JP2010010493A - Solar cell and method of manufacturing the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、太陽電池セルおよびその製造方法に関するものである。 The present invention relates to a solar battery cell and a manufacturing method thereof.
図4は、従来技術における太陽電池セルの製造方法の一例を概略的に示す断面工程図である(たとえば、特許文献1参照)。以下、図4にしたがって、従来の太陽電池セルの製造方法について説明する。 FIG. 4 is a cross-sectional process diagram schematically illustrating an example of a method for manufacturing a solar battery cell in the prior art (see, for example, Patent Document 1). Hereinafter, according to FIG. 4, the manufacturing method of the conventional photovoltaic cell is demonstrated.
図4(a)において、多結晶P型シリコンインゴットから200μm程度の厚さに切り出された半導体基板であるP型シリコン基板1は、所定の濃度の水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液、またはフッ酸(HF)と硝酸(HNO3)を所定の混合比(たとえば、HF:HNO3=1:3)で混ぜ合わせて作成した混酸に浸漬してエッチング処理される。P型シリコン基板1は、シリコンインゴットからシリコンウェーハにスライスするスライシング工程において、ウェーハ表面に加工変質層(ダメージ層)2が形成されるので、ウェーハ表面をエッチングすることによってダメージ層2が除去される。このとき、エッチングの条件を調整することによって、P型シリコン基板1の表面に微細な凹凸構造(以下、「テクスチャ構造」と記す)3を形成することができる。このテクスチャ構造3は、太陽光が受光面で反射する割合を低減させるために形成される。
In FIG. 4A, a P-
図4(b)において、P型シリコン基板1は、その受光面とは反対側の面(以下、単に「裏面」と記す)の周縁部に、チタン酸を含むマスク液4がスピンコータによって塗布される。すなわち、P型シリコン基板1の裏面には、マスク液塗布膜4が形成されている領域とマスク液塗布膜4が形成されていない領域とが生ずる。このマスク液塗布膜4は、PN接合の分離を目的として塗布され、後述するPN接合形成熱処理の際に、マスク液塗布膜4が形成された領域ではn+層が形成されずPN接合が形成されない。したがって、PN接合の分離を容易に行うことが可能であり、この方法は大量生産に適している。
In FIG. 4 (b), a P-
図4(c)において、P型シリコン基板1は、受光面の全面に、拡散源として五酸化二リン(P2O5)等を含むドーパント液5がスピンコータによって塗布される。このとき、ドーパント液5はマスク液4を介してP型シリコン基板1の側面および裏面にも回り込んで塗布される。前述するマスク液4は、ドーパント液5が回り込まない領域まで塗布されている。なお、ドーパント液5の塗布とマスク液4の塗布は、同時に行われてもよい。
4C, a P-
図4(d)において、P型シリコン基板1は、拡散炉で800℃〜900℃で熱処理することによって、受光面にn+層6aが形成される。これにより、n+層6aとP型シリコン基板1との間にPN接合が形成される。このとき、P型シリコン基板1の裏面におけるマスク液4が塗布された領域には、マスク液4が加熱されることによって生じるTiO2とSiO2とが混在したマスク膜4aが形成され、このマスク膜4aの下にはn+層は形成されない。このように、P型シリコン基板1の側面および裏面においては、P型シリコン基板1とドーパント液5との間にマスク膜4aが介在されるので、PN接合の分離をすることが可能となる。このとき、P型シリコン基板1の裏面においてマスク膜4aが形成されていない領域には、アウトディフュージョンにより濃度の薄いn層が形成される。PN接合がP型シリコン基板1の全面に亘って形成されていると、形成された太陽電池セルの負極(N側)と正極(P側)とが短絡されて電気特性は低下してしまう。このように、PN接合の分離は、太陽電池セルの性能に影響を及ぼすため、太陽電池セルの製造において不可欠な工程である。
In FIG. 4D, the P
図4(e)において、P型シリコン基板1は、所定の濃度のフッ酸に浸漬され、マスク膜4aおよびドーパント液5が加熱されn型不純物が拡散する際に表面に形成されたPSG(リンシリケートガラス)層5aが除去される。
4E, a P-
