JP2010014903A - 光走査用アクチュエータ、光走査型センサおよび物体検出装置 - Google Patents

光走査用アクチュエータ、光走査型センサおよび物体検出装置 Download PDF

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Ryohei Shigematsu
良平 重松
Takashi Hirata
貴史 平田
Daisuke Itao
大助 板尾
Yosuke Amano
陽介 天野
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Abstract

【課題】レイアウトの自由度が高く、かつ良好な駆動効率を実現することができる光走査用アクチュエータ、光走査型センサおよび物体検出装置を提供する。
【解決手段】光を透過、屈折または反射する第1光学素子を保持する第1保持部材と、第1保持部材をベース部材に対して所定の方向へ駆動する第1駆動手段と、ベース部材と第1保持部材とを連結し、第1保持部材をベース部材に対して変位可能に支持する第1支持手段と、第1保持部材よりも第1光学素子が出射する光が進行する側に位置し、第1光学素子が透過、屈折または反射した光を受光し、この受光した光を透過、屈折または反射する第2光学素子を保持する第2保持部材と、第1駆動手段が第1保持部材を駆動する方向と異なる方向へ第2保持部材を駆動する第2駆動手段と、ベース部材と第2保持部材とを連結し、第2保持部材をベース部材に対して変位可能に支持する第2支持手段と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光を走査する光走査用アクチュエータ、光走査型センサおよび物体検出装置に関する。
従来、レーザ光等の光を走査する光走査装置は、レーダ、スキャナ、プリンタ、印字マーカなど、様々な分野で利用されている。このような光走査装置として、走査光を通すレンズを保持するレンズホルダを取付対象に固定された固定ベースに対して上下左右方向に変位可能に片持ち支持することにより、走査光を2次元的に走査する光走査用アクチュエータが知られている(例えば、特許文献1を参照)。この光走査用アクチュエータは、レンズホルダの上下左右の4箇所に一端部が各々結合された4本の左右方向変位用板バネと、各左右方向変位用板バネの他端部が結合された可動支持部と、可動支持部の上下左右の4箇所を固定ベースと各々連結する4本の上下方向変位用板バネと、レンズホルダを上下左右方向へ2次元的に駆動する駆動手段とを備えている。
特許第3853204号公報
しかしながら、上述した従来の光走査用アクチュエータでは、可動支持部が左右方向変位用板バネを介してレンズホルダを懸架する構成を有しているため、構成が複雑で部品点数が多く、レイアウトの自由度が少なかった。また、上下方向へは可動支持部のみならずレンズホルダも駆動することになるため、上下方向に対して左右方向よりも大きい駆動力を発生させなければならず、駆動効率が良好であるとは言い難かった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、レイアウトの自由度が高く、かつ良好な駆動効率を実現することができる光走査用アクチュエータ、光走査型センサおよび物体検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光走査用アクチュエータは、投光手段によって投光された光を走査する光走査用アクチュエータであって、取り付け対象に固定されるベース部材と、前記投光手段によって投光された光を透過、屈折または反射する第1光学素子と、前記第1光学素子を保持する第1保持部材と、前記第1保持部材を前記ベース部材に対して所定の方向へ駆動する第1駆動手段と、前記ベース部材と前記第1保持部材とを連結し、前記第1保持部材を前記ベース部材に対して変位可能に支持する第1支持手段と、前記第1保持部材よりも前記第1光学素子が出射する光が進行する側に位置し、前記第1光学素子が出射した光を透過、屈折または反射する第2光学素子と、前記第2光学素子を保持する第2保持部材と、前記第1駆動手段が前記第1保持部材を駆動する方向と異なる方向へ前記第2保持部材を駆動する第2駆動手段と、前記ベース部