JP2010015950A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ファンの動作状態(正常状態及び異常状態)を判別することのできる蓄電装置を提供する。
【解決手段】 蓄電素子(11)との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体(4)と、熱交換媒体の界面(4a)を内壁面から離した状態で熱交換媒体を収容するケース(20)と、熱交換媒体を移動させるためのファン(31)と、を有する。さらに、蓄電モジュール及びファンの間における熱交換媒体の移動を制限することにより、熱交換媒体の界面位置をファンの動作状態に応じて変化させるための仕切り部材(37,38)と、熱交換媒体の界面位置を検出するためのセンサ(50)と、を有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液状の熱交換媒体を流動させるためのファンを備えた蓄電装置に関するものである。
従来、複数の単電池(二次電池)からなる組電池において、組電池の温度上昇を抑制するための構造が提案されている。
特許文献1に記載の電池装置では、複数の単電池及び冷媒を容器内に収容し、容器の内部及び外部の間で冷媒を循環させることにより、単電池の冷却を行っている。また、特許文献2,3では、ファンを駆動させて冷却風をバッテリに供給する構成が記載されている。
特開平6−124733号公報(段落0017、図4) 特開2001−86601号公報 特開2006−66126号公報 特許第3285345号公報
特許文献1に記載の電池装置では、ポンプを用いて冷媒を循環させているため、ポンプが異常状態で動作しているときには、冷媒が循環されずに単電池の冷却効率が低下してしまう。したがって、ポンプが正常に動作しているか否かを検出するための機構が必要となる。
特許文献2,3では、バッテリの温度変化に基づいて、ファンが故障しているか否かを判断するようにしている。ここで、バッテリの温度は、ファンが正常に動作しているにもかかわらず、変化してしまうことがある。このような場合には、ファンが正常に動作していても、ファンが故障していると判断されてしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、ファンを駆動して液状の熱交換媒体を流動させる場合において、熱交換媒体の界面位置の変化を用いてファンの動作状態を判別することのできる蓄電装置を提供することにある。
本発明は、複数の蓄電素子を備えた蓄電モジュールと、蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体と、蓄電モジュールを収容するとともに、熱交換媒体の界面を内壁面から離した状態で熱交換媒体を収容するケースと、ケース内に配置され、熱交換媒体を移動させるためのファンと、を有する。さらに、蓄電モジュール及びファンの間における熱交換媒体の移動を制限することにより、熱交換媒体の界面位置をファンの動作状態に応じて変化させるための仕切り部材と、熱交換媒体の界面位置を検出するためのセンサと、を有する。
ここで、仕切り部材に対してファンが配置されている側の領域における熱交換媒体の界面位置を変化させることができる。そして、ファンが正常状態で動作しているときの界面位置を、ファンが異常状態で動作しているときの界面位置よりも低くすることができる。この場合において、ファンが異常状態で動作しているときの界面位置に、センサを配置することができる。
また、ケースの底面と、仕切り部材のうち底面と対向する一端部との間を介して、ファンの位置する領域から蓄電モジュールの位置する領域に、熱交換媒体を移動させることができる。このとき、ケースの上面と、仕切り部材のうち上面と対向する他端部との間を介して、蓄電モジュールの位置する領域からファンの位置する領域に、熱交換媒体を移動させることができる。
ケースの内壁面と熱交換媒体の界面との間に、気体の層を形成することができる。また、ケースの内壁面と熱交換媒体の界面との間に、熱交換媒体よりも比重の小さい液体の層を形成することができる。
さらに、ファンを駆動することにより、蓄電素子の長手方向と略直交する方向に向かって、熱交換媒体を層流の状態で送り出すことができる。この場合において、ケースの内壁面に沿って、熱交換媒体を移動させることができる。
なお、本発明の蓄電装置は、車両に搭載することができ、車両の走行に用いられるエネルギを出力したり、車両の制動時に発生するエネルギを蓄えたりするために用いることができる。また、蓄電素子としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池や、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。
