JP2010006259A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動二輪車においてフロントカバーの強度の低下を抑える。
【解決手段】自動二輪車1は、灯火器8と、フロントカバー21とを備える。灯火器8は、左右一対の第1レンズ部44および第2レンズ部48と、第1レンズ部44および第2レンズ部48を連結する連結部43と、を有する。また、第1レンズ部44および第2レンズ部48は、連結部43より上方に突出している。フロントカバー21は、ヘッドパイプ11の前側に配置されている。フロントカバー21には、灯火器8が取付けられる開口63が設けられており、開口63の左右方向の外側両端部を通る一対の垂線V1,V2の間の部分に孔64,65が設けられている。また、フロントカバー21は、一体成形されている。
【選択図】図8
【解決手段】自動二輪車1は、灯火器8と、フロントカバー21とを備える。灯火器8は、左右一対の第1レンズ部44および第2レンズ部48と、第1レンズ部44および第2レンズ部48を連結する連結部43と、を有する。また、第1レンズ部44および第2レンズ部48は、連結部43より上方に突出している。フロントカバー21は、ヘッドパイプ11の前側に配置されている。フロントカバー21には、灯火器8が取付けられる開口63が設けられており、開口63の左右方向の外側両端部を通る一対の垂線V1,V2の間の部分に孔64,65が設けられている。また、フロントカバー21は、一体成形されている。
【選択図】図8
Description
本発明は、自動二輪車に関する。
自動二輪車には、フロントカバーに灯火器が備えられるものがある。このような自動二輪車では、フロントカバーには、灯火器を取り付けるための開口が形成される。例えば、特許文献1に開示された自動二輪車には、一対のレンズ部がフロントカバーに取り付けられている。これらのレンズ部は、フロントカバーに別々に取り付けられており、正面視において左右方向に離間して配置されている。そして、フロントカバーには、これらのレンズ部に対応して、一対の開口が形成されている。
国際公開WO2004/078570号パンフレット
上記の自動二輪車では、一対のレンズ部がフロントカバーに別々に取り付けられているため、フロントカバーに形成される開口は、左右方向に離間して設けられている。このため、各開口の大きさは比較的小さなものとなっている。しかし、一対のレンズ部が連結部によって連結された構成を有する灯火器が設けられる場合、上記の一対の開口が繋げられたような比較的大きな開口をフロントカバーに形成する必要がある。この場合、フロントカバーの剛性が低下する恐れがある。
本発明の課題は、自動二輪車においてフロントカバーの剛性の低下を抑えることにある。
本発明に係る自動二輪車は、灯火器と、フロントカバーとを備える。灯火器は、左右一対のレンズ部と、レンズ部を連結する連結部と、を有する。また、レンズ部は、連結部より上方又は下方に突出している。フロントカバーは、ヘッドパイプの前側に配置されている。フロントカバーには、灯火器が取付けられる開口が設けられており、開口の左右方向の外側両端部を通る一対の垂線の間の部分に孔が設けられている。また、フロントカバーは、一体成形されている。
この自動二輪車では、フロントカバーに孔が設けられることによって、フロントカバーが軽量化される。これにより、フロントカバーに灯火器を取り付けるための開口が形成されても、フロントカバーの剛性が低下することを抑えることができる。
本発明では、自動二輪車においてフロントカバーの剛性の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態による自動二輪車1を図1示す。図1は自動二輪車1の側面図である。
1.全体構成
自動二輪車1は、スクータ型自動二輪車であって、本体フレーム2と、前輪3および後輪4と、シート5と、動力ユニット6と、カバー部材7とを備える。
自動二輪車1は、スクータ型自動二輪車であって、本体フレーム2と、前輪3および後輪4と、シート5と、動力ユニット6と、カバー部材7とを備える。
本体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12と、左右一対のサイドフレーム13とを有している。なお、図1では一対のサイドフレーム13のうち一方のみを図示している。
ヘッドパイプ11には、ステアリングシャフト14が挿入されており、ステアリングシャフト14は、ヘッドパイプ11に対して回転可能に支持されている。ステアリングシャフト14の下端には、フロントフォーク15が取り付けられている。フロントフォーク15の下端部には、前輪3が軸支されている。また、ステアリングシャフト14の上端部には、操向ハンドル16が固定されている。
メインフレーム12は、ヘッドパイプ11に繋がっており、ヘッドパイプ11から後方に斜め下方へと延びている。
