JP2010022563A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】掃除機本体を充電器にセットする収納状態にするだけで、伸縮ハンドルの長さを自動で縮めることができる使用性の良い電気掃除機を提供することを目的とする。
【解決手段】掃除機本体1を、充電器13に載置することに連動して、操作用伸縮ハンドル9の伸縮用尾錠31の固定解除を行う。これにより、掃除機本体1を、充電器13に載置するだけで、伸縮用尾錠31を手で操作することなしに、簡単に操作用伸縮ハンドル13を縮めることが出来る。
【選択図】図6
【解決手段】掃除機本体1を、充電器13に載置することに連動して、操作用伸縮ハンドル9の伸縮用尾錠31の固定解除を行う。これにより、掃除機本体1を、充電器13に載置するだけで、伸縮用尾錠31を手で操作することなしに、簡単に操作用伸縮ハンドル13を縮めることが出来る。
【選択図】図6
Description
本発明は、一般家庭において使用する電気掃除機で、特に操作用の縦長のハンドルを備えた掃除機本体と、この掃除機本体を載置する載置部とからなる電気掃除機に関するものである。
従来のこの種の電気掃除機として、充電式電気掃除機があり、以下、図9〜図11を用いてその構成について説明する。
掃除機本体101内部には電源用の二次電池102と、これにより駆動される電動送風機103が搭載されている。掃除機本体101の後方には、電動送風機103の吸引側に集塵部104を形成している。掃除機本体101の前方には吸込部105を設け、この吸込部105下面には、被掃除面の塵埃を吸込部105内に導入する吸込口を設けている。吸込部105と集塵部104とは連通路を介して接続されている。
また、掃除機本体101の後方下面には充電用の端子接続部106が配されている。端子接続部106は下面凹部形状をしており、この凹部の内壁に端子107を取り付けている。掃除機本体101の後端部には、走行用のローラー108が掃除機本体101の下面及び後面から突出する形で設けられている。
また、使用者が掃除機を操作するための操作用ハンドル109は、把手部110を備え、掃除機本体101に回動自在に設けた軸支部111に着脱自在に取り付けるアルミパイプ等からなる支軸112と軸支部111から構成されている。この操作用ハンドル109は、伸縮しないタイプであるが、伸縮するタイプ(操作用伸縮ハンドル)も実用化されており、使用者の使い勝手や、身長に合わせて操作用ハンドル109の長さを調整できる構成の物となっている。
また、113は充電器であり、箱状部114と、箱状部114の前面下端から前方に延びる連結部115と、箱状部114の前部で連結部115上に設けられ、掃除機本体101の端子接続部106の凹部内に挿入される充電用の端子部116より構成されている。箱状部114内の端子部116近傍には、充電用の電源トランス117が収納されている。
そして、掃除機本体101の端子接続部106内に充電器113の端子部116を挿入し、端子同士を接続した状態で、掃除機本体101が充電器113へ水平に設置して電気接続され、掃除機本体101内の二次電池102に充電が行われる構成であった。
なお、116は電源コ−ドであり、通常は屋内のコンセントに差し込まれている。
特開2002−143061号公報
しかしながら、これらの電気掃除機は充電器にセットする(収納状態とする)際は、使用していた状態のままセットされる場合が多い。これは、次に使いたい時にすぐ使えるためである。
例えば、操作用伸縮ハンドルを備えたタイプの電気掃除機で、操作用伸縮ハンドルを一番長い状態で使用していた場合、掃除が終わってその状態のまま充電器にセットされる。この場合の収納空間は、床専有面積は小さいが、電気掃除機の上方向に長く伸びたハンドルの空間を確保する必要がある。
そして、長いハンドル状態のまま置かれた掃除機は、直立はしているものの不安定であり、見た目、安心感が少ない。
