JP2010011111A - コンテンツ配信システム、視聴装置、チャンネル切替制御サーバ、コンテンツ配信方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】映像コンテンツを配信するコンテンツ配信システムにおいて、サーバに過大な負担をかけることなく、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮する。
【解決手段】視聴装置1-1〜1-nは、番組配信サーバ3からのパケットを受信してコンテンツを再生すると共に受信パケットを蓄積部11に蓄積する。視聴装置2-1は、チャンネル切替時、切替先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求aをチャンネル切替制御サーバ4へ送信する。チャンネル切替制御サーバ4は、視聴装置1-1〜1-nの中から上記要求aで指定されているチャンネルのパケットを蓄積している視聴装置1-nを選択し、転送要求bを送信する。この要求bを受信した視聴装置1-nは、蓄積部11に蓄積されている最新のイントラフレームを含んだ補償用パケットを視聴装置2-1に転送し、視聴装置2-1は、視聴装置1-n、番組配信サーバ3からのパケットを用いてコンテンツを再生する。
【選択図】図1
【解決手段】視聴装置1-1〜1-nは、番組配信サーバ3からのパケットを受信してコンテンツを再生すると共に受信パケットを蓄積部11に蓄積する。視聴装置2-1は、チャンネル切替時、切替先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求aをチャンネル切替制御サーバ4へ送信する。チャンネル切替制御サーバ4は、視聴装置1-1〜1-nの中から上記要求aで指定されているチャンネルのパケットを蓄積している視聴装置1-nを選択し、転送要求bを送信する。この要求bを受信した視聴装置1-nは、蓄積部11に蓄積されている最新のイントラフレームを含んだ補償用パケットを視聴装置2-1に転送し、視聴装置2-1は、視聴装置1-n、番組配信サーバ3からのパケットを用いてコンテンツを再生する。
【選択図】図1
Description
本発明はコンテンツ配信技術に関し、特にチャンネルの切り替え時や視聴装置の起動時に映像が表示されるまでの時間を短縮することができるコンテンツ配信技術に関する。
近年、ネットワークの大容量化に伴い、映像などの大容量コンテンツをIPネットワーク経由で配信するサービスが提供され始めている。また、地上デジタル放送をIPネットワーク経由で再送信するサービスなども検討されている。地上デジタル放送をIPネットワーク経由で不特定多数に対して再送信する場合、チャンネル毎に別々のマルチキャストアドレスを割り当て、チャンネル毎のマルチキャストグループを構成する方式が一般的である。映像コンテンツの視聴装置では、利用者が指定したチャンネルに対応するマルチキャストグループに参加することで、対応する映像コンテンツを受信し、視聴することが可能となる。
しかし、利用者が視聴装置を起動した直後や視聴チャンネルを切り替えた場合、映像が表示されるまでに時間がかかるという問題がある。映像コンテンツをIPネットワーク経由で伝送する場合、必要なネットワーク帯域を削減するために、MPEGなどの圧縮方式を利用することが一般的であるが、映像を復号するためには、一定間隔(たとえば、約0.5秒間隔)で送られてくる、フレーム内の情報のみを利用して圧縮されたデータ(イントラフレーム)が必要であり、このデータを受信するまで映像が表示できないからである。
このような課題を解決するための技術の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている技術は、ビデオプロバイダが送信した各チャンネルの最新のイントラフレームを補償用データとしてチャンネル変更サーバに蓄積しておき、映像コンテンツの視聴装置においてチャンネルの切り替えが行われた場合、視聴装置からチャンネル変更サーバに対してチャンネル切替要求を送信し、この要求を受けたチャンネル切替サーバが、蓄積してある各チャンネルの補償用データの内、要求されたチャンネルの補償用データを視聴装置に対して送信することにより、チャンネルの高速切り替えを実現している。
しかし、特許文献1に記載されている技術は、視聴チャンネルの切り替え時、視聴装置からチャンネル変更サーバに対してチャンネル切替要求を送信し、この要求を受けたチャンネル変更サーバが要求元の視聴装置に対して補償用データを送信するようにしているため、多数の視聴装置において同時にチャンネル切り替えが行われた場合、チャンネル変更サーバに多大な負荷がかかるという問題がある。
〔発明の目的〕
そこで、本発明の目的は、チャンネル切替制御サーバに多大な負荷をかけることなく、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮することができるコンテンツ配信システムを提供することにある。
そこで、本発明の目的は、チャンネル切替制御サーバに多大な負荷をかけることなく、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮することができるコンテンツ配信システムを提供することにある。
本発明にかかる第1のコンテンツ配信システムは、
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置と、
前記番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う第2の視聴装置と、
前記第2の視聴装置から切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を受信したとき、前記複数の第1の視聴装置のうち前記チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求するチャンネル切替制御サーバとを備え、
該チャンネル切替制御サーバからの要求を受信した前記第1の視聴装置は、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に対して転送し、
前記第2の視聴装置は、前記第1の視聴装置から受信した補償用パケットと前記番組配信サーバから受信したパケットとを用いてコンテンツの再生を行う。
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置と、
前記番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う第2の視聴装置と、
前記第2の視聴装置から切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を受信したとき、前記複数の第1の視聴装置のうち前記チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求するチャンネル切替制御サーバとを備え、
該チャンネル切替制御サーバからの要求を受信した前記第1の視聴装置は、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に対して転送し、
前記第2の視聴装置は、前記第1の視聴装置から受信した補償用パケットと前記番組配信サーバから受信したパケットとを用いてコンテンツの再生を行う。
本発明にかかる第1の視聴装置は、
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置において、
蓄積部と、
受信パケットを前記蓄積部に蓄積すると共に、チャンネル切替制御サーバから転送先の指定を含んだ転送要求が送られてきたとき、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置へ転送する蓄積制御手段とを備える。
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置において、
蓄積部と、
受信パケットを前記蓄積部に蓄積すると共に、チャンネル切替制御サーバから転送先の指定を含んだ転送要求が送られてきたとき、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置へ転送する蓄積制御手段とを備える。
本発明にかかる第2の視聴装置は、
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置において、
チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信するチャンネル制御手段と、
前記チャンネル切替制御サーバからの転送要求を受信した他の視聴装置から転送されてきた補償用パケットと、前記番組配信サーバから受信したパケットとをソートすると共に、重複するパケットが存在する場合は一方を破棄して出力するソート手段と、
該ソート手段から出力されたパケットに基づいてコンテンツを再生する再生手段とを備える。
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置において、
チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信するチャンネル制御手段と、
前記チャンネル切替制御サーバからの転送要求を受信した他の視聴装置から転送されてきた補償用パケットと、前記番組配信サーバから受信したパケットとをソートすると共に、重複するパケットが存在する場合は一方を破棄して出力するソート手段と、
該ソート手段から出力されたパケットに基づいてコンテンツを再生する再生手段とを備える。
本発明にかかる第1のチャンネル切替制御サーバは、
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置の中から、第2の視聴装置から送られてきたチャンネル切替要求によって指定されているチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する視聴装置制御手段を備える。
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置の中から、第2の視聴装置から送られてきたチャンネル切替要求によって指定されているチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する視聴装置制御手段を備える。
本発明にかかる第1のコンテンツ配信方法は、
複数の第1の視聴装置が、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する第1のステップと、
第2の視聴装置が、チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信する第2のステップと、
前記チャンネル切替制御サーバが、前記第2の視聴装置から前記チャンネル切替要求を受信したとき、前記複数の第1の視聴装置のうち前記チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する第3のステップと、
該チャンネル切替制御サーバからの要求を受信した前記第1の視聴装置が、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に対して転送する第4のステップと、
前記第2の視聴装置が、前記第1の視聴装置から受信した補償用パケットと前記番組配信サーバから受信したパケットとを用いてコンテンツの再生を行う第5のステップとを含む。
複数の第1の視聴装置が、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する第1のステップと、
第2の視聴装置が、チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信する第2のステップと、
