JP2010028565A - 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010028565A
JP2010028565A JP2008188877A JP2008188877A JP2010028565A JP 2010028565 A JP2010028565 A JP 2010028565A JP 2008188877 A JP2008188877 A JP 2008188877A JP 2008188877 A JP2008188877 A JP 2008188877A JP 2010028565 A JP2010028565 A JP 2010028565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
processing
highlight
display
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008188877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5242274B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Watanabe
一弘 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2008188877A priority Critical patent/JP5242274B2/ja
Publication of JP2010028565A publication Critical patent/JP2010028565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5242274B2 publication Critical patent/JP5242274B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】データ放送コンテンツに対して、好適にハイライトオブジェクトを検出する。
【解決手段】情報処理装置は、描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び描画オブジェクトに対する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じるオブジェクト情報により示される描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、ハイライトオブジェクトとユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、ユーザによる操作に対して、処理データベースに基づく処理を実行する処理手段とを、少なくとも備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばデジタル放送に含まれるデータ放送コンテンツを表示する情報処理装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報処理装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
テレビ放送では、情報番組や、ニュース番組や、ドラマ番組や、映画番組等の多種多様な番組が放送されており、ユーザは、これらのテレビ番組を好みに応じて視聴することができる。特に、近年では、BS(Broadcast Satellite)デジタル放送や地上デジタル放送が開始されたことに伴い、本格的なデータ放送サービスが開始された。
従来、データ放送コンテンツに対しては、ユーザは、上下左右へのフォーカスの移動を指示するための方向キーや決定を指示するための決定キーを備えるリモートコントローラ(以下、“リモコン”と称する)を操作することにより、データ放送コンテンツをインタラクティブに操作することができる。しかしながら、リモコンを用いた操作であるがゆえに、操作性が悪いという技術的な問題点を有していた。
このため、データ放送コンテンツを記述するための規格であるBML(Broadcast Markup Language)がリモコンでの操作しか想定していないという前提の下で、特許文献1や2に開示されたように、ポインティングデバイスを用いた操作を行うための技術が開発されている。
特開2003−60593号公報 特開2006−345392号公報
上述した特許文献1や2に開示された技術では、BMLで規定されているナビゲーション特性(nav−index)を用いて、ユーザが選択可能な(言い換えれば、フォーカスを遷移させることができる)描画オブジェクトを認識したり、或いはフォーカスの遷移の順序や、実行時の処理等を解析している。しかしながら、ユーザが選択可能な描画オブジェクトのうちナビゲーション特性を用いて認識することができる描画オブジェクトは、BMLを用いてマークアップ記述されたデータ放送コンテンツ内でナビゲーション特性が付与された描画オブジェクトに限定されてしまう。
他方で、現状のデータ放送コンテンツでは、ユーザとの対話処理やコンテンツの動作制御等のためにECMAScript等のスクリプトを多く用いて記述されたコンテンツが急増している。このようなスクリプトを用いたコンテンツにおいては、上述のナビゲーション特性を用いた描画オブジェクトの認識やフォーカスの遷移の順序や、実行時の処理等の解析を行うことができないという技術的な問題点を有している。つまり、スクリプトを用いたデータ放送コンテンツに対しては、上述した技術では、ユーザが選択可能な描画オブジェクト(つまり、ハイライトオブジェクト)の認識が行えないという技術的な問題点がある。結果、リモコンに備えられる移動キー、或いは決定キーによる操作などのハイライトオブジェクトに依存する処理の抽出も困難となるという技術的な問題点を有している。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば、オブジェクト情報とスクリプト情報とが、互いに独立して記述されるデータ放送コンテンツ等の各種コンテンツに対して、ユーザによる操作などによって選択可能な描画オブジェクトを好適に検出することを可能とならしめる情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、前記コンテンツを表示画面上に表示する表示手段に対して、前記コンテンツを出力する出力手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理手段とを備える。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理方法は、少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得工程と、前記コンテンツを表示画面上に表示する表示工程に対して、前記コンテンツを出力する出力工程と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出工程と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出工程と、前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成工程と、前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理工程とを備える。
上記課題を解決するために、本発明のコンピュータプログラムは、少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、前記コンテンツを表示画面上に表示する表示手段に対して、前記コンテンツを出力する出力手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理手段とを備える情報処理装置に備えられるコンピュータを制御するためのコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記取得手段、前記表示手段、前記出力手段、前記第1検出手段、前記第2検出手段、前記生成手段及び前記処理手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
以下、発明を実施するための最良の形態として、本発明の情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラムに係る実施形態の説明を進める。
(情報処理装置の実施形態)
本発明の情報処理装置に係る実施形態は、少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、前記コンテンツを表示画面上に表示する表示手段に対して、前記コンテンツを出力する出力手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理手段とを備える。
本発明の情報処理装置に係る実施形態によれば、取得手段の動作により、コンテンツが取得される。取得されたコンテンツは、表示手段の動作により、表示画面上に表示される。ここに、本実施形態における「コンテンツ」は、オブジェクト情報とスクリプト情報とを含んでいる。本実施形態における「オブジェクト情報」は、表示画面上に実際に表示される(言い換えれば、描画される)少なくとも1つの描画オブジェクトを示す情報であって、例えば描画オブジェクトの種類や表示位置や画像を示す。また、本実施形態における「スクリプト情報」は、描画オブジェクトに対するユーザによる所定の操作などに応じて実行される処理を示す情報であり、例えば処理を規定するスクリプトそのものを示す。特に、本実施形態に係る「コンテンツ」では、オブジェクト情報とスクリプト情報とが明確に分離された状態で記述されている。このようなコンテンツとして、例えばBSデジタル放送や地上デジタル放送に重畳されて放送されるデータ放送コンテンツ等が一例としてあげられる。もちろん、本実施形態における「コンテンツ」がデータ放送コンテンツに限定されることはなく、オブジェクト情報(言い換えれば、表示画面における描画オブジェクトそのものを示す情報)と、スクリプト情報(言い換えれば、表示画面に表示された描画オブジェクトに対して行われる処理そのものを示す情報)とが分離された状態で記述されているコンテンツであれば、本実施形態に係るコンテンツの一例となり得る。
このようなコンテンツ(典型的には、データ放送コンテンツ)は、一般的に、リモコンを用いた操作が前提として設計されている。ここに、「ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクト」とは、少なくともユーザによる操作によって実行される何らかの処理と関連づけられる描画オブジェクトを示す趣旨であって、例えば、ユーザが現在着目している状態を示すフォーカスが遷移可能な描画オブジェクトや、選択可能な(言い換えれば、実行可能な)描画オブジェクトを示す。このようなハイライトオブジェクトは、例えば、ユーザによってリモコンに配置される方向キー操作によって、ユーザが現在着目している状態を示すフォーカスが遷移され(言い換えれば、選択され)、更に、決定キー操作によって、関連付けられる処理が実行されるように設計される描画オブジェクトを示す。或いは、フォーカスが遷移されることのない描画オブジェクトであっても、例えば、該描画オブジェクトと何らかの関連を有するキー操作によって、該描画オブジェクトに関連付けられる処理スクリプトが実行されるように設計されるものもある。