また、従来の操作用伸縮ハンドルは、2本の異なる径の管をスライドさせて伸縮可能にしているので、ハンドルを縮めた収納状態から使用する時には、ロック機構を操作して、両手を使ってその長さを調節しなければならない。
この操作は、掃除機本体を床面に置いたまま、使用者がかがみ姿勢又は、しゃがみ姿勢で行うか、立った状態で、操作用伸縮ハンドルを持って、掃除機本体を手元まで持ち上げ、ロック機構を操作して、両手を使って操作用伸縮ハンドルの長さを調整して、再び床面に下ろす必要があり、ともに煩わしいという課題を有していた。
本発明はこのような課題を解決するもので、掃除機本体を充電器にセットする収納状態にするだけで、伸縮ハンドルの長さを自動で縮めることができ、再び使用する際には、伸縮ハンドルを上方向に持ち上げるだけで、ロック機構が外れるので、伸縮ハンドルを伸ばすことのできる使用性の良い電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の電気掃除機は、吸込口と電動送風機を備えた集塵部と、前記集塵部に一端が係止された操作用伸縮ハンドルとからなる掃除機本体と、前記掃除機本体を載置する載置部とからなり、前記操作用伸縮ハンドルは、伸張した状態を保持するための伸縮用尾錠を備え、前記掃除機本体を前記載置部に載置した時に、前記伸縮用尾錠が解除されることを特徴とするもので、掃除機本体を、載置部に載置することに連動して、操作用伸縮ハンドルの伸縮用尾錠の固定解除を行うことで、操作用伸縮ハンドルを縮めるために伸縮用尾錠を操作する必要が無い、或いは操作用伸縮ハンドル自重で自動的に縮むように構成できるので、従来のように、使用者がハンドルを縮めるために、かがみ姿勢や、しゃがみ姿勢をとったり、立った姿勢で、操作用伸縮ハンドルを持って、掃除機本体を手元まで持ち上げ、操作用伸縮ハンドルのロック機構を両手で操作して、操作用伸縮ハンドルの長さを調整して、再び床面に下ろすという煩わしい操作をしなくても済むものとなる。
さらに、収納状態では直立している電気掃除機のハンドル上部の空間が少なくて済む。ハンドルが縮んだ短い状態は、掃除機が安定して直立するので倒れ難く、見た目もコンパクトであり、安心感が持てる状態となる。
そして、載置部に載置された収納状態から再び使用する際、載置した状態では、伸縮用尾錠の固定が解除されているので、操作用伸縮ハンドルを上方向に持ち上げるだけで、伸縮ハンドルを容易に伸ばすことができる。従って、収納時と同様、かがみ姿勢や、しゃがみ姿勢をとったり、操作用伸縮ハンドルを持って掃除機本体1を手元まで持ち上げたりして、操作用伸縮ハンドルの長さを調整するといった煩わしい操作がない使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
本発明の電気掃除機は、掃除機本体を載置部に載置することにより、操作用伸縮ハンドルの伸縮用尾錠の固定解除を行うことで、操作用伸縮ハンドルを縮めるための操作を必要とせず、或いは自動で縮むようにすることができる。
第1の発明は、吸込口と電動送風機を備えた集塵部と、前記集塵部に一端が係止された操作用伸縮ハンドルとからなる掃除機本体と、前記掃除機本体を載置する載置部とからなり、前記操作用伸縮ハンドルは、伸張した状態を保持するための伸縮用尾錠を備え、前記掃除機本体を前記載置部に載置した時に、前記伸縮用尾錠が解除されることを特徴とするもので、使用者がハンドルを縮めるために、かがみ姿勢や、しゃがみ姿勢をとったり、立った姿勢で、操作用伸縮ハンドルを持って、掃除機本体を手元まで持ち上げ、操作用伸縮ハンドルのロック機構を両手で操作して、操作用伸縮ハンドルの長さを調整して、再び床面に下ろすという煩わしい操作をしなくても済む、あるいは、載置部に載置された収納状態から再び使用する際には、操作用伸縮ハンドルの伸縮用尾錠の固定が解除されているので、操作用伸縮ハンドルを上方向に持ち上げるだけで、伸縮ハンドルを容易に伸ばすことができる。よって、収納時同様、かがみ姿勢や、しゃがみ姿勢をとったり、操作用伸縮ハンドルを持って掃除機本体を手元まで持ち上げたりして、操作用伸縮ハンドルの長さを調整するといった煩わしい操作をしなくても済む。