JP2010028052A - ダイヤモンド半導体素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】pn接合において整流性を保った状態で高出力化が図れるダイヤモンド半導体素子を提供すること。
【解決手段】ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層2とn型のβ層3とを接触させて配されたダイヤモンド半導体素子10であって、α層2及びβ層3における電流の伝導機構が、何れも300Kの温度においてホッピング伝導であり、α層2とβ層3とを貫通する方向に電流を流した際に、電流−電圧の出力特性が整流性を示すこと。
【選択図】図1

Description

本発明はダイヤモンド半導体素子に係り、より詳しくは、p型ダイヤモンド半導体層とn型ダイヤモンド半導体層とからなるダイヤモンド半導体素子が整流特性を有するダイヤモンド半導体素子に関する。
近年の電子機器の小型化、高速化に伴い、例えばLSIやDRAM等に半導体素子を適用する場合、高密度、高周波なものが要求されており、パワーデバイス(以下、PDと略す)に半導体素子を適用する場合、低損失、高耐圧、高周波なものが要求されている。また、LEDに半導体素子を適用する場合には、高輝度、高周波なものが要求されている。
半導体素子を低損失、高周波に対応するためには直列抵抗を下げなければならず、高密度、高輝度にするためには電流密度を上げなければならない。また、電流密度を上げるためには直列抵抗を下げる必要がある。直列抵抗を下げるために不純物濃度を高くするとpn接合にかかる電界強度が高くなるため、高耐圧にする要求が発生する。すなわち、全ての半導体素子には、直列抵抗を低くし、耐圧を高くするという要求がある。また、電流密度や耐圧を上げる、すなわち高出力にすると、待機中や動作中に発生する熱量が多くなるため、半導体として熱伝導率の高い材料を用いることが好ましい。
半導体材料には、Si、SiC、GaN、GaAs、ZnO、ダイヤモンド等、いくつかの材料が挙げられる。これらの実用化の段階を述べると、以下のようになる。LSI、DRAM、は既にSiで実用化されている。PDもSiで実用化されており、SiC、GaNにてその実用化が検討されている。LEDは、GaAs、GaNで実用化されており、ZnOにてその実用化が検討されている。ダイヤモンドの実用化に関しては、近年検討が始まった。ダイヤモンドは半導体材料の中で最も絶縁破壊強度(以下、EBKと略す)が高く、最も熱伝導率が高い。ゆえに、ダイヤモンドは物理的に半導体素子を最も高出力化できる潜在性をもつ材料であるといわれている。
S.M.Sze Physics of Semiconductor Device 3rd Edition P.418 Lawrence S.Pan DIAMOND:ELECTRIC PROPERTY AND APPLICATIONS P.250-252
pn接合は殆どの半導体素子に共通する基本構成単位である。pn接合に対して逆方向に電圧を印加すると、接合内に強い電界が発生する。pn接合を破壊しないためには、予想され得る最大の逆電圧を半導体素子に対して印加した際に、発生する最大の電界強度をEBK以内に抑えなければならない。最大電界強度は、p型とn型それぞれの半導体層を作る際に、各半導体層に添加する不純物の濃度を変えて調整する。具体的には、最大電界強度を下げるためには不純物濃度を下げて半導体層を調整する。
現在、最も半導体素子に使われている材料のSiのEBKは0.3MV/cmである。一方、材料中で最も高い値であるダイヤモンドのEBKは10MV/cmである。SiのEBKは、ダイヤモンドのEBKの約1/30である。つまり、Siはダイヤモンドに比べて不純物濃度を低くしなければ、逆電圧を半導体素子に対して印加した際に発生する電界強度が、容易にEBKを超えてしまう。しかしながら、不純物の濃度が低いとp型、n型の各半導体層の抵抗が高くなってしまい、高出力化ができない問題がある。例えば非特許文献1に示されているように、不純物濃度を有効状態密度以上にすると縮退し、電界強度をEBK以下にすることができる。しかし、この場合は逆方向にも電流が流れて整流しなくなるため、適用できる半導体素子が限定される。
