JP2010030451A - 車両の自動転舵装置 - Google Patents

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JP2010030451A JP2008195036A JP2008195036A JP2010030451A JP 2010030451 A JP2010030451 A JP 2010030451A JP 2008195036 A JP2008195036 A JP 2008195036A JP 2008195036 A JP2008195036 A JP 2008195036A JP 2010030451 A JP2010030451 A JP 2010030451A
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勇 韋
Shuji Endo
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Abstract

【課題】車両の状態を表すセルフアライニングトルク(SAT)によって自動転舵時の転舵角度又は転舵トルクを補正して、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御可能な車両の自動転舵装置を提供する。
【解決手段】目標位置に至る目標経路に沿って車両を誘導する車両の自動転舵装置は、目標経路に応じた目標転舵角度を算出する目標転舵角度算出部61と、転舵角度を取得する転舵角度取得部と、目標転舵角度に基づいて、SAT目標値を算出するSAT目標値算出部62と、車両の実SATを取得する実SAT取得部64と、SAT目標値と実SATを比較した結果に応じて、車両の実際経路が目標経路と一致するよう目標転舵角度を補正する目標転舵角度補正部63とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の自動転舵装置に関し、特に、セルフアライニングトルク(SAT:Self Aligning Torque)によって自動転舵時の転舵角度又は転舵トルクを補正して、実際経路が目標経路と一致するように車両を制御する車両用自動転舵装置に関する。
自動車の自動運転や駐車自動支援等を行うために、専用のアクチュエータや電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置を用いて自動操舵する技術が知られている。その多くは、車両の積載状態や車速等にかかわらず、車両の目標位置に対する現在位置との相対関係によって、目標経路を設定している。
しかし、通常の車両においては、積載状態や車速等によって転舵特性が変わるため、適切に目標経路に沿って走行できない場合がある。例えば、車両の積載荷重によってサスペンションのジオメトリは変化するため、同じ転舵角であっても車輪の切り角が変化してしまい、車両の実際経路が目標経路よりずれてしまう。
このような問題を解決するために、例えば、特許文献1に開示された車両の自動操舵装置がある。この自動操舵装置は、車両の目標位置までの移動経路を決め、懸架装置のアームの揺動角やダンパーの伸縮量を検出し、これらに基づいて前後輪の荷重を検出し、車輪の荷重状態によって自動操舵車両の経路を補正する。この自動操舵装置では、車輪の荷重を検出しているので、例えば、傾いた路面での停車時や積載物がアンバランスであるときにも、適切に経路を修正できる。
また、特許文献2に記載された車両用走行支援装置がある。この車両用走行支援装置は、車両の目標位置までの移動経路を決め、車両走行時の操舵負荷によって操舵遅れを考慮し、自動操舵される車両の経路を再設定する。
特開平11−208496号公報 特許第3896994号明細書
しかし上記説明した技術では、車両及び自動操舵装置の特性が補正されないため、経路を再設定しても、車両の状態によっては再設定した経路からずれてしまう場合がある。また、特許文献1の車両の自動操舵装置は、懸架装置のアームの揺動角やダンパーの伸縮量を検出するために専用のセンサが必要であるためコスト高である。
本発明の目的は、車両の状態を表すセルフアライニングトルク(SAT)によって自動転舵時の転舵角度又は転舵トルクを補正して、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御可能な車両の自動転舵装置を提供することである。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 目標位置に至る目標経路に沿って車両を誘導する前記車両の自動転舵装置であって、
