JP2010019699A - 遮蔽用構造体及び蒸気発生器水室の管台保守方法 - Google Patents

遮蔽用構造体及び蒸気発生器水室の管台保守方法 Download PDF

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幸英 嶋津
Fumitoshi Nakao
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Abstract

【課題】放射線を遮蔽する遮蔽体を容易に設置すること。
【解決手段】管台の水室内側に設けられるホールドダウンリング140に、型枠3を設置する。次に、ホールドダウンリング140へ設置された型枠3に、放射線を遮蔽する機能を有する遮蔽部材を複数取り付けて、遮蔽部材群2_1を形成する。次に、遮蔽部材群2_1の上に、遮蔽部材群2_1を構成した遮蔽体とは異なる遮蔽部材2A2、2B2を載置して、遮蔽部材群2_1の上に、これとは異なる遮蔽体群を形成する。これを順次繰り返して、型枠3に複数の遮蔽部材で構成される遮蔽体を設置する。
【選択図】 図17−2

Description

本発明は、原子力プラントの蒸気発生器を構成する水室に設けられる管台を保守する際に、管台と一次冷却材通路との間を切断した後、管台の開口部を通過する水室からの放射線を遮蔽することに関する。
原子力プラントでは、定期的な点検作業を行って正常な稼働状態を保つようにしている。そして、点検作業により、補修が必要と認められた欠陥部については、適宜補修が行われる。
従来、例えば特許文献1に記載の構造物の補修方法では、欠陥部を除去し、その部分を肉盛溶接により埋め合わせる方法が開示されている。
特開平7−62893号公報
上述した従来の方法では、補修部に溶接機及びその付属機器(溶接監視カメラ)を導入することが示されており、原子力プラントにおいて放射線量の高い環境への作業者の立ち入りを回避できる。しかし、原子力プラントの管台と一次冷却材通路との間を切断し、管台の開口周端部である溶接部にバタリング溶接や熱処理を施したり、開先を形成したりする工程においては、精密な作業が要求される。このため、熟練した作業者が溶接部に立ち入って作業することになる。したがって、水室から作業者へ照射される放射線の線量を低減する必要がある。
そこで、放射線を遮蔽する遮蔽体を管台の水室側に設置することが考えられる。しかしながら、放射線量を低減するためには、例えば100kgを超えるような質量の遮蔽体が必要である。そして、このような遮蔽体を管台の水室側に設置する場合、水室内から遮蔽体を設置する必要があるが、水室内は狭いため、遮蔽体を設置する作業の負荷が大きくなるおそれがある。本発明は、上述した課題を解決するものであり、放射線を遮蔽する遮蔽体を容易に設置することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る遮蔽用構造体は、放射線を遮蔽する機能を有する複数の板状の遮蔽部材を組み合わせて構成される遮蔽部材群を、原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室に一次冷却材通路を接続する管台の前記水室側に設けられる環状部材の開口面と直交する方向に積み重ねて構成される遮蔽体と、前記環状部材に設置されて、前記遮蔽体を支持する複数の型枠と、を備えることを特徴とする
このように、遮蔽用構造体を複数の部材に分割するので、遮蔽用構造体を構成する個々の部材の取り扱いが容易になる。その結果、放射線を遮蔽する遮蔽体を有する遮蔽用構造体を容易に設置できるので、遮蔽用構造体の設置及び撤去に要する時間を短縮でき、遮蔽用構造体の設置及び撤去時における被ばく(放射線被ばくであり、例えば、被ばく線量)を低減できる。
本発明の望ましい態様としては、前記遮蔽用構造体において、前記遮蔽部材には、前記遮蔽部材を搬送する際に把持される取っ手が設けられることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記遮蔽用構造体において、隣接する前記遮蔽部材群同士では、前記取っ手の配置位置が重ならないように構成されることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記遮蔽用構造体において、複数の前記型枠のうちの一つには、前記水室側と前記管台の内部とを連通する空間が形成されることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記遮蔽用構造体において、前記空間の前記管台の内部側は、前記管台の下方側に開口することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記遮蔽用構造体において、前記環状部材に取り付けられた複数の前記型枠に前記遮蔽体が支持された状態で、前記管台の内部へ前記一次冷却材通路側から配置される遮蔽体支持用構造体と、前記一次冷却材通路側から前記遮蔽体支持用構造体に取り付けられる、放射線を遮蔽する機能を有する複数の分割遮蔽体と、を含んで構成される管台内遮蔽用構造体を有することが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る蒸気発生器水室の管台保守方法は、原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室の管台を保守するにあたり、前記管台の前記水室内側に設けられる環状部材に、放射線を遮蔽する遮蔽体を支持するための複数の型枠を設置する手順と、前記型枠に、放射線を遮蔽する機能を有する板状の遮蔽部材を複数組み合わせて構成される遮蔽部材群を取り付けるとともに、前記遮蔽部材群を前記環状部材の開口面と直交する方向に積み重ねて、前記型枠に遮蔽体を構成する手順と、を含むことを特徴とする。
このように、遮蔽用構造体を複数の部材に分割して環状部材へ設置するので、遮蔽用構造体を構成する個々の部材の取り扱いが容易になる。その結果、放射線を遮蔽する遮蔽体を有する遮蔽用構造体を容易に設置できるので、遮蔽用構造体の設置及び撤去に要する時間を短縮でき、遮蔽用構造体の設置及び撤去時における被ばくを低減できる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る蒸気発生器水室の管台保守方法は、原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室の管台を保守するにあたり、前記管台の前記水室内側に設けられる環状部材に、放射線を遮蔽する遮蔽体を支持するための複数の型枠を設置する手順と、前記型枠の一部を残して放射線を遮蔽する機能を有する複数の板状の遮蔽部材を取り付ける手順と、前記型枠の前記遮蔽部材が配置されていない部分に設けられ、前記型枠の水室側と前記一次冷却材通路側とを連通するダクトに吸引通路を取り付ける手順と、前記管台の内面を研削するとともに、前記ダクト及び前記吸引通路を介して前記一次冷却材通路側の空気を吸引する手順と、前記型枠の前記遮蔽部材が配置されていない部分に、前記板状の遮蔽部材を複数配置して、前記型枠に遮蔽体を構成する手順と、を含むことを特徴とする。
