JP2010014054A - 内燃機関における燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着の抑制効果を高める。
【解決手段】第2燃料は、燃料ポンプ14及びコモンレール15を経由して第2燃料噴射ノズル13へ供給され、第2燃料噴射ノズル13は、気筒11内の燃焼室111に第2燃料を噴射する。吸気管17の途中には電磁式の第1燃料噴射ノズル20が接続されている。第1燃料噴射ノズル20は、吸気管17内に第1燃料を噴射する。第1燃料噴射ノズル20から噴射された第1燃料は、吸気管17内の空気と混合する。第1燃料が燃焼室111へ供給開始された後、制御コンピュータCは、第2燃料噴射ノズル13から第2燃料を燃焼室111へ噴射させる制御を行なう。
【選択図】図1
【解決手段】第2燃料は、燃料ポンプ14及びコモンレール15を経由して第2燃料噴射ノズル13へ供給され、第2燃料噴射ノズル13は、気筒11内の燃焼室111に第2燃料を噴射する。吸気管17の途中には電磁式の第1燃料噴射ノズル20が接続されている。第1燃料噴射ノズル20は、吸気管17内に第1燃料を噴射する。第1燃料噴射ノズル20から噴射された第1燃料は、吸気管17内の空気と混合する。第1燃料が燃焼室111へ供給開始された後、制御コンピュータCは、第2燃料噴射ノズル13から第2燃料を燃焼室111へ噴射させる制御を行なう。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数種類の燃料を燃焼室へ供給する制御を行なう燃料供給制御手段を備えた内燃機関における燃料供給装置に関する。
単一種類の燃料を使用する内燃機関における燃焼効率を向上させるため、シリンダ内の燃焼室内に燃料を均質に分布させることが望ましい。しかし、酸素結合可能な炭素(酸素と結合して燃焼可能な炭素)の量が多い燃料を燃焼室内で均質分布させると、燃料の不完全燃焼によって生じる煤や未燃焼成分が燃焼室の周壁面に付着する。これらの付着物が多いと、シリンダ内のピストンと燃焼室の周壁面との間での摩擦抵抗が増える可能性がある。これは、動力損失の1つの原因となる。
特許文献1に開示の内燃機関では、水素と軽油との2種類の燃料、あるいは水素とガソリンとの2種類の燃料を同時に燃焼室へ供給する発明が開示されている。水素は、煤、あるいは燃焼室の周壁面に付着するような未燃焼成分の発生がないため、水素を含む2種類の燃料の燃焼では、煤や未燃焼成分の発生量は、軽油やガソリン等の単一種類の燃料を燃焼させた場合に比べて、少ない。
特許文献2に開示の内燃機関では、天然ガスと軽油との2種類の燃料、あるいは天然ガスとガソリンとの2種類の燃料を燃焼室へ供給する発明が開示されている。この場合には、運転状態に応じて軽油あるいはガソリンのみを供給する状態と、天然ガスを含む2種類の燃料を供給する状態との使い分けが行われている。特許文献2に開示の内燃機関においても、天然ガスを含む2種類の燃料を供給する状態では、煤や未燃焼成分の発生量は、軽油やガソリン等の単一種類の燃料を燃焼させた場合に比べて、少ない。
特開2003−293809号公報
特表2006−500513号公報
しかし、特許文献1,2に開示の発明は、煤や未燃焼成分の発生量を低減したり、エネルギー効率を高めることを考慮したものであり、煤や未燃焼成分が燃焼室の周壁面に付着することを抑制する思想は、開示されていない。
本発明は、燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着の抑制効果を高めることを目的とする。
本発明は、複数種類の燃料を燃焼室へ供給する制御を行なう燃料供給制御手段を備えた内燃機関における燃料供給制御手段を対象とし、請求項1の発明では、前記複数種類の燃料のうちの第1燃料における1モル当たりの酸素結合可能な炭素量は、前記複数種類の燃料のうちの第2燃料における1モル当たりの酸素結合可能な炭素量よりも少なく、前記燃料供給制御手段は、前記第1燃料が前記燃焼室へ供給が開始された後から前記第2燃料を前記燃焼室へ供給する制御を行なう。
ここにおける酸素結合可能な炭素とは、燃焼可能な炭素のことであり、酸素結合が不可能な炭素とは、例えば二酸化炭素における炭素である。又、炭素量とは、燃料の1モル中の酸素結合可能な炭素の量のことである。
第1燃料が先に燃焼室内へ供給されるため、燃焼室の壁面付近で燃焼する燃料は、主として第1燃料となる。そのため、燃焼室の壁面付近で発生する煤や未燃焼成分が非常に少なく、燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着は、非常に少ない。
好適な例では、前記第1燃料における前記炭素量は、天然ガスにおける1モル当たりの酸素結合可能な炭素量よりも少ない。
