JP2010028347A - プレフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】人間に画質劣化を感じさせずに符号量を削減する。
【解決手段】特定部判定信号検出回路20により、インパルス部分でないエッジ部分を特定し、係数可変LPF50により、その位置に対応する色差信号をフィルタ処理する。これにより、符号量の削減が可能になる。輝度信号を維持したまま色差信号を削減するので、人間には画像の劣化が感じられない。特に、インパルス部分の画像の色差信号を削減しないので、細い線や点などの境界部分がぼけるといった画質の劣化を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、符号化処理の前段で処理を行うプレフィルタに関する。
動画における符号量制御方式が一定符号量制御(Constant Bit Rate:CBR)の場合、低周波成分の多いのっぺりした画像から木の葉のざわめく画像など、エッジの多い画像にシーンチェンジすると、割り当て符号量に対して符号量が急激に増える。割り当て符号量を抑えるためにGOP最終ピクチャの符号量を極端に小さくする処理が行われるため、画質が劣化し、瞬間的にブロックノイズなどが発生する可能性がある。
これを防ぐため、入力された画像を符号化する際に、プレフィルタとしてローパスフィルタをかけ、入力映像信号から視覚特性上、劣化の目立ちにくい高周波成分を除去する技術がある。これによって、情報量を削減し、符号化効率を向上させると共に、ノイズを除去することができる(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1では、シーンチェンジ後の映像に対して、周波数特性の異なるローパスフィルタを順次かけることによって、発生符号量を抑えると同時に、画像の不自然さを解消している。
特許文献2では、符号化時に算出される量子化係数等の符号化情報をフィードバックして、ローパスフィルタの通過特性を変化させている。
特開平9−261656号公報 特開2001−111997号公報
しかしながら、特許文献1,2では、高周波成分すべての情報量を削減するため、輝度信号のエッジ部分も情報量が削減されてしまう。エッジとは、あるところで輝度値や色差値が急変する部分のことをいう。輝度信号のエッジ部分が削減されると、人間の視覚特性によって、全体的にぼやけた画像になるため、表示画像の画質劣化が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、人間に画質劣化を感じさせずに符号量を削減することにある。
本発明に係るプレフィルタは、画像の輝度信号と色差信号を入力してフィルタ処理を行うプレフィルタであって、輝度信号におけるインパルス部分でないエッジ部分を検出する検出手段と、インパルス部分でないエッジ部分が検出された画素の色差信号をフィルタ処理するフィルタ処理手段と、を有することを特徴とする。
上記プレフィルタにおいて、検出手段は、検出対象の画素の両隣の画素同士の輝度信号の強度の差分を取ったエッジ強度と、検出対象の画素の輝度信号の強度とその検出対象の画素に隣接する画素の輝度信号の強度との差分を取った隣接画素間差分とを算出し、エッジ強度および隣接画素間差分を予め設定した閾値と比較することにより検出対象の画素がインパルス部分でないエッジ部分であるか否かを判定することを特徴とする。
本発明にあっては、輝度信号におけるインパルス部分でないエッジ部分を検出し、その位置の色差信号をフィルタ処理することにより、見た目の画質劣化を抑制しつつ、符号量の削減が可能となる。インパルス部分とは、エッジ部分の一部で、例えば文字列などの細い線やドットなどの輝度値や色差値が急変し、再び戻る部分のことである。
本発明は、画像のインパルス部分でないエッジ部分における色差信号の減少を判別しにくいという人間の視覚特性を利用している。インパルス部分における色差信号の情報が削減された場合は、人間は、削減されたことを敏感に判別する。これに対し、インパルス部分でないエッジ部分の色差信号の情報が削減された場合は、削減されたことを判別しにくいという視覚特性がある。
本発明によれば、人間に画質劣化を感じさせずに符号量を削減することができる。
