JP2010017220A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】造影剤を用いた撮像において、撮像タイミングの予測にかかる操作者の負担を軽減する。
【解決手段】MRI装置において、関心領域設定部86aが、被検体に対して、撮影対象の領域となる関心領域を設定し、監視領域設定部86bが、被検体に対して、関心領域に造影剤が流入する方向で当該関心領域の上流となる位置に複数の監視領域を設定する。そして、画像表示制御部86dが、関心領域に高周波磁場が照射される前に、設定された複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号から再構成される各画像をそれぞれ経時的に表示する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、静磁場中に置かれた被検体に高周波磁場を照射し、当該高周波磁場によって当該被検体から発せられる核磁気共鳴信号を収集して画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置に関し、特に、造影剤を用いた撮像において、操作者が適切な撮像タイミングを予測するための技術に関する。
従来、医療分野では、磁気共鳴イメージング装置を用いて被検体の血管を撮像することが行われている。一般的に、血管を撮像する場合には、血管部分を明瞭に撮像するために造影剤が用いられるが、造影剤は、被検体に注入されると血流とともに血管内を瞬時に移動する。そのため、撮影技師などの操作者は、撮像対象の領域である関心領域に造影剤が流入したタイミングを予測して、装置に対して撮像を指示する必要がある。
このような造影剤を用いた撮像において、関心領域に造影剤が流入したタイミングを予測するための技術として、「ビジュアルプレップ」と呼ばれる方法がある(たとえば、特許文献1参照)。図8は、従来のビジュアルプレップによる撮影を説明するための図である。同図に示すように、ビジュアルプレップでは、磁気共鳴イメージング装置は、被検体に対して、関心領域より上流側に監視領域を設定し、設定した監視領域の画像をリアルタイムに表示する。
かかるビジュアルプレップによれば、操作者は、リアルタイムに表示される画像を観察して監視領域に造影剤が流入したか否かを確認することによって、監視領域の下流側にある関心領域に造影剤が流入するタイミング、すなわち、撮像タイミングを予測することができる。
特開2004−57237号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、一箇所に設定された監視領域の画像のみを用いて、造影剤が流入したか否かを確認しなければならなかったため、撮像タイミングを予測するのが困難であった。すなわち、操作者は、一瞬の撮像タイミングを逃さないように、表示された画像を緊張状態で観察し続けなければなかった。このように、従来の技術では、造影剤を用いた撮像において、撮像タイミングの予測にかかる操作者の負担が大きかった。
この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、造影剤を用いた撮像において、撮像タイミングの予測にかかる操作者の負担を軽減することが可能な磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、静磁場中に置かれた被検体に高周波磁場を照射し、当該被検体から発せられる核磁気共鳴信号を収集して画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置であって、前記被検体に対して、撮影対象の領域となる関心領域を設定する関心領域設定手段と、前記被検体に対して、前記関心領域設定手段により設定された関心領域に造影剤が流入する方向で当該関心領域の上流となる位置に複数の監視領域を設定する監視領域設定手段と、前記関心領域設定手段により設定された関心領域に前記高周波磁場が照射される前に、前記監視領域設定手段により設定された複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号から再構成される各画像をそれぞれ経時的に表示する画像表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の本発明は、上記の発明において、前記監視領域設定手段により設定された監視領域ごとに撮像条件を設定する撮像条件設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項3記載の本発明は、上記の発明において、前記画像表示制御手段は、前記監視領域の画像を経時的に表示する際に、各画像を画像ごとに順番に更新することを特徴とする。
