JP4736489B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドキュメントの画像データを圧縮処理する画像処理装置に関する。
近年、コンピュータを用いたドキュメントの作成が一般的になっており、ビジネス用を始めとして数多くの種類のドキュメントがコンピュータによって電子的に生産されている。かかるドキュメントは、例えばワードプロセッサ・アプリケーションを用いて生成できる。ところが、こうしたアプリケーションによって生成したドキュメントの多くは、当該生成に用いたアプリケーションによってしか閲覧・修正できないのが一般的である。
そこでドキュメントをラスタライズしてビットマップ画像とすることで、生成に用いたアプリケーションを持たない利用者でも、当該ドキュメントの内容を参照可能とすることも考えられる。この場合、ビットマップ画像のデータ量は一般に大きいので、例えばランレングス圧縮を行うことにより、そのデータ量を低減することも広く行われている。
しかし、ドキュメントの構成要素には、例えば写真なども含まれるため、ランレングス圧縮よりもJPEG(Joint Picture Experts Group)などの圧縮方法が適切な場合もある。そこで、処理対象となったドキュメントから、その文字部分と、写真部分とを分離して、それぞれ異なる圧縮方法で圧縮処理を行う技術がある(特許文献1)。また、文字部分と写真部分とを互いに異なる圧縮方法で処理する技術が、ITUーT勧告T.44において、MRC(Mixed Raster Content)として標準化されている。
このMRCでは、写真等の連続階調の絵柄や、文字・線画等が混在しているときに、写真等や、文字・線画のいずれか一方を背景画像とし、他方を前景画像とする。また、これらを合成する際に、出力の画像において対応する画素を、背景・前景のどちらの画像から選択的に取り出すかを表すマスク画像を生成する。こうして、背景画像、前景画像、マスク画像の三層の画像データを生成し、各層の画像データを各々の画像の性状に適した方法で圧縮処理する。
特開2003−24447号公報
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示の技術やMRCの技術では、次のような問題点がある。すなわち、特許文献1に開示された技術によると、文字やグラフィックス部分について色ごとに二値化したデータを生成するため、これらの部分について使用する色の数が多くなると、データ量が増大し、また画像の生成に時間がかかってしまうという問題点がある。一方、MRCの場合、単色で文字だけしかないようなドキュメントについて処理した場合にも、当該文字に係る画像データ(文字プレーン)のほかに、写真部分に係る画像データ(写真プレーン)や、マスク画像を生成することとなり、データ量が増大してしまう。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、ドキュメントの内容によらず、データ量を抑制できる画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理装置であって、複数の描画要素を含んだドキュメントを処理対象として、前記描画要素の各々を、予め定めた複数の要素種別に分類する手段と、前記要素種別のうち、予め定められた一部に分類された描画要素に基づいて、当該描画要素に基づいて生成されたビットマップから、(1)共通する色の画素ごとに分割して処理する第1処理と、(2)色を表すプレーンと、当該色を表すプレーンのうち元の画像を再現するために抽出するべき画素を特定するマスクプレーンとを生成する処理を行う第2処理と、のうち、どちらの処理を実行するかを選択する選択手段と、前記選択された第1処理又は第2処理を実行して出力する手段と、を含むことを特徴としている。
ここで前記選択手段は、前記予め定められた一部に分類された描画要素で用いられている色の数と、共通する色の画素ごとの部分ビットマップに関する面積の情報と、の少なくとも一方を用いて、前記第1処理と第2処理とのどちらを実行するかを選択することとしてもよい。
また、本発明の一態様は画像処理方法であって、コンピュータを用いて、複数の描画要素を含んだドキュメントを処理対象として、前記描画要素の各々を、予め定めた複数の要素種別に分類し、前記要素種別のうち、予め定められた一部に分類された描画要素に基づいて、当該描画要素に基づいて生成されたビットマップから、(1)共通する色の画素ごとに分割して処理する第1処理と、(2)色を表すプレーンと、当該色を表すプレーンのうち元の画像を再現するために抽出するべき画素を特定するマスクプレーンとを生成する処理を行う第2処理と、のうち、どちらの処理を実行するかを選択し、前記選択された第1処理又は第2処理を実行して出力する、ことを特徴としている。