このように、環状部材に設置する遮蔽用構造体を複数の部材に分割するので、遮蔽用構造体を構成する個々の部材の取り扱いが容易になる。その結果、放射線を遮蔽する遮蔽体を有する遮蔽用構造体を容易に設置できるので、遮蔽用構造体の設置及び撤去に要する時間を短縮でき、遮蔽用構造体の設置及び撤去時における被ばくを低減できる。また、ダクトを用いて管台の内面を研削する際に発生する粉末を吸引するので、前記粉末の飛散を抑制できる。
本発明の望ましい態様としては、前記蒸気発生器水室の管台保守方法において、前記型枠に前記遮蔽体を構成した後に前記管台を熱処理した後であって、前記一次冷却材通路を前記管台へ溶接する前に、前記管台の前記一次冷却材通路側から、前記型枠に設置される遮蔽体とは異なる遮蔽体を支持する遮蔽体支持用構造体を配置する手順と、前記遮蔽体支持用構造体に、放射線を遮蔽する機能を有する複数の分割遮蔽体を取り付ける手順と、を含むことが好ましい。
本発明は、放射線を遮蔽する遮蔽体を容易に設置できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の説明により本発明が限定されるものではない。また、下記の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
本実施例は、原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室の管台の溶接作業において、管台の水室内側に設けられる環状部材に、放射線を遮蔽する遮蔽体を支持するための複数の型枠を設置し、この型枠に、放射線を遮蔽する機能を有する板状の遮蔽部材を複数組み合わせて構成される遮蔽部材群を取り付け、さらに、この遮蔽部材群を環状部材の開口面と直交する方向に積み重ねて遮蔽体を形成し、環状部材に設置された型枠に遮蔽用構造体を構成する点に特徴がある。以下においては、原子力プラントの蒸気発生器を構成する水室に設けられる管台の保守作業において放射線の遮蔽体を設置する手順及び前記遮蔽体を有する遮蔽用構造体について説明する。
図1は、原子力プラントの蒸気発生器の構成を示す模式図である。図2、図3は、原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室を示す模式図である。図1に示す原子力プラント100は、加圧水型(PWR:Pressurized Water Reactor)軽水炉原子力発電設備である。この原子力プラント100では、原子炉容器110、加圧器120、蒸気発生器130及び一次冷却材循環ポンプ141が一次冷却材通路150により順次連結されて、一次冷却材(本実施例では軽水)の循環経路(一次系循環経路)が構成される。また、蒸気発生器130と発電機を駆動する蒸気タービンとの間に、二次冷却材の循環経路(二次系循環経路)が構成される。
図1に示す原子力プラント100では、原子炉容器110内に格納される核燃料の核分裂反応により発生する熱エネルギによって一次冷却材が加熱され流。一次冷却材は、加圧器120によって加圧されるので、前記熱エネルギで加熱されても沸騰せず、液相の状態で一次系循環経路を循環する。
前記熱エネルギによって加熱された一次冷却材は、一次冷却材通路150を介して蒸気発生器130の水室138へ供給される。水室138は、入口側水室131及び出口側水室133で構成される。原子炉容器110から流出した一次冷却材は入口側水室131に流入し、この入口側水室131からU字状かつ複数本の伝熱管132に供給される。そして、伝熱管132で一次冷却材と二次冷却材との熱交換が行われることにより、二次冷却材が蒸発して蒸気となる。そして、この蒸気となった二次冷却材が蒸気タービンに供給されることにより、蒸気タービンが駆動されて動力が発生する。伝熱管132を通過した一次冷却材は、出口側水室133から一次冷却材通路150を介して一次冷却材循環ポンプ141側に回収される。
ここで、図2に示すように、蒸気発生器130は、入口側水室131に入口側管台(管台)135が設けられ、この入口側管台135に、図1に示す入口側の一次冷却材通路150が溶接されて接続される。また、出口側水室133に出口側管台(管台)136が設けられ、この出口側管台139に、図1に示す出口側の一次冷却材通路150が溶接されて接続される。また、入口側水室131と出口側水室133とは、仕切板134を介して仕切られる。さらに、図3に示すように、入口側水室131には、作業員が水室内に出入りするためのマンホール137が設けられる(図3参照)。なお、出口側水室133にも、入口側水室131と同様にマンホール137が設けられる。次に、このような構成の原子力プラント100の蒸気発生器130において、入口側管台135の溶接部を保守する作業の一例を説明する。なお、ここでは、入口側管台135の保守作業として、入口側管台135と一次冷却材通路150との間に設けられるエルボ管151を、両者の間に溶接する作業(入口側管台135とエルボ管151との溶接部の補修を含む)について例示するが、出口側水室133の出口側管台139についても同様である。
図4は、実施例1に係る蒸気発生器水室の管台保守方法の手順を示すフローチャートである。図5は、実施例1に係る蒸気発生器水室の管台保守方法を説明するための模式図である。入口側管台135の溶接部の補修を行う前には、まず、溶接部の検査が行われる。この検査は、渦流探傷試験により傷や割れなどの欠陥の有無を検出し、さらに傷や割れなどの深さを超音波探傷試験により測定する。この超音波探傷試験は、入口側水室131内の一次冷却材のドレン作業が行われた後、試験ロボットの遠隔操作により実行される。
そして、溶接部の検査において、補修を必要とする欠陥が発見された場合には、溶接部の補修が行われる。この補修では、まず、スンプ観察を行う(ステップS101)。スンプ観察では、作業者がマンホール137から入口側水室131の内部に入り、欠陥部表面を研磨及びエッチング処理し、レプリカフィルムに金属表面組織を転写する。このスンプ観察では、作業者が入口側水室131の内部に立ち入ることから、この作業者に照射される放射線量を低減する必要がある。このため、スンプ観察の前に、一次冷却材通路150の内部を塞ぐように遮蔽体を設置するとともに、入口側水室131の内壁に沿って遮蔽体を設置する。なお、このスンプ観察において、浸透探傷試験により欠陥部表面の傷の長さを確認してもよい。そして、スンプ観察が終わったら各遮蔽体を取り除く。
スンプ観察の結果、補修の必要があると判断された場合には、エルボ管151を切断する(ステップS102)。エルボ管151は、入口側管台135との溶接部、及び一次冷却材通路150との溶接部が切断されて、一次冷却材通路150から取り除かれる。次に、入口側管台135の内部及び一次冷却材通路150の内部が除染される(ステップS103)。除染は、エルボ管151が取り除かれた際に生じる入口側管台135側の開口、及び一次冷却材通路150側の開口から、被除染部位に粒状の投射材を衝突させるブラストにより行われる。
