JP2010028976A - モータ駆動装置、モータ駆動方法および電子時計 - Google Patents

モータ駆動装置、モータ駆動方法および電子時計 Download PDF

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Abstract

【課題】電源電圧や周囲温度の変動に伴って、モータに発生する誘起信号の発生タイミングや発生周期がずれた場合でも、モータの回転と非回転の確実な検出を行えるようにすることである。
【解決手段】モータをステップ駆動し(S2)、チョッピングパルスによりモータから誘起信号を放出させてこの誘起信号を検出し(S3)、検出出力に基づいてモータが回転したか否かを判別し(S3)、モータが非回転と判別された場合にチョッピングパルスの出力パターンを変更し(S6)、チョッピングパルスのタイミング不整合により非回転と判別された場合に、チョッピングパターンの変更によりこの不整合を回復する。
【選択図】図7

Description

この発明は、モータのステップ駆動と当該モータの回転検出とを行うモータ駆動装置およびモータ駆動方法、ならびに、このモータ駆動装置を用いて指針を回転させる電子時計に関する。
例えば、電子時計のモータ駆動装置など、モータに一定周期で駆動パルスを出力してモータを間欠的にステップ駆動するものがある。
従来、このようなモータ駆動装置において、モータのステップ駆動後にモータコイルや回転検出用コイルに発生する誘起信号を検出することでモータの回転検出を行うことが行われている(たとえば特許文献1)。
また、例えばモータの回転検出用コイルに発生する誘起電圧をチョッパパルス(チョッピングパルスとも云う)により所定の検出タイミングに集中して放出させることで、微少な誘起信号を増幅して検出する技術も知られている(例えば特許文献2)。
特開2006−271190号公報 特開平11−127595号公報
モータのステップ駆動後に発生する誘起信号は、一定期間にわたって安定的な信号レベルで出力されるものではなく、ステップ駆動後のロータの振動に伴って信号レベルが大きくなったり小さくなったり振動する。従って、誘起信号が大きくなるタイミングにモータ端子から検出回路へ誘起信号を放出させた場合には、誘起信号を確実に検出することができる。一方、誘起信号を検出回路へ放出させるタイミングがずれると、信号レベルの低い誘起信号が検出回路へ送られて、誘起信号の確実な検出ができなくなる可能性がある。誘起信号の検出ができないと、モータが回転した場合でも非回転と誤判別される。
さらに、上記誘起信号が大きくなったり小さくなったり振動する位相タイミングや周期は一定のものでなく、モータの駆動電圧が変化したり、周囲温度が大きく変化した場合に、誘起信号の発生タイミングや周期にも変化が生じる。従って、例えば、モータを駆動する電池電圧が安定しているときや周囲温度が通常温度であるときには、大きな誘起信号を検出できるタイミングに誘起信号の放出タイミングが設定されていても、電池電圧が低くなったり満充電で高くなったとき、或いは、周囲温度が大きく変化した場合などに、誘起信号の振動パターンが変化して、誘起信号の放出タイミングと誘起信号の振動パターンとで不整合が生じることがある。不整合が生じると、設定された放出タイミンクにおいて、小さな誘起信号しか検出回路に送られず、モータが回転している場合でも非回転と誤判別される可能性が生じる。
また、モータに発生する誘起信号の発生タイミングや周期は、モータの駆動電圧や周囲温度の変化だけでなく、モータの駆動パルスのパルス幅、経年変化、誘起信号を検出回路に放出させるチョッピングパルスの出力パターンなど、種々の要因によっても同様に変化するものである。従って、誘起信号の放出タイミングが常に一定であると、誘起信号の発生タイミングや周期に変化が生じたときに、不整合が生じて、大きな誘起信号を検出回路に送ることができなくなる可能性がある。
ここで、誘起信号を増幅する検出抵抗の抵抗値を大きくするなどして、検出回路に送られる誘起信号の信号レベルを大きくする構成について考察する。
モータは、駆動信号を受けたのに非回転となった場合でも、ロータが少し振動して誘起信号が発生することがある。そのため、誘起信号によりモータの回転検出を行うには、モータが回転しなかった場合に発生する誘起信号と、モータが回転したときに発生する誘起信号とを区別する必要がある。一般に、モータが回転した場合の誘起信号の方が、回転しなかった場合の誘起信号よりも、誘起信号のピークレベルが高くなる。そこで、両者の信号レベルの中間にしきい値を設定し、このしきい値と検出した誘起信号の信号レベルとを比較して、誘起信号の信号レベルがしきい値より大きければ回転、しきい値より小さければ非回転と判別するのが通常である。
そのため、上記のように検出抵抗の抵抗値を大きくして誘起信号の信号レベルを大きくする構成では、回転時の誘起信号と同様に、非回転時の誘起信号も大きくなってしまうので、回転と非回転を区別する上で有効な手段にはならない。
次に、誘起信号と比較するしきい値を低くして、小さな誘起信号でも回転と判別することを可能とする構成について考察する。この構成では、非回転時の誘起信号がしきい値を超えてしまう可能性が生じ、実際には回転していなくても回転と誤判別される可能性が高くなってしまう。従って、この構成も回転と非回転を区別する上で有効な手段にはならない。
