JP2010010045A - 保持部材および埋込器具 - Google Patents

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圭一 清水
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智 渡邉
Junya Hayashi
順也 林
Yoshiko Fujii
由子 藤井
Shizuka Sakamoto
しずか 坂本
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Abstract

【課題】器具本体の小型化を図ると共に施工を容易にすることが可能な保持部材および埋込器具を提供する。また、埋込穴からの空気の流入を抑制する保持部材および埋込器具を提供する。
【解決手段】リング状をなす枠体15aで構成され、複数のバネ部材に対して枠体内面を当接し、バネ部材に沿ってスライドさせることにより複数のバネ部材をそれぞれ内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する保持部材15を構成し、この保持部材を用いた埋込器具10を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バネ部材を保持する保持部材およびこの保持部材を用いて天井等の埋込穴に設置される埋込器具に関する。
この種、埋込器具、例えば、照明器具はダウンライトと称され、家屋の廊下や玄関等の天井に設置され、天井面から下方をスポット的に照明する器具として用いられている。その設置作業は、例えば、下記の特許文献1に示されるように、天井裏が狭いため天井面の下方から設置するように構成されている。すなわち、器具本体には、例えば、その両側に一対の板バネが突出して設けられ、作業者が手で板バネを押え内方に撓ませながら器具本体と共に天井の埋込穴に挿入し、挿入後、手を離すことにより板バネが自らの弾性により元の外側の位置に復帰し、埋込穴の内面を圧接してその圧接力により器具本体を天井に固定している。
また、特許文献2には、クロス等からなる天井面に凹凸の陰影が生じ天井の見栄えが損なわれるために、器具本体の回りに沿って天井の下面を覆う縁飾り部を設けた照明装置が示されている。
特開2004−179048号公報 特開2001−101919号公報
しかしながら、特許文献1に示されるダウンライトは、器具本体の左右に長い板バネが突出することから器具が大型化し、特に梱包時における包装箱が大型化する問題が生じる。近時、特許文献1にも示されるように、光源として発光ダイオードを用い省エネと小型化を図っているが、この板バネが左右に突出していることが包装箱の小型化に支障となっている。これを解決するために、板バネを紐で縛ったり、別個の専用の段ボール材で板バネの突出を押えて包装箱の小型化を図っているが梱包材が増えることや梱包作業に手間がかかりコスト的な問題が生じる。
また、設置作業にあたっては、作業者が手で板バネを押えながら器具本体と共に天井の埋込穴に挿入し、挿入後、手を離して板バネを元の状態に復帰させる必要がある。また、修理・点検等で器具本体を天井から取り外す際も、板バネをしっかり強固に抑えていないとバネの反発力で手に怪我をする恐れがあり、特に天井等、高所での作業となるために一層の施工性の向上と安全性が求められている。
一方、この種のダウンライトにおいては、天井に天井裏に連通する埋込穴を形成するために、冷暖房時において、天井裏の暖気や冷気が埋込穴から屋内に流入する。このため、省エネの観点からも埋込穴からの空気の流入を抑制することが要求されている。特許文献2に示される縁飾り部は、あくまでも器具本体の回りに沿って天井の下面を覆い天井面の見栄えをよくするためのものであり、埋込穴からの空気の流入を抑えることはできない。また、別個のパッキング等により気密性を保持することも行われているが、部品点数の増加によるコスト的な問題が生じる。これらの問題はダウンライト等の照明器具に限らず、天井等の埋込穴に設置される例えば、照明システムに用いられる人感センサや照度センサ等の各種センサ器具、さらには音響システムに用いられるスピーカ等、他の埋込器具であっても共通の問題が生じている。