また、収納状態では、直立している電気掃除機のハンドル上部の空間が少なくて済む。ハンドルが縮んだ短い状態は、掃除機が安定して直立するので倒れ難く、見た目もコンパクトであり、安心感が持てるといった使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の掃除機本体が、二次電池と前記二次電池を充電するための端子接続部を備え、載置部に前記端子接続部に接続される充電用の端子部を備え、前記掃除機本体を前記載置部に載置した時に、前記端子接続部と前記端子部が電気的に接続されることを特徴とするもので、充電式掃除機において、第1の発明と同様の効果を得ることが出来る。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の掃除機本体が、載置部に載置されたことを検知する係合検知体と、伸縮用尾錠の解除を行うロック機構解除部とを備え、前記掃除機本体が前記載置部に載置されたことを前記係合検知体が検知した時に、ロック機構解除部が前記伸縮用尾錠を解除することを特徴とするもので、使用者が掃除機本体を載置部に載置する操作に連動して、操作用伸縮ハンドルの伸縮用尾錠の固定解除が行えるので、伸縮用尾錠を手動で解除する必要が無く、掃除機本体を載置部に載置するだけで操作用伸縮ハンドルを縮めることが出来る、或いは、操作用伸縮ハンドルを自重で縮むように伸縮する内側と外側のパイプの摺動抵抗を設定することで、自動的に縮む動作を実現できる使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の掃除機本体に、底面に臨ませた係合部を備え、載置部は、前記係合部と係合する被係合部を備え、係合検知体は、前記係合部と前記被係合部が係合した時に、掃除機本体が載置部に載置されたと検知することを特徴とするもので、載置部に設けた被係合部が、掃除機本体に設けた係合部に係合した時の変位量を直接、操作用伸縮ハンドル部に伝えやすくすることができ、操作用伸縮ハンドルの伸縮用尾錠の固定解除機構を、より少ない部品点数で簡素かつ安価に構成することができる。また、掃除機本体を載置部に載置する時の目安ともなり、載置部へ掃除機本体を載置する際の狙いがつけやすく、作業を容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図8を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図8を参照しながら説明する。
図1は本発明実施の形態における電気掃除機の掃除機本体と載置部としての充電器の収納状態を示す側面図である。図2は掃除機本体と充電器の結合状態を示す上面図である。図3は、(a)が充電器の正面図、(b)が充電器の上面断面図、(c)が充電器の側面図である。
掃除機本体1の内部には二次電池2と、これにより駆動される電動送風機3を、掃除機本体1の後方に配設し、この電動送風機3の吸引側に集塵部4を形成している。そして、掃除機本体1の前方には塵埃を吸い込む吸込部5を設け、吸込部5と集塵部4とは吸気通路20を介して接続されている。吸込部5と電動送風機3との間に、二次電池2を配設している。
また、掃除機本体1は、上部に操作用伸縮ハンドル9を傾動自在に設けている。操作用伸縮ハンドル9は、使用者が操作時に握る把手部10、操作用伸縮ハンドル9の伸縮を固定、解除するロック機構27を備えた伸縮機構部26を、掃除機本体1に回動自在に設けた軸支部11に取り付けている。その軸支部11は、モータケース19の外周を軸受け部にして回動自在としてある。
さらに、掃除機本体1の後方下面には、充電用の端子接続部6と係合部(穴部)22とを設けている。端子接続部6は、掃除機本体1の中心部から外れた電動送風機3の後部の空間に配置している。端子接続部6は下面から電動送風機3の外周側空間内に入り込む凹部形状をしており、この凹部の内壁に端子7を取り付けている。そして、掃除機本体1の後端部には走行用の後部ローラー8を、掃除機本体1の下面及び後面から突出する形で設けている。
