JP2010027655A - チョークコイル - Google Patents

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俊夫 中野目
Yukiyasu Yamauchi
亨康 山内
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Abstract


【課題】 中空状態で保持固定でき、基板実装性を良くする端子台を有したチョークコイルを実装する基板の下部分を開口し、チョークコイルの少なくとも一部を装入して実装することで実装されたチョークコイルの低背化が可能であって、かつ所定の高さに保持固定可能で、基板実装の作業性も良く、基板実装後の実装強度を確保できるチョークコイルを提供する。
【解決手段】 チョークコイルは、図1(e)に示す等価回路となる一対のコイル5を形成している。絶縁ケース3は、環状を二等分し、コイル間を絶縁する板状の仕切り板6と、絶縁ケース3の仕切り板6を越えて延在する端部に板状の端子台7とを一体成型して形成し、端子台7の実装基板への実装面P1をチョークコイルの最低面P0より上方に位置するように形成している。実装面P1は、環状の絶縁ケース3が水平に実装されてなるように形成している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器のノイズ対策に好適な低背型のチョークコイルに関する。
近年、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどを用いたテレビに代表されるように、薄さに魅力を持たせた電子機器が広く市場に受け入れられ、その結果、これらの電子機器では、さらなる薄型化の検討がなされている。同様に、これらに使用されるノイズ対策用のチョークコイルにおいても、従来品と同等の性能を有した上での低背化が強く求められている。
上述した用途に用いられるチョークコイルは、要求されるインダクタンスまたはインピーダンスの周波数特性や直流抵抗などの電気的特性を満足し、かつ許容される面積の範囲内に収納し、基板に容易に実装できることが求められている。さらに商用電源の入力部に用いられるチョークコイルの場合には、定格電流の通電による自己発熱を満足し、かつ電気用品安全法等に基づく絶縁性や難燃性などの各種規格を満足する必要がある。
そのため、このようなチョークコイルでは、100kHzを超える周波数領域まで大きな透磁率μを有するフェライトコアやアモルファスコアなどのトロイダル形状の磁気コアを絶縁材からなる絶縁ケースや絶縁塗料などを用いて覆い、その覆った磁気コア上にエナメル線等の導体を用いて巻回して一対のコイルを形成している。なお、磁気コアと二つのコイルとの間、および二つのコイル間には、電気用品安全法等に規定された絶縁特性を満足する絶縁材や、沿面距離、空間距離を満足する絶縁材からなる厚みや仕切り板が設けられている。
図6は、従来のチョークコイルを説明する図である。図6(a)は、上面図で、図6(b)は、正面図で、図6(c)は、底面図で、図6(d)は、側面図である。
従来のチョークコイルは、実装面に対して環状の磁気コアの磁路方向が平行となるように実装した構造であり、磁気コアの向きとしては低背化がなされている。図6のチョークコイルは、環状の磁気コア2を絶縁ケース3に収納し、エナメル線の導体4を用いて磁気コア2の磁路に生じる磁束を互いに打ち消し合うように巻回し、二つのコイル5を形成し、端子台7に載置され、端子台7に設けた引出部8を経由し、コイル5の端末を各々引き出して端子9を形成したもので、いわゆるコモンモードチョークコイルである。
なお、引出部8を経由して引き出したコイル5の端末は、エナメル線の絶縁被覆を除去し、除去した箇所には、半田メッキ処理を施し、形状を整えて端子9としている。なお、コイル間は、絶縁ケース3の内周と側周面とを二分する板状の仕切り板6を設けて絶縁している。
このようなチョークコイルは、例えば特許文献1に開示されている。
実開昭63−136316号公報
しかしながら従来のチョークコイルの構造では、さらなる小型、薄型化の要求と各種規格等で要求される磁気特性と絶縁特性と電流通電の特性とを満足することは困難であり、現状において、これ以上の低背化を図ることができないという問題があった。
