JP2010010041A - 有機el表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の電極と、第1の有機層と、第2の電極と、第2の有機層と、第3の電極とを支持基材上に少なくとも有する構成において、有機層を選択的に除去する場合において、プロセスマージンが広く加工安定性に優れた有機EL表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】第1の電極の上と隣り合う前記第1の電極の間に第1の有機層を形成する工程と、前記隣り合う第1の電極の間に形成されている第1の有機層の一部領域をレーザーにより除去することで前記第1の有機層の除去領域を設ける工程とを有し、該第1の有機層の除去領域を設ける工程は、前記支持基材をレーザーにより除去加工する場合のレーザー除去加工条件よりも低いエネルギー密度、短い照射時間または少ない照射回数で、前記第1の有機層を除去する工程である。
【選択図】図1

Description

本発明は有機EL表示装置の製造方法に関する。
発光層を含む有機層が2つの電極に挟持された有機発光素子を少なくとも2つ以上積層する積層型の構成の有機EL表示装置の電極や有機層などを所望の形状にパターニングする手法の一つとしてレーザーを用いた微細加工方法が特許文献1に開示されている。
ここではレーザーアブレーション法により基板/透明電極/有機化合物層/金属系電極の構成からなる有機EL素子の有機化合物層/金属系電極の一部分を選択的に除去して微細パターン化している。
特開平8−222371号公報
発光層を含む有機層が2つの電極に挟持された有機発光素子を積層する構成の有機EL表示装置を作製するには、基板上に複数の有機層と電極層を積層する必要がある。さらに各有機発光素子を駆動させるために各電極層をパターニングしたり、上層の電極層を下層の電極層、あるいは、基板に予め形成した配線層と接続することが必要になる。すなわち、電極層、および、有機層を選択的に除去する必要がある。
特許文献1の様にレーザーアブレーション法を用いて第1の有機層上に電極層及び第2の有機層が積層された構成で、第2の有機層を電極層に対して選択的に除去する場合、第2の有機層のみならず、下地層や支持基材にもアブレーションが引き起こされ、良好な加工形状が得られないことがある。
そこで、本発明は、第1の電極と、第1の有機層と、第2の電極と、第2の有機層と、第3の電極とを支持基材上に少なくとも有する構成で、有機層を選択的に除去する場合に、プロセスマージンが広く加工安定性に優れた有機EL表示装置の製造方法を提供する。
すなわち、本発明の有機EL表示装置の製造方法は、第1の電極と、第1の有機層と、第2の電極と、第2の有機層と、第3の電極とを支持基材上に少なくとも有する積層型有機EL素子を面内に複数有する有機EL表示装置の製造方法において、
複数の第1の電極を形成する工程と、
前記第1の電極の上と隣り合う前記第1の電極の間に第1の有機層を形成する工程と、
前記隣り合う第1の電極の間に形成されている第1の有機層の一部領域をレーザーにより除去することで前記第1の有機層の除去領域を設ける工程と、
前記第1の有機層の上および前記第1の有機層の除去領域に第2の電極を設ける工程と、
少なくとも前記第2の電極の上に第2の有機層を形成する工程と、
少なくとも前記第1の有機層の除去領域において前記第2の有機層を除去する工程と、
前記第2の有機層の上に第3の電極を設ける工程とを有し、
前記第1の有機層の除去領域を設ける工程は、前記支持基材をレーザーアブレーションしない条件で前記第1の有機層をレーザーアブレーションすることにより除去領域を設ける工程であることを特徴とする。
本発明によれば、有機層を選択除去する領域の下地層や支持基材はアブレーションされにくいので、レーザー強度が大きくなっても下地層や支持基材へのダメージが少ない。よってレーザー強度のマージンが拡大し有機層の除去を確実に行える。
レーザーによるアブレーションとは、レーザー光を固体に照射した場合、レーザー光の照射強度がある大きさ(しきい値)以上になると、固体表面で、電子、熱的、光化学的および力学(機械)的エネルギーに変換され、その結果、中性原子、分子、正負のイオン、ラジカル、クラスタ、電子、光(光子)が爆発的に放出され、固体の表面がエッチングされるプロセスである。