電子時計のモータ駆動装置などにおいては、駆動信号の出力後にモータが非回転と判別された場合、通常、その直後に駆動力の大きな補正駆動パルスを出力して、直前の非回転の駆動を補う制御が行われる。また、連続的に非回転と判別された場合、今までの駆動信号では確実な回転が得られなくなったと判断し、それ以降、駆動信号のパルス幅を通常のものより広げる制御が行われる場合もある。そのため、モータが回転しているのに非回転と判別されると、無駄な補正駆動パルスが出力されたり、無駄に駆動信号のパルス幅が広げられたりして、消費電力の無駄な増加を招く。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、電源電圧や周囲温度などの変動に伴って、モータに発生する誘起信号の発生タイミングまたは発生周期がずれた場合でも、モータの回転と非回転の確実な検出を行えるようにすることを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
モータをステップ駆動する駆動手段と、
前記モータの誘起信号を検出する検出手段と、
この検出手段により検出される誘起信号を放出するためのタイミング信号に基づいて前記誘起信号を前記検出手段へ放出させる信号放出手段と、
前記検出手段の検出に基づいて前記モータが回転したか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記モータが回転していないと判別された場合に前記タイミング信号の出力パターンを変更するパターン変更手段と、
を備えていることを特徴とするモータ駆動装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のモータ駆動装置において、
前記パターン変更手段は、
前記タイミング信号の出力開始タイミングをずらすことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のモータ駆動装置において、
前記パターン変更手段は、
前記タイミング信号の出力周期を変更することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1記載のモータ駆動装置において、
前記パターン変更手段は、
前記タイミング信号のデューティ比を変更することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のモータ駆動装置において、
前記タイミング信号の出力パターンを表わす複数種類のパターンデータが格納された記憶手段と、
前記複数種類のパターンデータの何れかに基づいて前記タイミング信号を出力するタイミング制御手段と、
を備え、
前記パターン変更手段は、
前記タイミング制御手段が使用するパターンデータを前記複数種類のパターンデータの中から他のパターンデータに切り換える構成であることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載のモータ駆動装置において、
前記駆動手段は、1回の駆動信号の出力ごとに該駆動信号の極性を反転させる構成であることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のモータ駆動装置において、
前記駆動手段は、前記判別手段によりモータが回転していないと判別された場合に、直前に出力した駆動信号と同一極性で、該駆動信号より駆動電力の大きな補正駆動信号を出力することを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1記載のモータ駆動装置において、
前記駆動手段は、
モータの一方の端子に駆動電位を接続/遮断する第1スイッチ、および、この一方の端子に基準電位を接続/遮断する第2スイッチと、
前記モータの他方の端子に駆動電位を接続/遮断する第3スイッチ、および、この他方の端子に基準電位を接続/遮断する第4スイッチと、を備え、
前記検出手段は、
誘起電流を流して電圧に変換する検出抵抗と、
前記モータの一方の端子から前記検出抵抗へ誘起電流を出力/遮断する第5スイッチと、
前記モータの他方の端子から前記検出抵抗へ誘起電流を出力/遮断する第6スイッチと、を備え、
前記信号放出手段は、
前記第2スイッチと前記第4スイッチにより構成されていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、
モータをステップ駆動する駆動ステップと、
前記モータの誘起信号の検出を行う検出ステップと、
この検出ステップにより検出される誘起信号を放出するためのタイミング信号に基づいて前記誘起信号を放出させる信号放出ステップと、
前記検出ステップの検出に基づいて前記モータが回転したか否かを判別する判別ステップと、
該判別ステップで前記モータが回転していないと判別された場合に前記タイミング信号の出力パターンを変更するパターン変更ステップと、
を含むことを特徴とするモータ駆動方法である。
請求項10記載の発明は、請求項9記載のモータ駆動方法において、
前記パターン変更ステップは、
前記タイミング信号の出力開始タイミングをずらすか、前記タイミング信号の出力周期を変化させるか、或いは、前記タイミング信号のデューティ比を変化させるステップであることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、
請求項1〜8の何れか1項に記載のモータ駆動装置と、
このモータ駆動装置内のモータの回転運動により回転して時刻を指し示す指針と、
を備えたことを特徴とする電子時計である。
本発明によれば、モータの回転/非回転の正確な判別を行うことが可能となる。
また、正確な回転/非回転の判別が可能となることで、例えば、無駄な補正駆動信号の出力や駆動信号のパルス幅を大きくするなど無駄な制御処理が省かれ、それにより、消費電力の低減が図られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電子時計の内部構成を示すブロック図である。