なお、除染の際には、図5に示すように、入口側管台135が入口側水室131に開口する部分を塞ぐように遮蔽用構造体1が配置され、一次冷却材通路150の内部を塞ぐように、一次冷却材通路150の内部には、一次冷却材通路用遮蔽体50が配置される。これによって、除染作業及び除染作業以降の作業に従事する作業者に照射される放射線量を低減する。なお、取り除かれたエルボ管151も除染される。遮蔽用構造体1は、入口側水室131に一次冷却材通路150を接続する入口側管台135の入口側水室131側に設けられるホールドダウンリング(環状部材)140に取り付けられる。
次に、入口側管台135の開口周端面にバタリング溶接を行う(ステップS104)。すなわち、入口側管台135の開口周端面に、後に溶接するエルボ管151との間の接合面となるバタリング層を肉盛溶接により形成する。なお、このステップS104の工程では、上記ステップS103で設置された遮蔽用構造体1を設置したままとする。次に、バタリング溶接した部位に焼鈍を行う(ステップS105)。なお、このステップS105の工程では、上記ステップS103で設置された遮蔽用構造体1及び一次冷却材通路用遮蔽体50を設置したままとする。
次に、開先を形成する(ステップS106)。開先を形成する部位は、入口側管台135側の開口周端面(バタリング溶接部分)、一次冷却材通路150側の開口周端面、及びエルボ管151(ステップS102で取り除かれたものでも、新たなものでもよい)の両開口周端面の溶接部である。なお、このステップS106の工程では、上記ステップS103で設置された遮蔽用構造体1及び一次冷却材通路用遮蔽体50を設置したままとする。そして、この遮蔽用構造体1及び一次冷却材通路用遮蔽体50は、開先の形成が完了した際に取り除く。
次に、入口側管台135側及び一次冷却材通路150側にエルボ管151を溶接する(ステップS107)。すなわち、入口側管台135と一次冷却材通路150とをエルボ管151を介して接続する。その後、上記ステップS107で溶接した箇所について、うらなみ検査を行う(ステップS108)。うらなみ検査では、溶接部に照射した放射線をフィルムに転写させて溶接部が健全であるかを検査する。このうらなみ検査では、一次冷却材通路150の内面150i側や入口側管台135の内面135w側に突出する突起があると検査の判定ができない。すなわち、うらなみ部に突起があるか否かがわかる。
最後に、うらなみ検査によってうらなみ部に突起が発見された場合(ステップS108:Yes)、作業者がマンホール137から入口側水室131の内部に入り、うらなみ部の突起を除去する(ステップS109)。うらなみ部の突起を除去する工程では、作業者が入口側水室131の内部に立ち入ることから、この作業者に照射される放射線量を低減するため、除去作業の前に、一次冷却材通路150の内部を塞ぐように遮蔽体を設置するとともに、入口側水室131の内壁に沿って遮蔽体を設置する。そして、うらなみ部の突起が除去されたら、それぞれの前記遮蔽体を取り除く。
上述した工程が、入口側管台135の保守作業としての溶接部の補修作業である。この補修作業において、ステップS103で入口側管台135の入口側水室131側に設けられるホールドダウンリング140に、遮蔽用構造体1を配置するが、次に、この遮蔽用構造体1の構成及び遮蔽用構造体1をホールドダウンリング140へ取り付ける手順を説明する。
図6は、ホールドダウンリングの拡大図である。図7は、ホールドダウンリングに実施例1に係る遮蔽用構造体を設置した状態を示す説明図である。図6、図7の矢印G方向は、重力の作用方向(鉛直方向)を示す(以下の例でも同様)。図8は、実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する型枠の平面図であり、図9は、実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する型枠の斜視図である。図10は、実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する型枠に取り付けられるダクトを示す図である。図11は、図8のA−A矢視図であり、図12は、図8のB−B矢視図である。図8は、型枠3を、図6に示す入口側水室131の内部側から見た状態を示す。
図6に示すように、ホールドダウンリング140は、入口側管台135の入口側水室131側に取り付けられ、入口側水室131の内部へ向かって突出する環状の部材である。入口側水室131側におけるホールドダウンリング140の開口面(水室側開口面)140Hは、ホールドダウンリング140の入口側水室131側の端面140PTと同じ面である。
図7に示す遮蔽用構造体1は、遮蔽部材を複数組み合わせて構成される遮蔽部材群を、ホールドダウンリング140の水室側開口面140Hと直交する方向(図7の矢印N方向)に積み重ねて構成される遮蔽体2と、ホールドダウンリング140に設置されて、遮蔽体2を支持する型枠3とを備える。ホールドダウンリング140の水室側開口面140Hは、重力の作用方向に対して傾斜している。すなわち、水室側開口面140Hは、水平面に対して傾斜しているので、ホールドダウンリング140に設置される型枠3も、水平面に対して傾斜する。したがって、型枠3に載置された遮蔽体2は、水室側開口面140Hと平行な方向かつ下方側(重力の作用方向側)における自重の分力を受けて、水室側開口面140Hと平行な方向に向かって滑り落ちる。このため、型枠3には、水室側開口面140Hと平行な方向かつ下方側に遮蔽体支持部材13を設け、遮蔽体2の前記分力を支持する。次に、遮蔽用構造体1を構成する型枠3の構成を説明する。
図8、図9に示すように、型枠3は、略円盤状の構造体であり、複数の型枠から構成される。本実施例において、型枠3は、第1型枠10と、第2型枠30Aと、第3型枠30Bとの3個に分割されて構成されるが、型枠3の分割数はこれに限定されるものではない。第1型枠10、第2型枠30A、第3型枠30Bの形状は、円盤を、その径方向と平行な直線を含み、かつ円盤面と直交する平面で切断した場合に形成される分割体の形状となる。第1型枠10の平面形状は、2個の円弧を2本の直線で結んだ形状となり、第2型枠30A及び第2型枠30Bの平面形状は、1個の円弧の両端を1本の直線で結んだ形状となる。
図8、図9に示すように、第1型枠10の水室側開口面140H側(図6参照)には、入口側管台135の内面の除染を目的とした研削により発生した粉末を吸引するためのダクトを取り付けるダクト取付孔17が形成される。図11に示すように、ダクト取付孔17は、第1型枠10の水室側部材11に設けられる。また、図10に示すように、ダクト取付孔17は、円形の孔の外周部分に複数(本実施例では4個)の切り欠き17Kを設けた形状である。切り欠き17Kの形状は、略長方形である。ダクト5は、管5Aを板状の基部5Bに取り付けて構成されている。基部5Bの外周部には、基部5Bの外側に向かって突出する複数(本実施例では4個)の突起部5Tが設けられている。突起部5Tは、ダクト取付孔17の切り欠き17Kに対応した位置に形成されている。
