JP2010018001A - 印刷用治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷部がテーパ円筒状に形成された容器1をその軸を中心に回転可能に保持するチャック装置2と、チャック装置2を、保持した容器1のテーパ角θの中心点Oを略中心とする円弧状に移動させる横移動装置3とを備える。
【選択図】図1
Description
また、このテーパ円筒状容器の大径部と小径部の周速のずれは、印刷版を用いた他の印刷方法においても、同様に、印刷版が容器に均一に当接しにくく、印刷不良がでやすいという問題があった。
また、同様に、容器に印刷版を押し当てながら円弧状に移動させることにより、テーパをなす容器の大径部と小径部の周速を等しくして容器を回転させることができ、これにより、印刷版を印刷部に均一に当接させて、印刷かすれや印刷とびなどの不良を防止することができる。
このため、チャック装置を原点位置に復帰させるための機構を簡易にすることができ、印刷用治具の調整に手数を要さず、また、印刷用治具の製造コストを低廉にできる。
この印刷用治具は、印刷部である胴部がテーパ円筒状に形成された容器1を回転させながら熱転写印刷を施すためのものであり、容器1をその軸を中心に回転可能に保持するチャック装置2と、該チャック装置2を、保持した容器1のテーパ角θの中心点Oを略中心とする円弧状に移動させる横移動装置3とを備えている。
この原点復帰機構4は、原点位置の角度で固定側に配設した爪42と係合して底部チャック21の逆転を止めるカム43と、軸部41に偏心して設けられ、原点位置の回転後方角度でカム43を逆転方向に付勢する錘体44とを備えている。
一方、底部チャック21には、容器1の底部11に設けられた位置決め用凹部11aに嵌合する位置決め用凸部21aが設けられており、チャック装置2に対する容器1の位置決めは、この位置決め用凸部21aと位置決め用凹部11aの嵌合によって行われる。
この場合、位置決め用凸部21aは、突出側に付勢された状態で退入可能に設けられており、容器1の底部11を底部チャック21にあてがいながら逆転方向に回転させると、カム43で逆転が止められている底部チャック21に対して容器1の底部11が空転し、印刷の原点位置にくると位置決め用凸部21aと位置決め用凹部11aの位置が符合し、位置決め用凸部21aが突出して位置決め用凹部11aに嵌合することにより、容器1の回転が止まる。
また、原点復帰機構4は、チャックした容器1が全周の熱転写印刷で360度よりやや多めに回転するため、熱転写印刷の実施後に該容器1を底部チャック21から取り外すと、底部チャック21が錘体44の付勢力で少し逆転して戻り、カム43が爪42と係合する原点位置で自動的に止まる。
そして、本実施例の原点復帰機構4を使用することにより、テーパ円筒状の容器1など、ギア径を設定できない容器の位置合せのための原点復帰を外部動力なしで可能とすることができる。
口部チャック23の先端部にはエア噴出孔(図示省略)が設けられており、保持した容器1の口部12から容器1の内部に圧縮エアを充填する。
これにより、プラスチックからなる容器1の内部を加圧し、熱加圧手段5による熱加圧で容器1が変形することを防止している。
受けローラ24は、本実施例では、テーパのない円柱状のものを使用しており、支持する容器1の中心軸が水平になるように、容器1の口部12側が左右にやや開く角度で設置されている。
また、レール31は、断面が鼓状に形成されており、チャック装置2の底部に固定されたチャネル状のガイド部26が摺動可能に嵌着している。
エアシリンダ32は、ロッド32aの伸縮により、チャック装置2をレール31に沿って移動させるが、円弧状に移動するチャック装置2と直線状に伸縮するロッド32aとの間で生じる動きの差を、上記自在継ぎ手33で吸収するようにしている。
横移動装置3のエアシリンダ32のロッド32aを収縮させ、チャック装置2を初期位置に移動させた状態で、容器1を受けローラ24の上に載置する。
そして、容器1の底部11を、印刷の原点位置に復帰している底部チャック21にあてがいながら逆転方向に回転させると、底部チャック21の位置決め用凸部21aが容器1の位置決め用凹部11aに自動的に突出して嵌合するため、容器1が印刷の原点位置で止まる。
