JP2010029644A - 磁気共鳴診断装置、磁気共鳴診断メインユニットおよびコイルユニット - Google Patents

磁気共鳴診断装置、磁気共鳴診断メインユニットおよびコイルユニット Download PDF

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Abstract

【課題】無線出力を抑えて磁気共鳴信号の受信性能への影響を抑えながらも、RFコイルとメインユニットとの間で磁気共鳴信号を良好に無線伝送する。
【解決手段】ドライバ40およびアンテナ41は、発振器8で発生されたクロック信号を無線送信する。アンテナ30および再生部31は、無線送信されたクロック信号を受信再生する。RFコイル34は、被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を出力する。A/D変換器36は、RFコイル34が出力する磁気共鳴信号を再生部31により再生されたクロック信号に同期してデジタル化する。変調処理部37、ドライバ38およびアンテナ39は、デジタル化された磁気共鳴信号を無線送信する。無線ユニット11は、無線送信された磁気共鳴信号を受信する。再構成システム20は、受信された磁気共鳴信号に基づいて被検体に関する画像を再構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて受信コイルが出力する電気的な磁気共鳴信号に基づいて、被検体を診断するための画像を得る磁気共鳴診断装置と、この磁気共鳴診断装置を構成するための磁気共鳴診断ユニットおよびコイルユニットに関する。
一般的に磁気共鳴診断装置では、収集系の多チャンネル化が進み、多数のコイルユニットをメインユニットに接続可能となっている。このため、コイルユニットとメインユニットとの間の接続ケーブルの本数も増大して不便であるため、コイルユニットとメインユニットとの間での信号伝送を無線化することが望まれている。
そしてこのような事情の下に、コイルユニットとメインユニットとの間での信号伝送を無線化する技術が既に提案されている。
特開2006−297067
しかしながら、既に提案された技術はいずれもアナログ無線方式が基本となっている。アナログ無線方式では、空間伝播による信号損失によるダイナミックレンジの低下などの各種制約があり、実現に至っていない。特に磁気共鳴診断装置においては、被検体から放射される微弱な磁気共鳴信号の受信性能への影響を抑えるために、コイルユニットとメインユニットとの間での信号伝送のための無線出力を大きくすることができない。このために、ダイナミックレンジの低下による磁気共鳴信号の伝送品質への影響が大きい。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、無線出力を抑えて磁気共鳴信号の受信性能への影響を抑えながらも、コイルユニットとメインユニットとの間で磁気共鳴信号を良好に無線伝送することができる磁気共鳴診断装置を提供することにある。
本発明の第1の態様による磁気共鳴診断装置は、メインユニットとこのメインユニットとは別体のコイルユニットとを含んだ磁気共鳴診断装置において、前記メインユニットに備えられ、サンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロック生成手段と、前記メインユニットに備えられ、前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号を無線送信するサンプリングクロック送信手段と、前記コイルユニットに備えられ、前記サンプリングクロック送信手段により送信されたサンプリングクロック信号を受信するサンプリングクロック受信手段と、前記コイルユニットに備えられ、被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を出力する受信コイルと、前記コイルユニットに備えられ、前記受信コイルが出力する磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック受信手段により受信されたサンプリングクロック信号に同期してデジタル化するデジタル変換手段と、前記コイルユニットに備えられ、前記デジタル変換手段によりデジタル化された磁気共鳴信号を無線送信する共鳴信号送信手段と、前記メインユニットに備えられ、前記共鳴信号送信手段により送信された磁気共鳴信号を受信する共鳴信号受信手段と、前記メインユニットに備えられ、前記共鳴信号受信手段により受信された磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号に同期して処理して前記被検体に関する画像を再構成する再構成手段とを備えた。