一方、半導体素子に使われている材料のうち、EBKが最も高いダイヤモンドは、原理的には最も不純物濃度を高くすることができる。しかしながら、ダイヤモンドの場合は不純物濃度を高くしても抵抗が下がらないため、高出力化できない問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、pn接合において整流性を保った状態で高出力化が図れるダイヤモンド半導体素子を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のダイヤモンド半導体素子は、ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層とn型のβ層とを接触させて配されたダイヤモンド半導体素子であって、前記α層及び前記β層における電流の伝導機構が、何れも300Kの温度においてホッピング伝導であり、前記α層と前記β層とを貫通する方向に電流を流した際に、電流−電圧の出力特性が整流性を示すことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のダイヤモンド半導体素子は、請求項1において、電流の伝導機構がバンド伝導であり、ダイヤモンド半導体膜からなるγ層が、前記α層と前記β層との間に一つまたは複数配されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載のダイヤモンド半導体素子は、請求項2において、前記γ層が、真性半導体であることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のダイヤモンド半導体素子は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記α層と前記γ層との境界、前記β層と前記γ層との境界または前記α層と前記β層との境界のうち、外部に露呈している部位が、傾斜を有していることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載のダイヤモンド半導体素子は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記α層及び前記β層に含まれる不純物濃度が、有効状態密度以上であることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載のダイヤモンド半導体素子は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記α層に含まれる不純物濃度が1.63×1019cm−3以上であり、前記β層に含まれる不純物濃度が1.08×1019cm−3以上であり、且つ前記α層とβ層に含まれる不純物濃度がそれぞれ、5×1021cm−3以下であることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載のダイヤモンド半導体素子は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記整流性を保った状態で10A/cm以上の電流を流すことができることを特徴とする。
本発明のダイヤモンド半導体素子は、ダイヤモンド半導体層からなるため、バンドギャップが、Siの1.1eVであるのに比べ5.5eVという非常に大きな値を有する。従来のSiをはじめとした半導体層に不純物を添加すると、浅い不純物準位が発生するが、ダイヤモンドにおいては、BとPの不純物準位が伝導体あるいは価電子帯からそれぞれおよそ0.37eV、0.57eVと深い位置にある。ダイヤモンド以外の従来の半導体材料では、有効状態密度以上に半導体層に不純物を添加した場合、不純物準位が伝導体あるいは価電子帯から浅い準位(例えば、Siでは20mV)にあるため、該準位自体が局在した状態を保てず、キャリアの伝導が金属伝導となってしまう。本発明のダイヤモンド半導体素子にあっては、不純物準位が伝導体あるいは価電子帯から深い準位にあるため、有効密度以上に不純物を半導体層に添加しても、キャリアは伝導体及び価電子帯ではなく、不純物の作るサイト間をホッピング伝導する。特に本発明においては、ホッピング伝導をする層同士が結合したpn接合を貫通してキャリアが伝導される。その結果、pn接合の整流性を保ちながら、ダイヤモンド半導体素子の低抵抗化が図れる。また、本発明のダイヤモンド半導体素子は、低抵抗であり、かつ高い電界強度を有していることから、高出力を可能とするダイヤモンド半導体素子が提供できる。