前記チャンネル切替制御サーバが、前記第2の視聴装置から前記チャンネル切替要求を受信したとき、前記複数の第1の視聴装置のうち前記チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する第3のステップと、
該チャンネル切替制御サーバからの要求を受信した前記第1の視聴装置が、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に対して転送する第4のステップと、
前記第2の視聴装置が、前記第1の視聴装置から受信した補償用パケットと前記番組配信サーバから受信したパケットとを用いてコンテンツの再生を行う第5のステップとを含む。
本発明にかかる第1のプログラムは、
蓄積部を備えたコンピュータを、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
受信パケットを前記蓄積部に蓄積すると共に、チャンネル切替制御サーバから転送先の指定を含んだ転送要求が送られてきたとき、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置へ転送する蓄積制御手段として機能させる。
蓄積部を備えたコンピュータを、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
受信パケットを前記蓄積部に蓄積すると共に、チャンネル切替制御サーバから転送先の指定を含んだ転送要求が送られてきたとき、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置へ転送する蓄積制御手段として機能させる。
本発明にかかる第2のプログラムは、
コンピュータを、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信するチャンネル制御手段、
前記チャンネル切替制御サーバからの転送要求を受信した他の視聴装置から転送されてきた補償用パケットと、前記番組配信サーバから受信したパケットとをソートすると共に、重複するパケットが存在する場合は一方を破棄して出力するソート手段、
該ソート手段から出力されたパケットに基づいてコンテンツを再生する再生手段として機能させる。
コンピュータを、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信するチャンネル制御手段、
前記チャンネル切替制御サーバからの転送要求を受信した他の視聴装置から転送されてきた補償用パケットと、前記番組配信サーバから受信したパケットとをソートすると共に、重複するパケットが存在する場合は一方を破棄して出力するソート手段、
該ソート手段から出力されたパケットに基づいてコンテンツを再生する再生手段として機能させる。
本発明にかかる第3のプログラムは、
コンピュータをチャンネル切替制御サーバとして機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置の中から、第2の視聴装置から送られてきたチャンネル切替要求によって指定されているチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する視聴装置制御手段として機能させる。
コンピュータをチャンネル切替制御サーバとして機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置の中から、第2の視聴装置から送られてきたチャンネル切替要求によって指定されているチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する視聴装置制御手段として機能させる。
本発明によれば、サーバに多大な負荷をかけることなく、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔本発明の第1の実施の形態〕
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、複数の第1の視聴装置1−1〜1−nと、複数の第2の視聴装置2−1〜2−mと、番組配信サーバ3と、チャンネル切替制御サーバ4とを備えている。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、複数の第1の視聴装置1−1〜1−nと、複数の第2の視聴装置2−1〜2−mと、番組配信サーバ3と、チャンネル切替制御サーバ4とを備えている。
番組配信サーバ3は、コンテンツを含んだ各チャンネルch1〜chj用のパケットを、それぞれそのチャンネルch1〜chjに割り当てられているマルチキャストアドレス#1〜#jに配信する。
第1の視聴装置1−1〜1−nは、番組配信サーバ3がマルチキャストアドレス#1〜#jに配信しているパケットのうち、利用者によって選択されているチャンネルに対応するパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に、受信パケットを蓄積部11に蓄積する。更に、視聴装置1−1〜1−nは、チャンネル切替制御サーバ4から転送先の視聴装置の指定を含む転送要求が送られてくると、蓄積部11に蓄積されている最新のイントラフレームを含んだ補償用パケットを上記要求によって指定されている視聴装置に転送する。
第2の視聴装置2−1〜2−mは、番組配信サーバ3がマルチキャストアドレス#1〜#jに配信しているパケットのうち、利用者によって選択されているチャンネルに対応するパケットを受信してコンテンツの再生を行う。また、第2の視聴装置2−1〜2−mは、チャンネルの切り替え時や装置の起動時には、切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求をチャンネル切替制御サーバ4に送信し、それと並行して切り替え先のチャンネルに対応するマルチキャストアドレスからのパケットの受信を開始する。そして、他の視聴装置から送られくる補償用パケットと、上記マルチキャストアドレスから受信するパケットとを用いてコンテンツの再生を行う。
チャンネル切替制御サーバ4は、第2の視聴装置2−1〜2−nから切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求が送られてくると、第1の視聴装置1−1〜1−nの中から上記切り替え先のチャンネルのパケットを蓄積している視聴装置を選択し、選択した視聴装置に対して、チャンネル切替要求の送信元の第2の視聴装置を転送先装置として指定した転送要求を送信する。
なお、上記した第1の視聴装置1−1〜1−n、第2の視聴装置1−1〜1−m、番組配信サーバ3、チャンネル切替制御サーバ4は、プログラムによって動作を制御されるコンピュータによって実現可能である。また、番組配信サーバ3とチャンネル切替制御サーバ4とは、1つのサーバとして実装することもできる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
今、例えば、第2の視聴装置2−1においてチャンネルの切り替えが行われたとすると、第2の視聴装置2−1は切り替え先のチャンネル(例えばチャンネル#j)を指定したチャンネル切替要求をチャンネル切替制御サーバ4へ送信し、それと並行してチャンネルchjに対応するマルチキャストアドレス#jに配信されているパケットの受信処理を開始する。但し、マルチキャストアドレスに配信されているパケットだけを用いた場合は、イントラフレームを含むパケットを受信するまで、映像を再生することはできない。
チャンネル切替制御サーバ4は、第2の視聴装置2−1からチャンネル切替要求aが送られてくると、その要求aによって指定されているチャンネルのパケットを蓄積している第1の視聴装置を検索する。今、例えば、第1の視聴装置1−nが検索されたとすると、チャンネル切替制御サーバ4は、第1の視聴装置1−nに対して転送要求bを送信する。この要求には、チャンネル切替要求aの送信元の視聴装置2−1を示す情報が含まれている。
転送要求bを受信した視聴装置1−nは、自装置1−n内の蓄積部11に蓄積されている最新のイントラフレームを含んだ補償用パケットcを、上記要求によって指定されている視聴装置2−1に転送する。視聴装置2−1では、視聴装置1−nから送られてきた補償用パケットcとマルチキャストアドレス#jを介して受信したパケットとを用いてコンテンツの再生を行う。補償用パケットを利用して再生を行うことにより、チャンネル切り替え後、コンテンツが再生されるまでの時間を短縮することが可能になる。
〔第1の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、チャンネル切替制御サーバ4に多大な負荷をかけることなく、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮することができる。その理由は、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮するために必要になるパケットの蓄積処理および補償用パケットの転送処理は視聴装置1−1〜1−nにおいて行うようにしているからである。
本実施の形態によれば、チャンネル切替制御サーバ4に多大な負荷をかけることなく、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮することができる。その理由は、チャンネル切り替え時に映像が表示されるまでの時間を短縮するために必要になるパケットの蓄積処理および補償用パケットの転送処理は視聴装置1−1〜1−nにおいて行うようにしているからである。
〔本発明の第2の実施の形態〕
図2を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、番組配信サーバ10と、視聴装置30、40、50と、チャンネル切替制御サーバ60とから構成され、それぞれはネットワーク20を介して接続されている。番組配信サーバ10は、マルチキャストを利用した一般的なコンテンツ配信システムで利用される配信サーバと同じであり、チャンネル毎のマルチキャストグループに対してコンテンツを配信する機能を有する。ここでは番組配信サーバ10とチャンネル切替制御サーバ60とを別装置としているが、同じ装置内に実装されていても良い。また、視聴装置は3台図示されているが、3台に限定されるものではなく、任意の台数の視聴装置から構成することが可能である。
図2を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、番組配信サーバ10と、視聴装置30、40、50と、チャンネル切替制御サーバ60とから構成され、それぞれはネットワーク20を介して接続されている。番組配信サーバ10は、マルチキャストを利用した一般的なコンテンツ配信システムで利用される配信サーバと同じであり、チャンネル毎のマルチキャストグループに対してコンテンツを配信する機能を有する。ここでは番組配信サーバ10とチャンネル切替制御サーバ60とを別装置としているが、同じ装置内に実装されていても良い。また、視聴装置は3台図示されているが、3台に限定されるものではなく、任意の台数の視聴装置から構成することが可能である。
次に、図3を参照して視聴装置30の構成例について詳細に説明する。なお、他の視聴装置40、50も同様の構成を有している。視聴装置30は、ユニキャスト送信手段301と、ユニキャスト受信手段302と、マルチキャスト受信手段303と、パケット蓄積制御手段304と、パケット蓄積ファイル305と、パケットソート手段306と、パケット処理手段307と、ストリーム分離手段308と、音声デコード手段309と、音声再生手段310と、映像デコード手段311と、映像再生手段312と、チャンネル制御情報送受信手段313と、チャンネル制御手段314と、チャンネル番号入力手段315と、チャンネル情報ファイル316とから構成されている。
