JP2010030337A - コンテナの自動結束装置 - Google Patents

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JP2010030337A JP2008191854A JP2008191854A JP2010030337A JP 2010030337 A JP2010030337 A JP 2010030337A JP 2008191854 A JP2008191854 A JP 2008191854A JP 2008191854 A JP2008191854 A JP 2008191854A JP 2010030337 A JP2010030337 A JP 2010030337A
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Abstract

【課題】製造原価を大幅に節減でき、安定したロック状態の維持と事故の防止ができ、船舶のピッチング時でも上部係止具とコーナーキャスティングが解けることが予防できるコンテナの自動結束装置を提供する。
【解決手段】上部係止具30、外周部にスプリング止め21が設けられた回転軸部20および回転軸部20の回転中心に対して対称位置に屈折羽根部12を備える下部係止具本体11からなり、コーナーキャスティング6の結合通孔7に捻り方式で着脱される係止金具2と、内部に作動空間4が形成され、作動空間4の一側にはスプリング5の他端が係止されるスプリング支持部5aと、外周部の上下方向中央部に結合通孔7の傾斜案内面8に支持される係止突起部3aが形成され、係止金具2の回転軸部20の外部をカバーする一対のハウジング3と、回転軸部20に設置されて捻り方式で回転した係止金具2を原位置に復帰させるスプリング5とを含むことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、2個以上のコンテナ積層時、上下コンテナを結束するコンテナの自動結束装置に係り、より詳細には、上下コーナー部分に設置されたコーナーキャスティングの結合通孔に捻り式で着脱される係止金具と、該係止金具の回転軸部外部をカバーする一対のハウジングと、捻り式で回転した係止金具を原位置に復帰させるスプリングからなる簡単な構造で、製造原価を大幅に節減させることができるコンテナの自動結束装置に関する。
従来のコンテナの自動結束装置としては、特許第499247号に開示されたものがある。このような従来の発明では、船舶積載用コンテナの自動結束装置において、上部ロックキングヘッドの回転軸に2個のキーが一体形成されて、前記キーの反対側面はスリット溝に挿入されたロックキングピンとの干渉を避けるために水平面で形成され、下部ロッカーの中央には閉鎖孔として上部ロッカーの回転軸が結合される結合孔が形成されており、前記結合孔の一側には上部ロッカーの回転軸に形成された前記キーがそれぞれ接触されるキー係止突起が形成され、前記キー係止突起の一側でスリット溝までは水平切断面が形成され、ポータブルレバーの使用をしなくても結束装置をコンテナに簡単に結合及び分
しかし、この方式はロック状態が不確実であり、マイナス荷重が作用する時、ロック状態にならず安全上の問題がある。また、コンテナの自動結束装置の構造が複雑でその製作費が高く他社製品との競争で不利になる問題を有していた。
特許第499247号公報
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構造で製造原価を大幅に節減でき、係止金具の上下垂直方向に荷重が作用する場合のみ係止金具が捻り式で回転しながら結束装置の脱着がなされ、上下垂直方向以外の他の方向に荷重が作用する場合には、係止金具の回転ができず結束装置とコーナーキャスティングの着脱ができず、安定したロック状態の維持が可能であり、また、係止金具のロック状態の確認手段を設けて事故を予防し、船舶のピッチング時でも上部係止具とコーナーキャスティングが解けることが予防できるコンテナの自動結束装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