本発明では、蓄電モジュール及びファンの間における熱交換媒体の移動を、仕切り部材によって制限して、ファンが配置されている側の領域における熱交換媒体の界面位置をファンの動作状態に応じて変化させるようにしている。これにより、熱交換媒体の界面位置をセンサによって検出すれば、ファンの動作状態を判別することができる。すなわち、ファンの動作状態に応じて熱交換媒体の界面位置が変化するため、界面位置の変化に基づいて、ファンが異常状態で動作しているか否かを判別することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池パック(蓄電装置)の構成について、図1を用いて説明する。ここで、図1は、本実施例の電池パックの構成を示す分解斜視図である。本実施例の電池パックは、車両に搭載されている。
この車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車とは、電池パックの他に、車両の走行に用いられるエネルギを出力する、内燃機関や燃料電池といった他の動力源を備えた車である。また、電気自動車は、電池パックの出力だけを用いて走行する車である。本実施例の電池パックは、放電によって車両の走行に用いられるエネルギを出力したり、車両の制動時に発生する運動エネルギを回生電力として充電したりする。なお、車両の外部からの電力供給を受けて充電を行うこともできる。
本実施例の電池パック1は、電池モジュール(蓄電モジュール)10と、撹拌ユニット30と、ケース20とを有している。ケース20は、電池モジュール10及び撹拌ユニット30を収容するための空間を形成する収容部材21と、収容部材21の開口部21aを覆う蓋部材22とを有している。蓋部材22は、収容部材21にネジ等の締結部材によって固定されたり、溶接によって固定されたりする。これにより、ケース20の内部は、密閉状態となる。
また、収容部材21及び蓋部材22は、熱伝導性や耐食性等に優れた材料、例えば、後述する熱交換媒体4の熱伝導率と同等又はこれよりも高い熱伝導率を有する材料で形成することができる。具体的には、収容部材21及び蓋部材22を、アルミニウムや鉄等といった金属で形成することができる。
ここで、ケース20の内部には、電池モジュール10及び撹拌ユニット30の他に、電池モジュール10との間で熱交換を行うための熱交換媒体4が収容されている。この熱交換媒体4は、後述するように、電池モジュール10(単電池11)の温度を調節するために用いられる。
熱交換媒体4は、絶縁性を有する液体であり、例えば、油や、フッ素系不活性液体を用いることができる。フッ素系不活性液体としては、例えば、フロリナート、Novec HFE(hydrofluoroether)、Novec1230(スリーエム社製)を用いることができる。
なお、電池モジュール10や撹拌ユニット30の表面に絶縁処理を施しておけば、熱交換媒体4として、絶縁性を有する液体を用いなくてもよい。例えば、電池モジュール10の表面に、絶縁性を有する膜を形成しておくことができ、この場合には、水といった、絶縁性に優れていない熱交換媒体4を用いることができる。
次に、電池モジュール10の構成について説明する。
電池モジュール10は、複数の単電池11が電気的に直列に接続されたものである。複数の単電池11は、ケース20の内部において、並列に配置されている。単電池11としては、具体的には、蓄電素子としての二次電池を用いている。
各単電池11は、両端側において、一対の支持プレート12によって支持されている。これらの支持プレート12は、ネジ等の締結部材(不図示)によって、ケース20(収容部材21)に固定されている。ここで、支持プレート12の外縁部は、ケース20の内壁面に当接するようになっている。なお、本実施例では、2つの支持プレート12を用いているが、これらの支持プレート12を一体として構成することもできる。
また、各単電池11の両端には、正極用及び負極用の端子11aが設けられている。各単電池11の端子11aは、隣り合って配置された他の単電池11の端子11aとバスバー13を介して接続されている。すなわち、複数の単電池11を、バスバー13を介して電気的に直列に接続することにより、電池モジュール10として所望の出力を得ることができる。
ここで、複数の単電池11のうち特定の単電池11には、正極用及び負極用の配線(不図示)が接続されており、これらの配線は、ケース20を貫通して、ケース20の外部に配置された電子機器に接続されている。電子機器としては、電力の供給を受けて動作するものであればよく、例えば、電池モジュール10の出力(電圧値)を変換するためのコンバータや、車両の走行に用いられるモータに電力を供給するためのインバータなどが挙げられる。