チャンネル番号入力手段315は、利用者が視聴チャンネルを切り替える場合や視聴装置を起動する場合に使用するリモートコントローラ等から送信された信号を受信すると、切り替え先のチャンネル番号を解析し、チャンネル制御手段314に解析したチャンネル番号を渡す。
チャンネル制御手段314は、チャンネル番号入力手段315から取得した切り替え先のチャンネル番号をチャンネル制御情報送受信手段313に渡し、上記切り替え先のチャンネル番号と自視聴装置30のIPアドレス及びユニキャスト受信ポート番号とを含んだチャンネル切替要求をチャンネル切替制御サーバ60に対して送信することを指示する。更に、チャンネル制御手段314は、切り替え先のチャンネル番号に対応するマルチキャストアドレスをチャンネル情報ファイル316から検索し、検索したマルチキャストアドレスをマルチキャスト受信手段303に通知することにより、切り替え先のチャンネル番号用のパケットを受信させる。
チャンネル情報ファイル316は、チャンネル番号とマルチキャストアドレスとの対応表を保持しており、ディスク装置などに格納されている。図4にチャンネル情報ファイル316の内容例を示す。このチャンネル情報ファイル316に保持される対応表は、配信サービスの提供側から提供されるものであり、例えば、配信あるいはリムーバブル記憶媒体に記録された形で提供される。
チャンネル制御情報送受信手段313は、対向するチャンネル切替制御サーバ60との間で高速チャンネル切り替えに必要な各種要求(チャンネル切替要求、転送要求、第1および第2の転送停止要求)を送受信する。チャンネル制御手段314から切り替え先のチャンネル番号が渡された場合は、上記チャンネル番号と自視聴装置30のIPアドレスとユニキャスト受信手段302で待ち受けしている受信ポート番号とを含んだチャンネル切替要求をチャンネル切替制御サーバ60に対して送信する。また、チャンネル切替制御サーバ60から送られてきた転送要求を受信した場合は、その要求をパケット蓄積制御手段304に渡す。また、パケット処理手段307から重複パケット検出通知が送られてきた場合は、チャンネル切替制御サーバ60に対して転送停止要求(第1の転送停止要求)を送信する。また、チャンネル切替制御サーバ60から送られてきた転送停止要求(第2の転送停止要求)を受信した場合は、パケット蓄積制御手段304に対してパケットの転送停止指示を出力する。
マルチキャスト受信手段303は、視聴装置30の起動時や視聴チャンネルの切り替え時にチャンネル制御手段314から切り替え先のチャンネル番号に対応するマルチキャストアドレスが渡されると、それに対応するマルチキャストグループに参加し、切り替え先のチャンネル用パケットを受信する。そして、受信したパケットをパケット蓄積制御手段304およびパケットソート手段306に渡す。
パケット蓄積制御手段304は、マルチキャスト受信手段303が受信したパケットに基づいて、チャンネル切替要求の送信元の視聴装置がチャンネル切替要求を送信してからイントラフレームを受信するまでの間に、上記視聴装置において映像を再生させるためのパケットであって、少なくとも最新のイントラフレームを含んだパケット(補償用パケット)をパケット蓄積ファイル305に蓄積する。パケット蓄積ファイル305は、メモリに代表される主記憶装置上、あるいはディスクに代表される補助記憶装置上に設けられる。ここで、補償用パケットとしてパケット蓄積ファイル305に蓄積しておくパケットは、高速チャンネル切り替えに必要な最小限のパケットで良く、例えば、下記(a)〜(d)の蓄積方法により蓄積することができる。
(a)パケット内にイントラフレームの先頭部分を含むか否かを示すマークが存在するなど、パケット内の情報からイントラフレームの先頭部分を含むパケットを容易に判定できる場合には、新たなイントラフレームの先頭部分を含むパケットを受信した時点で、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットを破棄し、新たに受信したパケットを補償用パケットとしてパケット蓄積ファイル305に順次蓄積する。この方法によれば、最新のイントラフレームを含んだパケットから最新の受信パケットまでのパケットが補償用パケットとしてパケット蓄積ファイル305に蓄積される。
(b)コンテンツ配信システムによって、イントラフレームの送信間隔の最大値が決められている場合には、その送信間隔分のパケットを補償用パケットとしてパケット蓄積ファイル305に蓄積し、それよりも時間的に古いパケットを順次破棄する。この方法によれば、最新の受信パケットから過去一定期間分(イントラフレームの送信間隔の最大値分)のパケットが、補償用パケットとしてパケット蓄積ファイル305に蓄積される。
(c)パケット処理手段307が、パケットから音声ストリームと映像ストリームとが多重化されたストリームを抽出してストリーム分離手段308に渡す際、上記パケットのシーケンス番号も渡す。ストリーム分離手段308では、映像ストリームの情報に基づいて、イントラフレームの先頭部分を含むか否かを判定し、含むと判定した場合は、パケット処理手段307から渡されたシーケンス番号をパケット蓄積制御手段304に通知する。パケット蓄積制御手段304は、シーケンス番号が通知されると、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットを破棄し、通知されたシーケンス番号のパケットから順番に、受信したパケットをパケット蓄積ファイル305に蓄積する。この方法によれば、パケット内の情報からイントラフレームを含むパケットを判定できず、且つ、イントラフレームの送信間隔の最大値が決まっていない場合であっても、パケット蓄積ファイル305に適切な補償用パケットを蓄積することができる。なお、この方法を採用する場合には、図8に示すように、ストリーム分離手段308からパケット蓄積制御手段304へパケットのシーケンス番号を通知するための経路が必要になる。また、この方法によれば、最新のイントラフレームの先頭部分を含んだパケットから最新の受信パケットまでのパケットが補償用パケットとしてパケット蓄積ファイル305に蓄積される。
(d)イントラフレームの先頭部分を含むパケットとイントラフレームの末尾部分を含むパケットとがパケット内の情報から容易に分かる場合は、イントラフレームの先頭部分を含むパケットを受信した時点において、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットを破棄し、新たに受信したイントラフレームの先頭部分を含むパケットからイントラフレームの末尾部分を含むパケットまでをチャンネル切り替え用パケットとしてパケット蓄積ファイル305に順次格納する。
パケット蓄積制御手段304は、チャンネル制御情報送受信手段313から転送要求が渡されると、上記要求中のIPアドレスおよび受信ポート番号と、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットとをユニキャスト送信手段301に渡す。その後、チャンネル制御情報送受信手段313から転送停止指示が送られてくるまで、マルチキャスト受信手段303から渡されたパケットを順次ユニキャスト送信手段301に渡す。
ユニキャスト送信手段301は、パケット蓄積制御手段304から渡された転送先の視聴装置のIPアドレスおよび受信ポート番号に基づいて、パケット蓄積制御手段304から渡されたパケットをユニキャストにより送信する。
ユニキャスト受信手段302は、高速チャンネル切り替えを実現するための他の視聴装置(例えば、視聴装置40)からユニキャストによって転送されてきたパケットを受信し、パケットソート手段306に渡す。
パケットソート手段306は、ユニキャスト受信手段302およびマルチキャスト受信手段303から渡されたパケットをバッファ(図示せず)に格納し、バッファ中のパケットを適切にソートしてパケット処理手段307に渡す。その際、重複するパケットが存在する場合は、一方のパケットを破棄すると共に、チャンネル制御情報送受信手段313に対して転送停止指示を出力する。これにより、重複なく整列されたパケットをパケット処理手段307に渡すことができる。
パケット処理手段307は、パケットソート手段306から渡されたパケットから、例えばMPEGのトランスポートストリームなど、伝送用の音声ストリームと映像ストリームとが多重化されたストリームを抽出し、ストリーム分離手段308に渡す。
ストリーム分離手段308は、パケット処理手段307から渡された多重化されたストリームを音声ストリームと映像ストリームとに分離し、それぞれ音声デコード手段309および映像デコード手段311に渡す。
音声デコード手段309は、ストリーム分離手段308で分離された音声ストリームを適切にデコードし、再生可能な音声データを音声再生手段310に渡す。
音声再生手段310は、音声デコード手段309でデコードされた音声データを再生する。
映像デコード手段311は、ストリーム分離手段308で分離された映像ストリームを適切にデコードし、再生可能な映像データを映像再生手段312に渡す。
映像再生手段312は、映像デコード手段311から渡された映像データを再生する。
なお、視聴装置30は、コンピュータによって実現可能であり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータを視聴装置30として機能させるためのプログラムを記録したディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に、ユニキャスト送信手段301、ユニキャスト受信手段302、マルチキャスト受信手段303、パケット蓄積制御手段304、パケットソート手段306、パケット処理手段307、ストリーム分離手段308、音声デコード手段309、音声再生手段310、映像デコード手段311、映像再生手段312、チャンネル制御情報送受信手段313、チャンネル制御手段314を実現する。
次に、図5を参照してチャンネル切替制御サーバ60の構成例について詳細に説明する。チャンネル切替制御サーバ60は、チャンネル制御情報送受信手段601と、視聴装置制御手段602と、視聴装置制御情報ファイル603とから構成される。
チャンネル制御情報送受信手段601は、対向する視聴装置30のチャンネル制御情報送受信手段313との間で高速チャンネル切り替えに必要な各種要求(チャンネル切替要求、転送要求、第1および第2の転送停止要求)を送受信する。起動時やチャンネル切り替え時に視聴装置(例えば、視聴装置30)から送られてくるチャンネル切替要求を受信し、この要求を視聴装置制御手段602に渡す。そして、視聴装置制御手段602から上記チャンネル切替要求中のチャンネル番号で受信中の視聴装置、即ち上記チャンネル番号に関する補償用パケットを蓄積している視聴装置(例えば、視聴装置40)のIPアドレスが返却されることにより、そのIPアドレスによって示される視聴装置40に対して、チャンネル切替要求の送信元の視聴装置30のIPアドレスおよびユニキャスト受信ポート番号を含んだ転送要求を送信する。また、視聴装置から第1の転送停止要求が送られてきたとき、上記視聴装置に補償用パケットを転送している視聴装置に対して第2の転送停止要求を送信する。
視聴装置制御手段602は、チャンネル制御情報送受信手段601からチャンネル切替要求が渡されると、切り替え先のチャンネル番号で受信中の視聴装置のIPアドレスを返却するために、視聴装置制御情報ファイル603を検索する。視聴装置制御情報ファイル603には、視聴装置のIPアドレスと、その視聴装置が受信中の視聴チャンネル番号(チャンネル番号と記す場合もある)とが対応付けて登録されている。図6に視聴装置制御情報ファイル603の内容例を示す。