さらに、本発明の別の態様は、プログラムであって、コンピュータに、複数の描画要素を含んだドキュメントを処理対象として、前記描画要素の各々を、予め定めた複数の要素種別に分類する手順と、前記要素種別のうち、予め定められた一部に分類された描画要素に基づいて、当該描画要素に基づいて生成されたビットマップから、(1)共通する色の画素ごとに分割して処理する第1処理と、(2)色を表すプレーンと、当該色を表すプレーンのうち元の画像を再現するために抽出するべき画素を特定するマスクプレーンとを生成する処理を行う第2処理と、のうち、どちらの処理を実行するかを選択する手順と、前記選択された第1処理又は第2処理を実行して出力する手順と、を実行させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る画像処理装置は、図1に示すように制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14とを含んで構成されている。
制御部11は、CPU等であり、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作し、処理対象となったドキュメント(ここでは、複数の描画要素を含む、アプリケーションデータであるとする)から、複数のプレーンの画像データを生成して記憶部12に格納してファイルとして出力し、あるいは、図示しない通信部を介してネットワーク上の他のコンピュータへと出力する。この制御部11の具体的な処理の内容例については、後に述べる。
記憶部12は、RAMやROM等の記憶素子、及び/又はハードディスクを含んで構成されている。この記憶部12には、制御部11によって実行されるプログラムが格納されている。また、この記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。
操作部13は、キーボードやマウス等であり、利用者の指示操作を受け入れて、当該指示操作の内容を制御部11に出力する。表示部14は、ディスプレイ等であり、制御部11から入力される指示に従って、情報を表示する。
ここで制御部11の処理の内容について説明する。制御部11が実行するプログラムは、機能的には、図2に示すように、ラスタライズ部21と、処理選択部22と、背景画像生成部23と、第1前景画像生成部25と、第2前景画像生成部26と、を含んで構成されている。
ラスタライズ部21は、処理対象となるドキュメント(アプリケーションデータ等)の入力を受けて、当該ドキュメントの各ページについてラスタライズしたビットマップに関係する画像データ(以下、単に画像データと呼ぶ)を生成する。
本実施の形態のラスタライズ部21は、ビットマップに関係する画像データとして、一般的なビットマップデータを生成してもよいし、次のようにラインごとの有意画素の存在範囲を規定するデータ(エッジ配列データ)を生成してもよい。なお、このエッジ配列データについては、特開2003−334341号公報に開示されたものと同様のものであるので、以下では、その概要を説明する。
本実施の形態では、ラスタライズ部21は、一般的なワードプロセッサや、レイアウトソフトウエア等によって生成されるドキュメントを処理対象とする。こうしたドキュメントは、互いに重なり合う部分を有する複数の描画要素を含む。具体的な例を挙げると、図3に示すように、四角形の図形オブジェクトS上に、「A」なる文字オブジェクトLが重ね合わせられ、さらに、この文字オブジェクトL上に、三角形の図形オブジェクトTが重なりあっている…というように描画されている。つまり、模式的には、図4に示すように、四角形オブジェクトを最背面として、この上に文字オブジェクト、さらにその上に三角形オブジェクトが最前面として描画されており、各オブジェクトの形状の情報は、隠蔽されている部分も含めて完全な状態で保持されている。アプリケーションでは、この重なり合いの順序や、重なり合う範囲等を調整できるようになっているのが一般的である。
