JP2010013980A - ガスエンジン用燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料供給通路内における燃料の乱れや剥離等を抑制することができると共に、種類の異なる燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たって所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができるガスエンジン用燃料供給装置を提供すること。
【解決手段】ガスエンジン用燃料供給装置1は、燃料供給通路11を介して燃料を供給するものであり、燃料供給通路11内に配設された燃料流量を制御するためのニードル弁4を有している。ニードル弁4は、その先端部において、先端に近づくに従って徐々に外径が小さくなる円錐状の計量部511を有し、計量部511の勾配(ニードル勾配)を調整できるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、種類の異なる(特に発熱量の異なる)燃料に対応し得るガスエンジン用燃料供給装置に関する。
ガスエンジンに使用される都市ガスや天然ガス等の燃料は、種類又は成分比が変わると発熱量も変化する。
しかしながら、ガス燃料の流量制御に一般的に用いられているステップモータとニードル弁による燃料供給装置では、ニードル弁の傾きが一定であり、燃料流量の制御範囲や制御の分解能が固定されていた。そのため、発熱量が変化した場合に十分に対応できず、ハンチングの発生や流量の不足という問題が生じることがあった。
そこで、特許文献1では、回転及び軸方向への摺動が可能なロータリー式燃料弁を用いることで、この問題を解決している。すなわち、ロータリー式燃料弁に設けられた開口部に対し、通常の運転状態の変化に対しては、ロータリー式燃料弁を摺動させることで開口部の有効面積を変化させ、燃料の流量の制御を行う。また、発熱量の変化に対しては、ロータリー式燃料弁を回転させることで開口部の面積を変化させると共に、摺動方向の移動に対する制御範囲と分解能を変化させている。
特開2007−187092号公報
しかしながら、ロータリー式燃料弁を用いた燃料供給装置では、ニードル弁を用いた燃料供給装置と比較すると、ロータリー式燃料弁の開口部に角部があることや、ロータリー式燃料弁前後の燃料供給通路に曲がり部が多いことにより、流路内の流れに乱れや剥離が発生しやすい。そのため、燃料の脈動とそれに起因するエンジン回転数のハンチングが生じたり、製品の固体ばらつきが多くなったりする等の問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、燃料供給通路内における燃料の乱れや剥離等を抑制することができると共に、種類の異なる燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たって所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができるガスエンジン用燃料供給装置を提供しようとするものである。
本発明は、燃料供給通路を介して燃料を供給するガスエンジン用燃料供給装置において、
該ガスエンジン燃料供給装置は、上記燃料供給通路内に配設され、該燃料供給通路における燃料流量を制御するためのニードル弁を有しており、
該ニードル弁は、その先端部において、先端に近づくに従って徐々に外径が小さくなる円錐状の計量部を有し、該計量部の勾配(ニードル勾配)を調整できるよう構成されていることを特徴とするガスエンジン用燃料供給装置にある(請求項1)。
本発明のガスエンジン用燃料供給装置は、上記燃料供給通路内に燃料流量を制御するための上記ニードル弁を有している。そして、上記ニードル弁は、その先端部に円錐状の上記計量部を有し、上記ニードル勾配を調整できるよう構成されている。これにより、上記ニードル弁によって上記燃料供給通路内における燃料の乱れや剥離等を抑制することができると共に、種類の異なる(特に発熱量の異なる)燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たっては、同一の上記ニードル弁を用いて上記ニードル勾配を調整することにより、使用する燃料に対応した所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができる。
