JP2010014312A - 二重管式過冷却器 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の熱交換が可能でありながら、小型の二重管式過冷却器を提供する。
【解決手段】内管2と、内管2の外周を覆う外管3とを有し、内管3内を流れるバイパス流冷媒5と、外管3と内管2との隙間4を流れる主流冷媒6とが内管2の管壁8を挟んで互いに反対向きに流れる二重管式過冷却器1において、外管3がコルゲート7を有する。
【選択図】図1
【解決手段】内管2と、内管2の外周を覆う外管3とを有し、内管3内を流れるバイパス流冷媒5と、外管3と内管2との隙間4を流れる主流冷媒6とが内管2の管壁8を挟んで互いに反対向きに流れる二重管式過冷却器1において、外管3がコルゲート7を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、所定の熱交換が可能でありながら、小型の二重管式過冷却器に関する。
空気調和機の冷媒回路として、圧縮機、凝縮器、二重管式の過冷却器、主膨張機構、蒸発器、四路切換弁およびアキュムレータをこの順に有する主回路と、上記凝縮器と上記過冷却器との間の分岐点で上記主回路から分岐して、バイパス膨張機構と上記過冷却器とを通り、上記アキュムレータの入口近傍の合流点で上記主回路と合流するバイパス回路とを含むものが知られている。
圧縮機から吐出された冷媒は、凝縮器(例えば、室外空気に放熱する)によって凝縮され、分岐点で主回路を流れる主流冷媒とバイパス回路を流れるバイパス流冷媒とに別れる。この主流冷媒は、過冷却器において、バイパス膨張機構通過後の上記バイパス流冷媒との熱交換によって過冷却される。一方、バイパス流冷媒は、上記バイパス膨張機構を通過して減圧された後、過冷却器において主流冷媒との熱交換によって蒸発される。
図2に、従来の二重管式過冷却器を示す。この二重管式過冷却器21は、内管22と、この内管22の外周を覆うように内管22に対して同心円状に設けられた外管23とを有しており、内管22と外管23との間に環状の隙間24が形成される。二重管式過冷却器21は、内管22内を流れるバイパス流冷媒25と、内管22と外管23との間の環状の隙間24を流れる主流冷媒26とが、伝熱性を持つ内管22の管壁を挟んで互いに反対向きに流れるように設定されている(対向流型熱交換器)。また、内管22と外管23は平滑管となっている。
従来の二重管式過冷却器21は、外管23の内面が平滑なので、主流冷媒26を攪拌しない。そのため、主流冷媒26と内管22の管壁外面との間の熱伝達率が低い。よって、所定の熱交換をするためには、二重管式過冷却器21を大きくしなければならない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、所定の熱交換が可能でありながら、小型の二重管式過冷却器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、内管と、該内管の外周を覆う外管とを有し、上記内管内を流れるバイパス流冷媒と、上記外管と上記内管との隙間を流れる主流冷媒とが上記内管の管壁を挟んで互いに反対向きに流れる二重管式過冷却器において、上記外管がコルゲートを有するものである。
上記外管が上記内管に対して同心円状に設けられもよい。
上記外管が銅からなってもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)所定の熱交換が可能でありながら、小型である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る二重管式過冷却器1は、内管2と、内管2の外周を覆う外管3とを有し、内管3内を流れるバイパス流冷媒5と、外管3と内管2との隙間4を流れる主流冷媒6とが内管2の管壁8を挟んで互いに反対向きに流れる二重管式過冷却器1において、外管3がコルゲート7を有するものである。
この二重管式過冷却器1は、空気調和機の冷媒回路に使用される。冷媒回路では、圧縮機から吐出された冷媒が凝縮器によって凝縮され、分岐点で主回路を流れる主流冷媒とバイパス回路を流れるバイパス流冷媒とに別れ、この主流冷媒とバイパス膨張機構を通過して減圧された後のバイパス流冷媒とを二重管式過冷却器1において熱交換する。
外管3は、内管2に対して同心円状に設けられる。すなわち、内管2と外管3はいずれも円筒状であって、内管2の管軸と外管3の管軸が一致する。
本発明は、外管3にコルゲート7を設けた点に特徴がある。コルゲート7は、外管3の管壁9が内径側に丸く凹んだ形状に形成される。コルゲート7は、丸い凹みを連続的に螺旋状に巻いて形成される。図1のように断面で見ると、コルゲート7は、外管3の長手方向に所定ピッチで繰り返し形成される。
外管3の内周面からコルゲート7の窪みの頂点までの径方向距離をコルゲート7の深さHcとする。外管3の中心線に対する傾斜角をコルゲート7の傾きβとする。外管3の内径をDとし、コルゲート7の形成ピッチをPcとし、コルゲート7の条数をnとしたとき、
β=arctan(πD/nPc)
である。一例として、βは77.08°である。条数nは、任意の自然数であるが、本実施形態では1条である。
β=arctan(πD/nPc)
である。一例として、βは77.08°である。条数nは、任意の自然数であるが、本実施形態では1条である。