以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。本明細書において、p型のダイヤモンド半導体層をα層、n型のダイヤモンド半導体層をβ層、α層とベータ層との間にあって、電流の伝導機構がバンド伝導であり、ダイヤモンド半導体膜からなる層をγ層とよぶ。
<第1実施形態>
図1は、本発明のダイヤモンド半導体素子と、該ダイヤモンド半導体素子で得られる出力特性を示した図である。図1(a)は、本発明の第一実施形態に関るダイヤモンド半導体素子10Aを模式的に示した断面図であり、図1(b)は、ダイヤモンド半導体素子10Aで得られるpn接合の出力特性を示した図であり、図1(c)は、図1(b)を片対数グラフとしたものである。
本実施形態におけるダイヤモンド半導体素子10Aは、ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層1とn型のβ層2とが接触させて配されている。また、α層1とβ層2とにおける電流の伝導機構が、何れも常用温度である300Kの温度においてホッピング伝導であり、α層1とβ層2とを貫通する方向に電流を流した際に、電流−電圧の出力特性が整流性を示す。以下、ダイヤモンド半導体素子10Aについて、詳細に説明する。なお、図1において、基板1上にα層2とβ層3が順に配されているが、基板1上にβ層3とα層2とが順に配されたダイヤモンド半導体素子10であってもよい。
p型のα層2は、ダイヤモンド半導体層からなり、電流の伝導機構がホッピング伝導である。α層2に添加される不純物(アクセプタ)としてはBまたはAlが挙げられる。
非特許文献2に示されるように、アクセプタの有効状態密度は下記の数式(1)で計算される。
Figure 2010028052
常用温度である室温において、α層2における電流の伝導機構をホッピング伝導とするために、アクセプタの密度は、300Kの有効状態密度(1.63×1019cm−3)以上とすることが好ましく、より好ましくは1.63×1019cm−3以上5×1021cm−3以下である。不純物濃度が5×1021cm−3を超えるとダイヤモンドがグラファイト化し、整流しなくなる。一方、有効状態密度未満では、半導体層の抵抗が高くなってしまい、本発明による低抵抗化の効果が十分に得られなくなる。
n型のβ層3は、ダイヤモンド半導体膜からなり、電流の伝導機構がα層2と同様にホッピング伝導である。添加される不純物(ドナー)としては、P,N,Sb,As,Sが挙げられる。
非特許文献2に示されるように、ドナーの有効状態密度は下記の数式(2)で計算される。
Figure 2010028052
常用温度である室温において、β層3における電流の伝導機構をホッピング伝導とするために、ドナーの密度は、300Kの有効状態密度(1.08×1019cm−3)以上とすることが好ましく、より好ましくは1.08×1019cm−3以上5×1021cm−3以下である。不純物濃度が5×1021cm−3を超えるとダイヤモンドがグラファイト化し、整流しなくなる。一方、有効状態密度未満では、半導体層の抵抗が高くなってしまい、本発明による効果が十分に得られなくなる。
上述したように、α層2に添加されるアクセプタの密度を1.63×1019cm−3以上5×1021cm−3以下とし、β層3に添加されるドナーの濃度を1.08×1019cm−3以上5×1021cm−3以下とすることで、α層2とβ層3とにおける電流の伝導機構がホッピング伝導となる。それでいながら両者を接合させたpn接合において、図1(b)及び図1(c)に示すように、電流−電圧特性が整流性を保っている。なお、本実施形態において、α層2にBの密度が2×1020cmとなるようにBを添加し、β層3にPの密度が1×1020cmとなるようにPを添加した際、それぞれの層におけるB及びPの濃度は、SIMS測定により、図2に示すようなグラフが得られる。
これらα層2及びβ層3は、基板1上に設けることができる。この基板1としては、ダイヤモンドからなる基板1であり、単結晶基板やヘテロエピタキシャル基板、多結晶の高配向膜等が挙げられる。また、α層2及びβ層3上には、各々と電気的に接続された第1電極及び第2電極が配されている。この第1電極5及び第2電極4としては、特に限定されるものではなく、従来公知のものを用いることができる。