具体的には、例えば、発熱量が低い燃料を使用する際には、同一のエンジン運転状態に対し、上記ニードル弁によって調整する上記燃料供給通路の面積(以下、通路面積という)を大きくする必要がある。また、エンジンの高負荷側では、より多量の燃料が必要になることから、上記通路面積の制御範囲も広げる必要がある。このときには、上記ニードル勾配を大きくすることにより対応することができる。
一方、発熱量が高い燃料を使用する際には、同一のエンジン運転状態に対し、上記通路面積を小さくする必要がある。さらに、ハンチングを抑制するために、上記通路面積の制御の分解能を上げる必要がある。このときには、上記ニードル勾配を小さくすることにより対応することができる。
これにより、上記ガスエンジン燃料供給装置は、上記ニードル弁によって上記燃料供給通路内における燃料の乱れや剥離等といった流路内の流れの悪化を生じることなく、燃料の安定的な供給を維持しながら、上記ニードル弁の上記ニードル勾配を調整することによって種類の異なる燃料の使用に対応することができる。すなわち、種類の異なる燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たっては、同一の上記ニードル弁を用いて所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができ、空燃比の制御性を向上させることができる。
このように、本発明によれば、燃料供給通路内における燃料の乱れや剥離等を抑制することができると共に、種類の異なる燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たって所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができるガスエンジン用燃料供給装置を提供することができる。
本発明において、燃料流量を制御するに当たって確保すべき制御範囲とは、上記ニードル弁によって制御可能な上記燃料供給通路の面積、すなわち上記通路面積の制御範囲のことである。また、分解能とは、上記ニードル弁によって制御可能な上記通路面積の最小変化量のことである。
また、上記ニードル弁は、その先端部に上記計量部を設けた中空状の本体部と、該本体部の内部に配設された上記計量部の形状を変化させるための可変部とを有し、
上記本体部と上記可変部とを相対移動させ、上記本体部の上記計量部と上記可変部との当接状態を変化させることにより、上記計量部の形状を変化させて上記ニードル勾配を調整できるよう構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記本体部の上記計量部と上記可変部との当接状態を変化させることにより、上記計量部の形状を変化させることができる。そのため、上記ニードル勾配を容易に調整することができる。
また、上記ニードル弁における上記本体部の上記計量部は、先端から軸方向に向かう分割切断線によって分割された板状の弾性体よりなる複数の分割部により構成されており、
上記ニードル弁は、上記本体部と上記可変部とを相対移動させ、該可変部が上記計量部の上記複数の分割部を内側から花びら状に押し開くことにより、上記計量部の形状を変化させて上記ニードル勾配を調整できるよう構成されていることが好ましい(請求項3)。
すなわち、上記ニードル弁は、上記可変部を上記本体部に対して前進させることにより、上記可変部が上記計量部の上記分割部を内側から花びら状に押し開いた状態とし、上記ニードル勾配を小さくすることができる(後述する実施例1の図4参照)。一方、上記可変部を上記本体部に対して後退させることにより、上記可変部が上記計量部に当接しない状態、つまり該計量部の上記分割部が閉じた状態とし、上記ニードル勾配を大きくすることができる(後述する実施例2の図2参照)。
この場合には、上記可変部によって上記本体部の上記計量部の形状を容易に変化させることができる。そのため、上記ニードル勾配を精度良く調整することができる。
また、上記ニードル弁における上記本体部の上記計量部は、上記本体部の先端を覆うような袋状の弾性体により構成されており、
上記ニードル弁は、上記本体部と上記可変部とを相対移動させ、該可変部が上記計量部を内側から前方へ押し出すことにより、該計量部の形状を変化させて上記ニードル勾配を調整できるよう構成されていることが好ましい(請求項4)。
すなわち、上記ニードル弁は、上記可変部を上記本体部に対して前進させることにより、上記可変部が上記計量部を内側から前方へ押し出し、該計量部が前方へ押し伸ばされた状態とし、上記ニードル勾配を小さくすることができる(後述する実施例2の図7参照)。一方、上記可変部を上記本体部に対して後退させることにより、上記可変部が上記計量部に当接しない状態とし、上記ニードル勾配を大きくすることができる(後述する実施例2の図6参照)。