材と前記第2保持部材とを連結し、前記第2保持部材を前記ベース部材に対して変位可能に支持する第2支持手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る光走査用アクチュエータは、上記発明において、前記第2保持部材によって保持され、前記第2光学素子が出射した光が外部で反射されて戻ってくる反射光を透過、屈折または反射する第3光学素子と、前記第1保持部材によって保持され、前記第3光学素子が出射した反射光を透過、屈折または反射する第4光学素子と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る光走査用アクチュエータは、上記発明において、前記第1保持部材が変位する方向を含む平面と前記第2保持部材が変位する方向を含む平面とは直交することを特徴とする。
また、本発明に係る光走査用アクチュエータは、上記発明において、前記第1および第2支持手段の各々は板バネを有することを特徴とする。
また、本発明に係る光走査用アクチュエータは、上記発明において、前記第1〜第4光学素子はレンズであることを特徴とする。
また、本発明に係る光走査用アクチュエータは、上記発明において、前記第3光学素子の表面積は前記第2光学素子の表面積よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明に係る光走査型センサは、上記いずれかの発明に記載した光走査用アクチュエータと、前記投光手段と、前記投光手段が投光し、前記光走査用アクチュエータが走査した光の外部からの反射光を前記光走査用アクチュエータを介して受光する受光手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る物体検出装置は、上記発明に記載した光走査型センサと、前記第1および第2駆動手段の駆動を制御するとともに制御手段と、前記受光手段が受光した反射光に基づいて物体の検出を行う検出手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、投光手段によって投光された光の進行方向に沿って、光を透過、屈折または反射する二つの光学素子をそれぞれ保持する二つの保持部材を並べて配置し、この二つの保持部材を個別にベース部材に連結し、互いに異なる方向へ駆動する構成としているため、構成が単純であり部品点数が少なくて済み、レイアウトの自由度が高い。また、二つの保持部材の一方に対して構造上の理由から大きな駆動力を発生させる必要がないため、良好な駆動効率を実現することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以後、「実施の形態」と称する)を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る光走査型センサの構成を示す斜視図である。図2は、図1の分解斜視図である。図3は、図1のA−A線部分断面図である。
光走査型センサ1は、光を投光する投光素子2(投光手段)と、投光素子2が投光した光を走査光として外部へ出射する光走査用アクチュエータ3と、光走査用アクチュエータ3が出射した走査光が外部の物体によって反射されて戻ってくる反射光を受光する受光素子4(受光手段)とを備える。投光素子2はレーザダイオードであり、受光素子4はフォトダイオードである。以下の説明においては、投光素子2が投光するレーザ光の光線方向を前方とする。また、上下方向、左右方向については、投光素子2から見た前方を基準として図1および図3に示すように定める。
光走査用アクチュエータ3は、投光素子2が投光したレーザ光を透過または屈折することによって前方へ出射する投光用レンズ5(第1光学素子)、投光用レンズ5を保持するレンズホルダ6(第1保持部材)、投光用レンズ5よりも前方に位置し、投光用レンズ5が出射したレーザ光を透過または屈折することによって外部前方へ出射する投光用レンズ7(第2光学素子)、投光用レンズを保持するレンズホルダ8(第2保持部材)を備える。また、光走査用アクチュエータ3は、レンズホルダ8によって投光用レンズ7と左右に並べて保持され、投光用レンズ7が出射した走査光が外部から反射されて戻ってくる反射光を集光し、この集光した反射光を透過または屈折することによって後方へ出射する集光用レンズ9(第3光学素子)、レンズホルダ6によって投光用レンズ5と左右に並べて保持され、集光用レンズ9が出射した反射光を集光し、この集光した反射光を透過または屈折することによって後方へ出射する集光用レンズ10(第4光学素子)、を備える。