本発明の第2の態様による磁気共鳴診断メインユニットは、無線伝送されたサンプリングクロック信号を受信するサンプリングクロック受信手段と、被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を出力する受信コイルと、前記受信コイルが出力する磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック受信手段により受信されたサンプリングクロック信号に同期してデジタル化するデジタル変換手段と、前記デジタル変換手段によりデジタル化された磁気共鳴信号を無線送信する共鳴信号送信手段とを具備したコイルユニットとともに磁気共鳴診断装置を構成する磁気共鳴診断メインユニットにおいて、前記サンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロック生成手段と、前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号を無線送信するサンプリングクロック送信手段と、前記共鳴信号送信手段により送信された磁気共鳴信号を受信する共鳴信号受信手段と、前記共鳴信号受信手段により受信された磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号に同期して処理して前記被検体に関する画像を再構成する再構成手段とを備えた。
本発明の第3の態様によるコイルユニットは、サンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロック生成手段と、前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号を無線送信するサンプリングクロック送信手段と、無線伝送された磁気共鳴信号を受信する共鳴信号受信手段と、前記共鳴信号受信手段により受信された磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号に同期して処理して前記被検体に関する画像を再構成する再構成手段とを具備したメインユニットとともに磁気共鳴診断装置を構成するコイルユニットにおいて、前記サンプリングクロック送信手段により送信されたサンプリングクロック信号を受信するサンプリングクロック受信手段と、被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を出力する受信コイルと、前記受信コイルが出力する磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック受信手段により受信されたサンプリングクロック信号に同期してデジタル化するデジタル変換手段と、前記デジタル変換手段によりデジタル化された磁気共鳴信号を無線送信する共鳴信号送信手段とを備えた。
本発明によれば、無線出力を抑えて磁気共鳴信号の受信性能への影響を抑えながらも、コイルユニットとメインユニットとの間で磁気共鳴信号を良好に無線伝送することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴診断装置の構成を示す図。 図1中のRFコイルユニットおよび無線ユニットの具体的な構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態に係る磁気共鳴診断装置の構成を示す図。 図3中の無線ユニットの具体的な構成を示すブロック図。 本発明の変形例に係るRFコイルユニットおよび無線ユニットの構成を示すブロック図。 本発明の変形例に係るRFコイルユニットの構成を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る磁気共鳴診断装置100の構成を示す図である。磁気共鳴診断装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、RFコイルユニット6a,6b,6c、送信部7、サンプリングクロック発振器8、収集システム9、ドライバ10、無線ユニット11、システム受信機12、A/D変換器13、ドライバ14、システム再構成フロントエンド15、システム受信機16、A/D変換器17、ドライバ18、システム再構成フロントエンド19、再構成システム20、記憶部21、表示部22、入力部23および主制御部24を具備する。なお、これらの各部のうち、RFコイルユニット6b,6c以外の各部は、RFコイルユニット6b,6cとは別体のメインユニットに備えられる。なおメインユニットは、ガントリと処理ユニットとに分けられることも有る。この場合は例えば、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、RFコイルユニット6a、送信部7、収集システム9、無線ユニット11、システム受信機12、A/D変換器13、システム受信機16およびA/D変換器17がガントリに備えられ、サンプリングクロック発振器8、ドライバ10、ドライバ14、システム再構成フロントエンド15、ドライバ18、システム再構成フロントエンド19、再構成システム20、記憶部21、表示部22、入力部23および主制御部24が処理ユニットに備えられる。