図4(f)において、P型シリコン基板1は、受光面側に、太陽光の反射を防止するための反射防止膜7が形成される。この反射防止膜7は、シランとアンモニアの混合ガスを原料としてプラズマCVD法によって形成される窒化シリコン膜、またはチタン酸アルコキシドを原料として常圧CVD法によって形成される酸化チタン膜から成る。
In FIG. 4F, the P-
図4(g)において、P型シリコン基板1は、裏面にアルミニウムペースト8が印刷される。そして、650℃〜800℃で焼成することによって、P型シリコン基板1の裏面には、アルミニウム電極8が形成されるとともに、P型シリコン基板1中にアルミニウム電極8のAlが拡散して合金化し、p+層9が形成される。このとき、前述するP型シリコン基板1の裏面に形成された濃度の薄いn層は、p+層9となる。このp+層9は背面電界(BSF:Back Surface Field)層と呼ばれ、P型シリコン基板1の裏面近傍にpp+層の障壁(内部電界)を形成する。これにより、P型シリコン基板1内で生成された少数キャリアがP型シリコン基板1の裏面に向かわないようにすることができるため、PN接合部に到達するものが増加し、光電流を増加させる。さらに、pp+層間のエネルギー差が開放電圧の増大をもたらす。これにより、太陽電池セルの性能が向上される。
In FIG. 4G, an
図4(h)において、P型シリコン基板1の裏面側では、スクリーン印刷法により、例えば銀粉末、ガラスフリット、樹脂バインダー、および有機溶剤などからなる銀ペースト10がアルミニウム電極9の一部と重なるようにして印刷される。また、受光面側でも、銀ペースト11が反射防止膜7上にスクリーン印刷法によって印刷される。そして、これらの銀ペースト10,11は600℃〜800℃で焼成される。これにより、裏面側では、アルミニウム電極9上に裏面銀電極10が形成される。また受光面側では、銀ペースト11が反射防止膜7下のP型シリコン基板1と電極のコンタクトをとる、いわゆるファイヤスルー法によって、n+層6aとオーミックコンタクトを有する表面銀電極11が形成される。
In FIG. 4 (h), on the back side of the P-
このように、マスク液4を塗布することによって、PN接合が形成されない領域を設けることができるので、PN接合が分離された太陽電池セルを製造することができる。このようにして形成された太陽電池セルは、複数の太陽電池セルが一平面上でマトリクス状に配列され、隣接する一方の太陽電池セルにおける表面銀電極11と他方の太陽電池セルにおける裏面銀電極10とがインタコネクタによって接続される。これにより、太陽電池モジュールが完成される。
Thus, since the area | region where a PN junction is not formed can be provided by apply | coating the
図5は、太陽電池セルの製造方法における従来技術のPN接合分離方法の他の一例を概略的に示す斜視図である。このPN接合の分離方法では、PN接合が形成されているP型シリコン基板21の受光面に対して、受光面の各周縁辺からそれぞれ0.5mm程度離間した位置に、光源20から出射されたレーザ光23が照射される。ガルバノスキャナ22には、ガルバノモータの先端にレーザ光23を反射させるためのミラー24が付いており、このミラー24によってX軸方向およびY軸方向の2軸を組み合わせてレーザ光23を走査するように制御される。レーザ光23を受光面に集光させるために、fθ(エフシータ)レンズ25という特殊なレンズが用いられている。このようにレーザ光23が照射されたレーザ加工部26では、n+層が除去される。したがって、受光面において、レーザ加工部26を介してPN接合を分離することができる。
FIG. 5 is a perspective view schematically showing another example of a conventional PN junction separation method in a method for manufacturing a solar battery cell. In this PN junction separation method, light is emitted from the
しかしながら、前者のようなマスク液を塗布する方法を用いると、大量生産によりコストの低減を図ることができるという利点はあるが、ドーパント液の管理が困難であり、さらにマスク液として安定性に欠けているために、PN接合を十分に分離することができない場合があるという問題があった。 However, using the former method of applying a mask solution has the advantage that the cost can be reduced by mass production, but it is difficult to manage the dopant solution, and the mask solution is not stable. Therefore, there is a problem that the PN junction may not be sufficiently separated.