このとき、オブジェクト情報とスクリプト情報とが分離された状態で記述されているコンテンツにおいては、例えば、描画オブジェクトを示すオブジェクト情報中に、該描画オブジェクトに対するユーザによる操作が実行される場合の処理を規定するスクリプト情報が含まれるよう記述されることはなく、オブジェクト情報と、スクリプト情報とが互いに独立した状態で記述されている。そのため、このようなコンテンツにおいては、典型的には、コンテンツの処理上、実際のフォーカスに依存することなく、ユーザによる操作に対応する処理によって、あたかもユーザによる操作に基づいてフォーカスされ得る(言い換えれば、見かけ上フォーカスされ得る)ハイライトオブジェクトに関連付けられる処理が実行されるよう構成されている。ここで、見かけ上フォーカスされるハイライトオブジェクトとは、コンテンツ処理上の実際のフォーカスとは必ずしも係ることなく、ユーザによる操作(典型的には、フォーカスを示すカーソルの移動操作)などによって、現在選択されているものであるかのように他の描画オブジェクト(或いは、他のハイライトオブジェクト)と区別可能な態様で表示される(つまり、ハイライト表示される)ハイライトオブジェクトを示す趣旨である。尚、本発明に係る実施形態においては、このような見かけ上のフォーカスを「フォーカス」として記載する。
つまり、典型的には、このようなコンテンツにおいては、描画オブジェクト自身は、ユーザと対話するための機能を備えておらず、ユーザによる操作に対する処理が、処理スクリプトに規定される処理によって実行されることで、例えば、フォーカスが位置するハイライトオブジェクトがハイライト表示される、或いはフォーカスが位置するハイライトオブジェクトに関連付けられる処理が実行される。
ところで、このようなコンテンツでは上述のように描画オブジェクトと処理スクリプトとが分離された状態で記述されているため、ユーザによる操作が行われる場合、適切な処理を実行するためには、該コンテンツに含まれる描画オブジェクトと該ハイライトオブジェクトに対応する処理とが互いに関連付けられて認識されている必要がある。本実施形態では、このような描画オブジェクトと処理スクリプトとが分離して記述されるコンテンツにおいて、好適にハイライトオブジェクトを検出するとともに、夫々のハイライトオブジェクトに関連付けられる処理を検出することで、ユーザによる操作に対して直感的な操作を提供する。
このような直感的な操作を提供するため、本実施形態では、第1検出手段の動作により、オブジェクト情報が示す少なくとも1つの描画オブジェクトのうちユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトが検出される。ハイライトオブジェクトが複数存在する場合には、複数のハイライトオブジェクトが検出されることは言うまでもない。このとき、第1検出手段は、典型的には、コンテンツの表示中に実行され得る割り込み事象によって変化が生じるオブジェクト情報に示される描画オブジェクトをハイライトオブジェクトとして検出する。ここに、オブジェクト情報に生じる変化とは、例えば、後に詳述するように、該オブジェクト情報に示される描画オブジェクトのコンテンツ上での表示の態様に生じる変化などであって、典型的には、上述したフォーカスの遷移に伴う描画オブジェクトのハイライト表示に起因するものである。つまり、何らかの割り込み事象によって描画オブジェクトがハイライト表示される場合、該描画オブジェクトを示すオブジェクト情報には何らかの変化が生じるため、このような変化を検出することで第1検出手段によるハイライトオブジェクトの検出が行われる。
また、第2検出手段の動作により、検出されるハイライトオブジェクトに対してユーザによる操作が行われる場合に実行される処理が検出される。具体的には、例えば、フォーカスが位置する所定のハイライトオブジェクトからユーザによる操作によってフォーカスが遷移する場合のフォーカスの移動先、該所定のハイライトオブジェクトに対してフォーカスが遷移してきた場合に実行される処理或いは該所定のハイライトオブジェクトが選択された場合に実行される処理が検出される。尚、ここでは、ハイライトオブジェクトに対して行い得る全ての操作によって実行される全ての処理が検出されることが好ましい。また、ハイライトオブジェクトが複数存在する場合には、複数のハイライトオブジェクトの夫々に、ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理が検出されることは言うまでもない。
その後、生成手段の動作により、ハイライトオブジェクト(つまり、第1検出手段による検出結果)と、該ハイライトオブジェクトに対してユーザによる操作が行われる場合に実行される処理(つまり、第2検出手段による検出結果)とが夫々対応付けられて格納される処理データベースが生成される。具体的には、例えば、第1のハイライトオブジェクトと、該第1のハイライトオブジェクトに対してユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とを対応付けると共に、第1のハイライトオブジェクトとは異なる第2のハイライトオブジェクトと、該第2のハイライトオブジェクトに対してユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とを対応付ける処理データベースが生成される。
以上説明した処理の後に又は並行して、リモコンなどを用いたユーザによる操作が表示画面上に表示されるコンテンツに対して行われる場合、処理手段の動作によって、処理データベースを参照しながら、ユーザにより指定されるハイライトオブジェクトに対してフォーカスが遷移される場合又は選択される場合に実行されるべき処理が行われる。
尚、本実施形態においては、表示手段は、情報処理装置の構成要素として含まれていてもよい。このような構成として、ディスプレイ一体型の情報機器(例えば、テレビ等)が一例としてあげられる。或いは、表示手段は、情報処理装置の外部の構成要素として構成されていてもよい。このような構成として、ディスプレイと別体の情報機器(例えば、ディスプレイに接続されるパソコン本体や、DVD/BDレコーダ等)が一例としてあげられる。
本発明の情報処理装置に係る実施形態の一の態様では、前記第1検出手段は、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記割り込み事象によって表示の態様に変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出する。
この態様によれば、典型的に、何らかの割り込み事象によって描画オブジェクトがハイライト表示される場合、該描画オブジェクトの表示の態様の変化に伴って生じるオブジェクト情報の変化を検出することで、第1検出手段によるハイライトオブジェクトの検出が行われる。
このとき、第1検出手段は、オブジェクト情報における、例えば、描画オブジェクトとして表示されるテキストを規定する要素内容、表示される画像データを規定する要素属性、或いはCSS(Cascading Style Sheet)特性のパラメータなどに着目してオブジェクト情報に生じる変化を検出する。
このように構成することで、ハイライト表示される描画オブジェクトであって、フォーカスの遷移などユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトをより高精度に検出することが可能となる。
本発明の情報処理装置に係る実施形態の他の態様では、前記第1検出手段は、前記スクリプト情報及び前記オブジェクト情報の少なくとも一方に基づいて、関連付けられている前記スクリプト情報が規定する処理が前記割り込み事象によって実行される前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出する。
この態様によれば、典型的には、フォーカスが遷移されることがなく、ハイライト表示されない描画オブジェクトであって、処理が関連付けられることからユーザによる操作によって該処理が実行される(言い換えれば、選択可能な)描画オブジェクトをハイライトオブジェクトとして検出することが可能となる。
このようなフォーカスの遷移に伴うハイライト表示などによって表示の態様に変化が生じない描画オブジェクトは、割り込み事象によってオブジェクト情報に変化が生じないため、従って、オブジェクト情報が示す描画オブジェクトの表示の変化に着目していても検出することが出来ない。
また、このような描画オブジェクトを含むコンテンツは、ユーザによって、例えばリモコンに配置されるキーによる直接的な操作が可能となるように設計される。具体的には、例えば、リモコンに配置される色キーによるユーザの直接操作によって、該色キーの押下に対応する処理が実行される。このとき、表示画面に表示されるコンテンツには、ユーザに対し、該色キーによる操作、及び該操作によって実行される処理に関連付けられている描画オブジェクトが含まれる。このような描画オブジェクトは、典型的には、上述のようなフォーカスの遷移を受けず、またハイライト表示などによって表示の態様に変化が生じることがないものの、処理に関連付けられており、また、ユーザによる操作の対象となるものであり、この態様においては、このような描画オブジェクトがハイライトオブジェクトとして検出される。
上述の如く、ハイライト表示などによる変化の生じないオブジェクト情報に示される描画オブジェクトを検出するために、第1検出手段は、何らかの割り込み事象によって実行される処理を示すスクリプト情報から、該処理に関連付けられる描画オブジェクト(つまり、ハイライトオブジェクト)、或いは該描画オブジェクトを示すオブジェクト情報を示す情報を抽出する。そして、抽出される情報に基づき、割り込み事象によって実行される処理に関連づけられる描画オブジェクトの検出を行う。ここに、抽出される情報とは、スクリプト情報内に記述されるものであって、少なくとも、描画オブジェクトの内容や属性値として指定されるテキストや画像データ、或いは描画オブジェクトの要素定義に記述されるコメント文などの描画オブジェクトの特定のための情報を幾らかなりとも参照可能な情報であれば、どのような態様であっても良い。
以上の結果、表示手段に表示されるコンテンツに含まれるハイライトオブジェクトをより確実に検出することが可能となり、ユーザによる操作に対してより直感的な操作を提供することが可能となる。
上述の如く関連付けられているスクリプト情報が規定する処理が割り込み事象によって実行されるオブジェクト情報により示される描画オブジェクトをハイライトオブジェクトとして検出する情報処理装置の態様では、前記第1検出手段は、前記表示画面上に表示される前記コンテンツに対する画像処理を行うことで、関連付けられている前記スクリプト情報が規定する処理が前記割り込み事象によって実行される前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出するように構成してもよい。
このように構成すれば、第1検出手段は、例えば画像認識処理などを行うことによって、表示画面上に表示されるコンテンツにおける描画オブジェクトをより高精度に検出可能となり、更に、該画像認識処理の結果に基づいて、ハイライト表示による変化の生じないものの、割り込み事象によって実行される処理に夫々関連づけられるハイライトオブジェクトの検出を行うことが可能となる。
以上の結果、表示手段に表示されるコンテンツに含まれるハイライトオブジェクトをより確実に検出することが可能となり、ユーザによる操作に対してより直感的な操作を提供することが可能となる。
本発明の情報処理装置に係る実施形態の他の態様では、前記第1検出手段は、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象を擬似的に又は仮想的に実行することによって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出する。
この態様によれば、表示終端に表示されるコンテンツ内において、想定し得る割り込み事象を擬似的に又は仮想的に実行することで、実行される処理によってオブジェクト情報に生じる変化に基づいてハイライトオブジェクトを検出可能となる。
尚、「処理を擬似的に又は仮想的に行う」とは、例えばCPU等の上で操作を行うことを示す趣旨であって、その操作表示画面上における表示の態様に操作結果を反映させる必要はない。具体的には、例えば、シミュレーションの如き動作である。また、尚、このとき、想定し得る全ての割り込み事象が擬似的に又は仮想的に実行されることが好ましい。このように構成すれば、コンテンツ内において実行され得る全ての処理に対して夫々関連づけられるハイライトオブジェクトを好適に検出することが可能となる。
