JP2010019118A - 内燃機関のカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可変動弁機構を備えた内燃機関のシリンダ軸線方向の寸法を小型化する。
【解決手段】 カムシャフト26,27、サブロッカーアーム31〜35およびロストモーションスプリング47を備える内燃機関の可変動弁装置において、カムシャフト26,27およびロストモーションスプリング47をシリンダ軸線L1方向に併置し、かつサブロッカーアーム31〜35をカムシャフト26,27およびロストモーションスプリング47の吸排気方向一側に配置したので、カムシャフト26,27、サブロッカーアーム31〜35およびロストモーションスプリング47をシリンダ軸線L1方向に積み重ねるように配置する場合に比べて、内燃機関のシリンダ軸線L1方向の寸法を小型化することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドの上面に下面が開放した箱形状に形成されたカバー部材を結合する内燃機関のカバー構造に関する。
一般に、内燃機関のカムシャフトは、シリンダヘッドの上面に突設したカムシャフト支持部と、そのカムシャフト支持部の上面にボルトで締結されるカムキャップとの間に挟まれるように支持される。
それに対し、下記特許文献1には、シリンダヘッド1の上面に締結される下面が開放した箱状のカムキャリア2にカムシャフト挿通孔を形成し、このカムシャフト挿通孔にカムシャフト3,4を挿通して支持した内燃機関が記載されている。
特開平4−22702号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたものは、カムシャフト3,4はカムキャリア2に支持されているが、ロッカーアーム(スイングアーム)24はカムキャリア2ではなくシリンダヘッド1に支持されているため、カムキャリア2にカムシャフト3,4およびロッカーアーム24の両方を予め組み付けてサブアセンブリ化することができず、動弁機構の組付性を充分に高めることができなかった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機関の動弁機構の組付性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、内燃機関のシリンダヘッドの上面に下面が開放した箱形状に形成されたカバー部材を結合する内燃機関のカバー構造であって、前記カバー部材は、カムシャフトを支持するカムシャフト支持部と、前記カムシャフトにより作動する動弁機構を支持する動弁機構支持部とを備えることを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記動弁機構は、機関弁を開閉駆動するロッカーアームと、前記ロッカーアームを揺動可能に支持するロッカーシャフトとを含み、前記動弁機構支持部は前記ロッカーシャフトを支持することを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記カムシャフト支持部および前記動弁機構支持部は、両側縁および上縁が前記カバー部材に一体に連結される隔壁に設けられることを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記カムシャフト支持部は、前記カムシャフトが挿通されるカムシャフト挿通孔からなり、前記動弁機構支持部は、前記ロッカーシャフトが挿通されるロッカーシャフト挿通孔からなることを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記ロッカーシャフト挿通孔は、前記カムシャフト挿通孔に対してシリンダ軸線方向にオフセットしていることを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4または請求項5の構成に加えて、前記隔壁は、前記カバー部材を前記シリンダヘッドに締結する締結部材が挿入される中間締結ボスを備え、前記中間締結ボスは一対の前記カムシャフト挿通孔間、あるいは一対の前記ロッカーシャフト挿通孔間に設けられることを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
また請求項7に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記カバー部材を前記シリンダヘッドに締結する締結部材が挿入される締結ボスを、前記隔壁の側縁が前記カバー部材に連結する部分に備えることを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