以上のように、選択的にプレフィルタをかけることにより、例えば、低周波成分が多い画像から、木の葉のざわめく画像などエッジ部分の多い画像に急に切り替わったときの符号量増加を抑え、符号量制御に負担をかけずに処理を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態におけるプレフィルタの構成を示すブロック図である。同図に示すプレフィルタ1は、輝度信号Yと色差信号Cb,Crを入力し、輝度信号Yに基づいて特定部(インパルス部分ではないエッジ部分)を検出し、検出した特定部の色差信号Cb,Crに対してフィルタ処理を行うものである。
プレフィルタ1には、輝度信号Y、色差信号Cb,Crが入力される。プレフィルタに入力された輝度信号Yは、ラインメモリ部10に格納された後、特定部判定信号検出回路20に入力される。一方、プレフィルタに入力された色差信号Cb,Crは、ラインメモリ部40に格納された後、係数可変LPF(Low Pass Filter)50に入力される。
特定部判定信号検出回路20に入力された輝度信号Yは、画像の水平方向を分析する水平方向エッジ強度算出回路21、水平方向差分算出回路22と、画像の垂直方向を分析する垂直方向エッジ強度算出回路23、垂直方向差分算出回路24に入力される。エッジ強度算出回路21,23では、入力された輝度信号Yの輝度エッジ強度が算出される。差分算出回路22,24では、入力された輝度信号Yの隣接画素間輝度差分が算出される。
ここで、輝度エッジ強度とは、ある位置の水平方向もしくは垂直方向の両隣の画素同士の輝度値(輝度信号の強度)の差分の絶対値のことである。すなわち、位置(x,y)における水平方向の輝度エッジ強度EP(x)は、位置(x+1,y)の輝度値Y(x+1,y)と位置(x−1,y)の輝度値Y(x−1,y)の差分の絶対値である。一方、位置(x,y)における垂直方向の輝度エッジ強度EP(y)は、位置(x,y+1)の輝度値Y(x,y+1)と位置(x,y−1)の輝度値Y(x,y−1)の差分の絶対値である。輝度エッジ強度EP(x),EP(y)は、以下の式で表される。
EP(x)=abs(Y(x+1,y)−Y(x−1,y))
EP(y)=abs(Y(x,y+1)−Y(x,y−1))
隣接画素間輝度差分とは、ある位置の水平方向もしくは垂直方向に隣接する画素間における輝度値の差分の絶対値である。例えば、位置(x,y)における水平方向の隣接画素間輝度差分ND(x)は、位置(x+1,y)の輝度値Y(x+1,y)と位置(x,y)の輝度値Y(x,y)の差分の絶対値である。一方、位置(x,y)における垂直方向の隣接画素間輝度差分ND(y)は、位置(x,y+1)の輝度値Y(x,y+1)と位置(x,y)の輝度値Y(x,y)の差分の絶対値である。隣接画素間輝度差分ND(x),ND(y)は、以下の式で表される。
ND(x)=abs(Y(x+1,y)−Y(x,y))
ND(y)=abs(Y(x,y+1)−Y(x,y))
水平方向エッジ強度算出回路21、水平方向差分算出回路22で算出された輝度エッジ強度EPと隣接画素間輝度差分NDは、水平方向特定部検出回路26に入力される。同様に、垂直方向エッジ強度算出回路23、垂直方向差分算出回路24で算出された輝度エッジ強度EPと隣接画素間輝度差分NDは、垂直方向特定部検出回路25に入力される。
水平方向特定部検出回路26、及び垂直方向特定部検出回路25では、算出された輝度エッジ強度EP、隣接画素間輝度差分NDを閾値と比較して特定部を検出する。そして、水平方向もしくは垂直方向に特定部であることを示す信号(水平方向特定部判定信号、垂直方向特定部判定信号。以下、水平EJ信号、垂直EJ信号)を後段の論理和回路OR1に出力する。論理和回路OR1で、水平EJ信号と垂直EJ信号の論理和演算が行われ、特定部であるか否かが判定される。
特定部検出回路25,26および論理和回路OR1では、以下に示す特定部判定条件に基づいて位置(x,y)が特定部であるか否かを判定する。
水平方向の隣接画素間輝度差分ND(x−2)が閾値以下であること、
かつ、水平方向の隣接画素間輝度差分ND(x−1)が閾値より大きいこと、
かつ、水平方向の隣接画素間輝度差分ND(x)が閾値より大きいこと、
かつ、水平方向の隣接画素間輝度差分ND(x+1)が閾値以下であること、
かつ、水平方向の輝度エッジ強度EP(x−1)が閾値より大きいこと、
