JP2010016604A - 情報配信システム及び情報配信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のユーザに情報を迅速かつ確実に配信することができる情報配信システム及び情報配信方法を提供すること。
【解決手段】この情報配信システム1は、グループが割り当てられた1又は2以上の端末100とネットワークとの間で、セッション制御を行うSIPメッセージの送受信を制御するSIPプロキシサーバ40と、上記SIPプロキシサーバ40を介して上記端末100に対し、当該端末100に配信する情報を上記SIPメッセージとして送信するSIPアプリケーションサーバ10と、を備え、上記SIPアプリケーションサーバ10は、上記SIPメッセージを上記グループ宛に送信することにより、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末100にマルチキャスト配信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報配信システム及び情報配信方法に関する。
近年、一般向けに運用が開始された緊急地震速報配信サービスでは、電波を利用したTV・ラジオ・携帯電話などの媒体に向けての提供、又は、IPインフラストラクチャ(インターネット・専用線)を介した様々なシステムとの連携が図られている。また、このようなサービスは、公共・交通インフラストラクチャや特許文献1に開示されているような情報家電などへの利用・活用も期待されている。そこで、これらの異なるシステム間の差分を吸収できるような配信の方式が確率されれば、緊急地震速報をシームレスに配信することができ、また、地震速報以外の用途にも柔軟に応用できる可能性がある。
こうした背景から、まずは、例えば携帯電話などの携帯機器・情報家電・パーソナルコンピュータ等の端末と、ネットワークとの接続が容易に行われるような仕組みが要求される。その一例としては、特許文献2の中で挙げられているような共通のプラットホーム上におけるサービス提供方法が提案されている。
特開2006−165965号公報 特開2005−326149号公報
この緊急地震速報などのように、一度の複数のユーザに情報を一刻も早く提供する必要があるサービスの場合、確実かつ迅速に情報を各ユーザの端末に提供することが必要である。しかしながら、上記特許文献2の共通プラットフォームを利用する場合、様々な機器やシステムを1つの回線に接続すると、既存のインターネット回線では1秒を争う情報伝達に遅延が生じる可能性がある。また、専用の回線を構築するには、莫大なコストが必要となり、現実的ではない。また、地震時に情報を一斉配信するため、ネットワークの故障・輻輳などにより、必要な情報を受信者まで確実に届けられなくなる場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数のユーザに情報を迅速かつ確実に配信することが可能な、新規かつ改良された情報配信システム及び情報配信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、グループが割り当てられた1又は2以上の端末とネットワークとの間で、セッション制御を行うSIPメッセージの送受信を制御するSIPプロキシサーバと、上記SIPプロキシサーバを介して上記端末に対し、当該端末に配信する情報を上記SIPメッセージとして送信するSIPアプリケーションサーバと、を備え、上記SIPアプリケーションサーバは、上記SIPメッセージを上記グループ宛に送信することにより、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末にマルチキャスト配信することを特徴とする、情報配信システムが提供される。
この構成によれば、例えば、緊急地震速報などのように、迅速かつ確実に複数の端末に送信されるべき情報が、SIPアプリケーションサーバにより、SIPメッセージとして配信される。従って、確実に各端末に情報を送信することができる。またこの際、SIPメッセージは、SIPアプリケーションサーバにより、端末に割り当てられたグループ宛に送信される。従って、SIPメッセージは、SIPアプリケーションサーバから各端末毎に送信される必要が無く、ネットワークのトラフィックや負荷を低減させることができる。
また、上記SIPプロキシサーバは、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末に上記SIPメッセージを伝達すると共に、当該SIPメッセージに対して上記端末から送信される応答信号を上記SIPアプリケーションサーバに伝達せずに、セッションを終了してもよい。
また、上記SIPプロキシサーバは、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、当該SIPメッセージに対して上記端末から送信される応答信号を破棄して、セッションを終了してもよい。
また、上記SIPプロキシサーバは、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、プロトコルタイマを張らずに、上記SIPメッセージを上記端末に送信してもよい。
また、上記SIPプロキシサーバは、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、セッションを終了させるためのダミー信号を、上記SIPメッセージに対する呼処理を行う呼処理サーバに送信して、セッションを終了してもよい。
また、上記SIPアプリケーションサーバは、上記端末に割り当てられたグループのグループIDを、当該端末に登録時に通知してもよい。