本発明では第1の有機層の除去領域をレーザーアブレーションにより設ける際の条件として、レーザーアブレーションにより支持基材がダメージを受けない条件とする。
より具体的にはレーザーアブレーションにより第1の有機層に除去領域を設ける際の条件は、そのレーザーアブレーションにより支持基材がダメージを受けない条件、即ち低いエネルギー密度あるいは短い照射時間あるいは少ない照射回数といった条件である。
以下、本発明に係る有機EL表示装置の製造方法の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本明細書で特に図示または記載されない部分に関しては、当該技術分野の周知または公知技術を適用する。また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
<第1の形態>
本発明により製造された有機EL表示装置は、第1の電極と、第1の有機層と、第2の電極と、第2の有機層と、第3の電極とを支持基材上に少なくとも有する積層型有機EL素子を面内に複数有する。
図1は本形態により製造された有機EL表示装置の1画素領域における詳細な断面構造の一例を模式的に示した図である。図2に示す様に、本形態の有機EL表示装置の表示領域1は、図1に示す画素2の複数により構成されている。
図1に示すように、1画素は、並列に配置した3個のサブピクセルP1〜P3で構成され、各々が異なる色に発光する有機層が電極で挟持された有機EL層を3層積層して構成している。有機層は、単層型(有機発光層)、2層型(有機発光層/正孔注入層)、3層型(電子輸送層/有機発光層/正孔輸送層)、4層型(電子注入層/有機発光層/正孔輸送層/正孔注入層)、5層型(電子注入層/電子輸送層/有機発光層/正孔輸送層/正孔注入層)のいずれを使用することにしてもよい。
図1の有機EL装置は、トップエミッション型の有機EL装置である。10は支持基材である絶縁性基板、11a、11b、11cは第1の電極、12は第1の有機層、13a、13b、13cは第2の電極、14は第2の有機層、15a、15b、15cは第3の電極、16は第3の有機層、21は第4の電極を示している。本形態の有機層は3層構成となっており、電子輸送層/有機発光層/正孔輸送層で構成されている。第2電極13は、第1有機層12の上電極としても機能するし、第2有機層14の下電極としても機能する。また、第3電極15は、第2有機層14の上電極としても機能するし、第3有機層16の下電極としても機能する。
以下、図1に示す有機EL表示装置の製造方法について図3(図3−1〜3)(a)〜(g)を用いて説明する。
絶縁性基板10上には必要に応じてTFT等のスイッチング素子が形成され、その表面はガラス、石英、アクリル樹脂またはポリイミド樹脂など絶縁性を有する材質により覆われているが、無機材料により覆われていることが望ましい。その画素領域に複数の第1電極11a〜cを形成した。第1電極11としては、導電性有機樹脂膜等であってもよいが、光反射性の部材であることが好ましく、例えばCr、Al、Ag、Au、Pt等の材料からなることが好ましい。反射率が高い部材であるほど、光取り出し効率を向上できるからである。
このような基板に対して、公知の手段により、第1の電極11の上と隣り合う第1の電極11の間に第1有機層12を堆積した(図3−1(a))。
ここで、有機層は、有機発光材料を含み、さらには正孔注入材料、電子注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料等との積層構成であってもよい。正孔注入材料又は正孔輸送材料に有機発光材料をドーピングする、または電子注入材料又は電子輸送材料に有機発光材料をドーピングする等により発色の選択の幅を広げることができる。さらに、有機層は、発光効率の観点からアモルファス膜であることが好ましい。
各色の有機発光材料は、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、ポリアリーレン、芳香族縮合多環化合物、芳香族複素環化合物、芳香族複素縮合環化合物、金属錯体化合物等及びこれらの単独オリゴ体あるいは複合オリゴ体が使用できるが、例示の材料に限定されるものではない。
有機層は、正孔注入、正孔輸送、電子注入、電子輸送の各単機能を持つ層であってもよいし、複合機能を持つ層であってもよい。
有機層の膜厚は0.05μm〜0.3μm程度が良く、好ましくは0.05〜0.15μm程度である。