各単電池11の内部には、発電要素が収容されている。発電要素は、電極板(正極板及び負極板)及びセパレータで構成されており、公知の構成を適宜、適用することができる。
ここで、正極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電体の表面に正極層を形成したものを用い、負極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電体の表面に負極層を形成したものを用いることができる。より具体的には、ニッケル水素電池では、正極層の活物質として、ニッケル酸化物を用い、負極層の活物質として、MmNi(5−x−y−z)AlMnCo(Mm:ミッシュメタル)等の水素吸蔵合金を用いることができる。また、リチウムイオン電池では、正極層の活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極層の活物質として、カーボンを用いることができる。
なお、本実施例では、円筒型の単電池11を用いているが、角型等の他の形状の単電池を用いることもできる。また、本実施例では、二次電池を用いているが、二次電池の代わりに、蓄電素子としての電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。
一方、電池モジュール10の一端には、撹拌ユニット30が配置されている。ここで、撹拌ユニット30の両端は、一対の支持プレート12と同一面内に位置するように配置されている。以下、図2を用いて、撹拌ユニット30の構成について説明する。ここで、図2は、撹拌ユニット30の構成を示す外観斜視図である。
ファン31は、回転軸32と、回転軸32の外周面に設けられた複数の羽根部33とを有している。また、ファン31は、単電池31と略平行となるように配置されている。ここで、複数の羽根部33は、回転軸32の周方向(回転方向)において等間隔に配置されており、各羽根部33は、曲面を持った形状に形成されている。ここで、ファン31としては、公知の構成のクロスフローファンを用いることができる。
回転軸32の両端側は、軸受け35によって回転可能に支持されており、回転軸32の一端は、モータ34に接続されている。軸受け35は、支持板36に固定されている。ここで、支持板36の一部は、ファン31の外周面に沿った形状に形成されている。また、ファン31の長手方向における各羽根部33の長さは、単電池11の長手方向における長さと略等しくなっている。なお、各羽根部33の長さを、単電池11の長さよりも長くすることもできる。
一方、ファン31と電池モジュール10(単電池11)との間には、互いに接続された第1の仕切り部材37及び第2の仕切り部材38が配置されている。第1の仕切り部材37は、図3に示すように、電池モジュール10における最も下方に位置する単電池11とケース20(収容部材21)の底面との間に配置されている。また、第2の仕切り部材38は、電池モジュール10に沿って重力方向(図3の上下方向)に延びており、第2の仕切り部材38の先端部38aが電池モジュール10の上部に位置している。ここで、第2の仕切り部材38のうち先端部38aを含む領域は、曲げ形成されており、図3に示すように、電池モジュール10の側に延びている。
第1及び第2の仕切り部材37,38の幅は、ファン31の長手方向における羽根部33の長さと略等しくなっており、一対の支持プレート12の間隔とも略等しくなっている。
一方、ケース20内の上部には、図3に示すように、空気層40が設けられている。そして、空気層40によって形成される熱交換媒体4の液面(界面)4aは、第2の仕切り部材38の先端部38aよりも上方に位置している。上方とは、重力が作用する方向とは逆の方向をいう。ここで、空気層40を設けておくことにより、ケース20内への熱交換媒体4の充填を容易に行うことができる。すなわち、ケース20の内部全体に熱交換媒体4を充填させる場合には、収容部材21に蓋部材22を固定した後に、熱交換媒体4を補充する必要があるが、本実施例のように、空気層40を設けるようにすれば、熱交換媒体4を補充する必要が無くなる。
なお、液面4aは、第2の仕切り部材38の先端部38aと同じ位置にあってもよいし、先端部38aよりも低い位置にあってもよい。ここで、液面4aは、電池モジュール10の上部よりも上方であることが好ましい。すなわち、熱交換媒体4を電池モジュール10の全体に接触させておくことが好ましい。