するための本発明は、コンテナの上下側コーナー部分に設置されるコーナーキャスティング(6)の結合通孔(7)に上下部係止具が着脱される船舶積載用コンテナの結束装置であって、上部係止具(30)、外周部にスプリング止め(21)が設けられた回転軸部(20)、および外周部に前記回転軸部の回転中心に対して対称位置に屈折羽根部(12)を備える下部係止具本体(11)からなり、コーナーキャスティング(6)の結合通孔(7)に捻り方式で着脱される係止金具(2)と、内部に作動空間(4)が形成され、前記作動空間(4)の一側にはスプリング(5)の他端が係止されるスプリング支持部(5a)が形成され、外周部の上下方向中央部には結合通孔7の傾斜案内面8に支持される係止突起部(3a)が形成され、前記係止金具(2)の前記回転軸部(20)の外部をカバーする一対のハウジング(3)と、前記回転軸部(20)に設置されて捻り方式で回転した係止金具(2)を原位置に復帰させるスプリング(5)と、を含み、前記屈折羽根部(12)は、前記ハウジング(3)の水平断面の長軸に対して時計方向に45±2゜傾斜し、下部に向かって前記回転軸部の回転中心からの突出量が小さくなるように形成され、前記両屈折羽根部(12)の上部には時計方向に下向き傾斜となる羽根部傾斜面(13)が形成され、前記上部係止具(30)は前記両屈折羽根部(12)と同一水平方向に形成され上部には通孔(31)と山形突出部(32)を備えることを特徴とする。
前記上部係止具(30)の下側角部には付着溝(34)が形成され、前記付着溝(34)にはゴム、ポリウレタン、軟質合成樹脂材のいずれか1つからなる摩擦抵抗材(33)をネジ止めし、前記摩擦抵抗材(33)がコーナーキャスティング(6)の内側底面に接触するように設置されることを特徴とする。
また、前記一対のハウジング(3)の結合部断面の1側において前記一対のハウジング(3)の各々に作動空間(4)から外部に向かって順次形成される小径孔(41)、中径孔(42)、大径孔(43)と、前記ハウジング(3)の内側に装着される表示具(44)と、
を含み、前記表示具(44)は、ワイヤーロープで形成されるワイヤ本体(49)と、
前記ワイヤ本体(49)の前記ハウジング(3)側端に設けられ前記回転軸部(20)に突出するスプリング止め(21)に係止される止めリング部(45)と、前記ワイヤ本体(49)の外側端に設けられ前記大径孔(43)に出入りする表示端(46)と、前記ワイヤ本体(49)の中間部で前記止めリング部(45)側に設けられ、前記小径孔(41)と前記中径孔(42)との連結部に形成される係止段差部(41a)に係止されるワッシャー47と、前記ワイヤ本体(49)の前記ワッシャー47と前記表示端(46)との間に設けられる圧縮コイルスプリング(48)と、からなることを特徴とする。
本発明のコンテナの自動結束装置は、以下の効果を有する。
即ち、係止金具と、該係止金具の回転軸部の外部をカバーする一対のハウジングと、回転した係止金具を原位置に復帰させるスプリングからなる簡単な構造で形成されるため製造原価が大幅に節減ができる。
係止金具の上下垂直方向に荷重が作用する場合のみ係止金具が捻り式で回転しながら結束装置の着脱がなされ、船舶のローリング及びピッチングによって係止金具の上下垂直方向以外の他の方向に荷重が作用する場合には係止金具が回転ができず、結束装置とコーナーキャスティングとの着脱がなされず安定したロック状態を維持することができる。
自動でロックと解除がなされるため結束装置のロック及び解除時間が大幅に短縮されて生産性が向上する。
係止金具のロック状態を確認する確認手段による事故予防効果がある。
上部係止具の底面所定位置に摩擦抵抗が大きい摩擦抵抗材を設置して、船舶のピッチング動作で船舶とそれに積載したコンテナが上死点に上昇してから瞬間的に下死点に下降する時、係止金具が瞬間的に回転する時間を遅延させて、上部係止具とコーナーキャスティングが解けることを予防できる効果がある。
