JP2010182961A - 発光素子 - Google Patents

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Kazuhiro Koyama
和博 小山
Seiki Ri
成奇 李
Hideyo Ogushi
秀世 大串
Satoshi Yamazaki
聡 山崎
Masahiko Ogura
政彦 小倉
Daisuke Takeuchi
大輔 竹内
Toshiharu Makino
俊晴 牧野
Hiromitsu Kato
宙光 加藤
Norio Tokuda
規夫 徳田
Masayoshi Sugano
正吉 菅野
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Abstract

【課題】pn接合において整流性を保った状態で発光効率や発光強度を高めることが可能な発光素子を提供すること。
【解決手段】本発明に係る発光素子10は、ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層2とn型のβ層3との間に一つまたは複数のγ層4を配してなる発光素子であって、前記α層と前記β層は各々、電流を注入するための電極(第一電極5、第二電極6)を備えており、前記α層及び前記β層における電流の伝導機構が何れも300Kの温度においてホッピング伝導であるとともに、前記α層と前記β層とを貫通する順方向に電流を流した際に、紫外線を放出することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光効率及び発光強度を高めた半導体発光素子に関する。
波長が350nm以下の半導体紫外光源は、白色照明、殺菌・浄水、高密度光記録用光源・蛍光分析等の各種情報センシング、医療分野、等への幅広い応用が考えられる。このため半導体発光素子の短波長化と高効率化に向けて開発がされている。近年、GaN系半導体材料を用いた発光素子においては、波長が400nm以上の発光領域ではInGaN系で数十%の発光効率が得られている。400nmより短波長の発光領域ではAlGaN系が用いられるが、350nmよりも短波長の発光領域では発光効率が急激に低くなり、数%程度の外部量子効率しか得られていないのが現状である。これは、主に下記に示す原因に依る。
1)AlGaN系のp型ドーピングが困難である。したがって、発光素子の形成に必要不可欠なpn接合あるいはpin接合の形成が困難である。
2)GaN系とAlN系では結晶格子定数に差があることから、これらの混晶系であるAlGaN系は、発光層での構造欠陥や貫通転移等の結晶性の低下が著しい。
一方、ダイヤモンドは室温で5.47eVという大きなバンドギャップを持ち、室温以上の高温下でも自由励起子による波長が235nmの深紫外線を発光可能である。また、前記したAlGaNにおいて困難とされるp型ドーピングはもちろんのこと、ダイヤモンドで困難とされてきたn型ドーピングについても、最近キャリア移動度の高いものが実現されている。pn接合についても、整流比が6桁以上の良好な電気特性を兼ね備えたものが既に作製されている(非特許文献1、2参照)。
また、ダイヤモンドは単元素から構成されていることにより、前記したAlGaN系化合物半導体に特有な構造欠陥等の問題もない。さらに、ダイヤモンドは、その機械的、化学的、および熱的特性(半導体材料中で最高の熱伝導率を持つ)に加え、優れた半導体特性や光学特性を兼ね備えている。このように、ダイヤモンドの励起子を用いる深紫外線発光素子は、AlGaN系と比較して有利な点が多い。
ところで、pn接合は、発光素子を初めとして殆どの半導体素子に共通する基本構成単位である。
ダイヤモンドの場合はそれぞれp型、n型の不純物濃度を高くしても、不純物のイオン化エネルギーが大きいため、抵抗が下がらない。従って、電流密度を上げることは困難であった。しかも、濃度が高くなると欠陥準位による非発光過程が多くなる。さらに、従来の発光素子では、素子に注入する電子、正孔(キャリア)のうち、励起子を生成して紫外線発光に寄与する電子、正孔の割合は高くないため、発光効率や発光強度の低いものとなっていた(非特許文献3参照)。
