JP2010005001A - 内視鏡用光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリーシャッタの回転速度を上げずに、ロータリーシャッタを通過する光量の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を短縮し、光通過期間の積算光量を増加させる。
【解決手段】同一形状の第1ロータリーシャッタ51aと第2ロータリーシャッタ51bとを同軸に配置する。第1ロータリーシャッタの遮光部61aと第2ロータリーシャッタの遮光部61bとが、光源からの照明光の光路Pの中心と回転軸62a,62bとを通る仮想線Lに対して常に対称となるように、第1ロータリーシャッタ51aと第2ロータリーシャッタ51bとを互いに逆方向に回転させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、照明光を所定期間遮光するシャッタ装置を備えた内視鏡用光源装置に関するものである。
医療分野や工業分野において、直接に観察しにくい構造物の内部を観察するために、内視鏡装置が広く用いられている。内視鏡装置は、細長い挿入部の先端から被検体内を撮像するための内視鏡(スコープ)と、被検体内を照明するための光源装置とを備える。光源装置は、光源から発した照明光を、内視鏡に入射させる。内視鏡には、複数の光ファイバを結束してなるライトガイドが設けられており、内視鏡に入射された照明光は、ライトガイドを介して挿入部の先端へ導かれ、被検体内を照明する。
内視鏡として、CCD型固体撮像素子(以下、単にCCDと称す)を内蔵した電子内視鏡が広く普及している。CCDは、2次元マトリクス状に配列された光電変換素子により、画素単位で蓄積された信号電荷を読み出すことにより、画像信号を生成する。信号電荷の読み出し方式としては、奇数行の画素(奇数フィールド)と偶数行の画素(偶数フィールド)とを交互に読み出すインターレース方式がある。しかしながら、インターレース方式では、奇数フィールドと偶数フィールドで読み出し時間が1フィールド期間(1/60秒)だけ異なるため、この間に被検体または内視鏡に動きが生じると、奇数フィールドと偶数フィールドとの間にブレが生じ、画質が低下するといった問題がある。
かかる問題を解決するために、周方向に沿って光通過部と遮光部とが形成されたロータリーシャッタを光源装置内に設け、照明光の光路を光通過部と遮光部とが交互に通過する(横切る)ようにロータリーシャッタを回転させることにより、一度の露光によりCCDに蓄積される信号電荷を、2フィールド期間に渡って読み出すことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、まず、ロータリーシャッタの光通過部が光路を通過する期間(光通過期間)に露光を行い、続いて遮光部が光路を通過する期間(遮光期間)に奇数フィールドの読み出しを行い、続く光通過期間に偶数フィールドの読み出しを行うとともに露光を行う。この一連の動作により、奇数フィールドと偶数フィールドとの間のブレをなくすことができる。
特許第3370871号公報
上記のようにロータリーシャッタを備えた光源装置では、ロータリーシャッタの回転とともに、光通過から遮光、遮光から光通過に移る際、ロータリーシャッタを通過する照明光の光量に、立ち上がり及び立ち下りが生じる。この立ち上がり時間及び立ち下がり時間は、ロータリーシャッタの回転速度と、光路の幅(光軸に直交する方向への照明光の広がり)との関係により決定されるため、ロータリーシャッタの回転速度が遅いと、立ち上がり時間及び立ち下がり時間が長くなり、この分だけ光通過期間の積算光量が低下する。
特許文献1記載の従来の光源装置は、図11に示すように、円盤状部材の一部が扇形状に切り欠かれ、切り欠き部分が光通過部101、残りの部分が遮光部102とされたロータリーシャッタ100を備える。遮光部102は、中心角が180°よりやや大きい扇形状とされている。これは、遮光期間をロータリーシャッタ100の1回転周期の半分とするためであり、光路Pの幅の分だけ遮光部102の中心角を180°より大きくする必要がある。