なお、天然ガスにおける1モル当たりの酸素結合可能な炭素量よりも少ない燃料とは、気体状態の燃料1立方メートル当たりの二酸化炭素排出量が0.7kg以下の燃料を指すこととする。気体状態の燃料1立方メートル当たりの二酸化炭素排出量が0.7kgを僅かに上回る燃料としては、例えば都市ガス(L3)がある。1立方メートル当たりの都市ガス(L3)の二酸化炭素排出量は、0.718kgである。天然ガスにおける炭素量よりも少ない炭素量の燃料は、燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着の抑制効果を高める上で、好適な第1燃料である。
なお、天然ガスにおける1モル当たりの酸素結合可能な炭素量よりも少ない燃料とは、気体状態の燃料1立方メートル当たりの二酸化炭素排出量が0.7kg以下の燃料を指すこととする。気体状態の燃料1立方メートル当たりの二酸化炭素排出量が0.7kgを僅かに上回る燃料としては、例えば都市ガス(L3)がある。1立方メートル当たりの都市ガス(L3)の二酸化炭素排出量は、0.718kgである。天然ガスにおける炭素量よりも少ない炭素量の燃料は、燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着の抑制効果を高める上で、好適な第1燃料である。
好適な例では、前記第1燃料は、水素である。
煤や未燃焼成分が発生しない水素は、特に好適な第1燃料である。
好適な例では、前記内燃機関は、予混合圧縮機関であり、前記第1燃料は、空気と混合させた混合気として吸気通路から燃焼室へ供給され、前記第2燃料は、燃焼室に設けられた燃料噴射ノズルから前記燃焼室に噴射される。
煤や未燃焼成分が発生しない水素は、特に好適な第1燃料である。
好適な例では、前記内燃機関は、予混合圧縮機関であり、前記第1燃料は、空気と混合させた混合気として吸気通路から燃焼室へ供給され、前記第2燃料は、燃焼室に設けられた燃料噴射ノズルから前記燃焼室に噴射される。
第1燃料は、燃焼室内に均質に分布させることが望ましい。予混合圧縮機関は、第1燃料を燃焼室内に均質に分布させる上で好適な内燃機関である。燃料噴射ノズルを採用した構成は、燃焼室の壁面から離れた場所に第2燃料を分布させる上で、好適な構成である。
好適な例では、前記内燃機関は、前記第1燃料と空気とを混合させた混合気を燃焼室で圧縮して自着火させる予混合圧縮自着火機関である。
第1燃料が第2燃料よりも圧縮自着火し易い燃料である場合には、第1燃料が第2燃料よりも先に燃焼する。これは、燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着を抑制する上で好ましい。
第1燃料が第2燃料よりも圧縮自着火し易い燃料である場合には、第1燃料が第2燃料よりも先に燃焼する。これは、燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着を抑制する上で好ましい。
好適な例では、前記燃料供給制御手段は、前記燃焼室への前記第1燃料の供給停止後に前記第2燃料の供給を開始する制御を行なう。
第1燃料の供給停止後に第2燃料の供給を開始する制御は、第1燃料と第2燃料との混合を抑制する上で好ましい。
第1燃料の供給停止後に第2燃料の供給を開始する制御は、第1燃料と第2燃料との混合を抑制する上で好ましい。
本発明は、燃焼室の壁面への煤や未燃焼成分の付着の抑制効果を高めることができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を予混合圧縮自着火機関に具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1(b)に示すように、予混合圧縮自着火機関E(内燃機関)を構成するシリンダブロック10は、複数の気筒11〔図1(a)に示すように本実施形態では4つ〕を備えており、シリンダブロック10に連結されたシリンダヘッド12には気筒11毎に電磁式の第2燃料噴射ノズル13が取り付けられている。
図1(b)に示すように、予混合圧縮自着火機関E(内燃機関)を構成するシリンダブロック10は、複数の気筒11〔図1(a)に示すように本実施形態では4つ〕を備えており、シリンダブロック10に連結されたシリンダヘッド12には気筒11毎に電磁式の第2燃料噴射ノズル13が取り付けられている。
図1(a)に示すように、第2燃料は、燃料ポンプ14及びコモンレール15を経由して第2燃料噴射ノズル13へ供給され、第2燃料噴射ノズル13は、各気筒11内の燃焼室111に第2燃料を噴射する。本実施形態では、第2燃料は軽油である。第2燃料噴射ノズル13は、制御コンピュータCの制御を受ける。
