合に、この他方の検出車高を検出した車高センサに異常が発生していると判定する。
そして、第3の手法では、まず、動作検出手段11が、車両に搭載された加速度センサなどからの検出結果に基づいて、車両が一定の加速度以上で加速している状況であるか否かをチェックすることを前提としている。
なお、この異常判定手段17は、動作検出手段11が、車両に搭載された車速センサなどからの検出結果に基づいて走行速度をチェックできるのであれば、そのようにチェックした走行速度が一定の速度(例えば、10km/h)以上の場合にのみ、異常発生の判定を実施するようにしてもよい。この場合、異常発生の判定を実施しない期間中は、異常が発生していない旨の異常判定結果を車高選択手段19へと渡すこととすればよい。
続いて、上述した車両傾き角を渡された動作量特定手段23は、その車両傾き角に基づいてヘッドライト2の光軸を傾けるための動作量を特定する。ここでは、ヘッドライト2の光軸を、傾き特定手段21により特定された車両傾き角を相殺させるべく傾けて路面に沿わせるのに適したアクチュエータ3の動作量が、その車両傾き角に基づいて特定される。
そして、動作量を渡された動作指令手段25は、その動作量だけヘッドライト2(のアクチュエータ2)を動作させる。ここでは、その動作量だけ動作させるための指令がアクチュエータ3に対して出力され、この指令を受けたアクチュエータ3が、ヘッドライト2をその光軸が路面に沿う状態となるまで動作させる。
(3)作用,効果
上記実施形態の構成であれば、前方側車高センサ4および後方側車高センサ5のうち、一方の車高センサに異常が発生した場合には、他方の正常な車高センサにより検出された車高から一方の車高センサにより検出されるべき車高を推定し、こうして推定した車高を用いて車両傾き角を特定することができる。そのため、前方側車高センサ4および後方側車高センサ5のうち、一方の車高センサに異常が発生したとしても、そうして特定した車両傾き角に基づいて、制御対象(ヘッドライト2)の動作量の特定を継続することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
Claims (10)
- 車両の前方側における該車両の高さ(以降「車高」という)を検出する前方側車高センサ,および,車両の後方側における車高を検出する後方側車高センサそれぞれにより検出された車高を取得し、該車高に基づいて、車両において前後方向に延びる軸(以降「車両軸」という)の路面に対する傾き角(以降「車両傾き角」という)を特定する傾き特定手段と、
前記車両軸に沿って延びる軸(以降「対象軸」という)を路面に対して任意の傾き角(以降「対象傾き角」という)となるように動作可能な制御対象における対象軸を、前記傾き特定手段により特定された車両傾き角を相殺させるべく傾けて路面に沿わせるのに適した前記制御対象の動作量につき、該動作量をその車両傾き角に基づいて特定する動作量特定手段と、
前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサそれぞれから取得された車高に基づいて、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサのいずれかに異常が発生していることを判定する異常判定手段と、
前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサから取得された車高の一方に基づいて、他方の車高を検出する車高センサにより検出されるべき領域における車高を推定する車高推定手段と、
前記異常判定手段により異常が発生していないと判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサそれぞれから取得された車高を選択する一方、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、異常が発生していない側の車高センサから取得された車高および該車高に基づいて前記車高推定手段が推定した車高を選択する車高選択手段と、
を備え、該車高選択手段により選択された車高に基づいて前記傾き特定手段が前記車両傾き角を特定する、ように構成されている
ことを特徴とする動作量特定装置。 - 前記異常判定手段は、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサから取得される車高のうち、一方の車高が所定の傾向をもって変化しているのに対し、他方の車高が同様の傾向をもって変化していない場合に、該他方の車高を検出する車高センサに異常が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の動作量特定装置。 - 前記異常判定手段は、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサのうち、該車高センサから取得された車高と前記車高推定手段により推定された同一領域における車高とが所定のしきい値以上相違している車高センサに異常が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動作量特定装置。 - 当該動作量特定装置の搭載された車両の動作状態を検出する動作検出手段,を備え、
前記異常判定手段は、前記前方側車高センサおよび前記後方側車高センサから取得される車高のうち、その変化の傾向が前記動作検出手段により検出された動作状態に対応する傾向と異なっている車高につき、該車高を検出する車高センサに異常が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の動作量特定装置。 - 前記動作検出手段が、一定以上の加速度による車両の加速を検出可能な場合において、
前記異常判定手段は、前記動作検出手段により車両の加速が検出されている状況で、前記前方側車高センサから取得される車高が大きくなる傾向で変化していなければ、該前方側車高センサに異常が発生していると判定して、また、前記後方側車高センサから取得される車高が小さくなる傾向で変化していなければ、該後方側車高センサに異常が発生していると判定する
ことを特徴とする請求項4に記載の動作量特定装置。 - 当該動作量特定装置の搭載された車両の動作状態を検出する動作検出手段,を備え、
前記異常判定手段は、前記動作検出手段により一定以上の速度により車両が走行していることが検出されている状況において、異常発生の判定を実施する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の動作量特定装置。 - 車両の前方における該車両の高さ(以降「車高」という)についての車高情報および該車両の後方における車高情報を取得する車高情報取得手段と、
前記車両高さ情報取得手段により取得された車両の前方および後方各々の車高情報から車両の前後方向に延びる軸(以降「車両軸」という)の路面に対する傾き角(以降「車両傾き角」という)を特定する傾き特定手段と、
前記車両軸に沿って延びる軸(以降「対象軸」という)を路面に対して任意の傾き角(以降「対象傾き角」という)となるように動作可能な制御対象における対象軸を、前記傾き特定手段により特定された車両傾き角を相殺させるべく傾けて路面に沿わせるのに適した前記制御対象の動作量につき、該動作量をその車両傾き角に基づいて特定する動作量特定手段と、
前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報のいずれか一方が異常であるかを判定する異常判定手段と、
前記異常判定手段において前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報のいずれか一方が異常であると判定された場合、前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報のうち異常でない方の車両情報に基づいて、異常と判定された車高情報を推定する車高推定手段と、
前記異常判定手段により異常がないと判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、前記車両の前方における車高情報および前記車両の後方における車高情報の双方を選択する一方、前記異常判定手段により異常があると判定されていれば、前記傾き特定手段による車両傾き角の特定に際して参照する車高として、異常が無い車高情報および車高推定手段が推定した車高情報を選択する車高選択手段と、
を備え、該車高選択手段により選択された車高に基づいて前記傾き特定手段が前記車両傾き角を特定する、ように構成されている
ことを特徴とする動作量特定装置。 - 前記異常判定手段は、
前記前方における車高情報および前記後方における車高情報それぞれの時間変化の傾向を観察する観察手段と、
前記観察手段によって観察された前記それぞれの時間変化の傾向をあらかじめ定められた傾向と比較する比較手段と、からなり、
前記比較手段の結果に基づきいずれか一方の車高情報が異常であるかを判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の動作量特定装置。 - 請求項1から8のいずれかに記載の全ての手段と、
前記動作量特定手段により特定された動作量だけ前記制御対象を動作させる動作指令手段と、を備えている
ことを特徴とするレベリング制御装置。 - 請求項1から8のいずれかに記載の全ての手段として機能させるための各種処理手順をコンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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CN107206928A (zh) * | 2015-01-14 | 2017-09-26 | 株式会社小糸制作所 | 车辆用灯具的控制装置和车辆用灯具系统 |
JP2018502778A (ja) * | 2015-01-09 | 2018-02-01 | ジェイ.ダブリュ. スピーカー コーポレイション | 車両用の追跡及び照明システム及び方法 |
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