このロータリーシャッタ100は、光源からの照明光の光路Pを光通過部101及び遮光部102が通過するように、回転軸103を中心として回転される。ロータリーシャッタ100を通過する照明光の光量Qは、同図に示すように変化する。ロータリーシャッタ100の回転速度をv、光路Pの幅をwとすると、光量Qの立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfは、それぞれ約w/vとなる。立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfを短くするために回転速度vを上げることが考えられるが、回転速度vを大きくすると、1回転周期が短くなり、露光及び読み出しに必要な長さのフィールド期間を確保できなくなる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ロータリーシャッタの回転速度を上げずに、ロータリーシャッタを通過する光量の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を短縮し、光通過期間の積算光量を増加させることを可能とする内視鏡用光源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡用光源装置は、照明光を発する光源と、
前記照明光を通過させる光通過部と前記照明光を遮断する遮光部とを有し、前記照明光の光路を光通過部と遮光部とが交互に通過するように回転自在とされた第1ロータリーシャッタ及び第2ロータリーシャッタと、前記第1ロータリーシャッタの遮光部と前記第2ロータリーシャッタの遮光部とが、前記光路を両側から閉じ、前記光路を中心から開くように、前記第1ロータリーシャッタと前記第2ロータリーシャッタとを回転させる回転制御手段と、を備えることを特徴とする。これにより、光源からの照明光の光路は、第1及び第2ロータリーシャッタのそれぞれにより同時に遮断・開放が行われるため、第1及び第2ロータリーシャッタを通過する照明光の光量の立ち上がり時間及び立ち下がり時間が短縮される。
なお、前記第1及び第2ロータリーシャッタは、同一形状の光通過部及び遮光部を有するとともに、同軸に配置されており、前記回転制御手段は、前記第1ロータリーシャッタの遮光部と前記第2ロータリーシャッタの遮光部とが、前記光路の中心と回転軸とを通る仮想線に対して常に対称となるように、前記第1ロータリーシャッタと前記第2ロータリーシャッタとを互いに逆方向に回転させることが好ましい。
また、前記第1及び第2ロータリーシャッタの遮光部はほぼ半円状であって、前記回転制御手段は、前記照明光の光透過期間及び遮光期間が、内視鏡に内蔵される固体撮像素子のフィールド期間にそれぞれ同期するように、前記第1及び第2ロータリーシャッタの回転速度を制御することが好ましい。これにより、固体撮像素子をインターレース方式で駆動する場合に、奇数フィールドと偶数フィールドとの露光期間(電荷蓄積期間)を同一とすることができ、奇数フィールドと偶数フィールドとの間のブレをなくすことができる。
また、前記第1及び第2ロータリーシャッタとは異なる形状の光通過部及び遮光部を有するとともに、前記第1及び第2ロータリーシャッタと同軸に配置され、前記照明光の光路を光通過部と遮光部とが交互に通過するように回転自在とされた第3ロータリーシャッタをさらに備え、前記回転制御手段は、所定の条件に応じて、前記第1及び第2ロータリーシャッタ、または、前記第3ロータリーシャッタを選択して駆動することも好ましい。第3ロータリーシャッタを駆動する場合は、第1及び第2ロータリーシャッタを駆動する場合より露光期間の積算光量が低下するが、大きな光量を必要としない場合に、第3ロータリーシャッタを用いることで、消費電力の低下を図ることができる。
この場合、前記回転制御手段は、前記光源の種類を検知し、前記光源の照明光量が高い場合には、前記第1及び第2ロータリーシャッタを駆動し、前記光源の照明光量が低い場合には、前記第3ロータリーシャッタを駆動することが好ましい。
本発明の内視鏡用光源装置は、第1及び第2ロータリーシャッタを備え、第1ロータリーシャッタの遮光部と第2ロータリーシャッタの遮光部とが、光路を両側から閉じ、光路を中心から開くように、前記第1ロータリーシャッタと前記第2ロータリーシャッタとを回転させるので、回転速度を上げずに、照明光の光量の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を短縮し、光通過期間の積算光量を増加させることができる。
図1において、電子内視鏡装置2は、電子内視鏡10、プロセッサ装置11、光源装置12などから構成される。電子内視鏡10は、被検体内に挿入される可撓性の挿入部13と、挿入部13の基端部分に連設された手元操作部14と、プロセッサ装置11及び光源装置12に接続されるユニバーサルコード15とを備えている。
挿入部13の先端には、CCD40(図3参照)を内蔵した先端部16が連設されている。先端部16の後方には、複数の湾曲駒を連結した湾曲部17が設けられている。湾曲部17は、手元操作部14に設けられたアングルノブ18が操作されて、挿入部13内に挿設されたワイヤが押し引きされることにより、上下左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部16が被検体内の所望の方向に向けられる。
