JP2010020390A - 感情推定装置及び感情推定プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】文から感情及び感情極性を推定する際に、複数の方法による推定結果を精度よく統合して誤りを削減する感情推定装置及びプグラムを提供する。
【解決手段】感情推定装置は、文に形態素解析を行って単語に分解する形態素解析部12と、前記分解された単語と、単語の感情極性を定義した感情極性語辞書27と前記文に含まれる各単語の感情極性から感情極性を推定するルールとに基づいて、前記文の第1の感情極性を判定する第1の感情極性判定部21と、前記分解された単語から単語特徴を抽出し、抽出した単語特徴と学習により得られた単語特徴と単語の感情極性を対応させた学習データとに基づいて、前記文の第2の感情極性を判定する第2の感情極性判定部22と、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性が同じ場合には該感情極性と決定し、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性が異なる場合にはニュートラルと決定する感情極性決定部23とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザ発話の意味する感情極性及び感情を推定する感情推定装置及び感情推定プログラムに関する。
雑談などにおいて、ユーザ感情に基づいてユーザ発話に対する応答を生成する場合、ユーザ発話からユーザの感情や感情極性を推定する。このように入力された文に基づいて感情極性を推定する技術として、「美しい」、「ベタベタ」などのように予め辞書に登録してある単語に基づいて感情極性ポジティブかネガティブかを推定する情報処理装置(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。また、感情に関する大量の事例から感情推定モデルを学習し、これに基づいて感情を推定する方法もある。このように、感情及び感情極性を推定する方法として、辞書ベースによる推定と学習ベースによる推定との2通りの方法が知られている。
特開2003−157253号公報
しかしながら、特許文献1の辞書ベースの情報処理装置では、ポジティブを示す単語とネガティブを示す単語の両方が含まれる場合も、何れかの感情極性を推定して出力する。また、学習ベースによって推定する方法では、感情推定の確信度が低い場合も何らかの感情を推定して出力する。即ち、推定結果の確信度が低い場合にも推定結果を出力するため、感情推定の誤りが生じ易くなるという問題点がある。更に、辞書ベースによる推定と学習ベースによる推定の両方を用いて、感情及び感情極性を精度よく推定する方法が明らかではないという問題点もある。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、入力文に基づいて感情及び感情極性を推定する際の誤りを削減すると共に、複数の推定方法による推定結果を精度よく統合する感情推定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の感情推定装置は、入力された文に形態素解析を行って前記文を単語に分解する形態素解析手段と、前記形態素解析手段により分解された単語と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを定義した感情極性語辞書と、前記文に含まれる各単語の感情極性から感情極性を推定する推定ルールとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを示す第1の感情極性を判定する第1の感情極性判定手段と、前記形態素解析手段により分解された単語から単語特徴を抽出し、抽出した単語特徴と、学習により得られた単語特徴と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを対応させた学習データとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを示す第2の感情極性を判定する第2の感情極性判定手段と、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には該感情極性と決定し、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性判とが異なる場合にはニュートラルと決定する感情極性決定手段と、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、辞書ベースで推定した感情極性と学習ベースで推定した感情極性とを統合することによって、精度よく入力文から感情極性を推定することができる。
請求項2記載の感情推定装置は、請求項1記載の感情推定装置において、前記第1の感情極性判定手段は、前記文に含まれる単語の何れかの感情極性がポジティブであり他の全ての感情極性がネガティブでない場合にポジティブと判定し、前記文に含まれる単語の何れかの感情極性がネガティブであり他の全ての感情極性がポジティブでない場合にネガティブと判定し、その他の場合には不明と判定する推定ルールを用いる。