第1型枠10に形成されるダクト取付孔17にダクト5を取り付ける場合、ダクト5の基部5Bの突起部5Tをダクト取付孔17の切り欠き17Kに合わせてから基部5Bをダクト取付孔17に挿入する。そして、図10の矢印で示す方向(ダクト取付孔17の周方向)にダクト5を旋回させる。これによって、基部5Bの突起部5Tが、第1型枠10の水室側部材11(図11参照)の入口側水室131とは反対側、かつ切り欠き17Kのない部分に配置される。このようにすることで、ダクト5をダクト取付孔17から引き抜こうとした場合、ダクト5の突起部5Tが水室側部材11と干渉して、ダクト5を引き抜く動きが規制されるので、ダクト5がダクト取付孔17から脱落するおそれを低減できる。
図11に示すように、第1型枠10は、水室側部材11と、反水室側部材12と、遮蔽体支持部材13と、第1内側部材14と、外側部材15と、第2内側部材16と、ダクト支持部材19とで構成される。水室側部材11は、板状の部材であって、第1型枠10がホールドダウンリング140に取り付けられたとき、一方の面が入口側水室131と対向する。反水室側部材12は、水室側部材11に対向し、かつ、入口側水室131とは反対側、すなわち、図7に示す管台入口135I側に配置される。これにより、反水室側部材12の一方の面は、水室側部材11の入口側水室131に対向する面とは反対面と対向する。
遮蔽体支持部材13は、第1型枠10をホールドダウンリング140に取り付けたときに下方(図7の矢印Gで示す方向)側となる水室側部材11の端部に取り付けられる。遮蔽体支持部材13と水室側部材11とは、互いに直交する。遮蔽体支持部材13は、水室側部材11の入口側水室131側の面から入口側水室131に向かって突き出しており、この部分(遮蔽体支持部13T)で第1型枠10上に載置された遮蔽体2の自重の分力(水室側開口面140Hと平行な方向かつ下方側における分力)を支持する。また、遮蔽体支持部材13は、水室側部材11の反入口側水室側の面から図7に示す管台入口135I側に向かっても突き出している。この部分が、ホールドダウンリング140に覆い被さる。
第1内側部材14は、板状の部材であって、水室側部材11の入口側水室131とは反対側、すなわち、図7に示す管台入口135I側に取り付けられる。第1内側部材14と水室側部材11とは互いに直交する。第1内側部材14と遮蔽体支持部材13の管台入口135I側に向かっても突き出す部分とは対向して配置されており、第1型枠10をホールドダウンリング140に取り付けると、両者の間にホールドダウンリング140が挟み込まれる態様になる。
外側部材15は、第1型枠10をホールドダウンリング140に取り付けたときに上方(図7の矢印Gで示す方向とは反対方向)側となる水室側部材11の端部に取り付けられる。外側部材15と水室側部材11とは、互いに直交する。外側部材15は、水室側部材11の反入口側水室側の面から図7に示す管台入口135I側に向かっても突き出している。この部分が、ホールドダウンリング140に覆い被さる。第2内側部材16は、板状の部材であって、水室側部材11の入口側水室131とは反対側、すなわち、図7に示す管台入口135I側に取り付けられる。第2内側部材16と外側部材15とは互いに直交する。第2内側部材16と外側部材15とは対向して配置されており、第1型枠10をホールドダウンリング140に取り付けると、両者の間にホールドダウンリング140が挟み込まれる態様になる。
反水室側部材12の一端部は、第2内側部材16に取り付けられる。また、反水室側部材12の第2内側部材16とは反対側の端部は、第1内側部材14に向かって延びているが、前記端部と第1内側部材14との間には所定の間隔が設けられており、開口部(吸引口)20を形成する。また、図12に示すように、第1内側部材14と第2内側部材16との間、かつ遮蔽体支持部材13及び外側部材15が取り付けられていない水室側部材11の両方の部分(第1型枠10の平面形状における直線部分)には、それぞれ板状の部材21A、21Bが取り付けられている。そして、第1型枠10は、それぞれの板状の部材21A、21Bと、水室側部材11と反水室側部材12とで囲まれる空間を有する。この空間23は、入口側水室131側と入口側管台135の内部とを連通する。この空間23により、入口側管台135の内面の除染を目的とした研削により発生した粉末を吸引する際に、開口部20から流入した前記粉末をダクト5へ導く。ここで、空間23の入口側管台135の内部側は、入口側管台135の下方側に開口する。すなわち、開口部20は、入口側管台135の下方側に開口する
上述したように、ダクト取付孔17は、第1型枠10の水室側部材11に形成されている。ダクト支持部材19は、水室側部材11と反水室側部材12との間に配置されるとともに、水室側部材11と所定の間隔をもって、水室側部材11と第2内側部材16とに取り付けられる。水室側部材11とダクト支持部材19との間にダクト5の突起部5Tが配置される。ダクト支持部材19には、反水室側部材12のダクト取付孔17及びダクト5の管と対応する位置に、開口部18が形成される。入口側管台135の内面の除染を目的とした研削により発生した粉末を吸引する際には、図7に示す入口側管台135の内部で発生した前記粉末が、空間23、開口部18及びダクト5を通して吸引される。次に、第2型枠30A及び第3型枠30Bについて説明する。
図12に示すように、第2型枠30Aは、水室側部材31Aと、側部用外側部材32Aと、側部用内側部材33Aと、リブ35Aとで構成される。水室側部材31Aは、板状の部材であって、遮蔽体2が載置される。側部用外側部材32A及び側部用内側部材33Aは、板状の部材であって、水室側部材31Aの入口側水室131とは反対側、すなわち、図7に示す管台入口135I側に取り付けられる。水室側部材31Aと側部用外側部材32A及び側部用内側部材33Aとは互いに直交する。
側部用外側部材32Aと、側部用内側部材33Aとは対向して配置されており、第2型枠30Aをホールドダウンリング140に取り付けると、両者の間にホールドダウンリング140が挟み込まれる態様になる。リブ35Aは、水室側部材31Aが取り付けられていない水室側部材31Aの部分(第2型枠30Aの平面形状における直線部分)に取り付けられる。リブ35Aと水室側部材31Aとは直交する。
図12に示すように、第3型枠30Bは、水室側部材31Bと、側部用外側部材32Bと、側部用内側部材33Bと、リブ35Bとで構成される。水室側部材31Bは、板状の部材であって、遮蔽体2が載置される。側部用外側部材32B及び側部用内側部材33Bは、板状の部材であって、水室側部材31Bの入口側水室131とは反対側、すなわち、図7に示す管台入口135I側に取り付けられる。水室側部材31Aと側部用外側部材32B及び側部用内側部材33Bとは互いに直交する。
側部用外側部材32Bと側部用内側部材33Bとは対向して配置されており、第2型枠30Bをホールドダウンリング140に取り付けると、両者の間にホールドダウンリング140が挟み込まれる態様になる。リブ35Bは、水室側部材31Bが取り付けられていない水室側部材31Bの部分(第2型枠30Bの平面形状における直線部分)に取り付けられる。リブ35Bと水室側部材31Bとは直交する。
