JP2010008953A - 液晶表示装置及び液晶表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】待機状態を解除して表示を再開する際の一時的な画質の低下を確実に回避する。
【解決手段】液晶パネル用の対向電極印加電圧VCOMを生成するレベルシフタ35、インバータ34、オペアンプ33、コンデンサC22及び抵抗R21と、上記液晶パネルの表示待機状態が解除されてから所定時間は生成する対向電極印加電圧VCOMをGNDに固定化するカウンタ36、スイッチSW22,SW23とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源容量が制限される各種携帯電子機器等に好適な液晶表示装置及び液晶表示方法に関する。
電源容量が制限される各種携帯電子機器、例えば携帯電話端末では、待受け時などに表示部である液晶表示パネルでの表示動作を一時的に停止させ、必要となった時点で再度表示動作を再開させることで、電源電力の無駄な消費を極力少なくしている。
このような液晶表示パネルの表示動作を一時的に停止させるパワーセーブ機能にあって、例えばパワーセーブ後に再度表示動作に復帰する際の動作の高速化を図る技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
特開2004−127077号公報
上記特許文献1に記載された技術も含め、液晶表示装置で上記パワーセーブ機能、あるいはスタンバイ機能と称する機能により一時的に停止していた状態から表示動作を再開させると、再開当初は表示する画像が鮮明さを欠いたものとなる。
以下、その点について詳述する。
図4は、液晶駆動用ドライバ10の一部、具体的にはチャージポンプ/レギュレータと称される部分の概略構成を示す図である。同図で、液晶駆動用ドライバに与えられる基準の基準電源電圧VCCに対し、レギュレータ11により定電圧のロジック部電圧VCCIまでレギュレートし、得たロジック部電圧VCCIをロジック部12、第1の変圧部13、及びVCCI端子に印加する。
第1の変圧部13は、与えられたロジック部電圧VCCIをそのまま第2の変圧部14へ出力する一方で、ロジック部電圧VCCIから3種類の電圧VDD2,VSREF,VVCOMを生成してそれぞれの端子へ出力する。
電圧VDD2は、図示しない電源回路、ガンマ回路、及びソースドライバに供給する電源電圧であり、上記電圧VCCを降圧した後に2倍にし、さらに自身の電位でフィードバックをかけて生成する。
電圧VSREFは基準抵抗電源であり、上記電圧VDD2をレギュレートして生成する。
電圧VVCOMは、対向電極駆動出力COMOUT用の電源であり、やはり上記電圧VDD2をレギュレートして生成する。
第2の変圧部14は、電圧VCCIから図示しないゲート出力回路の電源として2種類(プラス/マイナス)の電圧VGH,VGLを生成してそれぞれの端子へ出力する。
電圧VGHはゲート出力回路の昇圧回路用の出力であり、電圧VGLは上記VGHの極性反転用と昇圧回路用の出力である。
上記第1の変圧部13及び第2の変圧部14が生成する各出力電圧の端子はスイッチSW11〜SW15を介して接地されており、必要に応じてスイッチSW11〜SW15を導通させることで電圧値をGNDレベルに固定化できるものとしている。
駆動対象となる図示しない液晶パネルの表示に際して、一時的に表示を停止するスタンバイ期間中には、スイッチSW13を導通させて電圧VVCOMをGNDレベルに固定し、その後スタンバイ期間が解除されるとスイッチSW13が切断させて電圧VVCOMが立ち上がることになる。
電圧VCCIを除く他の電圧VDD2,VSREF,VGH,VGLも同様であり、スイッチSW11,SW12,SW14,SW15の制御によりスタンバイ期間中はGNDレベルに固定される。
一方でレギュレータ11が出力する電圧VCCIは、ロジック部12がスタンバイ期間中も外部からの信号入力を含む制御動作を実行する関係上、GNDレベルに落とすことができず、スイッチSW11〜SW15に類するスイッチは設けていない。
なお、図中に一点鎖線で示す範囲は、図示しない液晶パネルの対向電極に与えるための電圧COMOUTその他を作成する対向電極出力生成回路15である。
この対向電極出力生成回路15内では、基準電圧をそのまま電圧VVCOMとして端子より出力すると共に、アンプ15aの動作用にも与える。このアンプ15aには、レベルシフタ(LS)15bを介して電圧レベルがシフトされた極性制御パルスFRPが入力され、その増幅出力が電圧COMOUTとして端子より出力される。
図5にスタンバイ期間解除時の各電圧信号波形を例示する。
ここで図5(9)に示す対向電極駆動基準直流出力である電圧COMDCは、図5(4)に示す基準抵抗電圧VSREFを抵抗分割して生成する電圧である。図5(5)に示す電圧VVCOMがタイミングt11で立ち上がるのに同期し、図5(8)に示す電圧COMOUT、図5(9)の電圧COMDCが同様に立ち上がることとなる。
この場合、電圧VVCOMが過渡的に変化するのに合わせてここでは図示しない対向電極駆動信号VCOMが生成されるため、スタンバイ解除直後の液晶パネルの表示に影響を及ぼす。
具体的には、スタンバイを解除して液晶パネルの表示が開始された直後に表示される画像全体が一瞬不鮮明な状態となる。この状態は、液晶パネルのバックライトが同時に点灯しない場合は画面が暗く、視認できるほどでもないが、バックライトが点灯する場合には容易に視認できる。