以上の結果、表示手段に表示されるコンテンツに含まれるハイライトオブジェクトをより確実に検出することが可能となり、ユーザによる操作に対してより直感的な操作を提供することが可能となる。
本発明の情報処理装置に係る実施形態の他の態様では、前記表示画面上に表示される前記コンテンツの表示の態様に変化が生じる場合に、前記第1検出手段による前記ハイライトオブジェクトの検出及び前記第2検出手段による前記処理の検出を再実行するように前記第1検出手段及び前記第2検出手段を制御するとともに、前記生成手段により生成される処理データベースを更新するよう制御するように前記生成手段を制御する更新制御手段を更に備える。
この態様によれば、何らかの割り込み事象、或いはその他の処理によって表示画面に表示されるコンテンツの表示の態様に所定の変化が生じる場合に、上述の通り、第1検出手段によるハイライトオブジェクトの検出及び第2検出手段による該ハイライトオブジェクトに対してユーザによる操作が行われる場合に実行される処理の検出が実行されるとともに、該検出の結果に基づいて生成手段による処理データベースの更新(言い換えれば、再生成)が実行される。
このとき、コンテンツの表示の態様における所定の変化とは、典型的には、表示される描画オブジェクトの増減など、特にユーザによる操作などの割り込み事象に影響を及ぼすものを示す趣旨である。例えば、表示される描画オブジェクトが割り込み事象によって実行される処理によって新しく追加される場合、コンテンツの好適な操作を維持するためには、追加される描画オブジェクトがハイライトオブジェクトであるか否かの検出処理や、ハイライトオブジェクトである場合には関連づけられる処理の検出が必要となる。そのため、このように構成すれば、コンテンツ状態の変化に応じて、ハイライトオブジェクトと、夫々のハイライトオブジェクトに関連付けられる処理とが格納される処理データベースが更新されるため、常に好適なコンテンツの操作が保証される。
尚、コンテンツの表示の態様における変化の具体例として、描画オブジェクトを示すオブジェクト情報に含まれる可視属性、などが挙げられる。一般的に、データ放送などに用いられるBMLによって記述されるコンテンツにおいては、描画オブジェクトは処理によって新規に生成されることや、消滅することはなく、一時的に該描画オブジェクトを示すオブジェクト情報に含まれる可視属性を変更することで、ユーザから見て存在しているか否かを制御可能となる。
以上のことから、表示画面に表示されるコンテンツの表示の態様に即して処理データベースを更新することが可能となる。
本発明の情報処理装置に係る実施形態の他の態様では、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトの前記表示画面上での表示位置を検出する第3検出手段を更に備え、前記処理手段は、前記表示画面上の所望の表示位置を指定可能なポインティングデバイスを用いて前記ユーザが前記ハイライトオブジェクトの表示位置を指定した場合に、前記処理データベースに基づいて、前記ユーザにより指定される前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行されるべき処理を実行する
この態様によれば、第3検出手段の動作により、第1検出手段により検出されるハイライトオブジェクトの表示画面上における表示位置(或いは、表示座標)が検出される。尚、ハイライトオブジェクトが複数存在する場合には、複数のオブジェクト夫々の表示位置が検出されることが好ましい。
このように構成することで、ポインティングデバイスを用いたユーザによる操作が、表示画面上に表示されるコンテンツに対して行われる場合、ユーザが指定した位置が、第3検出手段により検出されたハイライトオブジェクトの表示位置と一致する又は含まれる場合には、ハイライトオブジェクトに対応するユーザによる操作(例えば、選択操作や決定操作)が行われるものと認識される。そして、処理手段の動作により、処理データベースを参照しながら、ユーザが指定したハイライトオブジェクトに対してフォーカスが遷移してきた場合又は選択された場合に実行されるべき処理が行われる。
その結果、例えばリモコンを用いた操作を前提として設計されているコンテンツに対して、ポインティングデバイスを用いる操作を行うことができる。特に、ハイライトオブジェクト(つまり、オブジェクト情報により特定される要素)と、該該ハイライトオブジェクトに対して行われる操作によって実行される処理(つまり、スクリプト情報に特定される要素)との対応付けを示す処理データベースを生成しているため、スクリプトプログラムを用いて記述されたコンテンツに対しても、ポインティングデバイスを用いた操作を実現することが可能となる。
以上の結果、ポインティングデバイスを用いたユーザによる操作に対しても、直感的な操作を提供することが可能となる。
本発明の情報処理装置に係る実施形態の他の態様では、前記コンテンツは、データ放送コンテンツである。
この態様によれば、例えばBSデジタル放送や地上デジタル放送に重畳されて放送されるデータ放送コンテンツに対して、上述した各種効果を好適に享受することができる。
本発明の情報処理装置に係る実施形態の他の態様では、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の夫々は、BML(Broadcast Markup Language)のAプロファイルで記述されている。
この態様によれば、例えばECMAScriptを含むBMLを用いて記述されているデータ放送コンテンツに対して、上述した各種効果を好適に享受することができる。
(情報処理方法の実施形態)
本発明の情報処理方法に係る実施形態は、少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得工程と、前記コンテンツを表示画面上に表示する表示工程に対して、前記コンテンツを出力する出力工程と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出工程と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出工程と、前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成工程と、前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理工程とを備える。
本発明の情報処理方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報処理装置に係る実施形態が享受することができる各種効果と同様の効果を享受することができる。
尚、上述した本発明の情報処理装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明の情報処理方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、前記コンテンツを表示画面上に表示する表示手段に対して、前記コンテンツを出力する出力手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理手段とを備える情報処理装置に備えられるコンピュータを制御するためのコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記取得手段、前記表示手段、前記出力手段、前記第1検出手段、前記第2検出手段、前記生成手段及び前記処理手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報処理装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報処理装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム製品の実施形態)
本発明のコンピュータ読取可能なコンピュータプログラム製品に係る実施形態は、少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、前記コンテンツを表示画面上に表示する表示手段に対して、前記コンテンツを出力する出力手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理手段とを備える情報処理装置に備えられるコンピュータを制御するためのコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記取得手段、前記表示手段、前記出力手段、前記第1検出手段、前記第2検出手段、前記生成手段及び前記処理手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータ読取可能なコンピュータプログラム製品に係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の情報処理装置に係る実施形態を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報処理装置に係る実施形態として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
尚、上述した本発明の情報処理装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラム製品に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされよう。
以上説明したように、本発明の情報処理装置に係る実施形態によれば、取得手段と、出力手段と、第1検出手段と、第2検出手段と、生成手段と、処理手段とを備える。本発明の情報処理方法に係る実施形態によれば、取得工程と、出力工程と、第1検出工程と、第2検出工程と、生成工程と、処理工程とを備える。本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、コンピュータを本発明の情報処理装置に係る実施形態として機能させる。従って、スクリプトプログラムを用いて記述されたデータ放送コンテンツ等の各種コンテンツに対して、好適にハイライトオブジェクトの検出を行うことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施例では、本発明に係る情報処理装置を、データ放送コンテンツを受信・表示可能なデータ放送受信装置に適用した例について説明する。
(1)基本構成
はじめに、図1を参照して、本実施例に係るデータ放送受信装置1の基本構成について説明を進める。ここに、図1は、本実施例に係るデータ放送受信装置1の基本構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すように、データ放送受信装置1は、受信部11と、BML解釈・実行部12と、表示処理部13と、ディスプレイ14と、入力応答解析・制御部15と、データベース格納部16と、操作入力部17と、CPU18と、メモリ19と、データバス20とを備えている。
受信部11は、本発明における「取得手段」の一具体例を構成しており、放送電波を受信すると共に、放送電波に含まれるデータ放送コンテンツを取得可能に構成されている。尚、データ放送コンテンツに加えて、通常の放送コンテンツを取得するように構成してもよい。この場合、放送コンテンツのうちユーザが選択したチャンネルの番組が、ディスプレイ14に表示される。
尚、本実施例においては、データ放送コンテンツは、BMLで記述されると共に、Aプロファイルに準拠しているものとする。もちろん、これ以外のデータ放送コンテンツであってもよいことは言うまでもない。
BML解釈・実行部12は、本発明における「処理手段」の一具体例を構成しており、データ放送コンテンツを記述するBMLデータを解釈し、且つ実行可能に構成されている。また、BML解釈・実行部12は、入力応答解析・制御部15において抽出された、操作入力部17を用いたユーザによる操作に応じた処理を実行可能に構成されている。実行結果(つまり、データ放送コンテンツの表示指令)は、表示処理部13へ出力される。