更に、視聴装置制御手段602は、チャンネル制御情報送受信手段601からチャンネル切替要求が渡された場合、要求元の視聴装置において蓄積されている補償用パケットを他の視聴装置において利用できるようにするため、上記チャンネル切替要求に含まれているIPアドレスと切り替え先のチャンネル番号とを対応付けて視聴装置制御情報ファイル603に登録する。但し、上記IPアドレスを含むレコードが既に存在する場合は、そのレコード中のチャンネル番号を、チャンネル制御情報送受信手段601から渡された切り替え後のチャンネル番号に更新する。
また、視聴装置制御手段602は、視聴装置30の電源が切られるなど、視聴装置30での視聴が終了した場合には、視聴装置30のチャンネル番号入力手段315、チャンネル制御手段314、チャンネル制御情報送受信手段313、チャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601経由でその旨を受信し、視聴装置制御情報ファイル603の該当するレコードを削除する。更に、視聴装置30がチャンネル切替制御サーバ60に対して視聴の終了を通知することなく、突然停止した場合に対処できるようにするため、定期的に視聴装置30からチャンネル切替制御サーバ60に対して視聴中のチャンネルを、チャンネル制御手段314、チャンネル制御情報送受信手段313、チャンネル制御情報送受信手段601経由で転送するようにし、視聴装置制御手段602において定期的な転送が止まったと判断した場合、視聴装置制御情報ファイル603から視聴装置30に対応するレコードを削除するようにしても良い。
なお、チャンネル切替制御サーバ60は、コンピュータにより実現可能であり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータをチャンネル切替制御サーバ60として機能させるためのプログラムを記録したディスク、半導体メモリ等の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に、チャンネル制御情報送受信手段601および視聴装置制御手段602を実現する。
次に、図7のシーケンス図を参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
まず、視聴装置30は、利用者によって装置の起動時やチャンネルの切り替え時にチャンネル番号が選択されると、そのチャンネルへの高速チャンネル切り替えに必要なパケット(高速チャンネル切替用パケット)の転送をチャンネル切替制御サーバ60に対して要求する。具体的には、利用者によってチャンネル番号が選択されると、視聴装置30のチャンネル制御手段314が利用者によって選択されたチャンネル番号と、自装置30のIPアドレスと、ユニキャスト受信手段302で待ち受けしている受信ポート番号とを含んだチャンネル切替要求を、チャンネル制御情報送受信手段313からチャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601に対して送信する(ステップ701)。なお、高速チャンネル切替用パケットには、蓄積部に蓄積されている補償用パケットだけでなく、高速チャンネル切替用パケットの転送側の視聴装置が補償用パケットに引き続きマルチキャストアドレスから受信したパケットも含まれる。
次に、視聴装置30は、切り替え先のチャンネル番号に対応するマルチキャストアドレスにてパケット受信を開始する。具体的には、チャンネル制御手段314が切り替え先のチャンネル番号に対応するマルチキャストアドレスをチャンネル情報ファイル316から検索し、検索したマルチキャストアドレスをマルチキャスト受信手段303に通知する。これにより、マルチキャスト受信手段303は、現在参加しているマルチキャストグループが、通知されたマルチキャストアドレスによって指定されているマルチキャストグループと異なる場合は、そのマルチキャストグループから離脱し、通知されたマルチキャストアドレスに対応するマルチキャストグループに参加する。これにより、切り替え先のチャンネル番号に対応するマルチキャストアドレスに配信されているパケットの受信が開始される。なお、切り替え前のチャンネルで受信しているパケットを、他の視聴装置におけるチャンネル切り替えを高速化するために上記他の視聴装置に転送している場合には、その処理が終了するまでの間は両方のチャンネル(切り替え前のチャンネルと切り替え先のチャンネル)を受信し、その処理が終了した段階で、切り替え前のチャンネルの受信を停止するようにすることもできる(ステップ702)。
ここで、マルチキャスト受信手段303で受信したパケットだけを用いて映像を再生しようとすると、次のイントラフレームを含んだパケットを受信するまで、映像を再生することができない。そこで、本実施の形態では、以下に説明するように、他の視聴装置からユニキャストされたパケットも利用して映像を再生するようにしている。
チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30からチャンネル切替要求が送られてくると、切替先のチャンネル番号を受信している視聴装置を検索する。具体的には、チャンネル制御情報送受信手段601が視聴装置30から送られてきたチャンネル切替要求を視聴装置制御手段602に渡し、視聴装置制御手段602が、上記チャンネル切替要求中のチャンネル番号を受信している視聴装置のIPアドレスを、視聴装置制御情報ファイル603から検索する。例えば、視聴装置制御情報ファイル603において図6に示す情報が管理されており、チャンネル切替要求に切り替え先のチャンネル番号として「3」が含まれている場合は、IPアドレス「129.1.3.1」が検索されることになる(ステップ703)。
ここで、ステップ703はステップ702の終了を待って開始するのではなく、ステップ701にて視聴装置30より送信されたチャンネル切替要求を受信した時点で直ちに開始してよい。この場合、ステップ702にてマルチキャストアドレスに配信されるパケットの受信を開始するタイミングと、後述するステップ706にて高速チャンネル切り替えのためにユニキャストアドレスに転送されるパケットの受信を開始するタイミングとが前後する可能性があるが、視聴装置30のパケットソート手段306にて適切にソートされるため問題なく動作する。
また、視聴装置30から送られてきたチャンネル切替要求中のチャンネル番号を受信している視聴装置が存在しない場合もあり得る。このような場合は、視聴装置が存在しない旨を視聴装置30に返却し、高速チャンネル切り替えは行わずに、ステップ708を実施する。つまり、他の視聴装置からチャンネル切替要求があった場合、視聴装置30に蓄積されている補償用パケットを利用できるようにするため、視聴装置制御手段602は、視聴装置30が受信しているチャンネル番号(チャンネル切替要求中のチャンネル番号)を視聴装置制御情報ファイル603に登録する。すでに、視聴装置30に対応するレコードが存在する場合は、チャンネル番号を更新する。
一方、視聴装置30から送られてきたチャンネル切替要求中のチャンネル番号を受信している視聴装置が複数存在する場合もあり得る。このような場合は、例えば、最初に検索された視聴装置を利用する方法が考えられる。
その後、チャンネル切替制御サーバ60は、ステップ703で検索した視聴装置(視聴装置40とする)に対して、高速チャンネル切替用パケットを視聴装置30へ転送することを要求する。具体的には、視聴装置制御手段602がステップ703で検索した視聴装置40のIPアドレスをチャンネル制御情報送受信手段601に返却し、チャンネル制御情報送受信手段601が上記IPアドレスによって示される視聴装置40のチャンネル制御情報送受信手段313に対して、視聴装置30(チャンネル切替要求の送信元)のIPアドレス及びユニキャスト受信ポート番号を含んだ転送要求を送信し、蓄積されている高速チャンネル切替用パケットを、指定されたIPアドレスおよび受信ポート番号へ転送するように要求する(ステップ704)。
転送要求を受信した視聴装置40は、高速チャンネル切替用パケットを視聴装置30に対して転送する。具体的には、視聴装置40のチャンネル制御情報送受信手段313が受信した転送要求をパケット蓄積制御手段304に通知し、パケット蓄積制御手段304が、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットをユニキャスト送信手段301より送信する。送信先はチャンネル切替制御サーバ60より送られてきた転送要求に含まれている視聴装置30のIPアドレスおよびユニキャスト受信ポート番号となる。ここで、パケット蓄積制御手段304は、現在、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットをすべて転送するとともに、ステップ709の転送停止要求が送られてくるまで、マルチキャスト受信手段303で新たに受信され、パケット蓄積ファイル305に格納されるパケットについてもユニキャスト送信手段301より即時に転送を行う(ステップ705)。このように、高速チャンネル切替用パケットには、補償用パケットだけではなく、それに引き続き受信したパケットも含まれる。
次に、視聴装置30は、視聴装置40より転送されてきた高速チャンネル切替用パケットと、マルチキャストアドレスにて受信済みのパケットを適切にソートし、かつ、重複して受信したパケットを破棄し、映像コンテンツの再生を開始する。具体的には、マルチキャスト受信手段303とユニキャスト受信手段301とで受信した全てのパケットをパケットソート手段306に渡し、パケットソート手段306にて受信したパケットを適切にソートし、かつ、重複して受信したパケットを破棄してパケット処理手段307に渡す。パケットには、パケットの順番を示すシーケンス番号が設定されており、パケットソート手段306では、シーケンス番号が古い順にパケットをソートするものとする。例えば、音声や映像などをパケットにて転送する際に用いられるRTP(Real−time Transport Protocol) にはシーケンス番号を保持するフィールドが設けられている。パケット処理手段307は、パケットソート手段306から渡されたパケットから、音声ストリームと映像ストリームとが多重化されたストリームを抽出し、ストリーム分離手段308は、多重化されているストリームを音声ストリームと映像ストリームとに分離する。その後、音声ストリームは音声デコード手段309を経由して音声再生手段310にて再生され、映像ストリームは映像デコード手段311を経由して映像再生手段312にて再生される(ステップ706)。
マルチキャスト受信手段303で受信したパケットのみを利用した場合は、次のイントラフレームを含んだパケットを受信するまで、映像を再生することができないが、視聴装置40より転送されてきたパケット、つまり、ひとつ前のイントラフレームを含む一連のパケットを利用することで、再生可能な映像を即時に取得することが可能となる。
視聴装置30のパケットソート手段306は、ユニキャスト受信手段302及びマルチキャスト受信手段303で受信したパケットを適切にソートし、かつ、重複して受信したパケットの一方を破棄し、シーケンス番号の古いものから順にパケット処理手段307に渡すが、視聴装置40からユニキャストによりバースト的に転送されてきたパケットのシーケンス番号と、マルチキャスト受信手段303にて受信を開始したパケットのシーケンス番号の間にギャップが存在することがある。これは、通常マルチキャストを利用したコンテンツ配信システムを実現する場合、ネットワーク負荷を下げるために、マルチキャストグループに属している視聴装置が存在しない場合には、そのルータから先にはパケットを配信しないようになっているので、IGMP(Internet Group Management Protocol)などを利用して配信を依頼することになるが、その間に遅延が発生するため、このようなギャップが発生する場合がある。しかし、視聴装置40側では継続してパケットを受信し、それを即時に転送しているため、これらのパケットを利用してギャップを埋めることができる。