シリンダヘッド12にはインテークマニホールド16が接続されている。インテークマニホールド16には吸気管17が接続されており、吸気管17にはエアクリーナ18が接続されている。吸気管17の途中には、上流側より、スロットル弁19が配設されていると共に、電磁式の第1燃料噴射ノズル20が接続されている。第1燃料噴射ノズル20は、燃料供給通路21を介して図示しない燃料供給源に接続されている。第1燃料は、水素である。第1燃料噴射ノズル20は、吸気管17内に第1燃料を噴射する。第1燃料噴射ノズル20から噴射された第1燃料は、吸気管17内の空気と混合する。第1燃料噴射ノズル20は、制御コンピュータCの制御を受ける。
スロットル弁19は、吸気管17に吸入される空気流量を調整するためのものである。スロットル弁19は、ステッピングモータ22によって開度変更される。ステッピングモータ22は、制御コンピュータCの制御を受ける。
シリンダヘッド12にはエキゾーストマニホールド23が接続されており、エキゾーストマニホールド23には排気管24が接続されている。気筒11から排出される排気ガスは、エキゾーストマニホールド23及び排気管24を経由して大気に放出される。
図1(b)に示すように、気筒11にはピストン25が往復動可能に収容されている。気筒11内に燃焼室111を区画するピストン25は、コネクティングロッド261を介してクランク軸26に連結されている。ピストン25の往復運動は、コネクティングロッド261を介してクランク軸26の回転運動に変換される。
シリンダブロック10に連結されたシリンダヘッド12には吸気ポート121及び排気ポート122が形成されている。シリンダヘッド12には吸気弁27が吸気ポート121を開閉可能に設けられており、シリンダヘッド12には排気弁28が排気ポート122を開閉可能に設けられている。吸気ポート121にはインテークマニホールド16の枝管が接続されており、排気ポート122にはエキゾーストマニホールド23の枝管が接続されている。
シリンダヘッド12の上方には吸気カム軸29及び排気カム軸30が配設されている。吸気カム軸29には吸気カム31が設けられており、排気カム軸30には排気カム32が設けられている。吸気カム31は、吸気カムレバー33を駆動可能であり、排気カム32は、排気カムレバー34を駆動可能である。
吸気管17内の第1燃料と空気との混合気は、ピストン25が上死点から下死点に向かう行程の時に吸気ポート121が開いていると、燃焼室111へ吸入される。燃焼室111内の前記混合気は、ピストン25が下死点から上死点に向かう行程の時に吸気弁27が吸気ポート121を閉じていると共に、排気弁28が排気ポート122を閉じていると、圧縮される。
制御コンピュータCにはクランク角度検出器35が信号接続されている。クランク角度検出器35は、クランク軸26の回転角度(クランク角度)を検出する。クランク角度検出器35によって検出されたクランク角度情報は、制御コンピュータCへ送られる。
図1(b)は、クランク角度が0°であってピストン25が上死点位置にある状態を示す。図1(b)の状態は、排気行程完了時点の状態であり、吸気弁27が吸気ポート121を閉じていると共に、排気弁28が排気ポート122を閉じている。図2に示すように、ピストン25が上死点位置から下死点位置側に向かっているときには、吸気弁27が吸気ポート121を開き、吸気管17内の第1燃料と空気との混合気が燃焼室111内へ流入する。
図3は、クランク角度が180°よりも少し前の角度であってピストン25が下死点位置よりも少し前の位置にある状態を示す。吸気弁27は、図3の状態のときに吸気ポート121を閉じ、吸気管17内の混合気が燃焼室111内へ流入不能となる。そして、制御コンピュータCは、吸気弁27が吸気ポート121を閉じるタイミングに合わせて、第2燃料噴射ノズル13から第2燃料を噴射させる。制御コンピュータCは、第1燃料が燃焼室111へ供給開始された後から第2燃料を燃焼室111へ供給する制御を行なう燃料供給制御手段である。
図4は、クランク角度が180°であってピストン25が下死点位置にある状態を示す。燃焼室111内の領域Hは、空気と第1燃料(水素)との混合気の存在領域を模式的に示し、燃焼室111内の領域Kは、第2燃料(軽油)の存在領域を模式的に示す。空気と第1燃料(水素)との混合気の存在領域Kは、主として燃焼室111の周壁面112、燃焼室111の上壁面、及びピストン25の端面251を占有し、第2燃料の存在領域Kは、燃焼室111の中央部を占有する。
図3の状態からピストン25が上死点位置に向かい、ピストン25が上死点位置付近に到達すると、燃焼室111内の空気と第1燃料との混合気が圧縮することによって第1燃料が自着火する。第1燃料が自着火して燃焼すると、この燃焼が第2燃料の燃焼をもたらす。ピストン25は、燃焼室111内の燃料の燃焼に伴って上死点位置側から下死点位置側へと向かう。