サイドフレーム13は、メインフレーム12の下端部に繋がっており、メインフレーム12から後方に斜め上方へ延びている。サイドフレーム13の上方にはシート5が配置されている。
動力ユニット6は、サイドフレーム13に支持されており、エンジン17と、エンジン17からの動力を後輪4に伝達する伝達装置18とを有している。伝達装置18の後端部には、後輪4が軸支されている。また、伝達装置18とサイドフレーム13との間には、リヤクッションユニット19が設けられている。
なお、前輪3および後輪4は、比較的大径のものであり、後述するフロントカバーの上下方向の寸法よりも大きな直径を有している。
カバー部材7は、樹脂製の部材であり、本体フレーム2および操向ハンドル16を覆っている。カバー部材7は、フロントカバー21、ハンドルカバー22、インナーフェンダ23、レッグシールド24、フットボード25、サイドカバー26などを有する。
フロントカバー21は、ヘッドパイプ11の前側に配置されている。また、図2および図3に示すように、フロントカバー21には、灯火器8が取り付けられている。なお、図2は、自動二輪車1の前部の前面図である。図3は、自動二輪車1の前部の上面図である。ただし、図2および図3においては、前輪3や本体フレーム2など自動二輪車1の構成の一部の記載を省略している。フロントカバー21および灯火器8については、後に詳細に説明する。
ハンドルカバー22は、フロントカバー21の上方に配置されており、操向ハンドル16を覆っている。ハンドルカバー22の上面には、燃料計や速度計などを有するメータパネル27が配置されている。また、ハンドルカバー22の前面には、ヘッドライト28が取り付けられている。ヘッドライト28は、フロントカバー21の上方に位置している。なお、ハンドルカバー22は、操向ハンドル16と共に回動するため、ヘッドライト28も操向ハンドル16と共に回動する。このため、ヘッドライト28は、進行方向を適切に照射することができる。
インナーフェンダ23は、フロントカバー21の下方に配置されている。インナーフェンダ23は、前輪3の後方に配置されており、前輪3の後方を覆っている。なお、図1に示すように、前輪3の上方にはフロントフェンダ29が配置されており、前輪3の上方を覆っている。
レッグシールド24は、フロントカバー21およびインナーフェンダ23の後方に配置されており、メインフレーム12の後方を覆っている。レッグシールド24のうちフロントカバー21の後方に位置する部分には、収納部として用いられるインナーポケット31が形成されている。インナーポケット31の前側部分は、フロントカバー21の内部に入り込んでいる。これにより、インナーポケット31の収容空間が大きく確保されている。
フットボード25は、乗員が足を乗せる部分であり、前輪3と後輪4との間に配置されている。フットボード25は、レッグシールド24の下端に接続されている。
サイドカバー26は、フットボード25の後方に配置されており、シート5の下方周囲を囲むように配設されている。
2.灯火器8の構成
次に、灯火器8の構成について詳細に説明する。灯火器8は、図4〜図6に示すように、左右一対のフラッシャ部41,42と、連結部43とを有する。なお、図4は灯火器8の斜視図であり、図5は灯火器8の前面図であり、図6は、灯火器8の上面図である。
次に、灯火器8の構成について詳細に説明する。灯火器8は、図4〜図6に示すように、左右一対のフラッシャ部41,42と、連結部43とを有する。なお、図4は灯火器8の斜視図であり、図5は灯火器8の前面図であり、図6は、灯火器8の上面図である。
一対のフラッシャ部41,42は、前面視において左右対称に配置されている。以下、前面視において右側に位置するフラッシャ部を「第1フラッシャ部41」と呼び、左側に位置するフラッシャ部を「第2フラッシャ部42」と呼ぶ。第1フラッシャ部41と第2フラッシャ部42とは、上方ほど互いの距離が広がるように外側に広がった形状を有する。
第1フラッシャ部41は、第1レンズ部44と、第1ハウジング部45と、第1フラッシャバルブ50(図7参照)とを有する。
第1レンズ部44は、透光性を有する樹脂、例えば、透明な樹脂から形成されている。第1レンズ部44は、第1フラッシャ部41の前面を構成する。第1レンズ部44は、前面視において左右方向より上下方向に長く、且つ、上面視において左右方向より前後方向に長い形状を有している。すなわち、図5に示すように、前面視において、第1レンズ部44の上下方向の幅H1は左右方向の幅W1より大きい。また、図6に示すように、上面視において、左右方向の幅W1より前後方向の幅L1が大きい。なお、ここでいう、第1レンズ部44の左右方向の幅とは、第1レンズ部44と後述する連結レンズ部46との間に表れている境界線66よりも外側の部分であって第1レンズ部44の最も内側の部分から最も外側の部分までの左右方向の長さをいう。