JP2010023973A - ロータリーバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】より差圧が大きな領域間についても適用できる新たなロータリーバルブを提供する。
【解決手段】円筒状内面110aで囲まれた内部空間を有するケーシング100と、上記ケーシング100を貫通する第1開口112と、上記第1開口112から周方向に離れた部位において上記ケーシング100を貫通する第2開口113と、上記内部空間内においてその軸線を中心として回転させられる軸部材210、複数のブレード250を備えるロータ200と、を有するロータリーバルブであって、上記複数のブレード250は、上記軸部材210に対してその半径方向に移動可能に案内支持されているとともに、上記軸部材210には、空気圧導入路240が形成されており、上記複数のブレー250ドは、上記空気圧導入路240に導入される空気圧により、上記軸部材210の半径方向外方に向けて付勢される。
【選択図】図2

Description

本願発明は、圧力差を有する領域をつなぐ位置に設置され、両領域間における粉体や粒体、あるいは微小固体等の搬送物の搬送に用いるロータリーバルブに関する。
この種のロータリーバルブは、たとえば、ブラスト装置における研掃材の割り出し搬送に利用される。特許文献1に示されるブラスト装置においては、研掃材が貯留されるホッパからその下位に位置する空気搬送路に研掃材を連続的に割り出し供給するために、ホッパから空気搬送路に至る管路の中間部にロータリーバルブが設置されている。
この従来のロータリーバルブは、上部に研掃材を受け入れる第1開口と、下部に研掃材を排出する第2開口とを備えたケーシング内に、複数のブレードを備えたロータが収容された構成を有している。ケーシングは、円筒状の内面を有し、ロータは、ケーシングの軸線を中心として回転駆動される。ブレードは、ロータの半径方向に放射状に延びているとともに、ロータの周方向に等間隔に複数設けられている。ブレードの先端は、わずかな隙間を介してケーシングの内面に対向させられている。隣接する2つのブレードとケーシングの内面とによって、複数の断面扇形の収容空間が形成され、ロータが回転駆動させられると、この複数の収容空間がケーシングの内面にそって回転移動することになる。ホッパからの研掃材は、第1開口からこの第1開口に対応して位置する収容空間に次々と落下投入され、この収容空間が第2開口に対応して位置するまで移動したときに研掃材は第2開口から重力によって落下排出される。第1開口から第2開口まで移動する間の各収容空間は、外部の圧力の影響をあまり受けることなく移動するので、第2開口に連通する領域(空気搬送路)の圧力が第1開口に連通する領域(ホッパ)の圧力よりも大きいにも関わらず、略一定量ずつの研掃材をホッパから空気搬送路まで連続供給することができる。
特開2002−79465号公報
しかしながら、従来のロータリーバルブにおいては、ブレードはロータと一体となっているため、ケーシング内での円滑なロータの回転を担保するためには、ブレードとケーシング内面との間にわずかな隙間を確保する必要がある。そして、この隙間をケーシングの内面の全周にわたって一定とするためには、ケーシングの内面に対する精密な加工が必要であり、また、ブレードを含むロータについても同様に精密な加工が必要である。このような事情は、ロータリーバルブの製造コストを押し上げる要因となっている。
また、従来のロータリーバルブにおいては、ロータの回転中、ブレードがケーシングの内面に対してわずかな隙間を介して相対移動するため、この隙間に搬送するべき粉・粒体が噛み込んでロータの回転が停止してしまうというトラブルが発生しやすい。
さらには、上述のようにロータのブレードとケーシング内面との間には隙間が存在するため、第1開口に連通する領域と第2開口に連通する領域間の差圧が大きいほど、エアリーク量が多くなり、このことが原因してロータリーバルブの適用範囲が制限される場合もある。
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、よりコスト安く提供できるとともに、ロータの円滑な回転を担保することができ、さらには、より差圧が大きな領域間についても適用できる新たなロータリーバルブを提供することをその課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を採用した。