また、このようなチョークコイルでは、低背化要求の他に基板への実装性を良くするために端子の位置決め精度を上げることが求められている。端子の位置決め精度を上げるために従来の製品では、チョークコイルの下にあらかじめ位置決め用の貫通孔を形成した端子台を配設する必要があり、結果として端子台の厚みやチョークコイルの端末を引き回しするための寸法が必要で、これ以上の低背化が困難である。
ここで発明者らは、チョークコイルが実装される基板の下部分を開口し、チョークコイルを中空の状態で保持し、実装することで実装されたチョークコイルを低背化する方法を見出した。しかし、このようなチョークコイルは、比較的重量があるため導体の端末を実装端子とする場合に基板へ導体のみで中空に保持するのは実装強度が不足するので保持できないという問題がある。
本発明の技術的課題は、中空状態で保持固定でき、基板実装性を良くする端子台を有したチョークコイルを実装する基板の下部分を開口し、チョークコイルの少なくとも一部を装入して実装することで実装されたチョークコイルの低背化が可能であって、かつ所定の高さに保持固定可能で、基板実装の作業性も良く、基板実装後の実装強度を確保できるチョークコイルを提供することにある。
本発明は、環状の磁気コアを絶縁材からなる環状の絶縁ケースに収納してコア組込み体を形成し、磁気コアの磁路に磁束が生じてなるようにコア組込み体に絶縁被覆で覆われた導体を巻回して環状となる一対のコイルを形成することにより、効率の良い磁気回路と高い相互インダクタンスと低い漏洩インダクタンスとを有し、ノイズ対策に好適なチョークコイルを形成することができる。
なお、一対のコイルは、磁気コアの磁路に生じる磁束が互いに打ち消し合うように設けられた、いわゆるコモンモードノイズ対策用のチョークコイルとしても良く、あるいは、磁気コアの磁路に生じる磁束が互いに相乗し合うように設けられた、いわゆるノーマルモードノイズ対策用のチョークコイルとしても良い。
前記絶縁ケースは、環状を二分する絶縁材からなる板状の仕切り板を有するように形成することにより、コイル間の絶縁を図ることができ、かつ相等しい一対のコイルを巻回して形成するのに適する形状にすることができる。
なお、前記絶縁ケースは、コイルの端末を引き出す貫通孔からなる引出部を有する絶縁材からなる端子台を設けることにより、チョークコイルの端子の位置決めと基板への実装性と実装強度とを向上させることができる。
なお、チョークコイルの実装強度は、JIS規格や顧客要求などにより規定される条件の振動試験、衝撃試験、および環境試験を満足するように絶縁ケースと端子台との材質と形状とを適宜選定すれば良い。
さらに、端子台には、半田付けの際に生じるガスを抜くための台状、または凸状のスタンドオフを端子台の基板実装面に設けることが好ましい。
端子台は、絶縁ケースの外周に設けられ、端子台の端子が引出部より引き出される実装面を仕切り板、コイル、端子台の先の実装面以外の部分等のチョークコイルの最低面よりも高い位置に設けることにより、開口部を設けた基板にチョークコイルの低い部分を装入して実装することにより、基板実装面上でのチョークコイルの実装高さをチョークコイルの全高よりも低くすることができる。
絶縁ケースは、仕切り板と端子台とを絶縁樹脂を用いて一体成型して形成することにより、部品点数を削減でき、絶縁ケースと仕切り部と端子台との組立工程を削減できる。
仕切り板と端子台とが絶縁樹脂を用いて一体成型され、絶縁ケースの少なくとも一部に嵌合されてなるように形成することにより、導体を巻回してコイルを形成するのが容易になる。なお、嵌合した部位は、接着剤や超音波溶着、熱溶着などにより固着することができる。
端子台は、階段状で複数の実装面を有するように形成し、この実装面以外の端子台、仕切り板、コイルなどのチョークコイルの最低面よりも高い位置に形成することにより、基板の実装面に開口部を設け、この開口部に基板の実装面に実装される実装面より低い、チョークコイルの実装後の基板面からの高さをチョークコイルの全高よりも低くすることができる。基板上へ実装される面を複数設けることにより、基板実装面上のチョークコイルの高さとして複数の異なる高さを選定することができ、同時に基板の開口部に装入されるチョークコイルの量も選定することができる。