静磁場磁石1は、中空の円筒形をなし、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形をなし、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3種のコイルが組み合わされている。傾斜磁場コイル2は、上記の3種のコイルが傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、磁場強度がX,Y,Zの各軸に沿って傾斜する傾斜磁場を発生する。なお、Z軸方向は、例えば静磁場方向と同方向とする。X,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮影断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
被検体200は、寝台4の天板4aに載置された状態で傾斜磁場コイル2の内部の空間(撮像空間)内に挿入される。寝台4は、寝台制御部5の制御の下に、天板4aをその長手方向(図1中における左右方向)および上下方向に移動させる。通常、この長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように寝台4が設置される。
RFコイルユニット6aは、1つまたは複数のコイルを円筒状のケースに収容して構成される。RFコイルユニット6aは、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。RFコイルユニット6aは、送信部7から高周波パルス(RFパルス)の供給を受けて、高周波磁場を発生する。
RFコイルユニット6b,6cは、天板4a上に載置されたり、天板4aに内蔵されたり、あるいは被検体200に装着される。そして撮影時には、被検体200とともに撮像空間内に挿入され、被検体200から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を得る。RFコイルユニット6b,6cとしては、様々なタイプのものが任意に装着可能である。また受信用のRFコイルユニットは、1つまたは3つ以上が装着されても良い。RFコイルユニット6bは、電気的な信号として得た磁気共鳴信号をデジタル無線送信する機能を備える。
送信部7は、ラーモア周波数に対応するRFパルスをRFコイルユニット6aに供給する。
サンプリングクロック発振器8は、所定周波数のサンプリングクロック信号を発生する。このサンプリングクロック信号は、磁気共鳴診断装置100の全体の動作タイミングの基準となるシステムクロックとして使用されても良い。
収集システム9は、主制御部24の制御の下に、所要のパルスシーケンスに従って各傾斜磁場を変化させるとともにRFパルスを送信するように傾斜磁場電源3および送信部7を制御する。なお収集システム9には、サンプリングクロック信号がそのレベルがドライバ10によって適切に調整された上で与えられる。収集システム9は、このサンプリングクロック信号に同期してパルスシーケンスを進める。
無線ユニット11は、RFコイルユニット6bからデジタル無線送信された磁気共鳴信号を受信する。無線ユニット11は、受信したデジタル状態の磁気共鳴信号をアナログ化した上でシステム受信機12へと出力する。また無線ユニット11は、サンプリングクロック信号および変復調クロック信号をRFコイルユニット6bに無線送信する。
図2は図1中のRFコイルユニット6bおよび無線ユニット11の具体的な構成を示すブロック図である。
RFコイルユニット6bは、アンテナ30、サンプリングクロック再生部31、アンテナ32、搬送波再生部33、RFコイル34、LOGアンプ35、A/D変換器36、変調処理部37、ドライバ38およびアンテナ39を含む。また無線ユニット11は、ドライバ40、アンテナ41、変復調用発振器42、ドライバ43,44、アンテナ45、ドライバ46,47、アンテナ48、復調処理部49およびD/A変換器50を含む。
ドライバ40は、サンプリングクロック発振器8から出力されたサンプリングクロック信号を無線送信するのに適するレベルに調整する。
アンテナ41は、ドライバ40から出力される電気的なサンプリングクロック信号が供給されると、これを電磁波として空間に放射する。
アンテナ30は、アンテナ41から放射されたものを含んだ電磁波を受けて、それに対応した電気信号を出力する。
サンプリングクロック再生部31は、アンテナ30が出力した電気信号からサンプリングクロック信号に相当する成分の信号を抽出し、当該信号に基づいてサンプリングクロック信号を再生する。このサンプリングクロック信号の再生には、例えばVCO(voltage controlled oscillator)およびPLL(phase locked loop)を使用する。サンプリングクロック再生部31はさらに、再生したサンプリングクロック信号にA/D変換開始信号を重畳しても良い。そしてサンプリングクロック再生部31は、A/D変換開始信号を重畳したのちのサンプリングクロック信号をレベルを適切に調整した上でA/D変換器36および変調処理部37へと供給する。なお、A/D変換開始信号の重畳には、例えばBPSK(binary phase shift keying)を使用できる。
変復調用発振器42は、所定周波数の搬送波を発生する。搬送波の周波数は、磁気共鳴周波数の整数分の1の周波数を避けた値に設定する。
ドライバ43は、変復調用発振器42が出力した搬送波を予め定められたレベルに調整する。
ドライバ44は、ドライバ43が出力した搬送波を無線送信するのに適するレベルに調整する。
