JP2010030379A - 緊張係留索の張力調整方法及び緊張係留浮体 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊張係留浮体において、緊張係留索及び緊張係留浮体の構造物を大型化させることなく、暴風時の厳しい海象条件下においても、波浪、風、潮流等による外力及び外力による転倒モーメントによって、緊張係留索の張力が完全に失われるスラック現象の発生を防止して、このスラック現象による緊張係留索の損傷を回避できる緊張係留索の張力調整方法及び緊張係留浮体を提供する。
【解決手段】浮体12を複数本の緊張係留索13で水底2に設置されたアンカー14に係留すると共に、前記緊張係留索13に張力を作用させて位置固定した緊張係留浮体1の設置後の緊張係留索13の張力調整方法において、前記緊張係留索13の前記浮体12側の係留部12cにおける浮力を増減することにより、前記緊張係留索13の張力を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】浮体12を複数本の緊張係留索13で水底2に設置されたアンカー14に係留すると共に、前記緊張係留索13に張力を作用させて位置固定した緊張係留浮体1の設置後の緊張係留索13の張力調整方法において、前記緊張係留索13の前記浮体12側の係留部12cにおける浮力を増減することにより、前記緊張係留索13の張力を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、風力発電装置等の台座として使用される緊張係留浮体(TLP:テンションレグプラットホーム)における緊張係留索(テンドン)の張力を簡便かつ容易に調整できる緊張係留索の張力調整方法及び緊張係留浮体に関する。
風力発電に関して海岸の大陸棚に緊張係留浮体を設けて、この浮体で風力発電装置の台座(プラットホーム)を支持する提案がなされ始めている。図1に示すように、この風力発電装置の台座11を支持する浮体12は、この浮体12に取り付けられた1本又は複数本のテンドンと呼ばれる緊張係留索13で海底や湖底や川底等の水底2に設けられたアンカー14に係留されている。
風力発電装置に限らず、一般的に、緊張係留浮体1の設置は、浮体12のバラストタンクにバラスト水を注入したり、バラストを積んで、浮体12の浮力を設置状態の時よりも小さくしたりして沈めた状態で、予め設定水域に設置されたアンカー14の上に移動する。移動後、緊張係留索13の下端をアンカー14に結合し、緊張係留索13の上端を浮体12の係留部12cに結合する。結合後、上部構造物11とこれを支持する浮体12の傾斜に注意しながら、バラスト水を排出したり、バラストを取り除いたりして、浮体12の浮力を予め設定された浮力とし、上部構造物11の傾斜と各々の緊張係留索13の張力を、緊張係留索13の長さを変更して調整する。この設置では、緊張係留浮体1が波浪中においても上下動揺や回転運動をしないように、また、横移動可能な範囲も許容範囲に入るように、緊張係留索13に予め設定した初期張力を付与して係留する(例えば、特許文献1、2参照)。
この初期張力の和は浮力と重量の差となるが、想定される海象条件下では各々の緊張係留索13の張力がスラック状態になることがないように、浮力と緊張係留索13の長さを調整して設定される。このスラック現象とは、緊張係留索の張力が緩んで完全に張力が失われる現象であり、このスラック現象が生じると、この緊張係留索の緩みが無くなって再度張力が発生する時に衝撃的な荷重が発生するので、緊張係留索が損傷してしまう可能性が生じる。
そのため、暴風時などの操業時に想定される最も厳しい海象条件においても、波浪、風、潮流等の外力及び外力によって生じる転倒モーメントにより、いずれの緊張係留索の張力も完全に失われないように十分な張力を初期張力として確保する必要がある。これに対応するために、従来技術においては、緊張係留浮体の水面下の没水容積を増大させ、緊張係留浮体に加わる静的浮力を増加させることにより、初期張力を増加させている。また、緊張係留索の位置と構造物中心との水平距離を長く確保して、モーメントレバーを大きくして、外力によって生じる転倒モーメントによる張力変動を小さくすることも行われている。