図3は、α層2に添加される不純物としてBを用い、例えばBの密度を2×1020cm−3とした際の、α層2における抵抗率と温度との関係を示した図である。ここで、α層2の熱励起エネルギーは約40〜80meVであることから、Bの密度が2×1020cm−3の際は、測定した全温度でホッピング伝導(図3中、32で示す直線部分)する。しかし、Bの密度を下げると、全温度で抵抗率が大きくなる。それに伴い、ホッピング伝導とバンド伝導との境界である変局点が高温側から現れる。このとき、この変局点を境界として高温側ではバンド伝導が電流伝導の機構であり、低温側ではホッピングが電流の伝導機構になる。更にBの密度を下げることで、全温度で更に抵抗率が大きくなり、この変局点が低温側に移動する。常用の温度である室温で伝導機構がホッピング伝導からバンド伝導に変化するのは、Bの密度を300Kの有効状態密度以下にしたときである。バンド伝導の領域では、不純物準位が深いために熱励起のエネルギーが大きい。ゆえに抵抗率の温度変化が大きい。この抵抗率の大きな温度変化は、それを使ったデバイス特性の温度変化を大きくすることであり、好ましくない。
すなわち、不純物密度を300Kの有効状態密度以上にすることで、常用の温度において、抵抗が低くて温度変化の小さいホッピング伝導が得られる。
図4は、β層3に添加される不純物としてPを用い、例えばPの濃度を8×1019cm−3とした際のβ層3における抵抗率と温度との関係を示した図である。ここで、β層3における500K以上の熱励起エネルギーは約0.5eVを示し、500K以下では約50meVを示す。また、300Kでの熱電圧は約27meVである。つまり、Pの濃度が8×1019cm−3の際は、500Kを境界として高温側ではバンド伝導(図4中、41で示す直線部分)が電流伝導の機構であり、低温側ではホッピング(図4中、42で示す直線部分)が電流の伝導機構である。Pの濃度を下げると全温度域で抵抗率が大きくなり、 このホッピング伝導とバンド伝導との境界の変局点は、低温側に移動する。常用の温度である室温で伝導機構がホッピング伝導からバンド伝導に変化するのは、Pの密度を300Kの有効状態密度以下にしたときである。図4から分かるようにバンド伝導では、抵抗率の温度変化が大きい。この抵抗率の大きな温度変化は、それを使ったデバイス特性の温度変化を大きくすることであり、好ましくない。
すなわち、不純物密度を300Kの有効状態密度以上にすることで、常用の温度において、抵抗が低くて温度変化の小さいホッピング伝導が得られる。
このように、SiやSiC、GaN、GaAs、ZnO等の従来の半導体材料を用いた半導体素子では整流しなくなるような高い濃度のpn接合であっても、本発明のダイヤモンド半導体素子においては、p型の不純物濃度をホッピング伝導の領域であるホールの有効状態密度1.63×1019cm−3以上とし、かつ、n型の不純物濃度を同じくホッピング伝導の領域である電子の有効状態密度1.08×1019cm−3以上としても整流する。その本発明の半導体素子の出力特性を図1(b)に示す。これは、従来の半導体材料のバンドギャップが小さく、不純物のつくる準位が浅いのに対して、ダイヤモンドはバンドギャップが大きく、不純物のつくる準位が深いことに起因する。たとえば従来の半導体であるSiに添加した不純物の作るエネルギー準位は電子帯、伝導帯から約20mV程度に位置する。有効状態密度以上に不純物を添加すると、その状態密度(DOS)は図10(a)(n型)、(b)(p型)のそれぞれ101a,102aに示すように分布する。不純物の作る準位が伝導帯と価電子帯とが一体化し、不純物のつくる準位が空間的に拡がりをもつ。すなわち縮退してキャリアの伝導が金属的になる。
一方、ダイヤモンドのB,Pの作る不純物エネルギー準位はそれぞれ価電子帯、伝導帯から0.37eV、0.57eVと大きい。したがって、本発明のダイヤモンド半導体素子10では有効状態密度以上に不純物を添加しても、図5(a)(n型)、(b)(p型)に示すように状態密度は分布する。すなわち、不純物の作る準位は局在状態であり、51a,52aに示すように伝導帯と価電子帯とが一体化しない。つまり51a,52aがそれぞれ伝導帯と価電子帯と大きく乖離していて、退縮が起こらない。