S. Koizumi, et. al.:Science 292, 1899 (2001). T. Makino, et. al., Jpn. J. Appl. Phys. 44, L1190 (2005). Lawrence S.Pan DIAMOND:ELECTRIC PROPERTY AND APPLICAT10NS P.250-252
本発明はこのような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、pn接合において発光効率や発光強度を高めることが可能な発光素子を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発光素子は、ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層とn型のβ層との間に一つまたは複数のγ層を配してなる発光素子であって、前記α層と前記β層は各々、電流を注入するための電極を備えており、前記α層及び前記β層における電流の伝導機構が何れも300Kの温度においてホッピング伝導であるとともに、前記α層と前記β層とを貫通する順方向に電流を流した際に、紫外線を放出することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の発光素子は、請求項1において、前記γ層が真性半導体であることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の発光素子は、請求項2において、前記γ層を構成する不純物濃度が4×1018cm−3以下であることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の発光素子は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記電極は、前記α層及び/または前記β層との間に低抵抗層を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の発光素子は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記α層及び前記β層に含まれる不純物濃度が、有効状態密度以上であることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の発光素子は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記α層に含まれる不純物濃度が1.63×1019cm−3以上であり、前記β層に含まれる不純物濃度か1.08×1019cm−3以上であり、且つ前記α層とβ層に含まれる不純物濃度がそれぞれ、5×1021cm−3以下であることを特徴とする。
本発明の発光素子は、ダイヤモンド半導体層からなるため、バンドギャップが、Siの1.1eVであるのに比べ5.5eVという非常に大きな値を有する。従来のSiをはじめとした半導体層に不純物を添加すると、浅い不純物準位が発生するが、ダイヤモンドにおいては、BとPの不純物準位が伝導体あるいは価電子帯からそれぞれおよそ0.37eV、0.57eVと深い位置にある。ダイヤモンド以外の従来の半導体材料では、有効状態密度以上に半導体層に不純物を添加した場合、不純物準位が伝導体あるいは価電子帯から浅い準位(例えば、Siでは20mV)にあるため、該準位自体が局在した状態を保てず、キャリアの伝導が金属伝導となってしまう。本発明の発光素子にあっては、不純物準位が伝導体あるいは価電子帯から深い準位にあるため、有効密度以上に不純物を半導体層に添加しても、キャリアは伝導体及び価電子帯ではなく、不純物の作るサイト間をホッピング伝導する。特に本発明においては、ホッピング伝導をする層同士が結合したpn接合を貫通してキャリアが伝導される。その結果、発光素子の低抵抗化が図れる。本発明の発光素子は、低抵抗である上にさらに、γ層へのキャリアの注入効率が高く、励起子を作る条件と、励起子を蓄積する条件の両方を満たしていることから、発光効率を高くし、発光強度を強くすることが可能な発光素子が提供できる。