この実施形態の電子時計1は、時分針や秒針などの複数の指針を電気的に回転させて時刻を表示するアナログ表示部を有し、例えば、腕時計の時計本体となるものである。この電子時計1は、指針と連動する歯車を1ステップずつ回転駆動するモータ11と、このモータ11に駆動パルスを出力したりモータ11に発生する誘起信号を所定のタイミングに集中して放出させたりする駆動手段および信号放出手段としてのモータ駆動&誘起信号放出部12と、誘起信号の検出を行う検出手段としての誘起信号検出部13と、時刻の計時を行うための発振回路14および分周回路15と、機器の全体的な制御を行う制御部20と、制御部20のCPU(中央演算処理装置)により実行される制御プログラムや制御データが格納された記憶手段としてのROM(Read Only Memory)21と、CPUに作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)22とを備えている。また、この電子時計1には、例えば文字盤上に配置されたソーラパネル17と、ソーラパネル17の出力電流を受けて二次電池に充電電流を供給する充電回路18と、各部への電源供給を行う二次電池19等が設けられている。
上記構成のうち、制御部20、ROM21、モータ駆動&誘起信号放出部12、誘起信号検出部13によりモータ駆動装置が構成される。また、制御部20により、回転/非回転の判別を行う判別手段、チョッピングパルス(タイミング信号)の出力パターンを変更するパターン変更手段、並びに、パターンデータに基づいてチョッピングパルス(タイミング信号)を出力するタイミング制御手段が構成される。
モータ11は、例えば、コイルの巻かれたステータと、ステータの磁力により回転可能にされた回転子としてのロータとを有し、ステータのコイルに極性の異なる駆動パルスが交互に供給されることで、ロータが例えば180°ずつステップ駆動する構成である。
図2には、モータ駆動&誘起信号放出部12と誘起信号検出部13を詳細に表わした構成図を示す。
モータ駆動&誘起信号放出部12は、図2に示すように、モータ11の一方の端子に駆動電圧Vを供給/遮断する第1スイッチM1と、この一方の端子に基準電位としてのグラウンド電位を接続/遮断する第2スイッチM2と、モータ11の他方の端子に駆動電圧Vを供給/遮断する第3スイッチM3と、この他方の端子に基準電位としてのグラウンド電位を接続/遮断する第4スイッチM4とから構成される。特に制限されるものではないが、例えば、第1と第3スイッチM1,M3はPチャネルMOSFETから構成され、第2と第4スイッチM2,M4はNチャネルMOSFETから構成される。
モータ駆動&誘起信号放出部12は、第1と第4スイッチM1,M4がオンされ、第2と第3スイッチM2,M3がオフされることで、モータ11の両端子間に正極性の駆動電圧Vを供給し、逆に、第2と第3スイッチM2,M3がオンされ、第1と第4スイッチM1,M4がオフされることで、モータ11の両端子間に逆極性の駆動電圧Vを供給する。そして、この正極性の駆動電圧Vと、逆極性の駆動電圧Vとが交互に且つ間欠的に供給されることで、モータ11が180°ずつ間欠的にステップ駆動していくようになっている。これら第1〜第4スイッチM1〜M4によりモータ11の駆動手段が構成されている。
また、モータ駆動&誘起信号放出部12は、第1と第3スイッチM1,M3がオフにされ、第2と第4スイッチM2,M4がオンされることで、モータコイルの電気エネルギーやロータの振動エネルギーを蓄積し、この状態で、第2スイッチM2または第4スイッチM4の何れかがオフすることで、モータに蓄積されたエネルギーに基づく誘起電流が誘起信号検出部13へ放出されるようになっている。この第2と第4スイッチM2,M4の構成により誘起信号を放出する信号放出手段が構成される。
誘起信号検出部13は、誘起電流を流して電圧に変換する検出抵抗Rと、モータ11の一方の端子から検出抵抗Rに誘起電流を出力/遮断する第5スイッチ(例えばNチャネルMOSFET)M5と、モータの他方の端子から検出抵抗Rに誘起電流を出力/遮断する第6スイッチ(NチャネルMOSFET)M6と、検出抵抗Rにより変換された誘起電圧としきい値電圧Vthとの比較を行う比較器131等を備えている。
誘起信号検出部13は、誘起電流の放出タイミングを含む期間を通して、第5または第6スイッチM5,M6がオンされ、放出された誘起電流を検出抵抗Rに流して検出動作を行うように制御される。モータ11が正極性の駆動電圧Vでステップ駆動したときには第5スイッチM5から誘起電流を導き、モータ11が逆極性の駆動電圧Vでステップ駆動したときには第6スイッチM6から誘起電流を導く。これにより、正極性と逆極性の何れのステップ駆動の際にも、同一極性の誘起信号を検出することができる。
上記の第1〜第4スイッチM1〜M4と、第5,第6スイッチM5,M6は、制御部20からの制御信号が制御端子(ゲート端子)に入力されてオン・オフ動作するようになっている。
制御部20は、例えば、内部にCPU(中央演算処理装置)を有するマイクロコンピュータなどである。制御部20の内部には、時刻をカウントする計時カウンタが設けられ、分周回路15からの信号により計時カウンタをカウントアップして計時処理を行っている。また、計時カウンタによる計時と同期させて、モータ駆動&誘起信号放出部12と誘起信号検出部13を動作制御してモータ11の駆動と回転検出とを行う後述のモータ駆動処理プログラム(図7)を実行するようになっている。
ROM21は、制御部20により実行される制御プログラムや制御データが格納されている。制御データには、タイミング信号としてのチョッピングパルスの複数種類の出力パターンを表わしたパターンデータ21a〜21nが含まれる。チョッピングパルスとは、モータ駆動&誘起信号放出部12から誘起信号検出部13へ誘起信号を放出させる信号である。
ここで、先ず、モータ11の1ステップの駆動動作について説明する。