また、載置部としての充電器13は、箱状部14と充電用の端子部16とで構成し、充電用の端子部16は、箱状部14の前部に設け、掃除機本体1の端子接続部6の凹部内に挿入される。箱状部14内の端子部16の近傍には、充電用の電源トランス17を収納している。そして、箱状部14の前面下端に前方に延びる板状部(載置部に相当)21を形成し、その板状部21に、掃除機本体1に設けた係合部(穴部)22に挿入される被係合部(凸部)23を設けている。掃除機本体1の端子接続部6内に、充電器13の端子部16を挿入して端子同士を接続した状態で、掃除機本体1の係合部(穴部)22内に被係合部(凸部)23がはまり合う。つまり、端子接続部6と端子部16との接続及び、係合部(穴部)22と被係合部(凸部)23とのはまり合いにより、掃除機本体1が充電器13の決められた位置で規制されることになる。また、箱状部14の前面上部は傾斜面24を形成し、この傾斜面24上を掃除機本体1の後部ローラー8が転がるようにしている。
そして、箱状部14の上面には、通電表示と伸縮用尾錠が固定解除されたこととを表示する報知手段である表示ランプ25を設けている。
さらに、操作用伸縮ハンドル9の構成について詳しく説明する。
図5は、掃除機本体の側面断面図である。
操作用伸縮ハンドル9は、アルミ等で形成した外パイプ28、内パイプ29、そして、外パイプ28と内パイプ29とを任意の位置にて固定する外パイプ28側に固定して取り付けられたロック機構27とで構成している。内パイプ29には、ロック機構27と一対を成すロック機構27の受け部30を任意の場所、この例では2箇所に設けている。このロック機構27は、外パイプ28に設けた伸縮機構部26の内部に軸39を中心として回動自在に伸縮用尾錠31を設け、この伸縮用尾錠31は一端を伸縮機構部26の外面に突出させ、他端を内パイプ29の受け部30と嵌合して、外パイプ28を内パイプ29に保持固定する。
また、内パイプ29には、操作用伸縮ハンドル9を収納状態の位置で、ロック機構27の伸縮用尾錠31によって仮保持するための凹部32を設けている。そして、外パイプ28の内側には、凹形状の溝38が長手方向に設けてあり、内パイプ29の端面に設けたパイプの抜け止め防止の突起37が移動可能に嵌め込まれており、内パイプ29と外パイプ28が抜けるのを防止している。
また、内パイプ29の内側には、ロック機構27を解除するロック機構解除部33を設けている。図8(a)はロック機構解除部の正面図、(b)は側面断面図、(c)はロック機構解除体34を押した時の側面図である。
ロック機構解除部33は、内パイプ29の受け部30に嵌合しているロック機構27を、内パイプ29の内側から外側に押し出すことで、ロックを解除する略半球形状の34を有している。ロック機構解除体34は、その周辺をコの字型に型抜きされており、図8(c)の矢印Aの方向から押されると、内側に変位するように弾性を持つように設計されている。
図6のように掃除機本体1が充電器13に載置された状態では、掃除機本体1の係合部(穴部)22に、充電器の被係合部(凸部)23が嵌る。そして、軸支部11の内パイプ29が接続される下面には、内パイプ29の長手方向に移動可能な係合検知体35を設けてあり、被係合部(凸部)23が係合検知体35を上方向に押し上げる。これに連動して、ロック機構解除部33が上方向に移動する構成である。また、このロック機構解除部33の係合検知体35と接する面と反対側の面は、コイル状バネ36と接している。コイル状バネ36は、内パイプ29の端面にも接しており、被係合部(凸部)23と係合検知体35が押し上げるロック機構解体34を、下方向に押し戻すように設けている。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