また、上記ネットワークは、IPv6網であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、SIPアプリケーションサーバにより、グループが割り当てられた1又は2以上の端末とネットワークとの間で、セッション制御を行うSIPメッセージの送受信を制御するSIPプロキシサーバを介して、上記端末に対し、当該端末に配信する情報を上記SIPメッセージとして送信するメッセージ送信ステップを有し、上記メッセージ送信ステップでは、上記SIPメッセージを上記グループ宛に送信することにより、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末にマルチキャスト配信することを特徴とする、情報配信方法が提供される。
また、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、上記SIPプロキシサーバにより、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末に上記SIPメッセージを伝達し、かつ、当該SIPメッセージに対して上記端末から送信される応答信号を上記SIPアプリケーションサーバに伝達せずに、セッションを終了してもよい。
また、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、上記SIPプロキシサーバにより、当該SIPメッセージに対して上記端末から送信される応答信号を破棄して、セッションを終了する応答破棄ステップを更に有してもよい。
また、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、上記SIPプロキシサーバにより、プロトコルタイマを張らずに、上記SIPメッセージを上記端末に送信するプロトコルタイマ未設定ステップを更に有してもよい。
また、上記SIPメッセージがグループ宛である場合、上記SIPプロキシサーバにより、セッションを終了させるためのダミー信号を、上記SIPメッセージに対する呼処理を行う呼処理サーバに送信して、セッションを終了するダミー信号送信ステップを更に有してもよい。
また、上記SIPアプリケーションサーバにより、上記端末に割り当てられたグループのグループIDを、当該端末に登録時に通知するグループ通知ステップを更に有してもよい。
また、上記ネットワークは、IPv6網であってもよい。
以上説明したように本発明によれば、複数のユーザに情報を迅速かつ確実に配信することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明の各実施形態では、緊急地震速報などのように、一度の複数のユーザに一刻も早く提供することが望まれる情報を、迅速かつ確実に配信することができる情報配信システム及び情報配信方法について説明する。この際、送信される情報としては、上記の緊急地震速報だけでなく、例えば、天気予報・ニュース速報・スポーツ速報・株式情報・選挙速報などのように、プライベートというよりは複数のユーザが取得することを前提とし、かつ、素早くかつ正確に配信されることが望まれる情報であれば、いかなる情報であってもよい。しかしながら、ここでは説明の便宜上、配信される情報が緊急地震速報である場合を例に挙げて説明する。
また、上述の通り、このような情報の一斉配信を行う場合、既存のインターネット回線では1秒を争う情報伝達に遅延が生じる可能性があり、専用の回線では莫大なコストが必要となる。また、一斉配信によるネットワークの故障・輻輳などにより、必要な情報を受信者まで確実に届けられない可能性もある。また、このような情報は、緊急を要することが多く、その情報を取得したユーザの行動や決定を左右しうる情報である。つまり、例えば、自宅近郊で大地震があった旨の速報を取得したユーザは、自宅に帰宅したり連絡を取るなどの行動を行う可能性が高い。従って、例えば、悪意の他者などにより誤った情報が一斉配信されるなどのようにいわゆる「なりすまし」を防止する必要もあり、セキュリティも非常に重要である。そこで、このような問題を解決するためには、以下の点を実現することが重要である。
1)一斉配信方式であっても、ネットワークに高い負荷をかけないこと
2)高速な回線網であること
3)セキュリティが高く、かつ、管理されたネットワークであること
これに対して、セキュリティが高く、高速な回線網であり、かつ、様々な端末が接続可能であるネットワークとして、NGN(Next Generation Network、次世代ネットワーク)が近年注目されている。よって、このNGNにおいて緊急地震速報を配信する可能性は今後十分に考えられる。そこで、NGN内で、上記特許文献2で例示したような共通なプラットフォームが構築されることが、上記緊急地震速報を実現する上で望ましい。しかしながら、上述の通り、いかに高速なNGNであったとしても、プラットフォームが例えば数万〜数百万などのように非常に多数の速報を一斉に配信すれば、そのプラットフォームだけでなくNGN自体においても負荷が大きくなり、メッセージの遅延等が生じる恐れがある。もちろん、専用回線を使用することは、NGNであってもコストがかかる。
一方、このNGNに限らず、インターネットなどのネットワークを介して緊急地震速報を一斉配信するためにマルチキャスト配信を行う場合には、その緊急地震速報をマルチキャストで受信できるようにさせるために、各端末にHTTPスタックを別途実装するなど、機器独自の仕様となるケースが多いのが実情である。
他方、このNGNでは、IMS(IP(Intellectual Property) Multimedia Subsystem、IPマルチメディアサブシステム)が実装されており、そのコアとなるプロトコルには、SIP(Session Initiation Protocol、セッション開始プロトコル)が使用される。SIPは、2以上の端末(クライアント)間でセッションを確立するためのIETF標準の通信プロトコルであり、汎用のセッション制御プロトコルでもある。従って、このように標準化されているプロトコルとしてSIPを使用して、緊急地震速報をマルチキャスト配信できれば、SIPが実装されたネットワーク上であれば、様々な端末に情報を配信できることになる。