この場合には、上記可変部によって上記計量部の形状を容易に変化させることができる。そのため、上記ニードル勾配を精度良く調整することができる。
また、上記計量部を弾性体により構成する場合には、その弾性域内において形状を変化させることが好ましい。
この場合には、上記計量部の形状を容易に変化させることができる。また、上記計量部の形状を長期間に渡って精度良く変化させることができ、耐久性・信頼性を向上させることができる。
なお、上記計量部を構成する材料としては、形状記憶合金、バネ鋼材、シリコン系樹脂等を用いることができる。
また、上記ガスエンジン用燃料供給装置は、上記本体部に形成されたネジ溝部と、上記可変部に形成された上記本体部の上記ネジ溝部に係合するネジ山部と、上記可変部を軸方向回りに回転させる回転装置とにより構成された可変部移動手段を備えており、
該可変部移動手段は、上記回転装置によって上記可変部を回転させ、上記可変部の上記ネジ山部を上記本体部の上記ネジ溝部に対して摺動させることにより、上記可変部を上記本体部に対して軸方向に移動させることができるよう構成されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記可変部移動手段により、上記可変部を軸方向に容易かつ精度良く移動させることができる。そのため、上記本体部の上記計量部と上記可変部との当接状態を精度良く変化させることができる。これにより、上記計量部の形状の変化、上記ニードル勾配の調整をより一層精度良く行うことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる燃料供給装置について図を用いて説明する。
本例のガスエンジン用燃料供給装置1は、図1に示すごとく、燃料供給通路11を介して燃料を供給するものであり、燃料供給通路11内に配設された燃料流量を制御するためのニードル弁4を有している。
ニードル弁4は、その先端部において、先端に近づくに従って徐々に外径が小さくなる円錐状の計量部511を有し、計量部511の勾配(ニードル勾配)を調整できるよう構成されている。
以下、これを詳説する。
図1に示すごとく、ガスエンジン用燃料供給装置1は、燃料供給通路11の途中に円筒状の弁室12が形成されている。弁室12は、上流側及び下流側の燃料供給通路11(11a、11b)に連通している。
上流側の燃料供給通路11aには、図示しない電磁弁が配設されている。この電磁弁により、燃料供給通路11全体を開閉することができるよう構成されている。また、下流側の燃料供給通路11bは、図示しない吸気通路のベンチュリ部に連通している。吸気通路は、図示しないガスエンジンの吸気ポートに接続されている。
同図に示すごとく、弁室12内には、ニードル弁4が収容されている。弁室12は、上流側の燃料供給通路11aに開口する入口開口部121から燃料を導入し、弁室12の内壁面120とニードル弁4との間に燃料を流通させ、下流側の燃料供給通路11bに開口する出口開口部122から燃料を排出するよう構成されている。
図1、図2に示すごとく、ニードル弁4は、円筒中空状の本体部5と、本体部5の内部に配設された可変部6とを有している。
同図に示すごとく、本体部5は、先端側に設けられた円筒状の先端本体部51と、後端側に設けられた円筒状の後端本体部52とにより構成されている。先端本体部51は、その一端が円錐状の計量部511によって閉じられた構造を有している。また、先端本体部51は、後端本体部52の先端に被さっており、その部分において後端本体部52に接合されている。
また、先端本体部51の計量部511は、先端510から軸方向に向かう分割切断線512によって分割された複数の分割部511aにより構成されている。すなわち、計量部511は、周方向に分割された複数の分割部511aにより構成されている。分割部511aは、略三角形状を呈する板状の弾性体よりなる。本例の計量部511(分割部511a)は、バネ鋼材よりなる。
また、後端本体部52の内周面には、後述する可変部6のネジ山部621に係合するネジ溝部521が形成されている。また、後端本体部52の外周面には、回転防止用ストッパー522が設けられている。回転防止用ストッパー522は、弁室12の内壁面120に係合しており、本体部5の軸方向周りへの回転を防止している。