引出部は、コイル端末を引き出す貫通した孔、あるいは溝とすることにより、コイルの巻線の端末を端子として定位置に引き出すことができる。なお、接着剤を用いてコイルの端末を端子台に接着固定しても良いが、この場合は、接着剤を基板半田付けする面に付着させないようにすることが望ましい。
引出部は、端子台にあらかじめ端子を一体成型され、あるいは端子を端子台に圧入されたものを用い、この端子にコイルの各々の端末をそれぞれ接続することにより、さらに高精度の端子位置決め精度を達成することができる。
本発明によれば、環状の磁気コアを環状の絶縁ケースに収納してコア組込み体を形成し、磁気コアの磁路方向に磁束を生じるようにコア組込み体に導体を巻回してなるコイルを有するチョークコイルであって、絶縁ケースは、内周を二等分する板状の仕切り板と、仕切り板が絶縁ケースの外周部を超えて延在する端部に端子台を有し、端子台は、コイルの端末を引き出す引出部を有し、かつ端子台の実装面がチョークコイルの最低面より上方に位置してなることを特徴とするチョークコイルが得られる。
本発明によれば、環状の磁気コアを環状の絶縁ケースに収納してコア組込み体を形成し、磁気コアの磁路方向に磁束を生じるようにコア組込み体に導体を巻回してなるコイルを有するチョークコイルであって、絶縁ケースは、内周を二等分する板状の仕切り板と、仕切り板が絶縁ケースの外周部を超えて延在する端部に端子台を有し、端子台は、コイルの端末を引き出す引出部を有し、かつ端子台の実装面がチョークコイルの最低面より上方に位置し、階段状の複数の前記実装面を有することを特徴とするチョークコイルが得られる。
本発明によれば、絶縁ケースと仕切り板と端子台とが一体成型されてなることを特徴とするチョークコイルが得られる。
本発明によれば、仕切り板と端子台とが一体成型され、絶縁ケースの少なくとも一部に嵌合してなることを特徴とするチョークコイルが得られる。
本発明によれば、引出部は、貫通孔、あるいは溝とすることを特徴とするチョークコイルが得られる。
本発明によれば、端子台は、少なくとも一つの端子が植設され、端子にコイルの端末が接続されてなることを特徴とするチョークコイルが得られる。
本発明により、チョークコイルを実装する基板の下部分を開口し、チョークコイルの実装面より低い箇所を開口部に装入して実装することにより基板上のチョークコイル実装高さを低減することが可能であり、かつこの状態で一定の高さで保持固定が可能で、基板実装時の作業性も良く、実装強度も満足できるチョークコイルの提供が可能となった。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明のチョークコイルを説明する図で、図1(a)は、上面図で、図1(b)は、正面図で、図1(c)は、底面図で、図1(d)は、側面図で、図1(e)は、等価回路である(図1(a)では、磁気コア2は、コイル5、絶縁ケース3の下という意味で一部を破断図で示した)。
チョークコイルは、トロイダルの磁気コア2を環状の絶縁ケース3に収納し、図示しないコア組込み体を形成し、導体4を用いて磁気コア2の磁路に生じる磁束が互いに打ち消し合うように巻回して図1(e)に示す等価回路となる一対のコイル5を形成している。絶縁ケース3は、環状を二等分し、コイル間を絶縁する板状の仕切り板6と、絶縁ケース3の仕切り板6を越えて延在する端部に板状の端子台7とを一体成型して形成し、端子台7の実装基板への実装面P1をチョークコイル(この場合は実装面側のコイル5と仕切り板6とのいずれか)の最低面P0より上方に位置するように形成している。実装面P1は、環状の絶縁ケース3が水平に実装されてなるように形成している。コイル5の各々の端末は、導体4の絶縁被覆を除去し、除去した部位に半田メッキ処理を施し、端子台7に設けた引出部8より引き出し、形状を整えて端子9を形成している。
なお、引出部8は、端子台を厚み方向に貫通する孔とし、導体4が引き出せる径としている。なお、端子台7の実装面には、半田付けの際に生じるガスを抜くための図示していないスタンドオフを設けるのが好ましく、高さ0.2mm以上の台状や凸状などの形状にするのが良い。なお、磁気コアの磁路に生じる磁束が互いに相乗し合うように設けられた、いわゆるノーマルモードノイズ対策用のチョークコイルとしても良い。