また、ファン31の上方には、ケース20の内側面に固定された液面センサ50が配置されている。液面センサ50は、液面4aの位置を検出するために用いられている。すなわち、液面4aが液面センサ50上に位置している状態と、液面4aが液面センサ50から離れている状態とで、液面センサ50の出力が変化することになる。
液面センサ50は、コントローラ(不図示)に接続されており、コントローラは、液面センサ50の出力に基づいて液面4aの状態を特定することができる。液面センサ50としては、例えば、サーミスタ素子を用いることができる。なお、液面4aの位置を検出できる構成であれば、いかなるセンサを用いてもよい。例えば、液面センサ50として、音や光を用いたセンサを用いることができる。
ここで、音を用いる場合には、音波を送信する送信素子と、音波を受信する受信素子とをケース20の内側面に設けておき、送信素子から送信され、第2の仕切り部材38で反射した音波を受信素子で受信するようにすることができる。この場合において、送信素子及び受信素子が、空気層40中に位置している場合と、熱交換媒体4中に位置している場合とでは、受信素子における音波の受信状態が異なることになる。したがって、受信素子における音波の受信状態を検出することにより、液面4aの状態を特定することができる。
また、光を用いた場合も同様である。すなわち、光を送信する送信素子と、光を受信する受信素子とをケース20の内側面に設けておき、送信素子から送信され、第2の仕切り部材38で反射した光を受信素子で受信するようにすることができる。この場合において、送信素子及び受信素子が、空気層40中に位置している場合と、熱交換媒体4中に位置している場合とでは、受信素子における光の受信状態が異なることになる。したがって、受信素子における光の受信状態を検出することにより、液面4aの状態を特定することができる。
次に、上述した電池パック1の構成において、ファン31の駆動に伴う熱交換媒体4の流れについて説明する。
モータ34の駆動によってファン31が回転すると、ファン31から熱交換媒体4が送り出される。ファン31から送り出された熱交換媒体4は、第1の仕切り部材37と収容部材21の底面との間を通過して、電池モジュール10の側に移動する。ここで、複数の羽根部33は、回転軸32の長手方向に延びているため、ファン31から送り出される熱交換媒体4は、層流を形成することになる。すなわち、熱交換媒体4は、羽根部33の幅(回転軸32の長手方向における長さ)と略同一の幅を有する流れを形成することになる。
そして、ファン31から送り出された熱交換媒体4は、図4の矢印で示すように、電池モジュール10の周囲を辿るように進んで、ファン31に戻るようになっている。ここで、図4の矢印で示す熱交換媒体4の流れは、主な流れの成分を示すものであり、この流れとは異なる方向に進む成分も存在する。
本実施例において、電池モジュール10(最も外側に位置する単電池11)とケース20の内壁面との間の距離(最短距離)は、隣り合う単電池11の間における距離(最短距離)よりも長くなっている。このように設定することで、ファン31から送り出される熱交換媒体4を、電池モジュール10の周囲に沿って移動させることができる。そして、電池モジュール10の周囲において、熱交換媒体4の主な流れ(層流)を発生させることにより、隣り合う単電池11の間にも熱交換媒体4の二次的な流れを発生させることができる。具体的には、図5に示すように、電池モジュール10の下方から上方に向かって、隣り合う単電池11の間を通過する熱交換媒体4の二次的な流れを発生させることができる。
本実施例では、ファン31から送り出された熱交換媒体4が、層流となって単電池11に接触するようになっている。ここで、熱交換媒体4の層流の幅は、単電池11の長手方向における長さと略等しくなっているため、熱交換媒体4は、単電池11におけるすべての領域との間で熱交換を行うことができる。また、すべての単電池11に対して熱交換媒体4を接触させることにより、すべての単電池11との間で熱交換を行うことができる。
ここで、単電池11は充放電によって発熱するが、単電池11に熱交換媒体4を接触させることにより、単電池11及び熱交換媒体4の間で熱交換が行われ、単電池11の熱が熱交換媒体4に伝達される。熱を持った熱交換媒体4は、上述したようにケース20の内部で流動し、ケース20の内壁面に接触することにより、ケース20に熱を伝達することができる。そして、ケース20に伝達された熱は、大気中に放出される。これにより、電池パック1(単電池11)の放熱(冷却)を行うことができる。
また、単電池11が過度に冷却された場合には、電池パック1のケース20を温めれば、ケース20に伝達された熱が、熱交換媒体4を介して単電池11に伝達され、単電池11の温度低下を抑制することができる。このように、ケース20内に熱交換媒体4を収容させておくことにより、単電池11とケース20との間における熱伝達を促進させることができる。