とくに、本発明において、有効状態密度以上としても、未だ不純物準位は空間的に離散している状態であるが、その間隔は2〜3nmと非常に近いため、キャリアは充満したサイトから空のサイトへ容易に移動する。すなわち、キャリアはホッピング伝導をして、その電流の抵抗は非常に小さくなっている。
ここで、Siなど従来の縮退した半導体層同士でpn接合を作ると、接合から伸びる空乏層は数nmに狭くなる。ゆえに、逆方向にはトンネル電流が流れて整流しない。有効状態密度を超えたダイヤモンドの層同士でpn接合を作った場合も空乏層は狭くなる。しかし、比誘電率はSiが約11.9、ダイヤモンドは5.7であるものの、ビルトインポテンシャルはSiが約0.7Vに対してダイヤモンドは約5V程度とかなり大きいために、空乏層の幅はSiよりも広くなる。また、ダイヤモンドは元々トンネル確率の低い間接遷移型半導体である。さらに不純物密度が有効状態密度を超えても、p層、n層がともに縮退していない。これらの理由で、逆方向のトンネル電流が小さい。ゆえに、本発明のダイヤモンド半導体素子10において、整流特性が得られる。
この際、常用の温度においてα層2及びβ層3における伝導機構をホッピング伝導となるように、不純物密度を300Kの有効状態密度以上とした本発明のダイヤモンド半導体素子10を適用した電子デバイスでは、低抵抗化が図れる。更に、本発明のダイヤモンド半導体素子は、ダイヤモンド半導体膜からなるために、10MV/cmと高い電界強度を備えているため、本発明のダイヤモンド半導体デバイスを備えた電子デバイスは、従来の半導体素子を適用したものよりも、高出力化を図ることができる。すなわち、本発明のダイヤモンド半導体デバイスを適用することで、整流性を維持したまま、例えば10A/cm〜10A/cm以上の電流を流すことが可能となる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に関るダイヤモンド半導体素子1B(1)を示す図である。図6(a)は、本実施形態のダイヤモンド半導体素子1Bを模式的に示した断面図、図6(b)は本実施形態のダイヤモンド半導体素子1Bで得られるpn接合の出力特性を示した図である。本実施形態のダイヤモンド半導体素子1Bが、第1実施形態のダイヤモンド半導体素子1Aと異なる点は、電流の伝導機構がバンド伝導であるダイヤモンド半導体膜からなるγ層がα層2とβ層3との間に、更に配されている点である。
なお、α層2とβ層3に関しては、第1実施形態と同様である。また、図6では、基板1上にα層2とγ層6とβ層3とが順に配されている例を示しているが、基板1上にβ層3とγ層6とα層2とが順に配されていてもよい。また、γ層6は極性の同じ層、または、異なる層が複数配されていてもよい。
γ層6は、電流の伝導機構がバンド伝導であるダイヤモンド半導体膜からなる。γ層6としては真性のダイヤモンド半導体層、p型のダイヤモンド半導体層、n型のダイヤモンド半導体層のいずれも適用できる。なお、γ層6として真性半導体のダイヤモンド半導体層を用い、α層に不純物としてBの密度が2×1020cmとなるようにBを添加し、β層3にPの密度が1×1020cmとなるようにPを添加した際、それぞれの層におけるB及びPの密度は、SIMS測定により、図7に示すようになる。
本実施形態における図6(b)と、第1実施形態における図1(c)とを比較すると分かるとおり、ホッピング伝導するp型のα層2とn型のβ層3との間にバンド伝導するγ層6を設けることで、順方向と逆方向との電流比である整流比を大きくすることができる。
なお、この効果は、γ層6としてp型のダイヤモンド半導体層、n型のダイヤモンド半導体層及び真性半導体のダイヤモンド半導体層のいずれを用いても、同様に得ることができる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態に関るダイヤモンド半導体素子10C(10)を模式的に示した断面図である。本実施形態のダイヤモンド半導体素子10Cが、第2実施形態のダイヤモンド半導体素子10Bと異なる点は、α層2とγ層6との境界及びβ層3とγ層6との境界のうち、外部に露呈している部位7が、傾斜を有している点である。
なお、α層2、β層3及びγ層6に関しては、第1実施形態のダイヤモンド半導体素子10A及び第2実施形態のダイヤモンド半導体素子10Bと同様である。
