JP2006133185A - 車載用監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 比較的簡素な構成を採用することにより、小型化や低価格化に対応でき、しかも、前走車両の有無や前走車両との距離などを確実に検出可能な車載用監視装置を提供すること。
【解決手段】 車載用監視装置1において、光走査機構4は、水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向が変化する凸レンズなどの投光用偏向素子5と、水平方向において投光用偏向素子5へのレーザ光Lの入射光軸L0と直交する方向に向けてのみ投光用偏向素子5が直線的に移動することを許容するガイド機構9と、投光用偏向素子5をガイド機構9によってガイドしながら往復移動させて投光用偏向素子5に対するレーザ光Lの入射位置を切り換える駆動機構6とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 車載用監視装置1において、光走査機構4は、水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向が変化する凸レンズなどの投光用偏向素子5と、水平方向において投光用偏向素子5へのレーザ光Lの入射光軸L0と直交する方向に向けてのみ投光用偏向素子5が直線的に移動することを許容するガイド機構9と、投光用偏向素子5をガイド機構9によってガイドしながら往復移動させて投光用偏向素子5に対するレーザ光Lの入射位置を切り換える駆動機構6とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レーザ光を用いて車間距離などを監視する車載用監視装置に関するものである。
レーザ光を用いて車間距離を測定する車間距離計測装置では、レーザ光を投射するとともに、前走車両などで反射した戻り光を受光し、その投受に要した時間により車間距離を測定している。このような計測装置では、水平方向において±10°などといった所定の角度範囲内に位置する車をチェックする必要があるため、ガルバノミラーやポリゴンミラーを用いて、レーザ光を所定の角度範囲にわたって走査している。ここで、ガルバノミラーやポリゴンミラーを備えた従来の車間距離計測装置は、対象車両との距離が比較的長い場合も検出できるように、レーザ光の出力が高く、かつ、スポット径が小さいので、投射光を上下左右に走査している。
但し、従来のように、ガルバノミラーやポリゴンミラーを用いた場合には、DCモータなどの回転駆動装置が必要であるため、小型化や低価格化が困難である。とりわけ、1台の車両に4つの車載用監視装置を設けようとした場合には、小型化や低価格化に対する要求がさらに強くなるので、従来の装置は車載用には対応することができない。
一方、レーザ光源から出射されたレーザ光を平行光にするための投光用レンズを4本のコイルばねで支持するとともに、この投光用レンズを磁気駆動回路によって上下左右に駆動する構成の車間距離計測装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−123252号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車間距離計測装置では、4本のコイルばねが平行リンクを構成しているが、コイルばねで投光用レンズを上下左右に移動可能に支持する構成では、車載用のように常に振動が伝達されるような装置の場合、投光用レンズの位置を制御できないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、比較的簡素な構成を採用することにより、小型化や低価格化に対応でき、しかも、前走車両の有無や前走車両との距離などを確実に検出可能な車載用監視装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、レーザ光源と、該レーザ光源から出射されたレーザ光を所定の角度範囲にわたって走査させながら投光する光走査機構と、前記レーザ光が監視対象で反射したときの戻り光を受光する受光器とを有し、当該受光器での受光結果に基づいて、前記角度範囲内での前記監視対象の有無または/および当該監視対象の位置を検出する車載用監視装置において、前記光走査機構は、水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向が変化する投光用偏向素子と、水平方向において前記投光用偏向素子への前記レーザ光の入射光軸と直交する方向に向けてのみ前記投光用偏向素子または前記入射光軸が直線的に移動することを許容するガイド機構と、前記投光用偏向素子または前記入射光軸を前記ガイド機構によってガイドしながら往復移動させて前記投光用偏向素子に対する前記レーザ光の入射位置を切り換える駆動機構とを備えていることを特徴とする。