ラスタライズ部21は、まず、この処理対象となったドキュメントについて、当該ドキュメントに含まれる文字部分や写真部分等の各描画要素について、文字・線画と写真とに分類する。なお、例えば線画について、その形状や色、位置的な連続性、色変化の連続性などの情報に基づいて、さらに「細線」,…などと細分類してもよい。また、異なる色を連続的に配置して表現する「グラデーション」部分を別途特定して、当該部分を異なる描画要素として扱うようにしてもよい。具体的には、各オブジェクトについて分類結果の情報を関連付ける。次にラスタライズ部21は、各描画要素について、分類結果に応じて所定の処理(例えば写真であれば、コントラストの調整など、分類ごとに予め定められた処理)を実行する。
次いでラスタライズ部21は、各描画要素を中間コード情報に変換する。ここで中間コードは、各描画要素の形状を、Y座標(副走査方向)の値を用いずにX座標(主走査方向)の開始・終了点座標、及び高さ等とで表現した情報(基本情報)と、Y座標値の情報とを関連付けたものである。
この中間コードのうち、基本情報は、例えば図形であれば、図形の形状ごとにその内容が予め定められている。その一例として台形についての基本情報Bは、図5に示すように、高さHと、左辺の始点X座標SX、左辺の傾きSSlant、右辺の始点X座標EX、右辺の傾きESlantを含む。全体として台形の中間コードは、これに基点となる位置のY座標値Yとを関連付けたものとなる。なお、例えば星型のような図形については、その屈曲点を含むラインで分割することで、図6に示すように、予め定められている図形に分割して扱う(図6では、三角形と台形とに分割して扱う例を示している)。この中間コードを利用すると、図形全体の外接矩形の座標値が容易に取得できる。本実施の形態では、中間コードはドキュメントのページごとに生成されるものとする。ラスタライズ部21は、この中間コードの情報を処理選択部22に出力する。
一方、ラスタライズ部21は、ページごとの中間コードからエッジ配列データを生成する。このエッジ配列データは、ページの上端のラインから順に、1ラインずつ生成される。このエッジ配列データは、ランレングス圧縮として知られる圧縮方法におけるのと類似した表現方法であり、ラインに含まれる有意画素の連続部分(色や描画要素の連続する部分)ごとに、図7に示すように、開始座標SXと、終点座標EXと、当該有意画素に係る描画要素の要素種別(文字・線画と写真との別など)を表すタグ情報Tと、有意画素の色を表す色値Cとを基本的な情報として含むものである。
例えば、図2に示した画像を例とすると、位置Y1でのエッジ配列データは、図8に示すようなものとなる。なお、写真部分については、色値は、例えば色値の配列である画素値列の格納先アドレスを関連付けることとしておけばよい。また、このエッジ配列には、写真部分等の情報として、例えば画像の変倍率等の情報を含んでもよい。
ラスタライズ部21は、こうして生成したエッジ配列データのセットを、ページごとに出力する。
処理選択部22は、ラスタライズ部21から中間コードの情報の入力を受けて、エッジ配列データを、第1前景画像生成部25と、第2前景画像生成部26とのどちらに出力するかを決定する。
処理選択部22は、まず、各中間コードに対応するドキュメント上の描画要素の情報から、描画要素の色に関する情報を取得する。そして、色ごとに各中間コードを分類する。そして、各色ごとの中間コードのすべてを内包する矩形を特定する。例えば、各中間コードの外接矩形の情報を生成しておき、同じ色の図形に係る中間コードの各外接矩形の左上端のX座標とY座標及び右下端のX座標及びY座標のうちから、X座標値の最小値Xminと最大値Xmax、及びY座標値の最小値Yminと最大値Ymaxを選択し、(Xmin,Ymin)から(Xmax,Ymax)までの対角線により規定される矩形を、上記矩形として特定すればよい。この方法によると、同じ色の図形に関する中間コードをすべて内包する矩形であって、最小の矩形(内包矩形)を特定することとなる。
また、この内包矩形を特定する処理の過程で、エッジ配列データを、第1前景画像生成部25と、第2前景画像生成部26とのどちらに出力するかを決定する。
この処理選択部22の処理の流れについて、図9を参照しながら説明する。また、ここでは前景となるべき要素種別の一部が、例えば図10に示すようなプレーン設定テーブルとして予め定められているものとする。また、処理選択部22は、色と、当該色に係る中間コードの内包矩形を特定する情報と、面積とを関連付けるテーブル(図形情報テーブル)を初期化する。
処理選択部22は、入力された中間コードの一つ(過去に選択されていないもの)を注目コードとして選択する(S1)。そして当該選択した注目コードのタグ情報を参照して、前景となるべき要素種別であるか否かを調べる(S2)。ここで前景となるべき要素種別でない場合(Noの場合)は、処理S9に移行する(B)。