図3には、モータ11の1ステップの駆動動作を説明するタイミングチャートを示す。同図(a)〜(f)は第1〜第6スイッチM1〜M6の動作状態、(g)はモータ11に出力される駆動パルス、(h)はモータ11に流れる電流、(i)はモータ11から放出される誘起電流の検出信号をそれぞれ示している。
モータ11に正極性の駆動パルスを出力してロータを0°の回転位置から180°の回転位置まで1ステップ駆動させる場合には、図3(a)〜(d)の前半部分に示すように、第4スイッチM4をオン、第2と第3スイッチM2,M3をオフした状態で、第1スイッチM1を所定期間T1だけオンする。これにより、図3(g)に示すように、モータ11の端子間にパルス幅T1の駆動パルスが印加される。この駆動パルスの印加により、図3(h)の前半部分に示すようにモータ11の端子間に駆動電流Idが流れてロータが回転駆動する。
また、図3(a)〜(f)の中盤部分に示すように、駆動パルスの出力開始から所定期間T1が経過したら、第1スイッチM1をオフして駆動パルスの出力を停止するとともに、モータ11の両端子をグラウンドに接続するために、第4スイッチM4はオンのままとし、第2スイッチM2をオンする。これにより、モータコイルに蓄えられた電気エネルギーやロータの振動エネルギーが放出されずに蓄積される。同時に、モータ駆動&誘起信号放出部12から誘起信号を入力するために誘起信号検出部13の第5スイッチM5がオンされる。すると、ロータの振動も伴って、図3(h)の後半部分に示すように、モータ11に正極性や負極性の誘起電流Ieが発生する。
駆動パルスが停止したら、この停止のタイミングからカウントして短い期間の経過後に第2スイッチM2にタイミング信号としてのチョッピングパルスPch,Pch,…Pchが出力される。このチョッピングパルスPch,Pch,…Pchにより、図3(b)の後半部分に示すように、第2スイッチM2が一時的にオフしたりオンしたりする動作が繰り返され、そして、第2スイッチM2が一時的にオフすることで、モータ11に発生している誘起電流Ieが第5スイッチM5を介して検出抵抗Rに出力されて電圧変換されるとともに、電圧変換された検出信号が比較部131においてしきい値電圧Vthと比較される。
図3(b)の複数のチョッピングパルスPch,Pch,…Pchのうち、第1,第3,第5,第7番目のチョッピングパルスPchが出力されるタイミングにおいては、図3(i)に示すように、ロータの振動に伴って誘起電流Ieが小さくなっている期間と重なっているため、第1,第3,第5,第7番目のチョッピングパルスPchによる検出信号Vs1,Vs3,Vs5,Vs7は小さな信号レベルになっている。また、第4番目のチョッピングパルスPchによる検出信号Vs4は、このタイミングにおいて誘起電流Ieが逆極性になっているため負の信号レベルになっている。
一方、第2と第6番目のチョッピングパルスPch,Pchの出力タイミングは、誘起電流Ieが大きくなる期間と重なっているので、これらのチョッピングパルスPch,Pchによる検出信号Vs2,Vs6は信号レベルがしきい値電圧Vthよりも大きくなっている。従って、これら第2,第6番目の検出信号Vs2,Vs6により比較器131からしきい値電圧Vthを超えたことを示す信号が制御部20に送られて、制御部20において回転があったと判別される。
次に、モータ11に逆極性の駆動パルスを出力して180°の回転位置から360°の回転位置までステップ駆動させる場合には、図3(a)〜(f)に示した各スイッチM1〜M6の駆動制御と、極性を逆にした駆動制御を行う。すなわち、図2の左側のスイッチM1,M2,M5と右側のスイッチM3,M4,M6とを入れ替えるようにして、図3(a)〜(f)と同様のスイッチ制御を行う。
図4には、モータの複数ステップの駆動動作の一連の流れを説明するタイミングチャートを示す。
そして、上述の正極性の駆動パルスの出力制御と逆極性の駆動パルスの出力制御とを繰り返し行っていくことで、図4(a)に示すように、交互に、正極性の駆動パルスPaと逆極性の駆動パルスPbとが、一定周期でモータ11に送られて、これによりモータ11が同一方向に180°のステップずつ間欠的に回転される。
また、図4(b)に示すように、通常の駆動パルスPa,Pbが出力された後、短い所定期間が経過したら、上述したチョッピングパルスPch,Pch,…Pchによる回転検出の動作が行われて、モータ11が回転したか否かの検出が行われる。そして、回転の検出がなされれば、そのまま、次のステップ駆動のタイミングまで待機状態となるが、しきい値電圧Vth以上の誘起信号が検出されずに非回転と検出されたら、回転を補うために、通常の駆動パルスPa,Pbよりもパルス幅の広い補正用の駆動パルスPhがモータ11に出力されるようになっている。補正用の駆動パルスPhは、非回転と検出された直前の駆動パルス(図4の例では通常駆動パルスPb)と同一極性のものが出力され、それにより、直前の駆動パルスでモータ11の1ステップの回転が得られていない場合には、この補正駆動パルスPhにより1ステップの回転が補われる。
一方、直前の駆動パルスでモータ11が1ステップ回転したにも関わらず、誘起信号がしきい値電圧Vthを超えずに非回転と検出された場合には、続く補正駆動パルスPhが直前の駆動パルスと同一極性にされていることにより、モータ11は余分に回転することがなく、モータの駆動ステップ数に狂いが生じないようになっている。
次に、モータ11の駆動電圧が変化した場合における誘起信号の変化について説明する。
図5には、チョッピングパルスの出力パターンを変えずにモータ11の印加電圧を連続的に変化させた場合における検出信号のピーク値の変化を表わしたグラフを示す。また、図6には、駆動パルスの電圧レベルが変化した場合における回転検出に関わる信号の変化を説明するタイミングチャートを示す。図6において、(a)は出力パターンAのチョッピングパルスPch,Pch…,Pch、(b)〜(d)はモータ11の駆動電圧が通常である場合の駆動パルス、モータ電流および検出信号、(e)〜(g)はモータ11の駆動電圧が高い場合の駆動パルス、モータ電流および検出信号をそれぞれ示す。なお、図6においてチョッピングパルスPch,Pch,…Pchをハイレベルのパルス信号として示しているが、スイッチM2,M4に出力されるときにはローレベルのパルス信号にされる。