請求項2記載の発明によれば、辞書ベースで感情極性を推定する場合に、入力文にポジティブ及びネガティブの両方の単語が含まれる場合には不明と判定するので、致命的な誤りを防止することができる。
請求項3記載の感情推定装置は、請求項1記載の感情推定装置において、前記第1の感情極性判定手段は、前記文に含まれて感情極性がポジティブ又はネガティブである単語の数に対して感情極性がポジティブである単語の数の割合が閾値以上である場合にポジティブと判定し、前記文に含まれて感情極性がポジティブ又はネガティブである単語の数に対して感情極性がネガティブである単語の数の割合が前記閾値以上である場合にネガティブと判定し、その他の場合には不明と判定する。
請求項3記載の発明によれば、辞書ベースで感情極性を推定する場合に、確信度が高い場合のみ感情極性を推定するので、致命的な誤りを防止することができる。
請求項4記載の感情推定装置は、請求項1記載の感情推定装置において、前記第2の感情極性判定手段は、前記抽出した単語特徴がポジティブである度合いを示す値が第1の閾値以上である場合にポジティブと判定し、前記値が第1の所定値よりも低い第2の閾値以下である場合にネガティブと判定し、その他の場合にはニュートラルと判定する。
請求項4記載の発明によれば、学習ベースで感情極性を推定する場合に、確信度が高い場合のみ感情極性を推定するので、致命的な誤りを防止することができる。
請求項5記載の感情推定装置は、請求項1から請求項4の何れか1項記載の感情推定装置において、前記形態素解析手段により分解された単語と、感情語が表す感情を定義した感情語辞書と、単語から感情を推定するルールとに基づいて、第1の感情を判定する第1の感情判定手段と、前記形態素解析手段により分解された単語から単語特徴を抽出し、抽出した単語特徴と学習により得られた単語特徴と感情とを対応させた学習データとに基づいて、第2の感情を判定する第2の感情判定手段と、前記第1の感情と前記第2の感情とが同じ場合には該感情と決定し、前記第1の感情と前記第2の感情とが異なり且つ前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には該感情極性と決定し、前記第1の感情と前記第2の感情とが異なり且つ前記第1の感情極性と前記第2の感情極性が異なる場合にはニュートラルと決定する感情決定手段と、を更に備えている。
請求項5記載の発明によれば、感情極性に加えて、辞書ベースで推定した感情と学習ベースで推定した感情とを統合することによって、精度よく入力文から感情を推定することができる。
請求項6記載の感情推定装置は、請求項5記載の感情推定装置において、前記第1の感情判定手段は、前記文が感情極性の異なる単語を含む場合にはニュートラルと判定し、前記文が感情極性が同じで感情が異なる複数の単語を含む場合には予め定めた感情の包含関係に基づいてより上位の感情と判定する。
請求項6記載の発明によれば、辞書ベースで感情を推定する場合に、前記文が感情極性の異なる単語を含む場合にはニュートラルと判定し、前記文が感情極性が同じで感情が異なる複数の単語を含む場合にはより上位の感情と判定することにより、確実な感情を推定することができる。
請求項7記載の感情推定装置は、請求項5記載の感情推定装置において、前記第2の感情判定手段は、前記抽出した単語特徴から判定される感情が該感情である度合いを示す値が第3の閾値以上である場合に該感情を出力し、その他の場合には前記感情極性統合手段により決定された感情極性を出力する。
請求項7記載の発明によれば、学習ベースで感情を推定する場合に、確信度が高い場合のみ感情を推定するので、致命的な誤りを防止することができる。
請求項8記載の感情推定装置は、請求項5から請求項7の何れか1項記載の感情推定装置において、前記感情決定手段は、前記第1の感情と前記第2の感情とが異なり且つ前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には、予め定めた第1の感情と第2の感情との包含関係に基づいて、より上位の感情に決定する。
請求項8記載の発明によれば、辞書ベースで推定した第1の感情と学習ベースで推定した第2の感情とを統合する際に、第1の感情と第2の感情が異なり且つ両感情の感情極性が同じ場合にはより上位の感情と判定することにより、確実な感情を推定することができる。
請求項9記載の感情推定プログラムは、コンピュータを、請求項1から請求項8の何れか1項記載の感情推定装置を構成する各手段として機能させる。
請求項9記載の発明によれば、精度よく入力文から感情極性及び感情を推定することができる。