一方、パケットソート手段306にて、視聴装置40から転送されてきたパケットとシーケンス番号が同じパケットをマルチキャストアドレスにて受信可能となった時点で、視聴装置40からの転送は不要となるため、視聴装置30は、パケットの転送停止を要求する転送停止要求(第1の転送停止要求)をチャンネル切替制御サーバ60に対して送信する。具体的には、パケットソート手段306においてシーケンス番号が同じパケットが検出されると、パケットソート手段306からチャンネル制御手段314に対して重複パケット検出通知が送られ、チャンネル制御手段314がチャンネル制御情報送受信手段313よりチャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601に対して第1の転送停止要求を送信する(ステップ707)。
チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30から転送停止要求が送られてくると、視聴装置30においてチャンネルの切り替え処理が完了したと判断し、視聴装置30に蓄積されているパケットを他の視聴装置のチャンネル切り替え時に利用できるようにするため、視聴装置制御手段602を用いて視聴装置制御情報ファイル603に視聴装置30が受信しているチャンネル番号を登録する。すでに、視聴装置30に対応するレコードが存在する場合はチャンネル番号を更新する(ステップ708)。
次に、チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30にパケットを転送していた視聴装置40に対して転送停止要求(第2の転送停止要求)を送信し、パケットの転送停止を要求する。具体的には、視聴装置制御手段602がチャンネル制御情報送受信手段601に対して視聴装置40へ第2の転送停止要求を送信することを指示し、チャンネル制御情報送受信手段601がこの指示に従って視聴装置40に第2の転送停止要求を送信する(ステップ709)。
視聴装置40は、チャンネル切替制御サーバ60から第2の転送停止指示が送られてくると、視聴装置30に対するパケットの転送を停止する。具体的には、視聴装置40のチャンネル制御情報送受信手段313が受信した第2の転送停止要求をパケット蓄積制御手段304に通知し、パケットの転送を停止させる(ステップ710)。
なお、上述した実施の形態では、全ての視聴装置に、高速チャンネル切替用パケットを他の視聴装置へ転送するための構成(パケット蓄積制御手段304、パケット蓄積ファイル305)を設けたが、一部の視聴装置(但し、複数)にだけ、上記した構成を設けても良い。
〔第2の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、チャンネル切り替え時における画像の動きを滑らかなものにすることができるという効果を得ることができる。その理由は、パケット蓄積制御手段304が、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットを転送した後、番組配信サーバ10から受信したパケットを転送するようにしているからである。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、チャンネル切り替え時における画像の動きを滑らかなものにすることができるという効果を得ることができる。その理由は、パケット蓄積制御手段304が、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットを転送した後、番組配信サーバ10から受信したパケットを転送するようにしているからである。
〔本発明の第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。前述した第2の実施の形態では、切り替え先のチャンネルを受信している視聴装置が複数存在する場合、最初に検索した視聴装置を利用して高速チャンネル切替用パケットを転送するようにしている。しかし、このようにすると、多数の視聴装置から同時に同じチャンネル番号を含んだチャンネル切替要求が送られてきた場合、各チャンネル切替要求について同じ視聴装置が検索され、その視聴装置に過大な負荷がかかる可能性がある。本実施の形態は、このような課題を解決するため、視聴装置毎に、その視聴装置が受信しているチャンネル番号と、高速チャンネル切替用パケットの転送先にしている視聴装置の台数とを管理しておき、転送先にしている視聴装置の台数も考慮して、高速チャンネル切替用パケットの転送に利用する視聴装置を選択するようにしたことを特徴とする。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。前述した第2の実施の形態では、切り替え先のチャンネルを受信している視聴装置が複数存在する場合、最初に検索した視聴装置を利用して高速チャンネル切替用パケットを転送するようにしている。しかし、このようにすると、多数の視聴装置から同時に同じチャンネル番号を含んだチャンネル切替要求が送られてきた場合、各チャンネル切替要求について同じ視聴装置が検索され、その視聴装置に過大な負荷がかかる可能性がある。本実施の形態は、このような課題を解決するため、視聴装置毎に、その視聴装置が受信しているチャンネル番号と、高速チャンネル切替用パケットの転送先にしている視聴装置の台数とを管理しておき、転送先にしている視聴装置の台数も考慮して、高速チャンネル切替用パケットの転送に利用する視聴装置を選択するようにしたことを特徴とする。
図9を参照すると、本実施の形態で利用する視聴装置制御情報ファイル603は、図6に示した視聴装置制御情報ファイル603に「受信中フラグ」列および「送信数」列を追加した構成となっている。「受信中フラグ」列は、視聴装置が高速チャンネル切替用パケットを受信しているか否かを示すものであり、受信している場合には「TRUE」となり、受信していない場合には「FALSE」となる。また、「送信数」列は、高速チャンネル切替用パケットの送信先にしている視聴装置の台数を示すものであり、高速チャンネル切替用パケットを他の視聴装置向けに送信している場合には1以上の値となり、送信していない場合には0となる。
次に、図10および図11のシーケンス図を参照して本実施の形態の動作について説明する。
視聴装置30は、利用者が装置起動時やチャンネル切り替え時にチャンネル番号を選択すると、利用者によって選択されたチャンネル番号と、自装置のIPアドレスと、ユニキャスト受信手段302で待ち受けしている受信ポート番号とを含んだチャンネル切替要求をチャンネル切替制御サーバ60に対して送信する。これはステップ701と同じ処理である(図10のステップ801)。
次に、視聴装置30は、切り替え先のチャンネル番号に対応するマルチキャストアドレスにてパケット受信を開始する。これはステップ702と同じ処理である(ステップ802)。
次に、チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置制御情報ファイル603に登録されている視聴装置30の「受信中フラグ」を「TRUE」に変更する。具体的には、チャンネル切替制御サーバ60の視聴装置制御手段602が、チャンネル制御情報送受信手段601を介して視聴装置30からのチャンネル切替要求を受信したとき、上記要求に含まれている視聴装置30のIPアドレスに対応付けて登録されている「受信中フラグ」を「TRUE」に変更する(ステップ803)。
ここで、ステップ803はステップ802の終了を待って開始するのではなく、ステップ801にて視聴装置30より送信されたチャンネル番号を受信した時点で直ちに開始してよい。この場合、ステップ802にてマルチキャストアドレスに配信されるパケットの受信を開始するタイミングと、後述するステップ809にて高速チャンネル切り替えのためにユニキャストアドレスに転送されるパケットの受信を開始するタイミングとが前後する可能性があるが、視聴装置30のパケットソート手段306にて適切にソートされるため問題なく動作する。
次に、チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30から送られてきたチャンネル切替要求に含まれているチャンネル番号のチャンネルを受信している視聴装置の中から、「受信中フラグ」が「FALSE」で、且つ「送信数」が最も少ない視聴装置を検索する。具体的には、視聴装置制御手段602が視聴装置制御情報ファイル603から視聴チャンネル番号がチャンネル切替要求に含まれているチャンネル番号と一致し、且つ「受信中フラグ」が「FALSE」となっているレコードを全て検索し、検索したレコードの内、「送信数」が最も少ないものを選択する(ステップ804)。
次に、チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置40に対して転送要求を送信し、視聴装置30へ高速チャンネル切替用パケットを転送することを要求する。これはステップ704と同じ処理である(ステップ805)。
転送要求を受信した視聴装置40は、視聴装置30に対する高速チャンネル切替用パケットの転送を開始する旨をチャンネル切替制御サーバ60に通知する。具体的には、視聴装置40のパケット蓄積制御手段304がチャンネル制御情報送受信手段313を介してパケットの転送要求を受信した際に、その確認として、転送を開始する旨をチャンネル制御情報送受信手段313よりチャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601に送信する(ステップ806)。
チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置40から受信したパケットの転送を開始する旨の通知に対応し、視聴装置40の「送信数」をインクリメントする。具体的には、チャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601を介してパケットの転送を開始する旨の通知を受信した際に、視聴装置制御手段602が視聴装置制御情報ファイル603に登録されている視聴装置40の「送信数」を1追加する(ステップ807)。
次に、視聴装置40は、高速チャンネル切替用パケットを視聴装置30に対して転送する。これはステップ705と同じ処理である(ステップ808)。
次に、視聴装置30は、視聴装置40より転送されてきた高速チャンネル切り替えに必要なパケットとマルチキャストアドレスにて受信済みのパケットを適切にソートし、かつ、重複して受信したパケットを破棄し、映像コンテンツの再生を開始する。これはステップ706と同じ処理である(ステップ809)。
一方、パケットソート手段306にて、視聴装置40から転送されてきたパケットとシーケンス番号が同じパケットをマルチキャストアドレスにて受信可能となった時点で、視聴装置40からの転送は不要となるため、視聴装置30は、チャンネル切替制御サーバ60に対して第1の転送停止要求を送信し、高速チャンネル切替用パケットの転送停止を要求する。これはステップ707と同じ処理である(図11のステップ810)。
チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30から第1の転送停止要求が送られてくると、視聴装置30においてチャンネルの切り替え処理が終了したと判断し、視聴装置30に蓄積されている補償用パケットを他の視聴装置のチャンネル切り替え時に利用できるようにするため、視聴装置制御手段602を用いて視聴装置制御情報ファイル603に視聴装置30が受信しているチャンネル番号を登録する。すでに、視聴装置30に対応するレコードが存在する場合はチャンネル番号を更新する。また、視聴装置30の「受信中フラグ」を「FALSE」に変更する。具体的には、チャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601を介してパケット転送の停止要求を受信した際に、視聴装置制御手段602が視聴装置制御情報ファイル603に登録されている視聴装置30の「受信中フラグ」を「FALSE」に変更する(ステップ811)。