かつ、水平方向の輝度エッジ強度EP(x)が閾値以下であること、
かつ、水平方向の輝度エッジ強度EP(x+1)が閾値より大きいこと、
の論理否定を満たし、かつ、水平方向の輝度エッジ強度EP(x)が閾値より大きいこと、を満たす。もしくは、
垂直方向の隣接画素間輝度差分ND(y−2)が閾値以下であること、
かつ、垂直方向の隣接画素間輝度差分ND(y−1)が閾値より大きいこと、
かつ、垂直方向の隣接画素間輝度差分ND(y)が閾値より大きいこと、
かつ、垂直方向の隣接画素間輝度差分ND(y+1)が閾値以下であること、
かつ、垂直方向の輝度エッジ強度EP(y−1)が閾値より大きいこと、
かつ、垂直方向の輝度エッジ強度EP(y)が閾値以下であること、
かつ、垂直方向の輝度エッジ強度EP(y+1)が閾値より大きいこと、
の論理否定を満たし、かつ、垂直方向の輝度エッジ強度EP(y)が閾値より大きいこと、を満たすとき、位置(x,y)は特定部であると判定する。
論理和回路OR1から出力されたインパルス部分ではないエッジ部分であると判定した結果を示す信号(特定部判定信号)は係数選択回路30に入力される。係数選択回路30は、検出した特定部に対し、フィルタをかけるか否かの信号(係数選択信号)を係数可変LPF50に出力する。
一方、係数可変LPF50は、入力された色差信号Cb,Crに対してフィルタ処理を行う。係数可変LPF50が係数選択信号を受信すると、係数選択信号の種類に応じて係数メモリ60からLPF係数を読み込み、LPF強度を変化させることによって、色差信号Cb,Crの通過帯域を変化させて出力する。例えば、係数選択信号が特定部であることを示していれば、LPF強度を強めにするLPF係数を読み込む。またインパルス部分である場合や、エッジ部分でない場合など、特定部ではないことを示す係数選択信号を受信した場合は、原画を維持するLPF係数や、LPF強度を弱めにするLPF係数を読み込む。
このように、輝度信号で特定部を検出し、検出した特定部に対応する色差信号に対してのみLPFをかけるため、人間の目に敏感な輝度値を変化させることなく、人間の目に鈍感な色差値を減少させることが可能になる。これにより、画質劣化を起こすことなく符号量を減少させることが可能となる。
なお、特定部の色差信号のみにLPFをかけると、画像によっては画素信号の連続性が乱され、不自然さを感じる場合もある。そのため、係数選択回路30において、特定部の画素の近傍の画素にもLPFをかけるように領域を設定することによって、LPF後の画像に不自然さを発生させないようにすることができる。例えば、輝度信号で特定部を検出した後に、その特定部の周辺2×2の画素範囲に特定部と同じ強度のLPFをかければよい。これにより、不自然さを感じにくくすることが可能になる。
次に、各部の詳細について説明する。
図2は、輝度値を一時的に格納するラインメモリ部10の構成を示すブロック図である。輝度信号Yは、データパスコントロール部DPC1によって、各ラインメモリLM1〜LM5に入力される。1つのラインメモリには、n画素分の輝度値Yが格納される。nは水平方向の画素数である。ラインメモリLM1に1ライン分の輝度値Yが格納されると、輝度値Yの格納先が次のラインメモリLM2に移り、次のラインの輝度値Yが格納される。全てのラインメモリに輝度値Yが格納された後は、輝度値Yの格納先をラインメモリLM1に戻す。以後同様に、ラインメモリLM2,LM3、と順に輝度値Yが格納される。本実施の形態では、5つのラインメモリLM1〜LM5を備えるので、過去5ライン分の輝度値Yが保存される。
図3は、垂直方向エッジ強度算出回路23および垂直方向差分算出回路24の構成を示すブロック図である。データパスコントロール部DPC2は、連続したラインの輝度値Yをペアにして、垂直方向差分算出回路24の減算器SV1,SV2,SV3,SV4に入力する。同時に、データパスコントロール部DPC2は、1ライン分の間隔を開けた輝度値Yをペアにして、垂直方向エッジ強度算出回路23の減算器SV5,SV6,SV7に入力する。各減算器SV1〜SV7それぞれの減算結果は、絶対値回路ABSV1〜ABSV7に入力されて、隣接画素間輝度差分ND及び輝度エッジ強度EPが求められる。