本願発明によって提供されるロータリーバルブは、円筒状内面で囲まれた内部空間を有するケーシングと、上記円筒状内面において上記ケーシングを貫通する第1開口と、上記円筒状内面における上記第1開口から周方向に離れた部位において上記ケーシングを貫通する第2開口と、上記内部空間内においてその軸線を中心として回転させられる軸部材、およびこの軸部材に保持され、かつこの軸部材の半径方向に延びる複数のブレードを備えるロータと、を有し、隣接するブレードによって規定される各収容室に上記第1開口から導入された搬送物が上記ロータの回転に伴って移動し、上記第2開口から排出されるロータリーバルブであって、上記複数のブレードは、上記軸部材に対してその半径方向に移動可能に案内支持されているとともに、上記軸部材には、空気圧導入路が形成されており、
上記複数のブレードは、上記空気圧導入路に導入される空気圧により、上記軸部材の半径方向外方に向けて付勢されることを特徴とする。
このような構成によれば、各ブレードは、空気圧に押されて先端面がケーシングの円筒状内面に弾性的に接触しながら摺動する。したがって、円筒状内面とブレードの先端面との間に設計上の隙間を設ける必要がなく、また、エアリーク量が少なくなる。これにより、差圧が大きい領域間にこのロータリーバルブを適用することが可能となるとともに、円筒状内面および各ブレードの加工精度がそれほど要求されなくなり、コストダウンにつながる。さらには、各ブレードは、外力によって空気圧に抗して半径方向内方に退避移動することができるので、ロータの回転によって搬送物がブレードの先端面と円筒状内面との間に噛み込んでロータの回転がロックするといったことを回避し、円滑なロータの回転を担保することができる。
好ましい実施の形態では、上記軸部材の外周には、複数の凹部が形成されており、上記複数のブレードは、上記軸部材の半径方向に移動可能となるように、基部において上記複数の凹部に嵌合させられており、上記複数の凹部には、上記空気圧導入路に連通する空気孔が開口している。
このような構成により、各ブレードに対し、空気圧を効果的に作用させて、各ブレードを半径方向外方に向けて弾力付勢することができる。
好ましい実施の形態ではまた、上記軸部材には、上記複数のブレードの各長手方向両端部を嵌合保持するガイド溝が形成されたガイド部材が設けられている。
このような構成によれば、適正に、各ブレードをロータの半径方向に移動可能に保持することができる。
好ましい実施の形態ではさらに、上記複数のブレードの各基端面には、上記ロータの半径方向外方に向けて凹入する凹陥部が形成されている一方、上記複数のブレードの各先端面には、その長手方向に延びる溝が形成されており、かつ、この溝には、上記凹陥部と連通する空気噴射孔が開口している。
このような構成によれば、ブレードをロータの半径方向外方に向けて付勢するための空気圧を、ブレードの先端方においても作用させることができるので、ブレードの付勢状態が安定する。また、ブレードがケーシングの円筒状内面に押し付けられた状態において、ブレードの先端面に形成した溝と上記円筒状内面とで規定される空間に圧縮空気が充満させられることになる。このような圧縮空気が、エアベアリングに似た役割をはたし、ケーシングの円筒状内面とブレードの先端面との間の円滑な摺動を助ける。さらには、搬送物がブレードの先端面と上記円筒状内面との間に噛み込もうとしてブレードが半径方向内方に向けて押しもどされ、ブレードの先端面と円筒状内面との間に隙間ができると、その隙間から圧縮空気が噴出して噛み込もうとした上記の搬送物を吹き飛ばす。このことによっても、搬送物がブレードとケーシングの内面との間に噛み込んでロータの回転がロックするという事態を回避することができる。
好ましい実施の形態ではまた、上記軸部材は、中心軸部材と、この中心軸部材を取り囲み、上記中心軸部材との間に環状空間を形成する筒状軸部材とを有しており、上記空気圧導入路は、上記中心軸部材の内部を軸方向に延びる第1部分と、この第1部分と上記環状空間とを連通させる第2部分と、上記環状空間からなる第3部分とを含んでおり、上記複数の凹部は上記筒状軸部材の外周に形成されているとともに、上記空気孔は、上記第3部分に連通している。
このような構成によれば、空気導入路における第3部分が環状空間をなして、サージタンクとしての役割を果たすため、軸部材に保持される複数のブレードに対して作用させる空気圧を平均化することができる。このことは、ロータの円滑な回転につながる。
好ましい実施の形態ではさらに、上記複数のブレードと上記軸部材との間には、上記複数のブレードを上記軸部材の半径方向外方に付勢するための弾性部材が介装されている。