本発明を適用した車載用監視装置では、上下方向についてはレーザ光の発散角を利用し、レーザ光を上下方向に走査しない。従って、レーザ光を水平方向のみに走査すればよいので、レーザ光の水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向(投光方向)が変化する投光用偏向素子を用い、この投光用偏向素子と当該投光用偏向素子に対するレーザ光の入射光軸との相対位置を水平方向において当該入射光軸と直交する方向で変化させるだけでレーザ光を水平方向において所定の角度範囲にわたって走査させることができ、前走車両の有無や前走車両との距離などを検出することができる。また、投光用偏向素子と前記入射光軸との相対位置を水平方向において変化させるにあたって、投光用偏向素子または前記入射光軸を水平方向にガイドするガイド機構と、このガイド機構に沿って投光用偏向素子または前記入射光軸を直線的に往復移動させる駆動機構とを用いるだけでよいので、ガルバノミラーやポリゴンミラーを用いた場合と違って、DCモータなどの回転駆動装置が不要である。それ故、本発明によれば、小型化や低価格化などの要求に対応することができ、かつ、耐久性の向上を図ることもできる。また、投光用偏向素子またはレーザの光軸の上下方向における変位はガイド機構によって規制され、かつ、水平方向において前記入射光軸に直交する方向における投光用偏向素子と入射光軸との相対位置は、駆動機構によって制御されるので、車両に搭載した際に振動が伝わってきても、レーザ光の投光方向を好適に制御できるので、前走車両の有無や前走車両との距離などを確実に検出できる。
本発明において、前記投光用偏向素子としては、水平方向にパワーを有するレンズを用いることができる。
本発明において、前記レンズは、水平方向のみにパワーを有し、上下方向にパワーを有しないことが好ましい。このように構成すると、投光用偏向素子として用いたレンズに対する入射位置が上下方向に変動した場合でも、レンズからの投光方向は、上下方向において変動しない。
本発明において、前記駆動機構は、例えば、前記投光用偏向素子と一体に移動可能な磁性体と、該磁性体との間に作用する磁力により前記投光用偏向素子を水平方向に往復移動させる駆動コイルとを備えている。
本発明において、前記駆動機構では、前記駆動コイルが鉄芯の周りに巻回されて電磁石が構成されていることが好ましい。
本発明において、前記磁性体としては、永久磁石を用いることが好ましい。
本発明において、前記駆動コイルは、水平方向において前記入射光軸と直交する一方方向に前記投光用偏向素子を駆動する第1の駆動コイルと、他方方向に前記投光用偏向素子を駆動する第2の駆動コイルとが用いられていることが好ましい。
本発明において、前記駆動機構は、水平方向において前記入射光軸と直交する方向に前記投光用偏向素子を付勢する補助バネを備えていることが好ましい。
以上説明したように、本発明を適用した車載用監視装置では、上下方向についてはレーザ光の発散角を利用し、レーザ光を上下方向に走査しない。従って、レーザ光を水平方向のみに走査すればよいので、レーザ光の水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向(投光方向)が変化する投光用偏向素子を用い、この投光用偏向素子と当該投光用偏向素子に対するレーザ光の入射光軸との相対位置を水平方向において当該入射光軸と直交する方向で変化させるだけでレーザ光を水平方向において所定の角度範囲にわたって走査させることができ、前走車両の有無や前走車両との距離などを検出することができる。また、投光用偏向素子と前記入射光軸との相対位置を水平方向において変化させるにあたって、投光用偏向素子または前記入射光軸を水平方向にガイドするガイド機構と、このガイド機構に沿って投光用偏向素子または前記入射光軸を直線的に往復移動させる駆動機構とを用いるだけでよいので、ガルバノミラーやポリゴンミラーを用いた場合と違って、DCモータなどの回転駆動装置が不要である。それ故、本発明によれば、小型化や低価格化などの要求に対応することができ、かつ、耐久性の向上を図ることもできる。また、投光用偏向素子またはレーザの光軸の上下方向における変位はガイド機構によって規制され、かつ、水平方向において前記入射光軸に直交する方向における投光用偏向素子と入射光軸との相対位置は、駆動機構によって制御されるので、車両に搭載した際に振動が伝わってきても、レーザ光の投光方向を好適に制御でき、前走車両の有無や前走車両との距離などを確実に検出できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した車載用監視装置の一例を説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用した車載用監視装置の要部を示す概略斜視図である。図2(a)、(b)および(c)は、図1に示す車載用監視装置の横断面図、その縦断面を正面からみた説明図、および縦断面を左側からみたときの説明図である。