請求項10記載の感情推定プログラムは、コンピュータを、入力された文に形態素解析を行って前記文を単語に分解する形態素解析手段と、前記形態素解析手段により分解された単語と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを定義した感情極性語辞書と、前記文に含まれる各単語の感情極性から感情極性を推定する推定ルールとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを示す第1の感情極性を判定する第1の感情極性判定手段と、前記形態素解析手段により分解された単語から単語特徴を抽出し、抽出した単語特徴と、学習により得られた単語特徴と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを対応させた学習データとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを示す第2の感情極性を判定する第2の感情極性判定手段と、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には該感情極性と決定し、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性判とが異なる場合にはニュートラルと決定する感情極性決定手段と、して機能させる。
請求項10記載の発明によれば、精度よく入力文から感情極性を推定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、入力文から感情極性及び感情を推定する際に、致命的な誤りを防止して、確実に推定することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る感情推定装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、感情推定装置は、入力部11と、形態素解析部12と、感情極性判定部13と、感情判定部14と、出力部15と、感情極性語辞書27と、感情語辞書28と、を備えている。
入力部11は、マイク、キーボードや音声認識装置からユーザ発話を受理して認識する。 形態素解析部12は、入力されたユーザ発話を品詞などの形態素情報を出力する。
感情極性判定部13は、形態解析された単語に基づいて、ユーザ発話の意味する感情極性を推定する。また、感情極性判定部13は、第1の感情極性判定部21と、第2の感情極性判定部22と、感情極性決定部23とを含んで構成される。
第1の感情極性判定部21は、形態素解析された単語と、予め感情極性語辞書27に登録された感情極性語及び推定ルールに基づいて感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを判定する。
第2の感情極性判定部22は、学習ベースにより入力されたユーザ発話の特徴が示す感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを判定する。例えば、ユーザ発話の特徴の1つである形態素解析された単語の特徴の持つ概念から判断するなど、周知の技術を用いることができる。
感情極性決定部23は、第1の感情極性判定部21による判定結果と第2の感情極性判定部22による判定結果を、統合ルールに基づいて統合して感情極性を決定する。
感情判定部14は、形態素解析された単語に基づいて、ユーザ発話の意味する感情を推定する。また、また、感情判定部14は、第1の感情判定部24と、第2の感情判定部25と、感情決定部26とを含んで構成される。
第1の感情判定部24は、形態素解析された単語と、予め感情語辞書28に登録された感情極性語及び推定ルールに基づいて感情を判定する。
第2の感情判定部25は、学習ベースにより入力されたユーザ発話の特徴が示す感情を判定する。
感情決定部26は、第1の感情判定部24による判定結果と第2の感情判定部25による判定結果を、統合ルールに基づいて統合して感情を決定する。
出力部15は、スピーカやディスプレイにより、感情極性及び感情の推定結果を出力する。
感情極性語辞書27は、単語とその単語が表す感情極性(ポジティブ又はネガティブ)とが対で登録された辞書である。
感情語辞書28は、単語とその単語が表す感情(感情極性を含む)とが対で登録された辞書である。
以上のように構成された感情推定装置は、入力されたユーザ発話を解析することにより、ユーザ発話が示す感情極性及び感情を推定する。図2は、感情推定装置の作用の流れを示すフローチャートである。
ステップ100では、入力部11がユーザ発話を受理する。本ケースでは、ユーザ発話として「家族で旅行に行かない」が入力された場合を説明する。
ステップ110では、形態素解析部12が、ユーザ発話として入力された文の形態素解析を行う。図3は、形態素解析の結果を示す。同図に示すように、ユーザ発話は、「家族(名詞)」、「で(助詞)」、「旅行(名詞)」、「に(助詞)」、「行く(動詞)」、「ない(助詞)」と単語に分解される。
ステップ120では、第1の感情極性判定部21が、ユーザ発話に含まれる単語と、感情極性語辞書27と、感情極性推定ルールとに基づいて感情極性を判定する。図4は感情極性語辞書27を、図5は否定表現を、図6は感情極性推定ルールを示す。
図6の感情極性推定ルールにおいては、1行目で、ポジティブの単語数が1以上、かつ、ネガティブの単語数が0、かつ、否定表現なしの場合には感情極性はポジティブとなる。
3行目で、ポジティブの単語数が0、かつ、ネガティブの単語数が1以上、かつ、否定表現なしの場合には感情極性はネガティブとなる。
5行目で、ポジティブの単語数が1以上、かつ、ネガティブの単語数が0、かつ、否定表現ありの場合には感情極性はネガティブとなる。
7行目で、ポジティブの単語数が0、かつ、ネガティブの単語数が1以上、かつ、否定表現ありの場合には感情極性はポジティブとなる