投光用レンズ7の表面積は、投光用レンズ5の表面積よりも大きい方が好ましい。また、集光用レンズ9の表面積は、集光用レンズ10の表面積よりも大きい方が好ましい。
レンズホルダ6の上下両端には、前後方向に延在する2枚の板バネ12の端部が固定部材11を介してそれぞれ取り付けられている。板バネ12のもう一方の端部は、固定部材11を介して、光走査型センサ1の取り付け対象に固定されるベース部材13に取り付けられている。固定部材11は、左右方向に並んだ2枚の板バネ12をレンズホルダ6またはベース部材13へ一括して固定している。板バネ12は、たわんでいない状態(図1に示す状態)で主面が上下方向を向いているため、ベース部材13に対して上下方向にたわむことができる。したがって、レンズホルダ6は、4枚の板バネ12により、ベース部材13に対して上下方向に変位可能に支持されている。このような4枚の板バネ12は、第1支持手段を構成している。
レンズホルダ8の左右両端には、前後方向に延在する板バネ15の端部が固定部材14を介してそれぞれ取り付けられている。板バネ15のもう一方の端部は固定部材14を介してベース部材13に取り付けられている。板バネ15は、たわんでいない状態(図1に示す状態)で主面が左右方向を向いているため、ベース部材13に対して左右方向にたわむことができる。したがって、レンズホルダ8は、2枚の板バネ15により、ベース部材13に対して左右方向に変位可能に支持されている。このような2枚の板バネ15は、第2支持手段を構成している。
板バネ12、15は、ベリリウム銅、リン青銅またはステンレスなどの薄板バネ材からなり、プレス加工による打ち抜き成形やエッチング成形によって形成される。なお、板バネ12、15の表面に粘弾性を有するポリマーシート等の素材を貼付してもよい。これにより、ベース部材13に対して適切にダンピングさせることができる。
レンズホルダ6は、左右方向の中央付近に、前後方向に貫通する中空部61を有する。中空部61の上下方向中間部には、中空部61を横断して左右方向に延在し、背面側にコイル16が取り付けられるコイル取付部62が設けられている。コイル16の開口面は、上下方向および左右方向と平行である。コイル16の周囲には、鉄等の軟磁性材からなるヨーク17が取り付けられている。ヨーク17は前方を開口とするU字状の断面を有するメインヨーク17aと、メインヨーク17aの開口部分に嵌め合わされる平板状のバックヨーク17bとからなり、閉じた形状をなしている。メインヨーク17aの内周面においてコイル16と対向する位置には、板状の磁石18が取り付けられている。磁石18の磁極は、コイル16に電流を流す時にその電流を介してレンズホルダ6に上下方向の力が働くように配列されている。メインヨーク17aは、その後方に位置するベース部材13に固着されている。ヨーク17および磁石18は閉じた磁気回路を形成しており、コイル16とともにレンズホルダ6をベース部材13に対して所定の方向へ駆動する第1駆動手段を構成する。
レンズホルダ6の中空部61は、メインヨーク17aの端部を挿通するために形成されている。このため、組み付けを行う際には、中空部61にメインヨーク17aの端部を挿通した後、バックヨーク17bをメインヨーク17aと嵌め合わせる。これにより、レンズホルダ6のコイル取付部62がヨーク17を貫通した状態となる。
ヨーク17はベース部材13に対して固定される一方、レンズホルダ6は板バネ12を介してベース部材13に対して上下方向に変位する。このため、中空部61の上下方向の幅は、板バネ12が変位してもレンズホルダ6とヨーク17とが接触しない大きさに設定される。