アンテナ45は、ドライバ44から出力される電気的な搬送波が供給されると、これを電磁波として空間に放射する。
アンテナ32は、アンテナ45から放射されたものを含んだ電磁波を受けて、それに対応した電気信号を出力する。
搬送波再生部33は、アンテナ32が出力した電気信号から搬送波に相当する成分の信号を抽出し、当該信号に基づいて搬送波を再生する。この搬送波の再生には、例えばVCOおよびPLLを使用する。そして搬送波再生部33は、再生した搬送波をレベルを適切に調整した上で変調処理部37へと供給する。
RFコイル34は、被検体200から電磁波として放射された磁気共鳴信号を受けて、それに対応した電気的な磁気共鳴信号を出力する。
LOGアンプ35は、RFコイル34が出力する磁気共鳴信号の振幅を予め定められた対数関数に応じて圧縮する。
A/D変換器36は、LOGアンプ35から出力されるアナログ状態の磁気共鳴信号をデジタル化する。A/D変換器36は、上記のデジタル化のための磁気共鳴信号のサンプリングをサンプリングクロック再生部31から供給されるサンプリングクロック信号に同期して行う。
変調処理部37は、A/D変換器36でデジタル化された磁気共鳴信号に対し、誤り検出符号、コイル情報およびポイント情報などを付加する。なお変調処理部37は、これらの符号や情報の付加を、サンプリングクロック信号に付加されているA/D変換開始信号をトリガとして行う。誤り検出符号としては、例えばCRC(cyclic redundancy check)計算符号を使用可能である。コイル情報は、例えばRFコイルユニット6bに関する識別情報、タイプ情報、あるいは特性情報などを適宜に含み得る。ポイント情報は、A/D変換開始信号によるトリガから何番目のポイントかを示す。次に変調処理部37は、上記の符号や情報を付加した後の磁気共鳴信号に対し、デジタル送信のための符号化を施す。この符号化には、例えば8/10B符号化方式を適用可能である。さらに変調処理部37は、符号化した後の磁気共鳴信号により、搬送波再生部33から供給される搬送波を変調することによって伝送用信号を得る。
ドライバ38は、変調処理部37から出力される伝送用信号を無線送信するのに適するレベルに調整した上でアンテナ39に供給する。
アンテナ39は、ドライバ38から供給される電気的な伝送用信号を電磁波として空間に放射する。
ドライバ46は、ドライバ43から出力される搬送波をレベルを適切に調整した上で復調処理部49に供給する。
ドライバ47は、サンプリングクロック発振器8が出力するサンプリングクロック信号をレベルを適切に調整した上でD/A変換器50に供給する。
アンテナ48は、アンテナ39から放射されたものを含んだ電磁波を受けて、それに対応した電気信号を出力する。
復調処理部49は、アンテナ48から出力される電気信号を、ドライバ46から供給される搬送波を用いてデジタル状態の磁気共鳴信号を復調する。
D/A変換器50は、復調処理部49から出力されるデジタル状態の磁気共鳴信号を、ドライバ47から供給されるサンプリングクロック信号に同期してアナログ化する。そしてD/A変換器50で得られたアナログ状態の磁気共鳴信号が、無線ユニット11の出力としてシステム受信機12に与えられる。
システム受信機12は、無線ユニット11から出力された磁気共鳴信号の周波数を中間周波数に変換する。さらにシステム受信機12は、この周波数変換がなされた磁気共鳴信号の振幅をA/D変換器13に入力するのに適するように調整する。
A/D変換器13は、システム受信機12から出力されたアナログ状態の磁気共鳴信号をデジタル化する。A/D変換器13には、サンプリングクロック信号がそのレベルがドライバ10によって適切に調整された上で与えられる。A/D変換器13は、上記のデジタル化のための磁気共鳴信号のサンプリングをサンプリングクロック信号に同期して行う。
システム再構成フロントエンド15は、A/D変換器13でデジタル化された後の磁気共鳴信号に対し、ゲイン制御、周波数変換、ならびに直交検波を施す。さらにシステム再構成フロントエンド15は、RFコイルユニット6bにおける振幅圧縮の復元処理を磁気共鳴信号に対し施す。
システム受信機16は、RFコイルユニット6cから出力された磁気共鳴信号の周波数を中間周波数に変換する。さらにシステム受信機12は、この周波数変換がなされた磁気共鳴信号の振幅をA/D変換器13に入力するのに適するように調整する。
A/D変換器17は、システム受信機16から出力されたアナログ状態の磁気共鳴信号をデジタル化する。A/D変換器17には、サンプリングクロック信号がそのレベルがドライバ18によって適切に調整された上で与えられる。A/D変換器17は、上記のデジタル化のための磁気共鳴信号のサンプリングをサンプリングクロック信号に同期して行う。
システム再構成フロントエンド19は、A/D変換器17でデジタル化された後の磁気共鳴信号に対し、ゲイン制御、周波数変換、ならびに直交検波をそれぞれ施す。
再構成システム20は、システム再構成フロントエンド15,19のそれぞれで処理された後の磁気共鳴信号の少なくとも一方に基づいて、被検体200に関する画像を再構成する。
記憶部21は、再構成システム20で再構成された画像を示す画像データなどの各種のデータを記憶する。