しかしながら、初期張力を最も厳しい海象条件に合わせて設定すると、初期張力の増加に伴って、実際に発生する最大張力も増加するため、緊張係留索の強度を増加する必要が生じる。また、それと共に、浮力増加のために、緊張係留浮体の容積を大きくする必要が生じ、緊張係留浮体が大型化する。また、モーメントレバーを大きくすると、浮体を幅広に形成したり、主たる浮体から伸びる水面下ポンツーン(水平桁)を長く形成したりする必要が生じる。そのため、材料、建造、輸送及び設置のためのコストが増加してしまうという問題がある。
特開平4−197887号公報
特表2006−507987号公報
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、緊張係留浮体において、緊張係留索及び緊張係留浮体の構造物を大型化させることなく、暴風時の厳しい海象条件下においても、波浪、風、潮流等による外力及び外力による転倒モーメントによって、緊張係留索の張力が完全に失われるスラック現象の発生を防止して、このスラック現象による緊張係留索の損傷を回避できる緊張係留索の張力調整方法及び緊張係留浮体を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の緊張係留索の張力調整方法は、浮体を複数本の緊張係留索で水底に設置されたアンカーに係留すると共に、前記緊張係留索に張力を作用させて位置固定した緊張係留浮体の設置後の緊張係留索の張力調整方法において、前記緊張係留索の前記浮体側の係留部における浮力を増減することにより、前記緊張係留索の張力を調整する。
この方法によれば、浮力の調整により増加した浮力分を、張力減少を引き起こす方向の外力のモーメントを打ち消すように作用させることができると共に、係留部の浮力の増加により緊張係留索の張力を増加させて、この緊張係留索におけるスラック現象の発生を防止できる。
これにより、厳しい海象条件の水域に緊張係留浮体を設置する場合においても、緊張係留索の強度の増加及び緊張係留浮体の構造物の大型化の必要がなくなり、材料、建造、輸送及び設置のコストの増加を抑制できる。更に、船舶の衝突等で緊張係留浮体の構造物が損傷し、浸水が生じたような場合にも、浮力を増加することで、緊張係留浮体の構造物本体の損傷に伴うスラック現象の発生を防止できる。
なお、通常は、緊張係留索の全体に対して同じ浮力の増減を行うが、予め予測により、あるいは計測により緊張係留索によって必要とされる浮力が異なることが分かっている場合等では、それぞれの緊張係留索に関係する浮力の増分の大きさを変化させる。
上記の緊張係留索の張力調整方法において、前記係留部における浮力の増減を、気体を出入することにより収縮と膨張を行う気体膨脹式袋の水中での膨張度合いによって行う。
この方法によれば、緊張係留索の上端近傍や緊張係留索の係留部の近傍の水面下の構造物に気体膨脹式袋を設置して、コンプレッサーや圧縮気体タンクやボンベ等の加圧気体供給装置から配管を経由して、圧縮空気や窒素ガス等を気体膨脹式袋に入れることにより、気体膨張式袋を水面下で膨張させて、浮力を発生させる。また、気体膨脹袋から気体を出して浮力を減少又は喪失させる。この場合は、動力源として圧縮気体や液化気体等も使用することができる。そのため、停電時でも使用することができる。また、既存の緊張係留浮体にも取り付けやすい。
この気体膨脹式袋は、通常時は収縮した状態にして置き、暴風時等の緊張係留索の張力が減少して消失する可能性がある場合に膨張させて浮力を発生させる。そして、暴風時が過ぎて、通常時に戻った場合には、収縮した状態に戻す。
あるいは、上記の緊張係留索の張力調整方法において、前記係留部における浮力の増減を、浮力体を水中に出入することによって行う。この浮力体の水中への出入は、例えば、シリンダからピストンを水中に出入することで容易に行うことができる。このピストンは電気式でも油圧式でも空気式でもよい。浮力体の出入量、例えば、ピストンの伸縮量によって浮力を調整する場合は、動力源として多様なものを使用することができる。