また、後者のようなガルバノスキャナを用いる方法では、レーザ加工部によってPN接合の分離をすることは可能であるが、ガルバノスキャナの温度ドリフトによる動作不安定から、安定した加工をすることができない、および受光面の面積が減少することに伴って発電電力が低下してしまうという問題があった。さらに、インタコネクタを太陽電池セルに半田付けする際にレーザ加工部に半田が流れ込んでしまい、短絡してしまうという問題があった。 In the latter method using a galvano scanner, it is possible to separate the PN junction by the laser processing unit, but because of unstable operation due to temperature drift of the galvano scanner, stable processing cannot be performed. In addition, there is a problem that the generated power is reduced as the area of the light receiving surface is reduced. Furthermore, when the interconnector is soldered to the solar battery cell, there is a problem that the solder flows into the laser processing portion and short-circuits.
本発明の目的は、受光面積の減少がなく、確実にPN接合が分離された太陽電池セルおよびその製造方法を提供することである。 An object of the present invention is to provide a solar cell in which a PN junction is reliably separated and a method for manufacturing the same without reducing a light receiving area.
本発明は、半導体基板の一方の主面にドーピング材料を拡散させてドーピング領域を形成し、前記一方の主面側に表面電極を形成し、他方の主面側に裏面電極を形成する太陽電池セルの製造方法であって、
前記半導体基板の一方の主面に前記ドーピング材料を塗布する工程と、
熱処理によって前記ドーピング材料を拡散させる工程と、
前記半導体基板の側面に、底部が前記半導体基板の非ドーピング領域に達するように凹所を形成する工程とを含むことを特徴とする太陽電池セルの製造方法である。
The present invention provides a solar cell in which a doping material is diffused on one main surface of a semiconductor substrate to form a doping region, a surface electrode is formed on the one main surface side, and a back electrode is formed on the other main surface side. A cell manufacturing method comprising:
Applying the doping material to one main surface of the semiconductor substrate;
Diffusing the doping material by heat treatment;
Forming a recess on a side surface of the semiconductor substrate so that a bottom portion reaches an undoped region of the semiconductor substrate.
また本発明は、一方の主面にドーピング材料を拡散させてドーピング領域が形成された半導体基板の前記一方の主面および他方の主面にそれぞれ電極が形成された太陽電池セルであって、
前記半導体基板の側面において、一方の主面側のドーピング領域と他方の主面側のドーピング領域とを分離したことを特徴とする太陽電池セルである。
Further, the present invention is a solar cell in which electrodes are respectively formed on the one main surface and the other main surface of a semiconductor substrate in which a doping region is formed by diffusing a doping material on one main surface,
In the side surface of the semiconductor substrate, a doping region on one main surface side and a doping region on the other main surface side are separated from each other.