しかしながら、現在のところ、SIPを用いたマルチキャスト配信方法は、提案・検討はなされていない。SIPは、上述の通り、各端末間のセッションを確立して、個別に通信を行う方式である。よって、既存のSIPを使用して、緊急地震速報を多数の端末に送信するには、各端末に対して順番にセッションを確立して、順番にその情報を送信することになり、サーバやネットワークのリソースが枯渇し、配信時間が長くなるなどの問題が生じる。
このような点を調査研究により明らかにした本発明の発明者は、更にSIP等について鋭意研究を行った結果、SIPを用いてマルチキャスト配信が可能な本発明を完成させた。この本発明の情報配信システム等によれば、更にサーバへの負荷を低減することをも可能にしている。この本発明の一実施形態に係る情報配信システム及び方法について、以下で詳しく説明する。
但し、以下では、説明の便宜上、ネットワークは、IMSを実装したNGNであるものとし、そのIMS網では、通信プロトコルとしてIPv6(Internet Protocol Version 6)が使用されている場合について説明する。しかしながら、本発明は、NGNやIMS、IPv6に限定されるものではない。SIPが実装されたネットワークであれば、例えばIPv4などの如何なるネットワークに対しても本発明は実施可能であることを付言しておく。
<一実施形態に係る情報配信システムの構成>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る情報配信システム1の構成について説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る情報配信システム1の構成を説明する説明図である。
(概要)
図1に示すように、情報配信システム1は、複数のSIPサーバを備える。このSIPサーバとしては、図1に示すように、情報配信サーバ10、ホーム加入者サーバ20、呼処理サーバ30、端末間プロキシサーバ(以下単に「プロキシサーバ」とも言う。)40、他網接続プロキシサーバ50、登録サーバ60が挙げられる。なお、ここでは、これら全てのサーバが、別体で形成される場合について説明しているが、これらのサーバの全て又は一部の機能が集約されて1又は2以上のサーバで構成されてもよいことは言うまでもない。そして、これらのサーバが、1つのIPv6網(IMS網)を構成しており、この情報配信システム1には、そのシステムが提供するサービスに加入しているユーザの端末101〜109が接続される。
(端末100)
各ユーザの端末101〜109は、UA(User Agent、ユーザエイジェント)やSIP端末とも言われ、図1に示すようにプロキシサーバ40に接続される。この際、端末101〜109は、図2に示すように、例えばルータ・L3−SW(Switch)などのようなスイッチ70を1又は2以上介して、プロキシサーバ40、つまり情報配信システム1に接続される。そして、端末101のように、端末101〜109は、更に他の端末201に接続されてもよい。なお、以下で「端末100」という場合には、端末101〜109の1又は2以上を代表して示し、「端末200」という場合にも、端末201のように、端末101〜109に接続された端末の1又は2以上を代表して示すこととする。なお、本実施形態に係る各端末100には、固有のIPアドレスが付与され、更に、情報配信システム1によりグループIDも付与される。このグループIDについては、後述する。
本実施形態に係る情報配信システム1は、このような複数の端末100に迅速かつ確実に、緊急地震速報を配信することを可能にする。そのために、情報配信システム1が有する上記各構成について説明する。
(情報配信サーバ10)
緊急地震速報は、情報配信サーバ10により送信される。
情報配信サーバ10は、SIP AS(SIPアプリケーションサーバ、Application Server)の一例であって、緊急地震速報を提供するサービスに加入している端末に対して、その緊急地震速報を表すメッセージを送信するサービス処理を行う。情報配信サーバ10は、この緊急地震速報を自ら生成してもよいが、ネットワークを介して他の情報生成装置などから取得してもよい。
そして、情報配信サーバ10は、この緊急地震速報を表したメッセージをSIPメッセージ(つまり、SIP端末100間のセッションを制御するための制御メッセージ)として、かつ、上記のグループID宛てに送信する。特に、情報配信サーバ10は、緊急地震速報を含めるSIPメッセージとして、SIPのショートメッセージメソッドである「MESSAGE」を用いて送信することが望ましい。そのために、情報配信サーバ10は、上記複数の端末100を1又は2以上の「グループ」に分類する。例えば、図2には、端末101,102,201が、グループAに属し、端末103が、グループBに属し、端末104,105が、グループCに属するように、情報配信サーバ10がグループを割り当てた場合を示している。なお、このグループは、各端末100の属性やその端末100のユーザの属性に応じて、割り当てられる。属性としては、例えば、端末100が接続された地域やユーザが住む地域、ユーザの性別、端末100の機種(携帯電話・パーソナルコンピュータ・PDA(Personal Data Assistance)など)、ユーザの趣味や嗜好、ユーザが加入しているサービスなどが挙げられる。そして、各端末100には、情報配信サーバ10から、所属するグループを表したグループIDが通知される。このグループIDを取得した端末100は、図2に示すスイッチ70に、そのグループIDを通知し、スイッチ70は、自らに接続された端末100のグループIDとIPアドレス等の対応関係を表した「対応情報」を記録する。従って、例えば、IPアドレスやグループIDにより相手先の端末100が指定されたメッセージは、スイッチ70を介して指定された端末100に伝達される。