操作用伸縮ハンドル9が、掃除機本体1に対して図5に示す位置にある時、掃除機本体1を充電器13に載置することができる。図6が掃除機本体1を充電器13に載置した結合(収納)状態である。この時、充電器13の被係合部(凸部)23は、掃除機本体1の係合部(穴部)22へ嵌入する。係合部(穴部)22は、軸支部11の一部を貫通しているため被係合部(凸部)23の嵌入により、結合(収納)状態では、操作用伸縮ハンドル9は回動しないようになっている。そして、係合部(穴部)22は、掃除機本体1の底面に設け、相対する被係合部(凸部)23は、充電器13から上方に向かって突き出る形状としているので、掃除機本体1を充電器13に載置する時の目安にもなり、位置さえ合わせれば、後は掃除機本体1の自重によって自動的に嵌合することができる。この嵌合によって、図5の位置にあった係合検知体35は、被係合部(凸部)23によって、図6の位置まで押し上げられる。この係合検知体35の変位は、その上方部に位置するロック機構解除部33にも伝わり、ロック機構解除部33も上方に押し上げる。押し上げられたロック機構解除部33のロック機構解除体34は、受け部30に納まっていたロック機構27の伸縮用尾錠31を、内パイプ29の内側から外側に押し出す。この動作により、ロック機構27の解除が行われ、外パイプ28と内パイプ29の固定解除が行われる。固定解除された外パイプ28は、自重により床面方向(矢印B)に移動し、操作用伸縮ハンドル9の長さは縮む、床面方向(矢印B)に移動している外パイプ28に設けている伸縮用尾錠31は、内パイプ29の外側に設けた凹部32に係り、その位置で停止する(図7の状態になる)。
この時、充電器13の外観面上に設けた表示ランプ25は、掃除機本体1が充電器13に正規の状態で載置されているので、端子接続部6と端子部16が接触し通電することで点灯させている。つまり、充電中であることを報知するとともに、操作用伸縮ハンドル9の伸縮用尾錠31が、固定解除された状態であることも使用者に報知している。
このようにして、使用者が、掃除機本体1を充電器13に載置するだけで、自動的に、操作用伸縮ハンドル9が縮み、安定した収納状態を実現できるのである。
これにより、使用者が操作用伸縮ハンドル9を縮めるために、かがみ姿勢や、しゃがみ姿勢をとったり、あるいは立った姿勢で、一旦、操作用伸縮ハンドル9を持って、掃除機本体1を手元まで持ち上げ、操作用伸縮ハンドル9の伸縮機構部26のロック機構27をもう一方の手で操作して、操作用伸縮ハンドル9の長さを縮める調整をして、再び床面に下ろしてから充電器13に載置するという煩わしい操作をしなくても済むのである。
次に、使用者が、収納状態から再度、電気掃除機を使用する時の動作は次のようになる。図7の収納状態から、使用者は、操作用伸縮ハンドル9の把手部10を握り、上方向(矢印c)に持ち上げると、内パイプ29の外側に設けた凹部32に係っているロック機構27の伸縮用尾錠31が、上方向に引き上げられる力に負けて外れ、把手部10の接続された外パイプ28は、内パイプ29との固定が解除されて、上方向(矢印c)への移動が可能となる。使用者によって持ち上げられた把手部10の接続された外パイプ28は、図6のように、内パイプ29の端面に設けた抜け止め防止の突起37が、外パイプ28の内側に設けた凹形状の溝38の端面に係り、外パイプ28の上方向への移動を停止する。つまり、操作用伸縮ハンドル9はこれ以上伸びないので、次に掃除機本体1が床面より持ち上がることになる。使用者によって床面より持ち上げられた掃除機本体1は、充電器13から離れるので、被係合部(凸部)23からの押し上げ力がなくなる。これにより、圧縮されていたコイル状バネ36が元の形状に戻る力によって、ロック機構解除部33及び、係合検知体35は、下方向に移動する(図6から図5の状態になる)。これに伴って、受け部30に納まっていたロック機構解除体34は、受け部30より、内パイプ29の内側へと引き戻される(図5の状態)。ロック機構解除体34が、受け部30からいなくなった事で、今まで受け部30から外側に押し出されていたロック機構27の伸縮用尾錠31が、受け部30に嵌合して、再び、外パイプ28と内パイプ29の固定、つまり操作用伸縮ハンドル9の固定が自動的に行われるのである。そして、使用者は、再び掃除する事が可能となるのである。