燃焼室111内の燃料の燃焼に伴ってピストン25が下死点位置に達すると、排気弁28が排気ポート122を開く。燃焼室111内の既燃焼ガスは、ピストン25が下死点位置から上死点位置に向かう行程中に排気ポート122からエキゾーストマニホールド23へ排出される。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)第2燃料は、第1燃料を燃焼室111へ供給開始した後から燃焼室111へ供給される。第1燃料が先に燃焼室111内へ供給されるため、第1燃料の存在領域Kは、主として燃焼室111の周壁面112、燃焼室111の上壁面、及びピストン25の端面251を占有する。従って、燃焼室111の周壁面112付近で燃焼する燃料は、主として第1燃料となる。そのため、燃焼室111の周壁面112付近で発生する煤や未燃焼成分は、非常に少なく、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着は、非常に少ない。つまり、第1燃料における酸素結合可能な炭素の炭素量が第2燃料よりも少ない第1燃料を先に燃焼室111へ供給する制御は、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着の抑制効果を高める。
(1)第2燃料は、第1燃料を燃焼室111へ供給開始した後から燃焼室111へ供給される。第1燃料が先に燃焼室111内へ供給されるため、第1燃料の存在領域Kは、主として燃焼室111の周壁面112、燃焼室111の上壁面、及びピストン25の端面251を占有する。従って、燃焼室111の周壁面112付近で燃焼する燃料は、主として第1燃料となる。そのため、燃焼室111の周壁面112付近で発生する煤や未燃焼成分は、非常に少なく、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着は、非常に少ない。つまり、第1燃料における酸素結合可能な炭素の炭素量が第2燃料よりも少ない第1燃料を先に燃焼室111へ供給する制御は、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着の抑制効果を高める。
(2)非常に燃焼し易い水素の燃焼は、第2燃料(軽油)の燃焼を促進し、第2燃料(軽油)の未燃焼成分が低減される。炭素を含まない水素は、煤や未燃焼成分の発生を防止する上で特に好適な第1燃料である。
(3)第1燃料は、燃焼室111の周壁面112付近を占有することが望ましく、そのためには、第1燃料を燃焼室111内に均質に分布させることが望ましい。燃焼室111へ供給される前に予め第1燃料を空気と混合させる予混合圧縮自着火機関Eは、第1燃料を燃焼室111内に均質に分布させる上で好適な内燃機関である。
(4)第2燃料噴射ノズル13における噴射圧は、第2燃料を燃焼室111の中央部に分布させるように設定することが望ましい。第2燃料噴射ノズル13における噴射圧は、燃料ポンプ14の供給圧を調整することによって変更できる。又、第2燃料噴射ノズル13の採用は、第2燃料の噴射方向を燃焼室111の中央部に特定する上で便利である。従って、燃焼室111へ第2燃料を供給するために第2燃料噴射ノズル13を採用した構成は、燃焼室111の周壁面112から離れた場所に第2燃料を分布させる上で、好適な構成である。
(5)予混合圧縮自着火機関Eでは、第1燃料(水素)が第2燃料(軽油)よりも先に自着火して燃焼する。これは、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着を抑制する上で好ましい。従って、第1燃料が第2燃料よりも圧縮自着火し易い燃料である場合には、予混合圧縮自着火機関Eは、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着を抑制する上で好適な内燃機関である。
(6)第2燃料が燃焼室111の周壁面112付近で第1燃料と混じり合うと、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着が増える。そのため、燃焼室111の周壁面112への煤や未燃焼成分の付着を抑制するには、第2燃料が第1燃料と可及的に混じり合わないようにするのが望ましい。
制御コンピュータCは、燃焼室111への第1燃料の供給停止後に第2燃料の供給を開始する制御を行なう。第1燃料の供給停止後に第2燃料の供給を開始する制御は、第1燃料と第2燃料との混合を抑制する上で好ましい。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第1の実施形態において、燃焼室111への第1燃料の供給途中に第2燃料の供給を開始する制御を行なうようにしてもよい。