このように所定、従来の液晶表示装置では表示品質の一時的な低下があった。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、待機状態を解除して表示を再開する際の一時的な画質の低下を確実に回避することが可能な液晶表示装置及び液晶表示方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、液晶パネル用の対向電極印加電圧を生成する電圧生成部と、上記液晶パネルの表示待機状態が解除されてから所定時間は上記電圧生成部で生成する対向電極印加電圧を固定化する制御部とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記電圧生成部は、パルス状の対向電極出力とこの対向電極出力を偏倚させる対向電極直流出力の2種類の印加電圧を生成し、上記制御部は、上記2種類の印加電圧双方を上記所定時間固定化することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記制御部は、上記液晶表示パネルに供給する画像信号中の垂直同期信号をカウントして上記所定時間を計時することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、液晶パネル用の対向電極印加電圧を生成する電圧生成部に対し、液晶パネルの表示待機状態が解除されてから所定時間は生成する対向電極印加電圧を固定化する制御工程を有したことを特徴とする。
本発明によれば、待機状態を解除して表示を再開する際の一時的な画質の低下を確実に回避することが可能となる。
以下図面を参照して本発明の一実施形態に係る液晶表示装置について説明する。
図1は、上記図4の対向電極出力生成回路15に代わって用いる対向電極出力生成回路21の詳細な構成を部分的に示すものである。同図で、基準抵抗電源VSREFとGNDとの間が直列接続された500本の抵抗により均等に抵抗分割することでVC0(=GND)からVC500(=VSREF)に至る501段階の電圧値を生成する。これら生成した電圧がすべてマルチプレクサ(MUX)31に入力されると共に、基準抵抗電源VSREFがオペアンプ32の正相入力端子にも与えられる。
マルチプレクサ31は、ここでは図示しないロジック部から送られてくる7ビットのCOMDC電圧選択信号TGCOMDCに基づいて上記電圧値の中から1つを選択し、COMDC選択電圧としてオペアンプ33の正相入力端子に与える。
オペアンプ32は、プラス電源に電圧VDD2が与えられ、マイナス電源が接地されており、自身の出力が逆相入力端子に負帰還接続されるもので、その出力が端子T21よりこの対向電極出力生成回路21外に導出され、一端を接地した外付けのコンデンサCの他端側と接続された後に対向電極電圧VVCOMとして利用される。
加えて、オペアンプ32の出力はスイッチSW21を介して接地される他、インバータ34のプラス電源としても与えられる。同インバータ34のマイナス電源は接地されている。
上記オペアンプ33は、マイナス電源が接地されており、自身の出力が逆相入力端子に負帰還接続されるもので、その出力が端子T23より電圧COMDCとしてこの対向電極出力生成回路21外に導出され、バイアス抵抗R21を介してカップリングコンデンサC22の一端に印加される。また、オペアンプ33の出力はスイッチSW22を介して接地される。
上記インバータ34は、レベルシフタ(LS)35で電圧レベルをシフトした極性制御パルスFRPの極性を反転して対向電極駆動出力COMOUTとするもので、その出力はスイッチSW23を介して接地されると共に、端子T22より導出され、外付けの上記カップリングコンデンサC22を介して直流成分がカットされた後に上記バイアス抵抗R21を介した上記電圧COMDCでバイアスされ、対向電極出力VCOMとして図示しない液晶パネルのCOM電極に供給される。
なお、表示対象の液晶パネルに対する表示の待機を指示するスタンバイ信号STBYBと映像に同期した垂直同期信号VSYNCとがカウンタ36に入力され、そのカウント値が遅延信号VCOMDELAYとして上記スイッチSW22,SW23の開閉制御に用いられる。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図2は、スタンバイ解除時に生成される対向電極出力VCOMの様子を示す。図中のタイミングt31でスタンバイが解除され、図2(1)に示す電圧VVCOMの立ち上がりが開始される。
これと同時に図2(2)に示す極性制御パルスFRPの発振が開始され、レベルシフタ35で電圧レベルがシフトされた後にインバータ34で極性が反転され、図2(4)に示すように出力COMOUTとして端子T22より導出される。
この出力COMOUTが立ち上がる間、本来であれば選択信号TGCOMDCが対向電極出力生成回路21によりバイアス電圧として印加され、対向電極出力VCOMを図2(5)で示すようにt32の期間、不安定な状態にしてしまうところである。すなわち、液晶パネルへのソースドライバの出力電圧をGND固定、もしくは一定の電圧としても対向電極出力VCOMの電位が変動し、VCOM−ソース出力電圧間の電圧が表示パネルに印加されてしまい、表示に悪影響を及ぼすところである。
この対向電極出力VCOMが立ち上がるのに要する期間はおよそ30[m秒]弱であり、NTSC方式(フィールドレート:60[フィールド/秒])であれば2フィールドで収まる時間となるので、本実施形態ではこの期間にカウンタ36のカウント出力に応じて上記スイッチSW22,SW23をオンさせ、出力COMOUTと、電圧COMDCを共にGNDレベルで固定して、対向電極出力VCOMを安定化させる。