この場合においてさらに好ましくは、上記複数のブレードの各基端面には、上記ロータの半径方向外方に向けて凹入する追加の凹陥部が形成されており、この追加の凹陥部には、上記複数のブレードを上記軸部材の半径方向外方に向けて付勢するための圧縮コイルバネが装填されている。
このような構成によれば、ブレードの先端面に設けた溝と円筒状内面とで形成される空間に圧縮空気を充満させてブレードの先端面と円筒状内面との間にエアベアリングを形成することができながら、ブレードをロータの半径方向外方に向けて付勢する役割の一部を弾性部材に担わせ、ブレードに対して与える付勢力の調整を容易に行うことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本願発明に係るロータリーバルブAおよびこれを適用したドライアイスブラスト装置Bの実施形態を示す。
図1に示すように、このドライアイスブラスト装置Bは、モータ11で駆動されるブロア10で発生させた中・低圧の空気流をブラストノズル12まで導く空気搬送路14に、ホッパ13に貯留させたドライアイス粒を混入させ、ドライアイス粒が混入させられた高速空気をブラストノズル12から噴射するように構成されている。空気搬送路14内の圧力は、大気圧より大きく、したがって、空気搬送路14とホッパ13との間に圧力差があるが、このような圧力差にもかかわらず、ホッパ13内のドライアイス粒を上記空気搬送路14に供給するために、ホッパ13の底部と空気搬送路14との間をつなぐ管路の途中に、ロータリーバルブAが介装されている。このようなドライアイスブラスト装置Bによれば、研掃材としてのドライアイス粒が研掃作用後昇華消失するため、開放環境において、対象物の清掃や研磨を効率的に行うのに好適となる。以下に、ドライアイスブラスト装置Bとの関連において上記ロータリーバルブAの詳細の説明をするが、本願発明に係るロータリーバルブAは、上記したドライアイスブラスト装置Bに限らず、通常のアルミナ粒やプラスチック粒を研掃材としたブラスト装置、あるいは、圧力差のある領域間の粒状物体や小型部品の移動に適用することができる。
図図2および図3に示すように、このロータリーバルブAは、ケーシング100と、このケーシング内で回転するロータ200とを有する。
上記ケーシング100は、円筒部材110と、この円筒部材110の軸方向両端開口を塞ぐ一対の側壁部材111とを備える。円筒部材110の内面110aは、円筒内面状となっている。この円筒部材110にはまた、円形もしくは矩形の第1開口112および第2開口113が形成されている。第1開口112と第2開口113とは、円筒部材110の周方向に180度離れた位置に、上下に対向するように形成されている。両側壁部材111は、円筒部材110の外径と対応した外径を有する円形板の形態を有しており、その中心には、軸受け孔114が形成されている。
ロータ200は、軸部材210と、この軸部材210に保持された複数のブレード250とを有する。
軸部材210は、両端が上記両側壁部材111の軸受け孔114にベアリング115を介して回転可能に挿通支持され、中間大径部221を有する中心軸220と、上記中間大径部221を軸方向に挟むようにしてこの中心軸220に相対回転不能に套嵌された一対のガイド板230と、両ガイド板230に両端が連結支持され、上記中間大径部221との間に環状空間243を形成する円筒軸232とを備える。
上記円筒軸232の外周面には、図3に良く表れているように、一定幅で円筒軸232の軸線方向に延びる断面矩形の凹部233が、円筒軸232の周方向に等間隔に複数箇所形成されており、かつ、各凹部233の底部には、上記環状空間243に連通する空気孔234が開口させられている。
図3および図4に表れているように、上記一対のガイド板230の内面には、上記円筒軸232に形成した複数の凹部233と対応するようにして、一定幅で軸部材210の半径方向に延びる断面矩形のガイド溝231が複数形成されている。なお、実施形態では、上記一対のガイド板230は、その半径方向外方の内面が、半径方向外方に向かうほど退避するテーパ状となっている。
上記中心軸220には、その一端から上記中間大径部221に至る軸方向孔241が形成されており、この軸方向孔241の端部は、スイベルジョイント260を介して、空気搬送路14から枝分かれさせた空気圧導入管270に接続されている。軸方向孔241は、上記中間大径部221の表面に開口する半径方向孔242によって、上記環状空間243に連通させられている。このような軸方向孔241、半径方向孔242および上記環状空間243は、空気圧導入路240として機能する。