なお、この境界線66は、第1レンズ部44と連結レンズ部46との間の不連続部分によって形成されており、具体的には、レンズ面から突出する凸部によって形成されている。また、第1レンズ部44の上下方向の幅とは、境界線66よりも外側の部分であって第1レンズ部44の最も上側の部分から最も下側の部分までの上下方向の長さをいう。第1レンズ部44の前後方向の幅とは、境界線66よりも外側の部分であって第1レンズ部44の最も前側の部分から最も後側の部分までの前後方向の長さをいう。また、前面視において、第1レンズ部44は、後述する連結レンズ部46の上縁部46aより上方に突出しており、第1レンズ部44の上下方向の幅H1は、連結レンズ部46の上下方向の幅H2より大きくなっている。また、上面視において、第1レンズ部44は、連結レンズ部46より後方に突出しており、第1レンズ部44の前後方向の幅L1は、連結レンズ部46の前後方向の幅L2より大きくなっている。なお、ここでいう、連結レンズ部46の上下方向の幅H2とは、境界線66よりも内側の部分であって第1レンズ部44との境界部における連結レンズ部46の上下方向の長さをいう。また、連結レンズ部46の前後方向の幅L2とは、境界線66よりも内側の部分であって第1レンズ部44との境界部における連結レンズ部46の前後方向の長さをいう。
第1ハウジング部45は、樹脂から形成されており、前面を第1レンズ部44によって覆われている。図7に示すように、第1ハウジング部45は、前面視において、第1レンズ部44の外形と概ね同様の外形を有している。図7は、レンズ面を取り外した状態の灯火器8の前面図である。なお、第1ハウジング部45の上端部には、第1ハウジング部45を貫通する空気抜き孔47が設けられている。
第1フラッシャバルブ50は、第1ハウジング部45に取り付けられており、第1ハウジング部45と第1レンズ部44との間の空間に収容されている。
図4〜図7に示すように、第2フラッシャ部42は、第2レンズ部48と、第2ハウジング部49と、第2フラッシャバルブ54とを有している。第2フラッシャ部42は、前面視において第1フラッシャ部41と左右対称な形状を有している。第2レンズ部48は、第1レンズ部44に対応しており、第2ハウジング部49は第1ハウジング部45に対応しており、第2フラッシャバルブ54は第1フラッシャバルブ50に対応している。このため、第2レンズ部48、第2ハウジング部49、第2フラッシャバルブ54の詳細な説明は省略する。なお、第2レンズ部48と連結レンズ部46との間には、境界線67が表れている。また、図7に示すように、第2ハウジング部49にも、第1ハウジング部45と同様に空気抜き孔53が設けられている。
連結部43は、第1フラッシャ部41と第2フラッシャ部42とを連結している。連結部43は、左右方向の中央部において下方に凸に屈曲した形状を有する。連結部43は、連結レンズ部46と、連結ハウジング部51と、一対のポジションバルブ52,53とを有している。
連結レンズ部46は、透光性を有する樹脂から形成されており、連結部43の前面を構成する。図5に示すように、連結レンズ部46は、前面視において上下方向よりも左右方向に細長い形状を有しており、左右方向の中央部において下方に凸に屈曲している。また、図6に示すように、連結レンズ部46は、上面視において前方に凸に屈曲した形状を有している。なお、連結レンズ部46の前端は、フロントカバー21の前端よりも前方に位置している(図3参照)。
連結ハウジング部51は、樹脂から形成されており、前面を連結レンズ部46によって覆われている。連結ハウジング部51は、灯火器8がフロントカバー21に取り付けられた際に、フロントカバー21内に収容される。また、連結ハウジング部51は、前面視において、連結レンズ部46の外形と概ね同様の外形を有している。
図7に示すように、一対のポジションバルブ52,53は、前面視において左右に離間して配置されており、それぞれ連結ハウジング部51に取り付けられている。ポジションバルブ52,53は、連結ハウジング部51と連結レンズ部46との間の空間に収容されている。なお、前面視において、上述した第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54は、ポジションバルブ52,53に対して上方にずれて配置されている。また、第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54は、前面視において、連結部43の上縁部46a(図5参照)より上方に位置している。