一方、処理S2において、注目コードが前景となるべき要素種別であった場合(Yesの場合)は、当該注目コードの外接矩形の情報を生成する(S3)。処理選択部22は、注目コードに対応する描画要素の色の情報を取得し、当該取得した色の情報に関連付けられたエントリーが図形情報テーブル上に登録されているか否かを調べる(S4)。ここでかかるエントリーが図形情報テーブル上に登録されている場合(Yesの場合)は、当該エントリー(注目エントリー)に含まれる内包矩形の座標情報(左上隅座標(SX,SY)と右下隅座標(EX,EY)など)を取得し、次のようにして内包矩形の情報を更新する(S5)。
すなわち、注目コードの外接矩形の情報として、左上隅座標(Xlt,Ylt)と右下隅座標(Xrb,Yrb)が生成されている場合、
(1)Xlt<SXの場合、SX=Xltとし、
(2)Xrb>EXの場合、EX=Xrbとし、
(3)Ylt<SYの場合、SY=Yltとし、
(4)Yrb>EYの場合、EY=Yrbとする。
また、更新後の内包矩形の面積(EX−SX)×(EY−SY)を演算して、注目エントリーにおける面積の値を更新する(S6)。この内包矩形の面積は、いわば、共通する色の画素ごとの部分ビットマップに関する面積の情報である。
処理選択部22は、更新後の面積が、予め定めた面積しきい値を越えているか否かを調べ(S7)、更新後の面積が面積しきい値を越えている場合(Yesの場合)は、エッジ配列データを第2前景画像生成部26に出力すると決定し(S8)、処理を終了する。
一方、処理S7において、更新後の面積が面積しきい値を越えていない場合(Noの場合)は、処理選択部22は、未だ注目コードとして選択していない中間コード(未選択コード)があるか否かを調べ(S9)、未選択コードがある場合(Yesの場合)は、処理S1に戻って処理を続ける。また、処理S9において、未選択コードがなければ(Noならば)、エッジ配列データを第1前景画像生成部25に出力すると決定し(S10)、処理を終了する。
また処理S4において、処理S3で取得した色の情報に関連付けられたエントリーが図形情報テーブル上に登録されていない場合(Noの場合)、処理S3で取得した色の情報と、注目コードの外接矩形の情報と、その面積とを関連付けて、図形情報テーブルに登録する(S11)。処理選択部22は、図形情報テーブル上のエントリーの数が、予め定めた色数しきい値を越えたか否かを調べ(S12)、色数しきい値を越えている場合(Yesの場合)は、処理S8に移行する(A)。また、処理S12において、図形情報テーブル上のエントリーの数が、予め定めた色数しきい値を越えていない場合(Noの場合)、処理S9に移行して処理を続ける。
この処理により、特定の色に関連する画像を取り囲む面積が面積しきい値を越える場合や、前景として含まれるべき描画要素の色の数が所定の色数しきい値を越える場合と、そうでない場合とで、前景画像の生成方法を変更することとしている。
背景画像生成部23は、図10に示したプレーン設定テーブルを参照して、ラスタライズ部21が出力する中間コードのうち、背景プレーンとなるべき中間コードを選択する。そして、選択した中間コードを参照して、背景プレーンとなるべき描画要素を、ドキュメントのデータから抽出して、背景プレーンのデータとして出力する。例えば、この背景プレーンとなるべき中間コードは、ドキュメントのページの中の一部領域を指し示している場合がある。この場合、その領域を取り囲む矩形領域をイメージデータとして抽出して、背景プレーンのデータとして出力してもよい。
第1前景画像生成部25は、エッジ配列データの入力を受けると、前景となるべき要素種別の描画要素について、色の共通する描画要素に分割して処理を行うものである。具体的には、色が共通する描画要素ごとに、二値化した二値化ビットマップデータと、色の情報と、描画位置を特定する情報とを関連付けた情報を生成する。より具体的な処理例としては、この第1前景画像生成部25は、Y=0(ページの上辺側)から順に1ラインずつ、ラスタライズ部21が出力するエッジ配列データを取得する。そして、取得したエッジ配列データのうち、タグ情報が前景となるべき要素種別となっているものを選択する。第1前景画像生成部25は、この処理を1ページ分のラインについて行ってもよいし、複数に区切って行ってもよい。以下では、図11(a)に示すようなドキュメントのデータについて、1ページ分のラインについて上記処理を行った場合を例として説明する。図11(a)に対応するエッジ配列データは、図11(b)のようになる。なお、図11では、予め前景となるべき要素種別以外の描画要素を除いており、また、エッジ配列データのうち、X座標の開始位置SX及び終点位置EXのみを示している。