他のSIPサーバであるホーム加入者サーバ20,呼処理サーバ30,プロキシサーバ40,他網接続プロキシサーバ50,登録サーバ60等は、基本的には通常のSIPを構成するSIPサーバである。この各SIPサーバについて簡単に説明する。
(ホーム加入者サーバ20)
ホーム加入者サーバ20は、HSS(Home Subscriber Server)の一例であって、サービスに加入しているユーザIDの管理、各ユーザの加入しているサービスのプロファイル管理、認証用情報の管理、各サービス利用可否の管理、ユーザ移動管理等を行う情報が記録されるデータベースを有する。従って、緊急地震速報配信サービスに加入しているユーザの端末100等の情報(以下「ユーザ情報」ともいう。は、このホーム加入者サーバ20に記録される。
(CSCF)
呼処理サーバ30,プロキシサーバ40,他網接続プロキシサーバ50及び登録サーバ60は、SIPに基づき、ユーザの登録やセッションの設定の制御を行うCSCF(Call Session Control Function)の一例である。また、このCSCFは、ホーム加入者サーバ20のデータベースに記録されたユーザのプロファイル等の情報に基づいて、必要なサービス処理の起動を行う。各CSCFについては、以下の通りである。
(呼処理サーバ30)
呼処理サーバ30は、S−CSCF(Serving−CSCF)の一例であって、通常はSIP端末100同士の呼び処理を行い、これらの端末100間のセッション制御を行う。また、呼処理サーバ30は、ホーム加入者サーバ20からユーザ情報をダウンロードして、ユーザ情報やユーザの現在位置情報などを保持する。そして、呼処理サーバ30は、必要に応じて情報配信サーバ10や他のSIP ASなどサービス処理を起動させる。尚、例えば、上記情報配信サーバ10の情報配信サービス処理も、呼処理サーバ30によりユーザ端末100からの要求等に応じて起動されてもよいが、本実施形態で提供する情報は緊急地震速報であるため、このサービス処理は、常時起動されるか、又は、緊急地震速報を取得又は生成した時に起動されることが望ましい。
(プロキシサーバ40)
プロキシサーバ40は、P−CSCF(SIPプロキシサーバ、Proxy−CSCF)の一例であって、端末100が接続されたネットワークと、情報配信システム1との間の接続を行う。ここで、上述の通り、情報配信サーバ10は、緊急地震速報をSIPメッセージとして、グループID宛てに配信する。従って、プロキシサーバ40は、このグループIDに属する端末100に対してルーティングし、スイッチ70を介してSIPメッセージを伝達する。
また、このプロキシサーバ40は、端末100から取得する情報や信号については、その情報や信号の属性や種類等に応じて、上位のサーバ(例えば呼処理サーバ30)に送信するか否かを判断し、送信しない場合には、その情報や信号を破棄することができる。より具体的に説明する。通常のSIPによるセッション開始時にSIPメッセージを取得した端末100は、応答信号をSIPメッセージ送信者宛に返信し、プロキシサーバ40は、その応答信号をSIPメッセージ送信者に伝達する。しかしながら、本実施形態に係るプロキシサーバ40は、緊急地震速報を表したSIPメッセージに対する応答信号を、SIPメッセージ送信者(つまり、情報配信サーバ10)や上記のサーバに通知せずに破棄して、情報配信システム1は、セッションを終了する。
この際、プロキシサーバ40は、例えば以下の場合に、SIPメッセージが緊急地震速報を表す旨を検出する。ただし、ここで挙げる検出方法は、あくまで一例であり、様々な変更例が考えられることは言うまでもない。
1)SIPメッセージのRequest−Lineのアドレスを検索し、そのアドレスが「ff」から始まるマルチキャストアドレスのグループIDである場合
2)SIPメッセージのSubjectを検索し、そのSubjectに「緊急地震速報」などのようなキーワードが含まれる場合
3)SIPメッセージに含まれるデータ中を検索し、そのデータに「緊急地震速報」などのようなキーワードが含まれる場合
なお、本実施形態では、応答メッセージを破棄する場合について説明しているが、例えば、緊急地震速報を表したSIPメッセージに対しては、応答を要求しないような新たなメッセージメソッドを定義することも可能である。
また、プロキシサーバ40・呼処理サーバ30・情報配信サーバ10等は、通常のSIPメッセージでは、SIPメッセージを送信した後、プロトコルタイマを起動させて、所定時間内に応答メッセージがない場合、メッセージを再送する。従って、再送を例えばプロキシサーバ40が行う場合には、緊急地震速報に対してはこのような再送を行わないように、プロキシサーバ40は、緊急地震速報を表したSIPメッセージを検出すると、そのSIPメッセージの送信時にプロトコルタイマを起動させない。また、再送を例えば呼処理サーバ30や情報配信サーバ10が行う場合には、プロキシサーバ40は、緊急地震速報に対してこのような再送が行われないように、呼処理サーバ30や情報配信サーバ10にダミー信号を送信することも可能である。この際、プロキシサーバ40は、SIPメッセージが確実に端末100に到達するように、例えば3回などのように所定回数SIPメッセージを送信してもよい。
(他網接続プロキシサーバ50)
他網接続プロキシサーバ50は、情報配信システム1のIMS網と、そのIMS網とは異なり他のドメインを有する他IMS網2との間の接続を行う。つまり、呼処理サーバ30は、自らのIMS網内のグループID宛てのSIPメッセージの場合、上記プロキシサーバ40にSIPメッセージをルーティングするが、他IMS網内のグループID宛てのSIPメッセージの場合、この他網接続プロキシサーバ50にSIPメッセージをルーティングする。そして、他網接続プロキシサーバ50は、SIPメッセージを他IMS網2内のグループIDへとルーティングする。なお、他IMS網2は、情報配信システム1のIMS網と同じくIPv6網であることが望ましいが、この場合、この他網接続プロキシサーバ50は、例えば、トンネリングやNAT越えなどを行うことにより、IPv4網を経由して他IMS網2にルーティングすることが可能である。