表示部22は、再構成システム20で再構成された画像や、磁気共鳴診断装置100をユーザが操作するための各種の操作画面などの各種の情報を主制御部24の制御の下に表示する。表示部22としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
入力部23は、オペレータからの各種指令や情報入力を受け付ける。入力部23としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
主制御部24は、図示していないCPUやメモリ等を有しており、磁気共鳴診断装置100を総括的に制御する。
次に以上のように構成された磁気共鳴診断装置100の動作について説明する。
RFコイルユニット6cを利用して被検体200を撮影する場合には、RFコイルユニット6cで得られた磁気共鳴信号がアナログ状態のまま伝送され、システム受信機16に入力される。そして、システム受信機16、A/D変換器17およびシステム再構成フロントエンド19によってそれぞれ周知の処理が磁気共鳴信号に対して施される。そしてこのような処理後の磁気共鳴信号を用いて、再構成システム20によって被検体200の画像が再構成される。
一方、RFコイルユニット6bを利用して被検体200を撮影する場合には、RFコイルユニット6cで得られた磁気共鳴信号は、LOGアンプ35によって振幅圧縮された上でデジタル化され、無線ユニット11へとデジタル無線伝送される。
このとき、磁気共鳴信号のデジタル化には、磁気共鳴診断装置100の本体側に備えられたサンプリングクロック発振器8が生成して無線ユニット11によりRFコイルユニット6bへと無線伝送されたサンプリングクロック信号を使用する。また伝送信号を得るためには、無線ユニット11に備えられた変復調用発振器42が生成して無線ユニット11によりRFコイルユニット6bへと無線伝送された搬送波を使用する。
そしてデジタル無線伝送のためにデジタル化されていた磁気共鳴信号は、無線ユニット11においてアナログ化された後に、システム受信機12に入力される。そしてシステム受信機12、A/D変換器13およびシステム再構成フロントエンド15によって、それぞれほぼ周知の処理が磁気共鳴信号に対して施される。ただしシステム再構成フロントエンド15では、LOGアンプ35における振幅圧縮の復元処理がデジタル状態の磁気共鳴信号に対して施される。そしてこのような処理後の磁気共鳴信号を用いて、再構成システム20によって被検体200の画像が再構成される。
なお、振幅圧縮の復元処理のためには、LOGアンプ35における振幅圧縮の特性に準じた復元パラメータが必要になる。この復元パラメータは、複数のRFコイルユニット6bの代表的な特性に準じた代表値を使用しても構わない。この場合、復元パラメータの代表値を記憶したメモリをシステム再構成フロントエンド15に備えれば良い。しかしながら、複数のRFコイルユニット6bの個々の特性のバラツキを補償するために、キャリブレーションを行って復元パラメータを得ることが望ましい。この場合には、システム再構成フロントエンド15に、A/D変換器13から出力される信号から既知の信号(例えば正弦波信号)を復元するための復元パラメータを計算する機能と、このように計算された復元パラメータを記憶するメモリとを備える。そしてLOGアンプ35に上記既知の信号を入力した際にA/D変換器13からシステム再構成フロントエンド15へと与えられる信号について復元パラメータを計算し、この復元パラメータを記憶する。その後の撮影に際しては、上記の記憶しておいた復元パラメータを使用して時期共鳴信号の復元処理を行う。なお、キャリブレーションは、磁気共鳴診断装置100の据付時やRFコイルユニット6bの交換時などに行えば良い。複数のRFコイルユニット6bを適宜に交換して使用するのであれば、これら複数のRFコイルユニット6bのそれぞれに関する復元パラメータを予め計算し、システム再構成フロントエンド15に記憶させておいても良い。そして撮影時には、コイル情報に基づいて使用されているRFコイルユニット6bに応じた復元パラメータを選択し、使用すれば良い。
このように磁気共鳴診断装置100では、RFコイルユニット6bは磁気共鳴信号を無線送信するので、RFコイルユニット6bを磁気共鳴診断装置100の本体側に接続するためのケーブルは必要ない。そしてRFコイルユニット6bから磁気共鳴診断装置100の本体側への磁気共鳴信号の伝送はデジタル無線伝送によるので、無線出力を抑えて磁気共鳴信号の受信性能への影響を抑えながらも、空間伝播による信号損失に影響されることなく磁気共鳴信号を良好に無線伝送することができる。
また磁気共鳴診断装置100では、サンプリングクロック信号および搬送波を磁気共鳴診断装置100の本体側からRFコイルユニット6bへ無線伝送し、これらサンプリングクロック信号および搬送波を磁気共鳴診断装置100の本体側およびRFコイルユニット6bの双方で共通して使用するので、磁気共鳴診断装置100の本体側とRFコイルユニット6bとの同期性を高度に保持できる。