また、同図に示すごとく、可変部6は、本体部5の計量部511の形状を変化させるためのものであり、先端側に設けられた円錐状の先端可変部61と、後端側に設けられた円柱状の後端可変部62とを有している。後端可変部62の外周面には、前述した本体部5のネジ溝部521に係合するネジ山部621が形成されている。すなわち、本体部5と可変部6とは、ネジ溝部521とネジ山部621とにおいて係合している。
また、図1に示すごとく、弁室12には、ニードル弁4全体を軸方向に移動させるための燃料制御用モータ20と、ニードル弁4の可変部6を軸方向周りに回転させるための回転制御用モータ30とが配設されている。燃料制御用モータ20及び回転制御用モータ30は、それぞれステップモータからなり、制御手段としてのECU(エンジンコントロールユニット)10に電気的に接続されている。
また、同図に示すごとく、燃料制御用モータ20は、スプリング部材21を介してニードル弁4の本体部5と連結している。スプリング部材21は、ニードル弁4と本体部5との連結部のガタ防止の役割を果たしている。また、燃料制御用モータ20は、ベアリング22により回転可能に支持された連結部材23及び連結軸部24を介してニードル弁4の可変部6と連結している。
また、回転制御用モータ30は、出力軸部31を介して第1ギヤ32と連結している。第1ギヤ32は、燃料制御用モータ20の外側に取り付けられた第2ギヤ33に噛合している。
そして、本例のガスエンジン用燃料供給装置1において、ニードル弁4は、燃料制御用モータ20の駆動によって連結軸部24を軸方向へ進退させることにより、ニードル弁4全体を弁室12の出口開口部122に対して軸方向へ進退させることができるよう構成されている。
また、ニードル弁4は、回転制御用モータ30の駆動によって出力軸部31、第1ギヤ32及び第2ギヤ33を介して燃料制御用モータ20、連結部材23及び連結軸部24を軸方向周りに回転させることにより、ニードル弁4の可変部6を軸方向周りに回転させることができるよう構成されている。また、ニードル弁4の可変部6を軸方向周りに回転させることにより、可変部6のネジ山部621を本体部5のネジ溝部521に対して摺動させ、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させることができるよう構成されている。
また、さらに、ニードル弁4は、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、本体部5の計量部511と可変部6との当接状態を変化させることにより、計量部511の形状を変化させて計量部511の勾配、すなわちニードル勾配を調整できるよう構成されている。
次に、ニードル弁4の動作について説明する。
発熱量の低い燃料を使用する際には、ECU10は、回転制御用モータ30を駆動させ、出力軸部31、第1ギヤ32及び第2ギヤ33を介して燃料制御用モータ20、連結部材23及び連結軸部24を回転させ、ニードル弁4の可変部6を軸方向周りに回転させる。そして、弁室12の出口開口部122の通路面積が大きくなるように、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、ニードル勾配を調整する。
具体的には、図2に示すごとく、燃料の発熱量に応じた分だけ、可変部6を本体部5に対して後退させる。そして、計量部511の分割部511aをより閉じた状態とする。これにより、ニードル勾配をより大きくする。
なお、図2は、可変部6を本体部5の計量部511の先端510よりも後退させ、可変部6が計量部511に当接しない状態、つまり計量部511の分割部511aが完全に閉じた状態を示している。
この状態でガスエンジンの運転を開始すると、吸気通路のベンチュリ部に発生する負圧により、弁室12の出口開口部122の通路面積に対応した流量の燃料が下流側の燃料供給通路11bを介して吸気通路へ吸引され、ガスエンジン内へ供給される。
ここで、ECU10は、ガスエンジンからの回転数信号と負荷信号によりガスエンジンの運転状況を把握し、その運転状況に応じて燃料制御用モータ20のステップ数を変化させ、連結軸部24を軸方向に移動させることによりニードル弁4全体を軸方向に進退させる。これにより、弁室12の出口開口部122の通路面積を調整する。このとき、ニードル弁4のニードル勾配は、図2の状態に保持されたままである。