磁気コア2は、一定以上の透磁率μを有する材料であれば良く、Mn−Zn系フェライトコアやNi−Zn系フェライトコアなどの焼結磁性体、アモルファスコア、鉄シリコン合金コア、パーマロイコア、センダストコアなどの金属磁性体、磁性粉末を圧粉、または成膜した磁性体でも良く、要求特性に応じて適宜選定するのが好ましい。その形状は、環状であれば良く、トロイダル、あるいは長円形、楕円形、多角形、方形などの何れの形状でも良い、さらに断面は、方形、あるいは長円形、円形、多角形などの何れの形状でも良い。
絶縁ケース3と仕切り板6と端子台7とを形成する材質は、電気用品安全法等により定められた絶縁と難燃とに関わる規格を遵守し、肉厚、または寸法を満たした絶縁材料で、かつ磁気コア2やコイル5を保護し、環境試験などの品質を満足すれば何れでも良く、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロンなどの熱可塑性樹脂やエポキシ、フェノール、液晶ポリマーなどの熱硬化性樹脂が適している。
導体4は、ポリウレタン線(UEW)、ポリエステル線(PEW)、ポリアミドイミド線(AIW)などのエナメル線や、ポリ塩化ビニル線、ポリエチレンビニル線、フッ素樹脂被覆線などの被覆電線の何れでもよく、要求特性に応じて適宜選定するのが好ましい。
このような端子台を設けたチョークコイルは、開口部を設けた基板や筐体などの開口部にチョークコイルの下部を装入して中空の状態で保持でき、かつ基板実装の作業性を良くすることができる。
なお、引出部は、端子台に端子を一体成型、あるいは圧入して形成し、あらかじめ端子を植設しておいても良い。この場合は、コイルの端末を植設しておいた端子にからげ半田や溶接などにより接続する。植設した端子を用いることにより、端子位置の精度が高いチョークコイルを形成することができる。
図2は、本発明のチョークコイルに係る絶縁ケースを説明する図で、図2(a)は、仕切り板と端子台とを示す部分斜視図で、図2(b)は、絶縁ケースの部分斜視図で、図2(c)は、絶縁ケースの斜視図である。
仕切り板6と端子台7とは、板状の仕切り板6が延在する端部に板状の端子台7を一体成型して形成し、コアケース3aの環状を二等分する内周面と側周面と外周面とに設けた嵌合部10に仕切り板6と端子台7との少なくとも一部を嵌合して絶縁ケース3を形成している。嵌合後の嵌合部10は、接着剤や超音波溶着、熱溶着などにより固着して形成している。
端子台7の実装面は、環状の絶縁ケース3が水平に実装されてなるように形成し、チョークコイルの最低面となる実装面側のコイル5と仕切り板6とのいずれかの最低面より上方に位置するように形成している。端子台7には、引出部8を設け、引出部8は、端子台を厚み方向に貫通した貫通孔とし、導体が引き出せる径としている。
上述のように仕切り板6と端子台7とをコイル5を形成した後にコアケース3aの嵌合部に嵌合して形成することにより、コアケース3aに巻回してコイル5の形成する際に障害となる仕切り板6と端子台7とがない状態で巻回してコイル5を形成でき、同様にコイル5の端末の絶縁被覆を除去し、半田メッキして端子9を形成する際にも障害となる仕切り板6と端子台7とがない状態で端子9を形成でき、作業性を良くすることができる。
図3は、本発明のチョークコイルに係る絶縁ケースを説明する図で、図3(a)は、上面図で、図3(b)は、正面図で、図3(c)は、底面図で、図3(d)は、側面図である。
絶縁ケース3は、環状を二等分し、コイル間を絶縁する板状の仕切り板6と、絶縁ケース3の仕切り板6を越えて延在する端部に板状の端子台7とを形成し、端子台7の基板に実装する面を階段状の実装面P2と実装面P3と実装面P4とを形成し、実装面P4を実装面側のコイル5と仕切り板6とのいずれかの最低面P0より下方に位置するように形成し、実装面P2と実装面P3とを実装面側のコイル5と仕切り板6とのいずれかの最低面P0より上方に位置するように形成している。
なお、実装面P2と実装面P3と実装面P4とは、環状の絶縁ケース3が水平に実装されてなるように形成し、コイル5の各々の端末は、導体4の絶縁被覆を除去し、除去した部位に半田メッキ処理を施し、実装面の引出部8より引き出し、形状を整えて端子9を形成している。引出部8は、端子台を厚み方向に貫通した貫通孔とし、導体4が引き出せる径としている。
なお、端子台7の各々の実装面には、半田付けの際に生じるガスを抜くための図示していないスタンドオフを設けることが好ましく、高さ0.2mm以上の台状や凸状などの形状にするのが良い。