第1前景画像生成部25は、図11(b)のようにして生成したエッジ配列データの列に対して、Y=0のラインからラスタスキャンの順序(X=0からXMaxへとラインを走査し、次いでYを1つインクリメントして、ラインの走査を繰り返す順序)に従って、最初に処理するべきエッジ配列データを検出する。
図11(b)の場合、Y=1のラインにおいて、(SX,EX)=(1,3)の黒色のエッジ配列データが見いだされる。第1前景画像生成部25は、このエッジ配列データの色を注目色とする。以下、Yをインクリメントしながら、各ラインについて注目色のエッジ配列データを選択していく(例えば黒色について図11(c))。この選択した結果のデータセットは、バイナリ画像をランレングス表現したものと等価なデータとなっている。また、このデータセットによって表される画像に外接する矩形の座標は、各ラインでのSXのうちの最小値、及び各ラインでのEXのうちの最大値、Y座標の最小値、最大値を見いだすことで画定できる。具体的な例として、図11(c)に対しては、左上頂点の座標が(1,1)、高さ及び幅を表す情報が(4,5)となる矩形が画定できる。
なお、注目色のエッジ配列データが見いだせないラインが、予め定めた閾値以上続いたときに、当該ラインで、矩形を分割するようにしてもよい。この場合は、各々に外接する矩形を生成することになる。例えば閾値を「1」とするとき、左上頂点の座標が(1,1)、高さ及び幅が(2,3)となる第1の矩形と、左上頂点の座標が(2,4)、高さ及び幅が(2,3)となる第2の矩形とが画定される。
第1前景画像生成部25は、こうして注目色について、1ページ分の処理を終了すると、次に、未だ注目色として選択していない色に関連するエッジ配列データを探索して、処理を繰り返す。そして、すべてのエッジ配列データについて処理を完了すると、各色ごとに色の情報と、エッジ配列データのうち、有意画素の範囲を表す情報(X座標の開始位置SX及び終了位置EX)、ラインのY座標値とを関連付けた情報を前景プレーンの画像データとして出力する。
なお、対称とするエッジ配列データの検出処理を行う際に、既に処理したエッジ配列データであるかどうかの判別を行う方法として、例えば、処理済みのエッジ配列データの色情報を、最初に選択した注目色で置き換える方法がある。図11の例では、最初の注目色は黒色だったので、処理が終了する毎にエッジ配列データの色を黒色に変換する。この処理によって、同じエッジ配列データを複数回処理してしまうことを防止する。
以上の処理により、第1前景画像生成部25は、共通する色ごとのビットマップ画像について、当該ビットマップを二値化した二値化ビットマップデータと、色の情報と、描画位置を特定する情報とを含む、前景プレーンの画像データを生成して出力する。
第2前景画像生成部26は、エッジ配列データの入力を受けると、当該入力されるエッジ配列データに基づいて、MRCにおけるのと同様の前景プレーンの画像データ及びマスクプレーンの画像データを生成する。この第2前景画像生成部26は、MRCの処理として広く知られた処理を利用できる。
この処理の結果、具体例として、図11(a)に示された画像に対しては、図11(d)に示すように、前景に含めるべき描画要素を二値化した(例えば描画要素の各画素を「黒」とした)マスクプレーンのデータと、図11(e)に示すように、このマスクプレーンにおいて有意画素となる部分を取り出したときに、元の前景に含めるべき描画要素が再現されるようにした色のデータ(前景プレーン)とが生成される。換言すると、このマスクプレーンのデータは、当該色を表すプレーンのうち元の画像を再現するために抽出するべき画素を特定するデータである。
エッジ配列データを用いてこれらのデータを生成する場合、まずマスクプレーンについては、対称となるエッジ配列データについて、その色の情報を「黒」としたデータを生成すればよい。
また、前景プレーンについては、前景に含めるべき描画要素に係るエッジ配列データそのものであってもよいし、次のような規則で生成してもよい。すなわち、
(1)そのラインにおいて最初のエッジ配列データ(開始点が最も左端にあるエッジ配列データ)と最後のエッジ配列データ(終了点が最も右端にあるエッジ配列データ)については、それぞれそのX座標値を、画像データの境界値まで拡張する。つまり、図11(b)に示すY=2のラインにおいては、黒色のエッジ配列データが左端、赤色のエッジ配列データが右端に相当するので、それぞれ画像データの境界値まで拡張し、黒のエッジ配列データのSXを「0」とし、赤のエッジ配列データのEXを「6」とする。