このため、これら埋込器具においては、器具の小型化を実現すると共に施工を容易にし、また、天井等、被設置部に形成される埋込穴からの空気の流入を如何に抑制するかが重要な課題となっている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、器具本体の小型化を図ると共に施工を容易にすることが可能な保持部材および埋込器具を提供しようとするものである。また、さらなる目的は、埋込穴からの空気の流入を抑制することが可能な保持部材および埋込器具を提供することにある。
請求項1に記載の保持部材の発明は、リング状をなす枠体で構成され、複数のバネ部材に対して枠体内面を当接し、バネ部材に沿ってスライドさせることにより複数のバネ部材をそれぞれ内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持することを特徴とする。
本発明によれば、バネ部材に沿ってスライドさせることにより複数のバネ部材をそれぞれ内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する保持部材によって、器具本体の小型化を図ると共に施工を容易にすることが可能となる。
本発明において、リング状をなす枠体は、例えば、シリコンゴム等の弾性部材で構成し、リングをバネ部材に沿ってスライドさせることにより複数のバネ部材をそれぞれ内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持することが好適であるが、弾性を有しない合成樹脂や金属等で構成してもよく、形状は連続したリングに限らず、一端が開放したV字やU字等の馬蹄形状をなしたものであってもよい。
複数のバネ部材は、板状をなしていることが好ましいが、ワイヤー等で線状に形成されたものであってもよい。また、折り曲げられた形状は、L字形、V字形、U字形さらにはY字形等、折曲部から外方にバネ辺がそれぞれ突出するように折曲された全ての形状が許容される。
請求項2に記載の埋込器具の発明は、筒状をなす器具本体と;器具本体の端部に設けられた鍔状をなす化粧枠と;器具本体の外方に突出して設けられた弾性を有する部材で構成され、内方に撓ませた状態で器具本体と共に被設置部の埋込穴に挿入され、挿入後自らの弾性により元の状態に復帰し被設置部を化粧枠との間で挟み器具本体を被設置部に支持する支持具と;支持具に対して器具本体の挿入方向にスライド可能に設けられ、支持具を内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する保持部材と;を具備することを特徴とする。
本発明によれば、支持具に対して器具本体の挿入方向にスライド可能に設けられ、支持具を内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する保持部材により、器具本体の小型化を図ると共に施工を容易にすることが可能となる。
本発明において、埋込器具は、ダウンライト等の照明器具でも、人感センサや照度センサ等の各種センサ器具、さらにはスピーカ等、被設置部の埋込穴に設置される全ての埋込器具が許容される。
器具本体は、円筒形でも四角形、六角形、八角形等の角筒状をなしているものであってもよく、全ての筒状をなす構成が許容される。器具本体の材質は、熱伝導性の良好なアルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)などで構成しても、さらには高熱伝導樹脂等の合成樹脂で構成してもよい。筒状をなす器具本体は、枠体で略筒状をなすように構成し、筒の側壁部に一部開放した部分が形成されたものであってもよく、要は、実質的に筒状をなしていればよい。
化粧枠は、例えば、アルミニウムからなる器具本体と別体に合成樹脂で構成し、ネジや係合爪等の固定手段で着脱が可能になるように一体的に設けるようにしても、器具本体と一体にアルミニウムで形成してもよい。さらに、鍔は連続した鍔でも一部に切欠部を有する不連続の鍔であってもよい。天井等の被設置部を支持具との間で挟む化粧枠は、例えば、既設の大きな埋込穴に器具本体を設置する際に用いるリニューアルプレート等の別部材を介し支持具と間接的に挟むように構成されたものであってもよい。