前記目標経路に応じた目標転舵角度を算出する目標転舵角度算出部と、
転舵角度を取得する転舵角度取得部と、
前記目標転舵角度に基づいて、SAT目標値を算出するSAT目標値算出部と、
前記車両の実SATを取得する実SAT取得部と、
前記SAT目標値と前記実SATを比較した結果に応じて、前記車両の実際経路が前記目標経路と一致するよう前記目標転舵角度を補正する目標転舵角度補正部と、
を備えたことを特徴とする車両の自動転舵装置。
(2) 目標位置に至る目標経路に沿って車両を誘導する前記車両の自動転舵装置であって、
前記目標経路に応じた目標転舵トルクを算出する目標転舵トルク算出部と、
転舵角度を取得する転舵角度取得部と、
前記転舵角度に基づいて、SAT基準値を演算するSAT基準値演算部と、
前記車両の実SATを取得する実SAT取得部と、
前記SAT基準値と前記実SATを比較した結果に応じて、前記車両の実際経路が前記目標経路と一致するよう前記目標転舵トルクを補正する目標転舵トルク補正部と、
を備えたことを特徴とする車両の自動転舵装置。
(3) 前記転舵角度取得部は、前記車両のステアリングシャフトの転舵角度を検出することを特徴とする上記(1)又は(2)の車両の自動転舵装置。
(4) 前記車両に設けられた各車輪の車輪回転速度を検出する車輪回転速度検出部を備え、
前記転舵角度取得部は、前記車輪回転速度検出部によって検出された各車輪の車輪回転速度に基づいて前記転舵角度を推定することを特徴とする上記(1)又は(2)の車両の自動転舵装置。
(5) 前記実SAT取得部は、センサにより前記実SATを検出することを特徴とする上記(1)又は(2)の車両の自動転舵装置。
(6) 前記実SAT取得部は、外乱オブザーバによって前記実SATを推定することを特徴とする上記(1)又は(2)の車両の自動転舵装置。
(7) 前記SAT目標値算出部は、前記車両のダイナミックモデルに基づいて、前記目標転舵角度及び車速から前記SAT目標値を算出する上記(1)の車両の自動転舵装置。
(8) 前記SAT基準値演算部は、前記車両のダイナミックモデルに基づいて、前記転舵角度及び車速から、前記SAT基準値を演算する上記(2)の車両の自動転舵装置。
上記(1)の構成によれば、目標転舵角度補正部が、SAT目標値と実SATを比較した結果に応じて、車両の実際経路が目標経路と一致するよう目標転舵角度を補正するため、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御することができる。また、上記(2)の構成によれば、目標転舵トルク補正部が、SAT基準値と実SATを比較した結果に応じて、車両の実際経路が目標経路と一致するよう目標転舵トルクを補正するため、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御することができる。
上記(3)及び(4)の構成によれば、転舵角度取得部が転舵角度を検出又は推定するため、簡単な構成で車両の自動操舵の誘導精度を高めることができる。また、上記(5)の構成によれば、センサにより実SATを検出するため、簡単な構成で車両の自動操舵の誘導精度を高めることができる。また、上記(6)の構成によれば、外乱オブザーバによって実SATを推定するため、簡単な構成で車両の自動操舵の誘導精度を高めることができる。
上記(7)の構成によれば、SAT目標値算出部が、車両のダイナミックモデルに基づいてSAT目標値を算出するため、簡単な構成で車両の自動操舵の誘導精度を高めることができる。また、上記(8)の構成によれば、SAT基準値演算部が、車両のダイナミックモデルに基づいてSAT基準値を演算するため、簡単な構成で車両の自動操舵の誘導精度を高めることができる。
以下、本発明に係る車両の自動転舵装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態の自動転舵装置100を示すブロック図である。図1に示す自動転舵装置100は、自動操舵装置20を備え、操舵支援ECU11により制御される。操舵支援ECU11は、後方カメラ32で撮像された画像を処理する画像処理部10と、自動操舵装置20の制御を行う操舵制御部13とを有する。画像処理部10及び操舵制御部13はプログラムを実行することにより機能する。