具体的には、垂直方向差分算出回路24では、ラインメモリLM1に格納されている輝度値Y(x,y−2)とラインメモリLM2に格納されている輝度値Y(x,y−1)とをペアにして減算器SV1に入力する。減算器SV1の減算結果は絶対値回路ABSV1に入力されて絶対値が求められ、隣接画素間輝度差分ND(y−2)が出力される。以下同様に、ラインメモリLM2の輝度値Y(x,y−1)とラインメモリLM3の輝度値Y(x,y)とを減算器SV2に、ラインメモリLM3の輝度値Y(x,y)とラインメモリLM4の輝度値Y(x,y+1)とを減算器SV3に、ラインメモリLM4の輝度値Y(x,y+1)とラインメモリLM5の輝度値Y(x,y+2)とを減算器SV4に入力する。減算器SV2,SV3,SV4の減算結果は、それぞれ絶対値回路ABSV2,ABSV3,ABSV4に入力され、隣接画素間輝度差分ND(y−1),ND(y),ND(y+1)が出力される。
一方、垂直方向エッジ強度算出回路23では、ラインメモリLM1に格納されている輝度値Y(x,y−2)とラインメモリLM3に格納されている輝度値Y(x,y)とをペアにして減算器SV5に入力する。減算器SV5の減算結果は絶対値回路ABSV5に入力されて絶対値が求められ、輝度エッジ強度EP(y−1)が出力される。以下同様に、ラインメモリLM2の輝度値Y(x,y−1)とラインメモリLM4の輝度値Y(x,y+1)とを減算器SV6に、ラインメモリLM3の輝度値Y(x,y)とラインメモリLM5の輝度値Y(x,y+2)とを減算器SV7に入力する。減算器SV6,SV7の減算結果は、それぞれ絶対値回路ABSV6,ABSV7に入力され、輝度エッジ強度EP(y),EP(y+1)が出力される。
上記処理と並行して、データパスコントロール部DPC2は、ラインメモリLM3に格納されている輝度値を水平方向エッジ強度算出回路21,水平方向差分算出回路22に入力する。水平方向の処理については後述する。
図4は、垂直方向特定部検出回路25の構成を示すブロック図である。垂直方向差分算出回路24から出力された隣接画素間輝度差分ND(y−2),ND(y−1),ND(y),ND(y+1)、及び垂直方向エッジ強度算出回路23から出力された輝度エッジ強度EP(y−1),EP(y),EP(y+1)は、それぞれ比較器CV1〜CV7に入力される。また、輝度エッジ強度EP(y)は比較器CV8にも入力される。比較器CV1〜CV8に入力された隣接画素間輝度差分ND及び輝度エッジ強度EPは、予め設定された閾値Tと比較される。閾値Tは、隣接画素間輝度差分ND、輝度エッジ強度EPを算出した位置が特定部であるか否かを判断するための値である。
比較器CV1は、隣接画素間輝度差分ND(y−2)が閾値T以下であるか比較し、真であれば「1」を、偽であれば「0」の比較信号を出力する。以下同様に、比較器CV2は、隣接画素間輝度差分ND(y−1)が閾値Tより大きいか比較し、比較器CV3は、隣接画素間輝度差分ND(y)が閾値Tより大きいか比較し、比較器CV4は、隣接画素間輝度差分ND(y+1)が閾値T以下であるか比較する。それぞれの比較器CV2〜CV4は、比較結果が真であれば「1」を、偽であれば「0」の比較信号を出力する。さらに、比較器CV5は、輝度エッジ強度EP(y−1)が閾値Tより大きいか比較し、真であれば「1」を、偽であれば「0」の比較信号を出力する。同様に、比較器CV6は、輝度エッジ強度EP(y)が閾値T以下であるか比較し、比較器CV7は、輝度エッジ強度EP(y+1)が閾値Tより大きいか比較し、比較器CV8は、輝度エッジ強度EP(y)が閾値Tより大きいか比較する。それぞれの比較器CV6〜CV8は、比較結果が真であれば「1」を、偽であれば「0」の比較信号を出力する。
比較器CV1〜CV7から出力された比較信号は、7入力1出力否定論理積回路NAND1に入力される。否定論理積回路NAND1の演算結果は、2入力1出力論理積回路AND1に入力されて比較器CV8の出力と論理積演算が行われ、垂直EJ信号を得る。論理積回路AND1から出力される垂直EJ信号は、2段のフリップフロップ回路FF1,FF2を通り、水平EJ信号とタイミングを合わせて論理和回路OR1に入力される。