図1は、本発明を適用した車載用監視装置の要部を示す概略斜視図である。図2(a)、(b)および(c)は、図1に示す車載用監視装置の横断面図、その縦断面を正面からみた説明図、および縦断面を左側からみたときの説明図である。
図1および図2(a)、(b)、(c)において、本形態の車載用監視装置1は、水平方向における所定の角度範囲内における前走車両などの監視対象の有無、および当該前走車両との車間距離を検出するための装置であり、レーザ発光素子21(レーザ光源)から出射されたレーザ光Lを、全反射ミラー23で反射して直交する方向に反射した後、このレーザ光Lを光走査機構4によって水平方向に走査しながら、矢印L1で示すように、投光する。また、監視対象で反射した戻り光L2は、集光レンズ26を介して受光器25に集光するようになっており、後述する制御部では、発光素子21から出射されて受光器25に受光されるまでに要したレーザ光の投受時間に基づいて監視対象までの距離などを算出するようになっている。本形態では、これら構成部品は、複数のベース部材3を介して装置フレーム10内に配置されているが、図1には、装置フレーム10の図示を省略してある。
本形態の車載用監視装置1は、20m以内の比較的近距離の監視を行うためのものであり、発光素子21は出力が比較的低く、かつ、発光素子21から出射されるレーザ光Lは、スポット径が大きな発散光である。そこで、本形態では、レーザ光Lをコリメータレンズ(図示せず)などを用いてある程度、平行光化することにより、その発散角が所定角度範囲内となるようにしている。ここで、本形態では、レーザ光Lのファーフィールドパターンにおける長軸方向を上下方向に向けることにより、その発散角を利用して上下方向の所定の角度範囲を監視するようになっており、本形態においてその角度範囲θ1は、約6°である。これに対して、水平方向においては、以下に詳述するように、光走査機構4によって、レーザ光Lを水平方向において走査し、その監視角度範囲は例えば50°である。
(光走査機構4の構成)
本形態において、光走査機構4は、水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向が変化する投光用偏向素子5と、水平方向において投光用偏向素子5へのレーザ光Lの入射光軸L0と直交する方向に向けてのみ投光用偏向素子5を直線的に移動することを許容するガイド機構9と、投光用偏向素子5をガイド機構9によってガイドしながら往復移動させて投光用偏向素子5に対するレーザ光Lの入射位置を切り換える駆動機構6とを備えており、これらの機構は、ベース部材3を介して装置フレーム10に搭載されている。
本形態において、光走査機構4は、水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向が変化する投光用偏向素子5と、水平方向において投光用偏向素子5へのレーザ光Lの入射光軸L0と直交する方向に向けてのみ投光用偏向素子5を直線的に移動することを許容するガイド機構9と、投光用偏向素子5をガイド機構9によってガイドしながら往復移動させて投光用偏向素子5に対するレーザ光Lの入射位置を切り換える駆動機構6とを備えており、これらの機構は、ベース部材3を介して装置フレーム10に搭載されている。
投光用偏向素子5は、水平方向にパワーを有する凸レンズであり、この凸レンズは、水平方向のみにパワーを有し、上下方向にパワーを有してない。投光用偏向素子5は、レンズホルダ51に保持され、このレンズホルダ51は、可動ブロック8の上に直立した状態に固定されている。
ガイド機構9では、可動ブロック8に対して、投光用偏向素子41に対するレーザ光Lの入射光軸L0と直交する方向に2つのガイド穴81、82が水平に形成されており、これらのガイド穴81、82には、ベース部材3の立ち上り部31、32の間で水平方向の延びたガイド軸91、92が各々、挿入されている。このため、投光用偏向素子41を搭載した可動ブロック8は、レーザ光Lの入射光軸L0と直交する方向に向けてのみ直線的に移動することが許容されている。
駆動機構6は、可動ブロック8上の固定されて投光用偏向素子5と一体に移動可能な磁性体61と、この磁性体61との間に作用する磁力により投光用偏向素子5を水平方向に往復移動させる第1および第2の駆動コイル661、671とを備えている。ここで、磁性体61は、水平方向において入射光軸L0と直交する方向にS極およびN極を向けた永久磁石から構成されている。