ユニバーサルコード15の基端は、コネクタ19に連結されている。コネクタ19は、複合タイプのものであり、コネクタ19にはプロセッサ装置11が接続される他、光源装置12が接続される。
プロセッサ装置11は、CCD40から出力される画像信号を受信し、受信した画像信号に各種信号処理を施す。プロセッサ装置11で処理が施された画像信号は、NTSC信号等の映像信号に変換され、プロセッサ装置11にケーブル接続されたモニタ20に観察画像として表示される。また、プロセッサ装置11は、光源装置12と電気的に接続され、電子内視鏡装置2の動作を統括的に制御する。
電子内視鏡10の手元操作部14には、注射針や高周波メスなどが先端に配された各種処置具が挿通される鉗子口21の他、光源装置12に内蔵された送気送水装置(図示せず)から供給される空気や洗浄水による送気送水を行うための送気送水ボタン22などの操作ボタンが設けられている。
図2において、先端部16の端面16aには、観察窓30、照明窓31、鉗子出口32、及び送気送水用ノズル33が設けられている。観察窓30は、端面16aの片側中央に配置されている。照明窓31は、観察窓30に関して対称な位置に2個配され、被検体内の被観察部位に光源装置12からライトガイド56(図3参照)を介して導かれた照明光を照射する。鉗子出口32は、挿入部13内に配設された鉗子チャンネル(図示せず)に接続され、鉗子口21に連通しており、鉗子口21から挿入された処置具の先端が露出される。送気送水用ノズル33は、送気送水ボタン22の操作に応じて送気送水装置から供給される洗浄水や空気を、観察窓30に向けて噴射する。
図3において、電子内視鏡10の先端部16には、CCD40が内蔵されており、CCD40は、観察窓30に対向して設けられた対物レンズ41の結像位置に配設されている。CCD40は、カラー撮像方式として単板同時方式が採用されたインターライン型CCDであり、受光面には、複数の色セグメントからなるカラーフィルタ(例えば、ベイヤー配列の原色カラーフィルタ)が配置されている。
TG42は、CPU43の制御に基づき、CCD40の駆動パルス(垂直/水平走査パルス、リセットパルス等)とアナログ信号処理回路(AFE)44用の同期パルスとを発生する。CCD40は、TG42から入力される駆動パルスによりインターレース方式で駆動される。具体的には、CCD40は、対物レンズ41を介して結像された光学像を光電変換素子により光電変換し、画像信号を奇数フィールドと偶数フィールドとに分けて出力する。奇数フィールドの画像信号、偶数フィールドの画像信号は、それぞれ1フィールド期間(1/60秒)ごとに交互に出力される。
AFE44は、相関二重サンプリング(CDS)回路、プログラマブルゲインアンプ(PGA)、及びA/D変換器により構成されている。CDS回路は、CCD40から出力された画像信号に対して相関二重サンプリング処理を施し、CCD40で生じるリセット雑音及びアンプ雑音の除去を行う。PGAは、CDS回路によりノイズ除去が行われた画像信号を、CPU43から指定された所定の増幅率で増幅する。A/D変換器は、PGAにより増幅された画像信号を、所定のビット数のデジタル信号に変換する。AFE44から出力されたデジタル形式の画像信号は、同期パルスとともに、プロセッサ装置11内に入力される。
CPU43は、プロセッサ装置11内のCPU45と通信を行い、電子内視鏡10内の各部の制御を行う。プロセッサ装置11は、CPU45、デジタル信号処理回路(DSP)46、D/A変換器47を備えている。CPU45は、プロセッサ装置11内の各部を制御するとともに、電子内視鏡装置2の全体を統括的に制御する。
DSP46は、CPU45の制御に基づき、電子内視鏡10のAFE44から入力された画像信号に対し、色補間、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、画像強調処理等を行い、映像信号を生成する。D/A変換器47は、DSP46により生成された映像信号をアナログ信号に変換してモニタ20に出力する。なお、DSP46は、モニタ20に動画像を表示させる際には、映像信号を奇数フィールドと偶数フィールドとに分けたまま、NTSC信号としてD/A変換器47に入力する。また、DSP46は、電子内視鏡10の手元操作部14に設けられたフリーズボタン(図示せず)等の操作に応じて、静止画像の記録を行う際には、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とで1フレーム分の静止画像を合成して、メモリ(図示せず)に記録する。
