JP2010009480A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びこれが記録された記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
漫画の画像データを編集する際に、原作におけるコマの輪郭の周辺が黒色で表示されている場合であっても、違和感なくコマの内容を端末にて表示するための画像処理装置を提供する。
【解決手段】
本発明は、画像データを処理する画像処理装置であって、画像の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出手段と、抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定手段と、抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整手段とからなる画像処理装置に関する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、デジタルデータ化された漫画等の画像をパソコン、携帯電話、PDA等の端末へ表示させるための画像処理装置に関する。
近年、携帯電話、PDAなどを対象に、ゲームや漫画等の各種コンテンツを電子配信するサービスが広がっている。例えば、漫画を電子配信する場合は、漫画の各コマを一つの画像データとして、携帯電話等にダウンロードすることにより行われている。この電子配信用の画像データの作成にあたっては、すでに紙媒体に印刷された漫画の原稿をスキャナで読み取り、画像を整形、コマごとに切り出し、エフェクトを付与するなどの編集が行なわれている。しかし、画像データの編集は、画像編集ソフトを活用し、人の操作により行なわれることが一般的で大変手間がかかる。
このような画像編集を補助するため、たとえば、画像のエッジ画素を抽出し、抽出されたエッジ画素を連結して線分を抽出し、抽出された線分をもとに画像の傾き角度を抽出し、抽出された画像の傾き角度をもとに、画像の傾きを補正する画像処理装置が提案されている(特許文献1参照)。このような構成とすることで、高精度な傾き補正を行なうことができる。また、色空間の所定の領域に含まれる色を有する入力画素を色補正する色補正装置であって、グレースケール上に中心を有する領域を前記所定の領域に選択する補正範囲選択部を有する色補正装置が提案されている(特許文献2参照)。この色補正装置によれば、グレースケールを対象色に指定して、白み成分方向の一部の範囲のみを補正範囲とすることができるため、グレースケールの所望の範囲を補正することができる。
ところで、現在のところ、漫画はモノクロで電子配信されるのが一般的である。各コマで表示されている人物や物体を表す輪郭部分は通常、黒色で表示されるが、それ以外の部分の多くは白色で表示される。そのため、コマの内側を際立たせ、コマの形状を分かりやすく表示するためには、コマの外側の背景部分を白色以外で表示する必要があり、原作の印象・作風を壊さないという理由で、コマの外側の背景部分を黒色で表示することが多い。
特開2002−92606号公報 特開2007−243666号公報
しかし、コマの内側、特にコマの輪郭の周辺が黒色で表示されている場合などは、コマの外側の背景部分を黒色で表示すると、コマの輪郭が分かりにくくなってしまい、コマの内容によっては、コマ内の白部分だけが異様に際立ってしまい、コマ内に描かれたキャラクタや物体が宙に浮いてしまうように見えるという弊害がある。本発明では、漫画の画像データを編集する際に、原作におけるコマの輪郭の周辺が黒色で表示されている場合であっても、違和感なくコマの内容を端末にて表示するための画像処理装置を提供する。
本発明は、画像データを処理する画像処理装置であって、画像の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出手段と、抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定手段と、抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整手段とからなる画像処理装置に関する。
このような構成とすることで、コマの内側(画像の内側)、特にコマの輪郭の周辺が標準背景色と同色又は近似の色で表示されている場合であっても、コマの輪郭が分かりやすく表示できるような画像の編集を効率よく行うことができる。また、標準背景色と同色又は近似の色で表示される画素が多い場合のみ、背景を準標準背景色に調整することになり、準標準背景色の多用を防ぐことができる。
また、抽出した輪郭が多角形を形成する場合は、前記輪郭領域は多角形の頂点に近傍する領域であることが好ましい。特に、コマの隅部分が標準背景色と同色又は近似の色で表示されている場合に、背景に標準背景色を用いるとコマの輪郭が分かりにくくなるため、このような構成とすることが望ましい。
さらに、多角形の各頂点に近傍する画素からなる複数の輪郭領域のうち、所定の数以上の輪郭領域において、抽出された画素が該画素の属する輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在する場合に、背景調整手段が、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整するものであることが好ましい。このような構成とすることで、たとえば、コマの隅部分の半数以上で標準背景色と同色又は近似の色で表示される画素が存在する場合のみ、背景を準標準背景色に調整することになり、準標準背景色の多用を防ぐことができる。
輪郭領域における画素の総数に対する抽出された画素の数の比に応じて、準標準背景色を決定することが好ましい。このような構成とすることで、輪郭領域において標準背景色と同色又は近似の画素が少なくなるほど、背景の色を標準背景色に近づけることができ、他のコマの背景の色との差を最小限に抑えつつ、ユーザにコマの輪郭を認識させることが可能となる。