また、請求項4記載の本発明は、上記の発明において、前記複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号から再構成される複数の画像ごとに、所定の時点で再構成された基準画像との差分画像を生成する差分画像生成手段をさらに備え、前記画像表示制御手段は、前記差分画像生成手段により生成された差分画像を経時的に表示することを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明は、上記の発明において、前記画像表示制御手段は、前記複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号に基づいて再構成される画像ごとに、被検体における監視領域の位置を示す情報をさらに表示することを特徴とする。
上記の特徴に加え、本発明は、さらに以下に示す特徴も有する。
本発明は、上記の発明において、前記関心領域設定手段は、前記被検体の画像に対する領域の指定を受け付け、受け付けた領域を前記関心領域として設定し、前記監視領域設定手段は、前記関心領域の設定に用いられた画像に対する複数の領域の指定を受け付け、受け付けた領域をそれぞれ前記監視領域として設定することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記関心領域設定手段は、前記被検体の画像に対する領域の指定を受け付け、受け付けた領域を前記関心領域として設定し、前記監視領域設定手段は、前記関心領域の設定に用いられた画像とは異なる前記被検体の画像に対する複数の領域の指定を受け付け、受け付けた領域をそれぞれ前記監視領域として設定することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記画像表示制御手段による画像の更新間隔を指定する操作を受け付ける更新間隔受付手段をさらに備え、前記画像表示制御手段は、前記更新間隔受付手段によって受け付けられた更新間隔で、前記監視領域の画像を更新することを特徴とする。
また、本発明は、上記の発明において、前記複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号から再構成される複数の画像ごとに、差分画像生成用の基準画像を指定する操作を受け付ける基準画像受付手段と、差分画像を表示するか否かを指定する操作を受け付ける差分画像表示受付手段と、をさらに備え、前記差分画像生成手段は、前記差分画像表示指定手段によって差分画像を表示する指定が受け付けられた場合に、前記基準画像指定手段によって受け付けられた基準画像を用いて前記差分画像を生成することを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、造影剤を用いた撮像において、撮像タイミングの予測にかかる操作者の負担を軽減することできるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る磁気共鳴イメージング装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、磁気共鳴イメージング装置を「MRI装置」と呼び、被検体から発せられる核磁気共鳴信号を「NMR信号」と呼ぶ。
最初に、図1を用いて、本実施例に係るMRI装置の構成について説明する。図1は、本実施例に係るMRI装置の全体構成を示す図である。同図に示すように、このMRI装置100は、架台部10、傾斜磁場電源20、送信部30、受信部40、シーケンス制御部50、寝台部60、寝台制御部70および計算機システム80を備える。
架台部10は、静磁場中に置かれた被検体に高周波磁場を照射し、当該被検体から発せられるNMR信号を検出する。この架台部10は、特に、静磁場磁石11と、傾斜磁場コイル12と、送信用RF(Radio Frequency)コイル13と、受信用RFコイル14とを有する。
静磁場磁石11は、中空の円筒形状に形成されており、内部の空間に一様な静磁場を発生させる。この静磁場磁石11としては、たとえば、永久磁石や超伝導磁石などが用いられる。
傾斜磁場コイル12は、中空の円筒形状に形成されており、静磁場磁石11の内側に配置される。この傾斜磁場コイル12は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されている。これら3つのコイルは、傾斜磁場電源20から個別に電流供給を受けて、X,Y,Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。
かかる傾斜磁場コイル12によって発生するX,Y,Z各軸の傾斜磁場は、たとえば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応する。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じてNMR信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じてNMR信号の周波数を変化させるために利用される。