一方、熱交換媒体4は層流の状態で単電池11に接触するため、単電池11の長手方向における領域を略均等に冷却したり、温めたりすることができる。これにより、単電池11のうち長手方向における位置に応じて、温度のバラツキが発生するのを抑制することができる。また、電池モジュール10を構成するすべての単電池11に対して、流動状態の熱交換媒体4を到達させることができるため、すべての単電池11を冷却させたり、温めたりすることができる。これにより、電池モジュール10を構成する複数の単電池11における温度のバラツキを抑制することができる。
本実施例では、ケース20内の上部に空気層40を形成しているため、電池モジュール10を通過した熱交換媒体4は、第2の仕切り部材38の先端部38aを通過した後に、ファン31に戻ることになる。
ここで、熱交換媒体4が第2の仕切り部材38の先端部38aを通過するときの流れについて、図6及び図7を用いて説明する。ここで、図6は、ファン31が正常に動作しているときの熱交換媒体4の流れを示しており、図7は、ファン31が異常状態にあるときの熱交換媒体4の流れを示している。なお、図6及び図7に示す矢印は、熱交換媒体4の移動する方向を示している。
撹拌ユニット30のモータ34に対して駆動信号を出力せずに、ファン31を停止させているときには、図3に示すように、熱交換媒体4の液面4aは、重力方向と直交する面である水平面内に位置している。図3に示す状態からファン31が駆動されると、ファン31は、上方に位置する熱交換媒体4を吸い込むとともに、電池モジュール10の側に向かって熱交換媒体4を送り出す。
ファン31が正常に動作している場合には、ファン31が熱交換媒体4を吸い込むことにより、ファン31の上方に位置する熱交換媒体4の液面4aは低下する。そして、電池モジュール10が配置されている領域では、ファン31から送り出される熱交換媒体4によって、熱交換媒体4の液面4aが上昇する。
ここで、ファン31及び電池モジュール10は、第1及び第2の仕切り部材37,38によって仕切られており、第1及び第2の仕切り部材37,38を境界として、ファン31が位置する領域Aの体積と、電池モジュール10が位置する領域Bの体積は異なっている。具体的には、電池モジュール10が位置する領域Bの体積は、ファン31が位置する領域Aの体積よりも大きくなっている。
このため、ファン31による熱交換媒体4の吸い込み量と、ファン31により熱交換媒体4を送り出す量が同じであっても、ファン31が位置する領域Aにおける液面4aの変位量と、電池モジュール10が位置する領域Bにおける液面4aの変位量は異なってくる。
具体的には、ファン31が正常に動作しているときには、領域Aにおける液面4aの変位量は、領域Bにおける液面4aの変位量よりも大きくなる。すなわち、図6に示すように、領域Aにおける液面4aは、領域Bにおける液面4aに対してファン31に近づく方向に変位する。このため、領域B内に存在する熱交換媒体4は、第2の仕切り部材38の先端部38aを通過した後、第2の仕切り部材38の面に沿って落下して、ファン31に導かれることになる。
ファン31が正常に動作している場合には、図6に示すように、液面センサ50が空気層40と接触するようになっている。
一方、ファン31が正常に動作していない場合には、ファン31による熱交換媒体4の吸い込み量や送り出し量が低下することになる。この場合には、図7に示すように、ファン31が位置する領域Aにおける液面4aの位置は、ファン31が正常に動作しているときの領域Aにおける液面4aの位置よりも高くなる。すなわち、領域Aにおける液面4aは、領域Bにおける液面4aに近づく方向に変位する。そして、領域Aの液面4aは、液面センサ50上に位置するようになっている。
本実施例では、ファン31が異常状態であると判断する条件のもとで、領域Aにおける液面4aの位置を予め求めておき、この液面4aの位置に液面センサ50を配置している。
ここで、ファン31を停止させているときの領域Aにおける液面4aの位置(図3参照)と、ファン31が動作しているときの領域Aにおける液面4aの位置との差(距離)Dは、ファン31から送り出される熱交換媒体4の流速Q[L/min]に依存する。そして、熱交換媒体4の流速Qと、電池モジュール10を構成する複数の単電池11における温度のバラツキ(温度差)Tとは、図8に示す関係がある。