なお、上述した第1レンズ部44と第2レンズ部48と連結レンズ部46とは、継ぎ目なく一体的に成形されており、第1フラッシャ部41と第2フラッシャ部42と連結部43とは、一体化された共通のレンズ面を有する。また、上述した第1ハウジング部45と第2ハウジング部49と連結ハウジング部51とは、継ぎ目なく一体的に成形されており、第1フラッシャ部41と第2フラッシャ部42と連結部43とは、一体化された共通のハウジングを有する。図7示すように、このハウジングの前面は、フラッシャバルブ50,54やポジションバルブ52,53の光を反射するように形成されており、例えば、鏡面に形成されている。また、ハウジング内において、第1ハウジング部45と連結ハウジング部51との間は第1仕切部材56によって仕切られている。連結ハウジング部51と第2ハウジング部49との間は第2仕切部材57によって仕切られている。また、連結ハウジング部51内の空間は、第3仕切部材58によって左右に仕切られており、左右の各空間に、ポジションバルブ52,53がそれぞれ配置されている。なお、ハウジングには、灯火器8をフロントカバー21に取り付けるための複数のリブ72が設けられている。
3.フロントカバー21の構成
次に、フロントカバー21の構成について詳細に説明する。フロントカバー21は、樹脂製であり、継ぎ目無く一体的に成形されている。図8および図9に示すように、フロントカバー21は、立体的に成形されており、前面部61と側面部62とを有する。なお、図8は、フロントカバー21の前面図であり、図9は、フロントカバー21の側面図である。図9に示すように、前面部61は、フロントカバー21の前面を構成しており、上端部が下端部より後方に位置するように傾斜して配置される。側面部62は、フロントカバー21の側面を構成する。なお、側面部62の下端部62aは、上述したインナーフェンダ23の上端部と突き合わされる。
次に、フロントカバー21の構成について詳細に説明する。フロントカバー21は、樹脂製であり、継ぎ目無く一体的に成形されている。図8および図9に示すように、フロントカバー21は、立体的に成形されており、前面部61と側面部62とを有する。なお、図8は、フロントカバー21の前面図であり、図9は、フロントカバー21の側面図である。図9に示すように、前面部61は、フロントカバー21の前面を構成しており、上端部が下端部より後方に位置するように傾斜して配置される。側面部62は、フロントカバー21の側面を構成する。なお、側面部62の下端部62aは、上述したインナーフェンダ23の上端部と突き合わされる。
フロントカバー21の前面部61には、灯火器8が取り付けられる開口63が設けられている。この開口63は、上述した灯火器8のレンズ面に対応した形状を有している。
また、フロントカバー21には、一対の孔64,65が設けられている。フロントカバー21の前面視において、孔64,65は、一対の仮想の垂線V1,V2の間に設けられている。これらの垂線V1,V2は、開口63の左右方向の外側両端部を通るように引かれた仮想線である。孔64,65は、より具体的には、これらの孔64,65は、左右方向に離間して左右対称に配置されており、フロントカバー21に灯火器8が取り付けられた状態では、第1レンズ部44および第2レンズ部48の間に、これらの孔64,65の全体が配設される(図2参照)。すなわち、孔64,65は、上述した第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54(図7参照)の側方に設けられており、連結部43の上方に配置されている。
図8および図9に示すように、フロントカバー21の前面部61は、開口63の上方に位置する中央部分61aが両側部61b、61cに対して隆起した形状となっており、中央部分61aと両側部61b、61cとの間に、上方に突出した一対の段部68,69が形成されている。これらの段部68,69は、第1レンズ部44および第2レンズ部48の間において左右方向に離間して配置されている(図2および図3参照)。これらの段部68,69のうち前面視において右側に位置する段部を第1段部68と呼び、左側に位置する段部を第2段部69と呼ぶ。図8に示すように、第1段部68および第2段部69は、前面視において、フロントカバー21の上部から開口63の上縁部に渡って設けられている。また、第1段部68および第2段部69は、灯火器8のレンズ面より外方に突出している。なお、上述した一対の孔64,65は、第1段部68と第2段部69との間に位置している。
また、図2に示すように、フロントカバー21の内部にはホーン70が収容されており、ホーン70は孔64に対向して配置されている。
4.実施形態での効果
(1)
この自動二輪車1では、フロントカバー21に孔64,65が設けられる。これにより、フロントカバー21が軽量化される。このため、フロントカバー21の自重による負荷が軽減され、剛性の低下を抑えることができる。
(1)
この自動二輪車1では、フロントカバー21に孔64,65が設けられる。これにより、フロントカバー21が軽量化される。このため、フロントカバー21の自重による負荷が軽減され、剛性の低下を抑えることができる。
(2)