また磁気共鳴診断装置100では、LOGアンプ35で磁気共鳴信号の振幅を圧縮しているので、磁気共鳴信号をそのままデジタル化する場合に比べてダイナミックレンジを大きくすることができる。そして上記の振幅圧縮の復元処理を磁気共鳴診断装置100の本体側にて行うが、この復元処理をシステム再構成フロントエンド15にてデジタル処理にて行うことによって、システム再構成フロントエンド15は基本的には従来構成を踏襲し、ソフトウェアに若干の変更を加えることにより実現することができる。
また磁気共鳴診断装置100では、無線ユニット11で磁気共鳴信号をアナログ状態に戻すので、システム受信機12、A/D変換器13およびシステム再構成フロントエンド15は、アナログ状態の磁気共鳴信号を処理するために従来より用いられているシステム受信機16、A/D変換器17およびシステム再構成フロントエンド19とほぼ同様な構成のものを用いることができる。従って、従来より存在する磁気共鳴診断装置に大幅な設計変更を加えることなしに、簡単な変更によって磁気共鳴診断装置100を実現することが可能である。
(第2の実施形態)
図3は第2の実施形態に係る磁気共鳴診断装置300の構成を示す図である。なお、図3において図1に示されるのと同一の部位には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
磁気共鳴診断装置300は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、RFコイルユニット6a,6b,6c、送信部7、サンプリングクロック発振器8、収集システム9、ドライバ10、ドライバ14、システム受信機16、A/D変換器17、ドライバ18、システム再構成フロントエンド19、再構成システム20、記憶部21、表示部22、入力部23、主制御部24、無線ユニット25および無線専用フロントエンド26を具備する。
すなわち、磁気共鳴診断装置300は、磁気共鳴診断装置100における無線ユニット11、システム受信機12、A/D変換器13およびシステム再構成フロントエンド15に代えて、無線ユニット25および無線専用フロントエンド26を備えている。
図4は図3中の無線ユニット25の具体的な構成を示すブロック図である。なお、図4において図2に示されるのと同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
無線ユニット25は、ドライバ40、アンテナ41、変復調用発振器42、ドライバ43,44、アンテナ45、ドライバ46、アンテナ48および復調処理部49を含む。
すなわち、無線ユニット25は、無線ユニット11におけるドライバ47およびD/A変換器50を省略した構成を持つ。そして無線ユニット25は、復調処理部49で得られたデジタル状態の磁気共鳴信号を無線専用フロントエンド26へ出力する。
無線専用フロントエンド26は、無線ユニット11から出力された磁気共鳴信号の周波数を中間周波数へと変換する。無線専用フロントエンド26は、周波数変換がなされた後の磁気共鳴信号に対し、ゲイン制御、より低周波数への周波数変換、ならびに直交検波を施す。さらに無線専用フロントエンド26は、RFコイルユニット6bにおける振幅圧縮の復元処理を磁気共鳴信号に対し施す。なお無線専用フロントエンド26は、これらの様々な処理をいずれもデジタル処理によって行う。
かくしてこのような磁気共鳴診断装置300によれば、磁気共鳴診断装置100に比べると従来より存在する磁気共鳴診断装置に対する設計変更は大きくなる。しかしながら、磁気共鳴診断装置100では、伝送時間に遅れが発生するため、この遅れ時間を見込んでトリガの出力タイミングを調整したり、無線ユニット11で磁気共鳴信号をバッファリングするなどして遅れ時間の安定化などを考慮する必要がある。これに対して磁気共鳴診断装置300によれば、伝送時間の遅れは生じず、磁気共鳴診断装置100で必要な上記のような処理は不要である。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
(1) RFコイルユニット6bに代えて、例えば図5に示すRFコイルユニット6dのようなマルチコイルタイプのRFコイルユニットを用いることも可能である。この場合、無線ユニット11も例えば図5に示す無線ユニット27のようなマルチコイルタイプのRFコイルユニットに対応したものに交換するともに、システム受信機12、A/D変換器13およびシステム再構成フロントエンド15もRFコイルユニットが備えるコイル数と同数を備えるようにする。
図5はRFコイルユニット6dおよび無線ユニット27の構成を示すブロック図である。なお、図5において図1と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
RFコイルユニット6dは、アンテナ30、サンプリングクロック再生部31、アンテナ32、搬送波再生部33、RFコイル34a,34b、LOGアンプ35a,35b、A/D変換器36a,36b、変調処理部37、ドライバ38、アンテナ39および多重回路51を含む。また無線ユニット27は、ドライバ40、アンテナ41、変復調用発振器42、ドライバ43,44、アンテナ45、ドライバ46,47a,47b、アンテナ48、復調処理部49、D/A変換器50a,50bおよび分離回路52を含む。