図9に示すように、第2型枠30A及び第3型枠30Bを構成する側部用外側部材32A、32Bは、水室側部材31A、31Bの入口側水室131側の面から入口側水室131に向かって突き出す遮蔽体支持部34A、34Bを有している。そして、遮蔽体支持部34A、34Bで、第2型枠30A、第2型枠30B上に載置された遮蔽体2の自重の分力(図6に示す水室側開口面140Hと平行な方向かつ下方側における分力)を支持する。次に、遮蔽体2について説明する。
図13は、実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する遮蔽体を示す平面図である。図14は、実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する遮蔽体を示す側面図である。図15は、実施例1に係る遮蔽体を構成する遮蔽部材を積み重ねた状態を示す平面図である。図13、図14に示すように、型枠3に載置され、支持される遮蔽体2は、放射線を遮蔽する機能を有する複数の板状の遮蔽部材2A1、2B1、・・・2F1、2G1や2A8、2B8、・・・2F8、2G8を組み合わせて構成される遮蔽部材群2_1〜2_8を、図6に示すホールドダウンリング140の水室側開口面140Hと直交する方向に積み重ねて構成される。
図13に示すように、遮蔽部材群2_1は、円盤を、その盤面に直交し、かつ前記円盤の直径と平行な平面で複数に分割した態様の遮蔽部材2A1、2B1、2C1、2D1、2E1、2F1、2G1を組み合わせて構成される。遮蔽部材2A1、2B1、2C1、2D1、2E1、2F1には突起部2AT1、2BT1、2CT1、2DT1、2ET1、2FT1が形成される。また、遮蔽部材2B1、2C1、2D1、2E1、2F1には、突起部2AT1、2BT1、2CT1、2DT1、2ET1、2FT1が嵌め込まれる切り欠き部2BK1、2CK1、2DK1、2EK1、2FK1、2GK1が形成される。
遮蔽部材群2_1を形成する際には、遮蔽部材2A1、2B1、2C1、2D1、2E1、2FT1の突起部2AT1、2BT1、2CT1、2DT1、2ET1、2FT1を、遮蔽部材2B1、2C1、2D1、2E1、2F1、2G1切り欠き部2BK1、2CK1、2DK1、2EK1、2FK1、2GK1に嵌め込む。これによって、遮蔽部材2A1、2B1、2C1、2D1、2E1、2F1、2G1を組み合わせる際の作業が容易になり、また、遮蔽部材同士のずれを低減できる。このようにして、円盤状の遮蔽部材群2_1が形成される。遮蔽部材群2_2〜2_8も遮蔽部材群2_1と同様に形成される。
遮蔽部材群2_2は遮蔽部材群2_1の上に形成され、遮蔽部材群2_3は遮蔽部材群2_2の上に形成される。このようにして、複数(本実施例では8個)の遮蔽部材群2_1〜2_8が型枠3上に載置されて、遮蔽体2が構成される(図14参照)。型枠3上に載置された遮蔽体2は、第1型枠10の遮蔽体支持部13T、第2型枠30Aの遮蔽体支持部34A、第3型枠30Bの遮蔽体支持部34Bにより支持される。
このように、本実施例では、複数の遮蔽部材2A1〜2G8を組み合わせて遮蔽体2を構成するので、遮蔽体2全体としては質量が大きいものであっても、これを複数の遮蔽部材2A1〜2G8に分割することにより、遮蔽部材2A1〜2G8の1個あたりの質量を小さくすることができる。これによって、遮蔽部材2A1〜2G8の搬送や設置、撤去が容易になるので、遮蔽体2を迅速に構成し、また撤去できる。その結果、遮蔽体2の設置及び撤去に要する時間を短縮できるので、被ばくを低減できるとともに、図3に示すマンホール137からの搬入、搬出作業が容易になる。
本実施例において、遮蔽部材2A1〜2G8はステンレス鋼で構成されるが、これに限定されるものではない。また、それぞれの遮蔽部材群2_1〜2_8を構成する遮蔽部材2A1〜2G1、・・・2A8〜2G8の個数はそれぞれ7個に限定されるものではなく、遮蔽部材群2_1〜2_8の数は8個に限定されるものではない。さらに、遮蔽部材群2_1〜2_8間では、遮蔽部材の個数や形状が異なっていてもよい。
図15に示すように、それぞれの遮蔽部材は、持ち運びが容易になるように、遮蔽部材を搬送する際に、作業者に把持されたり、搬送機器に引っ掛けられたりする取っ手が設けられる。図15は、遮蔽部材2A1、2B1に、遮蔽部材2A1、2B2を載置した状態を示している。すなわち、遮蔽部材2A1、2B2の下方に遮蔽部材2A1、2B1が存在する。本実施例では、隣接する遮蔽部材群同士では、取っ手の配置される位置が重ならないように構成される。
例えば、図14に示す遮蔽部材群2_1を構成する遮蔽部材2A1には2個の取っ手6A1が設けられ、図14に示す遮蔽部材群2_2を構成する遮蔽部材2A1には2個の取っ手6B1が設けられる。また、図14に示す遮蔽部材群2_1を構成する遮蔽部材2B1には2個の取っ手6B1が設けられ、図14に示す遮蔽部材群2_2を構成する遮蔽部材2B2には2個の取っ手6B2が設けられる。
遮蔽部材群2_1と遮蔽部材群2_2とは互いに隣接するが、図15に示すように、遮蔽部材群2_1、2_2が積み重ねられる方向において、それぞれの遮蔽部材2A1、2A1や遮蔽部材2B1、2B2の取っ手が配置される位置は重ならないように構成される。取っ手6A1、6A2等が配置される部分は、遮蔽部材2A1、2B1等に凹部が設けられるが、取っ手6A1、6A2等が配置される部分が隣接する遮蔽部材群2_1、2_2同士で重なると、放射線の遮蔽機能が低下するおそれがある。本実施例においては、遮蔽部材群2_1、2_2が積み重ねられる方向において、それぞれの遮蔽部材2A1、2A1や遮蔽部材2B1、2B2の取っ手が配置される位置は重ならないように構成することにより、遮蔽体2の放射線遮蔽機能の低下を抑制できる。次に、遮蔽用構造体1を設置する手順を説明する。
図16は、実施例1において遮蔽用構造体を設置する手順の一例を示すフローチャートである。図17−1〜図17−3は、本実施例において遮蔽用構造体を設置する手順の一例を示す説明図である。本実施例においては、一次冷却材通路150と入口側管台135とを接続するエルボ管151を溶接する際に、入口側管台135のホールドダウンリング140側に遮蔽用構造体1を配置する例を説明する。上述した蒸気発生器管台の保守作業におけるステップS103において、入口側管台135の内部を除染する前に、入口側管台135のホールドダウンリング140へ上述した遮蔽用構造体1を設置する。
まず、ステップS201において、型枠3をホールドダウンリング140へ設置する。型枠3は、上述したように3分割され、第1型枠10、第2型枠30A、第3型枠30Bから構成されてホールドダウンリング140全体を覆うので、型枠3を1個の構造体として構成するよりも、1個あたりの質量を小さくできる。その結果、型枠3を設置する作業に要する時間を短縮し、前記作業中における被ばくを低減できるとともに、図3に示すマンホール137からの搬入、搬出作業が容易になる。