この自動二輪車1では、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に孔64,65が配置されている。フロントカバー21のうち、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間の部分すなわち連結部43の上方の部分は、フロントカバー21単体の状態では、上方だけが支持された片もち状態となっているため、剛性が低下し易い部分である。このため、この部分に孔64,65が設けられることにより、自重による負荷の軽減が有効となる。また、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に孔64,65の全体が配置されることにより、自重による負荷を軽減する効果がさらに高くなる。
この自動二輪車1では、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に孔64,65が配置されている。フロントカバー21のうち、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間の部分すなわち連結部43の上方の部分は、フロントカバー21単体の状態では、上方だけが支持された片もち状態となっているため、剛性が低下し易い部分である。このため、この部分に孔64,65が設けられることにより、自重による負荷の軽減が有効となる。また、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に孔64,65の全体が配置されることにより、自重による負荷を軽減する効果がさらに高くなる。
(3)
この自動二輪車1では、フロントカバー21に2つの孔64,65が設けられている。このため、孔が1つだけ設けられる場合よりも軽量化の効果が高い。
この自動二輪車1では、フロントカバー21に2つの孔64,65が設けられている。このため、孔が1つだけ設けられる場合よりも軽量化の効果が高い。
また、孔64,65が左右対称に配置されることにより、フロントカバー21の重量バランスを向上させることができる。
(4)
この自動二輪車1では、フロントカバー21において孔64,65が設けられている。このため、ホーン70の音を外部に伝播し易くすることができる。また、フロントカバー21の内部での灯火器8の冷却効果を向上させることができる。
この自動二輪車1では、フロントカバー21において孔64,65が設けられている。このため、ホーン70の音を外部に伝播し易くすることができる。また、フロントカバー21の内部での灯火器8の冷却効果を向上させることができる。
(5)
この自動二輪車1では、第1フラッシャバルブ50の側方および第2フラッシャバルブ54の側方に孔64,65が設けられている。このため、第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54の視認性を向上させることができる。
この自動二輪車1では、第1フラッシャバルブ50の側方および第2フラッシャバルブ54の側方に孔64,65が設けられている。このため、第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54の視認性を向上させることができる。
(6)
この自動二輪車1では、フロントカバー21において段部68,69が形成されている。このため、段部のない平板のものと比較してフロントカバー21の剛性を向上させることができる。従って、開口63による軽量化の効果に加えて、フロントカバー21の剛性の低下をさらに抑えることができる。
この自動二輪車1では、フロントカバー21において段部68,69が形成されている。このため、段部のない平板のものと比較してフロントカバー21の剛性を向上させることができる。従って、開口63による軽量化の効果に加えて、フロントカバー21の剛性の低下をさらに抑えることができる。
(7)
この自動二輪車1では、第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54の側方に孔64,65が設けられている。これらの孔64,65では光が反射しないため、第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54の視認性を向上させることができる。
この自動二輪車1では、第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54の側方に孔64,65が設けられている。これらの孔64,65では光が反射しないため、第1フラッシャバルブ50および第2フラッシャバルブ54の視認性を向上させることができる。
5.他の実施形態
(a)
上記の実施形態にかかる自動二輪車1において、フロントカバー21に前籠が取り付けられてもよい。
(a)
上記の実施形態にかかる自動二輪車1において、フロントカバー21に前籠が取り付けられてもよい。
(b)