本ケースでは、ユーザ発話に含まれる単語で図4の感情極性語辞書27に登録されているのは「家族=ポジティブ」のみであり、図5の否定表現語「ない」を含んでいる。従って、図6の感情極性推定ルールの5行目にマッチし、ユーザ発話の感情極性はネガティブと判定される。
なお、図6の感情極性推定ルールでは、ユーザ発話に含まれる単語の何れかの感情極性がポジティブであり他の全ての感情極性がネガティブでない場合にポジティブと、ユーザ発話に含まれる単語の何れかの感情極性がネガティブであり他の全ての感情極性がポジティブでない場合にネガティブと判定しているが、感情極性推定ルールはこれに限定するものではない。例えばユーザ発話に含まれて感情極性がポジティブ又はネガティブである単語の数に対して感情極性がポジティブである単語の数の割合が閾値以上である場合にポジティブと判定し、ユーザ発話に含まれて感情極性がポジティブ又はネガティブである単語の数に対して感情極性がネガティブである単語の数の割合が閾値以上である場合にネガティブと判定してもよい。
ステップ130では、第2の感情極性判定部22が、学習ベースにより、入力されたユーザ発話の特徴に基づいて感情極性を判定する。学習ベースによる感情極性の判定は、周知の如何なる方法でもよいが、本実施の形態では、図7に示す感情極性学習元DB30を用いて判定する。
図7に示すような感情極性学習元DB30を得るためには、まず、対話中のユーザの顔画像を撮影して得られる画像データ及び発話に基づく音声データを取得する。音声データと画像データとは略同時に取得される。また、音声データ及び画像データが取得された際のユーザの感情極性をユーザに対してヒアリングするなどして得ておく。
画像データについては、エッジ処理などの画像処理を施して表情を認識するなどして画像特徴Iを抽出する。音声データについては、音声認識処理によりテキストデータに変換し、変換したテキストデータから、例えば、「ので」、「ため」などの手がかり語を用いた方法で感情極性状態を示す感情極性語をテキスト特徴Tとして抽出する。同一の音声データについて、韻律を分析するなどして韻律特徴Rを抽出する。なお、本実施の形態では、画像特徴I、テキスト特徴T及び韻律特徴Rの少なくとも1つの特徴を抽出する。
この画像特徴I、テキスト特徴T、及び韻律特徴Rをまとめて1つの特徴32とし、これらの特徴が抽出された画像データ及び音声データが取得された際の人物の感情極性34と特徴32とを対応付けて1つの学習データ36とする。上述の音声データ及び学習データと、音声データ及び学習データが取得された際の感情極性とを大量に取得しておき、学習データ36を大量に生成することで感情極性学習元DB30を構築する。
なお、感情極性学習元DB30は、ユーザから取得される情報から抽出される特徴と感情極性とを対応付けた学習データから構成されていればよく、取得するデータの種類、抽出される特徴の種類、特徴の抽出方法などは上記の内容に限定されるものではない。感情極性学習元DB30は、感情推定装置内の記憶装置に構築してもよいし、他の外部装置に構築してもよい。
次に、本実施の形態における感情極性推定モデル生成について説明する。
まず、感情極性学習元DB30を取得して、これに基づいて学習処理を実行する。学習処理を実行する。学習処理では、感情極性毎に感情極性学習元DB30の学習データ36を1つずつ学習していく。ここでは、学習の手法としてSVM(Support Vector Machine)手法を用いる。まず、1つ目の学習データ36の感情極性34が「ポジティブ」か否かを判断し、「ポジティブ」の場合には正例として学習を行い、そうでない場合には負例として学習を行う。同様にして、感情極性学習元DB30のすべての学習データ36について学習を繰り返す。この学習処理により、感情極性モデルが生成される。図8に示すように、感情極性モデルが配列された感情極性推定モデルが構築される。
このように学習によって生成された感情極性モデルに基づいて、第1の感情極性判定部21が、ユーザ発話の感情極性の判定処理を行う。第1の感情極性判定部21は、判定処理を行うにあたって、入力データの特徴としてユーザ発話を形態素解析して得られた単語のテキスト特徴Toを求める。
次に、第1の感情極性判定部21は、求めたテキスト特徴Toが感情極性推定モデルに含まれる感情極性モデルに対応する感情極性に該当するか否かを、感情極性モデルを生成した際の手法に対応した手法を用いて判断する。この結果、感情極性モデルの出力したスコアがポジティブの閾値以上の場合はポジティブと、ネガティブの閾値以下の場合はネガティブと、それ以外の場合はニュートラルと、感情極性が推定される。ここで、本実施の形態では、ユーザ発話のテキスト特徴から、感情極性「ネガティブ」が推定されたとする。
なお、上述の判断を行うに際して、各感情極性モデルに対する当てはまりの度合いを示すスコアを算出し、このスコアが予め定めた閾値以上の場合に当該感情極性と推定してもよい。スコアの算出には、感情極性モデルを生成した際の手法に対応した手法を用いる。例えば、SVM手法では、正例の学習データと負例の学習データとの分離超平面上をスコア0とし、入力データの特徴が分離超平面から離れるほどスコアの絶対値を大きくし、正例側に離れるのであればプラス、負例側に離れるのであればマイナスとなるようにスコアを算出することができる。この閾値を高く設定することにより、確信度が高い場合にのみ「ポジティブ」、「ネガティブ」の感情極性を推定し、確信度が低い場合には「ニュートラル」とすることができる。