次に、ステップS202において、図17−1に示すように、型枠3の上に遮蔽部材2A1、2B1、2C1・・・を順次載置して、図17−2に示すように、遮蔽部材群2_1を一段構成する。そして、ステップS203に進み、図17−2に示すように、すでに構成された遮蔽部材群2_1の上に、遮蔽部材群2_1を構成する遮蔽部材2A1、2B1、2C1・・・とは異なる遮蔽部材2A2、2B2・・・を順次載置して、一段目の遮蔽部材群2_1とは異なる、2段目の遮蔽体群を構成する。この作業を遮蔽体群が規定の段数構成されるまで繰り返す。
ステップS204では、型枠3の上に遮蔽体群が規定の段数(本実施例では8段)だけ設置されたか否かを判定する。ステップS204でNoと判定された場合、すなわち、型枠3の上に遮蔽体群が規定の段数設置されていない場合には、さらに遮蔽体群を設置する。ステップS204でYesと判定された場合、すなわち、型枠3の上に遮蔽体群が規定の段数設置された場合には、遮蔽用部材の設置作業が終了する。このようにして、図17−3に示すように、型枠3の上に規定の段数の遮蔽部材群2_1〜2_8が設置されて遮蔽体2が構成され、入口側管台135のホールドダウンリング140へ遮蔽用構造体1が設置される。
このように、本実施例では、遮蔽用構造体1を構成する型枠3及び遮蔽体2をそれぞれ分割し、分割された型枠3や遮蔽体2の1個あたりにおける質量を小さくする。その結果、型枠3や遮蔽体2を設置する作業に要する時間を短縮し、遮蔽用構造体1をホールドダウンリング140上に設置、あるいはホールドダウンリング140上から撤去する作業中における被ばくを低減できる。また、遮蔽用構造体1を設置、あるいは撤去する作業中には、図3に示すマンホール137からの搬入、搬出作業が容易になる。さらに、型枠3や遮蔽体2を分割して小さい部材とすることで、1個あたりの寸法を小さくできるので、狭い入口側水室131内における取り回しが容易になる。これによって、遮蔽用構造体1を設置、あるいは撤去する作業が迅速に終了できるので、前記作業中における被ばくを低減できる。次に、遮蔽用構造体1を設置する他の手順を説明する。
図18は、実施例1において遮蔽用構造体を設置する他の手順の一例を示すフローチャートである。図19−1〜図19−3は、実施例1において遮蔽用構造体を設置する他の手順の一例を示す説明図である。図20は、遮蔽用構造体にダクトを取り付けた状態を示す図である。図21は、ダクトを取り付けた遮蔽用構造体を示す平面図である。次においては、上述した蒸気発生器管台の保守作業におけるステップS103において、入口側管台135の内部を除染する前に、入口側管台135のホールドダウンリング140へ上述した遮蔽用構造体1を設置し、除染のために入口側管台135の内部を研削する作業を実行する例を説明する。
まず、ステップS301において、型枠3をホールドダウンリング140へ設置する。次に、ステップS302において、図19−1に示すように、型枠3の上に遮蔽部材2A1、2B1、2C1・・・を順次載置する。そして、図19−2に示すように、図10に示すダクト5を取り付ける部分、すなわち、ダクト取付孔17の部分を一部残して遮蔽部材群2_1’を設置する。すなわち、ホールドダウンリング140の入口側水室131側の開口部の一部に相当する領域を残して、遮蔽部材2A1、2B1等を取り付ける。その後、既に構成された遮蔽部材群2_1’の上に遮蔽部材2A2、2B2・・・を順次載置して、2段目の遮蔽体群を構成する。この作業を遮蔽体群が規定の段数構成されるまで繰り返すことにより、ダクト取付孔17の部分を残して、型枠3の上に遮蔽体2’を構成し、遮蔽用構造体1がホールドダウンリング140に設置される。
次に、ステップS303に進み、図19−3、図20に示すように、遮蔽用構造体1を構成する型枠3のダクト取付孔17にダクト5を取り付ける。そして、ステップS304において、ダクト5に吸引通路7の一方の開口部を取り付け、吸引通路7の他方の開口部を吸引装置に取り付ける。前記吸引装置は、入口側水室131の外部に配置されており、吸引通路7は、図3に示すマンホール137から取り出される。
次に、ステップS305へ進み、前記吸引装置を駆動して空気を吸引するとともに、入口側管台135の内面135wを研削する。これによって、型枠3の反水室側部材12に設けられる開口部20から入口側管台135の内部の空気が吸引され、この空気は、水室側部材11と反水室側部材12との間の空間23を通り、ダクト5を介して吸引通路7へ導かれる(図20の矢印D)。このようにして、入口側管台135の内面135wの研削作業中に発生する粉末は、入口側管台135の内部の空気とともに入口側管台135の外部へ吸引されるので、前記粉末の飛散が抑制される。また、研削により発生した粉末は、入口側管台135の下方に集まるが、本実施例では、型枠3の反水室側部材12に設けられる開口部20は、ホールドダウンリング140の下方に開口するので、前記粉末を効率的に吸引することができる。研削作業が終了したら(ステップS306:Yes)、ダクト5をダクト取付孔17から取り外し、残りの遮蔽部材をダクト5の部分に設置して、型枠3の全体を遮蔽部材で覆う。これによって、図7に示すように、ホールドダウンリング140に遮蔽用構造体1が設置される。
以上、本実施例では、原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室の管台の溶接作業において、管台の水室内側に放射線の遮蔽体を設置するにあたって、ホールドダウンリングに複数の型枠を設置し、この型枠に、放射線を遮蔽する機能を有する板状の遮蔽部材を複数組み合わせて構成される遮蔽部材群を取り付け、さらに、この遮蔽部材群を環状部材の開口面と直交する方向に積み重ねて遮蔽体を形成し、遮蔽用構造体をホールドダウンリングへ設置する。このように、遮蔽用構造体を複数の部材に分割するので、遮蔽用構造体を構成する個々の部材の取り扱いが容易になる。その結果、放射線を遮蔽する遮蔽体を有する遮蔽用構造体を容易に設置できるので、遮蔽用構造体の設置及び撤去に要する時間を短縮でき、遮蔽用構造体の設置及び撤去時における被ばくを低減できる。
本実施例は、実施例1で説明した遮蔽用構造体をホールドダウンリングに設置した後であって管台にバタリング溶接した部分に熱処理(焼鈍)を実行した後に、さらに、管台の内部に管台内遮蔽用構造体を配置する点に特徴がある。
図22は、実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を示す図である。図23−1〜図23−4は、実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を形成する手順を示す説明図である。図24は、実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を管台の内部に設置した状態を示す図である。図22に示すように、管台内遮蔽用構造体40は、遮蔽体2が取り付けられた遮蔽用構造体1をホールドダウンリング140に設置した後に、入口側管台135の内部に設置される。管台内遮蔽用構造体40は、複数の分割遮蔽体から構成される管台内遮蔽体60を備えており、これによって放射線を遮蔽する。