送信用RFコイル13は、傾斜磁場コイル12の内側に配置され、送信部30から高周波パルスの供給を受けて高周波磁場を発生させる。受信用RFコイル14は、傾斜磁場コイル12の内側に配置され、送信用RFコイル13によって発生した高周波磁場の影響で被検体Pから発せられるNMR信号を受信する。
傾斜磁場電源20は、傾斜磁場コイル12に電流を供給する。送信部30は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスを送信用RFコイル13に送信する。受信部40は、受信用RFコイル14から出力されるNMR信号をデジタル化することによって生データを生成する。
シーケンス制御部50は、計算機システム80から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源20、送信部30および受信部40を駆動することによって、被検体Pのスキャンを行う。そして、シーケンス制御部50は、被検体Pのスキャンを行った結果、受信部40から生データが送信されると、その生データを計算機システム80へ転送する。
なお、ここでいう「シーケンス情報」とは、傾斜磁場電源20が傾斜磁場コイル12に供給する電源の強さや電源を供給するタイミングや、送信部30が送信用RFコイル13に送信する高周波パルスの強さや高周波パルスを送信するタイミング、受信部40がNMR信号を検出するタイミングなど、スキャンを行うための手順を定義した情報である。
寝台部60は、被検体Pが載置される天板61を備え、寝台制御部70による制御のもと、天板61を、被検体Pが載置された状態で傾斜磁場コイル12の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台部60は、長手方向が静磁場磁石11の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部70は、寝台部60を駆動して、天板61を長手方向および上下方向へ移動する。
計算機システム80は、MRI装置100の全体制御や、データ収集、画像再構成などを行う。この計算機システム80は、特に、インタフェース部81、データ処理部82、記憶部83、入力部84、表示部85および制御部86を有する。
インタフェース部81は、シーケンス制御部50との間でやり取りされる各種信号の入出力を制御する。たとえば、このインタフェース部81は、シーケンス制御部50に対してシーケンス情報を送信し、シーケンス制御部50から生データを受信する。
ここで、インタフェース部81によって受信された生データは、傾斜磁場コイル12によって発生したスライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場GrによってSE(Slice Encode)方向、PE(Phase Encode)方向およびRO(Read Out)方向のおける空間周波数の情報が対応付けられたk空間データとして、記憶部83に格納される。
データ処理部82は、記憶部83によってk空間データとして記憶された生データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成を施すことによって、被検体P内における所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを生成する。
記憶部83は、インタフェース部81によって受信された生データや、データ処理部82によって生成された画像データなどを被検体Pごとに記憶する。
入力部84は、操作者から各種指示や情報入力を受け付ける。この入力部84としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切り替えスイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスが適宜に用いられる。
表示部85は、制御部86による制御のもと、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する。この表示部85としては、液晶表示器などの表示デバイスが適宜に用いられる。
制御部86は、CPU(Central Processing Unit)やメモリなどを有し、MRI装置100の全体制御を行う。たとえば、制御部86は、入力部84を介して操作者から入力される撮像条件に基づいてシーケンス情報を生成し、生成したシーケンス情報をシーケンス制御部50に送信することによって被検体Pのスキャンを実行する。また、制御部86は、データ処理部82によって行われる画像の再構成を制御する。また、制御部86は、入力部84を介して操作者から入力される指示に応じて、インタフェース部81を介して、寝台制御部70を制御する。