また請求項8に記載された発明によれば、請求項7の構成に加えて、前記締結ボス間、あるいは前記締結ボスおよび前記中間締結ボス間に油路が形成されることを特徴とする内燃機関のカバー構造が提案される。
尚、実施の形態のカムカバー13は本発明のカバー部材に対応し、実施の形態の可変動弁装置14は本発明の動弁機構に対応し、実施の形態の第1、第2吸気バルブ19A,19Bおよび第1、第2排気バルブ21A,21Bは本発明の機関弁に対応し、実施の形態の吸気、排気カムシャフト26,27は本発明のカムシャフトに対応し、実施の形態の吸気、排気ロッカーシャフト28,29は本発明のロッカーシャフトに対応し、実施の形態の第1〜第5サブロッカーアーム31〜35は本発明のロッカーアームに対応し、実施の形態の吸気、排気カムシャフト挿通孔91a,91bは本発明のカムシャフト支持部に対応し、実施の形態の吸気、排気ロッカーシャフト挿通孔91c,91dは本発明の動弁機構支持部に対応し、実施の形態のボルト102およびボルト103は本発明の締結部材に対応する。
請求項1の構成によれば、内燃機関のシリンダヘッドの上面に結合され、前記シリンダヘッド側が開放した箱形状に形成された内燃機関のカバー部材に、カムシャフトを支持するカムシャフト支持部と、カムシャフトにより作動する動弁機構を支持する動弁機構支持部とを設けたので、カバー部材にカムシャフトおよび動弁機構を予め組み付けてサブアセンブリ化しておき、それをシリンダヘッドに一括して結合することが可能になって組付性を高めることができる。
また請求項2の構成によれば、動弁機構は機関弁を開閉駆動するロッカーアームと、ロッカーアームを揺動可能に支持するロッカーシャフトとを含み、動弁機構支持部はロッカーシャフトを支持するので、カバー部材にカムシャフトおよびロッカーシャフトの両方を同時に支持することで、カムシャフトおよびロッカーシャフトの相対位置を精度よく規定することができる。
また請求項3の構成によれば、カムシャフト支持部および動弁機構支持部を、両側縁および上縁がカバー部材に一体に連結される剛性の高い隔壁に設けたので、カムシャフトおよびロッカーシャフトを強固に支持することができる。
また請求項4の構成によれば、カムシャフト支持部をカムシャフトが挿通されるカムシャフト挿通孔で構成し、動弁機構支持部をロッカーシャフトが挿通されるロッカーシャフト挿通孔で構成したので、カムシャフトおよびロッカーシャフトを二つの部材間に挟んで支持する必要が必要がなくなり、カムシャフトおよびロッカーシャフトの組付性が向上する。
また請求項5の構成によれば、ロッカーシャフト挿通孔をカムシャフト挿通孔に対してシリンダ軸線方向にオフセットさせたので、カバー部材の吸排気方向の寸法を小型化することができる。
また請求項6の構成によれば、カバー部材をシリンダヘッドに締結する締結部材を挿入すべく隔壁に設けた中間締結ボスが、隔壁に設けた一対のカムシャフト挿通孔間、あるいは隔壁に設けた一対のロッカーシャフト挿通孔間に位置するので、カムシャフトあるいはロッカーシャフトの振動の影響を中間締結ボスによって剛性を高められた隔壁で遮断することができる。
また請求項7の構成によれば、隔壁の側縁がカバー部材に連結する剛性の高い部分に締結部材が挿入される締結ボスを形成したので、カバー部材をシリンダヘッドに強固に締結することができる。
また請求項8の構成によれば、カバー部材の側縁の締結ボス間の剛性の高い部分、あるいは前記締結ボスおよび隔壁の中間締結ボス間の剛性の高い部分に油路を形成したので、油路を形成したことによるカバー部材の剛性低下を最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図14は本発明の実施の形態を示すものであり、図1はV型6気筒の内燃機関の左右のバンクを上方から見た図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図2に対応する機関弁の開弁時の作用説明図、図6は図2の要部拡大図、図7は図6の7方向矢視図、図8は図6の8−8線断面図、図9は6の9−9線断面図、図10はサブロッカーアーム、ロッカーアームおよび油圧タペットの分解斜視図、図11はカムカバーの上面の斜視図、図12はカムカバーの下面の斜視図、図13は図11の13−13線断面図、図14は図13の14−14線断面図である。