上述したように、管台内遮蔽用構造体40は、実施例1で説明した入口側管台135の溶接部を保守する作業において、図4のステップS105で入口側管台135にバタリング溶接した部分に焼鈍をした後、入口側管台135の管台入口135I側から入口側管台135の内部に設置される。図23−1は、管台内遮蔽用構造体40を構成する遮蔽体支持部材41を示している。遮蔽体支持部材41は、円形の板状部材の外周部から複数本(本実施例では4本)の腕41Aを突出させた形状である。本実施例において、遮蔽体支持部材41の外形寸法(対向する腕41Aの端部間距離)は、入口側管台135の内径よりも大きく設定される。これにより、遮蔽体支持部材41を入口側管台135の内部に設置すると、腕41Aの端部が入口側管台135の内面135wと当接して、遮蔽体支持部材41が入口側管台135の内面135wに係止される。なお、遮蔽体支持部材41は、斜めにして入口側管台135の内部に入れられる。
それぞれの腕41Aには、固定手段42が取り付けられている。固定手段42は、図22に示すように、遮蔽体支持部材41を入口側管台135の内部に配置した後、入口側管台135の内面135wに押し付けられることにより、遮蔽体支持部材41を入口側管台135の内部に固定する。これによって、遮蔽体支持部材41を入口側管台135の内部へ確実に固定できる。固定手段42によって遮蔽体支持部材41を入口側管台135の内部に固定した後に、後述する遮蔽体支持板43が遮蔽体支持部材41へ取り付けられる。
遮蔽体支持部材41に管台内遮蔽体60を取り付けるため、遮蔽体支持部材41には遮蔽体支持板43が取り付けられる。遮蔽体支持板43は、例えば、ねじ等の締結手段によって遮蔽体支持部材41に取り付けられる。遮蔽体支持板43は、円形の板状部材を複数に分割(本実施例では4分割)した分割部材43A〜43Dを組み合わせた円形の構造体であり、これらを組み合わせることにより、円形の構造体となる。このように、分割部材43A〜43Dを用いることにより、遮蔽体支持板43を構成する分割部材43A〜43Dの1個あたりにおける質量を小さくできる。その結果、遮蔽体支持板43を遮蔽体支持部材41に取り付ける作業に要する時間を短縮できるので、前記作業中における被ばくを低減できる。
次に、図23−3に示すように、遮蔽体支持板43へ分割遮蔽体61A〜61Dを取り付ける。分割遮蔽体61A〜61Dは、例えば、ねじ等の締結手段によって遮蔽体支持板43に取り付けられる。分割遮蔽体61A〜61Dは、円形の板状部材を複数に分割(本実施例では4分割)した形状であり、これらを組み合わせることにより、円形の構造体である分割遮蔽体群61となる。このように、円形の板状部材を複数に分割した分割遮蔽体61A〜61Dを用いることにより、分割遮蔽体61A〜61Dの1個あたりにおける質量を小さくできる。その結果、分割遮蔽体61A〜61Dを遮蔽体支持板43に取り付ける作業に要する時間を短縮できるので、前記作業中における被ばくを低減できる。分割遮蔽体61A〜61Dは、1/4円であるが、分割遮蔽体同士の合わせ目が、遮蔽体支持板43を構成する分割部材同士の合わせ目と重ならないように構成される。これによって分割部材43A〜43Dの合わせ目、及び分割遮蔽体61A〜61Dの合わせ目を通過する放射線を抑制できる。
遮蔽体支持板43へ分割遮蔽体61A〜61Dを取り付けたら、分割遮蔽体61A〜61Dに対してさらに分割遮蔽体62A〜62Dを取り付ける。分割遮蔽体62A〜62Dも、例えば、ねじ等の締結手段によって分割遮蔽体61A〜61Dに取り付けられる。分割遮蔽体62A〜62Dも、分割遮蔽体61A〜61Dと同様に円形の板状部材を複数に分割(本実施例では4分割)した形状であり、これらを組み合わせることにより、円形の構造体である分割遮蔽体群62となる。分割遮蔽体62A〜62Dも分割遮蔽体61A〜61Dと同様に1/4円であるが、分割遮蔽体62A〜62D同士の合わせ目が、分割遮蔽体61A〜61D同士の合わせ目と重ならないように構成される。これによって分割遮蔽体61A〜61Dの合わせ目、及び分割遮蔽体62A〜62Dの合わせ目を通過する放射線を抑制できる。
このようにして、分割遮蔽体群61に分割遮蔽体群62を積み重ね、同様にして分割遮蔽体群63、64、65、66を積み重ねることにより、図24に示すように、管台内遮蔽体60が遮蔽体支持部材41へ取り付けられ、管台内遮蔽用構造体40が入口側管台135の内部に設置される。管台内遮蔽用構造体40は、実施例1で説明したステップS107のエルボ管151の溶接前に入口側管台135の内部から取り外されるが、この場合には、取り付け順が新しい分割遮蔽体群から順次取り外され、その後、遮蔽体支持板43が遮蔽体支持部材41から取り外される。そして、遮蔽体支持部材41に設けられる固定手段42が解除されてから、遮蔽体支持部材41が入口側管台135の内部から取り外される。
本実施例では、6個の分割遮蔽体群61〜66で管台内遮蔽体60が構成されるが、分割遮蔽体群の個数はこれに限定されるものではない。また、それぞれの分割遮蔽体群61〜66の分割数は4に限定されるものではない。本実施例では、遮蔽用構造体1をホールドダウンリング140に設置した後、さらに管台内遮蔽用構造体40を配置するので、入口側水室131内から入口側管台135を通過する放射線をより効果的に遮蔽できる。また、管台内遮蔽体60を複数の分割遮蔽体で構成することにより、分割遮蔽体の1個あたりにおける質量を小さくできる。その結果、管台内遮蔽用構造体40の設置及び撤去に要する時間を短縮できるので、この作業中における被ばくを低減できる。
以上のように、本発明に係る遮蔽用構造体及び蒸気発生器水室の管台保守方法は、放射線の遮蔽に有用であり、特に、管台の開口部を通過する水室からの放射線を遮蔽することに適している。
原子力プラントの蒸気発生器の構成を示す模式図である。 原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室を示す模式図である。 原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室を示す模式図である。 本実施例に係る蒸気発生器水室の管台保守方法の手順を示すフローチャートである。 実施例1に係る蒸気発生器水室の管台保守方法を説明するための模式図である。 ホールドダウンリングの拡大図である。 ホールドダウンリングに実施例1に係る遮蔽用構造体を設置した状態を示す説明図である。 実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する型枠の平面図である。 実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する型枠の斜視図である。 実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する型枠に取り付けられるダクトを示す図である。 図8のA−A矢視図である。 図8のB−B矢視図である。 実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する遮蔽体を示す平面図である。 実施例1に係る遮蔽用構造体を構成する遮蔽体を示す側面図である。 