(登録サーバ60)
登録サーバ60は、I−CSCF(Interrogating−CSCF)の一例であって、ユーザの登録処理を行う。つまり、登録サーバ60は、例えば、ユーザの端末100が情報配信システム1に接続された場合や時間間隔などに応じて、SLF(加入者ロケータ機能)にアクセスし、そのユーザのユーザ情報(加入情報)が記録されたホーム加入者サーバ20を特定する。そして、登録サーバ60は、ホーム加入者サーバ20から得たユーザ情報に従って、そのユーザを担当する呼処理サーバ30にユーザ登録処理を引き継ぐ。その後、呼処理サーバ30は、ユーザ情報を記録すると共に、情報配信サーバ10にユーザ情報を送信する。
以上、本実施形態に係る情報配信システム1の構成について説明した。
次に、本実施形態に係る情報配信システム1の動作について説明する。
<一実施形態に係る情報配信方法>
なお、この情報配信システム1では、上述の登録サーバ60等により、所定のタイミング(端末100の接続時等)において、登録処理を行う。そして、登録処理が行われた端末100に対して、緊急地震速報のSIPメッセージが配信される。そこで、以下では、まず図3を参照しつつ、登録処理について説明する。
(登録処理)
図3は、本実施形態に係る情報配信システム1による登録処理を説明する説明図である。
情報配信システム1における登録処理は、緊急地震速報サービスに加入しているユーザのユーザ情報を基に、ユーザの端末100と情報配信システム1とで相互に認証を行い、ユーザの端末100がサービスを利用できる状態にする。なお、ユーザによるサービス契約は予め行われているものとし、それに伴い、ユーザのユーザ情報は、端末100とホーム加入者サーバ20に記録されているものとする。そして、このユーザ情報には、契約時に設定される長期共有キー(Ki)が含まれる。
例えば、端末100が、緊急地震速報を行うアプリケーションが起動している情報配信システム1に接続されたり、所定の時間間隔が経過したりした場合、以下の登録処理が行われる。この登録処理は、基本的にはSIPの標準であるRFC3261(The Internet Society,2002)と同様の手順で行われる。
端末100は、まず、例えば自己のIMS網、ここでは情報配信システム1のIMS網のドメインを示すURIを含む「SIP REGISTERメッセージ」を、プロキシサーバ40に送信する。その後「SIP REGISTERメッセージ」は、プロキシサーバ40により、そのドメインの登録サーバ60に送られる。すると、登録サーバ60は、端末100のユーザ情報が記録されたホーム加入者サーバ20を特定して、そのホーム加入者サーバ20にアクセスする(Diameter UAR)。そして、登録サーバ60は、ホーム加入者サーバ20から端末100を担当する呼処理サーバ30の候補を取得する(Diameter UAA)。そして、ステップS101が処理され、登録サーバ60は、端末100を担当する呼処理サーバ30を選択する。この処理後、登録サーバ60は、上記「SIP REGISTERメッセージ」を、選択した呼処理サーバ30に送信する。
すると、呼処理サーバ30は、ホーム加入者サーバ20に端末100のユーザ情報と自己名などを通知して、ホーム加入者サーバ20に認証ベクトルの計算とその通知を依頼する(Diameter MAR)。ホーム加入者サーバ20は、認証ベクトル(例えば、RAND,AUTN,Ck,Ik)を計算し、呼処理サーバ30に通知する(Diameter MAA)。そして、ステップS103が処理され、呼処理サーバ30は、XRES(Expected Response)を記録する。
そして、呼処理サーバ30は、認証ベクトルを含む「401 Unauthorizedメッセージ」を、登録サーバ60、プロキシサーバ40と経由させて、端末100へと送信する。この際、プロキシサーバ40は、ステップS105を処理し、当該メッセージに含まれる認証ベクトルの一部(例えば、Ck,Ik)を保持して、端末100との間にIPsecを設定する。そして、プロキシサーバ40は、端末100には認証ベクトルの一部の残り(例えば、RAND,AUTN)を送信する。すると、端末100は、この認証ベクトルの一部(例えばAUTN)を用いてネットワークを認証する。更に、この端末100は、認証ベクトルの一部を用いてRES(Response、認証応答),Ck,Ik等を計算する。一方、Ck,Ikは、IPsec用のキーとなる。
そして、端末100は、RESを、認証要求に対する応答値として、2回目の「SIP REGISTERメッセージ」により呼処理サーバ30に送信する。このRESを取得した呼処理サーバ30は、ステップS107を処理し、予め保持したXRESとRESとを比較することにより、ユーザが情報配信システム1で提供されるサービスの加入者であるか否かを認証する。
ユーザ認証が成功すると、呼処理サーバ30は、ホーム加入者サーバ20にユーザが登録されたことを通知する(Diameter SAR)。すると、ホーム加入者サーバ20は、呼処理サーバ30にユーザ・プロファイル(ユーザに割り当てられている全てのIMPU,登録されたIMPU,IFC(Initial Filter Criteria)など)と、そのユーザが加入しているサービスの情報を含むユーザ情報を呼処理サーバ30に送信する。そして、呼処理サーバ30は、ステップS109を処理して、ユーザが加入しているサービスを評価する。
この評価の結果、ユーザが緊急地震速報サービスに加入している場合、呼処理サーバ30は、情報配信サーバ10に、ユーザ情報等を含む「SIP REGISTERメッセージ」を通知する。すると、情報配信サーバ10(呼処理サーバ30でもよい)は、「200 OKメッセージ」を端末に送信する。