なお、実施形態では、両側壁部材111の内面にオイレスメタル等でできた摺接板120が設置され、それらの内面側に位置するロータ200の両ガイド板230との間の摺接抵抗を減じ、ロータ200の円滑な回転を担保している。
ブレード250は、一定厚みと一定長さと一定幅を有する板状を呈している。このブレード250の厚みは、上記円筒軸232の外周に設けた複数の凹部233の幅と、上記両ガイド板230の内面に設けた複数のガイド溝231の幅と対応させられているとともに、幅(ロータの半径方向についての寸法)は、上記凹部233の底部から上記円筒部材110の内面110aまでの半径方向寸法に対して僅かに小寸となるように設定されている。このブレード250は、その底部が上記複数の凹部233に嵌合し、両端部が上記複数のガイド溝231に嵌合するようにして軸部材210に保持される。そして、各ブレード250は、ガイド溝231に案内されるようにして、ロータ200の半径方向に移動自由である。各ブレード250が半径方向に移動できる範囲は、上記したように、凹部233の底部からケーシング100の円筒状内面110aまでの半径方向寸法と、ブレード250の幅寸法の差に相当する範囲となる。
ブレード250にはまた、その基端面からロータ200の半径方向外方に向けて凹入する凹陥部251がブレード250の長手方向の所定範囲に形成されているとともに、その先端面には、ブレード250の長手方向に延びる溝252が形成され、かつ、この溝252の長手方向中央付近には、上記凹陥部251と連通する空気噴射孔253が開口させられている。
ブレード250の基端面にはまた、上記凹陥部251の両側に位置する2箇所において、ロータ200の半径方向外方に向けて凹入する追加の凹陥部254が形成され、この凹陥部254には、圧縮コイルバネ255が装填されている。この圧縮コイルバネ255は、ブレード250をロータ200の半径方向外方に向けて弾力付勢する。
軸部材210の他端部には、伝動ギア280が取り付けられており、駆動モータ290の出力軸に取り付けたピニオンギア291がこの伝動ギア280に噛み合っている。駆動モータ290の回転により、ロータ200が回転駆動させられる。
実施形態では、空気搬送路14から軸部材210に至る空気圧導入管270の途中にバルブ271を設け、ロータ200において各ブレード250を付勢するための空気圧を適宜調整することができるようにしてある。
また、上記空気圧導入管270には、バルブ272の切り替えにより、適宜洗浄液タンク273から洗浄液を空気圧導入管270に供給することができるようにしてある。このような構成により、ホッパ13にドライアイス粒を貯留していない状態において空気搬送路14に空気を流し、ロータ200を回転させることにより、空気圧導入管270を介してロータ200の各部に洗浄液を供給し、ロータ200やブレード250の各部の洗浄を行うことができる。
次に、上記の構成のロータリーバルブAの作動を、ドライアイスブラスト装置Bの作動とあわせて説明する。
ドライアイスブラスト装置Bの作動状態においては、ブロア10からの中・低圧の空気流が高速で空気搬送路14内を流れ、ブラストノズル12から噴射させられる。また、ロータリーバルブAは、ロータ200が連続回転することにより、作動状態にある。ホッパ13には、ドライアイス粒が装填されている。
空気搬送路14内の空気圧は、空気圧導入管270を介してロータ200内の空気圧導入路240に導入されている。すなわち、この空気圧は、中心軸220に設けた軸方向孔241、半径方向孔242、および、上記環状空間243に導入される。こうして環状空間243まで導入された空気圧は、さらに、空気孔234を介して円筒軸232の外周の各凹部233まで導入される。各凹部233には、各部ブレード250の基端部が嵌まりこんでいるので、あたかも各凹部233がシリンダとして、各ブレード250がピストンとして作用するかのように、上記の空気圧は各ブレード250をロータ200の半径方向外方に付勢する。空気圧導入路240には、上記したように環状空間243が含まれているので、この環状空間243がサージタンクとしての役割を果たし、各空気孔234から各凹部233に至る空気量を平均化することができる。上記したように、各ブレード250には、圧縮コイルバネ255による付勢力も作用しており、こうして各ブレード250は、その先端面250aがケーシング100の円筒状内面110aに弾性的に押し付けられた状態でロータ200の回転とともに回転する。