実施例1に係る遮蔽体を構成する遮蔽部材を積み重ねた状態を示す平面図である。 実施例1において遮蔽用構造体を設置する手順の一例を示すフローチャートである。 本実施例において遮蔽用構造体を設置する手順の一例を示す説明図である。 本実施例において遮蔽用構造体を設置する手順の一例を示す説明図である。 本実施例において遮蔽用構造体を設置する手順の一例を示す説明図である。 実施例1において遮蔽用構造体を設置する他の手順の一例を示すフローチャートである。 実施例1において遮蔽用構造体を設置する他の手順の一例を示す説明図である。 実施例1において遮蔽用構造体を設置する他の手順の一例を示す説明図である。 実施例1において遮蔽用構造体を設置する他の手順の一例を示す説明図である。 遮蔽用構造体にダクトを取り付けた状態を示す図である。 ダクトを取り付けた遮蔽用構造体を示す平面図である。 実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を示す図である。 実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を形成する手順を示す説明図である。 実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を形成する手順を示す説明図である。 実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を形成する手順を示す説明図である。 実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を形成する手順を示す説明図である。 実施例2に係る管台内遮蔽用構造体を管台の内部に設置した状態を示す図である。
符号の説明
1 遮蔽用構造体
2 遮蔽体
2_1〜2_8 遮蔽部材群
2A1〜2G8 遮蔽部材
2AT1〜2F1 突起部
2BK1〜2GK1 切り欠き部
3 型枠
5 ダクト
6A1、6B1、6A2、6B2 取っ手
7 吸引通路
10 第1型枠
11 水室側部材
12 反水室側部材
13 遮蔽体支持部材
13T 遮蔽体支持部
14 第1内側部材
15 外側部材
16 第2内側部材
17 ダクト取付孔
18 開口部
19 ダクト支持部材
20 開口部
23 空間
30A 第2型枠
30B 第3型枠
31A、31B 水室側部材
32A、32B 側部用外側部材
33A、33B 側部用内側部材
34A、34B 遮蔽体支持部
40 管台内遮蔽用構造体
41 遮蔽体支持部材
41A 腕
42 固定手段
43 遮蔽体支持板
43A〜43D 分割部材
50 一次冷却材通路用遮蔽体
60 管台内遮蔽体
61A〜61D、62A〜62D 分割遮蔽体
61〜66 分割遮蔽体群
100 原子力プラント
110 原子炉容器
131 入口側水室
133 出口側水室
135 入口側管台
135I 管台入口
135w 内面
137 マンホール
139 出口側管台
140 ホールドダウンリング
140H 水室側開口面
140PT 端面
150 一次冷却材通路
150i 内面
151 エルボ管

Claims (9)

  1. 放射線を遮蔽する機能を有する複数の板状の遮蔽部材を組み合わせて構成される遮蔽部材群を、原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室に一次冷却材通路を接続する管台の前記水室側に設けられる環状部材の開口面と直交する方向に積み重ねて構成される遮蔽体と、
    前記環状部材に設置されて、前記遮蔽体を支持する複数の型枠と、
    を備えることを特徴とする遮蔽用構造体。
  2. 前記遮蔽部材には、前記遮蔽部材を搬送する際に把持される取っ手が設けられることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽用構造体。
  3. 隣接する前記遮蔽部材群同士では、前記取っ手の配置位置が重ならないように構成されることを特徴とする請求項2に記載の遮蔽用構造体。
  4. 複数の前記型枠のうちの一つには、前記水室側と前記管台の内部とを連通する空間が形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遮蔽用構造体。
  5. 前記空間の前記管台の内部側は、前記管台の下方側に開口することを特徴とする請求項4に記載の遮蔽用構造体。
  6. 前記環状部材に取り付けられた複数の前記型枠に前記遮蔽体が支持された状態で、前記管台の内部へ前記一次冷却材通路側から配置される遮蔽体支持用構造体と、
    前記一次冷却材通路側から前記遮蔽体支持用構造体に取り付けられる、放射線を遮蔽する機能を有する複数の分割遮蔽体と、
    を含んで構成される管台内遮蔽用構造体を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遮蔽用構造体。
  7. 原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室の管台を保守するにあたり、
    前記管台の前記水室内側に設けられる環状部材に、放射線を遮蔽する遮蔽体を支持するための複数の型枠を設置する手順と、
    前記型枠に、放射線を遮蔽する機能を有する板状の遮蔽部材を複数組み合わせて構成される遮蔽部材群を取り付けるとともに、前記遮蔽部材群を前記環状部材の開口面と直交する方向に積み重ねて、前記型枠に遮蔽体を構成する手順と、
    を含むことを特徴とする蒸気発生器水室の管台保守方法。
  8. 原子力プラントを構成する蒸気発生器の水室の管台を保守するにあたり、
    前記管台の前記水室内側に設けられる環状部材に、放射線を遮蔽する遮蔽体を支持するための複数の型枠を設置する手順と、
    前記型枠の一部を残して放射線を遮蔽する機能を有する複数の板状の遮蔽部材を取り付ける手順と、
    前記型枠の前記遮蔽部材が配置されていない部分に設けられ、前記型枠の水室側と前記一次冷却材通路側とを連通するダクトに吸引通路を取り付ける手順と、
    前記管台の内面を研削するとともに、前記ダクト及び前記吸引通路を介して前記一次冷却材通路側の空気を吸引する手順と、
    前記型枠の前記遮蔽部材が配置されていない部分に、前記板状の遮蔽部材を複数配置して、前記型枠に遮蔽体を構成する手順と、
    を含むことを特徴とする蒸気発生器水室の管台保守方法。
  9. 前記型枠に前記遮蔽体を構成した後に前記管台を熱処理した後であって、前記一次冷却材通路を前記管台へ溶接する前に、前記管台の前記一次冷却材通路側から、前記型枠に設置される遮蔽体とは異なる遮蔽体を支持する遮蔽体支持用構造体を配置する手順と、
    前記遮蔽体支持用構造体に、放射線を遮蔽する機能を有する複数の分割遮蔽体を取り付ける手順と、
    を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の蒸気発生器水室の管台保守方法。
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