本実施形態に示すように、α層2とγ層6との境界及びβ層3とγ層6との境界のうち、外部に露呈している部位7が傾斜を有していることで、ダイヤモンド半導体素子10Cの表面における電界強度をバルク内よりも下げることができる。そのため、逆電圧時におけるダイヤモンド半導体素子10C表面での放電を防止できる。ゆえに、本実施形態によれば、第2実施形態のダイヤモンド半導体素子10Bと比較し、より整流特性の向上が図れる。また、耐圧を高くすることが可能となる。
なお、本実施形態においては、γ層6を設けた場合について記載したが、α層2とβ層3とからなる第1実施形態のダイヤモンド半導体素子10Aにおいても同様に、α層2とβ層3との境界のうち、外部に露呈している部位に傾斜を設けることができる。この場合も同様に、第1実施形態のダイヤモンド半導体素子と比較し、整流特性の向上が図れると共に、耐圧を高くすることが可能となる。
<ダイヤモンド半導体素子の製造装置>
図9は、本発明のダイヤモンド半導体素子の作製に用いるマイクロ波プラズマCVD装置80を模式的に示した図である。マイクロ波プラズマCVD装置80は、マイクロ波を基板1の法線方向から入射するエンドランチ型のものであり、マイクロ波源81は、2.45GHzのマイクロ波を発振し、最大出力が1.5kWで、出力は必要に応じて調整可能である。このマイクロ波源81の後段には、サーキュレータ82及びダミーロード83を設け、マイクロ波源81から出たマイクロ波のうち、反射して導波管91に戻ってきた反射波を水負荷として熱吸収し、反射波がマイクロ波源81の発振器に悪影響を及ぼすことを防止している。また、サーキュレータ82の後段にチューナ84を設け、導波管91のインピーダンスを3本の棒で調整することで、マイクロ波の反射を抑え全入射電力をプラズマで消費できるようにしている。さらに、チューナ84の後段に、導波管91内に突き出たアンテナを持つアプリケータ85を設け、導波管91を進行してきたTE10モードのマイクロ波を同心円状のTM01モードに変換している。マイクロ波をTM01モードにすることで、円筒の反応容器93にマイクロ波が整合し、安定したプラズマが得られるようになる。
原料ガスは、炭素源であるメタンガスと水素ガスと不純物ドープ用ガスとの混合ガスであり、各ガスボンベ95から減圧弁およびマスフローコントローラ96を経て、ガス導入管86から反応容器93に導かれ、反応容器93上部のシャワーヘッド99からガスシャワーとして反応容器93内に導入される。メタンガス側のマスフローコントローラには、0.5%以下の混合比(水素ガスに対するメタンガスの割合)を得るために、精度の高いものを用いる。
なお、CVDダイヤモンド合成プロセス中は、プロセスポンプ98による排気をして、反応容器93内のガス圧を制御してプラズマCVDによるダイヤモンド合成を進行させるようにしている。また、ターボポンプ87は予備排気において高真空を得るために使用し、ロータリーポンプ97は合成中の排気に使用し、さらに高周波誘導加熱ヒータ92は基板1の温度制御に使用している。
基板1は試料交換扉94を開けて所定位置にセッティングされる。すなわち、反応容器93内には、ステージ88上に例えばグラファイト性のサセプタ89が設けてあり、基板は、このサセプタ上に載置された基板フォルダ92にセッティングされている。
<ダイヤモンド半導体素子の作製方法>
上記のマイクロ波プラズマCVD装置80を用い、基板1上にα層2を作製する。反応ガスとしては、CH/Hを0.001%以上10%以下、B/CHを10ppm以上500000ppm以下で用いることが好ましく、より好ましくは、CH/Hを0.01%以上1%以下、B/CHを100ppm以上10000ppm以下、更に好ましくは、CH/Hが0.15%、B/CHが500ppmである。また、基板温度は600℃以上1300℃以下が好ましく、成膜圧力としては、5Torr以上200Torr以下が好ましい。また、マイクロ波パワーとしては、300W以上60kW以下が好ましい。
その後、同様に上記マイクロ波プラズマCVD装置80を用いて、α層2上にβ層3を作製する。反応ガスとしてCH/Hを0.001%以上10%以下、PH/CHを0.5%以上90%以下が好ましく、より好ましくはCH/Hを0.01%以上1%以下、PH/CHを30%以上70%以下、更に好ましくは、CH/Hを0.05%、PH/CHを55%である。また、基板温度は600℃以上1300℃以下が好ましく、成膜圧力としては、5Torr以上200Torr以下が好ましい。また、マイクロ波パワーとしては、300W以上60kW以下が好ましい。以上で、本発明のダイヤモンド半導体素子10が作製される。