あるいは、上記の緊張係留索の張力調整方法において、前記係留部における浮力の増減を、上下方向に移動可能な浮力体の水没の程度を変化することによって行う。この方法では、浮力体自体の形状や容積は変化しないが、浮力体をレール等の案内ガイドに沿って、その上下方向の位置を移動することにより、没水容積を変化させて浮力を変化させる。この移動のための動力源としては、ピストン方式と同様に多様なものを使用することができる。張力が増加する状況においては、水没の程度を浮力を減じる方向に調整することにより、スラック状態のみならず、最大張力の増加の頻度を著しく減少させることができる。
そして、上記の目的を達成するための緊張係留浮体は、浮体を複数本の緊張係留索で水底に設置されたアンカーに係留すると共に、前記緊張係留索に張力を作用させて位置固定した緊張係留浮体において、該緊張係留浮体の設置後に前記緊張係留索の張力を調整するために、前記緊張係留索の前記浮体側の係留部における浮力を増減する浮力増減装置を備えて構成される。
この構成によれば、浮力増減装置による浮力の調整により増加した浮力分で、張力減少を引き起こす方向の外力のモーメントを打ち消すように作用させることができ、それと共に、係留部の浮力の増加により緊張係留索の張力を増加させて、この緊張係留索におけるスラック現象の発生を防止できる。
また、上記の緊張係留浮体において、前記浮力増減装置を、気体の出入により収縮と膨張をする気体膨脹式袋、浮力体を水中に出入する浮力体出入装置、浮力体を移動して浮力体の没水容積を変化させる浮力体移動装置のうちのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせで構成する。これらの構成によれば、比較的簡単な装置で、浮力を増減できる。また、これらの装置は、既存の設置後の緊張係留浮体にも、後から取り付け易い。
また、上記の緊張係留浮体において、前記浮力増減装置による浮力の増減を、前記緊張係留索の張力の検出値に基づいて行うように構成される。この構成によれば、緊張係留索に配設されたロードセル(荷重計)等による緊張係留索の張力の検出値に基づいて浮力を調整するので、きめ細かく緊張係留索の最小張力がゼロにならないように緊張係留索の張力を調整できる。張力が増加する状況においては、水没の程度を浮力を減じる方向に調整することにより、スラック状態のみならず、最大張力の増加の頻度を著しく減少させることができる。但し、浮力増減装置の応答性によっては、浮力の増減に関して時間遅れが生じるので、緊張係留索の張力の検出値を基にした浮力の増減制御は複雑化し易い。
また、上記の緊張係留浮体において、前記浮力増減装置による浮力の増減を、該緊張係留浮体が遭遇している波と風の検出値、又は、該緊張係留浮体が遭遇すると予想される波と風の予測値に基づいて行うように構成する。この構成によれば、波と風の検出値又は予測値によって、浮力の増減を制御するので、比較的や単純な制御になる。
前記浮体が風力発電装置を直接又は間接に支持する場合には、風力発電装置では、風による荷重が大きい上に、風荷重の中心が水面から高くなるので転倒モーメントが大きくなり易く、緊張係留索にスラック現象が発生し易くなるので、本発明の効果がより大きくなる。
本発明の緊張係留索の張力調整方法及び緊張係留浮体によれば、緊張係留浮体において、緊張係留索(テンドン)の強度の増加及び緊張係留浮体の構造物の大型化を行うことなく、暴風時の厳しい海象条件下においても、波浪、風、潮流等による外力及び外力による転倒モーメントによって、緊張係留索の張力が完全に失われるスラック現象が発生するのを防止して、このスラック現象による緊張係留索の損傷を回避することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る緊張係留索の張力調整方法及び緊張係留浮体の実施の形態について説明する。ここでは、特に浮体が支持する上部構造物に搭載する風力発電装置やその他のプラント等に関しては省略して、一般的な緊張係留浮体を例にして説明する。本発明は、この上部構造物に、風力発電装置、油井掘削装置その他のプラントや計測装置等を搭載する緊張係留浮体に適用できる。