一方、ラインメモリLM3に格納されている輝度値は、水平方向において特定部であるか否かを判定するために用いられる。図5は、水平方向差分算出回路22及び水平方向エッジ強度算出回路21の構成を示すブロック図である。ラインメモリLM3に書き込まれている輝度値は、フリップフロップ回路を通さない輝度値Y(x+2,y)、フリップフロップ回路を1段(FF3)通した輝度値Y(x+1,y)、フリップフロップ回路を2段(FF3,FF4)通した輝度値Y(x,y)、フリップフロップ回路を3段(FF3−FF5)通した輝度値Y(x−1,y)、フリップフロップ回路を4段(FF3−FF6)通した輝度値Y(x−2,y)に分けられ、水平方向差分算出回路22及び水平方向エッジ強度算出回路21に入力される。水平方向差分算出回路22では、隣り合った画素同士の輝度値を減算し絶対値を算出して隣接画素間輝度差分を求める。水平方向エッジ強度算出回路21では、1画素分はなれた画素同士の輝度値を減算し絶対値を算出して輝度エッジ強度を求める。
具体的には、水平方向差分算出回路22では、輝度値Y(x+2,y)と輝度値Y(x+1,y)とを減算器SH1に入力する。減算器SH1の減算結果は絶対値回路ABSH1に入力されて絶対値が求められ、隣接画素間輝度差分ND(x+1)が出力される。以下同様に、輝度値Y(x+1,y)と輝度値Y(x,y)とを減算器SH2に、輝度値Y(x,y)と輝度値Y(x−1,y)とを減算器SH3に、輝度値Y(x−1,y)と輝度値Y(x−2,y)とを減算器SH4に入力する。減算器SH2,SH3,SH4の減算結果は、それぞれ絶対値回路ABSH2,ABSH3,ABSH4に入力され、隣接画素間輝度差分ND(x),ND(x−1),ND(x−2)が出力される。
一方、水平方向エッジ強度算出回路21では、輝度値Y(x−2,y)と輝度値Y(x,y)とを減算器SH5に入力する。減算器SH5の減算結果は絶対値回路ABSH5に入力されて絶対値が求められ、輝度エッジ強度EP(x−1)が出力される。以下同様に、輝度値Y(x−1,y)と輝度値Y(x+1,y)とを減算器SH6に、輝度値Y(x,y)と輝度値Y(x+2,y)とを減算器SH7に入力する。減算器SH6,SH7の減算結果は、それぞれ絶対値回路ABSH6,ABSH7に入力され、輝度エッジ強度EP(x),EP(x+1)が出力される。
図6は、水平方向特定部検出回路26の構成を示すブロック図である。水平方向差分算出回路22から出力された隣接画素間輝度差分ND(x−2),ND(x−1),ND(x),ND(x+1)、及び水平方向エッジ強度算出回路21から出力された輝度エッジ強度EP(x−1),EP(x),EP(x+1)は、それぞれ比較器CH1〜CH7に入力される。輝度エッジ強度EP(x)は比較器CH8にも入力される。比較器CH1〜CH8に入力された隣接画素間輝度差分ND及び輝度エッジ強度EPは、予め設定された閾値Tと比較され、比較結果が真であれば「1」を、偽であれば「0」の比較信号が出力される。
比較器CH1〜CH7から出力された比較信号は、7入力1出力否定論理積回路NAND2に入力される。否定論理積回路NAND2の演算結果は、2入力1出力論理積回路AND2に入力され、比較器CH8の出力と論理積演算が行われ、水平EJ信号を得る。
論理和回路OR1は、垂直EJ信号と水平EJ信号とを論理和演算し、位置(x,y)が特定部であることを示す特定部判定信号EJ(x,y)を出力する。特定部判定信号EJ(x,y)は、位置(x,y)が特定部である場合「1」であり、位置(x,y)が特定部ではない場合は「0」となる。
図7は、係数選択回路30の構成を示すブロック図である。特定部判定信号検出回路20から出力された特定部判定信号EJ(x,y)は、データパスコントロール部DPC3を通って、ラインメモリLM6,LM7に入力される。ラインメモリLM6は、水平画素数分の特定部判定信号EJ(0,y)〜EJ(n−1,y)を格納することができ、ラインメモリLM6が一杯になった場合、データパスコントロール部DPC3によって、もう一方のラインメモリLM7に格納される。さらに、ラインメモリLM7が一杯になった場合には、再びラインメモリLM6に格納される。ラインメモリLM6,LM7で2ライン分の特定部判定信号EJが格納されることになる。
データパスコントロール部DPC4は、ラインメモリLM6から特定部判定信号EJ(x,y)を読み出し、ラインメモリLM7から次のラインの特定部判定信号EJ(x,y+1)を読み出し、同時に遅延回路Delay1,Delay2に出力する。遅延回路Delay1,Delay2は、画素時間単位の遅延を作るために設けている。画素時間とは、プレフィルタ1が1画素分のデータを出力する時間である。