支持具は、ステンレス等の金属板からなる板バネで構成し、その一端部を器具本体の両側に支持することにより弾性を有するように構成することが好適であるが、材質は合成樹脂で構成してもよい。また、弾性を与える手段は、一端部を支持する手段に限らず、例えば、金属板とコイルスプリングを組み合わせて金属板に弾性を付与するようにしてもよく、要は、互いに内方に撓み、また自らの弾性により元の状態に復帰する全ての支持具が許容される。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の埋込器具において、前記保持部材は、リング状の弾性部材で構成し、支持具を元の状態に復帰させた状態で被設置部の埋込穴の内面に介在させるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、埋込穴からの空気の流入を抑制することが可能となる。本発明において、支持具が埋込穴の内面全体に介在していても、内面の一部を覆うように介在されたものであってもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3記載の埋込器具において、前記保持部材は、支持具を元の状態に復帰させた状態で被設置部の設置面と化粧枠との間に介在させるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、埋込穴からの空気の流入を一層抑制することが可能となる。
請求項1の発明によれば、支持具に対して器具本体の挿入方向にスライド可能に設けられ、支持具を内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する保持部材により、埋込器具の小型化を図ると共に施工を容易にすることが可能な保持部材を提供することができる。
請求項2の発明によれば、支持具に対して器具本体の挿入方向にスライド可能に設けられ、支持具を内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する保持部材により、器具本体の小型化を図ると共に施工を容易にすることが可能な埋込器具を提供することができる。
請求項3の発明によれば、保持部材は、リング状の弾性部材で構成し、支持具を元の状態に復帰させた状態で被設置部の埋込穴の内面に介在させることにより、埋込穴からの空気の流入を抑制することが可能な埋込器具を提供することができる。
請求項4の発明によれば、保持部材は、支持具を元の状態に復帰させた状態で被設置部の設置面と化粧枠との間に介在させることにより、埋込穴からの空気の流入を一層抑制することが可能な埋込器具を提供することができる。
以下、本発明に係る保持部材およびこの保持部材を用いた埋込器具の実施形態について、図に従い説明する。
まず、保持部材の構成につき説明する。図1および図2に示すように、15は保持部材で、リング状をなす枠体15aで構成され、連続した円形のリング状のシリコンゴムからなる弾性部材で構成し、後述する照明器具10の一対の板バネからなる支持具14に対して枠体15aの内面を当接し、板バネに沿ってスライドさせることにより一対の板バネをそれぞれ内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する。リングの内径寸法Φ1は、板バネ、すなわち一対の支持具14を互いに内方に撓ました状態における支持具の先端部間の寸法T1(図3)が埋込穴Yの内径寸法Φ2(図4)より小となるように形成し、支持具14先端部の埋込穴Yへの挿入をし易くする。
次に、上記構成の保持部材を用いた埋込器具の構成を説明する。本実施例の埋込器具は、光源として高輝度、高出力の複数個の発光ダイオードを用いた一般家庭に設置されるダウンライト形の照明器具として構成したものである。
図1および図2に示すように、10は埋込器具である照明器具で、光源11を配設した筒状をなす器具本体12、器具本体に設けられる化粧枠13、器具本体を被設置部、本実施例では天井Xに支持する支持具14、支持具を保持する保持部材15で構成する。
光源11は、複数個の発光ダイオード(以下「LED」と称す)で構成し、各LEDは、同一色、本実施形態では高輝度、高出力の白色のLEDで構成する。器具本体12は、アルミニウムのダイカスト製で、両端部に開口を有する断面略円形の円筒状のケース部材として構成する。円筒の一端部の開口側に位置して光源11を配設し、この光源が面する一端部に化粧枠13を設ける。
化粧枠13は、連続したリング状をなし、リングの断面が略L字形をなす鍔部13aを一体に形成した合成樹脂で構成され、L字の垂直内面を器具本体20の一端部の内面に嵌め込み、一体に形成した係合爪を器具本体内面に形成した溝に係合して固定する。さらに、化粧枠13のリング内面に透明なアクリル樹脂で構成したカバー部材13bを嵌め込み固定する。