以上、本実施例に係るMRI装置100の全体構成について説明した。このような構成のもと、本実施例では、前述した制御部86が、被検体に対して、撮影対象の領域となる関心領域を設定し、さらに、関心領域に造影剤が流入する方向で当該関心領域の上流となる位置に複数の監視領域を設定する。そして、制御部86は、関心領域の撮像が行われる前に、複数の監視領域から収集されたNMR信号から再構成される各画像をそれぞれ経時的に表示部85に表示する。かかる構成により、本実施例では、造影剤を用いた撮像において、撮像タイミングの予測にかかる操作者の負担を軽減することを可能にしている。
以下では、図2〜6を用いて、上述した制御部86に関する説明を中心に、本実施例にかかるMRI装置100における撮像タイミング予測について説明する。なお、以下では、関心領域を撮像することを「本撮像」と呼び、監視領域を撮像することを「プレップ撮像」と呼ぶ。
まず、記憶部83および制御部86の構成について説明する。図2は、記憶部83および制御部86の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、記憶部83は、特に、画像データ記憶部83aと、撮像条件記憶部83bとを有する。画像データ記憶部83aは、データ処理部82によって生成された画像データを被検体Pごとに記憶する。撮像条件記憶部83bは、入力部84を介して操作者から入力された撮像条件を記憶する。
制御部86は、特に、関心領域設定部86aと、監視領域設定部86bと、撮像実行制御部86cと、画像表示制御部86dとを有する。
関心領域設定部86aは、撮影対象の領域となる関心領域、および、関心領域を撮像する際の撮像条件を設定する。具体的には、この関心領域設定部86aは、入力部84を介して、表示部85に表示された被検体の画像に対する領域の指定を受け付け、受け付けた領域を関心領域として設定する。ここで、関心領域を設定するために用いられる被検体の画像を、以下では「位置決め画像」と呼ぶ。
また、関心領域設定部86aは、入力部84を介して関心領域の画像を撮像する際の撮像条件の入力を受け付け、受け付けた撮像条件を関心領域に対応付けて撮像条件記憶部83bに記憶させる。
なお、ここでいう「撮像条件」とは、たとえば、パルスシーケンスの種類や、繰り返し時間(TR:Repetition Time)、エコー時間(TE:Echo Time)、反転回復時間(TI:Inversion Time)、励起用高周波磁場パルスのフリップ角(FA:Flip Angle)など、撮像の種類に応じて決められる各種パラメータに関する情報であり、前述したシーケンス情報を生成するための基になる情報である。
監視領域設定部86bは、関心領域に造影剤が流入するタイミングを予測するための監視領域、および、監視領域を撮像する際の撮像条件を設定する。具体的には、この監視領域設定部86bは、入力部84を介して、表示部85に表示された位置決め画像に対する複数の領域の指定を受け付け、受け付けた複数の領域を監視領域として設定する。なお、このとき、監視領域設定部86bは、関心領域設定部86aにより設定された関心領域に造影剤が流入する方向で、当該関心領域の上流となる位置に複数の監視領域を設定する。
図3は、監視領域設定部86bによる監視領域の設定の一例を示す図である。同図に示すように、たとえば、監視領域設定部86bは、被検体Pの位置決め画像Iに対して、造影剤が流入する方向で関心領域Rの上流となる位置に3つの監視領域M1、M2およびM3をそれぞれ設定する。なお、本実施例では、3つの監視領域を設定する場合について説明するが、監視領域の数は3つに限られるわけではなく、監視領域設定部86bは、操作者からの指示に応じて任意の数の監視領域を設定することが可能である。
また、監視領域設定部86bは、入力部84を介して監視領域ごとに撮像条件の入力を受け付け、受け付けた撮像条件をそれぞれの監視領域に対応付けて撮像条件記憶部83bに記憶させる。ここで、監視領域設定部86bは、通常の撮影時よりも短いTRで高周波磁場が照射されるように撮像条件を設定する。これにより、通常よりも短い間隔でNMR信号が連続して収集され、その結果、データ処理部82によって監視領域の画像がリアルタイムに再構成されるようになる。
なお、監視領域を設定するために用いられる位置決め画像は、関心領域の設定に用いられた位置決め画像と同じであってもよいし、別の画像であってもよい。また、複数の監視領域ごとにそれぞれ異なる位置決め画像が用いられてもよい。
撮像実行制御部86cは、操作者からの指示に応じて撮像を実行する。具体的には、この撮像実行制御部86cは、入力部84を介して操作者から本撮像の開始指示を受け付けた場合には、関心領域に対応する撮像条件を撮像条件記憶部83bから取得し、取得した撮像条件に基づいてシーケンス情報を生成する。
また、撮像実行制御部86cは、入力部84を介して操作者からプレップ撮像の開始指示を受け付けた場合には、監視領域ごとに、対応する撮像条件を撮像条件記憶部83bから取得し、取得した撮像条件に基づいてシーケンス情報を生成する。そして、撮像実行制御部86cは、生成したシーケンス情報をインタフェース部81に送信する。