表示処理部13は、本発明における「出力手段」の一具体例を構成しており、BML解釈・実行部12における実行結果に応じたデータ放送コンテンツの表示を行うようにディスプレイ14を制御可能に構成されている。
ディスプレイ14は、本発明における「表示手段」の一具体例を構成しており、表示処理部13の制御の下に、データ放送コンテンツの表示を行う。このようなディスプレイ14として、例えば液晶ディスプレイや、プラズマディスプレイや、ブラウン管ディスプレイや、有機ELディスプレイ等が一例としてあげられる。
尚、データ放送受信装置1は、ディスプレイ14を備えていないように構成してもよい。この場合、データ放送受信装置1と接続される外部のディスプレイを用いることで、後述の処理を行うことができる。
入力応答・解析制御部15は、本発明における「第1検出手段」、「第2検出手段」、「第3検出手段」及び「生成手段」の一具体例を構成しており、方向キー及び決定キーを少なくとも備えるリモコンを用いた操作により、受信部11において取得されるデータ放送コンテンツがどのように操作・実行されるかを解析する。解析結果は、処理データベースとしてデータベース格納部16に格納される。また、入力応答・解析制御部15は、操作入力部17を用いたユーザによる操作を検出すると共に、該ユーザによる操作に応じた処理を処理データベースから抽出する。その後、抽出された処理を行うように、BML解釈・実行部12を制御する。尚、入力応答・解析制御部15の更に詳細な説明については、後に具体例を交えながら詳細に説明する(図3等参照)。
データベース格納部16は、入力応答・解析制御部15において生成された処理データベースを格納可能に構成されている。
操作入力部17は、ディスプレイ14の表示画面上の任意の位置を直接的に指定可能な装置であり、例えば、タッチパネルや、マウスや、タブレットや、タッチパッド等が一例としてあげられる。
CPU18は、データ放送受信装置1全体の動作を制御可能に構成されている。
メモリ19は、データ放送受信装置1が備える各構成要素(例えば、BML解釈・実行部12や入力応答・解析制御部16やCPU18等)が動作するためのファームウェアを格納するROM領域や、データ放送受信装置1におけるデータ処理全般に使用されるRAM領域を備えている。
データバス20は、データ放送受信装置1が備える各構成要素の間でデータの入出力を行う際に利用される。
(2)動作原理
続いて、図2を参照して、本実施例に係るデータ放送受信装置1の動作原理について説明する。ここに、図2は、本実施例に係るデータ放送受信装置1の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。尚、説明の簡略化及び明確化のため、図2においては、本実施例に係るデータ放送受信装置1の動作の流れを簡単に説明し、その詳細な態様については、後に表示例を交えながら説明する(図3から図9等参照)。
図2に示すように、初めに、受信部11の動作により、データ放送コンテンツが取得される(ステップS101)。そして、取得されたデータ放送コンテンツを規定するBMLデータに基づいて、データ放送コンテンツに含まれる表示部品(言い換えれば、描画オブジェクト)がディスプレイ14の表示画面上に表示される。ここで、所定のタイミングにおいて、コンテンツの解析処理が開始されるにあたり、以前の解析結果、典型的にはデータベース格納部16に格納される処理データベースが初期化される(ステップS102)。
続いて、入力応答・解析制御部15の動作により、ステップS101において取得されたデータ放送コンテンツを記述するBMLデータを解析することで、該データ放送コンテンツに対して入力可能な非同期イベントであるハンドラが検出される(ステップS103)
ここで、個々のハンドラが仮想的又は疑似的に実行されることで、各事象に対して実行される処理の解析が行われる。具体的には、先ず、入力応答・解析制御部15の動作により、ステップS103において検出された各ハンドラが仮想的又は擬似的に実行される(ステップS105)。このとき、ハンドラの疑似実行によって、コンテンツに含まれるスクリプトにより規定される処理もまた疑似実行される。そして、このような処理の疑似実行の結果、典型的には、BMLデータにおける表示部品を示すデータにおける変化が入力応答・解析制御部15によって解析される(ステップS106)。
そして、各ハンドラの仮想的又は疑似的な実行によって実行される処理の結果、BMLデータにおける表示部品の表示に係るデータに変化が生じる場合(ステップS107:Yes)、このような変化に基づき、該表示部品が、該データ放送コンテンツにおいてユーザの操作の対象となるハイライトオブジェクトとして検出される(ステップS108)。ここに、データに生じる変化とは、例えば、BMLデータにおけるCSS特性、要素内容或いは要素属性などの変化であり、主として表示部品の表示の態様に係るものである。
本実施例においては、フォーカスされているハイライトオブジェクトは、ハイライト表示によって、ユーザにとって、フォーカスされていない他のハイライトオブジェクトと区別可能であるよう、例えば強調表示などのハイライト表示されることが好ましい。本実施例においては、このようなフォーカスされ得るハイライトオブジェクトを選択可能オブジェクトと記載する。
このような、ハイライトオブジェクトを含むデータ放送コンテンツにおいては、典型的には、コンテンツを記述するBMLデータに規定される処理により、該当するハイライトオブジェクトがハイライト表示されるように構成される。従って、ハンドラに対応する処理に応じてBMLデータにおいてハイライトオブジェクトを規定するデータに生じる変化を検出することで、ハイライト表示され得るハイライトオブジェクトであるハイライトオブジェクト(以下、選択可能オブジェクトと記載する)の検出が可能となる。
続いて、入力応答・解析制御部15の動作により、ステップS105において実行された仮想的又は疑似的な事象の結果、データ放送コンテンツ全体に影響を及ぼす大域変数に生じる変化を検出する(ステップS109)。そして、入力応答・解析制御部15は、ステップS108において検出されたハイライトオブジェクト及び大域変数における変化に基づいて、選択可能オブジェクトに関連付けられた処理の検出を行う(ステップS110)。つまり、個々の選択可能オブジェクトに対してユーザによる操作など、所定のハンドラの入力が行われる場合に実行される処理が検出される。
そして、BMLデータに規定される全てのハンドラについて解析が終了した場合(ステップS104:Yes)、次に、入力応答・解析制御部15は、上述のハンドラのうち、いずれの選択可能オブジェクトとも関連付けられていないハンドラを抽出するとともに、該ハンドラに対応する表示部品をハイライトオブジェクトとして検出する(ステップS111)。ここに、このようなハンドラに対応する表示部品とは、典型的には、フォーカスされ得ない表示部品であるものの、ユーザによる操作によって該ハンドラを実行するよう対応する表示部品である。本実施例においてはこのようなハイライトオブジェクトを操作可能オブジェクトと記載する。
そして、入力応答・解析制御部15の動作により、ステップS110及びステップS111における検出結果に基づいて、選択可能オブジェクトと該選択可能オブジェクトに対応する操作が行われることで実行される処理との対応付け、及び操作可能オブジェクトと該操作可能オブジェクトに対応する操作が行われることで実行される処理との対応付けの夫々を示す処理データベースが生成され、データベース格納部16に格納される(ステップS112)。
また、このような一連の処理の中において、非同期イベントが処理される場合(ステップS113:Yes)、入力応答・解析制御部15は、該非同期イベントによって、表示部品の可視性に変化が生じるか否かを検出、或いは判定する(ステップS114)。このとき、可視性に変化が生じていない場合(ステップS114:No)、入力応答・解析制御部15は、該非同期イベントによるBMLデータへの変化を抽出(ステップS115)し、次の事象の解析処理(例えば、ステップS105からステップS110)を実行する。尚、非同期イベントが処理されない場合(ステップS113:No)も、次の事象の解析が実行される。
そして、典型的には、本発明に係る情報処理装置の実施例は、ステップS112での処理によって生成される処理データベースに基づき、ユーザによる操作などのハンドラが行われる場合に、該ハンドラに対応する処理を実行する。
具体的には、操作入力部17を用いたユーザによる操作の入力が行われる場合、入力応答・解析制御部15の動作により該操作の入力が検出され、該操作によるハンドラが解析される。このとき、操作入力部17が、例えばマウスなどのポインティングデバイスであって、ユーザによる操作が、ディスプレイ14上の所定の位置を指定するとともに、該指定位置に表示されている表示部品(例えば、選択可能オブジェクト)を選択する操作である場合、操作入力部17を用いてユーザが指定した表示画面上の位置に、選択可能オブジェクトが表示されているか否かが判定され、該判定結果に基づきハンドラの解析が行われる。
そして、ユーザによる操作が、現在のコンテンツに対して有効なハンドラである場合(つまり、該ユーザによる操作によるハンドラが、ステップS103において抽出された、コンテンツに入力可能なハンドラである場合)には、入力応答・解析制御部15の動作により、データベース格納部16に格納されている処理データベースが参照され、操作入力部17を用いてユーザが選択した選択可能オブジェクトに対する操作を行った場合に実行される処理、或いはユーザが選択した操作可能オブジェクトに対する操作を行った場合に事項される処理が抽出される。その後、入力応答・解析制御部15の動作により、抽出された処理が実行されるようにBML解釈・実行部12が制御される。その結果、操作入力部17を用いたユーザによる操作に応じた処理が行われる。
(3)具体例
続いて、図3から図6を参照して、具体的な処理の態様について、具体的な表示例を交えながら説明を進める。ここに、図3は、データ放送コンテンツの表示例を概念的に示す平面図であり、図4及び図5は、図2のステップS105及びステップS106において解析されたハンドラ及び夫々のハンドラに対応して実行される処理の関係を示す模式図であり、図6は、処理データベースを概念的に示すデータ構造図であり、図7は、図3に示すデータ放送コンテンツに対して、ユーザによる操作によってニュースボタンにフォーカスが位置している場合の表示例を概念的に示す平面図である。
図3に示すように、データ放送コンテンツの一具体例は、表示部品として、放送局ロゴ101と、通常の放送コンテンツが表示されるテレビ映像表示欄102と、情報表示欄103と、ニュースボタン104と、天気ボタン105と、株価ボタン106とを含んでいる。また、これらの表示部品は、背景110上に配置されている。
また、データ放送コンテンツの一具体例では、ニュースボタン104と、天気ボタン105と、株価ボタン106とのいずれかにフォーカスが存在する。つまり、ニュースボタン104と、天気ボタン105と、株価ボタン106とが、選択可能オブジェクトである。その一方で、放送局ロゴ101と、テレビ映像102と、情報表示欄103とは、フォーカスが遷移することはないため、選択可能オブジェクトとはならない。
データ放送コンテンツを初めて表示する際には、フォーカスは、ニュースボタン104に存在している。ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態では、情報表示欄103にはニュースが表示される。ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの上キー、左キー又は右キーを押下した場合には、フォーカスの遷移は発生しない。他方、ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの下キーを押下した場合には、フォーカスがニュースボタン104から天気ボタン105へと遷移する。また、ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態で、リモコンの決定キーを押下した場合には、情報表示欄103又はディスプレイ14の表示画面の少なくとも一部又は全体にニュースコンテンツが表示される。
ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態では、ニュースボタン104がハイライト表示されるとともに、情報表示欄103にはニュースが表示される。このとき、ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの上キー、左キー又は右キーを押下した場合には、フォーカスの遷移は発生しない。他方、ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの下キーを押下した場合には、フォーカスがニュースボタン104から天気ボタン105へと遷移する。また、ニュースボタン104にフォーカスが存在している状態で、リモコンの決定キーを押下した場合には、情報表示欄103又はディスプレイ14の表示画面の少なくとも一部又は全体にニュースコンテンツが表示されるなど、ニュースコンテンツへの遷移が実行される。
天気ボタン105にフォーカスが存在している状態では、天気ボタン105がハイライト表示されるとともに、情報表示欄103には天気予報が表示される。このとき、天気ボタン105にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの左キー又は右キーを押下した場合には、フォーカスの遷移は発生しない。他方、天気ボタン105にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの上キーを押下した場合には、フォーカスが天気ボタン105からニュースボタン104へと遷移する。また、天気ボタン105にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの下キーを押下した場合には、フォーカスが天気ボタン105から株価ボタン106へと遷移する。また、天気ボタン105にフォーカスが存在している状態で、リモコンの決定キーを押下した場合には、情報表示欄103又はディスプレイ14の表示画面の少なくとも一部又は全体に天気予報コンテンツが表示されるなど、天気予報コンテンツへの遷移が実行される。
株価ボタン106にフォーカスが存在している状態では、株価ボタン105がハイライト表示されるとともに、情報表示欄103には株価情報が表示される。このとき、株価ボタン106にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの下キー、左キー又は右キーを押下した場合には、フォーカスの遷移は発生しない。他方、株価ボタン106にフォーカスが存在している状態で、リモコンの方向キーのうちの上キーを押下した場合には、フォーカスが株価ボタン106から天気ボタン105へと遷移する。また、株価ボタン106にフォーカスが存在している状態で、リモコンの決定キーを押下した場合には、情報表示欄103又はディスプレイ14の表示画面の少なくとも一部又は全体に株価情報コンテンツが表示されるなど、株価情報コンテンツへの遷移が実行される。
このようなデータ放送コンテンツの一具体例は、以下のBMLデータとして記述されている。特に、BMLデータは、スクリプトを定義する定義部と、表示部品を定義する定義部とが別個独立に記述されている。
−−−−−−−−−−−−BMLデータ開始−−−−−−−−−−
<?xml version="1.0" encoding="EUC-JP" ?>
<!DOCTYPE bml PUBLIC "+//ARIB STD-B24:1999//DTD BML Document//JA" "http://www.arib.or.jp/B24/DTD/bml_1_1.dtd">
<?bml bml-version="3.0" ?>
<bml>
<head>
<title>要素内容が変化するデータ放送コンテンツ</title>
<script> // スクリプト記述開始
<![CDATA[
var highlightIndex; // ハイライトID 0:ニュース 1:天気 2:株価
var goArray = new Array(); // 遷移先URI管理配列
// 初期化関数
function onload()
{
// 初期ハイライトのID
highlightIndex = 0;
// 遷移先管理配列の内容設定
goArray[0] = "news.bml"; // ニュースページのURI
goArray[1] = "weather.bml"; // 天気予報ページのURI
goArray[2] = "stock.bml"; // 株価情報ページのURI
// 初期ハイライト表示
// ニュースボタンの内容(テキスト)をハイライト表示のものに差し替え
document.getElementId("news").firstChild.data = "ニュースへ移動";
// キー入力を受ける実体を背景(docbody)に設定
document.getElementById("docbody").focus();
}
// キー入力イベントハンドラ
function keyDown()
{
// リモコンキーコードの取得
var code = document.currentEvent.keyCode;
if (code == 1) // 1:上キー
{
switch (highlightIndex) // 現在のハイライトIDによって処理を切り替える
{
case 0: // 現在のハイライトが0(ニュースボタン)
// ニュースボタンより上位置にあるものはないので何もしない
break;
case 1: // 現在のハイライトが1(天気ボタン)
// 天気ボタンからニュースボタンへハイライト移動
// 天気ボタンの内容(テキスト)を通常表示のものに差し替え
document.getElementId("weather").firstChild.data = "天気";
// ニュースボタンの内容(テキスト)をハイライト表示のものに差し替え
document.getElementId("news").firstChild.data = "ニュースへ移動";
// ハイライトIDの更新
highlightIndex = 0;
break;
case 2: // 現在のハイライトが2(株価ボタン)
// 株価ボタンから天気ボタンへハイライト移動
// 株価ボタンの内容(テキスト)を通常表示のものに差し替え
document.getElementId("stock").firstChild.data = "株価";
// 天気ボタンの内容(テキスト)をハイライト表示のものに差し替え
document.getElementId("weather").firstChild.data = "天気へ移動";
// ハイライトIDの更新
highlightIndex = 1;
break;
default:
break;
}
// 情報表示欄の更新
(略)
}
else if (code == 2) // 2:下キー
{
switch (highlightIndex) // 現在のハイライトIDによって処理を切り替える
{
case 0: // 現在のハイライトが0(ニュースボタン)
// ニュースボタンから天気ボタンへハイライト移動
// ニュースボタンの内容(テキスト)を通常表示のものに差し替え
document.getElementId("news").firstChild.data = "ニュース";
// 天気ボタンの内容(テキスト)をハイライト表示のものに差し替え
document.getElementId("weather").firstChild.data = "天気へ移動";
// ハイライトIDの更新
highlightIndex = 1;
break;
case 1: // 現在のハイライトが1(天気ボタン)
// 天気ボタンから株価ボタンへハイライト移動
// 天気ボタンの内容(テキスト)を通常表示のものに差し替え
document.getElementId("weather").firstChild.data = "天気";
// 株価ボタンの内容(テキスト)をハイライト表示のものに差し替え
document.getElementId("stock").firstChild.data = "株価へ移動";
// ハイライトIDの更新
highlightIndex = 2;
break;
case 2: // 現在のハイライトが2(株価ボタン)
// 株価ボタンより下位置にあるものはないので何もしない
break;
default:
break;
}
// 情報表示欄の更新
(略)
}
else if (code == 18) // 決定キー
{
// 遷移先ページのURI取得
var url = goArray[highlightIndex];
// ページ遷移の実行
browser.launchDocument(uri, "cut");
}
}
]]>
</script> // スクリプト記述終了
</head>
<body onload="onload();">
<!-- 背景 -->
<div id ="docbody" style="top:0px;left:0px;width:960px;height:540px;" onkeydown="keyDown();">
<object style="top:0px;left:0px;width:960px;height:540px;" type="image/jpeg" data="back.jpg"/>
</div>
<!-- 放送局ロゴ -->
<div id="logo" style="top:20px;left:40px;width:880px;height:100px">
<object data="logo.png" type="image/X-arib-png" streamstatus="play" style="width:600px;height:180px"/>
</div>
<!-- TV映像 -->
<div id="video">
<object style="top:140px;left:40px;width:480px;height:270px" type="video/X-arib-mpeg2" data="/-1" remain="remain"/>
<object type="audio/X-arib-mpeg2-aac" data="/-1" remain="remain" streamstatus="play"/>
</div>
<!-- ニュースボタン -->
<div id="news" style="top:140px;left:700px;width:200px;height:120px">
<p>ニュース</p>
</div>
<!-- 天気予報ボタン -->
<div id="weather" style="top:270px;left:700px;width:200px;height:120px">
<p>天気予報</p>
<!-- 株価ボタン -->
<div id="stock" style="top:400px;left:700px;width:200px;height:120px">
<p>株価</p>
</div>
<!-- 情報表示欄 -->
<div id="information" style="top:400px;left:40px;width:480px;height:120px">
<p></p>
</div>
</body>
</bml>
−−−−−−−−−−−−BMLデータ終了−−−−−−−−−−
本実施例に係るデータ放送受信装置1は、このようなBMLデータを解析する(図2のステップS102からステップS106)ことで、選択可能オブジェクトと、該選択可能オブジェクトに対する操作が行われることで実行される処理との対応付けを示す処理データベースを生成する。
具体的にはまず、リモコンが備える操作キー(例えば、方向キーや決定キー)の入力を受け取る要素とハンドラが検出される(図2のステップS103参照)。ここで、リモコンが備える操作キーに対応する事象は、データ放送コンテンツを記述するBMLデータに定義されたBML要素に対して宣言されるonkeydown属性や、onkeyup属性や、onclick属性などの所定の属性に割り当てられた関数で処理される。