そして、図3に示すごとく、燃料制御用モータ20のステップ数が0(最小)のときには、ニードル弁4が弁室12の出口開口部122に対して最も近い位置にあり、出口開口部122は、最も小さい通路面積SL1をとる。一方、ステップ数がfull(最大)のときには、ニードル弁4が弁室12の出口開口部122に対して最も遠い位置にあり、出口開口部122は、最も大きい通路面積SL2をとる。出口開口部122の通路面積は、燃料制御用モータ20のステップ数に応じてSL1からSL2まで所定の傾きdLを有する直線状に変化する。
一方、発熱量の高い燃料を使用する際には、ECU10は、回転制御用モータ30を駆動させ、出力軸部31、第1ギヤ32及び第2ギヤ33を介して燃料制御用モータ20、連結部材23及び連結軸部24を回転させ、ニードル弁4の可変部6を軸方向周りに回転させる。そして、弁室12の出口開口部122の通路面積が小さくなるように、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、ニードル勾配を調整する。
具体的には、図4に示すごとく、燃料の発熱量に応じた分だけ、可変部6を本体部5に対して前進させる。そして、可変部6が計量部511の分割部511aを内側から花びら状により押し開いた状態とする。これにより、ニードル勾配をより小さくする。このとき、可変部6が本体部5の計量部511よりも突出した状態となる。
なお、図4は、可変部6を本体部5の計量部511の先端510よりも前進させ、可変部6が計量部511の分割部511aを最も押し開いた状態を示している。
ここで、ECU10は、ガスエンジンからの回転数信号と負荷信号によりガスエンジンの運転状況を把握し、その運転状況に応じて燃料制御用モータ20のステップ数を変化させ、連結軸部24を軸方向に移動させることによりニードル弁4全体を軸方向に進退させる。そして、弁室12の出口開口部122の通路面積を調整する。このとき、ニードル弁4のニードル勾配は、図4の状態に保持されたままである。
そして、図5に示すごとく、燃料制御用モータ20のステップ数が0(最小)のときには、ニードル弁4が弁室12の出口開口部122に対して最も近い位置にあり、出口開口部122は、最も小さい通路面積SH1をとる。一方、ステップ数がfull(最大)のときには、ニードル弁4が出口開口部122に対して最も遠い位置にあり、出口開口部122は、最も大きい通路面積SH2をとる。出口開口部122の通路面積は、燃料制御用モータ20のステップ数に応じてSH1からSH2まで所定の傾きdHを有する直線状に変化する。
ただし、発熱量の高い燃料を使用する際には、ニードル弁4のニードル勾配が図2の状態から図4の状態に変化しているので、燃料制御用モータ20のステップ数が等しい場合には、出口開口部122の通路面積は、発熱量の低い燃料を使用する際の出口開口部122の通路面積より小さくなる。すなわち、発熱量の高い燃料を使用する際の通路面積の傾きdHは、発熱量の低い燃料を使用する際の通路面積の傾きdLより小さくなる。
これにより、燃料の種類(発熱量)に対して所望の制御範囲、所望の分解能(燃料制御用モータ20の1ステップ当たりの通路面積の変化量)を得ることができる。
なお、燃料制御用モータ20のステップ数を0にしても、弁室12の出口開口部122の通路面積は0とならずにSH1又はSL1の面積を有するが、ガスエンジンの停止時等においては、上流側の燃料供給通路11aに配設された図示しない電磁弁により燃料供給通路11全体を全閉することができる。
次に、本例のガスエンジン用燃料供給装置1における作用効果について説明する。
本例のガスエンジン用燃料供給装置1は、燃料供給通路11内に燃料流量を制御するためのニードル弁4を有している。そして、ニードル弁4は、その先端部に円錐状の計量部511を有し、ニードル勾配を調整できるよう構成されている。そのため、種類の異なる(特に発熱量の異なる)燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たっては、同一のニードル弁4を用いてニードル勾配を調整することにより、使用する燃料に対応した所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができる。
具体的には、例えば、発熱量が低い燃料を使用する際には、同一のエンジン運転状態に対し、ニードル弁4によって調整する燃料供給通路11の面積、すなわち弁室12の出口開口部122の通路面積を大きくする必要がある。また、エンジンの高負荷側では、より多量の燃料が必要になることから、上記通路面積の制御範囲も広げる必要がある。このときには、ニードル勾配を大きくすることにより対応することができる(図2の状態)。