正孔注入及び輸送材料としては、フタロシアニン化合物、トリアリールアミン化合物、導電性高分子、ペリレン系化合物、Eu錯体等が使用できるが、例示の材料に限定されるものではない。
電子注入及び輸送材料の例としては、アルミに8−ヒドロキシキノリンの3量体が配位したAlq3、アゾメチン亜鉛錯体、ジスチリルビフェニル誘導体系等を使用できる。
次に、隣り合う第1の電極11の間に形成されている第1の有機層12の一部領域、即ちコンタクトホールの形成及び後にコンタクトホールを形成する領域の第1有機層12の除去を行った(図3−1(b))。加工方法としては、レーザー加工であり、本形態においては波長248nmのエキシマレーザーを用いた。これを面状光源にして加工部分を透過するマスクを介して、基板上に所定のパターンで照射した。また第1有機層12は単位面積あたりの出力が40mJ/cm2以下でも除去加工可能であり、絶縁性基板10は200mJ/cm2においても除去加工されない。そのため40〜200mJ/cm2のレーザー出力において有機層膜厚に応じた必要照射回数を選択し、除去加工を行えば良い。加工径としては、2μm〜15μmが好ましい。これにより、絶縁性基板10に対してアブレーションを起こすなどの影響が小さく安定したレーザー除去が行える。
次に、透明電極を成膜、及び、パターニングを行い、第1の有機層12の上および第1の有機層12の除去領域に、第2電極13a、13b、13cを形成した。このとき、コンタクトホールを介して、第1電極11b、11cと第2電極13b、13cとが、それぞれ接続される。第2電極13の材料としては、透過率の高い材料が好ましく、例えば、ITO、IZO、ZnOなどの透明導電膜や、ポリアセチレンなどの有機導電膜からなることが好ましい。さらに、Ag、Alなどの金属を10nm〜30nm程度形成した半透過膜でもよい。パターニング方法としては、レーザー加工で行うことができるが、電極材料を加熱し、メタルマスクを使用して蒸着によって形成しても良い。また、電極材料が形成された基板を支持基材10と対向させてレーザーアブレーションにより転写しても良い。
次に、公知の手段により、第2の電極13の上と隣り合う第2の電極13の間に第2有機層14を堆積した(図3−1(c))。
次に、レーザー24により、第1の有機層12の除去領域を含む第2の有機層14の一部領域を除去(図3−2(d))した。ここで、第2の有機層14の除去領域の面内方向の幅は、第1の有機層12の除去領域の面内方向の幅以下であることが好ましい。
次に、上述と同様の方法で、第2の有機層14の上に、第3電極15a、15b、15c、第3有機層16の形成(図3−2(e))、第3有機層16のレーザー除去(図3−2(f))を順次行った。
次に、第4電極21をスパッタ等により形成した。第3電極15と第4電極21の材料としては、第2電極13と同様に透過率の高い材料が好ましい。
さらに保護膜22として、窒化酸化シリコンを成膜し、電源手段23と接続することにより表示装置を得た(図3−2(g))。
本形態では、図3−1(b)、図3−2(d)、(f)の有機層をレーザー除去する工程において最上層の有機層の下には別の有機層が存在しないため下層に対してアブレーションを起こすなどの影響が小さく安定したレーザー除去が行える。
このようにして形成された有機EL表示装置の等価回路を図4に示す。第1サブピクセルP1においては、第2有機層14と第3有機層16が短絡されており、第1有機層12に電圧が印加される構成となっている。同様に、第2サブピクセルP2においては、第2有機層14に電圧が印加され、第3サブピクセルP3においては第3有機層16に電圧が印加される。
電圧が印加される有機層は1層のみとなり、電源手段23の電圧としては、1層分の電圧、すなわち約5V程度でよい。さらに、有機層12、14、16を塗分ける必要が無いため、開口率を高くすることが出来る。
図5に本形態の有機EL表示装置の画素回路構成を示す。各サブピクセルは、スイッチング用TFT101と駆動用TFT102と、有機発光素子103と、コンデンサ104で構成されている。