支持具14は、ステンレスの板材をプレス加工して形成した略L字形をなす2枚の長い短冊状の板バネからなり、L字の垂直部分を器具本体12の両側の外面に、径方向に対向して位置させてネジ等の固定手段で固定する。この板バネからなる一対の支持具14は、互いに内方に撓まされた状態で器具本体12と共に、天井Xの埋込穴Yに挿入され、挿入後は自らの弾性により元の状態に復帰して埋込穴Yの周囲内面に当接し、その圧接力により天井材を化粧枠13との間で挟み器具本体12を天井Xに支持する。
また、上記のように器具本体12に組み込まれた保持部材15は、図2に示すように、リング状の枠体15aの断面が略L字形をなすように形成し、保持部材15を一対の支持具14に対して下方にスライドさせ、支持具が左右に開いた元の状態に復帰させた状態でL字の垂直部分15bが天井の埋込穴Yの内面に位置し介在させるように構成する。また、同時に、保持部材15のL字の水平部分15cが、天井Xの設置面Zと化粧枠13との間に位置し介在させるように構成する。なお、リングの外径、すなわち、水平部分15cの外径寸法Φ3は埋込穴の内径寸法Φ2より大きく形成し、水平部分15cが設置面Zに面するように構成する。
なお、器具本体12の内部には光源11である各LEDを点灯するための電源部16が収納され、他端部側の開口には電源部に商用電源を供給するための電源端子台17が設けられている。
次に、上記に構成された保持部材15および照明器具10の作用につき説明する。まず、梱包時の作用につき説明する。図3に示すように梱包時にはリング状の保持部材15を上方にスライドさせて、一対の支持具14を互いに内方に撓ました状態に保持する。これにより、支持具14が器具本体12の左右に突出することがなくなり、器具本体12が小型化されて包装箱Pに小さく収容することができる(図3中矢印A)。
次に、天井Xに設置する場合の作用について説明する。図3の矢印Bに示すように、包装箱Pから、リング状の保持部材15により一対の支持具14を互いに内方に撓まし小さく保持された状態の器具本体12をそのまま引き出す。この際、板バネからなる支持具14が包装箱Pの内面に引っ掛かることなく簡単に取り出すことができる。
次に、図4に示すように、取り出した器具本体12を天井Xの埋込穴Yに向けて持ち上げ器具本体12の電源端子台17に天井裏に配線された電源線Wを接続する。この際、板バネからなる支持具14は、リング状の保持部材15により互いに内方に撓ました状態に保持されており、支持具が左右に突出していないので、手が板バネに引っ掛かるようなこともなく、また、板バネを手で内方に撓ませた状態で保持しておく必要がないので、容易かつ安全に配線作業が行える。
配線作業が完了したら、図4に示すように、保持部材15により一対の支持具14を互いに内方に撓ました状態のまま、器具本体12の電源端子台17側、すなわち、器具本体12の上部を埋込穴Yに挿入する。上部のみを挿入した状態で、両手の親指を化粧枠13の下面に添え、さらに人差し指で保持部材15を下方にスライドさせながら、天井Xの埋込穴Yに挿入する。これにより、一対の支持具14が左右に開きながら天井Xの内面に係止され、器具本体12を天井Xに仮止めした状態にする(図5)。この状態で作業者は保持部材15から手を離す。この際、作業者は、従来のように、手で支持具14を押えながら埋込穴Yに挿入する必要がなくなり、板バネの反発力で手に怪我をする恐れがなくなる。なお、保持部材15の枠体15aの外径寸法Φ3を埋込穴Yの内径寸法Φ2より大きくすることによって、器具本体12を埋込穴Yの挿入するときに埋込穴YのS周部の被設置部と枠体15aを係合させることができる。そこで、器具本体12を埋込穴Yのに挿入し、保持部材15を被設置部に係合させた状態で、さらに器具本体12を押し上げることで保持部材15を器具本体12に対してスライドするようにしてもよい。この場合も上記と同様の効果を得ることができる。
次に、図5に示すように、天井Xの設置面Zの下方に位置する保持部材15を手で上方に押し込みL字の垂直部分15bを埋込穴Yの内面に位置させ、同時に、L字の水平部分15cを設置面Zと化粧枠13との間に位置させる。これにより、L字の垂直部分15bはその弾性力により埋込穴Yの内面に圧着して支持され、埋込穴Yと器具本体12との間の隙間が塞がれる。次に、矢印のように化粧枠13を手で上方に押し込み天井Xの設置面Zに押し付ける。これにより、L字の水平部分15cが保持部材15の弾性に抗して設置面Zに向かって押圧され隙間がさらに確実に塞がれる。同時に、一対の支持具14が自らの弾性により元の左右に開いた状態に復帰して支持具14の根元部分が埋込穴Yの周囲内面に当接し、その圧接力により天井材を化粧枠13との間で挟み込み器具本体12が天井Xに支持され設置が完了する(図1、図2)。