また、標準背景色が黒色であることが好ましい。このような構成することで、原作の印象・作風を壊さずに画像を端末に表示することができる。
さらには、準標準背景色が不透明度3〜20%の灰色であることが好ましい。背景の色が濃くなり黒色に近くなると、コマとコマの外側の境界が分かりづらく、コマの形を把握することができなくなる。コマの内容によっては、コマ内の白部分だけが、異様に際立ってしまい、コマ内に描かれたキャラクタや物体が宙に浮いてしまうように見えるという弊害がある。また、背景の色が薄くなり白色に近くなると、他のコマと比べた場合にそのコマだけ目立ってしまい、描かれた絵の印象が違って見えるなど、読者に誤解を与えてしまう可能性がある。
本発明は、画像データを処理する画像処理方法であって、画像の輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出ステップと、抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定ステップと、抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整ステップとからなる画像処理方法に関する。
本発明は、画像の輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出ステップと、抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定ステップと、抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整ステップとからなる画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
本発明は、画像の輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出ステップと、抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定ステップと、抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整ステップとからなる画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
本発明によれば、コマの内側、特にコマの輪郭の周辺が黒色で表示されている場合であっても、コマの輪郭が分かりやすく表示でき、コマ内の白部分だけが異様に際立ってしまい、コマ内に描かれたキャラクタや物体が宙に浮いてしまうように見えるという弊害を防止することが可能となる。また、コマの外側に表示される背景部分が編集する人間の感性に依存することなく統一感を持って編集されるため、高度な品質を維持しつつ、効率良く画像編集を行うことが可能となる。
図1は、本発明にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。本発明にかかる画像処理装置は、画像処理装置全体を制御する制御部101と、データが格納されているメモリ部103と、情報入力部105と、輪郭抽出部107と、画素抽出部109と、輪郭領域判定部111、背景調整部113、表示部115で構成されており、各処理部はバス117で接続されている。
制御部101はCPU(Central Processing Unit)が該当する。メモリ部103は、一般的にはROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)で構成される。表示部115はディスプレイが該当する。
次に図2において、本発明にかかる画像処理のフローを説明する。まず、ステップS10において、画像データを情報入力部105で受ける。情報入力部105は、紙媒体に描かれた画像をデジタルデータに変換するスキャナであってもよく、予めデジタルデータに変換された画像データの入力を受けるものであっても良い。通常、スキャナで読み取られた画像データは、傾きの補正、汚れやシミを取り除くフィルタ処理、コマごとに区切るなどの各種の処理が画像編集ソフトにより行なわれるが、これらの処理は、本発明の画像処理装置にて行なっても良く、また、予め編集を行なった画像データを情報入力部105へ入力しても良い。
次にステップS12で、輪郭抽出部107にて、画像の輪郭の抽出が行なわれる。画像がコマごとに処理される場合は、コマの輪郭の抽出が行われる。情報入力部105により入力された画像データの各画素の濃度に基づいて、各画素を数値化する。たとえば、白色の場合が255、黒色の場合が0で、その色の濃さに応じて0〜255の濃度値のいずれかで表される。ここで、画像データの全画素について上下方向及び左右方向に走査し、隣接する画素との濃度値の変化が所定値以上となる画素を抽出する。すなわち、黒色の画素と白色の画素が左右又は上下のいずれかで隣接する場合のように、全く異なる濃度値を有する画素と隣接する画素のみを抽出する。抽出された画素には、画像の輪郭を形成する画素以外の画素も含まれるが、抽出された画素のうち最も外側の画素のみを抽出することで、画像の輪郭、すなわちコマの輪郭が抽出できる。最も外側の画素とは、ある列に存在する画素において最も上部に存在する画素及び最も下部に存在する画素、ある行に存在する画素において最も左部に存在する画素及び最も右部に存在する画素を指す。最も外側の画素は線分を形成することができ、この線分がコマの輪郭となる。