遅延回路Delay1,Delay2を通過した特定部判定信号EJ(x,y),EJ(x,y+1)は、2×2領域エッジ判定回路31に入力される。2×2領域エッジ判定回路31はフリップフロップ回路を備え、特定部判定信号EJ(x,y),EJ(x,y+1),EJ(x+1,y),EJ(x+1,y+1)を保持する。そして、これら4つの特定部判定信号EJ(x,y),EJ(x,y+1),EJ(x+1,y),EJ(x+1,y+1)を用いて下記の式により、係数選択信号を算出する。
EJ(x,y)+EJ(x,y+1)+EJ(x+1,y)+EJ(x+1,y+1)
(x=0,2,4,・・・,n−2、y=0,2,4,・・・,m−2、nは水平画素数、mは垂直画素数)
算出した係数選択信号が「0」でなければ、後述する処理によって、水平LPFと垂直LPFに対し、エッジ判定を行った2×2領域においてフィルタをかける指示を出力する。
ある2×2領域の処理が完了すると、2×2領域エッジ判定回路31は次の2×2領域の判定処理を行う。具体的には、特定部判定信号EJ(x,y),EJ(x,y+1)を入力して判定処理を行った場合、次は、特定部判定信号EJ(x+2,y),EJ(x+2,y+1)を入力して判定処理を行う。
図8は、色差信号を入力するラインメモリ部40及び色差信号にフィルタをかける係数可変LPF50の構成を示すブロック図である。入力された色差信号Cb,Crは、データパスコントロール部DPC5を通ってラインメモリLM8〜LM16に順次格納される。ラインメモリLM8〜LM16は各々が水平画素数分の色差データを格納することができる。全てのラインメモリLM8〜LM16に格納された後は、再度ラインメモリLM8に戻って格納されるため、常に過去9ライン分の色差信号の色差データが格納される。
データパスコントロール部DPC6は、過去9ライン分の色差データのうち、最新の2ラインを除いた過去7ライン分の色差データを垂直LPF51に出力する。9ライン分の色差データを格納してそのうち7ライン分の色差データのみを用い、2ライン分の遅延を設定することで、係数選択信号が得られるタイミングとLPF強度が得られるタイミングとを合わせることが可能となる。
具体的には、図9に示すように、位置(x,y)の係数選択信号が得られる位置(x+2,y+1)と、色差信号のLPF強度が得られる位置(x+4,y+3)との間に、2ライン+2画素分のタイミングのずれが発生する。そのため、水平方向に発生するタイミングのずれに対しては、遅延回路を用いて画素単位時間の遅延を発生させて、水平方向の2画素分のタイミングのずれを補正する。垂直方向に発生するタイミングのずれに対しては、ラインメモリ部40から色差データを読み出すとき、データパスコントロール部DPC6が最新の2ラインを除いたデータを読み出すことで、垂直方向の2ライン分のタイミングのずれを補正する。
垂直LPF51では、タップ数7で色差信号の垂直方向にLPFがかけられる。2×2領域エッジ判定回路31から入力した係数選択信号が「0」ではない場合、係数メモリ60から強度の強いLPF係数を読み出し、2×2の領域の色差信号に対してフィルタをかける。また、2×2領域エッジ判定回路31から入力した係数選択信号が「0」であった場合、係数メモリ60から色差データをそのまま維持するLPF係数を読み出す。あるいは、フィルタ強度の弱いLPF係数を読み出して弱めにLPFをかけ、ノイズ除去を行ってもよい。
垂直LPF51の出力は、水平LPF52に入力され、タップ数7で水平方向にLPFがかけられる。水平LPF52でも垂直LPF51と同様に、2×2領域エッジ判定回路31から入力した係数選択信号によって、強度を変化させてLPFをかける。このように、色差信号にLPFをかけることにより、符号量の削減が可能となる。
なお、LPF係数は、7個の係数が同じである場合に最も強くフィルタがかかる。係数選択信号が「1」のときは、最も強くフィルタがかかるように、7個のLPF係数を以下のように設定すればよい。
(1/7,1/7,1/7,1/7,1/7,1/7,1/7)
一方、係数選択信号が「0」のときは、色差データをそのまま維持するため、強度0のフィルタをかける。強度0のLPF係数の例を下記に示す。