本発明によるコンテナの自動結束装置は、上側コーナーキャスティングの内側に本発明の上部係止具を挿入するとスプリングの弾力で上部係止具が回転して上側コーナーキャスティングに係止され、上側コンテナのコーナーキャスティングに本発明を設置した状態で上側コンテナを下降させ下側コンテナの下側コーナーキャスティングに下部係止具を挿入すると、上側コンテナの自重によってコーン型下部係止具が下側コーナーキャスティングに接触しながら回転して、下側コーナーキャスティングに挿入され、スプリングによって回転軸部が原位置に戻って係止される。
反対に上下側コンテナを分離させるために上側コンテナを持ち上げれば、上側コンテナを持ち上げる力によって下部係止具の両側上部傾斜面が下側コーナーキャスティングと接触しながら反対に回転して下側コーナーキャスティングで下部係止具が分離できる。
また、ハウジングの一側に回転軸部の回転によって出入りして、本発明のロック及びアンロック状態を遠くでも肉眼で識別することができるインジケーターを設置し、さらに、上部係止具の底面所定位置に摩擦抵抗が大きい摩擦抵抗材を設置して、船舶のピッチング動作で船舶と積載コンテナが上死点に上昇してから、瞬間的に下降する時、瞬間的にマイナス荷重がかかるために係止金具が瞬間的に回転する時間を遅延させて、上部係止具とコーナーキャスティングが解けることを予防できるようになっている。
以下、図を参照して本発明によるコンテナの自動結束装置について詳しく説明する。
本発明のコンテナの自動結束装置は、図1に示す通り、コンテナ(図示省略)の上下側コーナー部分に設置されたコーナーキャスティング6の結合通孔7に着脱して船舶に積載する上下側コンテナを結合する。
図1及び図2に示す通り、結束装置1は、コーナーキャスティング6の結合通孔7に捻り式で着脱される係止金具2と、係止金具2の回転軸部20の外部をカバーするボルトによって結合される一対のハウジング3と、回転軸部20に設置されて、捻り式で回転した係止金具2を原位置に復帰させるスプリング5から構成されている。
そして、図2ないし図4に示す通り、係止金具2は、上部係止具30、外周部にスプリング止め21が設けられた回転軸部20、および外周部に前記回転軸部の回転中心に対して対称位置に屈折羽根部12を備える下部係止具本体11からなり、コーナーキャスティング6の結合通孔7に捻り方式で着脱される。
屈折羽根部12は、ハウジング3の水平断面の長軸に対して時計方向に45±2゜傾斜し、下部に向かって回転軸部の回転中心からの突出量が小さくなるように形成され、両屈折羽根部12の上部には時計方向に下向き傾斜となる羽根部傾斜面13が形成される。
上部係止具30は屈折羽根部12と同一水平方向に形成され上部には通孔31と山形突出部32を備えている。
通孔31は、係止金具2を回転させる場合に、棒を通孔31に挿入し、棒を持って回転し易くするものである。
ハウジング3は、内部に作動空間4が形成され、作動空間4の一側にはスプリング5の他端が係止されるスプリング支持部5aが形成される。外周部の上下方向中央部には結合通孔7の傾斜案内面8に支持される係止突起部3aが形成され、係止金具2の回転軸部20の外部をカバーする。スプリング5は、回転軸部20に設置されて捻り方式で回転した係止金具2を原位置に復帰させる。
図7に示す通り、上部係止具30の下側角部には付着溝34が形成され、付着溝34にはゴム、ポリウレタン、軟質合成樹脂材のいずれか1つからなる摩擦抵抗材33をネジ止めし、摩擦抵抗材33がコーナーキャスティング6の内側底面に接触するように設置する。
この際、摩擦抵抗材33の底面は上部係止具30の底面より1〜2mm下側に突出するように取付けるのが望ましい。これは、摩擦抵抗材33がコーナーキャスティング6の内側底面に先ず接触するようにすると同時に摩耗に対応するためである。
本発明の第2実施例は図9及び図10に示す通りであり、図1及び図2に示す第1実施例と基本的な構造は同一であるが、第2実施例は第1実施例と同一の基本構造に係止金具2の回転によって結束装置1のロック状態とアンロック状態が外部で識別できる表示具44を設置したものである。
以下、第1実施例と同一の構造に関する説明は省略して、追加した部分のみについて説明する。