次に、チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置40に対して第2の転送停止要求を送信し、パケット転送の停止を要求する。これはステップ709と同じ処理である(ステップ812)。
視聴装置40は、第2の転送停止要求を受信すると、パケットの転送を停止する。これはステップ710と同じ処理である(ステップ813)。
次に、視聴装置40は、視聴装置30に対する高速チャンネル切替用パケットの転送を停止した旨をチャンネル切替制御サーバ60に通知する。具体的には、視聴装置40のパケット蓄積制御手段304が、チャンネル制御情報送受信手段313を介して第2の転送停止要求を受信した際に、その確認として、転送を停止した旨をチャンネル制御情報送受信手段313よりチャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601に送信する(ステップ814)。
チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置40からパケットの転送を停止した旨の通知を受信すると、視聴装置制御情報ファイル603に登録されている視聴装置40の「送信数」を1減らす。具体的には、チャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601を介してパケットの転送を停止した旨の通知を受信した際に、視聴装置制御手段602が視聴装置制御情報ファイル603に登録されている視聴装置40の「送信数」を1減らす(ステップ815)。
〔第3の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態で得られる効果に加え、多数の視聴装置から同時に同一のチャンネル番号を含んだチャンネル切替要求が送られてきた場合であっても、上記チャンネル番号に関するチャンネル切替蓄積パケットを蓄積している視聴装置に過大な負荷がかかることがないという効果を得ることができる。その理由は、チャンネル切替要求に含まれているチャンネル番号に関する補償用パケットを蓄積している視聴装置の中から、補償用パケットの転送先にしている視聴装置の台数が最も少ない視聴装置に対して、転送要求を送信するようにしているからである。
本実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態で得られる効果に加え、多数の視聴装置から同時に同一のチャンネル番号を含んだチャンネル切替要求が送られてきた場合であっても、上記チャンネル番号に関するチャンネル切替蓄積パケットを蓄積している視聴装置に過大な負荷がかかることがないという効果を得ることができる。その理由は、チャンネル切替要求に含まれているチャンネル番号に関する補償用パケットを蓄積している視聴装置の中から、補償用パケットの転送先にしている視聴装置の台数が最も少ない視聴装置に対して、転送要求を送信するようにしているからである。
〔本発明の第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について詳細に説明する。前述した各実施の形態では、視聴装置が1つのチャンネルしか受信できないものとして説明を行ったが、視聴装置の中には録画装置などを有し、複数のチャンネルを同時に受信可能なものも存在する。本実施の形態は、視聴装置として複数のチャンネルを同時に受信可能な視聴装置を使用し、各視聴装置が受信しているチャンネルを全て視聴装置制御情報ファイルに登録しておくことにより、1台の視聴装置を用いて、複数の視聴装置に対して高速チャンネル切替用パケットを転送できるようにしたことを特徴とする。
次に、本発明の第4の実施の形態について詳細に説明する。前述した各実施の形態では、視聴装置が1つのチャンネルしか受信できないものとして説明を行ったが、視聴装置の中には録画装置などを有し、複数のチャンネルを同時に受信可能なものも存在する。本実施の形態は、視聴装置として複数のチャンネルを同時に受信可能な視聴装置を使用し、各視聴装置が受信しているチャンネルを全て視聴装置制御情報ファイルに登録しておくことにより、1台の視聴装置を用いて、複数の視聴装置に対して高速チャンネル切替用パケットを転送できるようにしたことを特徴とする。
図12を参照すると、本実施の形態で利用する視聴装置は、図3に示した第2の実施の形態で利用する視聴装置と比較し、第2のパケットソート手段317、第2のパケット処理手段318、録画手段319および録画ファイル320が追加されている。マルチキャスト受信手段303は、同時に複数のマルチキャストアドレスからのパケットを受信することが可能であり、受信したデータに含まれるチャンネル情報を利用し、再生するものは第1のパケットソート手段306へ、録画するものは第2のパケットソート手段317に渡す。その際、何れのパケットもパケット蓄積制御手段304に渡され、パケット蓄積ファイル305に保存される。つまり、何れのチャンネルについても、他の視聴装置における高速チャンネル切り替え処理に利用することが可能となる。なお、図12では、1つの再生能力と1つの録画能力を有する視聴装置に関する図となっているが、第2のパケット処理手段318の後ろに第1のパケット処理手段307の後ろにあるものと同じ手段を配置することで、2つの再生能力を有する視聴装置となり、同様に効率的な高速チャンネル切り替えが実現可能である。また、1つ以上の再生能力と1つ以上の録画能力を有する視聴装置であっても同様に効率的な高速チャンネル切り替えが実現可能である。
図13を参照すると、本実施の形態で利用する視聴装置制御情報ファイル603には、チャンネル番号に対応付けて視聴装置のIPアドレスと視聴手段IDとが登録されている。視聴手段IDとは、視聴装置に含まれる再生手段(例えば、図12の手段306〜312)や録画手段(例えば、図12の手段317〜319)を一意に識別するためのIDである。図13の例は、IPアドレス「126.1.1.1」の視聴装置に含まれている視聴手段ID「1」「2」によって特定される再生または録画手段は、それぞれチャンネル番号「15」「3」を受信中であることを示している。
次に、図14のシーケンス図を参照して本実施の形態の動作について詳細に説明する。
視聴装置30は、自装置30の起動時やチャンネルの切り替え時に、利用者によって切り替え先のチャンネル番号および利用する視聴手段が選択されると、選択されたチャンネル番号および選択された視聴手段に対応する視聴手段IDを含んだチャンネル切替要求をチャンネル切替制御サーバ60に送信し、高速チャンネル切替用パケットを要求する。上記チャンネル切替要求には、チャンネル番号および視聴手段IDに加え、自装置30のIPアドレスおよびユニキャスト受信手段302で待ち受けしている受信ポート番号が含まれている。具体的には、利用者によってチャンネル番号および利用する視聴手段が選択されると、チャンネル制御手段314が、切り替え先のチャンネル番号、利用する視聴手段の視聴手段ID、自装置30のIPアドレスおよびユニキャスト受信ポート番号を含んだチャンネル切替要求を、チャンネル制御情報送受信手段313を介してチャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601に対して送信する(ステップ901)。
次に、視聴装置30は、切り替え先のチャンネル番号に対応するマルチキャストアドレスにてパケットの受信を開始する。利用者によって利用する視聴手段として再生手段が選択されている場合は、受信したパケットは第1のパケットソート手段306に供給され、録画手段が選択されている場合は、受信したパケットは第2のパケットソート手段317に供給される(ステップ902)。
チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30からチャンネル切替要求が送られてくると、切替先のチャンネル番号を受信している視聴装置の視聴手段を検索する。具体的には、チャンネル制御情報送受信手段601が、視聴装置30から送られてきたチャンネル切替要求を受信して視聴装置制御手段602に渡し、視聴装置制御手段602が、上記チャンネル切替要求中のチャンネル番号に対応付けて登録されている視聴装置の視聴手段を視聴装置制御情報ファイル603から検索する。例えば、視聴装置制御情報ファイル603において図13に示す情報が管理されており、チャンネル切替要求にチャンネル番号「3」が含まれている場合は、視聴装置のIPアドレス「126.1.1.1」と、視聴手段ID「2」とが検索される(ステップ903)。
ここで、ステップ903はステップ902の終了を待って開始するのではなく、ステップ901にて視聴装置30より送信されたチャンネル切替要求を受信した時点で直ちに開始してよい。この場合、ステップ902にてマルチキャストアドレスに配信されるパケットの受信を開始するタイミングと、後述するステップ906にて高速チャンネル切り替えのためにユニキャストアドレスに転送されるパケットの受信を開始するタイミングとが前後する可能性があるが、視聴装置30の第1のパケットソート手段306または第2のパケットソート手段317にて適切にソートされるため問題なく動作する。
また、視聴装置30から送られてきたチャンネル切替要求中のチャンネル番号を受信している視聴装置が存在しない場合もあり得る。このような場合は、視聴装置が存在しない旨を視聴装置30に返却し、高速チャンネル切り替えは行わずに、ステップ908を実施する。つまり、他の視聴装置からチャンネル切替要求があった場合、視聴装置30に蓄積されている補償用パケットを利用できるようにするため、視聴装置制御手段602は、視聴装置30の視聴手段IDによって識別される視聴手段(再生手段または録画手段)が視聴しているチャンネル番号を、視聴装置制御情報ファイル603に登録する。既に、視聴装置30の視聴手段IDで識別される視聴手段に対応するレコードが存在する場合は、そのレコード中のチャンネル番号を更新する。
一方、視聴装置30から送られてきたチャンネル切替要求中のチャンネル番号を受信している視聴装置が複数存在する場合もあり得る。このような場合は、例えば、最初に検索された視聴装置を利用する方法が考えられる。
その後、チャンネル切替制御サーバ60は、ステップ903で検索した視聴装置(視聴装置40とする)に対して、高速チャンネル切替用パケットを視聴装置30へ転送することを要求する。具体的には、視聴装置制御手段602がステップ903で検索した視聴装置40のIPアドレスをチャンネル制御情報送受信手段601に返却し、チャンネル制御情報送受信手段601が上記IPアドレスによって示される視聴装置40のチャンネル制御情報送受信手段313に対して、視聴装置30(チャンネル切替要求の送信元)のIPアドレス、ユニキャスト受信ポート番号および切り替え先のチャンネル番号を含んだ転送要求を送信し、蓄積されている高速チャンネル切り替えに必要なパケットを指定されたIPアドレスおよび受信ポート番号へ転送するように要求する(ステップ904)。
転送要求を受信した視聴装置40は、高速チャンネル切替用パケットを視聴装置30に対して転送する。具体的には、視聴装置40のチャンネル制御情報送受信手段313が受信した転送要求をパケット蓄積制御手段304に通知し、パケット蓄積制御手段304が、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている補償用パケットの内、上記転送要求に含まれているチャンネル番号のパケットをユニキャスト送信手段301より送信する。送信先はチャンネル切替制御サーバ60より送られてきた転送要求に含まれている視聴装置30のIPアドレスおよびユニキャスト受信ポート番号となる。ここでパケット蓄積制御手段304は、現在、パケット蓄積ファイル305に蓄積されている指定されたチャンネル番号用の補償用パケットをすべて転送するとともに、ステップ909の転送停止要求が送られてくるまで、マルチキャスト受信手段303で新たに受信されてパケット蓄積ファイル305に格納される、指定されたチャンネル番号用のパケットについてもユニキャスト送信手段301より即時に転送を行う(ステップ905)。
