JP2010030260A - 耐熱エアーホース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管状のゴム内層1と、上記ゴム内層1の外周に設けられる補強糸層2と、上記補強糸層2の外周に、接着剤層を介して設けられるゴム外層3とを備えた耐熱エアーホースであって、上記ゴム内層1がアクリロニトリル−ブタジエン系ゴム組成物からなり、上記補強糸層2が起毛糸の編組からなり、上記ゴム外層3がブチル系ゴム組成物からなる。
【選択図】図1
Description
EXXON社製、BUTYL365
EXXON社製、CHLOROBUTYL1066
住友化学社製、エスプレン501A
花王社製、ルナックS30
東海カーボン社製、シーストSO
出光興産社製、ダイアナプロセスNM−300
日本ミストロン社製、ミストロンベーパータルク
三井金属鉱業社製、酸化亜鉛2種
田岡化学工業社製、タッキロール201
三新化学社製、バルノックR
大内新興化学工業社製、ノクセラーDM
軽井沢精錬所社製、サルファックスT−10
塩素化ポリオレフィン系接着剤(エスアンドエスジャパン社製、サンボンド180)
クロロスルホン化ポリエチレン系接着剤(ロード・ファー・イースト・インコーポレイテッド社製、ケムロック6100)
まず、上記準備した各成分材料を、下記の表1に示す割合でそれぞれ配合し、オープンロールあるいはニーダー、バンバリーミキサー等の密閉式混合機を用いて混練することにより、ゴム外層用材料(ゴム組成物)a〜hを調製した。
NBR(日本ゼオン社製、ニポールDN101)100重量部(以下、「部」と略す)と、カーボンブラック(東海カーボン社製、シーストS)50部と、可塑剤(旭電化社製、RS107)20部と、酸化亜鉛5部と、硫黄0.5部と、加硫促進剤であるノクセラーTET(大内新興社製)2.1部と、加硫促進剤であるノクセラーCZ(大内新興科学社製)1.5部とを加え、バンバリーとミキシングロールを用いて混練し、ゴム内層用材料を調製した。
上記ゴム内層用材料を、内径40mm、肉厚3mmで管状(円筒状)に押出成形した後、その外周面に対して、所定の引揃数および打込数(引揃数:1本、打込数:32本)で、アラミド糸の起毛糸(帝人社製、テクノーラT−400)を編組角(θ)55°でブレード編みして補強糸層を形成した。続いて、上記補強糸層の外周面に、接着剤(i)または(ii)を、ディッピングにより塗工した(使用した接着剤は、後記の表2および表3参照)。そして、上記塗工面が乾燥しないうちに、その外周面に、上記ゴム外層用材料a〜hのいずれかを肉厚2mmで押出成形し、未加硫状態のホースを作製した(使用したゴム外層用材料は、後記の表2および表3参照)。続いて、この未加硫状態のホースを長さ450mmにカットして、外径40mmのストレート金属マンドレルを内挿した。そして、160℃で1時間、蒸気にて加硫を行った後、金属マンドレルから抜き取ることにより、ゴム内層の外周面に補強糸層が形成され、さらにその外周面にゴム外層が形成されてなるホースを作製した(図1参照)。
ゴム外層用材料のゴムとして、比較例1ではクロロプレンゴム(CR)、比較例2ではアクリルゴム(ACM)、比較例3ではヒドリンゴム(ECO)、比較例4ではクロロスルホン化ポリエチレン(CSM)を用いた。それ以外は、実施例1と同様にして、ホースを作製した。
材料コストを、実施例1のホースの材料コストを基準として比較評価した。すなわち、実施例1のホースの材料コストと略同程度であるものを○、実施例1に比べ1.1〜1.5倍の材料コストがかかるものを×、実施例1に比べ1.5倍を超える材料コストがかかるものを××と評価した。
各ホースを、ストレート径40mmでJASO M101に準拠したバルジ形状のアルミニウム鋳造品パイプに組み付け、その後、JASO F207に準拠したウォームギアクランプで、3N・mの締付トルクにて締めつけた。そして、120℃環境下に500時間放置した。その後、ホースを室温まで冷却させた。このような処理を行った後、さらに、上記ホースを、二枚の平板間に挟み、ホース内径が1/2になるまで急激に圧縮した。そして、ホースの外層に、割れや亀裂等の異状がないかどうかを外観評価した結果、全く異状のないものを◎、殆ど全く異状のないものを○、顕著な異状のあるもの(割れ,亀裂等)を×、若干の異状のあるものを△として表示した。
ゴム外層用材料からなるゴムシートから作製した加硫ゴムテストピースを、JIS K6259に準拠し、オゾン濃度50pphm,40℃雰囲気中で、0〜30%の伸張を繰り返し行い、耐オゾン性の評価(試験時間:168時間)を行った。そして、上記試験において、試験時間内に、テストピースに全く亀裂が生じなかったものを◎、テストピースに殆ど亀裂が生じなかったものを○、若干亀裂が生じたものを△と評価した。
ホース外周面(ゴム外層)に、その周方向に沿うよう短冊状(幅2.5cm)に切れ目を入れた。そして、引張試験機(JIS B 7721)を用い、上記切れ目の端から、ゴム外層を、毎分50mmの速度で引き剥がし、層間の剥離状態を目視にて観察した。そして、剥離面が完全に材破していたものを◎、剥離面が殆ど材破していたものを○、剥離面が一部材破していたものを△、界面で剥離したものを×と評価した。
前述のように蒸気により加硫成形した実施例のホース外表面の硬さと、そのホースのゴム外層用材料を160℃で1時間プレス加硫したシートの硬さとを、アスカーゴム硬度計CL−150L(高分子計器株式会社製)により測定した。そして、上記シートの硬さに対する上記ホース外表面の硬さの低下率が10%以内のものを○、低下率が10%より大きくはあるが実使用上問題無いものを△と評価した。
2 補強糸層
3 ゴム外層
Claims (4)
- 管状のゴム内層と、上記ゴム内層の外周に設けられる補強糸層と、上記補強糸層の外周に、接着剤層を介して設けられるゴム外層とを備えた耐熱エアーホースであって、上記ゴム内層がアクリロニトリル−ブタジエン系ゴム組成物からなり、上記補強糸層が起毛糸の編組からなり、上記ゴム外層がブチル系ゴム組成物からなることを特徴とする耐熱エアーホース。
- 上記ゴム外層を構成するブチル系ゴム組成物が、サルファードナー系加硫剤を含有する請求項1記載の耐熱エアーホース。
- 上記ゴム外層を構成するブチル系ゴム組成物のゴムが、ブチル系ゴムとエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴムとのブレンドゴムである請求項1または2記載の耐熱エアーホース。
- 上記補強糸層が、アラミド糸の起毛糸を編組してなる請求項1〜3のいずれか一項に記載の耐熱エアーホース。
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