一方、発熱量が高い燃料を使用する際には、同一のエンジン運転状態に対し、弁室12の出口開口部122の通路面積を小さくする必要がある。さらに、ハンチングを抑制するために、上記通路面積の制御の分解能を上げる必要がある。このときには、ニードル勾配を小さくすることにより対応することができる(図4の状態)。
これにより、ガスエンジン燃料供給装置1は、ニードル弁4によって燃料供給通路11内における燃料の乱れや剥離等を抑制して流路内の流れの悪化を生じることなく、燃料の安定的な供給を維持しながら、ニードル弁4のニードル勾配を調整することによって種類の異なる燃料の使用に対応することができる。すなわち、種類の異なる燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たっては、同一のニードル弁4を用いて所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができ、空燃比の制御性を向上させることができる。
また、本例では、ニードル弁4は、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、本体部5の計量部511と可変部6との当接状態を変化させることにより、計量部511の形状を変化させてニードル勾配を調整できるよう構成されている。そのため、ニードル勾配を容易に調整することができる。
また、ニードル弁4における本体部5の計量部511は、先端510から軸方向に向かう分割切断線512によって分割された板状の弾性体よりなる複数の分割部511aにより構成されている。そして、ニードル弁4は、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、可変部6が計量部511の複数の分割部511aを内側から花びら状に押し開くことにより、計量部511の形状を変化させてニードル勾配を調整できるよう構成されている。そのため、可変部6によって本体部5の計量部511の形状を容易に変化させることができる。これにより、ニードル勾配を精度良く調整することができる。
このように、本例では、燃料供給通路11内における燃料の乱れや剥離等を抑制することができると共に、種類の異なる燃料を使用する場合でも、燃料流量を制御するに当たって所望の制御範囲、所望の分解能を十分に確保することができるガスエンジン用燃料供給装置1を提供することができる。
(実施例2)
本例は、ニードル弁4の本体部5の構成を変更した例である。
本例では、ニードル弁4における本体部5の計量部511は、本体部5の先端を覆うような袋状の弾性体により構成されている。本例の計量部511は、シリコン系樹脂よりなる。
その他は、実施例1と同様の構成である。
次に、ニードル弁4の動作について説明する。
発熱量の低い燃料を使用する際には、ECU10は、回転制御用モータ30を駆動させ、出力軸部31、第1ギヤ32及び第2ギヤ33を介して燃料制御用モータ20、連結部材23及び連結軸部24を回転させ、ニードル弁4の可変部6を軸方向周りに回転させる。そして、弁室12の出口開口部122の通路面積が大きくなるように、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、ニードル勾配を調整する。
具体的には、図6に示すごとく、燃料の発熱量に応じた分だけ、可変部6を本体部5に対して後退させる。可変部6の本体部5に対する接触状態を変化させ、ニードル勾配をより大きくする。
なお、図6は、可変部6を本体部5に対して最も後退させ、可変部6が計量部511に当接しない状態を示している。
一方、発熱量の高い燃料を使用する際には、ECU10は、回転制御用モータ30を駆動させ、出力軸部31、第1ギヤ32及び第2ギヤ33を介して燃料制御用モータ20、連結部材23及び連結軸部24を回転させ、ニードル弁4の可変部6を軸方向周りに回転させる。そして、弁室12の出口開口部122の通路面積が小さくなるように、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、ニードル勾配を調整する。
具体的には、図7に示すごとく、燃料の発熱量に応じた分だけ、可変部6を本体部5に対して前進させる。そして、可変部6が本体部5の計量部511を内側から前方へ押し出し、計量部511が前方へ押し伸ばされた状態とする。これにより、ニードル勾配を小さくする。
なお、図7は、可変部6を本体部5に対して最も前進させ、可変部6が計量部511を最も押し伸ばした状態を示している。
その他は、実施例1と同様である。