図1に示すように、本発明に係る第1の実施の形態の緊張係留浮体(テンションレグプラットホーム)1は、風力発電システム等(図示しない)を搭載した上部構造物11と、この上部構造物11を支持するための浮体(フローティング)12と、この浮体12を係留するためのテンドンと呼ばれる緊張係留索13と、この緊張係留索13を海底や湖底や河底などの水底2に固定するためのアンカー14とを備えて構成される。
浮体12は、台座となる上部構造物11の重量を浮力で支持して、水上の予め設定した高さに維持するものであり、図1では、上部構造物11を支持するための円柱や多角柱で形成される筒状体12aと、その下側の水平方向に向けた柱状体を四角に組んだ下部浮体12bとからなる。この筒状体12aと下部浮体12bは中空構造とし、浮力を生じるように構成される。この筒状体12aはその上部の一部が水面3の上に突出し、上部構造物11を支持している。これらの浮体12は、鋼やプレストレスコンクリート(PC)等で形成される。
また、下部浮体12bの4隅の係留部12cに緊張係留索13の上端部が固定される。この下部浮体12bの先端側の係留部12cが、下部浮体12bの中心から離れることにより、上部構造11の傾斜に関するモーメントレバーが大きくなるので、浮体12と上部構造物11に作用する転倒モーメントによって生じる緊張係留索13の張力変動が少なくなる。
緊張係留索13は、鋼製の鎖(チェーン)やケーブル等で形成され、常時張力(テンション)が加わっている状態にして、その下端部をアンカー14に係留されて設置され、浮体12の浮力に抗して、浮体12を水中に引き込んでいる。
アンカー14はコンクリート等で形成される錘であり、水底2に沈められ自重により固定される重力式アンカーが使用される。なお、杭により水底2の地盤に固定されるアンカーを使用してもよい。このアンカー14は緊張係留索13を介して浮体12を予め設定された位置に係留するためのものであり、緊張係留索13の下端部が固定される。
この緊張係留浮体1の大きさは、例えば、図2に示すような風力発電装置10を搭載して、大陸棚の水深100mから200m程度の所に設置される場合には、風車10aの回転直径が80m程度で、風車10aの回転軸10bは水面3の上方75m程度となり、上部構造物11の大きさは25m×25mで深さ2m程度であり、浮体12の筒状体12aの直径は5m程度で高さは20m程度であり、下部浮体12bの大きさは外側が25m×25mで内側が20m×20mで、深さが2m程度である。
この緊張係留浮体1の設置は、浮体12のバラストタンクにバラスト水を注入したり、バラストを積んで、浮体12を設置状態の時よりも、浮体12の浮力を小さくしたりして沈めた状態で、予め設定水域に設置されたアンカー14の上に移動する。移動後、緊張係留索13の下端をアンカー14に結合し、上端を浮体12の下部浮体12bの係留部12cに結合する。結合後、上部構造物11とこれを支持する浮体12の傾斜に注意しながら、バラスト水を排出したり、バラストを取り除いたりして、浮体12の浮力を予め設定された浮力とし、上部構造物11の傾斜と各々の緊張係留索13の張力を、緊張係留索13の長さを変更して調整する。
この設置では、緊張係留浮体1は波浪中においても上下動揺や回転運動をしないように緊張係留索13に予め設定した初期張力を付与して係留する。この初期張力は浮力Fと重量Wの差となるが、緊張係留索13の張力T1〜T4は予め設定された張力になるように、浮力と緊張係留索13の長さを調整して設定される。また、横移動可能な範囲も許容範囲に入るように初期張力は設定される。
そして、本発明では、緊張係留浮体1の設置後に緊張係留索13の張力T1〜T4を調整するために、図1に示すような緊張係留索13の浮体12側の係留部12cにおける浮力を増減する浮力増減装置15を備えて構成される。
この浮力増減装置15は、緊張係留索13の係留部12cの近傍の水面3より下の構造物となる筒状体12aの水面下部分に取り付けた気体膨脹式袋15aと、この気体膨脹式袋15aに配管15bを経由して圧縮空気を入れたり出したりする加圧気体供給装置15cとで構成する。