その後、β層3を所望の厚さ分エッチングし、β層3およびα層2上にそれぞれ第1電極5及び第2電極4を作製する。
第2実施形態及び第3実施形態のダイヤモンド半導体デバイスを作製する際は、上記のマイクロ波プラズマCVD装置80を用い、α層2上にγ層6を作製する。反応ガスとしては、CH/Hを0.001%以上10%以下で用いることが好ましく、より好ましくはCH/Hを0.01%以上1%以下、更に好ましくはCH/Hを0.025%である。基板1温度を600℃以上1300℃以下とし、圧力を5Torr以上200Torr以下、マイクロ波パワーを300W以上60kW以下とすることで、α層2上に形成することができる。その後、上述したようにβ層3をγ層6上に形成し、β層3及びγ層6を所望の厚さ分エッチングし、β層3およびα層2上にそれぞれ第1電極5及び第2電極4を作製する。
または、厚さ数百nmに形成したダイヤモンド半導体層にイオン注入することでも、本発明のダイヤモンド半導体素子を作製することができる。イオン注入でα層2を作製する際は、例えばα層2を400℃程度に保持し、添加する不純物をイオン化したものを多段エネルギーで注入する。例えば、30keの注入エネルギーの下では、3.18×1014/cm個、100keの注入エネルギーの下では、7.20×1014/cm個、400keの注入エネルギーの下では、1.33×1015/cm個注入する。
β層3をイオン注入で作製する際は、まず、α層2上に厚さ数百nmにダイヤモンド半導体層を形成する。その後、例えばβ層3を400℃程度に保持し、添加する不純物をイオン化したものを多段エネルギーで注入する。例えば、30keの注入エネルギーの下では、3.18×1014/cm個、100keの注入エネルギーの下では、7.20×1014/cm個、400keの注入エネルギーの下では、1.33×1015/cm個注入する。なお、第2実施形態のダイヤモンド半導体素子においては、α層2上にγ層6を形成した後、γ層6上に上記の方法でβ層3を作製する。
以上で、イオン注入により、本発明のダイヤモンド半導体素子10を作製することができる。
尚、特許文献として国際公開第2005/053029号パンフレットに開示されているものはダイヤモンド半導体のうちn型のみに関するものである。それは本発明のダイヤモンドのpn接合とその伝導機構とは、目的、思想、手段、およびその範囲が全く異なる全く別の発明であることは自明である。本発明は本発明者らが初めて見出した全くの新規な事項である。
<実施例1>
実施例1として、図1に示すダイヤモンド半導体素子を作製した。
まず、ダイヤモンド基板の上に、ダイヤモンド半導体膜からなるp型のダイヤモンド半導体層(α層)をCVDにて積層させた。不純物としてはBを用いた。α層の形成に関しては、圧力は50Torr、RFパワーは1200W、CH/Hは0.15%、B/CHは50%で形成した。
次に、第1半導体層の上に、ダイヤモンド半導体膜からなるn型のダイヤモンド半導体層(β層)をCVDにて積層させた。不純物としてはPを用いた。β層の形成に関しては、圧力は75Torr、RFパワーは750W、CH/Hは0.05%、PH/CHは50%で形成した。
これらの条件で作製されたα層におけるBの濃度は、SIMS測定により5×1019〜3×1020cm−sであった。また、β層におけるPの濃度は、SIMS測定により4×1019〜2×1020cm−3であった。
次に、β層を貫いてα層に到達するようにエッチングした。その後、α層と電気的に接続された第1主電極と、β層と電気的に接続された第2主電極とを形成し、これを実施例1のダイヤモンド半導体素子とした。
実施例1のダイヤモンド半導体素子においては、Siが整流しないような高濃度な不純物層を持つにも関らず、図1(b),(c)に示すような整流が観察された。更に、α層及びβ層共に300Kにてホッピング伝導が観察され、低抵抗化が図れた。
<実施例2>
実施例1と同様にダイヤモンド基板上にα層をCVDにて形成した後、α層上に、ダイヤモンド半導体膜からなるi型のダイヤモンド半導体層(γ層)を形成した。γ層の形成に関しては、圧力は25Torr、RFパワーは750W、CH/Hは0.025〜0.1%で形成した。次に、実施例1と同様にγ層上にβ層をCVDにて形成した。