また、各ブレード250の基端面には、凹陥部251が形成されているので、各ブレード250に対してロータ200の半径方向外方に向けて付与する圧力をブレード250の先端側に作用させることができる。これにより、ブレード250は、ガイド板230のガイド溝231との間にこじれが生じるといったことを少なくし、付勢状態において、ガイド溝231にそった円滑な半径方向運動をすることができる。
凹陥部251に導入された空気圧は、空気噴射孔253を介してブレード250の先端面250aの溝252とケーシング100の円筒状内面110aとで囲まれた空間に与えられる。この空気圧により、ブレード250の先端面250aとこれが接触する円筒状内面110aとの間に隙間が形成されると、この隙間を介して空気を噴射させてエアベアリングを形成し、ブレード250の先端面250aと円筒状内面110aとの間の接触抵抗を低減する。
ホッパ13内のドライアイス粒は、ケーシング100の円筒部材110に形成した第1開口112からケーシング100内に重力落下し、第1開口112を挟むようにして隣接する2つのブレード250で規定される収容空間Sに収容される。こうして各収容空間Sには、第1開口112から重力落下したドライアイス粒が収容され、ロータ200の回転に伴って順次搬送され、各収容空間Sが第2開口113に対応して位置したとき、この第2開口113からドライアイス粒が重力によって排出される。こうして排出されたドライアイス粒は、空気搬送路14内を高速で流れる空気流に混入される。
ロータリーバルブAの第1開口112は、ホッパ13内の圧力が作用し、第2開口113には、空気搬送路14の圧力が作用する。ホッパ13内の圧力は通常大気圧であるので、第2開口113に作用する圧力のほうが高い。各収容空間Sは、これを規定する2つのブレード250がケーシング100の内面110aに弾性密着させられることにより、両開口112,113からの圧力の影響を受けない。したがって、このように第1開口112と第2開口113との間に圧力差が存在しても、問題なく、ドライアイス粒を圧力が高いほうの領域に向けて搬送することができる。上記構成のロータリーバルブAにおいては、各ブレード250の先端面250aがケーシング100の内面110aに密着した状態で摺動するので、ブレード250の先端面250aとケーシング100の内面110aとの間のエアリークが少ない。したがって、第1開口112と第2開口113との間の圧力差がきわめて大きい場合であっても、不都合ない搬送をすることができる。
仮に、各収容空間S内のドライアイス粒がブレード250の先端面250aと円筒状内面110aとの間に噛み込もうとしても、各ブレード250は空気圧あるいは圧縮コイルバネ255の弾力に抗して退避することができるので、ドライアイス粒が噛み込んでロータ200の回転がロックするといった事態は生じない。このことは、硬質の研掃材を用いる場合にも同様である。また、ドライアイス粒が噛み込もうとするとき、ブレード250の先端面250aと円筒状内面110aとの間に隙間が生じるが、このような隙間が生じると、前述のように空気噴射孔253から噴射させられる空気が上記の隙間からも噴射し、噛み込もうとするドライアイス粒を吹き飛ばす作用をする。このことも、ドライアイス粒の噛み込み、および、これに原因したロータ200の回転停止を回避することができる。
さらには、ブレード250が第1開口112に対応し、先端面250aがこの第1開口112に露出して移動する際には、空気噴射孔253から空気が勢いよく噴射させられ、ホッパ13から収容空間Sに落下してくるドライアイス粒に動圧を与え、ブリッジ(ドライアイス粒どうしの氷結)が生じるといった事態を予防することもできる。
このように、上記構成のロータリーバルブAによれば、ロータ200の円滑な回転を確保することができるとともに、第1開口112と第2開口113間の差圧が大きい場合であっても、問題なく圧力の低い方から高い方へのドライアイス粒、ないしは、小型固形物の搬送を行うことができる。さらには、各ブレード250はケーシング100の円筒状内面110aに弾性的に押圧された状態で摺動するので、円筒状内面110aの加工精度やブレード250の加工精度がそれほど求められず、このことは、ロータリーバルブAの製造コストの低減につながる。
もちろん、この発明の範囲は上記した実施形態に限定されない。各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本願発明の範囲に包摂される。