第1および第2の駆動コイル661、671は各々、第1および第2の鉄芯662、672の周りに巻回されて第1および第2の電磁石66、67が構成されている。本形態では、第1および第2の駆動コイル661、671に対して共通の駆動信号を給電した際、第1および第2の電磁石66、67の対向する部分同士に同極が発生するように第1および第2の駆動コイル661、671は各々逆方向に巻回されている。
また、駆動機構6では、ガイド軸92のうち、可動ブロック8に対して一方側にコイルばねからなる第1の補助ばね68が装着され、他方側にもコイルばねからなる第2の補助ばね69が装着されている。これらの補助ばね68、69は、第1および第2駆動コイル661、671への通電を停止している間、その付勢力により、可動ブロック8を中間位置に保持し、本形態では、このときの投光用偏向素子5の位置を中立位置P0とする。また、中立位置P0に対して、第1の電磁石66が配置されている側を第1の方向P1とし、第2の電磁石67が配置されている側を第2の方向P2とする。
(車載用監視装置1の制御系)
図3(a)、(b)および(c)は、図1に示す車載用監視装置の制御系の構成を示す機能ブロック図、および車間距離の計測原理を示す説明図である。図4(a)〜(f)は、図1に示す車載用監視装置において正弦波形の駆動電流を用いて駆動したときの動作を示す説明図である。
図3(a)、(b)および(c)は、図1に示す車載用監視装置の制御系の構成を示す機能ブロック図、および車間距離の計測原理を示す説明図である。図4(a)〜(f)は、図1に示す車載用監視装置において正弦波形の駆動電流を用いて駆動したときの動作を示す説明図である。
図3(a)に示すように、本形態の車載用監視装置1において、制御系7は、マイクロコンピュータからなる制御部71を中心に構成されている。制御部71はMPU、ROM、およびRAMなどを備え、ROM内に格納されている制御プログラムを実行することにより、目標物までの距離の測定を行う所定の動作を行うことが可能となっている。RAMは、目標物までの距離のデータなどを一次的に記憶するメモリである。
制御部71は、第1および第2の駆動コイル661、671に対する駆動波形を規定する駆動信号データをD/A変換器72に出力し、D/A変換器72は、駆動信号を増幅器73に出力する。また、制御部71は、増幅器73に対して所定のタイミングで駆動信号の極性を反転させる制御信号も出力する。従って、第1および第2の駆動コイル661、671には、例えば、図4(a)に示すような正弦波形の駆動信号が印加される。
また、制御部71は、レーザ発光素子21を駆動するための発光素子駆動回路74を制御し、発光素子駆動回路74からレーザ発光素子21に対して、図3(b)に示す駆動パルスS1を供給する。また、制御部71には、受光器25での受光信号がA/D変換器75を介して入力される(図3(c)参照)。ここで、受光器25からA/D変換器75を介して入力される信号S2と、レーザ発光素子21に対する駆動パルスS1との間には時間差Δtが発生する。従って、投受光の時間差Δtを用いれば、前走車両などといった監視対象との距離を求めることができる。
(投光動作)
図4(a)〜(f)を参照して、本形態の車載用監視装置1での投光動作を説明する。まず、第1および第2の駆動コイル661、662に駆動信号が印加されていない状態では、投光用偏向素子5は中立位置P0にある。この状態から、図4(a)に示す駆動電流を第1および第2の駆動コイル661、662に印加すると、図4(b)に示すタイミングでは、第1および第2の電磁石66、67の対向する部分のいずれもがN極になるので、第1の電磁石66と磁性体61との間に斥力が発生する一方、第2の電磁石67と磁性体61との間に吸引力が発生するので、可動ブロック8上の投光用偏向素子5は、中立位置P0から第2の方向P2に移動する。その結果、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0は、投光用偏向素子5の中心位置から第1の方向P1にずれるため、レーザ光は、第2の方向P2に向けて偏向され、そのときの偏向方向は、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0に対して25°の角度をなす。