本発明によれば、半導体基板の一方の主面にドーピング材料を塗布し、熱処理によってドーピング材料を半導体基板内に拡散させ、ドーピング領域を形成することによってPN接合を生じさせる際に、半導体基板の側面および他方の主面にも表面近傍に薄く不要なドーピング領域が形成されてしまっても、半導体基板の側面において、底部が前記半導体基板の非ドーピング領域に達するように凹所を形成するので、前述する安定性に欠くマスク液を用いる場合と比較して、一方の主面側に形成されるPN接合と他方の主面側に形成されるPN接合とを確実に分離することができる。 According to the present invention, when a doping material is applied to one main surface of a semiconductor substrate, the doping material is diffused into the semiconductor substrate by heat treatment, and a PN junction is formed by forming a doping region, Even if a thin unnecessary doping region is formed near the surface on the side surface and the other main surface, a recess is formed on the side surface of the semiconductor substrate so that the bottom reaches the undoped region of the semiconductor substrate. Compared with the case where the mask liquid lacking in stability described above is used, the PN junction formed on one main surface side can be reliably separated from the PN junction formed on the other main surface side.
このように側面に凹所を形成することによって、受光面積を減少させることがない。したがって、太陽電池セルの発電電力の低下を防止することができる。また、インタコネクタを太陽電池セルに半田付けする際に、半田がPN接合の分離部である凹所に流れ込むこともないので、リーク電流の発生を防止し、変換効率の低下を防止することができる。 Thus, by forming the recess in the side surface, the light receiving area is not reduced. Therefore, it is possible to prevent a decrease in the generated power of the solar battery cell. In addition, when soldering the interconnector to the solar battery cell, the solder does not flow into the recess that is the separation part of the PN junction, thus preventing the occurrence of leakage current and preventing the conversion efficiency from being lowered. it can.
図1は、本発明の実施の形態に係る太陽電池セルの製造方法によって製造されたPN接合が分離された太陽電池セル30の構成を概略的に示す断面図である。
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing a configuration of a
太陽電池セル30は、厚み方向の一方の主面(以下、「受光面」と記す)31aにテクスチャ構造を有する半導体基板であるP型シリコン基板31と、P型シリコン基板31の受光面31a側に形成されるドーピング領域である第1n+層36aと、第1n+層36aを覆うように設けられる反射防止膜37と、一端部が反射防止膜37を貫き第1n+層36aとオーミックコンタクトを有するように設けられる表面銀電極41と、P型シリコン基板31の厚み方向の他方の主面(以下、「裏面」と記す)31b側に形成されるドーピング領域である第2n+層36bと、P型シリコン基板31の裏面31b側に設けられるアルミニウム電極38および裏面銀電極40と、P型シリコン基板31の裏面側に形成されるp+層39と、P型シリコン基板31の側面31cに形成される凹溝42とを含んで構成される。
The
PN接合構造を有する太陽電池セル30は、P型シリコン基板31の受光面31aにドーパント液を塗布し、拡散炉で熱処理を行うことによって形成される。すなわち、この熱処理によって、P型シリコン基板31の受光面31a側にn+層が形成されてPN接合が生じる。しかしながら、その際に、P型シリコン基板31の側面31cおよび裏面31bにも、不要なn+層が薄く形成されてしまう。すなわち、P型シリコン基板31の全表面に亘ってPN接合が形成されてしまう。そうすると、太陽電池セル30において、リーク電流が増加してしまい、さらに逆耐圧時に発熱が生じてしまう。