更に、上記「SIP REGISTERメッセージ」を取得した情報配信サーバ10は、ユーザが加入しているサービスに緊急地震速報などのようなマルチキャスト配信に対応したサービスが含まれる場合、ステップS111を処理して、ユーザ情報等に応じて、そのユーザにグループを割り当てる。この際、グループの割当は、例えば、端末100が接続された地域やユーザが住む地域、ユーザの性別、端末100の機種(携帯電話・パーソナルコンピュータ・PDA(Personal Data Assistance)など)、ユーザの趣味や嗜好、ユーザが加入しているサービスなどのような、ユーザ又は端末100の属性に応じて行われる。また、このグループは、予め決定されてホーム加入者サーバ20にユーザ情報として記録されており、情報配信サーバ10が、このユーザ情報に決定されているグループを割り当てることも可能である。そして、情報配信サーバ10は、ステップS113(グループ通知ステップ)を処理して、サービス名と、割り当てたグループのグループIDとを、「SIP MESSAGE」に載せて、端末100に通知する。なお、ホーム加入者サーバ20に予めグループIDが記録されていない場合には、情報配信サーバ10は、ホーム加入者サーバ20にグループIDを保持させることが望ましい。
すると、端末100は、ステップS115を処理して、そのグループIDを、図2に示すスイッチ70に通知し、「200 OKメッセージ」を情報配信サーバ10に送信して、登録処理が完了する。また、この際、プロキシサーバ40等の他のサーバも、上記「SIP MESSAGE」や端末100からの通知により、その端末100のグループIDを記録することも可能である。また、この登録時に、端末100やプロキシサーバ40は、登録イベント通知サービスによりIMS登録情報を得ることも可能である。
このような登録処理では、Ck,Ikなどの認証ベクトルにより、それらをキーとするIPsecが設定される。従って、端末100とプロキシサーバ40との間の通信は、暗号化されて保護される。従って、このSIPによるメッセージ送受信は、IMSアクセス部分でのセキュリティを高めることができる。
以上、本実施形態に係る情報配信システム1による登録処理について説明した。
次に、本実施形態に係る情報配信システム1による情報配信処理について説明する。
(情報配信処理)
図4は、本実施形態に係る情報配信システム1による情報配信処理を説明する説明図である。この情報配信処理では、まず、情報配信サーバ10が、まずステップS201を処理して、上述の通り、緊急地震速報を表すメッセージ(MESSAGE)を、他の情報生成装置から取得するか、又は、自ら生成する。
そして、次に、情報配信サーバ10は、そのメッセージに関連するユーザのIPv6網におけるグループIDを、ホーム加入者サーバ20に問い合わせて(Diameter UDR)、ステップS203を処理してそのグループIDを取得する(Diameter UDA)。つまり、例えば、東京地方で地震が発生した場合には、地域毎に割り振られたグループのうち東京地方やその近郊を示すグループのIDを取得する。なお、ここでは、情報配信サーバ10自身は、グループIDやそのユーザのユーザ情報を保持していない場合について説明しているため、このようなグループIDの問い合わせを行う。しかしながら、情報配信サーバ10自身が、これらのよう情報を記録している場合には、ここで行われる処理は、必ずしも必要ではない。
そして、情報配信サーバ10は、ステップS205(メッセージ送信ステップ)を処理し、緊急地震速報を表すメッセージをSIPメッセージ(SIPのショートメッセージメソッドである「MESSAGE」)として送信する(SIP MESSAGE)。更にこの際、情報配信サーバ10は、このSIPメッセージを、各グループID宛てに送信する。つまり、情報配信サーバ10は、例えば、メッセージのRequest−Lineのアドレスを、「ff」から始まるマルチキャストアドレスグループIDとして、上記SIPメッセージを配信する。
送信されたSIPメッセージは、呼処理サーバ30により、自らのIMS網内のグループIDであれば、プロキシサーバ40にルーティングされ、他IMS網2内のグループIDであれば、他網接続プロキシサーバ50にルーティングされる(SIP MESSAGE)。この際、プロキシサーバ40は、ステップS207(プロトコルタイマ未設定ステップ)を処理し、マルチキャスト配信されるSIPメッセージであるか否かを検出し、そのようなSIPメッセージの場合には、プロトコルタイマを張らない。なお、この処理は、呼処理サーバ30・情報配信サーバ10等の他のサーバにおいても同様に行われてもよく、応答信号がないメッセージを再送する機能を有する全てのサーバにおいて、同様に行われることが望ましい。
そして、このプロキシサーバ40(又は他網接続プロキシサーバ50)に送られたSIPメッセージは、プロキシサーバ40から図2に示すスイッチ70にパケットとして送信される。このパケットは、スイッチ70により複製され、更に下位のスイッチ70へと一斉配信される。端末100に接続された最下部のスイッチ70は、図3のステップS115により、接続された端末100に割り当てられたグループIDを記録しているため、該当する端末100へとSIPメッセージを配信する。その結果、緊急地震速報を表したSIPメッセージを配信すべき相手先である適切なグループIDを有する端末100は、ステップS209を処理して、そのSIPメッセージを取得して、そのメッセージを表示するなどの出力処理を行って、ユーザに通知することができる。この際、端末100から更に、そのメッセージを自らに接続されたホーム内の他の端末200等に送信することも可能である。