本発明に係る発光素子とその出力特性を示す図。 本発明に係る発光素子において、α層とβ層とγ層における不純物濃度を示す図。 α層における温度と抵抗率との関係を示す図。 β層における温度と抵抗率との関係を示す図。 本発明におけるエネルギーと状態密度との関係を示す図。 ステップフロー成長膜と基板に対する紫外光域の発光スペクトルを示す図。 本発明の発光素子を作製することができる製造装置の一例を示す断面図。
以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。本明細書において、p型のダイヤモンド半導体層をα層、n型のダイヤモンド半導体層をβ層、α層とβ層との間にあって、真性半導体であり、ダイヤモンド半導体膜からなる層をγ層と呼ぶ。
図1(a)は、本発明の実施形態に関る発光素子10を模式的に示した断面図、図1(b)は本実施形態の発光素子10で得られるpn接合の出力特性を示した図である。なお、図1(a)では、基板1上にα層2とγ層4とβ層3とが順に配されている例を示しているが、基板1上にβ層3とγ層4とα層2とが順に配されていてもよい。
本実施形態の発光素子10は、ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層2とn型のβ層3との間に一つまたは複数のγ層4を配してなる。また、前記α層2と前記β層3は各々、電流を注入するための第一電極5及び第二電極6を備えている。
そして、本発明の発光素子10は、前記α層2及び前記β層3における電流の伝導機構が何れも300Kの温度においてホッピング伝導であるとともに、前記γ層4が真性半導体(好ましくは、不純物濃度が4×1018cm−3以下)であり、前記α層2と前記β層3とを貫通する方向に電流を流した際に、紫外線を放出することを特徴とする。
一般に、半導体材料中に生成される電子・正孔対は、高温であれば自由電子および自由正孔として存在するが、低温では、空間的に接近した電子正孔対、すなわち励起子(エキシントン)の状態の方が安定となる。
ここで励起子(エキシントン)とは、荷電子帯から励起によって生じた電子正孔対が十分に分離せず、クーロン力で弱く分離して一つの結合体として結晶中を動くことができる中性子の状態をいう。
この励起子は、直接遷移型あるいは間接遷移型の半導体を問わず存在可能で、不純物原子等の外因的要素にも依らない、半導体材料固有の性質である。実際に励起子が安定に存在できるか否かは、励起子の束縛エネルギーと、それを解離する熱エネルギーの関係で決定する。従来の半導体での励起子は、束縛エネルギーが小さいために、低温かつ低密度でしか存在できない。
一方、ダイヤモンドは室温で5.47eVの広いバンドギャップを持つ間接遷移型半導体であり、下記の表1に示す様に、他の半導体材料と比較して自由励起子の束縛エネルギーが80meVと大きく、したがって室温下でも安定して自由励起子が存在することが可能である。実際、気相成長法(CVD法)により合成された高品質ダイヤモンド薄膜では、欠陥準位等によるキャリアの再結合が抑制され、カソードルミネッセンスやフォトルミネッセンス測定において、室温で波長235nmに自由励起子発光スペクトルが観測されている。また、表1に示す様に、他の半導体材料と比較してダイヤモンドの自由励起子のボーア半径は、1.5nmと小さく、したがって高密度に励起子を生成することが可能(臨界励起子密度(モット密度)が約6×1019cm−3)という特徴を有している。
Figure 2010182961
一般に、発光素子の発光効率ηは下記の数式(1)で表される。ここで、ηint は内部量子効率を、ηext は取り出し効率を、ηは電圧効率を表す。このうち、ηext とηの因子は発光素子の作製プロセスに依存する因子であり、半導体材料やその発光機構の原理的可能性を判断するのはηint の因子である。
Figure 2010182961
また、内部量子効率ηint は下記の数式(2)で表される。ここで、τは注目する発光過程の発光寿命を、τnrはそれ以外の遷移過程(非発光過程、欠陥関連の発光過程、等を含む)の寿命を表す。ηint を大きくするためには、τがτnrに比べてできるだけ小さい材料を選ぶか、もしくはτnrが長くなるように材料合成・素子作製技術を向上させる必要がある。
Figure 2010182961