また、照明器具10の修理・点検等で器具本体12を天井Xから取り外す場合には、上記と逆の操作を行って取り外す。すなわち、まず、化粧枠13を手で下方に引き下げ(図5)、化粧枠13と保持部材15との間に形成される隙間から指を差し込み、保持部材15を設置面Zから離間させ下方へ引き出す。次に、左手で保持部材15を掴んだまま右手で化粧枠13を掴み器具本体12全体を下方に一気に引き出す。これにより、一対の支持具14の外面が保持部材15のリング内面に対して下方にスライドしながら、互いが徐々に内方に撓んでくる。支持具先端の間隔寸法T1が埋込穴Yの内径寸法Φ2より小さくなるまで撓ませるようにスライドさせる。次に、支持具14が保持部材15により小さく撓んだ状態のまま、器具本体12をさらに下方に引き出し、埋込穴Yから支持具14の先端を引き出して天井Xから照明器具10を取り外し、修理・点検を行う。この際、作業者は、従来のように、手で支持具14を押えながら埋込穴Yから引き出す必要がなくなり、板バネの反発力で手に怪我をする恐れがなくなる。
以上、本実施例によれば、梱包時にはリング状の保持部材15を上方にスライドさせて、支持具14を互いに内方に撓ました状態に保持するようにしたので、器具本体12が小型化されて包装箱Pに小さく収容することができる。同時に包装箱Pも小さいもので済みコスト的にも有利になる。また、包装箱Pから器具本体12を引き出す際、支持具14が包装箱Bの内面に引っ掛かることなく簡単に取り出すことができる。器具本体12の電源端子台17に電源線Wを接続する際、支持具14が左右に突出していなので、手が支持具14に引っ掛かるようなこともなく、また、板バネを手で内方に撓ませた状態で保持しておく必要がないので、容易かつ安全に配線作業を行うことができる。また、施工に際しては、保持部材15が器具本体12に組み込まれた状態で引き出され、保持部材の器具本体への組込み作業を省略することができ、包装箱から取り出したそのままの状態で作業に入ることができ、より一層施工性が改善される。
保持部材15により支持具14を互いに内方に撓ました状態のまま、器具本体12の上部を埋込穴Yに挿入することができ、施工が容易になると共に、従来のように、手で支持具を押えながら埋込穴Yに挿入する必要がなく、板バネの反発力で手に怪我をする恐れがなくなり安全に作業することができる。照明器具10の修理・点検等で器具本体12を天井Xから取り外す場合にも、作業が容易になると共に板バネの反発力で手に怪我をする恐れがなくなり安全に取り外すことができる。
保持部材15のL字の垂直部分15bを埋込穴Yの内面に位置させその弾性力により埋込穴Yの内面に圧着して支持するようにしたので、埋込穴Yと器具本体12との間の隙間が塞がれる。さらに、埋込穴を形成する際に生じる内面のギザギザ部分を覆い隠すことができる。L字の水平部分15cを設置面Zと化粧枠13との間に位置させ、化粧枠13を手で上方に押し込み天井Xの設置面Zに押し付けるようにしたので、L字の水平部分15cが弾性に抗して設置面Zに向かって押圧され隙間がさらに確実に塞がれる。これら作用により、室内の冷暖房時において、天井裏の冷気や暖気の埋込穴からの流入を抑制することができ、省エネに貢献できる照明器具が構成される。
同時に、埋込穴Yが塞がれることにより、マンション等における上部階からの騒音・振動の室内への伝達も抑制することもできる。さらに、玄関の軒下等に器具を設置した場合には、雨水の吹き込み等により埋込穴Yから天井裏に水が浸入する恐れがあるが、埋込穴Yが塞がれることで天井裏への雨水の侵入も防ぐことができ、同時に器具に対しても雨水の浸入を防ぐことができる。また、埋込穴周囲の天井面の保護も行うことができる。
また、保持部材15は、梱包時において支持具14を押えて器具本体12を小型にする作用、また、施工時において支持具14を押えて埋込穴Yへ挿入作業を容易にする作用、さらには、雨水侵入防止のためのパッキングの作用を兼ねている。このため、従来のように梱包専用の包装材や、そのための専用の梱包作業が不要になり、また防水専用のパッキングを別個に設ける必要がなく、構成が簡素化されると共に、コスト的に有利な照明器具を提供することができる。