SIPメッセージを取得した端末100は、ステップS211を処理して、そのSIPメッセージに対する応答信号(200 OKメッセージ)を出力する。一方、この緊急地震速報などのようにマルチキャストで送信される信号は、一般にコネクションレスであるUDP(User Datagram Protocol)が用いられるため、応答不要である。従って、この応答を受けたプロキシサーバ40は、ステップS213(応答破棄ステップ)を処理して、応答信号を破棄し、セッションを終了する。なお、このセッション終了にあたっては、上述のように、プロキシサーバ40等は、ステップS207においてプロトコルタイマを起動しないので、応答がない場合にメッセージの再送を繰り返すことが防がれる。また、この際プロキシサーバ40は、上述のように、例えば、セッションを確実に終了させるために、呼処理サーバ30や情報配信サーバ10に、セッションを終了させるダミー信号を送信することも可能である(ダミー信号送信ステップ)。
<一実施形態に係る情報処理システム等による効果の例>
以上、本発明の一実施形態に係る情報処理システムと情報配信方法について説明した。本実施形態によれば、緊急地震速報などのように、迅速かつ確実に複数のユーザに配信することが望まれるメッセージを、SIPメッセージとして、グループID宛てにマルチキャスト配信する。一方、例えばSIPのメッセージを従来の方法で送信する場合、そのメッセージは、ユーザの端末100の1つ1つに配信する必要がある。従って、数千万の端末100が登録されている場合には、その数千万の端末100毎に1つ以上のメッセージが必要となり、数千万単位のコールが必要となる。他方、上記のようなマルチキャスト配信を行う場合には、呼処理サーバ30は、プロキシサーバ40の個数だけのメッセージを送信するのみで済む。例えば、1の都道府県を10分割してプロキシサーバ40を配置したとしても、およそ70コール程度で済む。そして、プロキシサーバ40も、自らに接続されたスイッチ70の個数だけSIPメッセージを配信すればよい。従って、マルチキャスト配信する際の負荷を、呼処理サーバ30だけでなく、プロキシサーバ40やスイッチ70等にも分散させることができ、サーバやネットワークのトラフィックを大幅に抑制することが可能である。
また、本実施形態によれば、グループID宛てにマルチキャスト配信するため、例えば、グループIDを上述のように地域毎に割り当てる場合、地震が発生して震度5以上の地域のグループには、緊急地震速報を配信し、それ以外には配信しないなどのような、メッセージ配信先の特定が可能である。このような地域の特定は、例えば、天気予報や地域のニュースを通知するサービスにも非常に有効である。また、地域毎の情報配信以外にも、例えば、端末100の機種やソフトウェア等に応じてグループIDを割り当てることにより、メンテナンスなどのデータを一斉配信することも可能である。他にも、性別や年齢に応じてグループIDを割り当てることにより、ユーザの属性に応じて必要な情報を取捨選択して一斉配信することも可能である。
更に、本実施形態によれば、グループ宛にマルチキャスト配信する際に、SIPメッセージとして送信する。一方、SIPは、情報配信システム1中の各サーバをトラストホストとして扱うことを可能にするので、本実施形態によれば、情報配信サーバ10からのみ配信でき、かつ、特定のグループID宛てにメッセージの受信を許可することができる。よって、例えば、いわゆる「なりすまし」などのように、第三者が悪意で虚偽の情報を一斉配信することや、サービスに加入していないユーザがメッセージを不正に取得するとことなどを防止して、セキュリティを高めることができる。この際、SIPは、既に確立され標準化されたプロトコルである。よって、このようなメッセージ一斉配信に新たなプロトコルを定義して構築する必要がないので、容易かつ低コストで導入が可能である。そして、SIPメッセージに対して、端末100は、通常通り応答し、プロキシサーバ40がその応答を破棄してセッションを終了数することができる。従って、端末100自身に特殊な仕様の変更や機能の導入を行う必要が無く、サービスを受けるユーザの負担も低減することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、SIPが実装されたネットワークである場合について説明した。しかしながら、例えば、通信技術が進歩したり、規格が変更されることにより、SIP以外の、2以上の端末(クライアント)間でセッションを確立する通信プロトコルが使用され、かつ、そのプロトコルがSIPと同レベルか上位レベルのレイヤでセッションを管理する場合には、本発明は、そのプロトコルにも応用することが可能であろうことを付言しておく。
また、上記各実施形態で説明した一連の処理は、専用のハードウエアにより実行させてもよいが、ソフトウエアにより実行させてもよい。一連の処理をソフトウエアにより行う場合、汎用又は専用のコンピュータにプログラムを実行させることにより、上記の一連の処理を実現することができる。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)と、HDD(Hard Disk Drive)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等の記録装置と、LAN(Local Area Network)・インターネット(IPv6網)等のネットワークに接続された通信装置と、マウス・キーボード等の入力装置と、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、各種のCD(Compact Disc)・MO(Magneto Optical)ディスク・DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体等を読み書きするドライブと、モニタなどの表示装置・スピーカやヘッドホンなどの音声出力装置などの出力装置等と、を有してもよい。そして、このコンピュータは、記録装置・リムーバブル記憶媒体に記録されたプログラム、又はネットワークを介して取得したプログラムを実行することにより、上記一連の処理を実行してもよい。