図8において、流速Qを増加させれば、温度差Tが減少することになる。そして、流速Qが所定値Q1を超えた範囲では、温度差Tが概ね変化しなくなる。そこで、所定値Q1以上の流速Qとなるように、ファン31の駆動を制御している条件において、所定値Q1をファン31の正常状態及び異常状態の境界として設定することができる。所定値Q1が設定できれば、流速Q及び差Dの関係式に基づいて、所定値Q1に対応した差Dの値が決定できる。そして、差Dに相当する位置に、液面センサ50を配置すればよい。
なお、上述した説明では、所定値Q1を、ファン31の正常状態及び異常状態を判別するための境界値として設定しているが、これに限るものではない。すなわち、熱交換媒体4を流動させることによって電池モジュール10の温度を調節する能力に応じて、適宜設定すればよい。この温度調節能力は、図8に示す温度差Tに対応するものであるため、温度差Tを適宜設定すればよい。
本実施例では、ファン31の動作状態(正常状態及び異常状態)に応じて、液面センサ50に熱交換媒体4が接触したり、接触しなかったりするため、液面センサ50の出力に基づいて、ファン31の動作状態を判別することができる。すなわち、領域Aにおける液面4aの位置が液面センサ50の位置よりも低ければ、液面センサ50の出力に基づいて、ファン31が正常状態で動作していると判別することができる。また、領域Aにおける液面4aの位置が液面センサ50の位置又は、液面センサ50の位置よりも上方である場合には、液面センサ50の出力に基づいて、ファン31が異常状態で動作していると判別することができる。
本実施例では、液面センサ50及び空気層40を設けただけの簡単な構成において、ファン31の動作状態(正常状態及び異常状態)を判別することができる。言い換えれば、液面センサ50の出力に基づいて、熱交換媒体4の流動によって電池モジュール10の温度調節が効率良く行われているか否かを容易に判別することができる。
なお、本実施例では、ケース20内に空気層40を設けているが、これに限るものではない。例えば、空気以外の成分で構成された気体を用いることができる。また、気体の代わりに液体を用いることもできる。液体を用いる場合には、この液体及び熱交換媒体4が混合してしまうのを防止するために、液体及び熱交換媒体4の比重を異ならせておく必要がある。
具体的には、空気層40に相当する領域内に設けられる液体の比重を、熱交換媒体4の比重よりも小さくすることができる。また、この液体は、熱交換媒体4と同様に、絶縁性を有する液体を用いることができる。ここで、液体として、ATF(Automatic Transmission Fluid(登録商標)、比重:0.84〜0.87)を用い、熱交換媒体4として、シリコンオイル(比重:0.94〜1.26)を用いることができる。また、液体として、ブタン、イソブタン又はペンタンを用い、熱交換媒体4として、ATFを用いることができる。
空気層40の代わりに液体を用いた場合には、液体及び熱交換媒体4の境界である界面の位置を検出するためのセンサを用いればよい。界面の位置を検出するための構成としては、例えば、界面上に位置し、界面の変位に応じて移動する浮遊部材と、浮遊部材に接続され、浮遊部材の移動に応じて出力を変化させるセンサとを用いることができる。この浮遊部材としては、上記液体よりも重く、熱交換媒体4よりも軽い材料を用いる必要がある。
一方、ファン31が異常状態で動作していることを判別するために、ファン31の回転数を検出することが考えられる。ここで、ファン31の動作状態(正常状態及び異常状態)を判別する理由は、熱交換媒体4が正常に流動しているか否かを判別するためである。すなわち、熱交換媒体4の流動によって、電池モジュール10の温度調節が正常に行われているか否かを判別するためである。このため、ファン31の回転数を直接検出するよりは、本実施例のように、熱交換媒体4の液面4aの位置を検出するほうが、電池モジュール10の温度調節が正常に行われているかを判別する上で好適である。
以下に、ファン31を駆動する場合について説明する。
まず、電池モジュール10の温度を直接的又は間接的に検出するための温度センサを設けておく。ここで、電池モジュール10の温度を直接的に検出する場合としては、例えば、温度センサを電池モジュール10に接触させておくことができる。なお、電池モジュール10を構成するすべての単電池11に対して温度センサを設けておくこともできるし、少なくとも1つの特定の単電池11に対して温度センサを設けておくこともできる。ここで、電池モジュール10のうち最も温度が高くなる単電池11が、単電池11の位置等によって特定できる場合には、この単電池11に対して温度センサを設けておくことができる。一方、電池モジュール10の温度を間接的に検出する場合としては、例えば、単電池11の出力値(電圧値)から単電池11の温度を予測することができる。