図9および10に示す通り、一対のハウジング3の結合部断面の1側には、一対のハウジング3の各々に作動空間4から外部に向かって小径孔41、中径孔42、大径孔43が順次形成され、内部に表示具44が装着される。
ハウジング3内側の小径孔41と、これにつながる中径孔42の境界にはワッシャー47が係止される係止段差部41aが形成され、中径孔42とこれにつながる大径孔43の境界には表示端46が係止される係止段差部43aが形成される。
ハウジング3および連通する小径孔41、中径孔42、大径孔43の内側に装着される表示具44は、ワイヤ本体49、止めリング部45、表示端46、ワッシャー47、圧縮コイルスプリング48からなっている。
ワイヤ本体49は、ワイヤーロープからなり、止めリング部45は、ワイヤ本体49のハウジング3側端に設けられ回転軸部20に突出するスプリング止め21に係止される。
表示端46は、ワイヤ本体49の外側端に設けられ大径孔43に出入りするようになっている。
ワッシャー47は、ワイヤ本体49の中間部で止めリング部45側に設けられ、小径孔41と中径孔42との連結部に形成される係止段差部41aに係止され、圧縮コイルスプリング48は、ワイヤ本体49のワッシャー47と表示端46との間に設けられる。
スプリング止め21は、図3bに示す通り、突起部の長さを長くして係止金具2が回転する時、スプリング止め21の端部がハウジング3の内面に当たって所定の角度範囲内のみで回転できるストッパの機能を有している。
以下、本発明の操作方法について図1乃至10を参照して説明する。
ここで、上側コーナーキャスティング6は上側コンテナに設置されるものを称し、下側コーナーキャスティング6は下側コンテナに設置されるものを称する。
本発明の第1実施例と第2実施例において係止金具2は共通であるため同一説明とし、第2実施例に対しては表示具44のみの説明を行なう。
図6、7に本発明による結束装置1を利用して上下側コンテナのコーナーキャスティング6を結合する過程を示す。
図3及び図6(a)には、本発明による結束装置1の初期位置を示している。
図3(b)の平面図に示す通り、係止金具2の初期位置は、上部係止具30の長辺が図3(b)で垂直方向に回転した状態となりハウジング3の四角形から上下にはみ出した状態となっている。そして、下部係止具10も図3(b)でハウジング(3)の水平断面の長軸に対して下方、即ち時計方向に45±2゜程度回転して、ハウジング3の四角形から上下にはみ出した状態となっている。
結束装置1の四角模様のハウジング3は、コーナーキャスティング6の結合通孔7から緩く挿入できる大きさで製作されているが、ハウジング3から上部係止具30と下部係止具10がそれぞれ突出していることにより、結束装置1の上部係止具30はハウジング3との相対位置関係によってはコーナーキャスティング6の結合通孔7に挿入できない状態となっている。
図6(b)のように結束装置1のハウジング3を片手で握り、他の手で下部係止具10を反時計方向に回せば、図4(a)及び(b)に示すように上部係止具30の長辺方向とハウジング3の長辺方向が重なった状態になって、ハウジング3の外郭内に上部係止具30が収まり図6(b)、(c)に示す通り、上部係止具30と中間のハウジング3上部を上側コーナーキャスティング6の結合通孔7に挿入することができる。
上側コーナーキャスティング6の結合通孔7に上部係止具30と中間のハウジング3上部が挿入された後に、右側に回していた下部係止具10から手を離すと、先に係止金具2を90゜程度回転させて弾力的に捻られた際のスプリング5の弾性復元力によって係止金具2が90゜程度回転して元の位置である初期状態に戻る。
上部係止具30が上側コーナーキャスティング6の内部に入った状態で係止金具2を初期状態に戻すと、図3(b)の斜線部分(B部)がハウジング3より突出するので、そのB部が上側コーナーキャスティング6の内部に係止されることによって係止金具2の上側に位置した上部係止具30が図6(d)のように上側コーナーキャスティング6の内部に係止されて結束装置1を上側コーナーキャスティング6に設置できる。