次に、β層及びγ層を貫いてα層に達するようにエッチングした。その後、実施例1と同様にα層と電気的に接続された第1主電極及びβ層と電気的に接続された第2主電極を作製し、これを実施例2のダイヤモンド半導体素子とした。
実施例2のダイヤモンド半導体素子において、図6に示すような整流特性が観測され、実施例1のダイヤモンド半導体素子よりも良好な整流特性が得られた。また、pn接合はα層とβ層と共にホッピング伝導が観察され、低抵抗が図れた。
本発明は、LSIやDRAM、パワーデバイス、LED、負性電子親和力を用いた電子エミッター等の電子デバイスに適用することができる。
本発明の第1実施形態に関るダイヤモンド半導体素子とその出力特性を示した図である。 α層における温度と抵抗率との関係を示した図である。 β層における温度と抵抗率との関係を示した図である。 第1実施形態に関るダイヤモンド半導体素子において、α層とβ層における不純物濃度を示した図である。 本発明におけるエネルギーと状態密度との関係を模式的に示した図である。 本発明の第2実施形態に関るダイヤモンド半導体素子とその出力特性を示した図である。 第2実施形態に関るダイヤモンド半導体素子において、α層とβ層における不純物濃度を示した図である。 本発明の第3実施形態に関るダイヤモンド半導体素子を模式的に示した断面図である。 本発明のダイヤモンド半導体素子を作製することができる製造装置の一例を模式的に示した断面図である。 従来の半導体素子として、Siを用いた際の、エネルギーと状態密度との関係を模式的に示した図である。
符号の説明
1 基板、2 α層、3 β層、4 第1電極、5 第2電極、6 γ層、7 部位、10(10A,10B,10C) ダイヤモンド半導体素子、80 マイクロ波プラズマCVD装置、81 マイクロ波源、82 サーキュレータ、83 ダミーロード、84 チューナ、85 アプリケータ、86 ガス導入管、87 ターボポンプ、88 91 導波管、92 基板フォルダ、93 反応容器、94 試料交換扉、95 ガスボンベ、96 マスフローコントローラ、97 ロータリーポンプ、98 プロセスポンプ、99 シャワーヘッド。

Claims (7)

  1. ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層とn型のβ層とを接触させて配されたダイヤモンド半導体素子であって、
    前記α層及び前記β層における電流の伝導機構が、何れも300Kの温度においてホッピング伝導であり、前記α層と前記β層とを貫通する方向に電流を流した際に、電流−電圧の出力特性が整流性を示すことを特徴とするダイヤモンド半導体素子。
  2. 電流の伝導機構がバンド伝導であり、ダイヤモンド半導体膜からなるγ層が、前記α層と前記β層との間に一つまたは複数配されていることを特徴とする請求項1に記載のダイヤモンド半導体素子。
  3. 前記γ層が、真性半導体であることを特徴とする請求項2に記載のダイヤモンド半導体素子。
  4. 前記α層と前記γ層との境界、前記β層と前記γ層との境界または前記α層と前記β層との境界のうち、外部に露呈している部位が、傾斜を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のダイヤモンド半導体素子。
  5. 前記α層及び前記β層に含まれる不純物濃度が、有効状態密度以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のダイヤモンド半導体素子。
  6. 前記α層に含まれる不純物濃度が1.63×1019cm−3以上であり、前記β層に含まれる不純物濃度が1.08×1019cm−3以上であり、且つ前記α層とβ層に含まれる不純物濃度がそれぞれ、5×1021cm−3以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のダイヤモンド半導体素子。
  7. 前記整流性を保った状態で10A/cm以上の電流を流すことができることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のダイヤモンド半導体素子。
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