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る情報配信システムの構成を説明する説明図である。 同実施形態に係る情報配信システムの構成を説明する説明図である。 同実施形態に係る情報配信システムによる登録処理を説明する説明図である。 同実施形態に係る情報配信システムによる情報配信処理を説明する説明図である。
符号の説明
1 情報配信システム
10 情報配信サーバ
20 ホーム加入者サーバ
30 呼処理サーバ
40 プロキシサーバ
50 他網接続プロキシサーバ
60 登録サーバ
70 スイッチ
100,101,102,103,104,105,107,108,109 端末
200,201 端末

Claims (14)

  1. グループが割り当てられた1又は2以上の端末とネットワークとの間で、セッション制御を行うSIPメッセージの送受信を制御するSIPプロキシサーバと、
    前記SIPプロキシサーバを介して前記端末に対し、当該端末に配信する情報を前記SIPメッセージとして送信するSIPアプリケーションサーバと、
    を備え、
    前記SIPアプリケーションサーバは、前記SIPメッセージを前記グループ宛に送信することにより、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末にマルチキャスト配信することを特徴とする、情報配信システム。
  2. 前記SIPプロキシサーバは、前記SIPメッセージがグループ宛である場合、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末に前記SIPメッセージを伝達すると共に、当該SIPメッセージに対して前記端末から送信される応答信号を前記SIPアプリケーションサーバに伝達せずに、セッションを終了することを特徴とする、請求項1に記載の情報配信システム。
  3. 前記SIPプロキシサーバは、前記SIPメッセージがグループ宛である場合、当該SIPメッセージに対して前記端末から送信される応答信号を破棄して、セッションを終了することを特徴とする、請求項2に記載の情報配信システム。
  4. 前記SIPプロキシサーバは、前記SIPメッセージがグループ宛である場合、プロトコルタイマを張らずに、前記SIPメッセージを前記端末に送信することを特徴とする、請求項2又は3に記載の情報配信システム。
  5. 前記SIPプロキシサーバは、前記SIPメッセージがグループ宛である場合、セッションを終了させるためのダミー信号を、前記SIPメッセージに対する呼処理を行う呼処理サーバに送信して、セッションを終了することを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の情報配信システム。
  6. 前記SIPアプリケーションサーバは、前記端末に割り当てられたグループのグループIDを、当該端末に登録時に通知することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の情報配信システム。
  7. 前記ネットワークは、IPv6網であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の情報配信システム。
  8. SIPアプリケーションサーバにより、グループが割り当てられた1又は2以上の端末とネットワークとの間で、セッション制御を行うSIPメッセージの送受信を制御するSIPプロキシサーバを介して、前記端末に対し、当該端末に配信する情報を前記SIPメッセージとして送信するメッセージ送信ステップを有し、
    前記メッセージ送信ステップでは、前記SIPメッセージを前記グループ宛に送信することにより、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末にマルチキャスト配信することを特徴とする、情報配信方法。
  9. 前記SIPメッセージがグループ宛である場合、前記SIPプロキシサーバにより、当該グループが割り当てられた1又は2以上の端末に前記SIPメッセージを伝達し、かつ、当該SIPメッセージに対して前記端末から送信される応答信号を前記SIPアプリケーションサーバに伝達せずに、セッションを終了することを特徴とする、請求項8に記載の情報配信方法。
  10. 前記SIPメッセージがグループ宛である場合、前記SIPプロキシサーバにより、当該SIPメッセージに対して前記端末から送信される応答信号を破棄して、セッションを終了する応答破棄ステップを更に有することを特徴とする、請求項9に記載の情報配信方法。
  11. 前記SIPメッセージがグループ宛である場合、前記SIPプロキシサーバにより、プロトコルタイマを張らずに、前記SIPメッセージを前記端末に送信するプロトコルタイマ未設定ステップを更に有することを特徴とする、請求項9又は10に記載の情報配信方法。
  12. 前記SIPメッセージがグループ宛である場合、前記SIPプロキシサーバにより、セッションを終了させるためのダミー信号を、前記SIPメッセージに対する呼処理を行う呼処理サーバに送信して、セッションを終了するダミー信号送信ステップを更に有することを特徴とする、請求項9〜11のいずれかに記載の情報配信方法。
  13. 前記SIPアプリケーションサーバにより、前記端末に割り当てられたグループのグループIDを、当該端末に登録時に通知するグループ通知ステップを更に有することを特徴とする、請求項8〜12のいずれかに記載の情報配信方法。
  14. 前記ネットワークは、IPv6網であることを特徴とする、請求項8〜13のいずれかに記載の情報配信方法。
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