レンズホルダ8の左右方向の中央付近の背面には、上下方向および左右方向と平行な開口面を有するコイル19が設けられている。コイル19の周囲には、ヨーク17と同様の材料を用いて形成されるヨーク20が設けられている。ヨーク20は、前方を開口とするU字状の断面を有するメインヨーク20aと、メインヨーク20aの開口部分に嵌め合わされる平板状のバックヨーク20bとからなり、閉じた形状をなしている。ヨーク20の中空部には、レンズホルダ8が貫通している。メインヨーク20aの内周面においてコイル19と対向する位置には、板状の磁石21が取り付けられている。磁石21の磁極は、コイル19に電流を流す時にその電流を介してレンズホルダ8に左右方向の力が働くように配列されている。ヨーク20および磁石21は閉じた磁気回路を形成しており、コイル19とともにレンズホルダ8をベース部材13に対して駆動する第2駆動手段を構成する。第2駆動手段がレンズホルダ8を駆動する方向は、第1駆動手段がレンズホルダ6を駆動する方向と異なっている。
ヨーク17のバックヨーク17bの背面とヨーク20のメインヨーク20aの前面との間には、板状をなしてヨーク17とヨーク20とを固着して連結する連結部材22が設けられている。
ベース部材13は、固定部材11を介して板バネ12の端部が取り付けられるとともに、ヨーク17のメインヨーク17aが取り付けられる胴部131、胴部131から左方向に延在する左アーム132、胴部131から右方向に延在する右アーム133、レンズホルダ8の左端に取り付けられた板バネ15の端部が固定部材14を介して取り付けられるとともに、左アーム132の左端が連結された軸部134、レンズホルダ8の右端に取り付けられた板バネ15の端部が固定部材14を介して取り付けられるとともに、右アーム133の右端が連結された軸部135を有する。左アーム132は、前後方向に貫通し、投光素子2が投光したレーザ光を前方へ通す開口部132aを有する。また、右アーム133は、前後方向に貫通し、集光用レンズ10が出射した反射光を後方へ通す開口部133aを有する。胴部131および軸部134、135は、取り付け対象に対して固定されている。
レンズホルダ6、8、ベース部材13、連結部材22は、例えば衝撃強度に優れたポリカーボネートなどの合成樹脂を用いて形成される。なお、レンズホルダ6、8を形成する際には、板バネ、コイル、レンズをインサート成形してもよい。このようなインサート成形を行うことにより、光走査用アクチュエータ3の組み付けを容易にかつ高精度で行うことが可能となる。
図4は、以上の構成を有する光走査型センサ1を含み、所定の範囲内における物体を検出する物体検出装置の機能構成を模式的に示す図である。同図に示す物体検出装置100は、光走査型センサ1に加えて、投光素子2を発振させる発振回路31と、受光素子4が受光した反射光を光電変換して出力する受光回路32と、受光素子4が受光した反射光に基づく信号を用いて物体を検出する検出部33(検出手段)と、各種情報が入力される入力部34と、物体検出結果を含む情報を出力する出力部35と、物体検出結果や検出条件等の情報を記憶する記憶部36と、物体検出装置100の動作を制御する制御回路37(制御手段)と、を備える。
制御回路37は、コイル16、19の各々と個別に回路を形成しており、コイル16、19に対して異なる電流を流す機能を有する。制御回路37が所定の検出条件に基づく電流をコイル16、19に対してそれぞれ流すと、コイル16、19は磁石18、21がそれぞれ形成する磁界から力を受ける。その結果、レンズホルダ6には上下方向に変位する力が加わる一方、レンズホルダ8には左右方向に変位する力が加わる。
図5は、レンズホルダ6の変位の態様を模式的に示す図であり、図1の矢視B方向から見た図である。なお、図5では、下向き矢印を介して一つ上に記載された状態におけるレンズホルダ6と板バネ12の位置を一点鎖線で記載している。図5に示すように、レンズホルダ6は板バネ12のたわみに応じて上下方向だけでなく前後方向にも若干変位する。このため、レンズホルダ6の変位の途中でレンズホルダ6とベース部材13との距離は変化するが、4枚の板バネ12はレンズホルダ6の上下両端に均等に取り付けられているため、レンズホルダ6の前面(および背面)は常に前後方向と直交した状態を保つ。
図6は、レンズホルダ8の変位の態様を模式的に示す図であり、図1の矢視C方向から見た図である。図6においても、下向き矢印を介して一つ上に記載された状態におけるレンズホルダ8と板バネ15の位置を一点鎖線で記載している。図6に示すように、レンズホルダ8は板バネ15のたわみに応じて左右方向だけでなく前後方向にも若干変位する。このため、レンズホルダ6の変位の途中でレンズホルダ6とベース部材13との距離は変化するが、2枚の板バネ15はレンズホルダ8の左右両端に取り付けられているため、レンズホルダ8の前面(および背面)は常に前後方向と直交した状態を保つ。