このように端子台を形成することにより、開口部を設けた基板に対して複数の高さで実装することができ、かつ開口部を設けていない基板に対しても実装することができる。
図4は、本発明のチョークコイルの実装状態を説明する図で、図4(a)は、上面図で、図4(b)は、正面図で、図4(c)は、A−B線で切断した断面図である。
本発明のチョークコイルは、端子台7を除いたチョークコイルを実装する基板面に開口部21が設けられた基板20に収納されて実装し、端子9を図示しない貫通孔の基板ランドパターンに挿入して半田付けしている。
このように実装できることにより、チョークコイルを最低面P0から実装面P1までの長さ分だけ、実装面からの高さHを小さくすることができる。
以下、実施例を用いて、本発明の実施の形態を詳述する。
磁気コア2として、外径25mm、内径15mm、高さ3mm、断面が四角形のトロイダル状で、周波数100kHzでの初透磁率(μiac)が約10000であるMn−Zn系フェライト材(NECトーキン製FR25/15/3−10H)を用いた。
絶縁ケース3として、環状の外形寸法が外径27mm、内径13mm、高さ5mm、各部の最低肉厚が0.4mmとし、環状を二等分する内周面と側周面と外周面とに一体成型した仕切り板6と端子台7とが嵌合する溝を有した凸状の嵌合部10を設け、ポリブチレンテレフタレート樹脂を用いて形成した。図示しないトロイダルの磁気コア2を絶縁ケース3に収納して図2に示したコア組込み体を形成した。
導体4として、線径が0.6mmのポリエステル絶縁被覆銅線(1種PEW線)を用い、仕切り板6によって二等分された環状のコアケース3aに収納された磁気コア2の磁路に生じる磁束が互いに打ち消し合うように各55ターン巻回して二つのコイル5を形成し、コイル5の各端末の絶縁被覆を除去し、除去した部位に半田メッキ処理を施し、端子台7の各引出部8よりコイル5の各端末から引き出し、形状を整えて端子9を形成し、外形寸法がφ31mm、高さHが9mmとなる図1に示したチョークコイルを作製した。
端子台8は、長さ21mm、幅4mm、厚み1.5mmの板状とし、引出部8となるφ0.8mmの貫通孔を一対設け、貫通孔の間は、絶縁沿面距離を確保できる長さとし、実装面P1は、最低面P0よりも3mm高い位置に設けて形成した。
上述したチョークコイルを、端子台7を除いたチョークコイルを実装する基板面にφ30mmの開口部を設けた厚み1mmのガラスエポキシ基板に収納し、端子9を基板ランドパターンに設けた貫通孔に挿入して半田付けして実装した。
上述のように実装することにより、本発明のチョークコイルは、基板の開口部に収納でき、かつ中空の状態で保持することができ、インダクタンスや直流抵抗、インピーダンスなどの電気的特性を変えることなく、実装面からの高さHを3mm低くし6mmとした図4に示した実装状態のチョークコイルが得られた。
(比較例)
比較例として、実施例と同じ磁気コア2と導体4を用い、材質が同じで端子台の厚みが等しく、大きさと形状とが異なる絶縁ケース3を用い、導体4を巻回す方法と巻数が等しく、端子を引き出す形状と端子位置が異なり、外形寸法がφ31mm、高さ10.5mmの図6に示したチョークコイルを作製した。
上述した実施例と比較例による各々のチョークコイルを作製し、JIS規格に準拠する周波数が10Hzから55Hzまで、掃引時間が1分間、振幅1.5mmで3方向に各2時間印加する振動試験と、温度40℃、湿度95%で96時間放置する耐湿放置試験と、温度85℃で96時間放置する高温放置試験と、−25℃で96時間放置する低温放置試験と、−25℃で1時間保温、−25℃から85℃まで1時間で移行、85℃で1時間保温、85℃から−25℃まで1時間で移行する1サイクルが4時間の温度サイクルに24サイクル繰り返して行う温度サイクル試験と、加速度735m/s2、作用時間6msでXYZ両方向、各3回実施する衝撃試験とを各20個ずつ実施し、周波数100kHzでのインダクタンスと直流抵抗と外観とについて試験前後の検査を行い、インダクタンスと直流抵抗については、試験前後の特性変化率が5%以内、外観については、割れ、欠けなどの発生の有無を確認した。なお、表1に示した数値データは、n=20ケの平均値を示し、さらに、実施例と比較例とによるインピーダンスの周波数特性を図5に示した。