図5に示すように、チョッピングパルスPch,Pch…Pchの出力パターンを一定として、モータ11の印加電圧(駆動電圧)を変化させると、印加電圧が高くなるに従ってチョッピングパルスPchにより得られる検出信号のピーク値は低くなったり高くなったり波をうつように変化する。これは、駆動電圧が変化すると、モータ11のステップ駆動後に生じるロータの振動時期や周期が変化して、モータ11に生じる誘起電流Ie,Ieの発生タイミングが前後にずれたり発生周期が変化したりすることに起因する。
例えば、図6(b),(c)に示すように、通常時の駆動パルスAが出力された際には、タイミングt1a〜t3aにピークとなる誘起電流Ieが発生するのに対して、図6(e),(f)に示すように、高電圧時の駆動パルスBが出力された際には、少しずれたタイミングt1b〜t3bでピークとなる誘起電流Ieが発生する。
そのため、誘起電流Ieを放出するチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンが、図6(a)に示すように常に一定であると、通常電圧時の誘起電流Ieとはタイミングが整合して、図6(d)に示すように信号レベルの高い検出信号が得られる場合でも、高電圧時の誘起電流Ieとはタイミング不整合が生じて、図6(g)に示すように信号レベルの低い検出信号しか得られない場合が生じる。図6(g)の検出信号では、回転/非回転を判別するしきい値電圧Vthより検出信号の信号レベルが上回らないので、モータ11は回転していても非回転と判別されてしまう。
図5や図6の例は、駆動電圧が通常電圧と高電圧とに変化した場合を示すものであるが、例えば、駆動電圧が低く変化した場合や、周囲温度が大きく変動した場合などにも、同様に誘起電流Ieの発生パターンが変化して、それにより検出信号のピーク値が大きくなったり低くなったり変化して、低くなったときにはしきい値電圧Vthを上回らずに、モータ11が回転していても非回転と判別される場合が生じる。
そこで、本実施形態の電子時計1においては、環境変化に起因する誘起電流Ieの発生タイミングの変化に対応させて、次のような制御処理を行って、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンを変化させ、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力タイミングと誘起電流Ieの発生タイミングとの不整合が修正されるようになっている。
図7は、制御部により実行されるモータ駆動処理の処理手順を示すフローチャートである。
このモータ駆動処理は、電子時計1が時刻表示モードにある場合に、常に実行されるものである。このモータ駆動処理では、モータの駆動パルスを出力するタイミングまで待機し、ステップS1で第1〜第4スイッチM1〜M4を制御してモータ11に所定の駆動パルスを出力してモータを駆動する。このステップS1において駆動ステップが行われる。
次に、ステップS2において、駆動パルスの出力開始点或いは出力終了点からタイミングを計測し、現在選択されているチョッピングパターンに従ってチョッピングパルスPch,Pch,…Pchを出力する。それにより、第2スイッチM2または逆極性のときには第4スイッチM4をオン・オフ動作させる。ここで、現在選択されているチョッピングパターンとは、ROM21の制御データに含まれる複数種のパターンデータ21a〜21nのうち何れか1つに対応するものである。このようなチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力によって、モータ11の誘起電流Ieが誘起信号検出部13に放出される。このステップS2において信号放出ステップが行われる。その後、ステップS3において、誘起信号の検出を行う。この場合、その検出信号をしきい値電圧Vthと比較して検出を行う。このステップS3において検出ステップが行なわれる。
続いて、ステップS4において、制御部20は誘起信号検出部13からの比較結果の信号を入力して、モータ11が回転したか否かの判別を行う。このステップS4において判別ステップが行われる。そして、検出信号がしきい値電圧Vthを上回ったことを示す信号が入力されれば、モータ回転と判別して、そのままステップS1に戻る。
そして、上記ステップS1〜S4のループ処理が繰り返されることで、モータ11に所定周期で通常の駆動パルスが繰り返し出力されて、モータ11が1ステップずつ間欠的に回転していくとともに、1ステップの回転ごとに回転したか否かの判別が行われていく。
ステップS4の判別処理の結果、検出信号がしきい値電圧Vthを超えてなく、No側に移行した場合には、先ず、ステップS5において、モータ11が回転しなかった場合を考慮して、補正用の駆動パルスを出力する。これにより、モータ11が非回転であった場合には、同一極性の補正駆動パルスによりモータ11が1ステップ分回転するし、モータ11が回転したのに回転を示す検出信号が得られなかった場合には、同一極性の駆動パルスが2回続いて出力されることによりモータ11は余分な回転を行わない。
さらに、ステップS6において、環境変化に伴ってチョッピングパルスPchの出力タイミングに不整合が生じて検出信号が低くなっている場合を考慮して、誘起電流Ieを放出させるチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンを変更する処理を行う。すなわち、ROM21中のパターンデータ21a〜21nのうち、現在選択されているパターンデータを他のものに切り換える。このステップS6においてパターン変更ステップが行われる。