上述のBMLデータにおいては、背景110(つまり、id属性がdocbodyであるdiv要素)に対してのみonkeydown属性が宣言されているため、リモコンが備える操作キーの全ての入力は、onkeydown属性に割り当てられたkeyDown()関数で処理されることが検出される。
続いて、選択可能オブジェクトに対してリモコンを用いた操作が行われることによって実行される処理が検出される(図2のステップS105)。ここでは、リモコンが備える操作キーの入力に対する処理は、全てkeydown()関数で処理されることが既に検出されているため、この関数に対して各種入力操作(言い換えれば、想定し得る全ての操作)を行うことで、リモコンが備える操作キーを用いた操作を擬似的に又は仮想的に行う。この擬似的な又は仮想的な操作を行うことによって、フォーカスがどのように遷移するかが判明するため、選択可能オブジェクトを検出することができる。また、リモコンが備える操作キーを用いた操作を擬似的に又は仮想的に行うと同時に、その操作に応じて実行される処理も解析することで、図4及び図5に示されるように、リモコンが備える操作キーを用いた操作に対応する処理(言い換えれば、選択可能オブジェクトにフォーカスが遷移した場合又は選択可能オブジェクトが選択された場合に実行される処理)を検出することができる。ここに、図4は、ニュースボタン104、天気ボタン105及び株価ボタン106の夫々が選択されている場合において、リモコンを用いたユーザによる操作が行われたときに実行される処理を概念的に表す模式図である。また、図5は、特に、ニュースボタン104がフォーカスされている場合の、ユーザの各操作が行われる場合に実行される処理を表す模式図である。
この結果、上述のBMLデータにおいては、リモコンが備える操作キーのうち左キー及び右キーの入力に対する処理がなく、且つ該左キー及び右キーの操作によってもフォーカスが遷移しないと解析される。また、リモコンが備える操作キーのうち左キー及び右キーの入力によって、ニュースボタン104、天気ボタン105及び株価ボタン106の夫々が、フォーカスが遷移した状態の画像(つまり、ハイライト表示された画像)からフォーカスが遷移していない状態の画像(つまり、ハイライト表示されていない画像)へと又はその逆へと切り替わることが解析される。従って、ニュースボタン104、天気ボタン105及び株価ボタン106の夫々が、選択可能オブジェクトであると検出される。このとき、BMLデータに定義されたBML要素に付与されるCSS特性である「top」及び「left」を参照すれば、選択可能オブジェクトの表示位置も検出できる。
尚、フォーカスの遷移に伴って、フォーカスを有している表示部品のIDを示す変数highlightIndexの値が適宜設定されているため、この変数がデータ放送コンテンツにおける処理に影響を与えていることが解析される。
また、リモコンが備える操作キーのうち決定キーを押下することで、変数highlightIndexに設定された値に応じたURIへの遷移が行われる(つまり、launchDocument()関数が実行される)ことが解析される。
以上のような解析の結果、選択可能オブジェクトは、ニュースボタン104、天気ボタン105及び株価ボタン106であることが判明すると共に、夫々の選択可能オブジェクトにフォーカスが遷移したときに変数highlightIndexに設定されるべき値並びに夫々の選択可能オブジェクトが選択された場合に実行されるべき処理が判明する。続いて、以上のような解析の結果に基づいて、選択可能オブジェクトと、該選択可能オブジェクトに対する操作が行われることで実行される処理との対応付けを示す処理データベースが生成される(図2のステップS112参照)。
具体的には、選択可能オブジェクトの一つであるニュースボタン104にフォーカスが遷移した場合には、変数highlightIndexに"0"が設定され、且つニュースボタン104が選択された場合には、変数highlightIndexの値に応じたURI(つまり、ニュースコンテンツ)への遷移が行われる。従って、図6に示すように、選択可能オブジェクトであるニュースボタン104を示すオブジェクト情報と、該ニュースボタン104にフォーカスが遷移したときの変数highlightIndexの値と、該ニュースボタン104が選択されたときの処理とが対応付けられたレコードを含む処理データベースが生成される。
同様に、選択可能オブジェクトの一つである天気ボタン105にフォーカスが遷移した場合には、変数highlightIndexに"1"が設定される。また、天気ボタン105が選択された場合には、変数highlightIndexの値に応じたURI(つまり、天気予報コンテンツ)への遷移が行われる。従って、図6に示すように、選択可能オブジェクトである天気ボタン105を示すオブジェクト情報と、該天気ボタン105にフォーカスが遷移したときの変数highlightIndexの値と、該天気ボタン105が選択されたときの処理とが対応付けられたレコードを含む処理データベースが生成される。
同様に、選択可能オブジェクトの一つである株価ボタン106にフォーカスが遷移した場合には、変数highlightIndexに"2"が設定される。また、株価ボタン106が選択された場合には、変数highlightIndexの値に応じたURI(つまり、株価情報コンテンツ)への遷移が行われる。従って、図6に示すように、選択可能オブジェクトである株価ボタン106を示すオブジェクト情報と、該株価ボタン106にフォーカスが遷移したときの変数highlightIndexの値と、該株価ボタン106が選択されたときの処理とが対応付けられたレコードを含む処理データベースが生成される。
その後、図6に示すデータベースを参照しながら、操作入力部17を用いたユーザの操作に応じた処理が実行される。
具体的には、ニュースボタン104にフォーカスが位置している状態から、図4及び図5に示されるように、操作入力部17を用いて、ユーザが天気ボタン105を指定したとする。尚、図5においては、操作入力部17の一例として、ディスプレイ14の表示画面の前面に配置される又はディスプレイの表示画面と一体的に配置されるタッチパネル17aを用いる例について図示している。この場合、天気ボタン105にフォーカスが遷移すると共に、処理データベースを参照することで、変数highlightIndexに"1"が設定される。また、処理データベースを参照することで、変数highlightIndexの値に応じたURI(つまり、天気予報コンテンツ)への遷移が行われる。
このとき、操作入力部17を用いた天気ボタン105の指定操作を、天気ボタン105へフォーカスを遷移させるための移動操作のみであるものとして取り扱ってもよい。この場合、上述した処理のうち、変数highlightIndexの値に応じたURI(つまり、天気予報コンテンツ)への遷移は行われず、情報表示欄103に天気予報情報が表示される。
同様に、ニュースボタン104にフォーカスが位置している状態から、図4及び図5に示されるように、操作入力部17を用いて、ユーザが株価ボタン106を指定したとする。この場合、変数highlightIndexに"2"が設定される。また、変数highlightIndexの値に応じたURI(つまり、株価情報コンテンツ)への遷移が行われる。
このとき、操作入力部17を用いた株価ボタン106の指定操作を、株価ボタン106へフォーカスを遷移させるための移動操作のみであるものとして取り扱ってもよい。この場合、上述した処理のうち、変数highlightIndexの値に応じたURI(つまり、株価情報コンテンツ)への遷移は行われず、情報表示欄103に株価情報が表示される。
(4)選択可能オブジェクト検出の処理例
続いて、図7を参照して、具体的な選択可能オブジェクトの検出処理の態様について、具体的な表示例を交えながら説明を進める。ここに、図7は、図3に示すデータ放送コンテンツにおいて、ニュースボタン104にフォーカスが位置している場合のニュースボタン104のハイライト表示の表示例を概念的に示す平面図である。
図7において、ニュースボタン104は、フォーカスが位置していることによって、表示されるテキストが非ハイライト時の「ニュース」から「ニュースへ移動」へと変化し、更にボタンの表示の態様にも他のボタンと区別可能な変化が生じている。
上述のBMLデータによれば、選択可能オブジェクトを示すBMLデータにおけるp要素の内容(この場合、テキスト)が、現在フォーカスが位置している選択可能オブジェクトを示す変数highlightIndexに応じて変化するよう記述されている。つまり、ニュースボタン104にフォーカスが位置している場合(つまり、変数highlightIndex="1"の場合)、ニュースボタン104の内容であるテキストが変化することで、操作着目点であることがユーザに明示される。
入力応答・解析制御部15は、リモコンが備える操作キーを用いた操作を擬似的に又は仮想的に行うことで、このような表示部品がハイライト表示されることで生じる変化を検出し、ハイライトオブジェクトを検出する(図2のステップS108)
また、ハイライト表示に伴う選択可能オブジェクトの表示の変化は、テキストなどの要素内容以外にも、例えば、参照される画像データなどを示す要素属性におけるものであっても良いものである。
以下に示すBMLデータによれば、ハイライト表示の態様として、テキストではなくobject要素のdata属性によって参照される画像データに変化が生じる。
−−−−−−−−−BMLデータ開始(表示部品定義部)−−−−−−−
<div id="news" style="top:140px;left:700px;width:200px;height:120px">
<object data=="news_normal.png" type="image/X-arib-png" streamstatus="play" style="width:240px;height:150px"/>
</div>
−−−−−−−−−BMLデータ終了(表示部品定義部)−−−−−−−
−−−−−−−−−BMLデータ開始(スクリプト定義部)−−−−−−−−−−−
// ニュースボタンから天気ボタンへハイライト移動
// ニュースボタンの表示画像(data属性に設定されるデータ)を通常表示のものに差し替え
document.getElementId("news").data = "news_normal.png";
// 天気ボタンの表示画像をハイライト表示のものに差し替え
document.getElementId("weather").data = "weather_highlight.png";
−−−−−−−−−BMLデータ終了(スクリプト定義部)−−−−−−−−−−−
このBMLデータによれば、ニュースボタン104から天気ボタン105へとフォーカスが遷移することによって、data属性に規定されるニュースボタン104の表示画像データを、通常表示のものである「news_normal.png」へと差し替えるとともに、天気ボタン105の表示画像データを、ハイライト表示のものである「weather_highlight.png」へと差し替える処理が実行される。
このような、ハイライト表示に伴って、BMLデータに規定される選択可能オブジェクトのdata属性などの要素属性に変化が生じる場合であっても、入力応答・解析制御部15は、リモコンが備える操作キーを用いた操作を擬似的に又は仮想的に行うことで、このような表示部品がハイライト表示されることで生じる変化を検出し、ハイライトオブジェクトを検出する(図2のステップS108)
(5)操作可能オブジェクトの検出処理例
続いて、図8を参照して、具体的な操作可能オブジェクトの検出処理の態様について、具体的な表示例を交えながら説明を進める。ここに、図8は、図3に示すデータ放送コンテンツにおいて、情報表示欄103に、操作可能オブジェクトである青ボタン107及び赤ボタン108が表示される場合の表示例を概念的に示す平面図である。