Figure 2010027655
表1の結果によれば、本発明のチョークコイルは、掲げた各種試験を満足することを確認し、図5の結果によれば、実線で示した本発明によるチョークコイルは、破線で示した比較例のチョークコイルと等しいインピーダンスの周波数特性を有する結果が得られた。さらに、本発明のチョークコイルは、比較例のチョークコイルと比較して実装面からの高さを4.5mm低くできた。
以上の結果より、例えば基板の実装部の下部に製品の一部が装入され、チョークコイルを最適の高さ位置に実装することができ、実装作業性も良く、実装強度も確保できる端子台を有したチョークコイルを提供することが可能となった。
なお、図3に示すように端子台を階段状に形成したチョークコイルであっても同様の試験結果が得られ、問題がないことを確認できた。
以上、実施例を用いて、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
本発明のチョークコイルを説明する図。図1(a)は、上面図。図1(b)は、正面図。図1(c)は、底面図。図1(d)は、側面図。図1(e)は、等価回路。 本発明のチョークコイルに係る絶縁ケースを説明する図。図2(a)は、仕切り板と端子台とを示す部分斜視図。図2(b)は、絶縁ケースの部分斜視図。図2(c)は、絶縁ケースの斜視図。 本発明のチョークコイルに係る絶縁ケースを説明する図。図3(a)は、上面図。図3(b)は、正面図。図3(c)は、底面図。図3(d)は、側面図。 本発明のチョークコイルの実装状態を示す図。図4(a)は、上面図。図4(b)は、正面図。図4(c)は、A−B線で切断した断面図。 図5は、本発明のチョークコイルのインピーダンス特性を示す図。 従来のチョークコイルを説明する図。図6(a)は、上面図。図6(b)は、正面図。図6(c)は、底面図。図6(d)は、側面図。
符号の説明
2 磁気コア
3 絶縁ケース
3a コアケース
4 導体
5 コイル
6 仕切り板
7 端子台
8 引出部
9 端子
10 嵌合部
20 基板
21 開口部
H 実装面からの高さ
P0 最低面
P1、P2、P3、P4 実装面

Claims (6)

  1. 環状の磁気コアを環状の絶縁ケースに収納してコア組込み体を形成し、前記磁気コアの磁路方向に磁束を生じるように前記コア組込み体に導体を巻回してなるコイルを有するチョークコイルであって、前記絶縁ケースは、内周を二等分する板状の仕切り板と、前記仕切り板が前記絶縁ケースの外周部を超えて延在する端部に端子台を有し、前記端子台は、前記コイルの端末を引き出す引出部を有し、かつ前記端子台の実装面が前記チョークコイルの最低面より上方に位置してなることを特徴とするチョークコイル。
  2. 環状の磁気コアを環状の絶縁ケースに収納してコア組込み体を形成し、前記磁気コアの磁路方向に磁束を生じるように前記コア組込み体に導体を巻回してなるコイルを有するチョークコイルであって、前記絶縁ケースは、内周を二等分する板状の仕切り板と、前記仕切り板が前記絶縁ケースの外周部を超えて延在する端部に端子台を有し、前記端子台は、前記コイルの端末を引き出す引出部を有し、かつ前記端子台の実装面が前記チョークコイルの最低面より上方に位置し、階段状の複数の前記実装面を有することを特徴とするチョークコイル。
  3. 前記絶縁ケースと前記仕切り板と前記端子台とが一体成型されてなることを特徴とする請求項1または2記載のチョークコイル。
  4. 前記仕切り板と前記端子台とが一体成型され、前記絶縁ケースの少なくとも一部に嵌合してなることを特徴とする請求項1または2記載のチョークコイル。
  5. 前記引出部は、貫通孔、あるいは溝とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のチョークコイル。
  6. 前記端子台には、少なくとも一つの端子が植設され、前記端子に前記コイルの端末が接続されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のチョークコイル。
JP2008183670A 2008-07-15 2008-07-15 チョークコイル Pending JP2010027655A (ja)

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