直接遷移型半導体では、結晶の同じ対称点(Γ点)で自由電子正孔対が再結合できるので、τが短く、ηintは大きい値をとることが可能となる。一方、間接遷移型半導体では、自由電子および自由正孔は結晶中の異なった対称点に存在し、再結合するにはフォノンの介在を必要とするため、τは直接遷移型半導体と比較して3〜6桁程度長くなる。このため、間接遷移型半導体では自由電子正孔対の再結合寿命は欠陥準位等による非発光過程で支配され、ηint は1よりもかなり小さい値しかとれなくなる。この理由により、Si等の間接遷移型半導体では、発光素子への応用が困難とされている。
しかし、励起子を構成している電子正孔対は空間的に近接しているので、間接遷移型半導体であっても、直接再結合して発光する確率が大きくなる。すなわち、τrが短くなる。実際、自由電子正孔対の再結合を発光機構とする典型的な間接遷移型半導体のτrは100〜1000μs程度であるが、励起子状態からの再結合を発光機構とするダイヤモンドでは、τrは2μs程度と、2桁短いことが報告されている[A. Fujii, et. al., J. Lumin., 94-95, 355 (2001).]。これが、ダイヤモンドが他の間接遷移型半導体と比較して大きい内部量子効率ηintを持っている理由の一つである。
そして、本発明の発光素子10では、不純物濃度が4×1018cm−3以下であるγ層4において、該γ層4の両側に、励起子(エキシトン)のボーア半径をrB(=1.5nm)とすると、励起子を中心として半径2rBの内側に、不純物が存在するα層2、β層3を設けている。γ層においては半径2rBの外側に不純物が存在するようにする。
励起子を中心として半径2rB以内に不純物や励起子が近づくと、励起子の状態では存在しない。励起子を中心として半径2rBの外に不純物が存在することは励起子として存在する必要条件である。
なお、ここでは、(1)励起子がCubicと仮定した場合の密度であること。(2)イオンの半径は励起子に比べて十分小さいので、点として考えたこと[他の材料のCapture CrossSectionは他の材料では半径0.01nm〜1nm(S=10−13〜10−14cm)とある]を、前提としている。
励起子が生成される条件を満たすγ層4を挟んで両側に、励起子を中心として半径2rB以内に不純物が存在する、いわば励起子状態が存在しないα、β層3を設ける。するとγ層4の中に既に生成された励起子は励起子のままではα層2、β層3に進入できない。進入するためには束縛エネルギー80meV分のエネルギーをもらって、正孔と電子のペアを解かなければならないからである。室温の熱電圧は約26meVである。室温ではγ層4にあるほぼ100%の励起子はそのライフタイム分だけ存在して、再結合すると考えられる。言い換えれば、励起子にとってγ層4はα層2、β層3に比較して80meV分だけバンドギャップが狭くなった。すなわち発光デバイスで使われる蓄積層が出来たということになる。すなわち、励起子はα層2、β層3で反射するためにγ層4の励起子濃度が高くなる。このため、発光素子10では発光が強くなると考えられる。また、α層2、β層3の濃度が更に高くなれば、その濃度に応じて、正孔のγ層4への注入効率が上がるので、更に励起子の濃度が上がる。γ層4に注入される電子、正孔のうち、励起子を生成して発光に寄与する電子、正孔の割合は、従来は低かったが、本発明では70〜90%以上にまで増やすことができた。これにより発光強度の増加がもたらされる。また、α層2、β層3にホッピング伝導をする層を採用したことにより、抵抗が下がる。γ層4への注入効率も更に上がるので、キャリアの濃度が高くなるとともに抵抗も下がる。従って、従来と同じ電流を得るための電力を下げられる。その結果、発光素子10の発光効率及び発光強度をさらに高いものとすることができる。
以下、発光素子10について、詳細に説明する。
p型のα層2は、ダイヤモンド半導体層からなり、電流の伝導機構がホッピング伝導である。α層2に添加される不純物(アクセプタ)としてはBまたはAlが挙げられる。非特許文献2に示されるように、アクセプタの有効状態密度は下記の数式(3)で計算される。
Figure 2010182961