(2)前景画像とすべきエッジ配列データとエッジ配列データの間が背景画像となる部分(すなわちマスクプレーンでオフ(「白」)となっている部分)は、所定のエッジ配列データの色でその隙間を埋める。例えばスキャンライン方向に直前の色で埋めるようにすればよい。
図11(e)の前景プレーンは、これらの規則を適用して生成されたものである。
本実施の形態の画像処理装置によると、ドキュメントのデータから、文字・線画と、写真等とを分離して別のプレーンの画像データとし、各プレーンのデータをそれぞれ異なる方法で圧縮する処理を行う場合に、例えば文字・線画のプレーンを生成するにあたり、次のように処理をすることになる。
すなわち、このプレーンの生成方法として、
(1)共通する色ごとの画素群(ビットマップデータ)に分け、用いられている色ごとに、ビットマップデータを二値化した二値化ビットマップと、色の情報と、描画位置を特定する情報とのセットを生成する第1の方法と、
(2)MRCにおけるのと同様に、文字・線画のビットマップ全体を二値化したマスクプレーンを生成し、色については、例えばスキャンライン方向に次の文字線画の画素を見いだすまでは、前回見いだされた文字・線画の画素値に設定するなどして、いわば穴埋めした色のプレーンを前景プレーンとして生成する第2の方法(前景プレーンのうち、マスクプレーン上で有意な画素となっている部分だけを抽出すると、元の画像となる)と、
のいずれかの方法を選択的に用いる。この選択は、例えば次のようにする。すなわち、仮に第1の方法を採用した場合に、色ごとに分けたときの各二値化ビットマップの占める面積(例えば各二値化ビットマップを囲む外接矩形の面積の総和)や、用いられている色の数が、予め定めたしきい値(面積しきい値及び色数しきい値)を越える場合には、第1の方法よりも第2の方法で生成する方がデータ量(や演算時間)を低減できるものとして、第2の方法を選択し、それ以外の場合に第1の方法を選択する。これにより、本実施の形態によると、ドキュメントの内容によらず、データ量を抑制できる。
そして、選択した方法によって生成した前景プレーンのデータ(マスクプレーンが生成される場合は、当該マスクプレーンのデータをも含む)と、別途生成した背景プレーンのデータとを出力する。これらの各プレーンのデータは、それぞれの圧縮処理に供される。また、圧縮した結果を1つのファイルにまとめてもよい。
こうした画像データを受けた側では、まず背景プレーンの画像を描画する。そして前景プレーンのデータとしてマスクプレーンが含まれているか否かを調べ、マスクプレーンが含まれていれば、第2の方法で前景プレーンが生成されたものとして、MRCと同様に、前景プレーンのうち、マスクプレーン上で有意な画素となっている部分だけを抽出して元の画像を再現し、この再現した画像を、背景の画像上に重ね合わせて描画する。
また、マスクプレーンが含まれていなければ、第1の方法で前景プレーンが生成されたものとして、各情報のセットについて、当該セットに含まれる二値化ビットマップを、色の情報に示される色のビットマップに変換し、次いで、当該変換後のビットマップを、背景の画像上で特定された描画位置に、重ね合わせて描画していく。各色のセットについてこの処理を行うことで、元の画像が再現される。
なお、プレーン設定テーブルは、図10に示した例に限られない。このプレーン設定テーブルは、複数の候補を予め用意しておき、それぞれについて「高圧縮」、「高精彩」、「高画質」などといったキーワードに関連づけておいてもよい。この場合、利用者が、いずれかのキーワードを選択することで、利用するプレーン設定テーブルが選択される。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の例を表す構成ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置の例を表す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が処理対象とするドキュメントのデータの例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が処理対象とするドキュメントのデータの構造の概要例を表す説明図である。 中間コードの情報の生成例を表す説明図である。 中間コードの情報の生成に係る処理例を表す説明図である。 中間コードの情報の構造例を表す説明図である。 中間コードの生成例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置における処理方法の選択処理の例を表すフローチャート図である。 プレーン設定テーブルの例を表す説明図である。 前景プレーンの画像データを生成する処理を例を表す説明図である。