そして、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンを変更したら、モータ11のステップ駆動をさらに続けるためにステップS1に戻る。
このように、モータ11が非回転と判別された場合に、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンが変更されることで、二次電池19の出力電圧や周囲温度の変動など、環境の変化に伴ってチョッピングパルスPchの出力タイミングと誘起電流Ieの発生タイミングとに不整合が生じた場合でも、次のモータ11のステップ駆動からは異なる出力パターンのチョッピングパルスPch,Pch,…Pchが出力されて、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力タイミングと、誘起電流Ieの発生タイミングとの不整合が高い確率で修正されることとなる。
従って、次のステップ駆動からは、環境の変化に適合したチョッピングパルスPch,Pch,…Pchが出力されることになって、モータ11の回転時に非回転と判別されることが回避される。
次に、チョッピングパルスの出力パターンの変更による効果について具体的に説明する。
図8には、2種類のチョッピングパルスを用いた場合における検出信号のピーク値の変化を表わしたグラフを、図9には、チョッピングパルスの出力パターンを変化させた場合の回転検出に関わる信号の変化を説明するタイミングチャートを示す。
チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンとして一種類の出力パターン(図8の出力パターンAや出力パターンB)を用いた場合、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchによって得られる検出信号のピーク値は、駆動パルスの電圧変動などによって低くなったり高くなったり波をうつように変化する。そして、検出信号のピーク値が回転判別用のしきい値電圧Vthを下回ってしまう場合も生じる。
しかしながら、図8に示すように、2種類の出力パターンA,Bを用いた場合、検出信号のピーク値を示す特性線は、波の山や谷となる部分の位相がずれて、一方の出力パターンAでは検出信号のピーク値がしきい値電圧Vthを下回ってしまう場合でも、他方の出力パターンBでは検出信号のピーク値がしきい値電圧Vthを上回る状態とすることができる。
つまり、図9(a),(b)に示すように、電圧の高い駆動パルスが出力されるようになって、誘起電流Ie,Ie,Ieのピーク点がタイミングt1b〜t3bにずれ、さらに、図9(c),(d)に示すように、出力パターンAのチョッピングパルスPch,Pch,…Pchが、誘起電流Ieの発生タイミングと不整合の状態となり、何れのチョッピングパルスPch,Pch,…Pchによっても、しきい値電圧Vthを上回る検出信号が得られなくなったとする。
この場合、モータ駆動処理(図7)のステップS3,S4の回転検出および判別処理によって、一度はモータ11が回転していても非回転と判別されてしまうが、続くステップS6のチョッピングパターン変更処理において、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンが、図9(e)の出力パターンBに変更されることとなる。そして、これらの出力パターンA,Bの違いによって、出力パターンBのチョッピングパルスPch,Pch,…Pchは、誘起電流Ieの発生タイミングと整合したものとなって、図9(f)に示すように、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchによる何れかの検出信号がしきい値電圧Vthを超えることとなる。
従って、モータ11の次のステップ駆動からは、環境の変化に適合して、モータ11の回転が確実に行われ、モータ11が回転しているのに非回転と判別されることによる無駄な制御(例えば補正駆動パルスの出力など)が省かれて、消費電力の低減が図られる。
図10には、チョッピングパルスのパターン変化例を表わした説明図を示す。
モータ駆動処理(図7)のステップS6で実行されるチョッピングパターン変更処理においては、例えば、次のようなチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンの変更例を適用することができる。
例えば、図10(a)〜(c)に示すように、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力開始タイミングを変更してチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの位相をずらす変更例を適用できる。この場合、図10(a)の出力パターンAから図10(c)の出力パターンCへの変更ならびにその逆の変更など、位相が180°ずれるような変更としても良いし、図10(a)の出力パターンAから図10(b)の出力パターンBへの変更ならびにその逆の変更など、位相を90°ずらすような変更としても良い。
このような変更によっても、一方の出力パターンで検出信号のピーク点がしきい値電圧Vthを超えない状態となった場合に、他方の出力パターンにおいて検出信号のピーク点がしきい値電圧Vthを超える状態へと、高い確率で変化させることができる。位相の変化は例えば30°〜330°など小さな変化を含む範囲で、上記の効果が奏される。