常用温度である室温において、α層2における電流の伝導機構をホッピング伝導とするために、アクセプタの密度は、300Kの有効状態密度(1.63×1019cm−3)以上とすることが好ましく、より好ましくは1.63×1019cm−3以上5×1021cm−3以下である。不純物濃度が5×1021cm−3を超えるとダイヤモンドがグラファイト化し、整流しなくなる。一方、有効状態密度未満では、半導体層の抵抗が高くなってしまい、本発明による低抵抗化の効果が十分に得られなくなる。
n型のβ層3は、ダイヤモンド半導体膜からなり、電流の伝導機構がα層2と同様にホッピング伝導である。添加される不純物(ドナー)としては、P,N,Sb,As,Sが挙げられる。非特許文献3に示されるように、ドナーの有効状態密度は下記の数式(4)で計算される。
Figure 2010182961
常用温度である室温において、β層3における電流の伝導機構をホッピング伝導とするために、ドナーの密度は、300Kの有効状態密度(1.08×1019cm−3)以上とすることが好ましく、より好ましくは1.08×1019cm−3以上5×1021cm−3以下である。不純物濃度が5×1021cm−3を超えるとダイヤモンドがグラファイト化し、整流しなくなる。一方、有効状態密度未満では、半導体層の抵抗が高くなってしまい、本発明による効果が十分に得られなくなる。
γ層4は、不純物濃度が4×1018cm−3以下であるダイヤモンド半導体膜からなる。γ層4としては不純物濃度が4×1018cm−3以下であればよいが、真性のダイヤモンド半導体層であればより好ましい。また、γ層4は極性の同じ層、または、異なる層が複数配されていてもよい。
γ層4に添加される不純物としては、例えばP、N、Sb、As、S、B、Alが挙げられる。前記γ層4を構成する真性ダイヤモンド半導体中の不純物濃度が4×1018cm−3以下であることが好ましい。これにより発光素子10の発光効率及び発光強度をさらに高いものとすることができる。不純物濃度が4×1018cm−3を越えた場合には、励起子を中心として半径2rB以内に不純物が必ず一個以上存在する。すると、電子と正孔は励起子としての状態では存在できなくなり、励起子発光しなくなるので芳しくない。
なお、γ層4として真性半導体のダイヤモンド半導体層を用い、α層2に不純物としてBの密度が2×1020cmとなるようにBを添加し、β層3にPの密度が1×1020cmとなるようにPを添加した際、それぞれの層におけるB及びPの密度は、SIMS測定により、図2に示すようになる。
これらα層2、β層3及びγ層4は、基板1上に設けることができる。この基板1としては、ダイヤモンドからなる基板であり、単結晶基板やヘテロエピタキシャル基板、多結晶の高配向膜等が挙げられる。また、α層2及びβ層3上には、各々と電気的に接続された第一電極5及び第二電極6が配されている。この第一電極5及び第二電極6としては、特に限定されるものではなく、従来公知のものを用いることができる。
また、本実施形態において、前記第一電極5及び第二電極6は、前記α層及び/または前記β層との間に低抵抗層を備えた構成とすることもできる。
図3は、α層2に添加される不純物としてBを用い、例えばBの密度を2×1020cm−3とした際の、α層2における抵抗率と温度との関係を示した図である。ここで、α層2の熱励起エネルギーは約40〜80meVであることから、Bの密度が2×1020cm−3の際は、測定した全温度でホッピング伝導(図3中、32で示す直線部分)する。しかし、Bの密度を下げると、全温度で抵抗率が大きくなる。それに伴い、ホッピング伝導とバンド伝導との境界である変局点が高温側から現れる。このとき、この変局点を境界として高温側ではバンド伝導が電流伝導の機構であり、低温側ではホッピングが電流の伝導機構になる。更にBの密度を下げることで、全温度で更に抵抗率が大きくなり、この変局点が低温側に移動する。常用の温度である室温で伝導機構がホッピング伝導からバンド伝導に変化するのは、Bの密度を300Kの有効状態密度以下にしたときである。バンド伝導の領域では、不純物準位が深いために熱励起のエネルギーが大きい。ゆえに抵抗率の温度変化が大きい。この抵抗率の大きな温度変化は、それを使ったデバイス特性の温度変化を大きくすることであり、好ましくない。
すなわち、不純物密度を300Kの有効状態密度以上にすることで、常用の温度において、抵抗が低くて温度変化の小さいホッピング伝導が得られる。