次にステップS14で、画素抽出部109にて、輪郭領域に存在する画素のうち、標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する。ここで、輪郭領域とは、抽出した輪郭の内側に存在し、輪郭に近い領域を指す。たとえば、抽出した輪郭が多角形を形成する場合は、輪郭領域を多角形の頂点から所定の距離を有する領域としても良い。また、多角形の頂点からコマの内側に向かって、10画素×10画素といったような正方形で形成される領域としても良く、或いはコマの縦横の比と同じ比の10画素×6画素といったような長方形で形成される領域としても良い。その他、抽出した輪郭からコマの内側に向かって所定の画素数(所定の幅)を有する領域とすることも可能である。この場合、例えば、コマが四角形であるような場合は、四角形の上辺、下辺、左辺、右辺のすべてからコマの内側に向かって長方形の輪郭領域が形成され、四角形の頂点の近傍で輪郭領域が重複することになる。図3は、本発明におけるコマ内の構成の一例を示す図である。コマ201には、人物A203と人物B205が描かれている。輪郭領域207は、多角形の頂点からコマの内側に向かって、正方形の画素の集まりで形成される領域であり、斜線で表されている領域を指す。正方形の一辺あたりの画素数は、一定の画素数を設定しておいてもよく、コマの大きさに応じて画素数を変更させても良い。
標準背景色とは、コマの輪郭より外側に位置する背景部分の色として予め設定された色で、黒色が好ましい。標準背景色に近似する色とは、標準背景色が黒色である場合に濃度値で、例えば1〜25で表される。
次にステップ16で、輪郭領域における標準背景色と同色又は近似の画素が、輪郭領域における画素に対して所定の割合以上であるか否かを、輪郭領域判定部111にて判定する。この割合は任意に定めることができ、例えば、輪郭領域における標準背景色と同色又は近似の画素が、輪郭領域における画素に対して半数以上と設定することが可能である。また、輪郭領域における標準背景色と同色又は近似の画素が、輪郭領域における画素の100%と設定することも可能である。すなわち、輪郭領域における画素のすべてが、標準背景色と同色又は近似する場合に、背景を準標準背景色に調整することとしてもよい。抽出した輪郭が多角形を形成する場合であって、多角形の頂点からコマの内側に向かって10画素×10画素といったような正方形で形成される領域を輪郭領域とするような場合に、60画素以上が標準背景色と同色又は近似の画素であるといった条件を設けることが可能である。この時、さらに、多角形の頂点からコマの内側に向かって5画素×5画素といったような正方形で形成される領域で、20画素以上が標準背景色と同色又は近似の画素であるといった条件を設けることも可能である。すなわち、輪郭領域内にさらに第二の輪郭領域を設け、輪郭領域全体よりも、多角形の頂点により近傍する第二輪郭領域において、標準背景色と同色又は近似の画素の割合が多くなった場合に、コマの外側にある背景を準標準背景色に調整することで、準標準背景色の多用を防ぐことができる。
多角形の各頂点に近傍する画素からなる複数の輪郭領域のうち、所定の数以上の輪郭領域において、抽出された画素が該画素の属する輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整するような構成としても良い。たとえば、コマの形状が四角形である場合は、4つの輪郭領域が存在することになるが、これらの各輪郭領域において、標準背景色と同色又は近似の画素が、その輪郭領域における画素数に対して所定の割合以上であるか否かを判定し、3つ以上の輪郭領域において標準背景色と同色又は近似の画素が所定の割合以上である場合に、背景を準標準背景色とすることも可能である。
標準背景色と同色又は近似の画素が、前記輪郭領域における画素に対して所定の割合より少ない場合は、ステップS18において、コマの外側に位置する背景が標準背景色と同色に調整される。一方、輪郭領域における画素に対して所定の割合以上である場合は、ステップS22において、背景が標準背景色とは異なる準標準背景色に調整される。背景の色の調整は背景調整部113により行われる。例えば、標準背景色が黒色である場合に、輪郭領域において濃度値0〜25で表される画素(標準背景色である黒色の濃度値と、黒色と近似する色の濃度値)が、輪郭領域における画素に対して所定の割合より少ない場合は、背景は黒色に調整(黒色処理)され、所定の割合より少ない場合は、背景は灰色に調整(グレー化処理)される。
次に、ステップS20において、コマの背景に使用される準標準背景色の決定がされる。準標準背景色は、予め定められた色を用いても良いが、輪郭領域における画素の総数に対する抽出された画素の数の比に応じて、準標準背景色を決定しても良い。例えば、標準背景色が黒色であるような場合は、輪郭領域における抽出された画素の数が増加すれば、輪郭をより明確にするため、より薄い灰色が準標準背景色となる。
標準背景色が黒色である場合は、準標準背景色は不透明度3〜20%の灰色で調整することが好ましい。不透明度が3%より小さくなると、背景の色が濃く黒色に近くなり、コマとコマの外側の境界が分かりづらく、コマの形を把握しづらくなるという傾向がある。また、不透明度が20%より大きくなると、背景の色が薄く白色に近くなり、他のコマと比べた場合にそのコマだけ目立ってしまい、描かれた絵の印象が違って見えるなど、読者に誤解を与えてしまう傾向にある。
図4(a)はステップS18において、黒色処理をした場合の携帯端末での表示結果の一例を示す図である。携帯端末の表示画面209内に、コマ201が表示されている。コマの輪郭領域は白色部分が多く、コマの外側の背景211は黒色処理されており、コマ201と背景211の境界を明確に把握することが可能である。
一方、図4(b)はステップS22において、グレー化処理をした場合の携帯端末での表示結果の一例を示す図である。携帯端末の表示画面209内に、コマ201が表示されている。コマの右上、右下、左下に存在する輪郭領域が黒色であるため、黒色処理をした場合は、コマ201と背景211の境界を明確に把握することができない。背景211はグレー化処理されているため、コマ201の輪郭領域における黒色部分、白色部分のいずれとも色が異なり、コマ201と背景211の境界を明確に把握することが可能である。