実施形態では、ドライアイスブラスト装置における研掃材の搬送に本願発明のロータリーバルブを適用しているが、本願発明に係るロータリーバルブが搬送できる対象物は、あらゆる粉・粒体、小型電子部品等の小型固形物など、きわめて広い。
実施形態では、ロータ200の軸部材210の空気圧導入路240に導入する空気圧として、ドライアイスブラスト装置Bの空気搬送路14の空気圧を利用しているが、別途の空気圧発生源、たとえば、工場内に装備されているコンプレッサから空気圧を導入しても、もちろんよい。
本願発明に係るロータリーバルブが適用されたドライアイスブラスト装置の全体構成図である。 本願発明に係るロータリーバルブの一例を示す縦断面図である。 図2のIII-III線に沿う断面図である。 図3のIV-IV線に沿う断面図である。 ブレードの一部断面拡大斜視図である。
符号の説明
A ロータリーバブル
B ドライアイスブラスト装置
10 ブロア
11 モータ
12 ブラストノズル
13 ホッパ
14 空気搬送路
100 ケーシング
110 円筒状部材
110a (ケーシングの)内面
111 側壁部材
112 第1開口
113 第2開口
200 ロータ
210 軸部材
230 ガイド板
231 ガイド溝
233 凹部
234 空気孔
240 空気圧導入路
250 ブレード
250a (ブレードの)先端面
251 凹陥部
252 溝
253 空気噴射孔
255 圧縮コイルバネ

Claims (7)

  1. 円筒状内面で囲まれた内部空間を有するケーシングと、上記円筒状内面において上記ケーシングを貫通する第1開口と、上記円筒状内面における上記第1開口から周方向に離れた部位において上記ケーシングを貫通する第2開口と、上記内部空間内においてその軸線を中心として回転させられる軸部材、およびこの軸部材に保持され、かつこの軸部材の半径方向に延びる複数のブレードを備えるロータと、を有し、隣接するブレードによって規定される各収容室に上記第1開口から導入された搬送物が上記ロータの回転に伴って移動し、上記第2開口から排出されるロータリーバルブであって、
    上記複数のブレードは、上記軸部材に対してその半径方向に移動可能に案内支持されているとともに、
    上記軸部材には、空気圧導入路が形成されており、
    上記複数のブレードは、上記空気圧導入路に導入される空気圧により、上記軸部材の半径方向外方に向けて付勢されることを特徴とする、ロータリーバルブ。
  2. 上記軸部材の外周には、複数の凹部が形成されており、上記複数のブレードは、上記軸部材の半径方向に移動可能となるように、基部において上記複数の凹部に嵌合させられており、上記複数の凹部には、上記空気圧導入路に連通する空気孔が開口している、請求項1に記載のロータリーバルブ。
  3. 上記軸部材には、上記複数のブレードの各長手方向両端部を嵌合保持するガイド溝が形成されたガイド部材が設けられている、請求項2に記載のロータリーバルブ。
  4. 上記複数のブレードの各基端面には、上記ロータの半径方向外方に向けて凹入する凹陥部が形成されている一方、上記複数のブレードの各先端面には、その長手方向に延びる溝が形成されており、かつ、この溝には、上記凹陥部と連通する空気噴射孔が開口している、請求項3に記載のロータリーバルブ。
  5. 上記軸部材は、中心軸部材と、この中心軸部材を取り囲み、上記中心軸部材との間に環状空間を形成する筒状軸部材とを有しており、上記空気圧導入路は、上記中心軸部材の内部を軸方向に延びる第1部分と、この第1部分と上記環状空間とを連通させる第2部分と、上記環状空間からなる第3部分とを含んでおり、上記複数の凹部は上記筒状軸部材の外周に形成されているとともに、上記空気孔は、上記第3部分に連通している、請求項3ないし5のいずれかに記載のロータリーバルブ。
  6. 上記複数のブレードと上記軸部材との間には、上記複数のブレードを上記軸部材の半径方向外方に付勢するための弾性部材が介装されている、請求項1ないし5のいずれかに記載のロータリーバルブ。
  7. 上記複数のブレードの各基端面には、上記ロータの半径方向外方に向けて凹入する追加の凹陥部が形成されており、この凹陥部には、上記複数のブレードを上記軸部材の半径方向外方に向けて付勢するための圧縮コイルバネが装填されている、請求項4または5に記載のロータリーバルブ。
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