図4は、β層3に添加される不純物としてPを用い、例えばPの濃度を8×l019cm−3とした際のβ層3における抵抗率と温度との関係を示した図である。ここで、β層3における500K以上の熱励起エネルギーは約0.5eVを示し、500K以下では約50meVを示す。また、300Kでの熱電圧は約27meVである。つまり、Pの濃度が8×1019cm−3の際は、500Kを境界として高温側ではバンド伝導(図4中、41で示す直線部分)が電流伝導の機構であり、低温側ではホッピング(図4中、42で示す直線部分)が電流の伝導機構である。Pの濃度を下げると全温度域で抵抗率が大きくなり、このホッピング伝導とバンド伝導との境界の変局点は、低温側に移動する。常用の温度である室温で伝導機構がホッピング伝導からバンド伝導に変化するのは、Pの密度を300Kの有効状態密度以下にしたときである。図4から分かるようにバンド伝導では、抵抗率の温度変化が大きい。この抵抗率の大きな温度変化は、それを使ったデバイス特性の温度変化を大きくすることであり、好ましくない。
すなわち、不純物密度を300Kの有効状態密度以上にすることで、常用の温度において、抵抗が低くて温度変化の小さいホッピング伝導が得られる。
このように、SiやSiC、GaN、GaAs、ZnO等の従来の半導体材料を用いた半導体素子では縮退するような高い濃度のpn接合であっても、本発明の発光素子においては、p型の不純物濃度をホッピング伝導の領域であるホールの有効状態密度1.63×1019cm−3以上とし、かつ、n型の不純物濃度を同じくホッピング伝導の領域である電子の有効状態密度1.08×1019cm−3以上としても縮退しない。これは、従来の半導体材料のバンドギャップが小さく、不純物のつくる準位が浅いのに対して、ダイヤモンドはバンドギャップが大きく、不純物のつくる準位が深いことに起因する。たとえば従来の半導体であるSiに添加した不純物の作るエネルギー準位は電子帯、伝導帯から約20mV程度に位置する。有効状態密度以上に不純物を添加すると、不純物の作る準位が伝導帯と価電子帯とが一体化し、不純物のつくる準位が空間的に拡がりをもつ。すなわち縮退するとキャリアの伝導が金属的になる。
一方、ダイヤモンドのB,Pの作る不純物エネルギー準位はそれぞれ価電子帯、伝導帯から0.37eV、0.57eVと大きい。したがって、本発明の発光素子10では有効状態密度以上に不純物を添加しても、図5(a)(n型)、(b)(p型)に示すように状態密度は分布する。すなわち、不純物の作る準位は局在状態であり、51a,52aに示すように伝導帯と価電子帯とが一体化しない。つまり51a,52aがそれぞれ伝導帯と価電子帯と大きく乖離していて、退縮が起こらない。
とくに、本発明において、有効状態密度以上としても、未だ不純物準位は空間的に離散している状態であるが、その間隔は2〜3nmと非常に近いため、キャリアは充満したサイトから空のサイトヘ容易に移動する。すなわち、キャリアはホッピング伝導をして、その電流の抵抗は非常に小さくなる。
この際、常用の温度においてα層2及びβ層3における伝導機構をホッピング伝導となるように、不純物密度を300Kの有効状態密度以上とした本発明の発光素子10では、低抵抗化が図れる。ホッピングを利用した低抵抗のα層2、β層3には、自由電子、正孔の濃度が高いために多くの電子、正孔がγ層4へ注入される。そのために、γ層にて生成される励起子の濃度は高くなる。さらに、α層2、β層3は不純物濃度が4×1018cm−3を越えているから、γ層4にある励起子はα層2、β層3には進入できない。いわば、反射されるために、更にγ層4における励起子濃度は高くなる。従って、本発明の発光素子10は、従来の半導体素子を適用したものよりも、発光効率及び発光強度を高めることができる。
図6は、(a)不純物濃度が4×1018cm−3未満の真性半導体層、(b)窒素の不純物濃度が4×1018cm−3以上の層に対する、室温で測定した波長200nm〜300nmの紫外光領域の発光スペクトルを示したものである。不純物濃度が4×1018cm−3未満の層[図6(a)]から、235nm、242nmに強いピークが観測された。これに対し、窒素の不純物濃度が4×1018cm−3以上の層[図6(b)]からは観測されなかった。波長から、この不純物濃度が4×1018cm−3未満の真性半導体層から観測された235nmの発光は間接遷移型であるダイヤモンドのTOフオノンを伴った自由励起子からの発光であり、242nmはそのフォノンのサイドバンドであることが示されている。γ層4として、不純物濃度が4×1018cm−3未満の真性半導体層を採用することにより、励起子の発光が観察された。