視聴装置30は、視聴装置40より転送されてきた高速チャンネル切替用パケットと、マルチキャストアドレスにて受信済みのパケットを適切にソートし、かつ、重複して受信したパケットを破棄し、映像コンテンツの再生処理あるいは録画処理を開始する。即ち、利用者がチャンネルの切り替え時などに再生手段を選択している場合には、再生処理が開始され、録画手段を選択している場合には録画処理が開始される。今、例えば、利用者が録画手段を選択しているとすると、次のような処理が行われる。マルチキャスト受信手段303とユニキャスト受信手段301とで受信したすべてのパケットを第2のパケットソート手段317に渡し、第2のパケットソート手段317にて受信したパケットを適切にソートし(例えば、シーケンス番号が古い順)、かつ、重複して受信したパケットを破棄して第2のパケット処理手段318に渡す。第2のパケット処理手段318は、パケットからストリームを抽出し、録画手段319はストリームに応じたデータを録画ファイル320に保存する(ステップ906)。
一方、第2のパケットソート手段317にて、視聴装置40から転送されてきたパケットとシーケンス番号が同じパケットをマルチキャストアドレスにて受信可能となった時点で、視聴装置40からの転送は不要となるため、視聴装置30は、パケットの転送停止を要求する転送停止要求(第1の転送停止要求)をチャンネル切替制御サーバ60に対して送信する。具体的には、パケットソート手段317においてシーケンス番号が同じパケットが検出されると、パケットソート手段317からチャンネル制御手段314に対して重複パケット検出通知が送られ、チャンネル制御手段314がチャンネル制御情報送受信手段313よりチャンネル切替制御サーバ60のチャンネル制御情報送受信手段601に対して第1の転送停止要求を送信する(ステップ907)。なお、図11では、パケットソート手段317がチャンネル制御手段314へ重複パケット検出通知を送るための信号線は図示を省略している。
チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30から第1の転送停止要求が送られてくると、視聴装置30においてチャンネルの切り替え処理が完了したと判断し、視聴装置30に蓄積されているパケットを他の視聴装置のチャンネル切り替え時に利用できるようにするため、視聴装置制御手段602を用いて視聴装置制御情報ファイル603に視聴装置30の視聴手段ID(チャンネル切替要求に含まれていた視聴手段ID)によって識別される視聴手段が受信しているチャンネル番号(チャンネル切替要求に含まれているチャンネル番号)を登録する。すでに、視聴装置30の視聴手段IDによって識別される視聴手段に対応するレコードが存在する場合はチャンネル番号を更新する(ステップ908)。
次に、チャンネル切替制御サーバ60は、視聴装置30にパケットを転送していた視聴装置40に対して転送停止要求(第2の転送停止要求)を送信し、パケットの転送停止を要求する(ステップ909)。
視聴装置40は、チャンネル切替制御サーバ60から第2の転送停止指示が送られてくると、視聴装置30に対するパケットの転送を停止する(ステップ910)。
〔第4の実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態で得られる効果に加え、視聴装置において複数のチャンネルを受信している場合には、その全てのチャンネルを、他の視聴装置の高速チャンネル切り替えのために利用することができるという効果を得ることができる。その理由は、パケット蓄積制御手段304が、自視聴装置において複数のチャンネルを受信している場合は、受信しているチャンネル毎の補償用パケットをパケット蓄積ファイル305に蓄積するようにしているからである。
本実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態で得られる効果に加え、視聴装置において複数のチャンネルを受信している場合には、その全てのチャンネルを、他の視聴装置の高速チャンネル切り替えのために利用することができるという効果を得ることができる。その理由は、パケット蓄積制御手段304が、自視聴装置において複数のチャンネルを受信している場合は、受信しているチャンネル毎の補償用パケットをパケット蓄積ファイル305に蓄積するようにしているからである。
本発明によれば、利用者が映像コンテンツの視聴装置を起動した場合や、チャンネル切り替えを行った場合、即時に映像コンテンツの視聴を可能にする配信システムといった用途に適用できる。
1−1〜1−n…第1の視聴装置
11…蓄積部
2−1〜2−m…第2の視聴装置
3…番組配信サーバ
4…チャンネル切替制御サーバ
10…番組配信サーバ
20…ネットワーク
30、40、50…視聴装置
60…チャンネル切替制御サーバ
301…ユニキャスト送信手段
302…ユニキャスト受信手段
303…マルチキャスト受信手段
304…パケット蓄積制御手段
305…パケット蓄積ファイル
306、317…パケットソート手段
307、318…パケット処理手段
308…ストリーム分離手段
309…音声デコード手段
310…音声再生手段
311…映像デコード手段
312…映像再生手段
313…チャンネル制御情報送受信手段
314…チャンネル制御手段
315…チャンセル番号入力手段
316…チャンネル情報ファイル
319…録画手段
320…録画ファイル
601…チャンネル制御情報送受信手段
602…視聴装置制御手段
603…視聴装置制御情報ファイル
11…蓄積部
2−1〜2−m…第2の視聴装置
3…番組配信サーバ
4…チャンネル切替制御サーバ
10…番組配信サーバ
20…ネットワーク
30、40、50…視聴装置
60…チャンネル切替制御サーバ
301…ユニキャスト送信手段
302…ユニキャスト受信手段
303…マルチキャスト受信手段
304…パケット蓄積制御手段
305…パケット蓄積ファイル
306、317…パケットソート手段
307、318…パケット処理手段
308…ストリーム分離手段
309…音声デコード手段
310…音声再生手段
311…映像デコード手段
312…映像再生手段
313…チャンネル制御情報送受信手段
314…チャンネル制御手段
315…チャンセル番号入力手段
316…チャンネル情報ファイル
319…録画手段
320…録画ファイル
601…チャンネル制御情報送受信手段
602…視聴装置制御手段
603…視聴装置制御情報ファイル
Claims (28)
- 番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置と、
前記番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う第2の視聴装置と、
前記第2の視聴装置から切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を受信したとき、前記複数の第1の視聴装置のうち前記チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して、補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求するチャンネル切替制御サーバとを備え、
該チャンネル切替制御サーバからの要求を受信した前記第1の視聴装置は、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に対して転送し、
前記第2の視聴装置は、前記第1の視聴装置から受信した補償用パケットと前記番組配信サーバから受信したパケットとを用いてコンテンツの再生を行うことを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項1記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記第1の視聴装置は、受信パケットのうちの一部のパケットを、補償用パケットとして前記蓄積部に蓄積し、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置へ転送する蓄積制御手段を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記蓄積制御手段は、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に転送した後、前記第2の視聴装置に対して前記番組配信サーバから受信したパケットを転送し、該転送したパケットと重複するパケットを前記第2の視聴装置が番組配信サーバから受信することにより、パケットの転送を停止することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記チャンネル切替制御サーバは、
前記第1の視聴装置それぞれについて、その第1の視聴装置に蓄積されている補償用パケットがどのチャンネルに関するものなのかを示す情報が登録されたチャンネル番号記憶部と、
前記チャンネル切替要求を受信したとき、該チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を前記チャンネル番号記憶部から検索し、検索した第1の視聴装置に対して前記第2の視聴装置に補償用パケットの転送を要求する転送要求を送信する視聴装置制御手段とを備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項4記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記チャンネル番号記憶部には、更に、前記第1の視聴装置毎にその第1の視聴装置の負荷に関する情報が登録され、
前記視聴装置制御手段は、負荷が最も少ない第1の視聴装置を前記チャンネル番号記憶部から検索することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項5記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記チャンネル番号記憶部には、更に、前記第1の視聴装置毎にその第1の視聴装置がチャンネルの切り替え中であるか否かを示す情報が登録され、
前記視聴装置制御手段は、チャンネルの切り替え中の第1の視聴装置は検索対象から除外することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2乃至6の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記蓄積制御手段は、自装置において複数のチャンネルを視聴している場合は、視聴しているチャンネル毎の補償用パケットを前記蓄積部に蓄積することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2乃至7の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記補償用パケットは、最新のイントラフレームを含むパケットだけであることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2乃至7の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記補償用パケットは、最新のイントラフレームを含んだパケットから最新の受信パケットまでのパケットであることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2乃至7の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記補償用パケットは、最新の受信パケットから過去一定期間分のパケットであることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項1乃至10の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記第2の視聴装置は、