ここで送信されたシーケンス情報は、インタフェース制御部81によってシーケンス制御部50に転送される。シーケンス制御部50は、シーケンス情報が転送されると、転送されたシーケンス情報に基づいて傾斜磁場電源20、送信部30および受信部40を駆動する。これにより、被検体Pのスキャンが実行され、その結果、関心領域あるいは監視領域の画像がデータ処理部82によって再構成される。
画像表示制御部86dは、表示部85への画像の表示を制御する。具体的には、画像表示制御部86dは、入力部84を介して画像の表示要求を受け付けた場合には、要求された画像を画像データ記憶部83aから読み出し、読み出した画像を表示部85に表示する。たとえば、画像表示制御部86dは、関心領域や監視領域の設定に用いられる位置決め画像を表示部85に表示する。
また、画像表示制御部86dは、操作者によって本撮像あるいはプレップ撮像の開始指示が行われ、その結果、データ処理部82によって画像が再構成されると、再構成された画像を画像データ記憶部83aから読み出して表示部85に表示する。
図4は、画像表示制御部86dによる画像表示の一例を示す図である。同図は、プレップ撮像が行われた結果、表示部85に表示される画像を示している。ここで、画像m1、m2およびm3は、それぞれ、図3に示した監視領域M1、M2およびM3の画像を示している。同図に示すように、たとえば、画像表示制御部86dは、各監視領域の画像を横に並べて表示部85に表示する。
ここで、前述したように、監視領域の撮像条件は、監視領域設定部86bによって、監視領域の画像がリアルタイムに再構成されるように設定されている。そのため、各監視領域の画像は、画像表示制御部86dによってそれぞれ経時的に表示される。
なお、画像表示制御部86dは、それぞれの監視領域の画像を経時的に更新する際に、各画像を同時に更新してもよいし、画像ごとに順番に更新してもよい。また、画像表示制御部86dは、画像の更新間隔を操作者から受け付け、受け付けた更新間隔で監視領域の画像を更新するようにしてもよい。
次に、本実施例に係るMRI装置100における撮像タイミング予測の処理手順について説明する。図5は、本実施例に係るMRI装置100における撮像タイミング予測の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、まず、MRI装置100では、操作者からの指示に応じて、画像表示制御部86dが、被検体の撮像部位を含む画像を画像データ記憶部83aから読み出し、読み出した画像を表示部85に表示する(ステップS101)。たとえば、画像表示制御部86dは、被検体の撮像部位を含む画像を表示部85にサムネイル表示する。
続いて、画像表示制御部86dは、表示した画像の中から位置決め画像を選択する操作を入力部84を介して受け付けると(ステップS102,Yes)、選択された位置決め画像を画像データ記憶部83aから読み出し、読み出した位置決め画像を表示部85に表示する(ステップS103)。
そして、関心領域設定部86aが、入力部84を介して、表示部85に表示された位置決め画像に対する関心領域の指定を受け付けると(ステップS104,Yes)、受け付けた関心領域を設定する(ステップS105)。さらに、関心領域設定部86aは、入力部84を介して、設定した関心領域の撮影条件を受け付け、受け付けた撮像条件を設定する(ステップS106)。
また、監視領域設定部86bが、入力部84を介して、表示部85に表示された位置決め画像に対する監視領域の指定を受け付けると(ステップS107,Yes)、受け付けた監視領域を設定する(ステップS108)。さらに、監視領域設定部86bは、入力部84を介して、設定した監視領域の撮影条件を受け付け、受け付けた撮影条件を設定する(ステップS109)。
ここで、監視領域設定部86bは、入力部84を介して、位置決め画像に対する監視領域の指定をさらに受け付けると(ステップS110,Yes)、受け付けた監視領域をさらに設定し(ステップS108)、設定した監視領域の撮影条件をさらに設定する(ステップS109)。監視領域設定部86bは、入力部84を介して監視領域の指定が終わるまで(ステップS110,No)、上記の処理を繰り返す。これにより、被検体に対して、複数の監視領域が設定される。
こうして、関心領域および監視領域がそれぞれ設定された後に、被検体に造影剤が注入され、さらに、操作者からMRI装置100に対してプレップ撮像の開始が指示される。
MRI装置100では、撮像実行制御部86cが、プレップ撮像の開始指示を受け付けると(ステップS111,Yes)、監視領域の撮像条件を撮像条件記憶部83bから取得してシーケンス情報を生成し、そのシーケンス情報をインタフェース部81に送信することによって監視領域の撮像を開始する(ステップS112)。