以上、本実施例において、光源は、LEDで構成したが、半導体レーザなどの半導体発光素子、小型の電球やハロゲン電球等の白熱ランプ、コンパクト形蛍光ランプや電球形蛍光ランプ等の放電ランプ等、如何なるランプを光源とするものであってもよい。
保持部材15は、リングの枠体15aの断面が略L字形をなすように形成し、L字の垂直部分15bを埋込穴Yの内面に介在させ、また、L字の水平部分15cを設置面Zと化粧枠13との間に介在させるように構成したが、図6(a)に示すように、保持部材を断面が四角、若しくは、円形の1本のリングからなる保持部材15´で構成し、これを埋込穴Yの内面に介在させて埋込孔を塞ぐようにしてもよい。さらに、図6(b)に示すように、断面が平たい1本のリングからなる保持部材15´´で構成し、これを設置面Zと化粧枠13との間に介在させて埋込穴Yを塞ぐようにしてもよい。
また、保持部材15のリングの内径寸法Φ1は、一対の支持具14を互いに内方に撓ました状態で支持具の先端部間の寸法T1が埋込穴Yの内径寸法Φ2より小となるように形成したが、支持具14の先端部間の寸法T1が、埋込穴Yの内径寸法Φ2より多少大きくなるように形成してもよい。この場合、器具本体12全体を斜めに傾けながら一方の支持具の先端部を先に埋込穴Yに挿入し、その後他方の先端部を挿入するようにする。
また、図6(c)に示すように、保持部材15のリングの上縁部に、支持具14に対応して切欠部15dを形成し、保持部材15の支持具14に対するスライド動作のガイドおよび保持部材の位置決めをさせるようにしてもよい。
本実施例は、一般家屋用のダウンライト形の照明器具として構成したが、オフィス等の施設用、さらに大型の業務用のダウンライト等、各種の埋込型の照明器具として構成してもよい。さらに、照明システムに用いられる人感センサや照度センサ等の各種センサ器具、さらには音響システムに用いられるスピーカ等、他の埋込器具を構成してもよい。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本発明における埋込器具の実施形態に係る照明器具を示し、(a)は天井に設置した状態を、一部を断面して示す図、(b)は保持部材の斜視図。 同じく図1(a)におけるA部分を拡大して示す断面図。 同じく照明器具の梱包時の状態を示す斜視図。 同じく照明器具を天井の埋込穴に挿入する状態を示す斜視図。 同じく照明器具を天井の埋込穴に仮止めした状態を、一部を断面して示す図。 同じく照明器具の変形例を示し、(a)は、第1の変形例を示す要部の断面図、(b)は第2の変形例を示す要部の断面図、(c)は第3の変形例を示す要部の斜視図。
符号の説明
10 埋込器具
11 光源
12 器具本体
13 化粧枠
14 支持具
15 バネ部材
15a 枠体
X 被設置部
Y 埋込穴
Z 設置面

Claims (4)

  1. リング状をなす枠体で構成され、複数のバネ部材に対して枠体内面を当接し、バネ部材に沿ってスライドさせることにより複数のバネ部材をそれぞれ内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持することを特徴とする保持部材。
  2. 筒状をなす器具本体と;
    器具本体の端部に設けられた鍔状をなす化粧枠と;
    器具本体の外方に突出して設けられた弾性を有する部材で構成され、内方に撓ませた状態で器具本体と共に被設置部の埋込穴に挿入され、挿入後自らの弾性により元の状態に復帰し被設置部を化粧枠との間で挟み器具本体を被設置部に支持する支持具と;
    支持具に対して器具本体の挿入方向にスライド可能に設けられ、支持具を内方に撓ませた状態から元の状態に復帰させるように保持する保持部材と;
    を具備することを特徴とする埋込器具。
  3. 前記保持部材は、リング状の弾性部材で構成し、支持具を元の状態に復帰させた状態で被設置部の埋込穴の内面に介在させるようにしたことを特徴とする請求項2記載の埋込器具。
  4. 前記保持部材は、支持具を元の状態に復帰させた状態で被設置部の設置面と化粧枠との間に介在させるようにしたことを特徴とする請求項2または3記載の埋込器具。
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