図4(a)〜(f)を参照して、本形態の車載用監視装置1での投光動作を説明する。まず、第1および第2の駆動コイル661、662に駆動信号が印加されていない状態では、投光用偏向素子5は中立位置P0にある。この状態から、図4(a)に示す駆動電流を第1および第2の駆動コイル661、662に印加すると、図4(b)に示すタイミングでは、第1および第2の電磁石66、67の対向する部分のいずれもがN極になるので、第1の電磁石66と磁性体61との間に斥力が発生する一方、第2の電磁石67と磁性体61との間に吸引力が発生するので、可動ブロック8上の投光用偏向素子5は、中立位置P0から第2の方向P2に移動する。その結果、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0は、投光用偏向素子5の中心位置から第1の方向P1にずれるため、レーザ光は、第2の方向P2に向けて偏向され、そのときの偏向方向は、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0に対して25°の角度をなす。
そして、図4(c)に示すタイミングでは、第1および第2の電磁石66、67の対向する部分のいずれもがN極であるが、第1の電磁石66と磁性体61との間の斥力、および第2の電磁石67と磁性体61との間の吸引力が弱まるので、可動ブロック8上の投光用偏向素子5は、図4(b)に示す位置からやや中立位置P0に戻る。この状態での偏向方向は、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0に対して18°の角度をなす。
次に、図4(d)に示すタイミングでは、第1および第2の電磁石66、67の対向する部分のいずれにも磁極が発生せず、可動ブロック8上の投光用偏向素子5は、第1および第2の補助ばね68、69によって両側から付勢され、かつ、その付勢力の大きさが等しいので、中立位置P0に戻る。この状態での偏向方向は、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0に対して0°の角度をなす。
次に、図4(e)に示すタイミングでは、第1および第2の電磁石66、67の対向する部分のいずれもがS極であるため、第1の電磁石66と磁性体61との間の吸引力、および第2の電磁石67と磁性体61との間の斥力によって、可動ブロック8上の投光用偏向素子5は、図4(d)に示す中立位置P0からやや第1の方向P1に移動する。この状態での偏向方向は、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0に対して18°の角度をなし、図4(f)に示すタイミングでは、偏向方向は、投光用偏向素子5に対するレーザ光の入射光軸L0に対して25°の角度をなす。
このような動作は、図4(a)に示す駆動信号の波形に従って繰り返される結果、レーザ光は、水平方向において50°の角度範囲にわたって走査されることになる。
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態の車載用監視装置1では、上下方向についてはレーザ光Lの発散角を利用し、レーザ光Lを上下方向に走査しない。従って、レーザ光Lを水平方向のみに走査すればよいので、レーザ光Lの水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向(投光方向)が変化する投光用偏向素子5を用い、投光用偏向素子5とこの投光用偏向素子5に対するレーザ光Lの入射光軸L0との相対位置を水平方向において入射光軸L0と直交する方向で変化させるだけでレーザ光Lを水平方向において所定の角度範囲にわたって走査させることができ、前走車両の有無や前走車両との距離などを検出することができる。
以上説明したように、本形態の車載用監視装置1では、上下方向についてはレーザ光Lの発散角を利用し、レーザ光Lを上下方向に走査しない。従って、レーザ光Lを水平方向のみに走査すればよいので、レーザ光Lの水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向(投光方向)が変化する投光用偏向素子5を用い、投光用偏向素子5とこの投光用偏向素子5に対するレーザ光Lの入射光軸L0との相対位置を水平方向において入射光軸L0と直交する方向で変化させるだけでレーザ光Lを水平方向において所定の角度範囲にわたって走査させることができ、前走車両の有無や前走車両との距離などを検出することができる。
また、投光用偏向素子5と入射光軸L0との相対位置を水平方向において変化させるにあたって、投光用偏向素子5を水平方向に直線的にガイドするガイド機構9と、このガイド機構9に沿って投光用偏向素子5を直線的に往復移動させる駆動機構6とを用いるだけでよいので、ガルバノミラーやポリゴンミラーを用いた場合と違って、DCモータなどの回転駆動装置が不要である。それ故、本形態の車載用監視装置1によれば、小型化や低価格化などの要求に対応することができ、かつ、耐久性の向上を図ることもできる。