<発光素子の製造装置>
図7は、本発明の発光素子の作製に用いるマイクロ波プラズマCVD装置80を構式的に示した図である。マイクロ波プラズマCVD装置80は、マイクロ波を基板1の法線方向から入射するエンドランチ型のものであり、マイクロ波源81は、2.45GHzのマイクロ波を発振し、最大出力が1.5kWで、出力は必要に応じて調整可能である。このマイクロ波源81の後段には、サーキュレータ82及びダミーロード83を設け、マイクロ波源81から出たマイクロ波のうち、反射して導波管91に戻ってきた反射波を水負荷として熱吸収し、反射波がマイクロ波源81の発振器に悪影響を及ぼすことを防止している。また、サーキュレータ82の後段にチューナ84を設け、導波管91のインピーダンスを3本の棒で調整することで、マイクロ波の反射を抑え全入射電力をプラズマで消費できるようにしている。さらに、チューナ84の後段に、導波管91内に突き出たアンテナを持つアプリケータ85を設け、導波管91を進行してきたTE10モードのマイクロ波を同心円状のTM01モードに変換している。マイクロ波をTM01モードにすることで、円筒の反応容器93にマイクロ波が整合し、安定したプラズマが得られるようになる。
原料ガスは、炭素源であるメタンガスと水素ガスと不純物ドープ用ガスとの混合ガスであり、各ガスボンベ95から減圧弁およびマスフローコントローラ96を経て、ガス導入管86から反応容器93に導かれ、反応容器93上部のシャワーヘッド99からガスシャワーとして反応容器93内に導入される。メタンガス側のマスフローコントローラには、0.5%以下の混合比(水素ガスに対するメタンガスの割合)を得るために、精度の高いものを用いる。
なお、CVDダイヤモンド合成プロセス中は、プロセスポンプ98による排気をして、反応容器93内のガス圧を制御してプラズマCVDによるダイヤモンド合成を進行させるようにしている。また、ターボポンプ87は予備排気において高真空を得るために使用し、ロータリーポンプ97は合成中の排気に使用し、さらに高周波誘導加熱ヒータ92は基板1の温度制御に使用している。
基板1は試料交換扉94を開けて所定位置にセッティングされる。すなわち、反応容器93内には、ステージ88上に例えばグラファイト性のサセプタ89が設けてあり、基板は、このサセプタ上に載置された基板フォルダ92にセッティングされている。
<発光素子の作製方法>
上記のマイクロ波プラズマCVD装置80を用い、基板1上にα層2を作製する。反応ガスとしては、CH/Hを0.001%以上10%以下、B/CHを10ppm以上500000ppm以下で用いることが好ましく、より好ましくは、CH/Hを0.01%以上1%以下、B/CHを100ppm以上10000ppm以下、更に好ましくは、CH/H2が0.15%、B/CHが500ppmである。また、基板温度は600℃以上1300℃以下が好ましく、成膜圧力としては、5Torr以上200Torr以下が好ましい。また、マイクロ波パワーとしては、300W以上60kW以下が好ましい。
その後、同様に上記のマイクロ波プラズマCVD装置80を用い、α層2上にγ層4を作製する。反応ガスとしては、CH/Hを0.001%以上10%以下で用いることが好ましく、より好ましくはCH/Hを0.01%以上1%以下、更に好ましくはCH/Hを0.025%である。基板1温度を600℃以上1300℃以下とし、圧力を5Torr以上200Torr以下、マイクロ波パワーを300W以上60kW以下とすることで、α層2上に形成することができる。