符号の説明
11 制御部、12 記憶部、13 操作部、14 表示部、21 ラスタライズ部、22 処理選択部、23 背景画像生成部、25 第1前景画像生成部、26 第2前景画像生成部。

Claims (4)

  1. 複数の描画要素を含んだドキュメントを処理対象として、前記描画要素の各々を、予め定めた複数の要素種別に分類する手段と、
    前記要素種別のうち、予め定められた一部に分類された描画要素に基づいて、当該描画要素に基づいて生成されたビットマップから、
    (1)共通する色ごとの画素群に分け、用いられている色ごとにビットマップデータを二値化した二値化ビットマップと、色の情報と、描画位置を特定する情報とのセットを生成する第1処理と、
    (2)文字・線画のビットマップ全体を二値化したマスクプレーンと、当該マスクプレーンにおいて有意画素となる画素の色を表すプレーンであって、マスクプレーンにおいて有意画素となる部分を取り出したときに、元の画像が再現されるように生成した色を表す前景プレーンと、を生成する第2処理と、
    のうち、どちらの処理を実行するかを選択する選択手段と、
    前記選択された第1処理又は第2処理を実行して出力する手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記選択手段は、前記予め定められた一部に分類された描画要素で用いられている色の数と、共通する色の画素ごとの部分ビットマップに関する面積の情報と、の少なくとも一方を用いて、前記第1処理と第2処理とのどちらを実行するかを選択することを特徴とする画像処理装置。
  3. コンピュータによる画像処理方法であって、
    前記コンピュータの分類手段が、複数の描画要素を含んだドキュメントを処理対象として、前記描画要素の各々を、予め定めた複数の要素種別に分類し、
    前記コンピュータの選択手段が、前記要素種別のうち、予め定められた一部に分類された描画要素に基づいて、当該描画要素に基づいて生成されたビットマップから、
    (1)共通する色ごとの画素群に分け、用いられている色ごとにビットマップデータを二値化した二値化ビットマップと、色の情報と、描画位置を特定する情報とのセットを生成する第1処理と、
    (2)文字・線画のビットマップ全体を二値化したマスクプレーンと、当該マスクプレーンにおいて有意画素となる画素の色を表すプレーンであって、マスクプレーンにおいて有意画素となる部分を取り出したときに、元の画像が再現されるように生成した色を表す前景プレーンと、を生成する第2処理と、
    のうち、どちらの処理を実行するかを選択し、
    前記コンピュータの出力手段が、前記選択された第1処理又は第2処理を実行して出力する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  4. コンピュータに、
    複数の描画要素を含んだドキュメントを処理対象として、前記描画要素の各々を、予め定めた複数の要素種別に分類する手順と、
    前記要素種別のうち、予め定められた一部に分類された描画要素に基づいて、当該描画要素に基づいて生成されたビットマップから、
    (1)共通する色ごとの画素群に分け、用いられている色ごとにビットマップデータを二値化した二値化ビットマップと、色の情報と、描画位置を特定する情報とのセットを生成する第1処理と、
    (2)文字・線画のビットマップ全体を二値化したマスクプレーンと、当該マスクプレーンにおいて有意画素となる画素の色を表すプレーンであって、マスクプレーンにおいて有意画素となる部分を取り出したときに、元の画像が再現されるように生成した色を表す前景プレーンと、を生成する第2処理と、
    のうち、どちらの処理を実行するかを選択する手順と、
    前記選択された第1処理又は第2処理を実行して出力する手順と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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