これまで主に標準背景色が黒色である場合について述べてきたが、本発明は、標準背景色が青、赤、黄等の色彩を有する場合にも適用できる。存在する殆どの色は赤、青、黄の組合せで成り立つため、赤:0〜255、青:0〜255、黄:0〜255の濃度値の組合せで表すことが可能である。輪郭抽出部107におけるコマの輪郭の抽出、画素抽出部109における画素の抽出、輪郭領域判定部111における所定条件を満たすか否かの判定において、これらの濃度値を用いる。例えば、輪郭抽出部107におけるコマの輪郭の抽出では、画像データの全画素について上下方向及び左右方向に走査し、{(対象画素の赤の濃度値−隣接する画素の赤の濃度値)+(対象画素の青の濃度値−隣接する画素の青の濃度値)+(対象画素の黄の濃度値−隣接する画素の黄の濃度値)1/2 の値が所定値以上となる画素を抽出することにより行われる。
本実施形態では画像処理装置について説明したが、本発明は、これらの処理をコンピュータに実行させるためのプログラムや、そのプログラムを記録した記録媒体にも適用することができる。
本発明にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明にかかる画像処理のフローを示す図である。 本発明におけるコマ内の構成の一例を示す図である。 本発明にかかる画像処理を用いた場合の、携帯端末での表示結果の一例を示す図である。
符号の説明
101 制御部
103 メモリ部
105 情報入力部
107 輪郭抽出部
109 画素抽出部
111 輪郭領域判定部
113 背景調整部
115 表示部
117 バス
201 コマ
203 人物A
205 人物B
207 輪郭領域
209 表示画面
211 背景

Claims (9)

  1. 画像データを処理する画像処理装置であって、
    画像の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、
    抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出手段と、
    抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定手段と、
    抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整手段とからなる画像処理装置。
  2. 抽出した輪郭が多角形を形成する場合に、前記輪郭領域が、多角形の頂点に近傍する画素からなる領域である請求項1記載の画像処理装置。
  3. 多角形の各頂点に近傍する画素からなる複数の輪郭領域のうち、所定の数以上の輪郭領域において、抽出された画素が該画素の属する輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在する場合に、背景調整手段が、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整するものである請求項2記載の画像処理装置。
  4. 輪郭領域における画素の総数に対する抽出された画素の数の比に応じて、準標準背景色を決定することを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 標準背景色が黒色であることを特徴とする請求項1、2、3又は4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 準標準背景色が不透明度3〜20%の灰色である請求項5記載の画像処理装置。
  7. 画像データを処理する画像処理方法であって、
    画像の輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、
    抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出ステップと、
    抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定ステップと、
    抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整ステップとからなる画像処理方法。
  8. 画像の輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、
    抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出ステップと、
    抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定ステップと、
    抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整ステップとからなる画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 画像の輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、
    抽出された輪郭の内側に存在する輪郭領域において、画像の輪郭より外側に位置する背景の色として予め設定された標準背景色と同色又は近似の画素を抽出する画素抽出ステップと、
    抽出された画素が輪郭領域における画素に対して所定の割合以上に存在するか否かを判定する輪郭領域判定ステップと、
    抽出された画素が所定の割合より少ない場合に、背景を標準背景色と同色に調整し、抽出した画素が所定の割合以上に存在する場合に、背景を標準背景色とは異なる準標準背景色に調整する背景調整ステップとからなる画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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