その後、同様に上記マイクロ波プラズマCVD装置80を用いて、γ層4上にβ層3を作製する。反応ガスとしてCH/Hを0.001%以上10%以下、PH/CHを0.5%以上90%以下が好ましく、より好ましくはCH/Hを0.01%以上1%以下、PH/CHを30%以上70%以下、更に好ましくは、CH/Hを0.05%、PH/CHを55%である.また、基板温度は600℃以上1300℃以下が好ましく、成膜圧力としては、5Torr以上200Torr以下が好ましい。また、マイクロ波パワーとしては、300W以上60kW以下が好ましい。以上で、本発明の発光素子10が作製される。
その後、β層3及びγ層4を所望の厚さ分エッチングし、β層3およびα層2上にそれぞれ第一電極5及び第二電極6を作製する。
または、厚さ数百nmに形成したダイヤモンド半導体層にイオン注入することでも、本発明の発光素子を作製することができる。イオン注入でα層2を作製する際は、例えばα層2を400℃程度に保持し、添加する不純物をイオン化したものを多段エネルギーで注入する。例えば、30keの注入エネルギーの下では、3.18×1014/cm個、100keの注入エネルギーの下では、7.20×1014/cm個、400keの注入エネルギーの下では、1.33×1015/cm個、注入する。
β層3をイオン注入で作製する際は、まず、α層2上にγ層4を形成する。次にγ層4上に厚さ数百nmにダイヤモンド半導体層を形成する。その後、例えばβ層3を400℃程度に保持し、添加する不純物をイオン化したものを多段エネルギーで注入する。例えば、30keの注入エネルギーの下では、3.18×1014/cm個、100keの注入エネルギーの下では、7.20×1014/cm個、400keの注入エネルギーの下では、1.33×1015/cm個、注入する。
以上で、イオン注入により、本発明の発光素子10を作製することができる。
尚、特許文献として国際公開第2005/053029号パンフレットに開示されているものはダイヤモンド半導体のうちn型のみに関するものである。それは本発明のダイヤモンドのpn接合とその伝導機構とは、目的、思想、手段、およびその範囲が全く異なる全く別の発明であることは自明である。本発明は本発明者らが初めて見出した全くの新規な事項である。
本発明は、LED等の発光素子に適用することができる。
1 基板、2 α層、3 β層、4 γ層、5 第一電極、6 第二電極、10 発光素子、80 マイクロ波プラズマCVD装置、81 マイクロ波源、82 サーキュレータ、83 ダミーロード、84 チューナ、85 アプリケータ、86 ガス導入管、87 ターボポンプ、88 91 導波管、92 基板フオルダ、93 反応容器、94 試料交換扉、95 ガスボンベ、96 マスフローコントローラ、97 ロータリーポンプ、98 プロセスポンプ、99 シャワーヘッド。

Claims (6)

  1. ダイヤモンド半導体層からなり、p型のα層とn型のβ層との間に一つまたは複数のγ層を配してなる発光素子であって、
    前記α層と前記β層は各々、電流を注入するための電極を備えており、
    前記α層及び前記β層における電流の伝導機構が何れも300Kの温度においてホッピング伝導であるとともに、
    前記α層と前記β層とを貫通する順方向に電流を流した際に、紫外線を放出することを特徴とする発光素子。
  2. 前記γ層が真性半導体であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記γ層を構成する不純物濃度が4×1018cm−3以下であることを特徴とする請求項2に記載の発光素子。
  4. 前記電極は、前記α層及び/または前記β層との間に低抵抗層を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光素子。
  5. 前記α層及び前記β層に含まれる不純物濃度が、有効状態密度以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光素子。
  6. 前記α層に含まれる不純物濃度が1.63×1019cm−3以上であり、前記β層に含まれる不純物濃度か1.08×1019cm−3以上であり、且つ前記α層とβ層に含まれる不純物濃度がそれぞれ、5×1021cm−3以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発光素子。
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