また、投光用偏向素子5の上下方向における変位はガイド機構9によって規制され、かつ、水平方向において入射光軸L0に直交する方向における投光用偏向素子5と入射光軸L0との相対位置は、駆動機構6によって制御されるので、車両に搭載した際に振動が伝わってきても、レーザ光Lの投光方向を好適に制御でき、前走車両の有無や前走車両との距離などを確実に検出できる。
さらに、投光用偏向素子5として、水平方向のみにパワーを有し、上下方向にパワーを有しない凸レンズを用いたため、投光用偏向素子5に対する入射位置が上下方向に変動した場合でも、投光用偏向素子5からの投光方向は、上下方向において変動しないという利点がある。
さらにまた、本形態では、第1および第2の駆動コイル561、571を駆動するのに正弦波形の駆動信号を用いたため、時間に対する投光用偏向素子5の動作にリニアリティを得やすいという利点がある。なお、本形態では、第1および第2の駆動コイル561、571に対して共通の駆動信号を供給したが、第1および第2の駆動コイル561、571に供給する駆動信号として位相の異なる信号を供給すれば、投光用偏向素子5を搭載した可動ブロック8によりスムーズな往復直線運動を行わせることができる。
[その他の実施の形態]
上記形態の車載用監視装置1では、駆動コイル561、571を正弦波形の駆動信号を用いたが、図5(a)に示すように、三角波形の駆動信号によって駆動コイル561、571してもよい。この場合にも、投光用偏向素子5と入射光軸L0との相対位置を、図5(b)〜(f)に示すように変化させることができるので、レーザ光Lは、水平方向において約50°の角度範囲にわたって走査されることになる。また、駆動コイル561、571に対する駆動信号として電位が階段状に変化する波形を用いれば、投光用偏向素子5を間欠的に移動させることができる。
上記形態の車載用監視装置1では、駆動コイル561、571を正弦波形の駆動信号を用いたが、図5(a)に示すように、三角波形の駆動信号によって駆動コイル561、571してもよい。この場合にも、投光用偏向素子5と入射光軸L0との相対位置を、図5(b)〜(f)に示すように変化させることができるので、レーザ光Lは、水平方向において約50°の角度範囲にわたって走査されることになる。また、駆動コイル561、571に対する駆動信号として電位が階段状に変化する波形を用いれば、投光用偏向素子5を間欠的に移動させることができる。
また、上記実施の形態では、補助ばね68、69のいずれにもコイルばねを用いたが、板ばねなどを用いてもよい。また、上記実施の形態では、2本の補助ばね68、69によって可動ブロック8を両側から付勢する構成を採用したが、1本の補助ばねで可動ブロック8を第1の方向P1あるいは第2の方向P2に付勢する構成を採用してもよい。さらに、上記実施の形態では、2つの電磁石56、67を用いたが、一方の推進力を補助ばねで発生させ、他方の推進力を電磁石で発生するように構成すれば、1つの電磁石で、投光用偏向素子5を搭載した可動ブロック8に往復直線運動を行わせることができる。
また、上記実施の形態では、レーザ光Lの水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向(投光方向)が変化する投光用偏向素子5として凸レンズを用いたが、投光用偏向素子5としては凹レンズ、あるいは格子ピッチが連続的に変化する回折素子を用いてもよい。
さらにまた、本発明を適用した車載用監視装置1では、投光用偏向素子5と入射光軸L0との相対位置を水平方向において変化させればよく、上記形態では、入射光軸L0を固定し、投光用偏向素子5を移動させたが、投光用偏向素子5を固定し、入射光軸L0を移動させてもよい。このように構成する場合には、図1に矢印Aで示すように、レーザ発光素子21を水平方向に移動させる構成、図1に矢印Bあるいは矢印Cで示すように、反射ミラー23を水平方向に移動させる構成を採用すればよい。このような場合にも、上記形態において、投光用偏向素子5を駆動するのに用いた光走査装置の構成をそのまま適用することができる。
1 車載用監視装置
4 光走査機構
5 投光用偏向素子
6 駆動機構
8 可動ブロック
9 ガイド機構
21 発光素子
23 全反射ミラー
25 受光器
26 集光レンズ
56、57 電磁石
81、82 ガイド穴
91、92 ガイド軸
561、571 駆動コイル
562、572 鉄芯
L レーザ光
L0 投光用偏向素子に対する入射光軸
L2 戻り光
4 光走査機構
5 投光用偏向素子
6 駆動機構
8 可動ブロック
9 ガイド機構
21 発光素子
23 全反射ミラー
25 受光器
26 集光レンズ
56、57 電磁石
81、82 ガイド穴
91、92 ガイド軸
561、571 駆動コイル