レンズホルダ6とレンズホルダ8が独立に変位すると、投光素子2が投光したレーザ光は2次元領域を走査する。図7は、二つの投光用レンズ5、7を介して出射されるレーザ光の軌跡を図1の矢視B方向から見た模式図である。また、図8は、図7に示すレーザ光の軌跡を図1の矢視C方向から見た模式図である。これらの図に示す場合、投光用レンズ5は初期位置(1点鎖線で表示)から上後方に変位する一方、投光用レンズ7は初期位置から右後方に変位している。このため、投光素子2が投光したレーザ光は投光用レンズ5によって上方に屈折された後、投光用レンズ7によって右下方に屈折されている。このように、光走査用アクチュエータ3では、投光用レンズ5、7の位置に応じてレーザ光が外部へ出射される方向を2次元的に変化させることができる。
なお、集光用レンズ9は投光用レンズ7が出射した光の反射光を集光することに鑑み、集光用レンズ9の表面積を投光用レンズ7の表面積より大きくしておけば、反射光を一段と確実に集光することができる。
レンズホルダ6の変位量とレンズホルダ8の変位量は、物体検出装置100の用途に応じて適当に設定することができる。例えば、物体検出装置100を自動車等の車両に搭載し、車両の進行方向に存在する障害物を検出する場合には、上下方向よりも左右方向の変位の方が大きくなるように設定するのが好ましい。また、歩道橋などから交差点を通過する車両等を検出するような場合には、前方が交差点の中心部を指向するように斜め下向きに設置し、上下方向と左右方向の変位量がほぼ等しくなるように設定するのが好ましい。
以上説明した本発明の一実施の形態によれば、投光素子2によって投光されたレーザ光の進行方向に沿って、レーザ光を透過または屈折する二つの投光用レンズ5、7をそれぞれ保持する二つのレンズホルダ6、8を並べて配置し、この二つのレンズホルダ6、8を個別にベース部材13に連結し、互いに異なる方向へ駆動する構成としているため、構成が単純で部品点数が少なくて済み、レイアウトの自由度も高い。また、二つのレンズホルダ6、8の一方に対して構造上の理由から大きな駆動力を発生させる必要がないため、良好な駆動効率を実現することができる。この結果、光走査用アクチュエータ、光走査型センサおよび物体検出装置の製造コストを削減することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、レンズホルダ6が集光用レンズ9を保持する一方、レンズホルダ8が集光用レンズ10を保持しているため、走査光の反射光を精度よく集光することができる。
また、本実施の形態によれば、レンズホルダ6が変位する方向を通過する平面とレンズホルダ8が変位する方向を通過する平面とが直交しているため、2次元方向へ満遍なくレーザ光を走査させることができる。
なお、二つのレンズホルダ6、8がそれぞれ変位する方向は異なっていればよく、各々が変位する方向を通過する平面同士が直交していなくてもよい。
また、第1〜第4光学素子の少なくとも一部はミラーでもよい。例えば、投光用レンズ5の代わりにミラーを設けてもよい。この場合には、投光素子2をミラーの斜め上前方に設ければよい。
また、レンズホルダ6を支持する第1支持手段やレンズホルダ8を支持する第2支持手段を板バネ以外の弾性部材(例えば線バネ)によって実現してもよい。
また、走査光としてレーザ光以外の光を用いることも可能である。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
本発明は、走査型レーザレーダ装置、レーザスキャナ、レーザプリンタ、レーザマーカ、物体監視装置等に有用であり、特に車載用の走査型レーザレーダ装置に適している。
本発明の一実施の形態に係る光走査型センサの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る光走査型センサの構成を示す分解斜視図である。 図1のA−A線部分断面図である。 本発明の一実施の形態に係る物体検出装置の機能構成を示す図である。 上下方向に変位するレンズホルダの変位の態様を模式的に示す図である。 左右方向に変位するレンズホルダの変位の態様を模式的に示す図である。 二つの投光用レンズを介して出射されるレーザ光の軌跡を図1の矢視B方向から見た模式図である。 二つの投光用レンズを介して出射されるレーザ光の軌跡を図1の矢視C方向から見た模式図である。