図1〜図4に示すように、V型6気筒の内燃機関は、それぞれに3個の気筒が形成された左バンクBLおよび右バンクBRを備えており、左右のバンクBL,BRは吸気側が相互に対向して排気側が相互に離反するように配置される。各バンクBL,BRは、シリンダブロック11の上面に結合されたシリンダヘッド12と、シリンダヘッド12の上面に結合されたカムカバー13とを備えており、シリンダヘッド12およびカムカバー13の内部に、各気筒毎に設けられた吸気側および排気側の二つの可変動弁装置14,14が収納される。
尚、本明細書におけるシリンダ軸線L1方向、カムシャフト軸線L2方向および吸排気方向は図1に定義される。また上下方向については、シリンダ軸線L1方向のシリンダヘッド12側を上方とし、シリンダブロック11側を下方とする。またカムシャフト軸線L2方向に代えて気筒列方向を用いる場合があるが、両者は同義である。図1では、便宜的に左右のバンクBL,BRのシリンダ軸線L1,L1が共に紙面に垂直に描かれているが、実際はVバンクの角度に応じて交差している。
以下、代表として左バンクBLの一つの気筒(図1に2−2断面線を施した気筒)の可変動弁装置14の構造を説明する。
シリンダヘッド12には、その下面に設けた燃焼室15に開口する吸気ポート16および排気ポート17が形成されており、吸気ポート16の下流端に形成された2個の吸気バルブ孔18,18が第1、第2吸気バルブ19A,19Bのバルブヘッド19a,19aで開閉されるとともに、排気ポート17の上流端に形成された2個の排気バルブ孔20,20が第1、第2排気バルブ21A,21Bのバルブヘッド21a,21aで開閉される。第1、第2吸気バルブ19A,19Bのバルブステム19b,19bはシリンダヘッド12に設けられたバルブガイド22,22に摺動自在に案内され、バルブガイド22,22の周囲に配置したバルブスプリング23,23で閉弁方向に付勢される。同様に、第1、第2排気バルブ21A,21Bのバルブステム21b,21bはシリンダヘッド12に設けられたバルブガイド24,24に摺動自在に案内され、バルブガイド24,24の周囲に配置したバルブスプリング25,25で閉弁方向に付勢される。カムカバー13に平行に支持された吸気カムシャフト26および排気カムシャフト27は、図示せぬクランクシャフトの回転に連動して該クランクシャフトの2分の1の速度で回転する。カムカバー13には、吸気カムシャフト26と平行に吸気ロッカーシャフト28が固定され、また排気カムシャフト27と平行に排気ロッカーシャフト29が固定される。
図6〜図10に示すように、吸気ロッカーシャフト28には第1〜第5サブロッカーアーム31〜35の上端部が揺動自在に支持されており、その下方に第1、第2ロッカーアーム36,37の一端部がそれぞれ油圧タペット48,48を介して揺動自在に支持される。第1、第3、第5サブロッカーアーム31,33,35はそれぞれローラ38,40,42を備えるとともに、第2、第4サブロッカーアーム32,34はそれぞれ第1スリッパ面39,41を備える。第1、第2ロッカーアーム36,37は第2、第4サブロッカーアーム32,34の下方に配置されており、その中央部に前記第2、第4サブロッカーアーム32,34の第2スリッパ面43,44に当接するローラ45,46をそれぞれ備えるとともに、その他端部が第1、第2吸気バルブ19A,19Bのバルブステム19b,19bの上端に当接する。よって第2、第4サブロッカーアーム32,34が揺動すると、その第2スリッパ面43,44によってローラ45,46を押圧された第1、第2ロッカーアーム36,37が油圧タペット48,48を支点として揺動し、第1、第2吸気バルブ19A,19Bを開閉駆動することができる(図5参照)。
第1、第3、第5サブロッカーアーム31,33,35は、吸気ロッカーシャフト28に枢支される部分から上向きに延びるロストモーションスプリング当接部31c,33c,35cを備えており、各々のロストモーションスプリング当接部31c,33c,35cにカムカバー13に設けたロストモーションスプリング47…を当接させることにより、第1、第3、第5サブロッカーアーム31,33,35のローラ38,40,42が吸気カムシャフト26に向けて付勢される。
可変動弁装置14は、第2〜第4サブロッカーアーム32,33,34を連結および連結解除する内側連結機構51を備える。
内側連結機構51は、第2〜第4サブロッカーアーム32,33,34にそれぞれ形成された第1ピン孔32a、第2ピン孔33aおよび第3ピン孔34aを備えており、第1ピン孔32aには円柱状の第1連結ピン54が、第2ピン孔33aには円柱状の第2連結ピン55が、第3ピン孔34aにはカップ状の第1ストッパピン56がそれぞれ摺動自在に嵌合しており、第1ストッパピン56はリターンスプリング57の弾発力で第1、第2連結ピン54,55に向かって付勢される。
この状態では第1、第2連結ピン54,55の境界が第2、第3サブロッカーアーム32,33の境界に一致し、かつ第2連結ピン55および第1ストッパピン56の境界が第3、第4サブロッカーアーム33,34の境界に一致するため、第2〜第4サブロッカーアーム32,33,34は相互に分離して各々独立して揺動することができる。
一方、第1連結ピン54の外側端部が臨む油室58(図8参照)に油圧を供給すると、リターンスプリング57の弾発力に抗して第1、第2連結ピン54,55および第1ストッパピン56が移動し、第1連結ピン54により第2、第3サブロッカーアーム32,33が一体に結合され、かつ第2連結ピン55により第3、第4サブロッカーアーム33,34が一体に結合されることにより、第2〜第4サブロッカーアーム32,33,34が一体に結合される。
以上のように、内側連結機構51により、第2〜第4サブロッカーアーム32,33,34が各々独立して揺動可能な状態と、第2〜第4サブロッカーアーム32,33,34が一体に揺動可能な状態とを切り換えることができる。
また変動弁装置14は、第1、第2サブロッカーアーム31,32間に設けられた第1外側連結機構52と、第4、第5サブロッカーアーム34,35間に設けられた第2外側連結機構53とを備える。
第1外側連結機構52は、第1、第2サブロッカーアーム31,32に形成された第4、第5ピン孔31a,32bに軸方向に隙間なく嵌合する円柱状の第1ダミーピン59を備えており、従って第1、第2サブロッカーアーム31,32は常時連結されて一体に揺動する。
第2外側連結機構53は、第4、第5サブロッカーアーム34,35に形成された第6、第7ピン孔34b,35aにそれぞれ摺動自在に嵌合するカップ状の第2ストッパピン60および円柱状の第3連結ピン61を備えており、第2ストッパピン60はリターンスプリング62で第3連結ピン61に向けて付勢される。
第2ストッパピン60の軸方向端部が臨む油室63bに油圧を供給すると、リターンスプリング62の弾発力と相まって第2ストッパピン60および第3連結ピン61が移動し、第2ストッパピン60および第3連結ピン61の境界が第4、第5サブロッカーアーム34,35の境界に一致するため、第4、第5サブロッカーアーム34,35は相互に分離して各々独立して揺動することができる。一方、第3連結ピン61の軸方向端部が臨む油室63aに油圧を供給すると、リターンスプリング62の弾発力に抗して第2ストッパピン60および第3連結ピン61が移動し、第3連結ピン61により第4、第5サブロッカーアーム34,35が結合されて一体に揺動することができる。
第1、第2外側連結機構52,53の構造は上述したものに限定されず、第1外側連結機構52に摺動自在にピンを設けて第1、第2サブロッカーアーム31,32を連結および連結解除可能にしても良く、また第2外側連結機構53のピンを廃止して第4、第5サブロッカーアーム34,35を常時連結解除しても良い。
次に、図11〜図14に基づいてカムカバー13の構造を説明する。
カムカバー13はシリンダヘッド12の上面に結合される下面が開放した箱形状の部材であって、上壁81と、吸気側側壁82と、排気側側壁83と、図示せぬトランスミッション側に位置する端壁84と、端壁84の反対側に位置するタイミングトレーン室壁85とを備える。タイミングトレーン室壁85は、そこに結合されるカバー部材86と協働して、吸気カムシャフト26に設けた吸気スプロケット26aと、排気カムシャフト27に設けた排気スプロケット27aと、吸気スプロケット26aおよび排気スプロケット27aに巻き掛けたタイミングチェーン87とよりなるタイミングトレーン88を収納するタイミングトレーン室89を区画する(図13参照)。尚、吸気カムシャフト26の軸端と吸気スプロケット26aとの間には、該吸気カムシャフト26の位相を連続的に変更して第1、第2吸気バルブ19A,19Bのバルブタイミングを変更するバルブタイミング変更装置90が設けられる。
図12に最も良く示されるように、カムカバー13の内面には、上壁81、吸気側側壁82および排気側側壁83に接続するように、4枚の隔壁91…が一体に形成される。各隔壁91には、吸気カムシャフト26が回転自在に貫通する吸気カムシャフト挿通孔91aと、排気カムシャフト27が回転自在に挿通される排気カムシャフト挿通孔91bと、吸気ロッカーシャフト28が挿通される吸気ロッカーシャフト挿通孔91cと、排気ロッカーシャフト29が挿通される排気ロッカーシャフト挿通孔91dとが形成され、端壁84にも前記吸気カムシャフト挿通孔91a…、排気カムシャフト挿通孔91b…、吸気ロッカーシャフト挿通孔91c…および排気ロッカーシャフト挿通孔91d…に対して同軸上に位置する吸気カムシャフト挿通孔84a、排気カムシャフト挿通孔84b、吸気ロッカーシャフト挿通孔84cおよび排気ロッカーシャフト挿通孔84dが形成される。
更に、各隔壁91の吸排気方向中央部にはシリンダ軸線L1方向に延びる中間締結ボス91eが形成されるともに、各隔壁91の吸排気方向両端部が吸気側側壁82および排気側側壁83に接続する部分には、シリンダ軸線L1方向に延びる各2個の締結ボス91f,91fが形成される。
各隔壁91は、吸気カムシャフト挿通孔91aおよび排気カムシャフト挿通孔91bが下方かつ吸排気方向外側に位置するとともに、吸気ロッカーシャフト挿通孔91cおよび排気ロッカーシャフト挿通孔91dが上方かつ吸排気方向内側に位置しており、吸気カムシャフト挿通孔91aと吸気ロッカーシャフト挿通孔91cと中間締結ボス91eとに挟まれた位置に下面が開放した凹部91gが形成され、かつ排気カムシャフト挿通孔91bと排気ロッカーシャフト挿通孔91dと中間締結ボス91eとに挟まれた位置に下面が開放した凹部91gが形成される。従って、4枚の隔壁91…で仕切られた3個の動弁室92…(図13参照)は、隔壁91…に形成された各2個の凹部91g,91gで相互に連通する。
また図11に最も良く示されるように、カムカバー13の上壁81のタイミングトレーン室89側の端部には一対の膨出部81a,81bが突出しており、これらの膨出部81a,81bの一端側は連通孔81c,81c(図14参照)を介してタイミングトレーン室89側に最も近い動弁室92に連通するとともに、他端側はタイミングトレーン室89に連通する。カムカバー13の上壁81の吸気側には気筒列に沿う方向に延びる長方形のブリーザチャンバ93が突設される。ブリーザチャンバ93の内部空間はカムカバー13の上壁81を貫通する複数の連通孔81d…を介して複数の動弁室92…に連通しており、ブリーザチャンバ93の上面開口は複数本のボルト94…で固定されるブリーザチャンバカバー(図示せず)で閉塞される。
カムカバー13の上壁81には、2本のカムシャフト軸線L2に沿うように2本の外側リブ96,97が突設されており、吸気側の外側リブ96は一方の膨出部81aからブリーザチャンバ93を通過して延び、排気側の外側リブ97は他方の膨出部81bから延びている。更に、カムカバー13の上壁81には、前記4本のプラグチューブ70が嵌合する3個のプラグチューブ嵌合孔81e…が形成される。
図12から明らかなように、カムカバー13の内面の上壁81、吸気側側壁82および排気側側壁83が接続する角部には、ロストモーションスプリング47…を保持する円筒状のロストモーションスプリング保持部98…が一体に形成される。各動弁室92には、吸気側側壁82に接続する3個のロストモーションスプリング保持部98…と、排気側側壁83に接続する3個のロストモーションスプリング保持部98…とが設けられており、前記3個のロストモーションスプリング保持部98…のうちのカムシャフト軸線L2方向両端側の2個のロストモーションスプリング保持部98,98は、カムカバー13の上壁81および吸気側側壁82(あるいは排気側側壁83)に加えて、隔壁91にも接続されている。そしてロストモーションスプリング47…を収納するロストモーションスプリング保持部98…の外側開口部は、スプリングキャップ99…を螺合することで閉塞される(図2参照)。
カムカバー13の上壁81の内面には、その外面に設けられた前記一対の外側リブ96,97に対応するように、一対の内側リブ100,101が2本のカムシャフト軸線L2に沿って突設される。両内側リブ100,101は、各9個のロストモーションスプリング保持部98…の内側開口部の近傍を接続するように断続的に形成される。
また最もトランスミッション側の隔壁91には、その両端の締結ボス91f,91fと、その中央の中間締結ボス91eとの間に潤滑用の油路91h,91hが形成される。