RFコイル34a,34b、LOGアンプ35a,35b、A/D変換器36a,36b、ドライバ47a,47bおよびD/A変換器50a,50bは、RFコイル34、LOGアンプ35、A/D変換器36、ドライバ47およびD/A変換器50とそれぞれと同様な機能を持つ。
多重回路51は、A/D変換器36a,36bからそれぞれ出力されるデジタル状態の磁気共鳴信号を時分割多重する。そして多重回路51は、多重化後の磁気共鳴信号を変調処理部37へ出力する。
分離回路52は、復調処理部49から出力される磁気共鳴信号に多重されている2つの磁気共鳴信号をそれぞれ分離する。分離回路52は、このように分離した2つの磁気共鳴信号をD/A変換器50a,50bにそれぞれ出力する。
このように構成することで、複数チャネルの磁気共鳴信号を1つの無線チェネルで無線伝送することができる。
なお、3つ以上のRFコイルを備えるRFコイルユニットを用いることも可能である。
また、このような変形構成は、第2の実施形態における構成に対して適用することも可能である。
(2) 無線の誤り率を改善するため、例えばOCXO(oven controlled crystal oscillator)をRFコイルユニットに内蔵して、高精度クロックをRFコイルユニットにて生成しても構わない。この場合、復調処理部での復調は、受信された信号からキャリアクロックを取り出すクロックデータリカバリの手法を用いて行っても良いし、RFコイルユニットが高精度クロックを無線信号で伝送し、復調処理部はこの高精度クロックを用いて、復調しても良い。この場合、誤り率の改善が見込まれる。
(3) 無線ユニット11、システム受信機12、A/D変換器13およびシステム再構成フロントエンド15からなる処理系や、無線ユニット25および無線専用フロントエンド26からなる処理系は、複数を並列的に備えても良い。
(4) システム受信機16、A/D変換器17およびシステム再構成フロントエンド19からなる処理系は、複数を並列的に備えても良いし、全く備えなくても良い。
(5) 変調処理部37へと入力される磁気共鳴信号のレートに比べて無線伝送レートが常に早いという保証はない。そこで、図6に示すように変調処理部37の前にバッファメモリ60を設けて、変調処理部37へと入力される磁気共鳴信号のレートを無線伝送レートに合わせるように調整しても良い。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…静磁場磁石、2…傾斜磁場コイル、3…傾斜磁場電源、4…寝台、5…寝台制御部、6a,6b,6c,6d…コイルユニット、7…送信部、8…サンプリングクロック発振器、9…収集システム、10,14,18,38,40,43,44,46,47,47a,47b…ドライバ、11,25,27…無線ユニット、12,16…システム受信機、13,17…A/D変換器、15,19…システム再構成フロントエンド、20…再構成システム、21…記憶部、22…表示部、23…入力部、24…主制御部、26…無線専用フロントエンド、30,32,39,41,45,48…アンテナ、31…サンプリングクロック再生部、33…搬送波再生部、34,34a,34b…RFコイル、35,35a,35b…LOGアンプ、36,36a,36b…A/D変換器、37…変調処理部、42…変復調用発振器、49…復調処理部、50,50a,50b…D/A変換器、51…多重回路、52…分離回路、60…バッファメモリ、100,300…磁気共鳴診断装置。

Claims (6)

  1. メインユニットとこのメインユニットとは別体のコイルユニットとを含み、
    前記メインユニットに備えられ、サンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロック生成手段と、
    前記メインユニットに備えられ、前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号を無線送信するサンプリングクロック送信手段と、
    前記コイルユニットに備えられ、前記サンプリングクロック送信手段により送信されたサンプリングクロック信号を受信するサンプリングクロック受信手段と、
    前記コイルユニットに備えられ、被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を出力する受信コイルと、
    前記コイルユニットに備えられ、前記受信コイルが出力する磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック受信手段により受信されたサンプリングクロック信号に同期してデジタル化するデジタル変換手段と、
    前記コイルユニットに備えられ、前記デジタル変換手段によりデジタル化された磁気共鳴信号を無線送信する共鳴信号送信手段と、
    前記メインユニットに備えられ、前記共鳴信号送信手段により送信された磁気共鳴信号を受信する共鳴信号受信手段と、
    前記メインユニットに備えられ、前記共鳴信号受信手段により受信された磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号に同期して処理して前記被検体に関する画像を再構成する再構成手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴診断装置。