ここで、スイッチング用TFT101のゲート電極は、ゲート信号線105に接続されている。また、スイッチング用TFT101のソース領域はソース信号線106に、ドレイン領域は駆動用TFT102のゲート電極に接続されている。また、駆動用TFT102のソース領域は電源供給線107に、ドレイン領域は有機EL素子103の一方の電極(サブピクセルP1においては、第1電極11a、サブピクセルP2、P3についても同様に、11b、11cそれぞれ)に接続されている。なお、有機発光素子103の他方の電極は対向電極108(第4電極21)に接続されている。またコンデンサ104は電極のそれぞれが、駆動用TFT102のゲート電極と電源供給線107とに接続されるように形成されている。このように、駆動用TFT102と有機EL素子103が直列に接続されており、有機EL素子103に流れる電流を駆動用TFT102で制御する。
<第2の形態>
図6は本形態により製造された有機EL表示装置の断面を模式的に示した図である。
図6の有機EL装置は、トップエミッション型の有機EL装置である。30は第1の形態と同様の絶縁性基板、31は第1の電極、32は第1の有機発光層、33a、33bは第2の電極、34は第2の有機層、35a、35bは第3の電極、36は第3の有機層、41は第4の電極を示している。本形態の有機層は3層構成となっており、電子輸送層/有機発光層/正孔輸送層で構成されている。第2電極33は、第1有機層32の上電極としても機能するし、第2有機層34の下電極としても機能する。また、第3電極35は、第2有機層34の上電極としても機能するし、第3有機層36の下電極としても機能する。
図6の有機EL装置は、1画素が、第1サブピクセルP1と第2サブピクセルP2とで構成されている。
必要に応じてTFT等のスイッチング素子が形成された絶縁性基板30上には、その画素領域に第1電極31が形成されている。第1電極31aと31bは基板面方向でつながっており導通されている。また、第1電極31と第4電極41は共通電極となっており、隣接するサブピクセル間で接続されている。さらに、第1電極31と第4電極41とは接続されており、接続箇所は表示領域内であっても表示領域外でもよく、同じ電圧が供給される。
レーザー加工で形成されたコンタクトホールにより、第1サブピクセルの第2電極33aと第3電極35aとが接続され、第2サブピクセルの第1電極31bと第2電極33bがそれぞれ接続されている。
以下、図6に示した有機EL表示装置の製造方法について説明する。なお本形態における有機層や電極の材料については第1の形態と同じである。
絶縁性基板30上には必要に応じてTFT等のスイッチング素子が形成され、その画素領域に複数の第1電極31a,bを形成した。
このような基板に対して、公知の手段により、第1の電極31の上と隣り合う第1の電極31の間に第1有機層32を堆積した(図7−1(a))。
次に、コンタクトホールの形成及び後にコンタクトホールを形成する領域の有機層除去を行った。共に加工方法としては、第1の形態と同様である(図7−1(b))。
次に、透明電極を成膜、及び、パターニングを行い、第1の有機層32の上および第1の有機層32の除去領域に、第2電極33a、33bを形成した。このとき、コンタクトホールを介して、第1電極31bと第2電極33bとが、それぞれ接続される。
次に、第1の形態と同様の方法で、第2有機層34を形成し(図7−1(c))、レーザー44による第2有機層34除去(図7−2(d))、第3電極35a、35b、第3有機層36形成、第4電極41の形成(図7−2(e))を順次行った。
次に保護膜42として、窒化酸化シリコンを成膜し、電源手段43と接続することにより表示装置を得た(図7−2(f))。
本形態では、図7−1(b)、図7−2(d)の有機層をレーザー除去する工程において最上層の有機層の下には別の有機層が存在しないため下地への影響が小さく安定したレーザー除去が行える。
このようにして形成された有機EL表示装置の等価回路を図8に示す。
次に、上記構造の有機EL装置の駆動方法について図9を参照して説明する。図9は電源手段43により有機EL装置の電極間に印加される電圧波形の一例を示す図である。
第1有機層32と第2有機層34を発光させる場合には、電源手段43により第3電極35a及び35bにマイナス電圧、共通電極(第1電極31、第4電極41)にプラス電圧を印加する。これにより、第1有機層32及び第2有機層34に第2電極33aと第3電極35bから電子が注入されるとともに、第1電極31aと第2電極33bからホールが注入され、電子とホールの再結合により励起された有機分子が基底状態に緩和するときに発光が得られる。そして、この発光光が保護層42側から射出される。なお、第3有機層36には逆方向電圧が印加されるため発光しない。