また、例えば、図10(a)と図10(d)に示すように、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力周期を、例えば2倍の周期などに変更したり、これを元に戻す変更を適用することもできる。また、図10(a)と図10(e)に示すように、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchのデューティ比を、例えば比率1から比率1/3へと変更したり、これを元に戻す変更を適用することもできる。
誘起電流の発生パターンは、駆動電圧や周囲温度だけにより変化するのではなく、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンを変化させることによっても、誘起電流の発生パターンは変化する。従って、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力周期やデューティ比を変更するだれでも、誘起電流の発生パターンが少し変化して、それにより、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchと誘起電流の発生タイミングとの整合性が高い確率で回復することとなる。
また、二者択一的な変更だけでなく、複数の出力パターンA〜Eを用意しておきこれらを順に切り換えていったり種々の条件に基づいて所定の出力パターンへ切り換えていくような変更態様を採用しても良い。このような複数のチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンA〜Eは、ROM21の制御データにパターンデータ21a〜21nとして書き込んでおき、使用するパターンデータ21a〜21nを切り換えることで容易に変更することができる。
以上のように、この実施の形態の電子時計1およびモータ駆動装置によれば、例えば電池の消耗や二次電池の満充電などによりモータ11の駆動電圧が変化したり、或いは、周囲温度が大きく変動したりして、モータ11のステップ駆動後に発生する誘起電流Ieの振動パターンが変化して、回転判別用の大きなの検出信号が得られなくなった場合でも、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンが自動的に変更されることで、続く、ステップ駆動からは誘起電流Ieの振動パターンとチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの整合性が回復して、回転判別用の大きな検出信号が得られることとなる。
従って、モータ11が回転しているのに非回転と連続的に誤判別されてしまうことが回避され、例えば、補正駆動パルスの出力やその他回転を補うための制御処理が無駄に実行されてしまうことが省かれて、無駄に消費電力が増加するのを防ぐことができる。
また、制御データとして複数種類のパターンデータ21a〜21nを用意しておき、これらのうちチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力制御に使用するパターンデータを切り換えることで、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンを変更する構成なので、デジタル処理により一定のパターン変更を簡単確実に実現することができる。
また、この実施の形態のモータ駆動装置は、極性の異なる駆動信号を交互に出力する構成であり、また、非回転と検出された場合に補正駆動パルスを出力する構成なので、1ステップずつ間欠的に回転させてこの回転により時刻を表示する電子時計のモータ11の駆動に適したものとなる。
さらに、モータ11を駆動するためのスイッチM1〜M4と、モータ11から誘起電流を放出させるスイッチM2,M4とを共通の素子を流用しているので、回路を構成する素子数の低減も図られている。なお、モータ11を駆動するためのスイッチM1〜M4とは別に、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchを受けてモータ11の両端子をグラウンドに短絡させたりグラウンドから切断したりするスイッチを設け、これにより信号放出手段を構成することもできる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、一度、非回転と検出されたら次のステップ駆動からチョッピングパルスの出力パターンを変更すると説明したが、例えば、2回や3回連続で非回転と判別されたらその次からチョッピングパルスの出力パターンを変更したり、或いは、非回転と検出される割合が一定の割合に達したらチョッピングパルスの出力パターンを変更するように構成しても良い。
また、非回転と判別されたら補正駆動パルスを出力してからチョッピングパターンの変更処理を行っているが、逆の順序でこれらの処理を実行しても良い。
また、上記実施形態では、制御データに含まれるパターンデータ21a〜21nを用いてチョッピングパルスPch,Pch,…Pchを所定パターンで出力したり、その出力パターンを変更する構成を示したが、例えば、カウンタによるタイミング計測によってチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力開始タイミングをずらすようにしたり、或いは、チョッピングパルスPch,Pch,…Pchをアナログ回路によって生成するとともに、アナログ回路の特性を変化させてチョッピングパルスPch,Pch,…Pchの出力パターンを変更するなど、種々の構成を適用可能である。