自動操舵装置20は、ステアリングホイール22と、ステアリングシャフト21と、転舵角度センサ23と、操舵アクチュエータ24と、操舵支援ECU11に含まれる操舵制御部13とを有する。ステアリングホイール22の動きを駆動輪25に伝えるステアリングシャフト21には、ステアリングシャフト21の転舵角度量を検出する転舵角度センサ23と、ステアリングシャフト21に操舵力を付与する操舵アクチュエータ24が接続されている。なお、操舵アクチュエータ24は、自動操舵時に操舵力を付与するほか、ドライバによる操舵時にアシスト操舵力を付与する電動パワーステアリング装置を兼ねてもよい。
操舵制御部13は、操舵アクチュエータ24の駆動を制御すると共に、転舵角度センサ23から転舵角度を示す信号が入力される。また、操舵制御部13には、転舵角度センサ23からの信号の他、各車輪に配置されその車輪回転速度を検出する車輪回転速度センサ41からの信号や、車両の加速度を検出する加速度センサ42からの信号が入力される。なお、操舵制御部13は、車輪回転速度センサ41からの信号及び加速度センサ42からの信号に基づいて車速を検出する。また、操舵制御部13は、車輪回転速度センサ41からの信号に基づいて転舵角度を推定しても良い。
操舵支援ECU11が有する画像処理部10には、車両の後方画像を撮像する後方カメラ32からの画像信号が入力される。また、操舵支援ECU11には、操舵支援にあたってドライバの操作入力を受け付ける入力手段31と、画像を表示するモニタ34と、音声を出力するスピーカ33とが接続されている。
図2は、図1に示した自動転舵装置100で用いられるセルフアライニングトルク(SAT)のメカニズムを示す図である。図2は、路面Wからステアリングホイール1までの間に発生するトルクの様子を示す。ドライバがステアリングホイール1を操舵(角度θ)することによって操舵トルクThが発生し、その操舵トルクThに従ってモータ12がアシストトルクTmを発生する。その結果、車輪が転舵され、反力としてセルフアライニングトルク(SAT)が発生する。また、その際、モータ12の慣性J及びモータ12の摩擦(静摩擦)Frによってステアリングホイール1の操舵にとっての抵抗となるトルクが生じる。これらの力の釣り合いを考えると、下記式(1)のような運動方程式が得られる。
J・*ω+Fr・sign(ω)+SAT=Tm+Th …(1)
ここで、上記式(1)を初期値ゼロとしてラプラス変換し、SATについて解くと下記式(2)が得られる。
SAT(s)=Tm(s)+Th(s)−J・*ω(s)−Fr・sign(ω(s)) …(2)
上記式(2)から分るように、モータ12の慣性J及び静摩擦Frを定数として予め求めておくことで、モータ回転角速度ω、回転角加速度*ω、アシストトルクTm及び操舵トルクThからセルフアライニングトルク(SAT)を推定することができる。
図3は、外乱オブザーバによるセルフアライニングトルク(SAT)の推定の概念図を示す。図3に示すように、外乱オブザーバには、操舵トルクTh、アシストトルクTm、モータ角速度ω、及びモータ角速度ωの極性Sign(ω)が入力され、慣性演算部51及び摩擦演算部52でモータ12の慣性J及びモータ12の摩擦Frが演算され、フィルタ53でノイズがカットされ、セルフアライニングトルク(SAT)が推定される。
なお、セルフアライニングトルク(SAT)は、センサ等によって直接検出することもできる。
図4は、図1に示した操舵制御部13の内部構成の第1例を示すブロック図を示す。図4に示すように、第1例の操舵制御部13は、目標転舵角度算出部61と、SAT目標値算出部62と、実SAT取得部64と、目標転舵角度補正部63とを有する。
目標転舵角度算出部61は、目標経路に応じた目標転舵角度を算出する。SAT目標値算出部62は、車両のダイナミックモデルに基づいて目標転舵角度算出部61によって算出された目標転舵角度及び車速に基づいて、セルフアライニングトルク(SAT)の目標値(以下「SAT目標値」という。)SAT1を算出する。なお、SAT目標値SAT1の演算方法については後述する。実SAT取得部64は、実際のセルフアライニングトルク(SAT)(以下「実SAT」という。)SAT2を取得する。なお、実SAT SAT2は、上記説明したように、センサにより直接検出しても、外乱オブザーバによって自動操舵装置20で推定しても良い。目標転舵角度補正部63は、SAT目標値SAT1と実SAT SAT2を比較した結果に応じて、車両の実際経路が目標経路と一致するよう目標転舵角度を補正する。
図5は、図1に示した操舵制御部13の内部構成の第2例を示すブロック図を示す。図5に示すように、第2例の操舵制御部13は、目標転舵トルク算出部66と、SAT基準値演算部67と、実SAT取得部64と、目標転舵トルク補正部68とを有する。
目標転舵トルク算出部66は、目標経路に応じた目標転舵トルクを算出する。SAT基準値演算部67は、車両のダイナミックモデルに基づいて、転舵角度センサ23によって検出された転舵角度及び車速に基づいて、セルフアライニングトルク(SAT)の基準値(以下「SAT基準値」という。)SAT3を演算する。SAT基準値SAT3の演算方法については後述する。目標転舵トルク補正部68は、SAT基準値SAT3と実SAT SAT2を比較した結果に応じて、車両の実際経路が目標経路と一致するよう目標転舵トルクを補正する。
以下、SAT目標値算出部62によるSAT目標値SAT1及びSAT基準値演算部67によるSAT基準値SAT3の演算方法について、SAT基準値SAT3を例として説明する。SAT基準値SAT3は、下記式(3)より算出される。
SAT3=Gv(s)*Φap …(3)
式(3)中のGv(s)は、車両のステアリング機構におけるセルフアライニングトルクを算出するための車両モデルであって、車速Vsに基づいて設定される特性を有し、車両特性の伝達関数を使用して演算するか、実験によって車両毎の特性値を測定してから車両運動モデルを用いてシミュレーションによって求めても良い。この場合には、車速Vsを横軸に、車両モデルGv(s)を縦軸にとった車両モデル算出マップを、車速Vsをもとに参照して算出することが好ましい。
次に、車両モデルGv(s)を使用した、舵角と車速からSAT目標値SAT1又はSAT基準値SAT3を導出する方法について説明する。車両の運動方程式は、下記(4)式で表わされる。
Figure 2010030451
式(4)中のmは車両重量、Iは慣性モーメント、Ifは車両重心点と前軸の間の距離、Irは車両重心点と後軸の間の距離、Kfは前輪タイヤのコーナリングパワー、Krは後輪タイヤのコーナリングパワー、Vは車速、Nはオーバーオール操舵比、δfは実舵角(δf=Φ/N)、βは車両重心点の横すべり角、γはヨーレートである。実舵角δfとセルフアライニングトルクSATとの関係は、横滑り角β及びヨーレートγを含む下記式(5)に示す方程式で表わされる。
Figure 2010030451
但し、εをトレールとすると、係数c11=−2εKf、係数c12=−2εKfIf/V、係数d11=2εKfである。
前述の式(4)及び式(5)を連立方程式として解き、かつ、実舵角δfを目標舵角又は舵角センサの検出舵角に置換することにより、SAT目標値SAT1又はSAT基準値SAT3を示す前述の式(3)が算出される。
図6は、図1に示した自動転舵装置100の動作の第1例を示すフローチャートを示す。図6に示すように、目標転舵角度算出部61は、目標経路に応じた目標転舵角度を算出する(ステップS11)。次に、実SAT取得部64は、車両の実SAT SAT2を検出し、転舵角度センサ23により現在の転舵角度を検出し、車輪回転速度センサ41により車速を検出する(ステップS12)。
次に、SAT目標値算出部62は、ステップS11で算出された目標転舵角度及び車速に基づいて、SAT目標値SAT1を算出する(ステップS13)。次に、目標転舵角度補正部63は、SAT目標値SAT1と実SAT SAT2を比較し(ステップS14)、|SAT1−SAT2|が閾値A以下の場合(ステップS14のYES)には目標転舵角度を補正せず、そのまま制御を続行する。
一方、|SAT1−SAT2|が閾値Aより大きく(ステップS14のNO)、かつ、閾値B(B>A)以下の場合(ステップS15のYES)、車両が積載等によって状態が変わって目標経路からずれていく可能性があるため、目標転舵角度を補正する必要がある。
したがって、目標転舵角度補正部63は、SAT目標値SAT1の絶対値と実SAT SAT2の絶対値を比較する(ステップS16)。|SAT1|>|SAT2|の場合(ステップS16のYES)は、同じ転舵角度に対して車両の実SAT SAT2がSAT目標値SAT1より小さく、路面状態等によって車輸が滑り出していると推定される。この場合、目標転舵角度補正部63は、SAT目標値SAT1と実SAT SAT2の差から滑り量を算出し、車両が目標経路に沿って走行できるよう、目標転舵角度を車輪の滑り量に応じて補正する(目標舵角度補正1:ステップS18)。