結束装置1の上部係止具30を上側コーナーキャスティング6に結合設置した後に上側コンテナをクレーンで持ち上げ、上側コンテナの下側に設置されている上側コーナーキャスティング6に設置された結束装置1の下側に位置する逆三角形の下部係止具10が、下側コンテナの上側に設置されたコーナーキャスティング6の結合通孔7に挿入されるように上側コンテナを下降させる。
上側コンテナを下側コンテナの上に下降させながら上側コーナーキャスティング6に係止された結束装置1の下部係止具10が、下側コンテナの上側に設置された下側コーナーキャスティング6の結合通孔7と接触するようになる。
この際、図3(b)のように下部係止具10が45゜方向に戻っている状態であり、コーナーキャスティング6の結合通孔7及び傾斜案内面8はハウジング3と同じ横長四角形態であるため、ハウジング3の外郭より外側に下部係止具10の両側屈折羽根部12が突出して屈折羽根部12の下向傾斜部がコーナーキャスティング6の傾斜案内面8に係止される。
この状態で上側コンテナを下側に降ろす荷重によってコーナーキャスティング6の傾斜案内面8に45゜方向傾斜して接触している両側屈折羽根部12が、時計方向に屈折され、下向き傾斜になるように形成されているので、下部係止具10は図7(a)のように反時計方向に回転する。
このように回転する下部係止具10が図5のように横長四角形の結合通孔7内に入りながら下側コーナーキャスティング6の内側に形成された作動空間部4に入って行けば、傾斜案内面8との接触で反時計方向に戻る時に圧縮していたスプリング5のバネ復元力で、下部係止具10が原位置に戻りながら図7(b)のように下側コーナーキャスティング6の内部に挿入されて係止される。
前記のように下部係止具10が下側コーナーキャスティング6の結合通孔7に挿入されるように回転する時、回転軸部20と一体の上下部係止具30、10からなる係止金具2は共に回転しながら上部係止具30が上側コーナーキャスティング6から抜けることが考えられる。
しかし、下部係止具10の両側屈折羽根12の屈折角度と上部係止具30の捻れ角度が一致するので、図5に斜線で示すC部が結合通孔7より外側に突出して、上部係止具30が上側コーナーキャスティング6から抜ることはない。
図7(b)のように下側コーナーキャスティング6の内部に下部係止具10が挿入され、係止されることによって、上下側コンテナを積層させて結合できる。
このように上下側コンテナを積層させて結合させた後に、そのコンテナ貨物を目的場所に移動し、そのコンテナを荷役する場合には、上側コンテナをクレーンで上側に持ち上げる。
前記のように上側コンテナをクレーンで上側に持ち上げると、図7(c)に示す通り、下部係止具10の両側屈折羽根部12の上側角部分に下向き傾斜になるように形成された羽根部傾斜面13が下側コーナーキャスティング6に形成された結合通孔7の内側角部に係止される。
このように上側コンテナを継続的に持ち上げる時、下側コンテナの重さが非常に重くて下部係止具10の両側角部分の羽根部傾斜面13が下側コーナーキャスティング6に形成された結合通孔7の内側角部にかかった状態であるため、下部係止具10が反時計方向に回転する。
このように回転する下部係止具10が図5のようにコーナーキャスティング6の四角形で形成された結合通孔7内に入って来ると、上側コンテナを継続的に持ち上げる力によって下部係止具10が下側コーナーキャスティング6から抜けながら上側コンテナを下側コンテナと分離させて目的の荷役作業ができるようになる。
前記のように下側コーナーキャスティング6から下部係止具10が抜け出ると同時に下部係止具10が回転する時、圧縮していたスプリング5のバネ復元力によって下部係止具10を含めた係止金具2が図3(a)及び(b)の初期状態に戻って次の荷役作業に使用可能となる。
本発明を適用したコンテナを船舶に積層して航海する途中に船舶が波によってピッチングをする場合に、大型船舶が上方に浮き上がってから急激に下降すると、船舶と積載物の質量差が大きいために船舶が先に下降して、その船舶に積載したコンテナは0.5秒程度の短い時間差を置いて後に下降することがある。