次に、第3有機層36を発光させる場合には、電源手段43により、第3電極35a、35bにプラス電圧、第1電極31及び第4電極41にマイナス電圧を印加する。これにより、第3有機層36には、第4電極41から電子が注入されるとともに、画素電極(第3電極)35a、35bからホールが注入され、電子とホールの再結合により励起された有機分子が基底状態に緩和するときに発光が得られる。そして、この発光光が保護膜42側から射出される。このとき、第1有機層32と第2有機層34には逆方向電圧が印加されるため発光しない。
また、第1有機層32、第2有機層34と第3有機層36を発光させて、混合色を発光する場合には、図9に示すように電源手段43により第3電極35a、35bと共通電極(第1電極31、第4電極41)間に交流電圧を印加して交流駆動を行う。具体的には、電源手段43は、人間が識別できない程度、例えば60Hz程度あるいはそれ以上高い周期で、電圧をプラス側とマイナス側とに切り替え制御して、各発光輝度を制御する。これにより、第1有機層32、第2有機層34の発光色と第3有機層36の発光色との任意の混合色の光を表現することができる。
このような有機EL表示装置においては、電圧が印加される有機EL層は1層のみとなり、電源手段43の電圧としては、1層分の電圧、すなわち約5V程度でよい。さらに、有機層32、34、36を塗分ける必要が無い上、サブピクセル数が2つと、第1の形態よりも少ないため、開口率を高くすることが出来る。
図10に本形態の有機EL表示装置の画素回路構成を示す。各サブピクセルは、スイッチング用TFT101と駆動用TFT102と、有機発光素子103と、コンデンサ104で構成されている。
ここで、スイッチング用TFT101のゲート電極は、ゲート信号線105に接続されている。また、スイッチング用TFT101のソース領域はソース信号線106に、ドレイン領域は駆動用TFT102のゲート電極に接続されている。また、駆動用TFT102のソース領域は電源供給線107に、ドレイン領域は有機EL素子103の一方の電極(サブピクセルP1においては、第3電極35a、サブピクセルP2も同様に第3電極35b)に接続されている。なお、有機発光素子103の他方の電極は対向電極108(第1電極31、第4電極41)に接続されている。またコンデンサ104は電極のそれぞれが、駆動用TFT102のゲート電極とGNDとに接続されるように形成されている。このように、駆動用TFT102と有機EL素子103が直列に接続されており、有機EL素子103に流れる電流を駆動用TFT102で制御する。
<第3の形態>
図11は本形態により製造された有機EL表示装置の断面を模式的に示した図である。
本形態では第1の形態と同様の絶縁性基板50上に第1電極51を成膜した後、第1電極51a、51bとの間に、これらと絶縁された別の部材51cが残るようにパターニングした。
この別の部材51cは後で行うエキシマレーザー加工時の反射層として機能するものである。そのため別の部材51cは波長248nmのエキシマレーザー光に対して反射率が90%以上あることが望ましく、前記第1の電極と同じ材料からなることが好ましい。また、別の部材51cは第1の有機層52及び第2有機層54のレーザー除去加工条件よりも強いエネルギー密度、長い照射時間または多い照射回数で、レーザーにより除去加工される部材であることが好ましい。別の部材51cがあることによりレーザー強度が大きくなってもレーザー光が別の部材51cで反射し、下層へ影響を与えることはほとんど無く、より安定した加工が可能となり、結果的に確実に有機層の除去が行える。
第1電極51パターニング後の工程は第2の形態と同様であるので説明は省略するが、第1有機層52及び第2有機層54の加工条件について以下に記載する。加工には波長248nmのエキシマレーザーを用いた。これを面状光源にして加工部分を透過するマスクを介して、基板上に所定のパターンで照射した。第1有機層52及び第2有機層54は単位面積あたりの出力が40mJ/cm2以下でも除去加工可能であり、別の部材51cは500mJ/cm2においても除去加工されない。そのため40〜500mJ/cm2のレーザー出力においてそれぞれの有機層膜厚に応じた必要照射回数を選択し、除去加工を行えば良い。ともに加工径としては、2μm〜15μmが好ましい。