次に、本例のガスエンジン用燃料供給装置1における作用効果について説明する。
本例では、ニードル弁4における本体部5の計量部511は、本体部5の先端を覆うような袋状の弾性体により構成されている。そして、ニードル弁4は、可変部6を本体部5に対して軸方向に移動させ、可変部6が計量部511を内側から前方へ押し出すことにより、計量部511の形状を変化させてニードル勾配を調整できるよう構成されている。そのため、可変部6によって計量部511の形状を容易に変化させることができる。これにより、ニードル勾配を精度良く調整することができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における、ガスエンジン用燃料供給装置の全体構成を示す説明図。 実施例1における、発熱量の高い燃料を使用する際のニードル弁の形態を示す説明図。 実施例1における、発熱量の高い燃料を使用する際の燃料制御用モータステップ数と通路面積との関係を示す説明図。 実施例1における、発熱量の低い燃料を使用する際のニードル弁の形態を示す説明図。 実施例1における、発熱量の低い燃料を使用する際の燃料制御用モータステップ数と通路面積との関係を示す説明図。 実施例2における、発熱量の高い燃料を使用する際のニードル弁の形態を示す説明図。 実施例2における、発熱量の低い燃料を使用する際のニードル弁の形態を示す説明図。
符号の説明
1 ガスエンジン用燃料供給装置
11 燃料供給通路
4 ニードル弁
511 計量部

Claims (5)

  1. 燃料供給通路を介して燃料を供給するガスエンジン用燃料供給装置において、
    該ガスエンジン用燃料供給装置は、上記燃料供給通路内に配設され、該燃料供給通路における燃料流量を制御するためのニードル弁を有しており、
    該ニードル弁は、その先端部において、先端に近づくに従って徐々に外径が小さくなる円錐状の計量部を有し、該計量部の勾配(以下、ニードル勾配という)を調整できるよう構成されていることを特徴とするガスエンジン用燃料供給装置。
  2. 請求項1において、上記ニードル弁は、その先端部に上記計量部を設けた中空状の本体部と、該本体部の内部に配設された上記計量部の形状を変化させるための可変部とを有し、
    上記本体部と上記可変部とを相対移動させ、上記本体部の上記計量部と上記可変部との当接状態を変化させることにより、上記計量部の形状を変化させて上記ニードル勾配を調整できるよう構成されていることを特徴とするガスエンジン用燃料供給装置。
  3. 請求項2において、上記ニードル弁における上記本体部の上記計量部は、先端から軸方向に向かう分割切断線によって分割された板状の弾性体よりなる複数の分割部により構成されており、
    上記ニードル弁は、上記本体部と上記可変部とを相対移動させ、該可変部が上記計量部の上記複数の分割部を内側から花びら状に押し開くことにより、上記計量部の形状を変化させて上記ニードル勾配を調整できるよう構成されていることを特徴とするガスエンジン用燃料供給装置。
  4. 請求項2において、上記ニードル弁における上記本体部の上記計量部は、上記本体部の先端を覆うような袋状の弾性体により構成されており、
    上記ニードル弁は、上記本体部と上記可変部とを相対移動させ、該可変部が上記計量部を内側から前方へ押し出すことにより、該計量部の形状を変化させて上記ニードル勾配を調整できるよう構成されていることを特徴とするガスエンジン用燃料供給装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項において、上記ガスエンジン用燃料供給装置は、上記本体部に形成されたネジ溝部と、上記可変部に形成された上記本体部の上記ネジ溝部に係合するネジ山部と、上記可変部を軸方向回りに回転させる回転装置とにより構成された可変部移動手段を備えており、
    該可変部移動手段は、上記回転装置によって上記可変部を回転させ、上記可変部の上記ネジ山部を上記本体部の上記ネジ溝部に対して摺動させることにより、上記可変部を上記本体部に対して軸方向に移動させることができるよう構成されていることを特徴とするガスエンジン用燃料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142222A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社豊田自動織機 副室式ガスエンジン

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