そして、監視領域の撮像が開始されると、画像表示制御部86dが、監視領域の画像を表示部85に経時的に表示する(ステップS113)。図6は、画像表示制御部86dによる経時的な画像表示の一例を示す図である。同図に示す(a)〜(d)は、それぞれ、図4に示した画像m1、m2およびm3の経時的な表示の変化を示している。
同図に示すように、画像m1、m2およびm3には、関心領域から最も遠い監視領域の画像m1から順番に造影剤Cが映し出される。そのため、操作者は、画像m1、m2およびm3を同時に観察することによって、血管内で造影剤が流れる様子を段階的に把握することができ、余裕をもって撮像タイミングを予測することができる。
こうして、撮像タイミングを予測した後に、操作者からMRI装置100に対して本撮像の開始が指示される。
MRI装置100では、撮像実行制御部86cが、入力部84を介して本撮像の開始指示を受け付けると(ステップS114,Yes)、関心領域の撮像条件を撮像条件記憶部83bから取得してシーケンス情報を生成し、そのシーケンス情報をインタフェース部81に送信することによって、プレップ撮像を終了させるとともに(ステップS115)、本撮像を実行する(ステップS116)。
上述してきたように、本実施例では、関心領域設定部86aが、被検体に対して、撮影対象の領域となる関心領域を設定し、監視領域設定部86bが、被検体に対して、関心領域に造影剤が流入する方向で当該関心領域の上流となる位置に複数の監視領域を設定する。そして、画像表示制御部86dが、関心領域に高周波磁場が照射される前に、設定された複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号から再構成される各画像をそれぞれ経時的に表示する。これにより、血管内で造影剤の流れる様子を段階的に把握することができるので、造影剤を用いた撮像において、撮像タイミングの予測にかかる操作者の負担を軽減することが可能である。
また、本実施例では、監視領域設定部86bが、監視領域ごとに撮像条件を設定する。これにより、監視領域を設定した位置あるいは監視領域を設定した部位に応じて撮像条件を変えることができるので、より明瞭な監視領域の画像を得ることが可能になり、さらに容易に撮像タイミングを予測することができるようになる。
また、本実施例では、画像表示制御部86dが、監視領域の画像を経時的に表示する際に、各画像を画像ごとに順番に更新してもよい。これにより、たとえば、撮影条件の制約などによって各監視領域から同時にNMR信号を収集することができないような場合に、監視領域ごとに画像が再構成された時点で画像を表示することができるので、効率よく監視領域の画像を表示することが可能になる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明が上述した実施例以外に限られるわけではなく、他のさまざまな実施形態で実施することが可能である。
たとえば、上記実施例では、画像表示制御部86dが、監視領域の画像として、データ処理部82によって再構成された画像をそのまま表示する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるわけではなく、たとえば、画像表示制御部86dが、再構成された画像に対して後処理が施された画像、すなわち、差分画像や最大値投影(MIP:Maximum Intensity Projection)画像などを表示してもよい。
差分画像を表示する場合には、たとえば、制御部86が、入力部84を介して、任意の時点で表示されている監視領域の画像を基準画像とする操作を操作者から受け付ける。また、データ処理部82が、複数の監視領域から収集されたNMR信号から再構成される複数の画像ごとに、基準画像との差分画像を生成する。そして、画像表示制御部86dが、データ処理部82によって生成された差分画像を経時的に表示する。これにより、監視領域の画像には、より明瞭に造影剤が映し出されるようになるので、さらに容易に撮像タイミングを予測することができるようになる。
また、MIP画像を表示する場合には、たとえば、監視領域設定部86bが、複数のスライス領域からなるスラブ領域を操作者から受け付け、そのスラブ領域を監視領域として設定する。また、データ処理部82が、各スライス領域の画像を再構成したのちに、再構成した画像からMIP画像を生成する。そして、画像表示制御部86dが、データ処理部82によって生成されたMIP画像を経時的に表示する。これにより、血管内で造影剤が流れる様子を3次元的に把握することができるようになり、さらに容易に撮像タイミングを予測することができるようになる。
また、上記実施例では、画像表示制御部86dが、監視領域の画像のみを表示部85に表示する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られるわけではなく、たとえば、画像表示制御部86dが、被検体における監視領域の位置を示す情報をさらに表示してもよい。