このコルゲート7によって外管3と内管2との隙間4を流れる主流冷媒6が攪拌され、主流冷媒6と内管2の管壁8との間の熱伝達率が高くなる。このため、バイパス流冷媒5と主流冷媒6の熱交換の効率が高くなり、所定の熱交換をするための二重管式過冷却器1を小さくできる。
二重管式過冷却器1は、内管2と、この内管2の外側に同心円状に設けられた外管3とを有する。内管2内はバイパス流冷媒5が流れ、内管2と外管3との間の環状の隙間4を主流冷媒6が流れる。外管3にコルゲート7を設けた場合と従来技術のように外管23が平滑な場合との二重管式過冷却器の長さの比は次式で表される。
ここで、dc:内管の内径、dh:内管の外径、αc:内管の管内熱伝達率、αh:内管の管外熱伝達率、l:過冷却器の長さ、添え字1:外管平滑、添え字2:外管コルゲートである。
従来技術のように外管23が平滑な場合の内管22の管外熱伝達率は次式で与えられる。
ここで、D:外管の内径、De:内管と外管との環状隙間の水力等価直径、f:管摩擦係数、Re:レイノルズ数、Pr:プラントル数、v:流速、λ:熱伝導率、ν:動粘度である。
本発明のように外管3にコルゲート7がある場合の内管2の管外熱伝達率は次式で与えられると仮定する。ただし、表1の実施例1の条件とする。
ここで、ρ:密度、cp:定圧比熱である。
次に、具体的に表1の実施例1の条件で外管のコルゲートの効果を計算する。
この計算で次式の結果が得られた。
つまり、本発明のように外管3にコルゲート7を設けることで二重管式過冷却器1の長さを従来技術の二重管式過冷却器21より約24%短くできる。
コルゲート7によって外管3が曲げやすくなる。外管3が曲げやすいので、二重管式過冷却器1全体も曲げやすくなる。よって、空気調和機の内部の空間に合わせて、二重管式過冷却器1の形状を決めることが容易になり、空気調和機を小型化できる。
表1の実施例2の条件、つまりコルゲート7の深さが0.381mmの条件を用いると、内管2の管外熱伝達率は次式で与えられる
この場合、l2/l1は、0.94となる。
1 二重管式過冷却器
2 内管
3 外管
4 隙間
5 バイパス流冷媒
6 主流冷媒
7 コルゲート
8 内管の管壁
9 外管の管壁
2 内管
3 外管
4 隙間
5 バイパス流冷媒
6 主流冷媒
7 コルゲート
8 内管の管壁
9 外管の管壁
Claims (3)
- 内管と、該内管の外周を覆う外管とを有し、上記内管内を流れるバイパス流冷媒と、上記外管と上記内管との隙間を流れる主流冷媒とが上記内管の管壁を挟んで互いに反対向きに流れる二重管式過冷却器において、上記外管がコルゲートを有することを特徴とする二重管式過冷却器。
- 上記外管が上記内管に対して同心円状に設けられたことを特徴とする請求項1記載の二重管式過冷却器。
- 上記外管が銅からなることを特徴とする請求項1又は2記載の二重管式過冷却器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008173556A JP2010014312A (ja) | 2008-07-02 | 2008-07-02 | 二重管式過冷却器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008173556A JP2010014312A (ja) | 2008-07-02 | 2008-07-02 | 二重管式過冷却器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010014312A true JP2010014312A (ja) | 2010-01-21 |
Family
ID=41700581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008173556A Pending JP2010014312A (ja) | 2008-07-02 | 2008-07-02 | 二重管式過冷却器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010014312A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102679773A (zh) * | 2012-04-01 | 2012-09-19 | 合肥科烨电物理设备制造有限公司 | 两级梯度传热换热器 |
KR101347056B1 (ko) | 2011-09-29 | 2014-01-07 | 비아이신소재 주식회사 | 사파이어 단결정 제조용 냉각 장치 |
KR101388781B1 (ko) | 2012-06-22 | 2014-04-23 | 삼성전기주식회사 | 전력 모듈용 방열 시스템 |
CN104930878A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-09-23 | 苏州锦珂塑胶科技有限公司 | 一种热交换器及热能回收装置 |
-
2008
- 2008-07-02 JP JP2008173556A patent/JP2010014312A/ja active Pending
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