この気体膨脹式袋15aはゴム製等の波浪に耐え得る丈夫な袋状のもので形成され、気体が挿入された状態では膨張して浮力を発生し、気体が抜かれた状態では収縮して浮力を発生しないもので形成される。
配管15bは加圧気体供給装置15cと気体膨脹式袋15aとを接続するもので、途中に加圧気体の供給を制御するための開閉弁や圧力計等(図示しない)を設けて、各気体膨脹式袋15aの個々、又は、各係留部12cに関係する一群の気体膨脹式袋15aを選択して、圧縮空気や窒素ガス等の加圧気体を供給できるように構成する。また、気体膨脹式袋15aに過大な圧力が作用しないように予め設定した圧力で大気中に開放する逃し弁(図示しない)と、気圧膨張式袋15a内の加圧気体を出すための配管と大気開放用の空気排出用弁を設ける。なお、気圧膨張式袋15a内の加圧気体を出す時は、水圧が気圧膨張式袋15aに加わっているので、大気開放にすれば、加圧気体が放出され、気体膨脹式袋15aは収縮する。
この加圧気体供給装置15cは、コンプレッサーや圧縮気体タンクやボンベ等で形成することができる。圧縮気体タンクやボンベ等を加圧気体の供給源とし、弁をこの加圧気体で操作可能に構成すると、停電等の非常時でも弁操作を行って気体膨脹式袋15aに加圧気体を供給して膨張させることができるようになる。
この構成によれば、緊張係留索13の係留部12cの浮力を変化させる気体膨脹式袋15aに、配管15bを経由して、加圧気体供給装置15cから加圧気体を供給することにより、気体膨張式袋15aを水面下で膨張させて、浮力を発生させる。また、気体膨脹式袋15aから気体を出して浮力を減少又は喪失させる。この場合は、動力源として圧縮気体や液化気体等も使用することができる。そのため、停電時でも使用することができる。また、既存の緊張係留浮体にも取り付けやすい。
この浮力増減装置15の制御は、緊張係留索13に配設されたロードセル(図示しない)等による緊張係留索13の張力T1〜T4の検出値に基づいて行う。この制御の構成によれば、きめ細かく緊張係留索13の最小張力がゼロにならないように、緊張係留索13の張力を調整できるので、スラック現象のみならず、張力が増加する際の最大張力の不要な増加の頻度を少なくすることができるようになる。
例えば、常時ロードセルの検出値により緊張係留索13の張力T1〜T4をモニタリングして、張力T1〜T4のいずれかがゼロに近くなると推定される場合に、自動的に、その緊張係留索13の係留部12cの近傍の気体膨脹式袋15aに加圧気体を供給してその浮力を増加させるように制御する。
更には、気体膨脹式袋15a内の加圧気体量を調整できるように弁構成を行い、緊張係留索13の張力T1〜T4の時々刻々の変化に応じて、気体膨脹式袋15a内の加圧気体量を調整し、海象及び気象等の外的条件が変化しても、緊張係留索13の張力T1〜T4のいずれも各緊張係留索13の最大許容張力を超過しないように構成する。
また、この制御の場合には、緊張係留浮体1の構造物の一部が損傷し、一部区画に浸水が生じ、緊張係留索13の張力が減少するような場合に対して、張力減少が生じた係留索13の係留部12cの近傍の気体膨脹式袋15aを膨張させて、緊張係留索15aの張力を増加させることもできる。
また、上記のような波の周期に基づくような短期的な張力変動に対して行ってもよいが、波の周期に対応させるとなると浮力増減装置15の制御の時間遅れが問題となり、制御が難しくなる。そのため、波の周期ではなく、暴風等のスラック現象の発生を警戒すべき時間単位で、即ち、例えば、1時間〜24時間の範囲内の予め設定した時間単位で、浮力を増減するような制御を行ってもよい。
この場合は、この浮力増減装置15の制御は、上部構造物11に風向風力計、波高計、潮位計、潮流計等の波浪、風、潮流を計測する計測機器を設けて、これらの計測機器で検出された波と風の検出値、即ち、緊張係留浮体1が遭遇している波と風の検出値に基づいて行う。この制御の構成によれば、波と風の検出値によって、浮力の増減を制御するので、比較的や単純な制御になる。