青ボタン107及び赤ボタン108は、操作可能オブジェクトであるため、フォーカスの遷移を受けることはないものの、リモコンに配置される青キーを押下した場合には、お知らせコンテンツへの遷移が実行され、赤キーを押下した場合にはTVコンテンツへの遷移が実行される。
このようなデータ放送コンテンツの一具体例は、以下のBMLデータとして記述されている。特に、BMLデータは、スクリプトを定義する定義部と、表示部品を定義する定義部とが別個独立に記述されている。
−−−−−−−−BMLデータ開始(表示部品定義部)−−−−−−−−
// 青ボタン
<div id="notice">
<object data=="notice.png" type="image/X-arib-png" streamstatus="play" style="width:240px;height:150px"/>
</div>
// 赤ボタン
<div id="notice">
<object data=="tv.png" type="image/X-arib-png" streamstatus="play" style="width:240px;height:150px"/>
</div>
−−−−−−−−−BMLデータ終了(表示部品定義部)−−−−−−−
−−−−−−−−−BMLデータ開始(スクリプト定義部)−−−−−−−−−−−
// キー入力イベントハンドラ
function keyDown()
{
(略)
else if (code == 21) // 青キー
{
// お知らせページへのページ遷移実行
browser.launchDocument("notice.bml","cut");
}
else if (code == 24) // 赤キー
{
// TV視聴への移行
browser.quit();
}
}
−−−−−−−−−BMLデータ終了(スクリプト定義部)−−−−−−−−−−−
本実施例に係るデータ放送受信装置1は、このようなBMLデータを解析する(図2のステップS112)ことで、操作可能オブジェクトと、該操作可能オブジェクトに対応する処理との対応付けを示す処理データベースを生成する。
具体的には、「// キー入力イベントハンドラ」以下に記述される、処理を記述するスクリプト関数「keyDown()」によって定義されるユーザによるリモコンの所定のキー操作によって実行される処理が、入力応答・解析制御部15によって検出される。ここで、入力応答・解析制御部15は、該ハンドラに規定される処理は、ユーザによる青キー或いは赤キーの操作によって実行されることを判別する。つまり、青キーの操作によって、お知らせページへのページ遷移が実行され、また、赤キーの操作によって、TVコンテンツへの遷移が実行される。
更に、入力応答・解析制御部15は、処理を規定する該ハンドラにおける「// 青キー」や「// 赤キー」などのコメント文に続く要素定義、或いは「notice.bml」などの要素属性を定義する記述に基づき、選択可能オブジェクトではない表示部品のうち、該ハンドラに対応する表示部品(つまり、操作可能オブジェクト)を検出する。本実施例においては、表示部品を示すBMLデータにおける「// 青ボタン」や「// 赤ボタン」などの記述、或いは該表示部品の表示のために参照される「notice.png」や「tv.png」などの画像データファイル名などを解析することで、入力応答・解析制御部15は、操作可能オブジェクトと該操作可能オブジェクトに対応する処理との対応付けを検出する。
(6)検出動作の再実行の処理例
続いて、図9を参照して、具体的な検出動作の再実行の態様について、具体的な表示例を交えながら説明を進める。ここに、図9は、図3に示すデータ放送コンテンツにおいて、例えば、データ放送コンテンツの放送局から送信されるイベントによって、情報表示欄103に、選択可能オブジェクトである臨時地震情報ボタン109が表示される場合の表示例を概念的に示す平面図である。
臨時地震情報ボタン109は、予めコンテンツを規定するBMLデータ内に宣言されているものの、例えば、visible属性によって不可視に設定されていることなどによって、通常非表示である。そして、上述のように放送局からのイベント送信を受けることで、ユーザによって視認可能な態様で表示される。このような臨時地震情報ボタン109には、ユーザによる操作に対応する処理が関連付けられており、該臨時地震情報ボタン109にフォーカスが位置している状態で、リモコンに配置される決定キーを押下した場合には、臨時地震情報コンテンツへの遷移が実行される。
しかしながら、このような臨時地震情報ボタン109が新しく表示された状態においては、該臨時地震情報ボタン109に関連付けられる処理は、上述の処理データベースには格納されておらず、従ってユーザによる操作に応じた処理を適切に実行することが出来ない。
そこで、このように新しく表示部品が増加するなど、表示される表示部品の可視性に変化が生じる場合(図2のステップS114:Yes)、入力応答・解析制御部15は、選択可能オブジェクト及び操作可能オブジェクト、並びに夫々の表示部品に対応する処理の検出処理(図2のステップS102からステップ2112)を再実行する。
以上説明したように、本実施例に係るデータ放送受信装置1によれば、ハイライトオブジェクトを好適に検出可能となる。このように構成することで、特に選択可能オブジェクトであるハイライトオブジェクトに対して、ユーザの操作によるフォーカスの位置に応じてた拡大表示やテキスト読み上げなど、ユーザによるアクセサビリティ向上のための更なる処理を容易に実行可能となる。また、データ放送コンテンツにおいて、想定し得る全ての操作を擬似的に又は仮想的に実行し且つ該実行結果を、上述のハイライトオブジェクトと関連付けて処理データベースとして格納しているため、ユーザによる操作に対応する処理を好適に実行することが可能となる。
尚、上述の実施例では、フォーカスが遷移し得る表示部品を選択可能オブジェクトとして検出している。また、フォーカスが遷移しない表示部品であっても、例えば、リモコンが備える所定のキーと一意に関連している表示部品を、操作可能オブジェクトとして検出している。このような操作可能オブジェクトとして、(例えば、地上デジタル放送やBSデジタル放送で利用されている「青ボタン」や「赤ボタン」や「黄ボタン」や「緑ボタン」等が一例としてあげられる。この場合であっても、上述の態様で、フォーカスが遷移しない且つ選択可能な表示部品と、これが選択されたときの処理とを対応付けるレコードを含む処理データベースを生成すれば、上述した各種効果を好適に享受することができる。
また、上述の実施例では、ユーザによる操作、或いはデータ放送局によるイベント送信などの非同期イベントによって、表示される表示部品が増減するなど、コンテンツ状態が変化する場合、表示部品及び該表示部品に対応する処理の解析を再実行している。このような構成によれば、動的に変化するコンテンツ状態に応じて、検出されるハイライトオブジェクト及び、該ハイライトオブジェクトに基づく処理データベースと、実際に表示されるコンテンツとの間に差異が発生することを好適に抑制することが出来る。
また、上述の実施例では、リモコンが備える操作キーによる操作を、ディスプレイ14の表示画面上での所定の座標位置における操作に変換することで、ポインティングデバイスを利用した操作を可能としているとも言える。このように解釈すれば、逆に、操作入力部17によって特定される座標位置における操作を、リモコンが備える操作キーによる操作に変換することで、操作入力部17を用いた操作を前提として設計されるコンテンツに対して、リモコンが備える操作キーを用いた操作を実現にすることも同様の原理で行うことができる。操作入力部17を用いた操作を前提として設計されているコンテンツとしては、例えば、HTMLにより記述されるWEBページが一例としてあげられる。この場合であっても、上述したように、処理データベースを生成する(より好ましくは、入力と出力のみならず、その中間過程をも考慮したレコードを含む処理データベース)を生成することで、上述した効果と同様の効果を享受することができる。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施例に係るデータ放送受信装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係るデータ放送受信装置の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 データ放送コンテンツの表示例を概念的に示す平面図である。 ハンドラと、夫々のハンドラに対応して実行される処理との関係を概念的に示す模式図である。 ユーザによる操作と、該操作に対応する処理との関係を概念的に示すデータ構造図である。 処理データベースを概念的に示すデータ構造図である。 図3に示すデータ放送コンテンツにおいて、ニュースボタンにフォーカスが位置している場合の表示例を概念的に示す平面図である。 図3に示すデータ放送コンテンツにおいて、操作可能オブジェクトが表示される場合の表示例を概念的に示す平面図である。 図3に示すデータ放送コンテンツにおいて、表示部品の可視性が変化する場合の表示例を概念的に示す平面図である。
符号の説明
1 データ放送受信装置
11 受信部
12 BML解釈・実行部
13 表示処理部
14 ディスプレイ
15 入力応答解析・制御部
16 データベース格納部
17 操作入力部
18 CPU
20 メモリ
101 放送局ロゴ
102 テレビ映像表示欄
103 情報表示欄
104 ニュースボタン
105 天気ボタン
106 株価ボタン
110 背景

Claims (11)

  1. 少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、
    前記コンテンツを表示画面上に表示する表示手段に対して、前記コンテンツを出力する出力手段と、
    前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、
    前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、
    前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、
    前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1検出手段は、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記割り込み事象によって表示の態様に変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1検出手段は、前記スクリプト情報及び前記オブジェクト情報の少なくとも一方に基づいて、関連付けられている前記スクリプト情報が規定する処理が前記割り込み事象によって実行される前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1検出手段は、前記表示画面上に表示される前記コンテンツに対する画像処理を行うことで、関連付けられている前記スクリプト情報が規定する処理が前記割り込み事象によって実行される前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1検出手段は、前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象を擬似的に又は仮想的に実行することによって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、前記ハイライトオブジェクトとして検出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示画面上に表示される前記コンテンツの表示の態様に変化が生じる場合に、前記第1検出手段による前記ハイライトオブジェクトの検出及び前記第2検出手段による前記処理の検出を再実行するように前記第1検出手段及び前記第2検出手段を制御するとともに、前記生成手段により生成される処理データベースを更新するように前記生成手段を制御する更新制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトの前記表示画面上での表示位置を検出する第3検出手段を更に備え、