図7は、被検体における監視領域の位置を表示する場合の一例を示す図である。同図に示すように、この場合には、画像表示制御部86dが、複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号に基づいて再構成される画像m1、m2およびm3を表示したうえで、さらに、各画像に対応する監視領域M1、M2およびM3の位置を示す位置決め画像I1、I2およびI3をそれぞれ表示する。これにより、各画像と監視領域との対応関係を容易に確認することができるようになり、操作者の負担をさらに軽減することが可能になる。
また、上記実施例では、本撮像が実行されるまでの間、各監視領域の画像を表示部85に経時的に表示する場合について説明したが、それら監視領域の画像を本撮像により得られた関心領域の画像と対応付けたうえで記憶部83に記憶させておくようにしてもよい。これにより、たとえば、造影剤が関心領域に流入するタイミングを操作者が正しく予測することができず、その結果、所望の画像が得られなかったような場合に、本撮像の後で各監視領域の画像を解析することによって、正しい予測ができなかった原因が被検体の血管自体にあるのか、それとも、操作者の操作ミスにあるのかなどを確認することができるようになる。
以上のように、本発明に係る磁気共鳴イメージ具装置は、被検体の血管を撮像する場合に有用であり、特に、被検体に造影剤を注入して撮像が行われる場合に適している。
本実施例に係るMRI装置の全体構成を示す図である。 記憶部および制御部の構成を示す機能ブロック図である。 監視領域設定部による監視領域の設定の一例を示す図である。 画像表示制御部による画像表示の一例を示す図である。 本実施例に係るMRI装置における撮像タイミング予測の処理手順を示すフローチャートである。 画像表示制御部による経時的な画像表示の一例を示す図である。 被検体における監視領域の位置を表示する場合の一例を示す図である。 従来のビジュアルプレップによる撮影を説明するための図である。
符号の説明
10 架台部
11 静磁場磁石
12 傾斜磁場コイル
13 送信用RFコイル
14 受信用RFコイル
20 傾斜磁場電源
30 送信部
40 受信部
50 シーケンス制御部
60 寝台部
61 天板
70 寝台制御部
80 計算機システム
81 インタフェース部
82 データ処理部
83 記憶部
83a 画像データ記憶部
83b 撮像条件記憶部
84 入力部
85 表示部
86 制御部
86a 関心領域設定部
86b 監視領域設定部
86c 撮像実行制御部
86d 画像表示制御部
100 MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)

Claims (5)

  1. 静磁場中に置かれた被検体に高周波磁場を照射し、当該被検体から発せられる核磁気共鳴信号を収集して画像を再構成する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記被検体に対して、撮影対象の領域となる関心領域を設定する関心領域設定手段と、
    前記被検体に対して、前記関心領域設定手段により設定された関心領域に造影剤が流入する方向で当該関心領域の上流となる位置に複数の監視領域を設定する監視領域設定手段と、
    前記関心領域設定手段により設定された関心領域に前記高周波磁場が照射される前に、前記監視領域設定手段により設定された複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号から再構成される各画像をそれぞれ経時的に表示する画像表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記監視領域設定手段により設定された監視領域ごとに撮像条件を設定する撮像条件設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記画像表示制御手段は、前記監視領域の画像を経時的に表示する際に、各画像を画像ごとに順番に更新することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号から再構成される複数の画像ごとに、所定の時点で再構成された基準画像との差分画像を生成する差分画像生成手段をさらに備え、
    前記画像表示制御手段は、前記差分画像生成手段により生成された差分画像を経時的に表示することを特徴とする請求項1、2または3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記画像表示制御手段は、前記複数の監視領域から収集された核磁気共鳴信号に基づいて再構成される画像ごとに、被検体における監視領域の位置を示す情報をさらに表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
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