例えば、常時風波をモニタリングして、緊張係留索13の張力T1〜T4のいずれかがゼロに近くなる海象及び気象条件(外的条件)となるか、なったと推定される場合に、その張力がゼロ近傍になると推定される緊張係留索13の係留部12cの近傍の気体膨脹式袋15aに加圧気体を供給してその浮力を増加させるように制御する。
あるいは、海象・気象データの提供者から得られる海象・気象予測のデータに基づいて、即ち、緊張係留浮体1が遭遇すると予想される波浪と風の予測値に基づいて、浮力増減装置15による浮力の増減を行う。この構成によれば、波浪と風の予測値によって、浮力の増減を制御するので、比較的や単純な制御になる。
また、この浮力増減装置15の張力調整機能を用いて、季節的な風と潮流の向きや大きさの変化によって生じる長期的な張力変動に対して浮力を調整したりしてもよい。このような張力変動は波周期よりも長い期間における張力の平均値などから容易に検出することができる。
上記の説明では、浮力増減装置15として、気体膨脹式袋15aを用いた構成を例にして説明したが、浮力増減装置15は、浮力を増減できるものであれば良く、ピストン等の浮力体を水中に出入する浮力体出入装置、又は、水中に浮力体を移動して浮力体の没水容積を変化させる浮力体移動装置で構成することもできる。
また、浮体12が支持する上部構造物11に風力発電装置を搭載する場合には、風力発電装置では、風による荷重が大きい上に、風荷重の中心が水面から高くなるので転倒モーメントが大きくなり易く、緊張係留索13にスラック現象が発生し易いので、浮力増減装置15による浮力増減効果がより大きくなる。
係留部12cにおける浮力の増減を、シリンダからピストンを水中に出し入れすることによって行う場合には、ピストンを電気式、油圧式、空気式等で簡単に移動させることができ、水密状態のピストンを水中に出し入れすることにより、この出し入れされるピストンが浮力体となるため、その出し入れ量、即ち、ピストンの伸縮量によって浮力を調整することができる。この場合は、動力源として多様なものを使用することができる。
また、係留部12cにおける浮力の増減を、上下方向に移動可能な浮力体を水中に没水させて没水容積を変化させることによって行う場合は、自体の形状は変化しない浮力体をレール等の案内ガイドに沿って、上下方向に移動することにより没水容積を変化させて浮力を変化させる。この移動のための動力源としては、ピストン方式と同様に多様なものを使用することができる。
次に、この浮力増減による張力の調整について説明する。ここでは、説明を簡単化するために、図3に示すように、緊張係留索13が2本の場合について説明する。なお、ここでは、分かり易くするために、傾斜による浮体12の局所的な浮き沈みによる局所的な浮力の変化や、浮体12の水平方向の移動(水平オフセット)による緊張係留索13の傾斜等は無視している。
図3の2つの緊張係留索13を持つ場合において、浮体12と上部構造物11の構造物本体に加わる力(定常外力、浮力、自重、張力)の釣り合いと、これらによるのモーメントの釣り合いについて考える。ここで、浮力をFv、自重をW、水平外力をFw、水平外力Fwによる転倒モーメント(原点O回り)をMw、緊張係留索13の張力をT1、T2、係留部12cの距離を2Lとする。
初期張力T0はT0=(Fv―W)/2となり、また、鉛直方向の力の釣り合いから、Fv−W−T1−T2=0、また、モーメントの釣り合いから、Mw−L×T1+L×T2=0となる。従って、T1=Mw/(2L)+(Fv−W)/2=Mw/(2L)+T0、また、T2=−Mw/(2L)+(Fv−W)/2=−Mw/(2L)+T0となる。
この結果から分かるように、外力モーメントMwにより、水平外力Fwの作用方向、即ち、風下側における緊張係留索13の張力T2において、Mw/(2L)分だけ、張力T2が減少する。そのため、T2=−Mw/(2L)+T0<0となると、張力損失であるスラック現象が発生することになる。
この場合に、張力T2を発生している緊張係留索13の係留部12cにおいて浮力をΔVだけ増加すると、鉛直方向の力の釣り合いから、Fv−W+ΔV−T1−T2=0、また、モーメントの釣り合いから、Mw−L×ΔV−L×T1+L×T2=0となる。従って、T1=Mw/(2L)+T0、また、T2=−Mw/(2L)+ΔV+T0となる。この計算結果から、浮力ΔVが張力T2の増加分となり、スラック現象の発生防止に寄与することが分かる。