(0,0,0,1,0,0,0)
また、ノイズ除去を目的としてフィルタをかけるときは、弱めにフィルタをかける必要があるが、下記に弱めのLPF係数の一例を示す。
(0,0,1/4,1/2,1/4,0,0)
本実施の形態では、2×2の画素領域にLPFをかけることによって画質劣化を防いだが、LPFをかける画素領域は、2×2に限らず、任意の画素領域p×q(p,qは自然数)にLPFをかけてもよい。
したがって、本実施の形態によれば、特定部判定信号検出回路20により、インパルス部分でないエッジ部分を特定し、係数可変LPF50により、その位置に対応する色差信号をフィルタ処理するので、符号量の削減が可能になる。具体的には、1ピクチャあたり5%程度の符号量を削減できる。これにより、CBRの場合、削減できた符号量を他の部分の高画質化に割り当てることができ、高画質化を図ることができる。さらに、輝度信号を維持したまま色差信号を削減するので、人間には画像の劣化が感じられない。特に、インパルス部分の画像の色差信号を削減しないので、細い線や点などの境界部分がぼけるといった画質の劣化を抑制することができる。
一実施の形態におけるプレフィルタの構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタにおいて輝度信号を蓄積するラインメモリ部の構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタの垂直方向差分算出回路と垂直方向エッジ強度算出回路の構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタの垂直方向特定部検出回路の構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタの水平方向差分算出回路と水平方向エッジ強度算出回路の構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタの水平方向特定部検出回路の構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタの係数選択回路の構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタにおいて色差信号を蓄積するラインメモリ部と係数可変LPFの構成を示すブロック図である。 上記プレフィルタにおいて特定部を判定するために用いる画素、フィルタ処理する画素および各種信号が得られるタイミングを説明するための図である。
符号の説明
1…プレフィルタ
10…ラインメモリ部
20…特定部判定信号検出回路
21…水平方向エッジ強度算出回路
22…水平方向差分算出回路
23…垂直方向エッジ強度算出回路
24…垂直方向差分算出回路
25…垂直方向特定部検出回路
26…水平方向特定部検出回路
30…係数選択回路
31…領域エッジ判定回路
40…ラインメモリ部
51…LPF垂直
52…LPF水平
60…係数メモリ

Claims (2)

  1. 画像の輝度信号と色差信号を入力してフィルタ処理を行うプレフィルタであって、
    前記輝度信号におけるインパルス部分でないエッジ部分を検出する検出手段と、
    前記インパルス部分でないエッジ部分が検出された画素の色差信号をフィルタ処理するフィルタ処理手段と、
    を有することを特徴とするプレフィルタ。
  2. 前記検出手段は、検出対象の画素の両隣の画素同士の輝度信号の強度の差分を取ったエッジ強度と、前記検出対象の画素の輝度信号の強度とその検出対象の画素に隣接する画素の輝度信号の強度との差分を取った隣接画素間差分とを算出し、前記エッジ強度および前記隣接画素間差分を予め設定した閾値と比較することにより前記検出対象の画素がインパルス部分でないエッジ部分であるか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のプレフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106658015A (zh) * 2011-06-30 2017-05-10 三菱电机株式会社 图像编码装置以及图像编码方法

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