図3は、上記カウンタ36による動作をより詳細に説明する図である。同図で、図3(1)はカウンタ36に入力される垂直同期信号VSYNCを示し、スタンバイ解除の設定はこの垂直同期信号VSYNCの立ち上がりに同期して(タイミングt31)、図3(2)に示す信号STBYBが“H”レベルとなることで実行される。
この信号STBYBが“H”レベルとなることで図3(3)に示すようにカウンタ36がカウント可能となり、同時に入力される垂直同期信号VSYNCにより初期値「0」をカウントする。
カウンタ36は、このカウント値に応じて遅延信号VCOMDELAYを図3(4)に示す如くそれまでの“H”レベルから“L”レベルとするもので、これによりスイッチSW23,SW22がいずれも上述したようにオンし、インバータ34の出力COMOUTと、オペアンプ33の出力する電圧COMDCとを共にGNDレベルで固定し、結果として対向電極出力VCOMをGNDレベルで安定化させる。
その後、垂直同期信号VSYNCの立ち上がり毎にカウンタ36のカウント値が「+1」更新設定される。そして、上記タイミング31から2フィールド後の垂直同期信号VSYNCの立ち上がり時にカウンタ36のカウント値が「2」となると、その時点でカウンタ36のカウント値は「2」となり、カウント動作を停止させると共に、その遅延信号VCOMDELAYを図3(4)に示す如くそれまでの再び“L”レベルから“H”レベルとする。
これにより、スイッチSW23,SW22がいずれもオフし、極性制御パルスFRPの電圧レベルをレベルシフタ35でシフトした後に極性を反転したパルス状の電圧をインバータ34が対向電極駆動出力COMOUTとして出力する一方で、オペアンプ33もマルチプレクサ31で選択されたCOMDC選択電圧の内容を増幅した結果を電圧COMDCとして出力することになる。
以上詳述した如く本実施形態によれば、スタンバイ状態が解除されてから一定時間をカウンタ36でカウントしてその間は対向電極出力VCOMをGNDレベルに固定化することで、対向電極出力VCOMの立ち上がり時の変動による表示画質への影響を確実に回避することができる。
なお、上記実施形態では、パルス状の対向電極駆動出力COMOUTと直流の電圧COMDCとを出力し、外付けのカップリングコンデンサC22とを用いて対向電極出力VCOMを得るものとしている。
そのため、例えば間引き走査の液晶パネルで画像中に横筋が発生する場合には直流分をカットするカップリングコンデンサC22の容量値をより大きいものに変更するなど、接続対象となる液晶パネルの個体差を含めた特性にもきめ細かく対処することができる。
また、上記実施形態では、スタンバイ状態が解除されてからの一定時間の経過をカウンタ36で垂直同期信号VSYNCをカウントすることにより判断するものとした。これにより、簡易な構成としながら、表示画像のフィールド数を単位として各フィールドの先頭位置に直接同期した適切なタイミングで対向電極出力VCOMに対する制御を実施することができ、設定が容易となる。
なお、本発明は表示対象となる液晶パネルの構造、例えばTFT(薄膜トランジスタ)方式、STN(Super−Twisted Nematic)方式等を限定するものではなく、各種液晶パネルに適用可能となる。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係る対向電極出力生成回路の部分的な回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係るスタンバイ解除時の各信号波形を例示するタイミングチャート。 同実施形態に係るスタンバイ解除時の各信号波形を例示するタイミングチャート。 一般的な液晶駆動用ドライバの部分的な回路構成を示すブロック図。 図4の各信号波形を例示するタイミングチャート。
符号の説明
10…液晶駆動用ドライバ、11…レギュレータ、12…ロジック部、13…第1の変圧部、14…第2の変圧部、15…対向電極出力生成回路、15a…アンプ、15b…レベルシフタ(LS)、21…対向電極出力生成回路、31…マルチプレクサ(MUX)、32…オペアンプ、33…オペアンプ、34…インバータ、35…レベルシフタ(LS)、36…カウンタ。

Claims (4)

  1. 液晶パネル用の対向電極印加電圧を生成する電圧生成部と、
    上記液晶パネルの表示待機状態が解除されてから所定時間は上記電圧生成部で生成する対向電極印加電圧を固定化する制御部と
    を具備したことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 上記電圧生成部は、パルス状の対向電極出力とこの対向電極出力を偏倚させる対向電極直流出力の2種類の印加電圧を生成し、
    上記制御部は、上記2種類の印加電圧双方を上記所定時間固定化する
    ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 上記制御部は、上記液晶表示パネルに供給する画像信号中の垂直同期信号をカウントして上記所定時間を計時することを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 液晶パネル用の対向電極印加電圧を生成する電圧生成部に対し、液晶パネルの表示待機状態が解除されてから所定時間は生成する対向電極印加電圧を固定化する制御工程を有したことを特徴とする液晶表示方法。
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