上記の実施の形態の緊張係留索の張力調整方法及び緊張係留浮体1によれば、風力発電装置等の設備を緊張係留された浮体1で支持される台座となる上部構造物11上に設けた緊張係留浮体1において、緊張係留索(テンドン)13及び緊張係留浮体1の構造物の寸法を増加させることなく、暴風時の厳しい海象条件下においても、波浪、風、潮流等による外力及び外力による転倒モーメントによって、緊張係留索13の張力が完全に失われるスラック現象の発生を防止して、このスラック現象による緊張係留索13の損傷を回避できる。
1 緊張係留浮体
2 水底
3 水面
10 風力発電装置
10a 風車
10b 風車の回転軸
11 上部構造物
12 浮体
12a 筒状体
12b 下部浮体
12c 係留部
13 緊張係留索
14 アンカー
15 浮力増減装置
15a 気体膨張式袋
15b 配管
15c 加圧気体供給装置
Fv 浮力
Fw 水平外力
L 緊張係留索の間隔の半分
Mw 水平外力による転倒モーメント
T0 緊張係留索1本分の初期張力
T1〜T4 緊張係留索の張力
W 重量
ΔV 浮力増加分
2 水底
3 水面
10 風力発電装置
10a 風車
10b 風車の回転軸
11 上部構造物
12 浮体
12a 筒状体
12b 下部浮体
12c 係留部
13 緊張係留索
14 アンカー
15 浮力増減装置
15a 気体膨張式袋
15b 配管
15c 加圧気体供給装置
Fv 浮力
Fw 水平外力
L 緊張係留索の間隔の半分
Mw 水平外力による転倒モーメント
T0 緊張係留索1本分の初期張力
T1〜T4 緊張係留索の張力
W 重量
ΔV 浮力増加分
Claims (9)
- 浮体を複数本の緊張係留索で水底に設置されたアンカーに係留すると共に、前記緊張係留索に張力を作用させて位置固定した緊張係留浮体の設置後の緊張係留索の張力調整方法において、前記緊張係留索の前記浮体側の係留部における浮力を増減することにより、前記緊張係留索の張力を調整することを特徴とする緊張係留索の張力調整方法。
- 前記係留部における浮力の増減を、気体を出入することにより収縮と膨張を行う気体膨脹式袋の水中での膨張度合いによって行うことを特徴とする請求項1に記載の緊緊張係留索の張力調整方法。
- 前記係留部における浮力の増減を、浮力体を水中に出入することによって行うことを特徴とする請求項1に記載の緊張係留索の張力調整方法。
- 前記係留部における浮力の増減を、上下方向に移動可能な浮力体の水没の程度を変化することによって行うことを特徴とする請求項1に記載の緊張係留索の張力調整方法。
- 浮体を複数本の緊張係留索で水底に設置されたアンカーに係留すると共に、前記緊張係留索に張力を作用させて位置固定した緊張係留浮体において、該緊張係留浮体の設置後に前記緊張係留索の張力を調整するために、前記緊張係留索の前記浮体側の係留部における浮力を増減する浮力増減装置を備えたことを特徴とする緊張係留浮体。
- 前記浮力増減装置を、気体の出入により収縮と膨張をする気体膨脹式袋、浮力体を水中に出入する浮力体出入装置、浮力体を移動して浮力体の没水容積を変化させる浮力体移動装置のうちのいずれか一つ又は幾つかの組み合わせで構成することを特徴とする請求項5に記載の緊張係留浮体。
- 前記浮力増減装置による浮力の増減を、前記緊張係留索の張力の検出値に基づいて行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の緊張係留浮体。
- 前記浮力増減装置による浮力の増減を、該緊張係留浮体が遭遇している波と風の検出値、又は、該緊張係留浮体が遭遇すると予想される波と風の予測値に基づいて行うことを特徴とする請求項5、6、又は7に記載の緊張係留浮体。
- 前記浮体が風力発電装置を直接又は間接に支持することを特徴とする請求項5、6、7、又は8に記載の緊張係留浮体。
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