そして、上述した温度センサの出力によって検出された電池モジュール10の温度が、所定の温度範囲の上限値よりも高い場合には、ファン31を動作させることができる。これにより、電池モジュール10を冷却することができ、電池モジュール10の温度上昇に伴う電池特性の劣化を抑制することができる。
ここで、電池モジュール10の単電池11は、上述したように二次電池で構成されているが、二次電池は、温度に応じて出力特性(電池特性)が変化することが知られている。すなわち、二次電池の温度が所定の温度範囲から外れている場合には、電池特性が劣化してしまう。このため、二次電池の温度は、所定の温度範囲内に維持することが好ましい。
一方、ヒータを用いて電池パック1のケース20を温めれば、熱交換媒体4を介して電池モジュール10を温めることができる。このとき、ファン31を駆動することにより、電池モジュール10を効率良く温めることができる。
本発明の実施例1である電池パックの分解斜視図である。 撹拌ユニットの構成を示す外観斜視図である。 電池パック内の一部の構成を示す概略図である。 電池パック内における熱交換媒体の流れを説明するための図である。 電池パック内における熱交換媒体の流れを説明するための図である。 ファンが正常状態にあるときの電池パック内の状態を示す図である。 ファンが異常状態にあるときの電池パック内の状態を示す図である。 複数の単電池における温度のバラツキと、ファンの駆動に伴う熱交換媒体の流速との関係を示す図である。
符号の説明
1:電池パック(蓄電装置)
4:熱交換媒体
10:電池モジュール(蓄電モジュール)
11:単電池(蓄電素子)
30:撹拌ユニット
40:空気層
50:液面センサ
37,38:仕切り部材

Claims (9)

  1. 複数の蓄電素子を備えた蓄電モジュールと、
    前記蓄電素子との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体と、
    前記蓄電モジュールを収容するとともに、前記熱交換媒体の界面を内壁面から離した状態で前記熱交換媒体を収容するケースと、
    前記ケース内に配置され、前記熱交換媒体を移動させるためのファンと、
    前記蓄電モジュール及び前記ファンの間における前記熱交換媒体の移動を制限することにより、前記熱交換媒体の界面位置を前記ファンの動作状態に応じて変化させるための仕切り部材と、
    前記熱交換媒体の界面位置を検出するためのセンサと、を有することを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記仕切り部材は、前記ファンが配置されている側の領域における前記熱交換媒体の界面位置を変化させることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記ファンが正常状態で動作しているときの前記界面位置は、前記ファンが異常状態で動作しているときの前記界面位置よりも低いことを特徴とする請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記センサは、前記ファンが異常状態で動作しているときの前記界面位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記熱交換媒体は、
    前記ケースの底面と、前記仕切り部材のうち前記底面と対向する一端部との間を介して、前記ファンの位置する領域から前記蓄電モジュールの位置する領域に移動するとともに、
    前記ケースの上面と、前記仕切り部材のうち前記上面と対向する他端部との間を介して、前記蓄電モジュールの位置する領域から前記ファンの位置する領域に移動することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  6. 前記ケースの内壁面と前記熱交換媒体の界面との間に、気体の層が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  7. 前記ケースの内壁面と前記熱交換媒体の界面との間に、前記熱交換媒体よりも比重の小さい液体の層が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  8. 前記ファンは、前記蓄電素子の長手方向と略直交する方向に向かって、前記熱交換媒体を層流の状態で送り出すことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の蓄電装置。
  9. 前記ファンは、前記ケースの内壁面に沿って、前記熱交換媒体を移動させることを特徴とする請求項8に記載の蓄電装置。
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