ステップ140では、感情極性決定部23が、第1の感情極性判定部21による辞書及びルールベースの判定結果と第2の感情極性判定部22による学習ベースの判定結果を、統合ルールに基づいて統合して感情極性を決定する。図9は、感情極性の統合ルールを示す表である。上述のように、感情極性の判定結果は何れも「ネガティブ」であるので「ネガティブ」と決定される。
ステップ150では、第1の感情判定部24が、ユーザ発話に含まれる単語と、感情語辞書28と、感情推定ルールとに基づいて感情を判定する。図10は感情語辞書を、図11は感情推定ルールを示す。
図11の感情推定ルールにおいては、1行目で、ユーザ発話が否定表現を含む場合は、判定結果は当該感情極性(感情極性決定部23で決定した感情極性)となる。
5行目で、ユーザ発話が否定表現を含まず、かつ、異なる感情を持つ単語が複数存在し、かつ、該複数の感情の感情極性が異なる場合には、判定結果は当該感情極性(感情極性決定部23で決定した感情極性)となる。
8行目で、ユーザ発話が否定表現を含まず、かつ、異なる感情を持つ単語が複数存在し、かつ、該複数の感情の感情極性が同じ、かつ、該複数の感情で最も曖昧な感情(後述の図16に示す感情の曖昧性に関するルールによる最も曖昧な感情)が一意に決定する場合は、判定結果は当該最も曖昧な感情となる。
10行目で、ユーザ発話が否定表現を含まず、かつ、異なる感情を持つ単語が複数存在し、かつ、該複数の感情の感情極性が同じ、かつ、該複数の感情で最も曖昧な感情が一意に決定しない場合は、判定結果は該複数の感情の中で過去の判定結果と同じ感情、又は該複数の感情からランダムに選択した感情となる。
12行目で、ユーザ発話が否定表現を含まず、かつ、異なる感情を持つ単語が複数存在しない場合は、判定結果は1つしか存在しない当該感情となる。
ユーザ発話に含まれる単語で感情語辞書28への登録があるのは「家族=安心」だけだが、否定表現「ない」を含むので、図11の感情推定ルールの1行目にマッチする。従って、ユーザ発話の感情は当該感情極性(この場合はネガティブ)と判定される。
ステップ160では、第2の感情判定部25が、学習ベースにより、入力されたユーザ発話の特徴に基づいて感情を判定する。学習ベースによる感情の判定は、前述の学習ベースによる感情極性の判定と同様の方法で行う。即ち、図12に示す感情学習元DB40を用いて判定する。
図12に示すような感情学習元DB40を得るためには、感情極性学習元DB30の場合と同様に、対話中のユーザの画像データ及び音声データを取得し、音声データ及び画像データが取得された際のユーザの感情をユーザに対してヒアリングするなどして得ておく。なお、感情は、「嫌」、「嬉しい」、「残念」、「楽しい」、「恐い」、「安心」、「不安」、「寂しい」、「腹立たしい」、「悲しい」の10種類とする。なお、感情の種類は、11以上であっても、9以下であってもよい。
感情極性学習元DB30の場合と同じく、ユーザ発話の画像特徴I、テキスト特徴T、及び韻律特徴Rをまとめて1つの特徴42とし、これらの特徴が抽出された画像データ及び音声データが取得された際の人物の感情44と特徴42とを対応付けて1つの学習データ46とする。上述の音声データ及び学習データと、音声データ及び学習データが取得された際の感情とを大量に取得しておき、学習データ46を大量に生成することで感情学習元DB40を構築する。
次に、本実施の形態における感情推定モデル生成について説明する。
まず、感情学習元DB40を取得して、感情学習元DB40に含まれる学習データ46の感情の示す感情極性に基づいて分類する。例えば、前述の感情の種類のうち、「嬉しい」、「楽しい」及び「安心」をポジティブ、「嫌」、「残念」、「恐い」、「不安」、「寂しい」、「腹立たしい」及び「悲しい」をネガティブとする。
次に、1つ目の学習データ46の感情44が「嬉しい」か否かを判断し、「嬉しい」の場合には正例として学習し、そうでない場合には負例として学習を行う。同様にして、感情学習元DB40のすべての学習データ46について学習を繰り返す。この学習処理により、1つ目の感情「嬉しい」についての感情モデルが生成される。同様にして、他の感情についての感情モデルを生成することにより、図13に示すように、各感情モデルが48配列された感情推定モデルが構築される。なお、感情推定モデルの学習の際、ポジティブの感情モデルの学習についてはポジティブの事例のみ、ネガティブの感情モデルの学習についてはネガティブの事例のみを用いる。具体的には、「嬉しい」のモデルを学習する場合にはポジティブのみを対象として「嬉しい」の場合には正例として学習し、そうでない場合には負例として学習を行う。「嫌」のモデルを学習する場合には、ネガティブの事例のみを対象として「嫌」の場合には正例として学習し、そうでない場合には負例として学習を行う。同様にして、他の感情についての感情モデルも生成する。