  2. 前記メインユニットに備えられ、変復調クロック信号を生成する変復調クロック生成手段と、
    前記メインユニットに備えられ、前記変復調クロック生成手段により生成された変復調クロック信号を無線送信する変復調クロック送信手段と、
    前記コイルユニットに備えられ、前記変復調クロック送信手段により送信された変復調クロック信号を受信する変復調クロック受信手段とをさらに具備し、
    かつ前記共鳴信号送信手段は、前記デジタル変換手段によりデジタル化された磁気共鳴信号を前記変復調クロック受信手段により受信された変復調クロック信号に同期して変調し、
    前記共鳴信号受信手段は、前記共鳴信号送信手段により送信された磁気共鳴信号を前記変復調クロック生成手段により生成された変復調クロックに同期して復調して前記デジタル化された磁気共鳴信号を取得することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴診断装置。
  3. 前記受信コイルが出力する磁気共鳴信号の振幅を圧縮する圧縮手段を前記コイルユニットにさらに備え、
    前記デジタル変換手段は、前記圧縮手段により圧縮された磁気共鳴信号をデジタル化し、
    前記再構成手段は、前記共鳴信号受信手段により受信された磁気共鳴信号に前記圧縮手段により施された振幅圧縮を戻すデジタル処理を行った上で、このデジタル処理がなされた後の磁気共鳴信号に基づいて前記被検体に関する画像を再構成することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴診断装置。
  4. 前記再構成手段は、既知のテスト信号を前記圧縮手段に入力した際に前記磁気共鳴信号受信手段により受信された信号から前記テスト信号を復元するための復元パラメータを測定し、この復元パラメータを使用して前記デジタル処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴診断装置。
  5. 無線伝送されたサンプリングクロック信号を受信するサンプリングクロック受信手段と、
    被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を出力する受信コイルと、
    前記受信コイルが出力する磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック受信手段により受信されたサンプリングクロック信号に同期してデジタル化するデジタル変換手段と、
    前記デジタル変換手段によりデジタル化された磁気共鳴信号を無線送信する共鳴信号送信手段とを具備したコイルユニットとともに磁気共鳴診断装置を構成する磁気共鳴診断メインユニットにおいて、
    前記サンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロック生成手段と、
    前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号を無線送信するサンプリングクロック送信手段と、
    前記共鳴信号送信手段により送信された磁気共鳴信号を受信する共鳴信号受信手段と、
    前記共鳴信号受信手段により受信された磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号に同期して処理して前記被検体に関する画像を再構成する再構成手段とを具備したことを特徴とする磁気共鳴診断メインユニット。
  6. サンプリングクロック信号を生成するサンプリングクロック生成手段と、
    前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号を無線送信するサンプリングクロック送信手段と、
    無線伝送された磁気共鳴信号を受信する共鳴信号受信手段と、
    前記共鳴信号受信手段により受信された磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック生成手段により生成されたサンプリングクロック信号に同期して処理して前記被検体に関する画像を再構成する再構成手段とを具備したメインユニットとともに磁気共鳴診断装置を構成するコイルユニットにおいて、
    前記サンプリングクロック送信手段により送信されたサンプリングクロック信号を受信するサンプリングクロック受信手段と、
    被検体から電磁波として放射される磁気共鳴信号を受けて電気的な磁気共鳴信号を出力する受信コイルと、
    前記受信コイルが出力する磁気共鳴信号を前記サンプリングクロック受信手段により受信されたサンプリングクロック信号に同期してデジタル化するデジタル変換手段と、
    前記デジタル変換手段によりデジタル化された磁気共鳴信号を無線送信する共鳴信号送信手段とを具備したことを特徴とするコイルユニット。
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