この時、下側コーナーキャスティング6に挿入されてかかっていた下部係止具10の両側上部に位置した羽根部傾斜面13が、下側コーナーキャスティング6の結合通孔7内部の角部分に瞬間的に接触しながら下部係止具10が下側コーナーキャスティング6から離脱する恐れが僅かであるが予想される。
しかし、本発明の結束装置1には図8に示す通り、上部係止具30の底面にゴム材またはポリウレタン、軟質合成樹脂材のような摩擦抵抗が大きい摩擦抵抗材33が設置されている。このため、前記のようなピッチング作用で下部係止具10と上部係止具30が一体形成された係止金具2が瞬間的に回転しようとする場合に、摩擦抵抗が大きい摩擦抵抗材33が上側コーナーキャスティング6の内側底面と接触していることによって係止金具2が回転する時間を遅延させる。
この際、マイナス荷重が大きくなると摩擦力も比例して大きくなる。
先に述べた通り、海で波によってピッチング現象が発生する場合に、船舶が上死点で下死点に変わる時間(プラス荷重でマイナス荷重に、再びプラス荷重に変わる時間)が0.5秒程度の短い時間であり、その時間の間に係止金具2の回転時間を延ばせることによって、係止金具2の下部係止具10が下側コーナーキャスティング6から離脱するのを防止できるのである。
次に、図9及び図10の表示具44が設置された第2実施例に関する説明を行なう。
本発明の結束装置1は、第1実施例で説明した通り係止金具2がハウジング3の内部で最高90゜程度回転するようになっている。
このような結束装置1の内部にワイヤーロープからなる表示具44を設置し、表示具44の先端の表示端46が、ハウジング3の一側に形成された大径孔43に出入りすることによって係止金具2の戻った状態が分かるようになっている。このように表示端46がハウジング3の外側に突出すれば結束装置1の上下側コーナーキャスティング6のロック状態が解除され、表示端46がハウジング3の内側に入っていれば結束装置1がロック状態であることを外部で肉眼で確認することができるものである。
すなわち、結束装置1がロックされた表示具44の初期状態は、図10(a)に示す通り止めリング部45が回転軸部20から突出したスプリング止め21に係止され、ワイヤ本体49は回転軸部20に巻き付きながら小径孔41、中径孔42、大径孔43を通過して、ワイヤ本体49の末端部に設置された表示端46は大径孔43に挿入されて係止される。ワイヤ本体49の中間に設置されたワッシャー47は、小径孔41と中径孔42の境界である係止段差部41aで係止され、ワイヤ本体49外側の表示端46との間には圧縮コイルスプリング48が挿入されている。
このような初期状態でロック状態が解除されるために、上下部係止具30、10と回転軸部20が一体形成されている係止金具2が時計方向に回転すると図10(b)に示す通り、ワイヤ本体49が弛緩するが、係止段差部41aと表示端46との間に設置された圧縮コイルスプリング48が延伸して弛緩したワイヤ本体49の末端部に設置された表示端46が大径孔43の外側に突出し、結束装置1の解かれた状態を外部で肉眼により容易に確認することができる。
反対に、結束装置1がロックされる場合には係止金具2が反時計方向に回転して回転軸部20にワイヤ本体49が巻付き、外側に突出した表示端46が大径孔43内に入って結束装置1がロック状態であることを示すことができる。
本発明の第1実施例による係止金具と上下側コーナーキャスティングの結合状況を示す斜視図である。 本発明の第1実施例による係止金具の分解斜視図である。 本発明の第1実施例の初期状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施例で係止金具を90゜回転させた状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施例で係止金具がコーナーキャスティングの結合通孔に挿入されるように回転した状態を示す平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1実施例の作動状態を示す断面図である。 (a)〜(d)は図6に続き本発明の第1実施例の作動状態を示す断面図である。 本発明の第1実施例の図6(d)の“A”部を拡大して示した部分断面図である。 本発明の第2実施例の係止金具を示す分解斜視図である。 (a),(b)は、本発明の第2実施例の表示具44の作動を示す平断面図である。