このように学習によって生成された感情モデル48に基づいて、第2の感情判定部25が、ユーザ発話の感情の判定処理を行う。第2の感情判定部25は、感情極性決定部23によって決定された感情極性に基づいて、ポジティブの場合にはポジティブ極性の感情モデルに該当するか否か、ネガティブの場合にはネガティブ極性の感情モデルに該当するか否かを判定する。また、第2の感情判定部25は、第2の感情極性判定部22による感情極性の判定と同様の手法で、この判定を行う。
本実施の形態では、感情極性決定部23によって感情極性は「ネガティブ」と決定されたので、図13に示す各感情モデル48のうち、感情極性がネガティブである「嫌」、「残念」、「恐い」、「不安」、「寂しい」、「腹立たしい」、「悲しい」の各感情モデルのどれに該当するかを判断する。第2の感情判定部25は、この判断を行うに際して、各感情モデルに対する当てはまりの度合いを示すスコアを算出する。スコアの算出は、第2の感情極性判定部22による感情極性の判定の場合と同様に行う。そして、上述の「嫌」〜「悲しい」の7つの感情モデルのうち、スコアが最も高いものを選択する。本実施の形態では、「残念」のスコアが最も高くなったとすると、第2の感情判定部25は、「残念」のスコアが予め定めた閾値以上であるか判定し、閾値以上の場合は「残念」と判定し、閾値未満の場合には「ネガティブ」と判定する。この閾値を高く設定することにより、確信度が高い場合にのみ「残念」等の特定の感情を推定し、確信度が低い場合には特定の感情ではなく「ネガティブ」とすることができる。
ステップ170では、感情決定部26が、2つの判定結果、即ち、第1の感情判定部24による辞書及びルールベースの判定結果と第2の感情判定部25による学習ベースの判定結果を、統合ルールに基づいて統合して感情を決定する。図14は感情統合ルールを示し、図15は該ルールを表で示したものである。
図14の感情統合ルールにおいては、2行目で、2つの判定結果が異なり、かつ、判定結果の一方がニュートラルの場合は、統合結果は判定結果の感情のうちニュートラル以外の感情となる。
5行目で、2つの判定結果が異なり、かつ、判定結果の何れもニュートラルでなく、かつ、2つの判定結果の感情の感情極性が異なる場合は、統合結果はニュートラルとなる。
8行目で、2つの判定結果が異なり、かつ、判定結果の何れもニュートラルでなく、かつ、2つの判定結果の感情の感情極性が同じ、かつ、判定結果の感情で最も曖昧な感情(後述の図16に示す感情の曖昧性に関するルールによる最も曖昧な感情)が一意に決定する場合は、統合結果は当該最も曖昧な感情となる。
10行目で、2つの判定結果が異なり、かつ、判定結果の何れもニュートラルでなく、かつ、2つの判定結果の感情の感情極性が同じ、かつ、判定結果の感情で最も曖昧な感情が一意に決定しない場合は、統合結果は判定結果の感情の中で過去の統合結果と同じ感情、又は該複数の感情からランダムに選択した感情となる。
12行目で、2つの判定結果が同一場合は、統合結果は当該同一の感情となる。
本ケースでは、第1の感情判定部24による判定結果が「ネガティブ」であり、第2の感情判定部25による判定結果が「残念」であるとすると、図14の統合ルールの8行目のルールにマッチして、感情は「残念」の1つだけであるので、感情は「残念」と決定される。
このように感情が1つである場合には感情は当該感情に決定されるが、ユーザ発話に含まれる複数の単語から複数の感情が判定される場合がある。かかる場合には、図16に示す感情の曖昧性に関するルール(感情の包含関係)を予め定めておき、該ルールに基づいて、より曖昧な(より上位の)感情を選択する。
ステップ180では、出力部15が、感情極性決定部23による感情極性の推定結果及び感情決定部26による感情の推定結果を出力する。本実施の形態では、感情極性は「ネガティブ」、感情は「残念」と出力される。
以上のように、本実施の形態に係る感情推定装置では、「家族で旅行に行かない」というユーザ発話に対して感情推定の確信度が高い場合には「残念」という感情を推定する。この推定結果を、例えば、共感対話システムへの応用を考えた場合、システム応答として「残念ですね」を生成する。しかし、「残念」の確信度が低く、「ネガティブ」と推定された場合には、共感対話システムは、応答としてネガティブに共感する音声で「そうですか」と応答する。このように、仮に感情推定結果が間違った場合でも、より汎用的な応答を生成することができる。
次に、ユーザ発話として「夏祭りの準備が忙しいそうだ」が入力された場合を図2のフローチャートに沿って説明する。
ステップ100では、入力部11がユーザ発話「夏祭りの準備が忙しいそうだ」を受理する。
ステップ110では、形態素解析部12が、ユーザ発話として入力された文の形態素解析を行う。図17は、形態素解析の結果を示す。同図に示すように、ユーザ発話は「夏祭り(名詞)」、「の(助詞)」、「準備(名詞)」、「が(助詞)」、「忙しい(形容詞)」、「そう(接尾)」、「だ(助動詞)」と単語に分解される。
ステップ120では、第1の感情極性判定部21が、ユーザ発話に含まれる単語と、感情極性語辞書27と、感情極性推定ルールとに基づいて感情極性を判定する。
ユーザ発話に含まれる単語で図4の感情極性語辞書27に登録されているのは、「夏祭り=ポジティブ」と「忙しい=ネガティブ」である。従って、図5の感情極性推定ルールの1、3、5、7行目の何れにもマッチしないので、ユーザ発話の感情極性は不明(Unknown)と推定される。