    前記処理手段は、前記表示画面上の所望の表示位置を指定可能なポインティングデバイスを用いて前記ユーザが前記ハイライトオブジェクトの表示位置を指定した場合に、前記処理データベースに基づいて、前記ユーザにより指定される前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行されるべき処理を実行することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記コンテンツは、データ放送コンテンツであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の夫々は、BML(Broadcast Markup Language)のAプロファイルで記述されていることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得工程と、
    前記コンテンツを表示画面上に表示する表示工程に対して、前記コンテンツを出力する出力工程と、
    前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出工程と、
    前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出工程と、
    前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成工程と、
    前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  11. 少なくとも1つの描画オブジェクトを示すオブジェクト情報及び前記少なくとも1つの描画オブジェクトに対する処理を規定する処理スクリプトを示すスクリプト情報の夫々を独立して含むコンテンツを取得する取得手段と、
    前記コンテンツを表示画面上に表示する表示手段に対して、前記コンテンツを出力する出力手段と、
    前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記コンテンツの表示中に実行される割り込み事象によって変化が生じる前記オブジェクト情報により示される前記描画オブジェクトを、ユーザによる操作の対象となる描画オブジェクトであるハイライトオブジェクトとして検出する第1検出手段と、
    前記オブジェクト情報及び前記スクリプト情報の少なくとも一方に基づいて、前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理を検出する第2検出手段と、
    前記ハイライトオブジェクトと前記ハイライトオブジェクトに対して前記ユーザによる操作が行われる場合に実行される処理とが夫々対応付けられた処理データベースを生成する生成手段と、
    前記ユーザによる操作が行われる場合に、前記処理データベースに基づいて処理を実行する処理手段とを備える情報処理装置に備えられるコンピュータを制御するためのコンピュータプログラムであって、
    該コンピュータを、前記取得手段、前記表示手段、前記出力手段、前記第1検出手段、前記第2検出手段、前記生成手段及び前記処理手段の少なくとも一部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
JP2008188877A 2008-07-22 2008-07-22 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム Expired - Fee Related JP5242274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188877A JP5242274B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188877A JP5242274B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010028565A true JP2010028565A (ja) 2010-02-04
JP5242274B2 JP5242274B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=41733950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008188877A Expired - Fee Related JP5242274B2 (ja) 2008-07-22 2008-07-22 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5242274B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011165037A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理装置及びプログラム
JP2012014050A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Sony Corp 表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム

Non-Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CSNC200800489028; 沼田照芳: '「データ放送基礎講座 第3回 「BMLの詳細」」' 放送技術 2006年11月号(Vol.59, No.11), 20061101, 第173〜178頁, 兼六館出版株式会社 *
CSNG200500645012; 所洋一: '「データ放送記述言語「BML」」' 情報処理 2004年8月号(Vol.45, No.8), 20040815, 第862〜866頁, 社団法人情報処理学会 *
CSNG200501137002; 堀明宏(外1名): '「日本のデータ放送方式BML」' 映像情報メディア学会誌 2005年4月号(Vol.59, No.4), 20050401, 第525〜531頁, (社)映像情報メディア学会 *
CSNG200700664004; 下地達也: '「講座 マルチメディアコンテンツフォーマットの実際 〜放送・通信サービスを実現させた各種フォーマット' 映像情報メディア学会誌 2007年5月号(Vol.61, No.5), 20070501, 第648〜652頁, (社)映像情報メディア学会 *
JPN6013009556; 下地達也: '「講座 マルチメディアコンテンツフォーマットの実際 〜放送・通信サービスを実現させた各種フォーマット' 映像情報メディア学会誌 2007年5月号(Vol.61, No.5), 20070501, 第648〜652頁, (社)映像情報メディア学会 *
JPN6013009558; 沼田照芳: '「データ放送基礎講座 第3回 「BMLの詳細」」' 放送技術 2006年11月号(Vol.59, No.11), 20061101, 第173〜178頁, 兼六館出版株式会社 *
JPN6013009560; 堀明宏(外1名): '「日本のデータ放送方式BML」' 映像情報メディア学会誌 2005年4月号(Vol.59, No.4), 20050401, 第525〜531頁, (社)映像情報メディア学会 *
JPN6013009561; 所洋一: '「データ放送記述言語「BML」」' 情報処理 2004年8月号(Vol.45, No.8), 20040815, 第862〜866頁, 社団法人情報処理学会 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011165037A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理装置及びプログラム
JP2012014050A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Sony Corp 表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5242274B2 (ja) 2013-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111432256A (zh) 显示设备和电子节目指南的呈现方法
CN112969084A (zh) 一种用户界面展示方法、存储介质及显示设备
US8789098B2 (en) Information processing apparatus, information processing method and program
KR20120067318A (ko) 표시 제어 장치, 프로그램 및 표시 제어 방법
US9400850B2 (en) Systems and methods for providing a tailored user interface associated with a web page
US20060184875A1 (en) Browser program and content display device
CA2731739C (en) Systems and methods for graphical control of user interface features provided by a television receiver
US8209725B2 (en) Method for providing graphical user interface for selecting broadcast program and AV apparatus therefor
JP2006259161A (ja) 映像表示装置
JP5242274B2 (ja) 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP5225703B2 (ja) 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JP4972026B2 (ja) 代替コンテンツ提示装置および代替コンテンツナビゲーションプログラム
JP5340699B2 (ja) 車載用デジタル放送受信装置及びデータ放送表示方法
JP2011160150A (ja) 映像表示制御装置及び映像表示制御方法
US20140204273A1 (en) Electronic device and display control method
JP4683095B2 (ja) 表示制御装置、表示制御方法および通信システム
JP4114663B2 (ja) データ放送受信装置
JP4233482B2 (ja) 複数画面表示テレビジョン装置及び操作対象画面切替方法
JP4006709B2 (ja) データ放送受信装置
JPWO2002079966A1 (ja) 対話型コンテンツ提示装置とその方法
CN109729416B (zh) 机顶盒的epg视频的播放控制方法及系统
JP2013214929A (ja) 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム及び情報記録媒体
JP2010526505A (ja) 複数のビデオチャネルから視聴のための1つを選択するための方法及び装置
WO2011016473A1 (ja) コンテンツ情報表示装置
JP2013214928A (ja) 情報処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム及び情報記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5242274

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees