JP2010019095A - 内燃機関の吸気管構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構造にて内燃機関運転開始時に迅速に吸気渦流制御弁を加熱できる内燃機関の吸気管構造。
【解決手段】TCV32,34は、配列した吸気管4〜8,12〜16に配置されて各吸気経路4a〜8a,12a〜16aを部分的に開閉することで内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節する構成であり、このためTCV32,34は簡易な構造にて実現されている。しかもTCV32,34の弁軸32a,34aは吸気管4〜8,12〜16において排気導入経路28が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されている。このことから内燃機関停止時に特に水が蓄積しやすい弁軸32a,34a部分が内燃機関運転開始時に極めて近い距離にて排気により迅速に加熱される。したがって内燃機関停止時に水が弁軸32a,34a部分で凍結していたとしても内燃機関運転開始時に迅速に解凍される。
【選択図】図3
【解決手段】TCV32,34は、配列した吸気管4〜8,12〜16に配置されて各吸気経路4a〜8a,12a〜16aを部分的に開閉することで内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節する構成であり、このためTCV32,34は簡易な構造にて実現されている。しかもTCV32,34の弁軸32a,34aは吸気管4〜8,12〜16において排気導入経路28が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されている。このことから内燃機関停止時に特に水が蓄積しやすい弁軸32a,34a部分が内燃機関運転開始時に極めて近い距離にて排気により迅速に加熱される。したがって内燃機関停止時に水が弁軸32a,34a部分で凍結していたとしても内燃機関運転開始時に迅速に解凍される。
【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の吸気管内に配置されて吸気経路を部分的に開閉することにより内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節する吸気渦流制御弁と、吸気管内へ内燃機関の排気を導入する排気導入経路とを備える内燃機関の吸気管構造に関する。
内燃機関の吸気管に設けられた弁構造、あるいは吸気管に並行して形成された弁構造、例えばスロットルバルブやアイドル時の吸気量コントロールバルブが存在する。このような弁構造においては、内燃機関停止時に付着した水分が凍結すると内燃機関運転開始初期に弁体の駆動に異常を生じるおそれがある。この凍結状態を早期に解消するために弁近傍にEGRによる排気導入経路を配置して弁周辺を迅速に加熱する技術が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
特開平10−169474号公報(第3−4頁、図2)
特開平8−14108号公報(第2−3頁、図1)
特許文献1では吸気経路内に内筒を配置して二重通路とし、この内筒の内部にスロットルバルブを配置している。このため構造が複雑化する。更に特許文献1の構成を、吸気渦流制御弁に適用しようとすると、吸気渦流制御弁が吸気流の中央に配置されてしまうことから燃焼室内に渦流を生じさせるには不適当である。
特許文献2では吸気経路としては独立した経路からの吸気の導入であり、やはり吸気渦流制御弁に採用するには不適当である。更に吸気量コントロールバルブとして分離した位置に形成された弁への伝熱による加熱であることから、迅速な加熱についても不十分である。
本発明は、簡易な構造にて内燃機関運転開始時に迅速に吸気渦流制御弁を加熱できる内燃機関の吸気管構造を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関の吸気管構造は、内燃機関の吸気管内に配置されて吸気経路を部分的に開閉することにより内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節する吸気渦流制御弁と、吸気管内へ内燃機関の排気を導入する排気導入経路とを備える内燃機関の吸気管構造であって、前記吸気渦流制御弁の弁軸は、前記排気導入経路が接触している側の吸気管の壁面に近接又は接触して配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の内燃機関の吸気管構造は、内燃機関の吸気管内に配置されて吸気経路を部分的に開閉することにより内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節する吸気渦流制御弁と、吸気管内へ内燃機関の排気を導入する排気導入経路とを備える内燃機関の吸気管構造であって、前記吸気渦流制御弁の弁軸は、前記排気導入経路が接触している側の吸気管の壁面に近接又は接触して配置されていることを特徴とする。
このように吸気渦流制御弁は吸気管内に配置され吸気経路を部分的に開閉することにより内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節するものであり構造は簡易である。しかも吸気渦流制御弁の弁軸は、排気導入経路が接触している側の吸気管の壁面に近接又は接触して配置されていることから、内燃機関停止時に水の凝縮と毛細管現象などにより特に水が蓄積しやすい弁軸部分は、排気導入経路に対して吸気管の壁越しに極めて近い距離となっている。
このため内燃機関運転開始時には弁軸部分は排気により迅速な加熱がなされるので、内燃機関停止時に水が弁軸部分に蓄積して凍結していたとしても、内燃機関運転開始時に迅速に解凍される。このことにより内燃機関運転開始時での吸気渦流制御弁の円滑な開閉駆動を可能とすることができる。
請求項2に記載の内燃機関の吸気管構造では、請求項1において、前記吸気管は複数配列されて吸気管配列を形成すると共にこの吸気管配列における配列方向に前記排気導入経路が配置されて全ての前記吸気管内へ排気を導入する吸気マニホールドを形成しており、前記吸気渦流制御弁の弁軸は、前記吸気管配列における配列方向に全ての吸気管を貫通すると共に、各吸気管にて前記排気導入経路が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されていることを特徴とする。
このような吸気マニホールドにおいて、吸気渦流制御弁の弁軸は、吸気管配列における配列方向に全ての吸気管を貫通して配置されていることにより、全ての吸気管に対応する吸気渦流制御弁を簡易な構造にて実現することができる。この場合においても排気導入経路を吸気管配列における配列方向に配置されている構成として、吸気渦流制御弁の弁軸は、各吸気管にて排気導入経路が接触している側の壁面に近接又は接触して配置することにより、弁軸部分が排気導入経路に対して吸気管の壁越しに極めて近い距離となっている。
したがって、このような吸気管配列に設けられた吸気渦流制御弁において内燃機関停止時に水が弁軸部分に蓄積して凍結しても内燃機関運転開始時に迅速に解凍される。このことにより内燃機関運転開始時での吸気渦流制御弁の円滑な開閉駆動を可能とすることができる。
請求項3に記載の内燃機関の吸気管構造では、請求項2において、前記吸気マニホールドは、2つの前記吸気管配列を備え、この2つの吸気管配列が吸気流の上流側で集合し下流側で分離することで2バンクの各吸気ポートに前記吸気管を介して吸気を分配するものであり、前記吸気管配列毎に前記吸気渦流制御弁の弁軸を設けたことを特徴とする。
このように2バンク用の吸気マニホールドに対しても、吸気管配列毎に設けられた各吸気渦流制御弁について、内燃機関停止時に水が弁軸部分に蓄積して凍結していた場合にも内燃機関運転開始時に迅速に解凍でき、吸気渦流制御弁の円滑な開閉駆動を可能とすることができる。
請求項4に記載の内燃機関の吸気管構造では、請求項3において、前記排気導入経路は、前記2つの吸気管配列の分離部分における空間を囲むように前記2つの吸気管配列間を接続することにより前記吸気管の配列方向に一体に形成されていることを特徴とする。
このように排気導入経路を配置することで、一本の排気導入経路にて2つの吸気管配列に排気を導入できる。更に吸気渦流制御弁の弁軸が、各吸気管にて排気導入経路が接触している側の壁面、すなわち吸気管配列間の分離部分側の壁面に近接又は接触して配置されていることにより、請求項3の作用・効果を生じる。
請求項5に記載の内燃機関の吸気管構造では、請求項2〜4のいずれか一項において、前記吸気マニホールドは、サージタンクと内燃機関の吸気ポートとを仲介するサブ吸気マニホールドとして形成されていることを特徴とする。
このように吸気マニホールドは上述したサブ吸気マニホールドとして構成しても良く、このようなサブ吸気マニホールドにおいて前述したごとくの効果を生じさせることができる。
請求項6に記載の内燃機関の吸気管構造では、請求項1〜5のいずれか一項において、前記吸気渦流制御弁の開弁時には、前記吸気渦流制御弁の弁体は前記排気導入経路が接触している側の吸気管の壁面に接触あるいは近接した状態となることを特徴とする。
このように吸気渦流制御弁は開弁時に弁体が排気導入経路が接触している側の吸気管の壁面に接触あるいは近接した状態となることにより、弁軸部分も含めて吸気渦流制御弁のほぼ全体が、内燃機関運転開始時に排気導入経路を流れる排気により迅速な加熱がなされる。したがって吸気渦流制御弁全体を迅速に加熱でき、弁軸の凍結ばかりでなく弁体の凍結が生じたとしても内燃機関運転開始時により早期に解消できる。このことにより内燃機関運転開始時での吸気渦流制御弁の円滑な開閉駆動を可能とすることができる。
[実施の形態1]
図1〜3に上述した発明が適用されたサブ吸気マニホールド2の構成を示す。図1の(A)は一部破断斜視図、(B)はその正面図、図2は平面図、図3は図2におけるX−X断面図である。
図1〜3に上述した発明が適用されたサブ吸気マニホールド2の構成を示す。図1の(A)は一部破断斜視図、(B)はその正面図、図2は平面図、図3は図2におけるX−X断面図である。
このサブ吸気マニホールド2はV型6気筒内燃機関の吸気マニホールドの一部を構成するものであり、右バンク用の3つの吸気管4,6,8が一列に配列された右バンク用吸気管配列10と、左バンク用の3つの吸気管12,14,16が一列に配列された左バンク用吸気管配列18とを備えている。
これら2つの吸気管配列10,18は、吸気流の上流側にて集合し下流側にて分離している。集合側では2つの吸気管配列10,18は1つのフランジ20に集合している。このフランジ20にて、サージタンク側に一体に形成されている吸気マニホールドの上流側部分に接続する。
2つの吸気管配列10,18の分離側では、吸気管配列10,18は完全に2列に分かれて、それぞれ先端にフランジ22,24を形成している。右バンク用フランジ22は右バンクのシリンダヘッドに接続して、シリンダヘッドに形成されている各気筒の吸気ポートに右バンク用の吸気管配列10の各吸気管4〜8を接続している。左バンク用フランジ24は左バンクのシリンダヘッドに接続して、シリンダヘッドに形成されている各気筒の吸気ポートに左バンク用の吸気管配列18の各吸気管12〜16を接続している。したがってサブ吸気マニホールド2は、サージタンクとシリンダヘッドとの間に介在することにより、サージタンクに吸入されて来る外気を、吸気として全気筒の各吸気ポートへ供給するものである。
2つの吸気管配列10,18の分離部分における空間を囲むように2つの吸気管配列10,18間を接続することにより、吸気管4〜8,12〜16の配列方向に伸びる排気導入部26が一体に形成されている。この排気導入部26は、吸気管4〜8,12〜16外から吸気管4〜8,12〜16内へ排気を導入するためのEGR装置の一部である。
この排気導入部26内には、吸気管4〜8,12〜16の配列方向に伸びる排気導入経路28が備えられている。この排気導入経路28からは各吸気管4〜8,12〜16のそれぞれに分岐する排気分岐路30が形成され、この排気分岐路30から各吸気管4〜8,12〜16内にEGRによる排気が供給可能とされている。この排気供給のために、排気導入経路28のいずれか一方端は閉塞され、他方端にはEGR弁を介して内燃機関の排気が供給される。
このように形成されているサブ吸気マニホールド2において、吸気管4〜8,12〜16、フランジ20〜24、及び排気導入部26は、金属鋳造、ここではアルミニウム合金や鉄合金による鋳造にて一体に形成されている。
各吸気管配列10,18には、それぞれ、吸気渦流制御弁に相当するタンブルコントロールバルブ(以下、TCVと略す)32,34が設けられている。このTCV32,34は、各吸気管配列10,18に一本設けられた弁軸32a,34aが、吸気管4〜8,12〜16の配列方向に各吸気管4〜8,12〜16をそれぞれ貫通する状態で配置されている。
ここで弁軸32a,34aは、吸気管4〜8,12〜16の壁面の内で、排気導入経路28が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されている。すなわち弁軸32a,34aは、吸気管4〜8,12〜16において、排気導入部26の側壁部26aが一体に形成されている側の壁面に対して近接又は接触する位置にて、吸気管4〜8,12〜16の配列方向に各吸気管4〜8,12〜16をそれぞれ貫通する状態で配置されている。
弁軸32a,34aには、各吸気経路4a〜8a,12a〜16a内にて、弁体32b,34bが片持ち状に取り付けられている。この弁体32b,34bは、弁軸32a,34aの回転により揺動して、各吸気経路4a〜8a,12a〜16a内において部分的に開閉可能、ここでは排気導入経路28が存在する側にて各吸気経路4a〜8a,12a〜16aを開閉可能としている。この開閉駆動により各気筒の燃焼室内に発生する吸気渦流の程度を調節することができる。
図3の(A)では、弁体32b,34bが排気導入経路28が接触している側の壁面に近接又は接触した状態、すなわち開弁状態を示している。この開弁状態から、弁軸32a,34aに支持された弁体32b,34bが弁軸32a,34aの回転により揺動されて、図3の(B)に示したごとく各吸気経路4a〜8a,12a〜16aが部分的に閉弁状態となる。この閉弁状態となることにより、各吸気経路4a〜8a,12a〜16aにて外側での吸気流速が高まり、この吸気流が流れ込む気筒において渦流を生じさせることができる。
尚、2つの弁軸32a,34aの一方がアクチュエータに接続されて回転駆動されると共に、弁軸32a,34a同士がリンクにより逆回転にて連動するようにされているので、1つのアクチュエータにて、図3に示したごとくの開閉駆動を2つの弁軸32a,34aに対して同時に実行できる。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).TCV32,34は2バンク用の吸気管配列10,18を形成している吸気管4〜8,12〜16に配置される。この配置により各吸気経路4a〜8a,12a〜16aを部分的に開閉し、内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節している。このため各吸気管配列10,18のそれぞれにおいて、各吸気管4〜8,12〜16に対して機能するTCV32,34が簡易な構造にて実現されている。
(イ).TCV32,34は2バンク用の吸気管配列10,18を形成している吸気管4〜8,12〜16に配置される。この配置により各吸気経路4a〜8a,12a〜16aを部分的に開閉し、内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節している。このため各吸気管配列10,18のそれぞれにおいて、各吸気管4〜8,12〜16に対して機能するTCV32,34が簡易な構造にて実現されている。
しかもTCV32,34の弁軸32a,34aは、吸気管4〜8,12〜16において排気導入経路28が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されている。このことから、内燃機関停止時に水の凝縮と毛細管現象などにより特に水が蓄積しやすい弁軸32a,34a部分が、内燃機関運転開始時に吸気管4〜8,12〜16の壁越しに極めて近い距離にて排気により迅速に加熱されることになる。したがって内燃機関停止時に水が弁軸32a,34a部分に蓄積して凍結していたとしても、内燃機関運転開始時に迅速に解凍され、このことにより内燃機関運転開始時でのTCV32,34の円滑な開閉駆動を可能とすることができる。
(ロ).TCV32,34の弁体32b,34bについても、開弁時には排気導入経路28が接触している側の壁面に近接又は接触した状態となる。このことにより、弁軸32a,34a部分のみでなく、開弁状態であれば、弁体32b,34bについても吸気管4〜8,12〜16の壁越しに極めて近い距離にて加熱される。
したがって内燃機関運転開始時にTCV32,34全体を迅速に加熱でき、弁軸32a,34a部分でのより早期の解凍が可能となると共に、弁体32b,34b部分が凍結していても迅速に解凍できる。こうして内燃機関運転開始時でのTCV32,34の円滑な開閉駆動を可能とすることができる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図4の断面図に示すごとく、TCV132,134の弁軸132a,134aが、サブ吸気マニホールド102の各吸気管104〜108,112〜116の吸気流上流端近くに配置されている点が前記実施の形態1とは異なる。弁軸132a,134aが、各吸気管104〜108,112〜116において排気導入経路128が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されている点は前記実施の形態1と同じである。尚、図4の(A)はTCV132,134の開弁状態を示し、弁体132b,134bは排気導入経路128が接触している側の壁面に近接又は接触した状態にある。図4の(B)はTCV132,134の閉弁状態を示している。
本実施の形態では、図4の断面図に示すごとく、TCV132,134の弁軸132a,134aが、サブ吸気マニホールド102の各吸気管104〜108,112〜116の吸気流上流端近くに配置されている点が前記実施の形態1とは異なる。弁軸132a,134aが、各吸気管104〜108,112〜116において排気導入経路128が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されている点は前記実施の形態1と同じである。尚、図4の(A)はTCV132,134の開弁状態を示し、弁体132b,134bは排気導入経路128が接触している側の壁面に近接又は接触した状態にある。図4の(B)はTCV132,134の閉弁状態を示している。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).TCV132,134の弁軸132a,134aは、前記実施の形態1と比較して、排気導入経路128よりも少し吸気流上流側に配置されている。しかし弁軸132a,134a及び開弁状態での弁体132b,134bは、前記実施の形態1と同様に排気導入経路128が接触している側の各吸気管104〜108,112〜116の壁面に近接又は接触して配置されている。したがって前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
(イ).TCV132,134の弁軸132a,134aは、前記実施の形態1と比較して、排気導入経路128よりも少し吸気流上流側に配置されている。しかし弁軸132a,134a及び開弁状態での弁体132b,134bは、前記実施の形態1と同様に排気導入経路128が接触している側の各吸気管104〜108,112〜116の壁面に近接又は接触して配置されている。したがって前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
[実施の形態3]
本実施の形態のサブ吸気マニホールド202は、図5,6に示すごとくである。図5の(A)は一部破断斜視図、(B)は正面図、図6の(A)は平面図、(B)は(A)におけるY−Y断面図である。
本実施の形態のサブ吸気マニホールド202は、図5,6に示すごとくである。図5の(A)は一部破断斜視図、(B)は正面図、図6の(A)は平面図、(B)は(A)におけるY−Y断面図である。
本実施の形態のサブ吸気マニホールド202では、サブ吸気マニホールド202の両側に2つの排気導入部226,227が、各吸気管配列210,218における吸気管204〜208,212〜216の配列方向に一体に形成されている。すなわち排気導入部226,227は、吸気管配列210,218間ではなく、サブ吸気マニホールド202の両外側において各吸気管配列210,218毎に形成されている。
したがって右バンク用の排気導入部226における排気導入経路228からは排気分岐路230により各吸気経路204a,206a,208a内に排気が導入され、左バンク用の排気導入部227における排気導入経路229からは排気分岐路231により各吸気経路212a,214a,216aに排気が導入される。
TCV232,234の弁軸232a,234aは、各吸気管配列210,218の配列方向にてそれぞれ各吸気管204〜208,212〜216を貫通して配置されている。この弁軸232a,234aの配置位置は、各排気導入経路228,229が接触している側の各吸気管204〜208,212〜216の壁面に近接又は接触して配置されている。すなわち弁軸232a,234aは、各吸気管204〜208,212〜216内においてサブ吸気マニホールド202の外方に存在する壁面に近接又は接触して配置されている。
更にTCV232,234の開弁状態では、図6の(B)に実線にて示すごとく、その弁体232b,234bは、排気導入経路228,229が接触している側の各吸気管204〜208,212〜216の壁面に近接又は接触した状態にある。燃焼室内の渦流を生じさせるためにTCV232,234を閉弁状態とした場合には、図6の(B)に破線にて示すごとく、その弁体232b,234bは各吸気管204〜208,212〜216の壁面から離れる。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).本実施の形態の場合には弁軸232a,234a及び開弁状態の弁体232b,234bが近接又は接触するのは、吸気管204〜208,212〜216内においてサブ吸気マニホールド202の外方に存在する壁面である。しかしこの壁面は排気導入経路228,229が接触している壁面であることから、前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
(イ).本実施の形態の場合には弁軸232a,234a及び開弁状態の弁体232b,234bが近接又は接触するのは、吸気管204〜208,212〜216内においてサブ吸気マニホールド202の外方に存在する壁面である。しかしこの壁面は排気導入経路228,229が接触している壁面であることから、前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
[実施の形態4]
本実施の形態のサブ吸気マニホールド302の断面図を図7に示す。このサブ吸気マニホールド302では前記実施の形態1と同様に、2つの吸気管配列310,318の分離部分における空間を囲むように2つの吸気管配列310,318間を接続して排気導入部326が形成され、この排気導入部326の排気導入経路328により排気が供給されて来る。ただし前記実施の形態1と異なり、排気導入経路328から分岐した排気分岐路330は、各吸気管304,306,308,312,314,316の吸気経路304a,306a,308a,312a,314a,316a内に直ちに排気を導入しているわけではない。
本実施の形態のサブ吸気マニホールド302の断面図を図7に示す。このサブ吸気マニホールド302では前記実施の形態1と同様に、2つの吸気管配列310,318の分離部分における空間を囲むように2つの吸気管配列310,318間を接続して排気導入部326が形成され、この排気導入部326の排気導入経路328により排気が供給されて来る。ただし前記実施の形態1と異なり、排気導入経路328から分岐した排気分岐路330は、各吸気管304,306,308,312,314,316の吸気経路304a,306a,308a,312a,314a,316a内に直ちに排気を導入しているわけではない。
排気分岐路330は、各吸気管304〜308,312〜316の壁内部を通過し、排気導入経路328が接触している側の壁面ではなく、配列方向に直交する壁面に開口部330aを設け、この開口部330aから各吸気経路304a〜308a,312a〜316a内に排気を導入している。
各吸気経路304a〜308a,312a〜316a内には経路を2つに分離する隔壁336がそれぞれ設けられている。排気分岐路330の開口部330aは、隔壁336にて分けられた吸気経路304a〜308a,312a〜316aの内で外側の経路に排気を導入するように配置されている。
TCV332,334は隔壁336の先端付近に存在して、吸気経路304a〜308a,312a〜316aの内側の経路を開閉可能としている。この隔壁336は、図7の(B)に示したTCV332,334の閉弁状態にて、燃焼室内に生じる渦流を強めるために存在する。
このような排気導入構成においても、弁軸332a,334aは、排気導入経路328が接触している側の吸気管304〜308,312〜316の壁面に近接又は接触して配置されている。更に図7の(A)に示したごとく、TCV332,334の開弁状態では弁体332b,334bについても排気導入経路328が接触している側の吸気管304〜308,312〜316の壁面に近接又は接触している。
以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
(イ).本実施の形態の場合には排気分岐路330の開口部330aが形成されている位置は、TCV332,334の弁軸332a,334a及び開弁状態での弁体332b,334bが近接又は接触する壁面とは異なる。しかしこのような構成においても、弁軸332a,334a及び開弁状態での弁体332b,334bが近接又は接触する壁面は排気導入経路328が接触している壁面である。このことから前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
(イ).本実施の形態の場合には排気分岐路330の開口部330aが形成されている位置は、TCV332,334の弁軸332a,334a及び開弁状態での弁体332b,334bが近接又は接触する壁面とは異なる。しかしこのような構成においても、弁軸332a,334a及び開弁状態での弁体332b,334bが近接又は接触する壁面は排気導入経路328が接触している壁面である。このことから前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態において、集合側のフランジ(例えば図1のフランジ20)では吸気経路(4a〜8a,12a〜16a)の集合状態は完全な1列にはなっていないが、吸気経路(4a〜8a,12a〜16a)を完全に1列に集合させた構成でも良い。
(a).前記各実施の形態において、集合側のフランジ(例えば図1のフランジ20)では吸気経路(4a〜8a,12a〜16a)の集合状態は完全な1列にはなっていないが、吸気経路(4a〜8a,12a〜16a)を完全に1列に集合させた構成でも良い。
(b).前記各実施の形態において吸気経路は断面が略矩形であったが、円形でも他の形状でも良い。排気導入部の排気導入経路は断面が略三角形であったが、四角形でも円形でも他の形状でも良い。
(c).前記各実施の形態が適用できる内燃機関は、ガソリンエンジンにもディーゼルエンジンにも適用でき、同様な効果を生じさせることができる。
(d).前記各実施の形態においてはサージタンクと吸気ポートとを仲介するサブ吸気マニホールドの例を挙げたが、サージタンク側と鋳造などにより一体成形された吸気マニホールドに前記各実施の形態の構成を適用することができ、同様な効果を生じさせることができる。
(d).前記各実施の形態においてはサージタンクと吸気ポートとを仲介するサブ吸気マニホールドの例を挙げたが、サージタンク側と鋳造などにより一体成形された吸気マニホールドに前記各実施の形態の構成を適用することができ、同様な効果を生じさせることができる。
(e).前記各実施の形態のサブ吸気マニホールドは金属鋳造で成形したものでも、樹脂の射出成形にて成形したものでも良い。
2…サブ吸気マニホールド、4〜8,12〜16…吸気管、4a〜8a,12a〜16a…吸気経路、10,18…吸気管配列、20〜24…フランジ、26…排気導入部、26a…側壁部、26b…底壁部、28…排気導入経路、30…排気分岐路、32,34…TCV、32a,34a…弁軸、32b,34b…弁体、102…サブ吸気マニホールド、104〜108,112〜116…吸気管、126…排気導入部、126a…側壁部、128…排気導入経路、132,134…TCV、132a,134a…弁軸、132b,134b…弁体、202…サブ吸気マニホールド、204〜208,212〜216…吸気管、204a〜208a,212a〜216a…吸気経路、210,218…吸気管配列、226,227…排気導入部、228,229…排気導入経路、230,231…排気分岐路、232,234…TCV、232a,234a…弁軸、232b,234b…弁体、302…サブ吸気マニホールド、304〜308,312〜316…吸気管、304a〜308a,312a〜316a…吸気経路、310,318…吸気管配列、326…排気導入部、328…排気導入経路、330…排気分岐路、330a…開口部、332,334…TCV、332a,334a…弁軸、332b,334b…弁体、336…隔壁。
Claims (6)
- 内燃機関の吸気管内に配置されて吸気経路を部分的に開閉することにより内燃機関の燃焼室内での渦流状態を調節する吸気渦流制御弁と、吸気管内へ内燃機関の排気を導入する排気導入経路とを備える内燃機関の吸気管構造であって、
前記吸気渦流制御弁の弁軸は、前記排気導入経路が接触している側の吸気管の壁面に近接又は接触して配置されていることを特徴とする内燃機関の吸気管構造。 - 請求項1において、前記吸気管は複数配列されて吸気管配列を形成すると共にこの吸気管配列における配列方向に前記排気導入経路が配置されて全ての前記吸気管内へ排気を導入する吸気マニホールドを形成しており、
前記吸気渦流制御弁の弁軸は、前記吸気管配列における配列方向に全ての吸気管を貫通すると共に、各吸気管にて前記排気導入経路が接触している側の壁面に近接又は接触して配置されていることを特徴とする内燃機関の吸気管構造。 - 請求項2において、前記吸気マニホールドは、2つの前記吸気管配列を備え、この2つの吸気管配列が吸気流の上流側で集合し下流側で分離することで2バンクの各吸気ポートに前記吸気管を介して吸気を分配するものであり、
前記吸気管配列毎に前記吸気渦流制御弁の弁軸を設けたことを特徴とする内燃機関の吸気管構造。 - 請求項3において、前記排気導入経路は、前記2つの吸気管配列の分離部分における空間を囲むように前記2つの吸気管配列間を接続することにより前記吸気管の配列方向に一体に形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気管構造。
- 請求項2〜4のいずれか一項において、前記吸気マニホールドは、サージタンクと内燃機関の吸気ポートとを仲介するサブ吸気マニホールドとして形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気管構造。
- 請求項1〜5のいずれか一項において、前記吸気渦流制御弁の開弁時には、前記吸気渦流制御弁の弁体は前記排気導入経路が接触している側の吸気管の壁面に接触あるいは近接した状態となることを特徴とする内燃機関の吸気管構造。
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- 2008-07-08 JP JP2008178192A patent/JP2010019095A/ja active Pending
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