The
本実施の形態の太陽電池セル30は、全ての側面31cに対して、側面31cの延びる方向に沿って延在するように凹溝42が形成される。各側面31cにおける凹溝42は、隣接する側面31cに形成される凹溝42と連なって形成されている。凹溝42は、側面31cからの深さDが、凹溝42の底部42aがP型シリコン基板31の非ドーピング領域、すなわちp層に達するように形成されている。
In the
このような凹溝42を形成することによって、前述するようにP型シリコン基板31の全表面に亘って形成されるn+層を、第1n+層36aと第2n+層36bとに確実に分割することができる。したがって、リーク電流の増加および逆耐圧時の発熱を確実に防止することができる。
By forming such a
また、このような凹溝42をP型シリコン基板31の側面31cに形成することによって、インタコネクタを表面銀電極41および裏面銀電極40それぞれに対して接合する場合に、PN接合の分離部である凹溝42に半田が流れ込むことがなく、インタコネクタと太陽電池セル30とをショートさせずに確実に接合することができ、リーク電流の発生を防止し、変換効率の低下を防止することができる。さらには、側面31cに形成することによって、受光面31a側に形成する場合と比較して、受光面積の減少を太陽電池セル30の特性に影響を及ぼさない程度に抑えることができる。
Further, by forming such a
図2は、本発明の実施の形態に係る太陽電池セルの製造方法の一例を概略的に示す断面工程図である。以下、図2にしたがって、本発明の実施の形態に係る太陽電池セル30の製造方法について説明する。
FIG. 2 is a cross-sectional process diagram schematically illustrating an example of a method for manufacturing a solar battery cell according to an embodiment of the present invention. Hereinafter, according to FIG. 2, the manufacturing method of the
図2(a)において、多結晶P型シリコンインゴットから200μm程度の厚さに切り出された半導体基板であるP型シリコン基板31は、所定の濃度の水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液、またはフッ酸(HF)と硝酸(HNO3)を所定の混合比で混ぜ合わせて作成した混酸に浸漬してエッチング処理され、ウェーハ表面のダメージ層32が除去される。このとき、エッチングの条件を調整することによって、P型シリコン基板31の表面にテクスチャ構造33を形成することができる(図2(b))。このテクスチャ構造33は、太陽光が受光面で反射する割合を低減させるために形成される。
In FIG. 2A, a P-
図2(c)において、P型シリコン基板31は、受光面31aの全面に、拡散源として五酸化二リン(P2O5)等を含むドーパント液35がスピンコータによって塗布される。このとき、ドーパント液35はP型シリコン基板31の側面31cおよび裏面31bにも回り込んで塗布されてしまう。図2(d)において、P型シリコン基板31は、拡散炉で800℃〜900℃で熱処理することによって、P型シリコン基板31におけるドーパント液35が塗布された領域には、n型不純物であるリンが拡散されてn+層36が形成される。このとき、P型シリコン基板31の裏面31bにおいてドーパント液35が塗布されていない領域には、アウトディフュージョンにより濃度の薄いn層が形成される。
In FIG. 2C, a P-
図2(e)において、P型シリコン基板31は、所定の濃度のフッ酸に浸漬され、ドーパント液35が加熱されn型不純物が拡散する際に形成されたPSG(リンシリケートガラス)層35aが除去される。
In FIG. 2 (e), a P-
図2(f)において、P型シリコン基板31は、その側面31cに凹溝42が形成される。この工程については、別途詳細に説明する。この工程は、本実施の形態ではPSG層35a除去工程(図2(e))の後に行われているが、拡散工程(図2(d))の後であれば、どの工程で行っても良い。
In FIG. 2F, the P-
図2(g)において、凹溝42が形成されたP型シリコン基板31は、受光面31a側に、太陽光の反射を防止するための反射防止膜37が形成される。この反射防止膜37は、たとえばシランとアンモニアの混合ガスを原料としてプラズマCVD法によって形成される窒化シリコン膜、またはチタン酸アルコキシドを原料として常圧CVD法によって形成される酸化チタン膜から成る。
In FIG. 2G, the P-