そして、図4に示すように、上方に設置されている熱加圧手段5と熱転写フィルム6を下降させ、容器1の胴部に押し当てると同時に、横移動装置3を作動させる。
なお、熱加圧手段5は、その下面の接触部が耐熱性のシリコンゴムからなり、かつ容器1が転動できる広さの平板状に形成されている。
また、熱加圧手段5は、上面が軸方向でやや斜めに傾斜して支持されているテーパ円筒状の容器1に対し、これに対応するように接触部がやや斜めに設定されている。
熱転写フィルム6には、図3(b)に示すように、容器1の胴部を展開した扇形状の転写箔61がベースフィルム62上に設けられており、熱加圧手段5で押し当てられた状態で容器1が円弧状に転動することで、容器1の胴部全周に転写箔61が熱転写印刷される。
そして、チャック用エアシリンダ22が収縮して、チャック装置2から容器1を取り外すと、図5(b)に示すように、容器1と共に原点位置から1回転強回転していた原点復帰機構4のカム43が、錘体44の作用により、原点位置を少し越えた位置から逆転して戻り、原点位置の角度で爪42と係合して止まる。
なお、図6では、底部チャックや原点復帰機構を省略している。
また、熱転写フィルム6と熱加圧手段5の代わりに印刷版(図示省略)を用い、容器1に印刷版を押し当てながら円弧状に移動させることにより、同様に、テーパをなす容器1の大径部と小径部の周速を等しくして容器1を回転させることができ、これにより、印刷版を印刷部に均一に当接させて、印刷かすれや印刷とびなどの不良を防止することができる。
そして、本発明の印刷用治具は、上記実施例に記載した、上部が大径で下部が小径のテーパ円筒状に形成された容器のほか、上部が小径で下部が大径のテーパ円筒状に形成された容器の熱転写印刷にも適用することができる。
また、本発明の印刷用治具は、印刷部がテーパ円筒状に形成された容器のほか、例えば、蓋部材との位置合わせの必要な円筒状の容器の熱転写印刷にも適用することができる。
また、本発明の印刷用治具は、容器に印刷を施した後、チャック装置を原点位置に復帰させるための機構を簡易にし、印刷用治具の調整に手数を要しないという特性を有していることから、例えば、蓋部材との位置合わせの必要な円筒状の化粧品容器の熱転写印刷に広く好適に用いることができる。
11 底部
11a 位置決め用凹部
12 口部
2 チャック装置
21 底部チャック
21a 位置決め用凸部
22 チャック用エアシリンダ
22a ロッド
23 口部チャック
24 受けローラ
25 軸受
26 ガイド部
3 横移動装置
31 レール
32 エアシリンダ
32a ロッド
33 自在継ぎ手
4 原点復帰機構
41 軸部
42 爪
43 カム
44 錘体
5 熱加圧手段
6 熱転写フィルム
61 転写箔
62 ベースフィルム
71 遅延タイマー電磁弁
72 連動電磁弁
73 スピードコントローラ
Claims (4)
- 印刷部がテーパ円筒状に形成された容器を回転させながら印刷を施す印刷用治具であって、容器をその軸を中心に回転可能に保持するチャック装置と、該チャック装置を、保持した容器のテーパ角の中心点を略中心とする円弧状に移動させる横移動装置とを備えたことを特徴とする印刷用治具。
- 横移動装置が、チャック装置を案内する円弧状のレールと、該レールに沿ってチャック装置を往復移動させるシリンダとを備えたことを特徴とする請求項1記載の印刷用治具。
- シリンダのロッドとチャック装置との間に自在継ぎ手を介設したことを特徴とする請求項2記載の印刷用治具。
- 容器を回転させながら印刷を施す印刷用治具であって、容器をその軸を中心に回転可能に保持するチャック装置が、印刷の原点位置にチャックの角度を合わせて止めるための原点位置の角度で固定側に配設した爪と係合してチャックの逆転を止めるカムと、該原点位置の回転後方でカムを逆転方向に付勢する錘体とからなる原点復帰機構を備えたことを特徴とする印刷用治具。
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