上記の実施形態では、孔64,65の全体が、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に位置しているが、孔64,65の一部のみが第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に位置していてもよい。また、フロントカバー21のうち上述した垂線V1,V2の間の他の部分に孔64,65が設けられてもよい。この場合もフロントカバー21の軽量化を実現することができる。
上記の実施形態では、孔64,65の全体が、第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に位置しているが、孔64,65の一部のみが第1レンズ部44と第2レンズ部48との間に位置していてもよい。また、フロントカバー21のうち上述した垂線V1,V2の間の他の部分に孔64,65が設けられてもよい。この場合もフロントカバー21の軽量化を実現することができる。
(c)
上記の実施形態では、第1フラッシャ部41および第2フラッシャ部42は、連結部43から上方に突出しているが、下方に突出していてもよい。また、第1フラッシャ部41および第2フラッシャ部42が連結部43から上方と下方との両方に突出していてもよい。なお、第1フラッシャ部41および第2フラッシャ部42が下方に突出している場合には、孔64,65は、連結部43の下方に設けられてもよい。
上記の実施形態では、第1フラッシャ部41および第2フラッシャ部42は、連結部43から上方に突出しているが、下方に突出していてもよい。また、第1フラッシャ部41および第2フラッシャ部42が連結部43から上方と下方との両方に突出していてもよい。なお、第1フラッシャ部41および第2フラッシャ部42が下方に突出している場合には、孔64,65は、連結部43の下方に設けられてもよい。
(d)
上記の実施形態では、連結部43にポジションバルブ52,53と連結レンズ部46とが設けられているが、連結部43の構成はこれに限られない。例えば、連結部43にポジションバルブが設けられず、連結部43の前面がグリル状に形成されてもよい。また、連結部43の前面にメッキなどの装飾が施されてもよい。
上記の実施形態では、連結部43にポジションバルブ52,53と連結レンズ部46とが設けられているが、連結部43の構成はこれに限られない。例えば、連結部43にポジションバルブが設けられず、連結部43の前面がグリル状に形成されてもよい。また、連結部43の前面にメッキなどの装飾が施されてもよい。
(e)
上記の実施形態では、ホーン70は孔64に対向するように配置されているが、孔65に対向するように配置されてもよい。孔64,65に対向する位置に複数のホーンが設けられてもよい。また、フロントカバー21の内部において孔64,65に対向しない位置にホーン70が設けられてもよい。ただし、外部へのホーンの音の伝播を向上させる観点からは、ホーン70は孔64,65の少なくとも一方に対向する位置に配置されることが望ましい。
上記の実施形態では、ホーン70は孔64に対向するように配置されているが、孔65に対向するように配置されてもよい。孔64,65に対向する位置に複数のホーンが設けられてもよい。また、フロントカバー21の内部において孔64,65に対向しない位置にホーン70が設けられてもよい。ただし、外部へのホーンの音の伝播を向上させる観点からは、ホーン70は孔64,65の少なくとも一方に対向する位置に配置されることが望ましい。
(f)
上記の実施形態では、2つの孔64,65がフロントカバー21に設けられているが、孔の数はこれに限られない。例えば、孔が1つのみ設けられてもよい。ただし、フロントカバー21の軽量化の観点からは、複数の孔が設けられることが望ましい。
上記の実施形態では、2つの孔64,65がフロントカバー21に設けられているが、孔の数はこれに限られない。例えば、孔が1つのみ設けられてもよい。ただし、フロントカバー21の軽量化の観点からは、複数の孔が設けられることが望ましい。
また、上記の実施形態では、孔64,65は左右対称に配置されているが、非対称に配置されてもよい。ただし、フロントカバー21の重量バランスを向上させる観点からは、孔64,65は左右対称に配置されることが望ましい。
(g)
上記の実施形態では、段部68,69は上方に突出しているが、下方に突出することにより段部が形成されてもよい。
上記の実施形態では、段部68,69は上方に突出しているが、下方に突出することにより段部が形成されてもよい。
(h)
上記の実施形態において、境界線66,67は、凸部ではなく凹部によって形成されてもよい。また、境界線66,67に代えて第1仕切部材56および第2仕切部材57が境界の基準として用いられてもよい。さらに、第1フラッシャ部41の内側縁部の変曲点を通る上下方向に延びる仮想直線が境界の基準として用いられてもよい。第2フラッシャ部42についても同様である。