図3および図4から明らかなように、上述のように構成されたカムカバー13は、その4個の中間締結ボス91e…を貫通する4本のボルト102…と、その8個の締結ボス91f…を貫通する8本のボルト103…とで、シリンダヘッド12の上面に締結される。4個の中間締結ボス91e…の下方にはシリンダヘッド12に形成された4個の締結ボス12a…が位置しており、4本のボルト102…は、カムカバー13の中間締結ボス91e…を貫通してシリンダヘッド12の締結ボス12a…に螺合する。このとき、第1、第2外側連結機構52,53がプラグチューブ70と一対のボス部12a,12aとの間に配置されるので、可変動弁装置14…のカムシャフト軸線L2方向の寸法を小型化することができる(図3参照)。
次に、上記構成を備えたカムカバー13の作用を説明する。
シリンダヘッド12の上面に結合される下面開放の箱形状のカムカバー13の内部に4枚の隔壁91…を形成し、各隔壁91に設けた吸気カムシャフト挿通孔91a、排気カムシャフト挿通孔91b、吸気ロッカーシャフト挿通孔91cおよび排気ロッカーシャフト挿通孔91dに、それぞれ吸気カムシャフト26、排気カムシャフト27、吸気ロッカーシャフト28および排気ロッカーシャフト29を挿通して支持したので、カムカバー13に吸気カムシャフト26、排気カムシャフト27、吸気ロッカーシャフト28、排気ロッカーシャフト29、第1〜第5サブロッカーアーム31〜35等を予め組みつけてサブアセンブリ化しておき、それをシリンダヘッド12に結合することが可能になって組付性を高めることができる。
しかも吸気カムシャフト26、排気カムシャフト27、吸気ロッカーシャフト28および排気ロッカーシャフト29を二つの部材間に挟持してボルトで締結する必要がないために組付工数の削減が可能になるだけでなく、それら各シャフト26〜29の相対的な位置精度を高めて可変動弁装置14のスムーズな作動を可能にすることができる。
また各隔壁91は、その上縁および左右の側縁が箱形状のカムカバー13の上壁81および吸気側、排気側側壁82,83に接続されるので剛性が高められ、しかもカムカバー13をボルト102でシリンダヘッド12に締結するための中間締結ボス91eを、吸気カムシャフト挿通孔91aおよび吸気ロッカーシャフト挿通孔91cと、排気カムシャフト挿通孔91bおよび排気ロッカーシャフト挿通孔91dとの間に配置したので、隔壁91の剛性を一層高めて吸気カムシャフト26、排気カムシャフト27、吸気ロッカーシャフト28および排気ロッカーシャフト29を一層強固に支持し、それら各シャフト26〜29の振動の影響を高剛性の隔壁91によって遮断することができる。更に、カムカバー13をボルト103,103でシリンダヘッド12に締結するための締結ボス91f,91fを、隔壁91が吸気側側壁82および排気側側壁83に接続される剛性の高い部分に設けたので、カムカバー13をシリンダヘッド12に強固に締結することができる。
また吸気、排気ロッカーシャフト挿通孔91c,91dを吸気、排気カムシャフト挿通孔91a,91bに対してシリンダ軸線L1方向にオフセットさせたので、カムカバー13の吸排気方向の寸法を小型化することができる。
また最もトランスミッション側の隔壁91の両端の締結ボス91f,91fと、隔壁91の中央の中間締結ボス91eとの間の剛性の高い部分に潤滑用の油路91h,91h(図12参照)を形成したので、油路91h,91hを形成したことによるカムカバー13の剛性の低下を最小限に抑えることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では第1〜第5サブロッカーアーム31〜35および第1、第2ロッカーアーム36,37を備えているが、本発明はサブロッカーアームを持たない可変動弁機構に対しても適用することができる。
また実施の形態では第1〜第5サブロッカーアーム31〜35を吸気ロッカーシャフト28および排気ロッカーシャフト29によって支持しているが、それらを油圧タペットを介して支持することができる。
また実施の形態では吸気カムシャフト26および排気カムシャフト27をタイミングチェーン87で連結して相互に同方向に駆動しているが、吸気カムシャフト26および排気カムシャフト27をギヤで連結して相互に逆方向に駆動することができる。
また実施の形態ではV型6気筒内燃機関を例示したが、本発明はV型6気筒以外のV型多気筒内燃機関や直列多気筒内燃機関に対しても適用することができる。
V型6気筒の内燃機関の左右のバンクを上方から見た図 図1の2−2線拡大断面図 図2の3−3線断面図 図3の4−4線断面図 図2に対応する機関弁の開弁時の作用説明図 図2の要部拡大図 図6の7方向矢視図 図6の8−8線断面図 図6の9−9線断面図 サブロッカーアーム、ロッカーアームおよび油圧タペットの分解斜視図 カムカバーの上面の斜視図 カムカバーの下面の斜視図 図11の13−13線断面図 図13の14−14線断面図