図2(h)において、P型シリコン基板31は、裏面31bにアルミニウムペースト38が印刷される。そして、650℃〜800℃で焼成することによって、P型シリコン基板31の裏面31bには、アルミニウム電極38が形成されるとともに、P型シリコン基板31中にアルミニウム電極38のAlが拡散して合金化し、p+層39が形成される。このとき、前述するP型シリコン基板31の裏面31bに形成された濃度の薄いn層は、p+層39となる。ここで、第2n+層36bとp+層39とが、P型シリコン基板31の裏面31bにおいて重なってしまうことがあるが、P型シリコン基板31の側面31cにおいて、PN接合の分離がされているので問題がない。
In FIG. 2H, an
図2(i)において、P型シリコン基板31の裏面31b側では、スクリーン印刷法により、例えば銀粉末、ガラスフリット、樹脂バインダー、および有機溶剤などからなる銀ペースト40がアルミニウム電極39の一部と重なるようにして印刷される。また、受光面31a側でも、銀ペースト41が反射防止膜37上にスクリーン印刷法によって印刷される。そして、これらの銀ペースト40,41は600℃〜800℃で焼成される。これにより、裏面31b側では、アルミニウム電極39上に裏面銀電極40が形成される。また受光面31a側では、銀ペースト41が反射防止膜37下のP型シリコン基板31と電極のコンタクトをとる、いわゆるファイヤスルー法によって、第1n+層36aとオーミックコンタクトを有する表面銀電極41が形成される。
In FIG. 2 (i), on the
このようにして形成された太陽電池セル30は、複数の太陽電池セル30が一平面上でマトリクス状に配列され、隣接する一方の太陽電池セル30における表面銀電極41と他方の太陽電池セル30における裏面銀電極40とがインタコネクタによって接続される。インタコネクタと表面銀電極41または裏面銀電極40との接続は、半田付けによって行われる。これにより、太陽電池モジュールが完成される。
In the
以下、P型シリコン基板31の側面31cに凹溝42を形成するPN接合分離工程について、図3を用いて説明する。
Hereinafter, the PN junction separation process for forming the
図3は、本発明の実施の形態に係る太陽電池セルの製造方法において用いられるPN接合分離装置50を簡略化して示す斜視図である。PN接合分離装置50は、レーザ光54を発振するレーザ発振器51、レーザ光54を分岐する光分岐手段であるアッテネータ52、レーザ光54の方向を変化させる複数(本実施の形態では4)のミラー53を含み、P型シリコン基板31の側面31cに対してレーザ光54を照射することによって、PN接合の分離を行う。
FIG. 3 is a perspective view schematically showing a PN
また、レーザ発振器51、アッテネータ52、ミラー53は、予め定める位置に固定して設けられて、PN接合分離装置50を構成している。このように光学系として固定光学系が用いられるため、ガルバノスキャナのような移動光学系を用いる場合と比較して、温度ドリフトなどによる動作の不安定さを改善することができ、安定して加工を行うことができる。
Further, the
P型シリコン基板31は、たとえば矩形板状であり、PN接合分離装置50の図示しないステージ上に保持される。前記ステージは、P型シリコン基板31の一側面31cの延びる方向と平行なX軸方向に沿って移動可能に構成されている。本実施の形態においては、PN接合分離装置50を固定しておいてP型シリコン基板31を移動させて加工を行っているが、逆にP型シリコン基板31を固定しておいてPN接合分離装置の方を移動させて加工を行っても良い。
The P-
ステージ上に保持されたP型シリコン基板31に対し、一方の側面31cおよび前記一方の側面31cと反対側にある他方の側面31cに対し、レーザ光54がそれぞれ垂直に照射されるように、すなわち最終的にY方向に沿ってレーザ光54が出射されるようにPN接合分離装置50は配置される。PN接合分離装置50によって照射されるレーザ光54に対し、P型シリコン基板31をX軸方向に移動することによって、前記2つの側面31cにそれぞれ同時に凹溝42を形成することができる。したがって、効率的にPN接合の分離を行うことができる。
The
前記2つの側面31cにそれぞれ凹溝42が形成されると、残余の2つの側面31cについても同様に凹溝42を形成する加工が行われる。このようにして、全ての側面31cに凹溝42が形成され、また各凹溝42は隣接する側面31cに形成される凹溝42と連なるように形成される。
When the
凹溝42は、図1に示すように、側面31cからの深さDが、凹溝42の底部42aがP型シリコン基板31の非ドーピング領域、すなわちp層に達するように形成されている。このような凹溝42を形成することによって、P型シリコン基板31の受光面31a、側面31cおよび裏面31bの周縁部に形成されるn+層36を、第1n+層36aと第2n+層36bとに確実に分割することができる。したがって、リーク電流の増加および逆耐圧時の発熱を確実に防止することができる。
As shown in FIG. 1, the
また、このような凹溝42をP型シリコン基板31の側面31cに形成することによって、インタコネクタを表面銀電極41および裏面銀電極40と接合する場合に、PN接合の分離部である凹溝42に半田が流れ込むことがなく、インタコネクタと太陽電池セル30とをショートさせずに確実に接合することができ、リーク電流の発生を防止し、変換効率の低下を防止することができる。さらには、側面31cに形成することによって、受光面31a側に形成する場合と比較して、受光面積の減少を太陽電池セル30の特性に影響を及ぼさない程度に抑えることができる。