上記の実施形態において、境界線66,67は、凸部ではなく凹部によって形成されてもよい。また、境界線66,67に代えて第1仕切部材56および第2仕切部材57が境界の基準として用いられてもよい。さらに、第1フラッシャ部41の内側縁部の変曲点を通る上下方向に延びる仮想直線が境界の基準として用いられてもよい。第2フラッシャ部42についても同様である。
本発明は、フロントカバーの剛性の低下を抑えることができる効果を有し、自動二輪車として有用である。
1 自動二輪車
8 灯火器
11 ヘッドパイプ
21 フロントカバー
43 連結部
44 第1レンズ部(レンズ部)
48 第2レンズ部(レンズ部)
50 第1フラッシャバルブ(バルブ)
54 第2フラッシャバルブ(バルブ)
63 開口
64,65 孔
68 第1段部(段部)
69 第2段部(段部)
70 ホーン
8 灯火器
11 ヘッドパイプ
21 フロントカバー
43 連結部
44 第1レンズ部(レンズ部)
48 第2レンズ部(レンズ部)
50 第1フラッシャバルブ(バルブ)
54 第2フラッシャバルブ(バルブ)
63 開口
64,65 孔
68 第1段部(段部)
69 第2段部(段部)
70 ホーン
Claims (10)
- 左右一対のレンズ部と、前記レンズ部を連結する連結部と、を有し、前記レンズ部が、前記連結部より上方又は下方に突出している灯火器と、
ヘッドパイプの前側に配置され、前記灯火器が取付けられる開口が設けられ、前記開口の左右方向の外側両端部を通る一対の垂線の間の部分に孔が設けられ、一体成形されたフロントカバーと、
を備えた自動二輪車。 - 左右一対の前記レンズ部の間に、前記孔の少なくとも一部が配設されている、
請求項1に記載の自動二輪車。 - 左右一対の前記レンズ部の間に、前記孔の全体が配設されている、
請求項1に記載の自動二輪車。 - 前記孔は、前記連結部の上方又は下方に配置されている、
請求項1に記載の自動二輪車。 - 前記フロントカバーの内部に配置されるホーンを備える、
請求項1に記載の自動二輪車。 - 前記ホーンは前記孔に対向して配置される、
請求項5に記載の自動二輪車。 - 前記孔が複数設けられている、
請求項1に記載の自動二輪車。 - 少なくとも2つの前記孔は左右対称に配置されている、
請求項7に記載の自動二輪車。 - 前記フロントカバーには、一対の前記レンズ部の間において左右方向に離間して配置された一対の段部が形成されており、
前記孔は、一対の前記段部の間に設けられている、
請求項1に記載の自動二輪車。 - 一対の前記レンズ部にそれぞれ覆われる一対のバルブをさらに備え、
前記孔は、前記バルブの側方に設けられている、
請求項1に記載の自動二輪車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008168663A JP2010006259A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | 自動二輪車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008168663A JP2010006259A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | 自動二輪車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010006259A true JP2010006259A (ja) | 2010-01-14 |
Family
ID=41587237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008168663A Pending JP2010006259A (ja) | 2008-06-27 | 2008-06-27 | 自動二輪車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010006259A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3357803A4 (en) * | 2015-09-28 | 2018-10-31 | Honda Motor Co., Ltd. | Saddled vehicle |
-
2008
- 2008-06-27 JP JP2008168663A patent/JP2010006259A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3357803A4 (en) * | 2015-09-28 | 2018-10-31 | Honda Motor Co., Ltd. | Saddled vehicle |
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