符号の説明
1 結束装置
2 係止金具
3 ハウジング
3a 係止突起部
4 作動空間
5 スプリング
5a スプリング支持部
6 コーナーキャスティング
7 結合通孔
8 傾斜案内面
10 下部係止具
11 下部係止具本体
12 屈折羽根部
13 羽根部傾斜面
20 回転軸部
21 スプリング止め
30 上部係止具
31 通孔
32 山形突出部
33 摩擦抵抗材
34 付着溝
41 小径孔
41a,43a 係止段差部
42 中径孔
43 大径孔
44 表示具
45 止めリング部
46 表示端
47 ワッシャー
48 圧縮コイルスプリング
49 ワイヤ本体

Claims (3)

  1. コンテナの上下側コーナー部分に設置されるコーナーキャスティング(6)の結合通孔(7)に上下部係止具が着脱される船舶積載用コンテナの結束装置であって、
    上部係止具(30)、外周部にスプリング止め(21)が設けられた回転軸部(20)、および外周部に前記回転軸部の回転中心に対して対称位置に屈折羽根部(12)を備える下部係止具本体(11)からなり、コーナーキャスティング(6)の結合通孔(7)に捻り方式で着脱される係止金具(2)と、
    内部に作動空間(4)が形成され、前記作動空間(4)の一側にはスプリング(5)の他端が係止されるスプリング支持部(5a)が形成され、外周部の上下方向中央部には結合通孔7の傾斜案内面8に支持される係止突起部(3a)が形成され、前記係止金具(2)の前記回転軸部(20)の外部をカバーする一対のハウジング(3)と、
    前記回転軸部(20)に設置されて捻り方式で回転した係止金具(2)を原位置に復帰させるスプリング(5)と、
    を含み、
    前記屈折羽根部(12)は、前記ハウジング(3)の水平断面の長軸に対して時計方向に45±2゜傾斜し、下部に向かって前記回転軸部の回転中心からの突出量が小さくなるように形成され、前記両屈折羽根部(12)の上部には時計方向に下向き傾斜となる羽根部傾斜面(13)が形成され、
    前記上部係止具(30)は前記両屈折羽根部(12)と同一水平方向に形成され上部には通孔(31)と山形突出部(32)を備えることを特徴とするコンテナの自動結束装置。
  2. 前記上部係止具(30)の下側角部には付着溝(34)が形成され、前記付着溝(34)にはゴム、ポリウレタン、軟質合成樹脂材のいずれか1つからなる摩擦抵抗材(33)をネジ止めし、前記摩擦抵抗材(33)がコーナーキャスティング(6)の内側底面に接触するように設置されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナの自動結束装置。
  3. 前記一対のハウジング(3)の結合部断面の1側において前記一対のハウジング(3)の各々に作動空間(4)から外部に向かって順次形成される小径孔(41)、中径孔(42)、大径孔(43)と、
    前記ハウジング(3)の内側に装着される表示具(44)と、
    を含み、
    前記表示具(44)は、
    ワイヤーロープで形成されるワイヤ本体(49)と、
    前記ワイヤ本体(49)の前記ハウジング(3)側端に設けられ前記回転軸部(20)に突出するスプリング止め(21)に係止される止めリング部(45)と、
    前記ワイヤ本体(49)の外側端に設けられ前記大径孔(43)に出入りする表示端(46)と、
    前記ワイヤ本体(49)の中間部で前記止めリング部(45)側に設けられ、前記小径孔(41)と前記中径孔(42)との連結部に形成される係止段差部(41a)に係止されるワッシャー47と、
    前記ワイヤ本体(49)の前記ワッシャー47と前記表示端(46)との間に設けられる圧縮コイルスプリング(48)と、
    からなることを特徴とする請求項1または2に記載のコンテナの自動結束装置。
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