符号の説明
12 シリンダヘッド
13 カムカバー(カバー部材)
14 可変動弁装置(動弁機構)
19A,19B 第1、第2吸気バルブ(機関弁)
21A,21B 第1、第2排気バルブ(機関弁)
26 吸気カムシャフト(カムシャフト)
27 排気カムシャフト(カムシャフト)
28 吸気ロッカーシャフト(ロッカーシャフト)
29 排気ロッカーシャフト(ロッカーシャフト)
31 第1サブロッカーアーム(ロッカーアーム)
32 第2サブロッカーアーム(ロッカーアーム)
33 第3サブロッカーアーム(ロッカーアーム)
34 第4サブロッカーアーム(ロッカーアーム)
35 第5サブロッカーアーム(ロッカーアーム)
91 隔壁
91a 吸気カムシャフト挿通孔(カムシャフト支持部)
91b 排気カムシャフト挿通孔(カムシャフト支持部)
91c 吸気ロッカーシャフト挿通孔(動弁機構支持部)
91d 排気ロッカーシャフト挿通孔(動弁機構支持部)
91e 中間締結ボス
91f 締結ボス
91h 油路
102 ボルト(締結部材)
103 ボルト(締結部材)
L1 シリンダ軸線

Claims (8)

  1. 内燃機関のシリンダヘッド(12)の上面に下面が開放した箱形状に形成されたカバー部材(13)を結合する内燃機関のカバー構造であって、
    前記カバー部材(13)は、カムシャフト(26,27)を支持するカムシャフト支持部(91a,91b)と、前記カムシャフト(26,27)により作動する動弁機構(14)を支持する動弁機構支持部(91c,91d)とを備えることを特徴とする内燃機関のカバー構造。
  2. 前記動弁機構(14)は、機関弁(19A,19B;21A,21B)を開閉駆動するロッカーアーム(31〜35)と、前記ロッカーアーム(31〜35)を揺動可能に支持するロッカーシャフト(28,29)とを含み、前記動弁機構支持部(91c,91d)は前記ロッカーシャフト(28,29)を支持することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のカバー構造。
  3. 前記カムシャフト支持部(91a,91b)および前記動弁機構支持部(91c,91d)は、両側縁および上縁が前記カバー部材(13)に一体に連結される隔壁(91)に設けられることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内燃機関のカバー構造。
  4. 前記カムシャフト支持部は、前記カムシャフト(26,27)が挿通されるカムシャフト挿通孔(91a,91b)からなり、前記動弁機構支持部は、前記ロッカーシャフト(28,29)が挿通されるロッカーシャフト挿通孔(91c,91d)からなることを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関のカバー構造。
  5. 前記ロッカーシャフト挿通孔(91c,91d)は、前記カムシャフト挿通孔(91a,91b)に対してシリンダ軸線(L1)方向にオフセットしていることを特徴とする、請求項4に記載の内燃機関のカバー構造。
  6. 前記隔壁(91)は、前記カバー部材(13)を前記シリンダヘッド(12)に締結する締結部材(102)が挿入される中間締結ボス(91e)を備え、前記中間締結ボス(91e)は一対の前記カムシャフト挿通孔(91a,91b)間、あるいは一対の前記ロッカーシャフト挿通孔(91c,91d)間に設けられることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の内燃機関のカバー構造。
  7. 前記カバー部材(13)を前記シリンダヘッド(12)に締結する締結部材(103)が挿入される締結ボス(91f)を、前記隔壁(91)の側縁が前記カバー部材(13)に連結する部分に備えることを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関のカバー構造。
  8. 前記締結ボス(91f)間、あるいは前記締結ボス(91f)および前記中間締結ボス(91e)間に油路(91h)が形成されることを特徴とする、請求項7に記載の内燃機関のカバー構造。
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