ステップ130では、第2の感情極性判定部22が、学習ベースにより、入力されたユーザ発話の特徴に基づいて感情極性を判定する。本ケースでは、第2の感情極性判定部22がネガティブと判定したと仮定する。
ステップ140では、感情極性決定部23が、第1の感情極性判定部21による辞書及びルールベースの判定結果と第2の感情極性判定部22による学習ベースの判定結果を、統合ルールに基づいて統合して感情極性を決定する。上述のように、第1の感情極性判定部21による判定結果は「不明」で、第2の感情極性判定部22による判定結果は「ネガティブ」であるので、図9の統合ルールによって感情極性は「ネガティブ」と決定される。
ステップ150では、第1の感情判定部24が、ユーザ発話に含まれる単語と、感情語辞書28と、感情推定ルールとに基づいて感情を判定する。
ユーザ発話に含まれる単語で図10の感情語辞書28への登録があるのは「夏祭り=楽しい(ポジティブ)」と、「忙しい=嫌(ネガティブ)」である。従って、異なる感情を持つ単語が複数存在し、かつ、感情極性が異なるので、図11の感情推定ルールの5行目にマッチし、ユーザ発話の感情は当該感情極性(この場合はネガティブ)と判定される。
ステップ160では、第2の感情判定部25が、学習ベースにより、入力されたユーザ発話の特徴に基づいて感情を判定する。上述のように、感情極性決定部23により、ユーザ発話の感情極性はネガティブと決定されているので、図13のネガティブ極性の感情モデル48のどれに該当するかを判断する。本ケースでは、第2の感情判定部25は、各感情モデルに対する当てはまりの度合いを示すスコアを算出し、スコアが最も高いもの感情として「嫌」を選択するが、「嫌」のスコアが予め定めた閾値未満であると仮定する。この場合には、第2の感情判定部25は、「ネガティブ」と判定する。
ステップ170では、感情決定部26が、第1の感情判定部24による辞書及びルールベースの判定結果と第2の感情判定部25による学習ベースの判定結果を、統合ルールに基づいて統合して感情を決定する。本ケースでは、第1の感情判定部24による判定結果が「ネガティブ」であり、第2の感情判定部25による判定結果も「ネガティブ」であるので、図14の統合ルールの13行目のルールにマッチして、感情は「ネガティブ」決定される。
以上のように、本実施の形態に係る感情推定装置では、「夏祭りの準備が忙しいそうだ」というユーザ発話に対して感情推定の確信度が低い場合には「ネガティブ」という感情を推定する。このように特定の感情である「嫌」の確信度が低く、「ネガティブ」と推定された場合には、共感対話システムは「そうですか」と応答することで、より汎用的な応答を生成することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で設計上の変更をされたものにも適用可能である。
例えば、感情極性及び感情の推定は、信頼度(辞書・ルールベースや学習ベースの判定結果にどの程度の信頼性があるか)や重み(辞書・ルールベースと学習ベースとのどちらにどの位の重みをつけるか)を用いることで、統合結果を変えることもできる。図9及び図16は、重みを等価にした場合の一例である。
本発明の実施の形態に係る感情推定装置の構成を示すブロック図である 本発明の実施の形態に係る感情推定装置の作用の流れを示すフローチャートである。 ユーザ発話の形態素解析の結果を示す図(その1)である。 感情極性語辞書を示す図である。 否定表現を示す図である。 感情極性推定ルールを示す図である。 感情極性学習元DBを示す図である。 感情極性推定モデルを示す図である。 感情極性の統合ルールを示す表である。 感情語辞書を示す図である。 感情推定ルールを示す図である。 感情学習元DBを示す図である。 感情推定モデルを示す図である。 感情の統合ルールを示す図である。 感情の統合ルールを示す表である。 感情の曖昧性に関するルールを示す図である。 ユーザ発話の形態素解析の結果を示す図(その2)である。
符号の説明
11 入力部
12 形態素解析
13 感情極性判定部
14 感情判定部
15 出力部
21 第1の感情極性判定部
22 第2の感情極性判定部
23 感情極性決定部
24 第1の感情判定部
25 第2の感情判定部
26 感情決定部
27 感情極性語辞書
28 感情語辞書

Claims (10)

  1. 入力された文に形態素解析を行って前記文を単語に分解する形態素解析手段と、
    前記形態素解析手段により分解された単語と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを定義した感情極性語辞書と、前記文に含まれる各単語の感情極性から感情極性を推定する推定ルールとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを示す第1の感情極性を判定する第1の感情極性判定手段と、
    前記形態素解析手段により分解された単語から単語特徴を抽出し、抽出した単語特徴と、学習により得られた単語特徴と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを対応させた学習データとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを示す第2の感情極性を判定する第2の感情極性判定手段と、