一方、|SAT2|≦|SAT1|の場合(ステップS16のNO)、同じ転舵角度に対して車両の実SAT SAT2がSAT目標値SAT1より大きく、積載等により負荷が大きくなっていると推定される。この場合、同じ転舵角度に対して車輸の切り角は小さくなるため、目標転舵角度補正部63は、SAT目標値SAT1と実SAT SAT2の差から車輪の切り角が小さくなる分を推定し、車両が目標経路に沿って走行できるよう、目標転舵角度を補正する(目標舵角度補正2:ステップS19)。
|SAT1−SAT2|が閾値Aより大きく(ステップS14のNO)、かつ、閾値B(B>A)より大きい場合(ステップS15のNO)、SAT目標値SAT1と実SAT SAT2の差が大きく、車両がグリップロス状態(Grip Loss:タイヤの路面グリップが失われた状態)と推定される。このような状態では自動操舵は不可能であるため、操舵制御部13は警告処理(警告音等)又は自動転舵中止処理を行う(ステップS17)。
以上説明した第1例による本実施形態の自動転舵装置100によれば、目標転舵角度補正部63がSAT目標値SAT1と実SAT SAT2を比較して、車両の実際経路が目標経路と一致するように目標転舵角度を補正するため、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御可能である。
図7は、図1に示した自動転舵装置100の動作の第2例を示すフローチャートを示す。図7に示すように、目標転舵トルク算出部66は、目標経路に応じた目標転舵トルクを算出する(ステップS21)。また、次に、実SAT取得部64は、車両の実SAT SAT2を検出し、転舵角度センサ23により現在の転舵角度を検出し、車輪回転速度センサ41により車速を検出する(ステップS22)。
次に、SAT基準値演算部67は、ステップS22で検出された転舵角度及び車速に基づいて、SAT基準値SAT3を算出する(ステップS23)。次に、目標転舵トルク補正部68は、SAT基準値SAT3と実SAT SAT2を比較し(ステップS24)、|SAT3−SAT2|が閾値A以下の場合(ステップS24のYES)には目標転舵トルクを補正せず、そのまま制御を続行する。
一方、|SAT3−SAT2|が閾値Aより大きく(ステップS24のNO)、かつ、閾値B(B>A)以下の場合(ステップS25のYES)、車両が積載等によって状態が変わって目標経路からずれていく可能であるため、目標転舵トルクを補正する必要がある。
したがって、目標転舵トルク補正部68は、SAT基準値SAT3の絶対値と実SAT SAT2の絶対値を比較する(ステップS26)。|SAT3|>|SAT2|の場合(ステップS26のYES)は、同じ転舵角度に対して車両の実SAT SAT2がSAT基準値SAT3より小さく、路面状態等によって車輪が滑り出していると推定される。この場合、目標転舵トルク補正部68は、SAT基準値SAT3と実SAT SAT2の差から滑り量を算出し、車両が目標経路に沿って走行できるよう、目標転舵トルクを車輪の滑り量を応じて補正する(目標転舵トルク補正1:ステップS28)。
一方、|SAT3|≦|SAT2|の場合(ステップS26のNO)、同じ転舵角度に対して車両の実SAT SAT2がSAT基準値SAT3より大きく、積載等により負荷が大きくなっている推定される。この場合、同じ転舵トルクに対して車輪の切り角は小さくなるため、目標転舵トルク補正部68は、SAT基準値SAT3と実SAT SAT2の差から車輪の切り角が小さくなる分を推定し、車両が目標経路に沿って走行できるよう、目標転舵トルクを補正する(目標転舵トルク補正2:ステップS29)。
|SAT3−SAT2|が閾値Aより大きく(ステップS24のNO)、かつ、閾値B(B>A)より大きい場合(ステップS25のNO)、SAT目標値SAT3と実SAT SAT2の差が大きく、車両がグリップロス状態と推定される。このような状態では自動操舵は不可能であるため、操舵制御部13は警告処理(警告音等)又は自動転舵中止処理を行う(ステップS27)。
以上説明した第2例による本実施形態の自動転舵装置100によれば、目標転舵トルク補正部68がSAT基準値SAT3と実SAT SAT2を比較して、車両の実際経路が目標経路と一致するように目標転舵トルクを補正するため、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御可能である。
以上説明したように、本実施形態の自動転舵装置100によれば、セルフアライニングトルク(SAT)によって自動転舵装置20が目標転舵角度又は目標転舵トルクを補正するため、車両の自動操舵の誘導精度が向上し、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御可能である。