その他、モータの構造、モータに駆動パルスを出力する回路構成、誘起信号を検出する回路構成など、実施の形態で述べた細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態の電子時計の内部構成を示すブロック図である。 モータとモータ駆動部と誘起信号検出部の詳細を示した構成図である。 モータの1ステップの駆動動作を説明するタイミングチャートである。 モータの複数ステップの駆動動作の一連の流れを説明するタイミングチャートである。 同一のチョッピングパルスを用いた場合における検出信号のピーク値の変化を表わしたグラフである。 駆動パルスの電圧レベルが変化した場合における回転検出に関わる信号の変化を説明するタイミングチャートである。 制御部により実行されるモータ駆動処理の処理手順を示すフローチャートである。 2種類のチョッピングパルスを用いた場合における検出信号のピーク値の変化を表わしたグラフである。 チョッピングパルスの出力パターンを変化された場合における回転検出に関わる信号の変化を説明するタイミングチャートである。 チョッピングパルスのパターン変化例を示す説明図である。
符号の説明
1 電子時計
11 モータ
12 モータ駆動&誘起信号放出部
13 誘起信号検出部
14 発振回路
15 分周回路
17 ソーラパネル
19 二次電池
20 制御部
21 ROM
21a〜21n チョッピングパターンデータ
M1〜M4 第1〜第4スイッチ
M5,M6 第5,第6スイッチ
131 比較器
Pa,Pb 駆動パルス
Ph 補正駆動パルス
Pch チョッピングパルス(タイミング信号)

Claims (11)

  1. モータをステップ駆動する駆動手段と、
    前記モータの誘起信号を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出される誘起信号を放出するためのタイミング信号に基づいて前記誘起信号を前記検出手段へ放出させる信号放出手段と、
    前記検出手段の検出に基づいて前記モータが回転したか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記モータが回転していないと判別された場合に前記タイミング信号の出力パターンを変更するパターン変更手段と、
    を備えていることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記パターン変更手段は、
    前記タイミング信号の出力開始タイミングをずらすことを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 前記パターン変更手段は、
    前記タイミング信号の出力周期を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 前記パターン変更手段は、
    前記タイミング信号のデューティ比を変更することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. 前記タイミング信号の出力パターンを表わす複数種類のパターンデータが格納された記憶手段と、
    前記複数種類のパターンデータの何れかに基づいて前記タイミング信号を出力するタイミング制御手段と、
    を備え、
    前記パターン変更手段は、
    前記タイミング制御手段が使用するパターンデータを前記複数種類のパターンデータの中から他のパターンデータに切り換える構成であることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  6. 前記駆動手段は、1回の駆動信号の出力ごとに該駆動信号の極性を反転させる構成であることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  7. 前記駆動手段は、前記判別手段によりモータが回転していないと判別された場合に、直前に出力した駆動信号と同一極性で、該駆動信号より駆動電力の大きな補正駆動信号を出力することを特徴とする請求項6記載のモータ駆動装置。
  8. 前記駆動手段は、
    モータの一方の端子に駆動電位を接続/遮断する第1スイッチ、および、この一方の端子に基準電位を接続/遮断する第2スイッチと、
    前記モータの他方の端子に駆動電位を接続/遮断する第3スイッチ、および、この他方の端子に基準電位を接続/遮断する第4スイッチと、を備え、
    前記検出手段は、
    誘起電流を流して電圧に変換する検出抵抗と、
    前記モータの一方の端子から前記検出抵抗へ誘起電流を出力/遮断する第5スイッチと、
    前記モータの他方の端子から前記検出抵抗へ誘起電流を出力/遮断する第6スイッチと、を備え、
    前記信号放出手段は、
    前記第2スイッチと前記第4スイッチにより構成されていることを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  9. モータをステップ駆動する駆動ステップと、
    前記モータの誘起信号の検出を行う検出ステップと、
    この検出ステップにより検出される誘起信号を放出するためのタイミング信号に基づいて前記誘起信号を放出させる信号放出ステップと、
    前記検出ステップの検出に基づいて前記モータが回転したか否かを判別する判別ステップと、
    該判別ステップで前記モータが回転していないと判別された場合に前記タイミング信号の出力パターンを変更するパターン変更ステップと、
    を含むことを特徴とするモータ駆動方法。
  10. 前記パターン変更ステップは、
    前記タイミング信号の出力開始タイミングをずらすか、前記タイミング信号の出力周期を変化させるか、或いは、前記タイミング信号のデューティ比を変化させるステップであることを特徴とする請求項9に記載のモータ駆動方法。
  11. 請求項1〜8の何れか1項に記載のモータ駆動装置と、
    このモータ駆動装置内のモータの回転運動により回転して時刻を指し示す指針と、
    を備えたことを特徴とする電子時計。
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