前記第1の視聴装置から受信した補償用パケットと前記番組配信サーバから受信したパケットとをソートすると共に、重複するパケットが存在する場合は一方を破棄して出力するソート手段と、
該ソート手段から出力されたパケットに基づいてコンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項5乃至11の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記負荷に関する情報は、補償用パケットの転送先にしている視聴装置の台数であり、
前記視聴装置制御手段は、補償用パケットの転送先にしている視聴装置の台数が最も少ない第1の視聴装置を前記チャンネル番号記憶部から検索することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項6乃至12の何れか1項に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
前記チャンネルの切り替え中か否かを示す情報は、補償用パケットを受信中であるか否かを示す受信中フラグであり、
前記視聴装置制御手段は、受信中フラグが受信中であることを示している第1の視聴装置は検索対象から除外することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置において、
蓄積部と、
受信パケットを前記蓄積部に蓄積すると共に、チャンネル切替制御サーバから転送先の指定を含んだ転送要求が送られてきたとき、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置へ転送する蓄積制御手段とを備えることを特徴とする視聴装置。 - 請求項14記載の視聴装置において、
前記蓄積制御手段は、受信パケットのうちの一部のパケットを補償用パケットとして前記蓄積部に蓄積することを特徴とする視聴装置。 - 請求項15記載の視聴装置において、
前記蓄積制御手段は、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置に転送した後、該転送先の視聴装置に対して前記番組配信サーバから受信したパケットを転送し、該転送したパケットと重複するパケットを前記転送先の視聴装置が前記番組配信サーバから受信することにより、パケットの転送を停止することを特徴とする視聴装置。 - 番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置において、
チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信するチャンネル制御手段と、
前記チャンネル切替制御サーバからの転送要求を受信した他の視聴装置から転送されてきた補償用パケットと、前記番組配信サーバから受信したパケットとをソートすると共に、重複するパケットが存在する場合は一方を破棄して出力するソート手段と、
該ソート手段から出力されたパケットに基づいてコンテンツを再生する再生手段とを備えることを特徴とする視聴装置。 - 番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置の中から、第2の視聴装置から送られてきたチャンネル切替要求によって指定されているチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する視聴装置制御手段を備えることを特徴とするチャンネル切替制御サーバ。
- 請求項18記載のチャンネル切替制御サーバにおいて、
前記第1の視聴装置それぞれについて、その第1の視聴装置に蓄積されている補償用パケットがどのチャンネルに関するものなのかを示す情報が登録されたチャンネル番号記憶部を備え、
前記視聴装置制御手段は、前記チャンネル切替要求を受信したとき、該チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を前記チャンネル番号記憶部から検索し、検索した第1の視聴装置に対して前記第2の視聴装置に補償用パケットの転送を要求する転送要求を送信することを特徴とするチャンネル切替制御サーバ。 - 複数の第1の視聴装置が、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する第1のステップと、
第2の視聴装置が、チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信する第2のステップと、
前記チャンネル切替制御サーバが、前記第2の視聴装置から前記チャンネル切替要求を受信したとき、前記複数の第1の視聴装置のうち前記チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する第3のステップと、
該チャンネル切替制御サーバからの要求を受信した前記第1の視聴装置が、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に対して転送する第4のステップと、
前記第2の視聴装置が、前記第1の視聴装置から受信した補償用パケットと前記番組配信サーバから受信したパケットとを用いてコンテンツの再生を行う第5のステップとを含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項20記載のコンテンツ配信方法において、
前記第1のステップでは、受信パケットのうちの一部のパケットを補償用パケットとして前記蓄積部に蓄積することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項20記載のコンテンツ配信方法において、
前記第4のステップでは、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記第2の視聴装置に転送した後、前記第2の視聴装置に対して前記番組配信サーバから受信したパケットを転送し、該転送したパケットと重複するパケットを前記第2の視聴装置が番組配信サーバから受信することにより、パケットの転送を停止することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 蓄積部を備えたコンピュータを、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
受信パケットを前記蓄積部に蓄積すると共に、チャンネル切替制御サーバから転送先の指定を含んだ転送要求が送られてきたとき、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置へ転送する蓄積制御手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項23記載のプログラムにおいて、
前記蓄積制御手段は、受信パケットのうちの一部のパケットを補償用パケットとして前記蓄積部に蓄積することを特徴とするプログラム。 - 請求項24記載のプログラムにおいて、
前記蓄積制御手段は、前記蓄積部に蓄積されている補償用パケットを前記転送要求によって指定されている視聴装置に転送した後、該転送先の視聴装置に対して前記番組配信サーバから受信したパケットを転送し、該転送したパケットと重複するパケットを前記転送先の視聴装置が番組配信サーバから受信することにより、パケットの転送を停止することを特徴とするプログラム。 - コンピュータを、番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行う視聴装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
チャンネル切替制御サーバに対して切り替え先のチャンネルを指定したチャンネル切替要求を送信するチャンネル制御手段、
前記チャンネル切替制御サーバからの転送要求を受信した他の視聴装置から転送されてきた補償用パケットと、前記番組配信サーバから受信したパケットとをソートすると共に、重複するパケットが存在する場合は一方を破棄して出力するソート手段、
該ソート手段から出力されたパケットに基づいてコンテンツを再生する再生手段として機能させるためのプログラム。 - コンピュータをチャンネル切替制御サーバとして機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
番組配信サーバからマルチキャストアドレスに配信されている視聴チャンネルのパケットを受信してコンテンツの再生を行うと共に受信パケットを蓄積部に蓄積する複数の第1の視聴装置の中から、第2の視聴装置から送られてきたチャンネル切替要求によって指定されているチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を選択し、該選択した第1の視聴装置に対して補償用パケットの前記第2の視聴装置に対する転送を要求する視聴装置制御手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項27記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータは、前記第1の視聴装置それぞれについて、その第1の視聴装置に蓄積されている補償用パケットがどのチャンネルに関するものなのかを示す情報が登録されたチャンネル番号記憶部を備え、且つ、
視聴装置制御手段は、前記チャンネル切替要求を受信したとき、該チャンネル切替要求で指定されたチャンネルの受信パケットを蓄積している第1の視聴装置を前記チャンネル番号記憶部から検索し、検索した第1の視聴装置に対して前記第2の視聴装置に補償用パケットの転送を要求する転送要求を送信することを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008168309A JP2010011111A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | コンテンツ配信システム、視聴装置、チャンネル切替制御サーバ、コンテンツ配信方法及びプログラム |
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JP2008168309A JP2010011111A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | コンテンツ配信システム、視聴装置、チャンネル切替制御サーバ、コンテンツ配信方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012060391A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Fujitsu Ltd | 携帯端末装置、フレーム受信方法及びフレーム受信プログラム |
-
2008
- 2008-06-27 JP JP2008168309A patent/JP2010011111A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012060391A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Fujitsu Ltd | 携帯端末装置、フレーム受信方法及びフレーム受信プログラム |
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