Further, by forming such a
本実施の形態では、深さDが約10μmとなるように凹溝42は形成されている。このような凹溝42の形成を可能にするために、レーザ発振器51が選択され、またレーザ光54の条件が決定される。
In the present embodiment, the
このようなPN接合分離工程を行うに当たっては、レーザ発振器51として、QスイッチYAGレーザまたはQスイッチYVO4レーザを発振するレーザ発振器を用いるのが好適である。
In performing such a PN junction separation step, it is preferable to use a laser oscillator that oscillates a Q-switched YAG laser or a Q-switched YVO 4 laser as the
また、P型シリコン基板31に照射するレーザ光54の条件としては、たとえば周波数30〜60kHz程度、パルス幅12〜16ns程度、エネルギー密度20〜50J/cm2程度として加工するのが好ましい。さらに、レーザパルスの重なりが85%程度になるように、P型シリコン基板31を移動させる速度を調節して加工を行うことが好ましい。このような条件で加工を行うと、側面31cからの深さDが10μm程度となるように凹溝42を形成することができる。側面31cに形成されるn+層は、0.3μm程度の厚さであるため、このような条件で加工を行うことによって、P型シリコン基板31の受光面31a、側面31cおよび裏面31bの周縁部に形成されるn+層36を、第1n+層36aと第2n+層36bとに確実に分割することができる。したがって、リーク電流の増加および逆耐圧時の発熱を確実に防止することができる。
Further, as conditions for the
31 P型シリコン基板
35 ドーパント液
36,36a,36b n+層
37 反射防止膜
38 アルミニウム電極
39 p+層
40 裏面銀電極
41 表面銀電極
42 レーザ加工部
50 PN接合分離装置
51 レーザ発振器
52 アッテネータ
53 ミラー
54 レーザ光
31 P-
Claims (6)
前記半導体基板の一方の主面に前記ドーピング材料を塗布する工程と、
熱処理によって前記ドーピング材料を拡散させる工程と、
前記半導体基板の側面に、底部が前記半導体基板の非ドーピング領域に達するように凹所を形成する工程とを含むことを特徴とする太陽電池セルの製造方法。 A method for manufacturing a solar cell, comprising forming a doping region by diffusing a doping material on one main surface of a semiconductor substrate, forming a surface electrode on the one main surface side, and forming a back electrode on the other main surface side Because
Applying the doping material to one main surface of the semiconductor substrate;
Diffusing the doping material by heat treatment;
Forming a recess on a side surface of the semiconductor substrate so that a bottom reaches an undoped region of the semiconductor substrate.
前記半導体基板の側面において、一方の主面側のドーピング領域と他方の主面側のドーピング領域とを分離したことを特徴とする太陽電池セル。 A solar battery cell in which electrodes are respectively formed on the one main surface and the other main surface of a semiconductor substrate in which a doping region is formed by diffusing a doping material on one main surface,
A solar cell, wherein a doping region on one main surface side and a doping region on the other main surface side are separated on a side surface of the semiconductor substrate.
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