第1の形態における有機EL表示装置の1画素を示す概略断面図である。 第1の形態における有機EL表示装置を示す概略斜視図である。 第1の形態における有機EL表示装置の製造方法を示す図である。 第1の形態における有機EL表示装置の製造方法を示す図である。 第1の形態における有機EL表示装置の製造方法を示す図である。 第1の形態における有機EL表示装置の等価回路を示す図である。 第1の形態における有機EL表示装置の画素回路構成を示す図である。 第2の形態における有機EL表示装置の1画素を示す概略断面図である。 第2の形態における有機EL表示装置の製造方法を示す図である。 第2の形態における有機EL表示装置の製造方法を示す図である。 第2の形態における有機EL表示装置の等価回路を示す図である。 第2の形態における有機EL表示装置において、電源手段の交流電圧の波形の一例を示す図である。 第2の形態における有機EL表示装置の画素回路構成を示す図である。 第3の形態における有機EL表示装置の1画素を示す概略断面図である。
符号の説明
1 表示領域
2 画素
10 支持基材
11a、11b、11c第1電極
12 第1有機層
13a、13b、13c第2電極
14 第2有機層
15a、15b、15c 第3電極
16 第3有機層
21 第4電極
22 保護膜
23 電源手段
24 レーザー光
30 支持基材
31 第1電極
32 第1有機層
33a、33b 第2電極
34 第2有機層
35a、35b 第3電極
36 第3有機層
41 第4電極
42 保護膜
43 電源手段
44 レーザー光
50 支持基材
51a、51b 第1電極
51c 別の部材
52 第1有機層
53a、53b 第2電極
54 第2有機層
55a、55b 第3電極
56 第3有機層
61 第4電極
62 保護膜
63 電源手段
101 スイッチング用TFT
102 駆動用TFT
103 有機発光素子
104 コンデンサ
105 ゲート信号線
106 ソース信号線
107 電源供給線
108 対向電極
P1 第1サブピクセル
P2 第2サブピクセル
P3 第3サブピクセル

Claims (5)

  1. 第1の電極と、第1の有機層と、第2の電極と、第2の有機層と、第3の電極とを支持基材上に少なくとも有する積層型有機EL素子を面内に複数有する有機EL表示装置の製造方法において、
    複数の第1の電極を形成する工程と、
    前記第1の電極の上と隣り合う前記第1の電極の間に第1の有機層を形成する工程と、
    前記隣り合う第1の電極の間に形成されている第1の有機層の一部領域をレーザーにより除去することで前記第1の有機層の除去領域を設ける工程と、
    前記第1の有機層の上および前記第1の有機層の除去領域に第2の電極を設ける工程と、
    少なくとも前記第2の電極の上に第2の有機層を形成する工程と、
    少なくとも前記第1の有機層の除去領域において前記第2の有機層を除去する工程と、
    前記第2の有機層の上に第3の電極を設ける工程とを有し、
    前記第1の有機層の除去領域を設ける工程は、前記支持基材をレーザーアブレーションしない条件で前記第1の有機層をレーザーアブレーションすることにより除去領域を設ける工程であることを特徴とする有機EL表示装置の製造方法。
  2. 前記レーザーはエキシマレーザーであることを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  3. 前記第2の有機層を除去する工程は、前記第2の有機層をレーザーにより除去する工程であり、
    該第2の有機層の除去領域の面内方向の幅は、前記第1の有機層の除去領域の面内方向の幅以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  4. 前記第1の有機層を形成する工程の前に、隣り合う前記第1の電極の間の前記支持基材の上に該支持基材とは別の部材を形成する工程を有し、
    該別の部材は、前記第1の有機層のレーザー除去加工条件よりも強いエネルギー密度、長い照射時間または多い照射回数で、レーザーにより除去加工される部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の有機EL表示装置の製造方法。
  5. 前記別の部材は、前記第1の電極と同じ材料からなることを特徴とする請求項4に記載の有機EL表示装置の製造方法。
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