符号の説明
1 光走査型センサ
2 投光素子
3 光走査用アクチュエータ
4 受光素子
5、7 投光用レンズ
6、8 レンズホルダ
9、10 集光用レンズ
11、14 固定部材
12、15 板バネ
13 ベース部材
16、19 コイル
17、20 ヨーク
17a、20a メインヨーク
17b、20b バックヨーク
18、21 磁石
22 連結部材
31 発振回路
32 受光回路
33 検出部
34 入力部
35 出力部
36 記憶部
37 制御回路
61 中空部
62 コイル取付部
100 物体検出装置
131 胴部
132 左アーム
132a、133a 開口部
133 右アーム
134、135 軸部

Claims (8)

  1. 投光手段によって投光された光を走査する光走査用アクチュエータであって、
    取り付け対象に固定されるベース部材と、
    前記投光手段によって投光された光を透過、屈折または反射する第1光学素子と、
    前記第1光学素子を保持する第1保持部材と、
    前記第1保持部材を前記ベース部材に対して所定の方向へ駆動する第1駆動手段と、
    前記ベース部材と前記第1保持部材とを連結し、前記第1保持部材を前記ベース部材に対して変位可能に支持する第1支持手段と、
    前記第1保持部材よりも前記第1光学素子が出射する光が進行する側に位置し、前記第1光学素子が出射した光を透過、屈折または反射する第2光学素子と、
    前記第2光学素子を保持する第2保持部材と、
    前記第1駆動手段が前記第1保持部材を駆動する方向と異なる方向へ前記第2保持部材を駆動する第2駆動手段と、
    前記ベース部材と前記第2保持部材とを連結し、前記第2保持部材を前記ベース部材に対して変位可能に支持する第2支持手段と、
    を備えたことを特徴とする光走査用アクチュエータ。
  2. 前記第2保持部材によって保持され、前記第2光学素子が出射した光が外部で反射されて戻ってくる反射光を透過、屈折または反射する第3光学素子と、
    前記第1保持部材によって保持され、前記第3光学素子が出射した反射光を透過、屈折または反射する第4光学素子と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の光走査用アクチュエータ。
  3. 前記第1保持部材が変位する方向を含む平面と前記第2保持部材が変位する方向を含む平面とは直交することを特徴とする請求項1または2記載の光走査用アクチュエータ。
  4. 前記第1および第2支持手段の各々は板バネを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光走査用アクチュエータ。
  5. 前記第1〜第4光学素子はレンズであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の光走査用アクチュエータ。
  6. 前記第3光学素子の表面積は前記第2光学素子の表面積よりも大きいことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項記載の光走査用アクチュエータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載の光走査用アクチュエータと、
    前記投光手段と、
    前記投光手段が投光し、前記光走査用アクチュエータが走査した光の外部からの反射光を前記光走査用アクチュエータを介して受光する受光手段と、
    を備えたことを特徴とする光走査型センサ。
  8. 請求項7記載の光走査型センサと、
    前記第1および第2駆動手段の駆動を制御する制御手段と、
    前記受光手段が受光した反射光に基づいて物体の検出を行う検出手段と、
    を備えたことを特徴とする物体検出装置。
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