このように、掃除機本体1を充電器13に載置された結合(収納)状態から、再び使用する際には、操作用伸縮ハンドル9を上方向に持ち上げるだけで、伸縮用尾錠31の解除、操作用伸縮ハンドル9の延長、そして再度、操作用伸縮ハンドル9の固定といった一連の動作を、使用者の操作用伸縮ハンドル9の上方向への持ち上げ動作に連動して行うことができる。
よって、収納時と同様、かがみ姿勢や、しゃがみ姿勢をとったり、操作用伸縮ハンドル9を持って掃除機本体1を手元まで持ち上げたりして、操作用伸縮ハンドル9の長さを調整するといった煩わしい操作をしなくても済む使用性の良い電気掃除機を提供することができる。
以上のように本発明にかかる電気掃除機は、載置部に載置する動作に連動して、操作用伸縮ハンドルの伸縮用尾錠の固定解除を自動で行い、再使用時には、使用者が伸縮ハンドルを上方向に持ち上げる動作に連動して、伸縮ハンドルの固定尾錠が解除されハンドルの延長ができ、再び自動で尾錠固定することが可能となるので、伸縮ハンドルや伸縮パイプを備えた人が持って操作する装置や道具にとって有用な技術である。
1 掃除機本体
2 二次電池
3 電動送風機
6 端子接続部
9 操作用伸縮ハンドル
13 充電器(載置部)
16 端子部
22 係合部(穴部)
23 被係合部(凸部)
31 伸縮用尾錠
33 ロック機構解除部
35 係合検知体
2 二次電池
3 電動送風機
6 端子接続部
9 操作用伸縮ハンドル
13 充電器(載置部)
16 端子部
22 係合部(穴部)
23 被係合部(凸部)
31 伸縮用尾錠
33 ロック機構解除部
35 係合検知体
Claims (4)
- 吸込口と電動送風機を備えた集塵部と、前記集塵部に一端が係止された操作用伸縮ハンドルとからなる掃除機本体と、前記掃除機本体を載置する載置部とからなり、前記操作用伸縮ハンドルは、伸張した状態を保持するための伸縮用尾錠を備え、前記掃除機本体を前記載置部に載置した時に、前記伸縮用尾錠が解除されることを特徴とする電気掃除機。
- 掃除機本体に、二次電池と前記二次電池を充電するための端子接続部を備え、載置部に前記端子接続部に接続される充電用の端子部を備え、前記掃除機本体を前記載置部に載置した時に、前記端子接続部と前記端子部が電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
- 掃除機本体は、載置部に載置されたことを検知する係合検知体と、伸縮用尾錠の解除を行うロック機構解除部とを備え、前記掃除機本体が前記載置部に載置されたことを前記係合検知体が検知した時に、ロック機構解除部が前記伸縮用尾錠を解除することを特徴とする請求項1または2に記載の電気掃除機。
- 掃除機本体は、底面に臨ませた係合部を備え、載置部は、前記係合部と係合する被係合部を備え、係合検知体は、前記係合部と前記被係合部が係合した時に、掃除機本体が載置部に載置されたと検知することを特徴とする請求項3に記載の電気掃除機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017012304A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 東芝ライフスタイル株式会社 | スティック型電気掃除機 |
CN106419748A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-02-22 | 宁波柏瑞电器有限公司 | 一种真空吸尘器 |
WO2023177070A1 (ko) * | 2022-03-17 | 2023-09-21 | 삼성전자 주식회사 | 청소 장치 |
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2008
- 2008-07-18 JP JP2008186924A patent/JP2010022563A/ja active Pending
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