本発明に係る車両の自動転舵装置は、車両の状態を表すセルフアライニングトルク(SAT)に基づいて目標転舵角度又は目標転舵トルクを補正して、自動操舵によって車両が目標経路に沿って精度良く移動するよう制御する自動転舵装置、駐車支援装置又は電動パワーステアリング装置等として有用である。
本発明に係る一実施形態の自動転舵装置100を示すブロック図 図1に示した自動転舵装置100で用いられるセルフアライニングトルク(SAT)のメカニズムを示す図 外乱オブザーバによるセルフアライニングトルク(SAT)推定の概念図 図1に示した操舵制御部13の内部構成の第1例を示すブロック図 図1に示した操舵制御部13の内部構成の第1例を示すブロック図 図1に示した自動転舵装置100の動作の第1例を示すフローチャート 図1に示した自動転舵装置100の動作の第2例を示すフローチャート
符号の説明
1 ステアリング
10 画像処理部
11 操舵支援ECU
12 モータ
13 操舵制御部
20 自動操舵装置
21 ステアリングシャフト
22 ステアリングホイール
23 転舵角度センサ
24 操舵アクチュエータ
31 入力手段
32 後方カメラ
33 スピーカ
34 モニタ
41 車輪回転速度センサ
42 加速度センサ
51 慣性演算部
52 摩擦演算部
53 フィルタ
61 目標転舵角度算出部
62 SAT目標値算出部
63 目標転舵角度補正部
64 実SAT取得部
66 目標転舵トルク算出部
67 SAT基準値演算部
68 目標転舵トルク補正部
100 自動転舵装置

Claims (8)

  1. 目標位置に至る目標経路に沿って車両を誘導する前記車両の自動転舵装置であって、
    前記目標経路に応じた目標転舵角度を算出する目標転舵角度算出部と、
    転舵角度を取得する転舵角度取得部と、
    前記目標転舵角度に基づいて、SAT目標値を算出するSAT目標値算出部と、
    前記車両の実SATを取得する実SAT取得部と、
    前記SAT目標値と前記実SATを比較した結果に応じて、前記車両の実際経路が前記目標経路と一致するよう前記目標転舵角度を補正する目標転舵角度補正部と、
    を備えたことを特徴とする車両の自動転舵装置。
  2. 目標位置に至る目標経路に沿って車両を誘導する前記車両の自動転舵装置であって、
    前記目標経路に応じた目標転舵トルクを算出する目標転舵トルク算出部と、
    転舵角度を取得する転舵角度取得部と、
    前記転舵角度に基づいて、SAT基準値を演算するSAT基準値演算部と、
    前記車両の実SATを取得する実SAT取得部と、
    前記SAT基準値と前記実SATを比較した結果に応じて、前記車両の実際経路が前記目標経路と一致するよう前記目標転舵トルクを補正する目標転舵トルク補正部と、
    を備えたことを特徴とする車両の自動転舵装置。
  3. 前記転舵角度取得部は、前記車両のステアリングシャフトの転舵角度を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の自動転舵装置。
  4. 前記車両に設けられた各車輪の車輪回転速度を検出する車輪回転速度検出部を備え、
    前記転舵角度取得部は、前記車輪回転速度検出部によって検出された各車輪の車輪回転速度に基づいて前記転舵角度を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の自動転舵装置。
  5. 前記実SAT取得部は、センサにより前記実SATを検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の自動転舵装置。
  6. 前記実SAT取得部は、外乱オブザーバによって前記実SATを推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の自動転舵装置。
  7. 前記SAT目標値算出部は、前記車両のダイナミックモデルに基づいて、前記目標転舵角度及び車速から前記SAT目標値を算出する請求項1に記載の車両の自動転舵装置。
  8. 前記SAT基準値演算部は、前記車両のダイナミックモデルに基づいて、前記転舵角度及び車速から、前記SAT基準値を演算する請求項2に記載の車両の自動転舵装置。
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