○第1の実施形態において、燃焼室111への第1燃料の供給途中に第2燃料の供給を開始する制御を行なうようにしてもよい。
○第1の実施形態において、空気と第1燃料との混合気を圧縮する圧縮行程の途中で第2燃料を第2燃料噴射ノズル13から噴射するようにしてもよい。
○第1の実施形態において、空気と第1燃料との混合気を圧縮する圧縮行程完了後に第2燃料を第2燃料噴射ノズル13から噴射するようにしてもよい。
○第1の実施形態において、空気と第1燃料との混合気を圧縮する圧縮行程完了後に第2燃料を第2燃料噴射ノズル13から噴射するようにしてもよい。
○第2燃料として、ガソリンを用いてもよい。
○第1燃料としては水素以外に、天然ガスにおける酸素結合可能な炭素の炭素量よりも少ない炭素量の燃料を用いてもよい。
○第1燃料としては水素以外に、天然ガスにおける酸素結合可能な炭素の炭素量よりも少ない炭素量の燃料を用いてもよい。
○第1燃料として、アルコール類を用いてもよい。
○第2燃料として、天然ガスを用いてもよい。
○空気と第1燃料との混合気を圧縮によって自着火させずに、第2燃料の供給後に点火プラグを用いて燃焼室内の燃料を点火燃焼させるようにしてもよい。
○第2燃料として、天然ガスを用いてもよい。
○空気と第1燃料との混合気を圧縮によって自着火させずに、第2燃料の供給後に点火プラグを用いて燃焼室内の燃料を点火燃焼させるようにしてもよい。
○燃焼室111への第2燃料の供給開始後に第3燃料を供給するようにしてもよい。
○第1燃料の供給開始後に、第2燃料及び第3燃料を同時に供給するようにしてもよい。
○第1燃料の供給開始後に、第2燃料及び第3燃料を同時に供給するようにしてもよい。
○第1燃料を燃料噴射弁により燃焼室に直接噴射してもよい。その場合には、例えば吸気行程中に燃料を噴射することで、燃料が燃焼室内の空気と混合されるようにするのが好ましい。
○第2燃料を吸気通路を通じて燃焼室に導入してもよい。その場合には、吸気通路が燃焼室に接続する部分の角度等を調整することで、第2燃料が燃焼室の中央部に導入されるようにする必要がある。
111…燃焼室。13…第2燃料噴射ノズル。E…内燃機関である予混合圧縮自着火機関。C…燃料供給制御手段としての制御コンピュータ。
Claims (6)
- 複数種類の燃料を燃焼室へ供給する制御を行なう燃料供給制御手段を備えた内燃機関における燃料供給装置において、
前記複数種類の燃料のうちの第1燃料における1モル当たりの酸素結合可能な炭素量は、前記複数種類の燃料のうちの第2燃料における1モル当たりの酸素結合可能な炭素量よりも少なく、前記燃料供給制御手段は、前記第1燃料が前記燃焼室へ供給が開始された後から前記第2燃料を前記燃焼室へ供給する制御を行なう内燃機関における燃料供給装置。 - 前記第1燃料における前記炭素量は、天然ガスにおける1モル当たりの酸素結合可能な炭素量よりも少ない請求項1に記載の内燃機関における燃料供給装置。
- 前記第1燃料は、水素である請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の内燃機関における燃料供給装置。
- 前記内燃機関は、予混合圧縮機関であり、前記第1燃料は、空気と混合させた混合気として吸気通路から燃焼室へ供給され、前記第2燃料は、燃焼室に設けられた燃料噴射ノズルから前記燃焼室に噴射される請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関における燃料供給装置。
- 前記内燃機関は、前記第1燃料と空気とを混合させた混合気を燃焼室で圧縮して自着火させる予混合圧縮自着火機関である請求項4に記載の内燃機関における燃料供給装置。
- 前記燃料供給制御手段は、前記燃焼室への前記第1燃料の供給停止後に前記第2燃料の供給を開始する制御を行なう請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の内燃機関における燃料供給装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015214955A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 内燃機関の燃料供給制御システム |
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2008
- 2008-07-04 JP JP2008175859A patent/JP2010014054A/ja active Pending
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