562、572 鉄芯
L レーザ光
L0 投光用偏向素子に対する入射光軸
L2 戻り光
Claims (8)
- レーザ光源と、該レーザ光源から出射されたレーザ光を所定の角度範囲にわたって走査させながら投光する光走査機構と、前記レーザ光が監視対象で反射したときの戻り光を受光する受光器とを有し、当該受光器での受光結果に基づいて、前記角度範囲内での前記監視対象の有無または/および当該監視対象の位置を検出する車載用監視装置において、
前記光走査機構は、水平方向における入射位置によって水平方向における偏向方向が変化する投光用偏向素子と、水平方向において前記投光用偏向素子への前記レーザ光の入射光軸と直交する方向に向けてのみ前記投光用偏向素子または前記入射光軸が直線的に移動することを許容するガイド機構と、前記投光用偏向素子または前記入射光軸を前記ガイド機構によってガイドしながら往復移動させて前記投光用偏向素子に対する前記レーザ光の入射位置を切り換える駆動機構とを備えていることを特徴とする車載用監視装置。 - 請求項1において、前記投光用偏向素子は、水平方向にパワーを有するレンズであることを特徴とする車載用監視装置。
- 請求項2において、前記レンズは、水平方向のみにパワーを有し、上下方向にパワーを有しないことを特徴とする車載用監視装置。
- 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記駆動機構は、前記投光用偏向素子と一体に移動可能な磁性体と、該磁性体との間に作用する磁力により前記投光用偏向素子の方を水平方向に往復移動させる駆動コイルとを備えていることを特徴とする車載用監視装置。
- 請求項4において、前記駆動機構では、前記駆動コイルが鉄芯の周りに巻回されて電磁石が構成されていることを特徴とする車載用監視装置。
- 請求項4または5において、前記磁性体は、永久磁石であることを特徴とする車載用監視装置。
- 請求項4ないし6のいずれかにおいて、前記駆動コイルは、水平方向において前記入射光軸と直交する一方方向に前記投光用偏向素子を駆動する第1の駆動コイルと、他方方向に前記投光用偏向素子を駆動する第2の駆動コイルとが用いられていることを特徴とする車載用監視装置。
- 請求項4ないし7のいずれかにおいて、前記駆動機構は、水平方向において前記入射光軸と直交する方向に前記投光用偏向素子を付勢する補助バネを備えていることを特徴とする車載用監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004325434A JP2006133185A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | 車載用監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004325434A JP2006133185A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | 車載用監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006133185A true JP2006133185A (ja) | 2006-05-25 |
Family
ID=36726844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004325434A Pending JP2006133185A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | 車載用監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006133185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200011313A (ko) * | 2018-07-24 | 2020-02-03 | 문명일 | 라이다 광학 장치 |
-
2004
- 2004-11-09 JP JP2004325434A patent/JP2006133185A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200011313A (ko) * | 2018-07-24 | 2020-02-03 | 문명일 | 라이다 광학 장치 |
KR102287071B1 (ko) * | 2018-07-24 | 2021-08-10 | 주식회사 라이드로 | 라이다 광학 장치 |
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