    前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には該感情極性と決定し、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性判とが異なる場合にはニュートラルと決定する感情極性決定手段と、
    を備えた感情推定装置。
  2. 前記第1の感情極性判定手段は、前記文に含まれる単語の何れかの感情極性がポジティブであり他の全ての感情極性がネガティブでない場合にポジティブと判定し、前記文に含まれる単語の何れかの感情極性がネガティブであり他の全ての感情極性がポジティブでない場合にネガティブと判定し、その他の場合には不明と判定する推定ルールを用いる請求項1記載の感情推定装置。
  3. 前記第1の感情極性判定手段は、前記文に含まれて感情極性がポジティブ又はネガティブである単語の数に対して感情極性がポジティブである単語の数の割合が閾値以上である場合にポジティブと判定し、前記文に含まれて感情極性がポジティブ又はネガティブである単語の数に対して感情極性がネガティブである単語の数の割合が前記閾値以上である場合にネガティブと判定し、その他の場合には不明と判定する請求項1記載の感情推定装置。
  4. 前記第2の感情極性判定手段は、前記抽出した単語特徴がポジティブである度合いを示す値が第1の閾値以上である場合にポジティブと判定し、前記値が第1の所定値よりも低い第2の閾値以下である場合にネガティブと判定し、その他の場合にはニュートラルと判定する請求項1記載の感情推定装置。
  5. 前記形態素解析手段により分解された単語と、感情語が表す感情を定義した感情語辞書と、単語から感情を推定するルールとに基づいて、第1の感情を判定する第1の感情判定手段と、
    前記形態素解析手段により分解された単語から単語特徴を抽出し、抽出した単語特徴と学習により得られた単語特徴と感情とを対応させた学習データとに基づいて、第2の感情を判定する第2の感情判定手段と、
    前記第1の感情と前記第2の感情とが同じ場合には該感情と決定し、前記第1の感情と前記第2の感情とが異なり且つ前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には該感情極性と決定し、前記第1の感情と前記第2の感情とが異なり且つ前記第1の感情極性と前記第2の感情極性が異なる場合にはニュートラルと決定する感情決定手段と、
    を更に備えた請求項1から請求項4の何れか1項記載の感情推定装置。
  6. 前記第1の感情判定手段は、前記文が感情極性の異なる単語を含む場合にはニュートラルと判定し、前記文が感情極性が同じで感情が異なる複数の単語を含む場合には予め定めた感情の包含関係に基づいてより上位の感情と判定する請求項5記載の感情推定装置。
  7. 前記第2の感情判定手段は、前記抽出した単語特徴から判定される感情が該感情である度合いを示す値が第3の閾値以上である場合に該感情を出力し、その他の場合には前記感情極性決定手段により決定された感情極性を出力する請求項5記載の感情推定装置。
  8. 前記感情決定手段は、前記第1の感情と前記第2の感情とが異なり且つ前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には、予め定めた第1の感情と第2の感情との包含関係に基づいて、より上位の感情に決定する請求項5から請求項7の何れか1項記載の感情推定装置。
  9. コンピュータを、請求項1から請求項8の何れか1項記載の感情推定装置を構成する各手段として機能させるための感情推定プログラム。
  10. コンピュータを、
    入力された文に形態素解析を行って前記文を単語に分解する形態素解析手段と、
    前記形態素解析手段により分解された単語と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを定義した感情極性語辞書と、前記文に含まれる各単語の感情極性から感情極性を推定する推定ルールとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及び不明の何れであるかを示す第1の感情極性を判定する第1の感情極性判定手段と、
    前記形態素解析手段により分解された単語から単語特徴を抽出し、抽出した単語特徴と、学習により得られた単語特徴と、単語の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを対応させた学習データとに基づいて、前記文の感情極性がポジティブ、ネガティブ及びニュートラルの何れであるかを示す第2の感情極性を判定する第2の感情極性判定手段と、
    前記第1の感情極性と前記第2の感情極性とが同じ場合には該感情極性と決定し、前記第1の感情極性と前記第2の感情極性判とが異なる場合にはニュートラルと決定する感情極性決定手段と、
    して機能させるための感情推定プログラム。
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