光源装置12は、CPU48、光源49、光源ドライバ50、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51b、第1及び第2モータ52a,52b、第1及び第2モータドライバ53a,53b、第1及び第2回転検出センサ54a,54b、集光レンズ55を備えている。CPU48は、プロセッサ装置11のCPU45と通信し、光源ドライバ50と第1及び第2モータドライバ53a,53bの制御を行う。光源49は、キセノンランプやハロゲンランプなどからなり、光源ドライバ50により発光制御が行われる。
第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bは、光源49と集光レンズ55との間に設けられている。集光レンズ55は、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを通過した照明光を集光して、電子内視鏡10のライトガイド56の入射端56aに導く。
第1ロータリーシャッタ51aは、図4(A)に示すように、円盤状部材の一部が回転軸62aを中心とした半円状に切り欠かれ、この切り欠き部分が光通過部60a、残りの部分が遮光部61aとされている。第2ロータリーシャッタ51bは、図4(B)に示すように、第1ロータリーシャッタ51aと同一の構成であって、回転軸62bを中心として半円状に切り欠かれた部分である光通過部60bと、残りの遮光部61bとからなる。
第1ロータリーシャッタ51aは、回転軸62aを中心とした回転に伴い、光源49からの照明光の光路Pを光通過部60aと遮光部61aとが交互に通過する(横切る)ように、回転軸62aが光路Pに平行に配置されている。同様に、第2ロータリーシャッタ51bは、回転軸62bを中心とした回転に伴い、光路Pを光通過部60bと遮光部61bとが交互に通過するように、回転軸62bが光路Pに平行に配置されている。回転軸62a,62bは、同軸に配置され、第1及び第2モータ52a,52bにそれぞれ接続されている。
第1及び第2モータドライバ53a,53bは、CPU48の制御に基づき、第1及び第2モータ52a,52bをそれぞれ駆動する。CPU48は、光路Pの中心と回転軸62a,62bとを通る仮想線Lに対して、遮光部61a,61bが常に対称となるように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bをそれぞれ同一の回転速度で、かつ互いに逆方向に回転させる。このとき、CPU48は、プロセッサ装置11のCPU45の制御に基づき、図5に示すように、前述の1/60秒のフィールド期間に対して、光通過期間(光通過部60a,60bが光路Pを通過する期間)と遮光期間(遮光部61a,61bが光路Pを通過する期間)が正確に同期するように、1/30秒ごとに1回転する速度で、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを回転させる。
光通過期間には、光源49から発せられた照明光が第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bの光通過部60a,60bを通過してライトガイド56に入射し、電子内視鏡10の照明窓31から照明光が被検体に向けて射出される。図5に示す例では、この光通過期間にCCD40に露光(電荷蓄積)が行われるとともに、CCD40から偶数フィールドの読み出しが行われる。一方、遮光期間には、光源49から発せられた照明光が第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bの遮光部61a,61bに遮断されてライトガイド56に入射せず、照明窓31から照明光が射出されないため、被検体内は暗くなる。同図の例では、この遮光期間にCCD40から奇数フィールドの読み出しが行われる。すなわち、第n番目のフィールド期間(光通過期間)にCCD40に生成された信号電荷は、第n+1番目のフィールド期間(遮光期間)に奇数フィールドが読み出され、第n+2番目のフィールド期間(光通過期間)に偶数フィールドが読み出される。
第1及び第2回転検出センサ54a,54bは、フォトインタラプタからなり、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bの回転位置を検出する。CPU48は、第1及び第2回転検出センサ54a,54bの検出値に基づいて、第1及び第2モータドライバ53a,53bの制御を行う。
次に、以上のように構成された電子内視鏡装置2の作用を説明する。電子内視鏡装置2を用いて被検体内を観察する際には、電子内視鏡10、プロセッサ装置11、光源装置12、及びモニタ20の各電源をオンにして、電子内視鏡10の挿入部13を被検体内に挿入し、光源装置12からの照明光で被検体内を照明しながら、CCD40により撮像される被検体内の観察画像をモニタ20で観察する。
このとき、CCD40は、TG42によりインターレース方式で駆動され、図5に示すように、1フィールド期間(1/60秒)ごとに、奇数フィールドの画像信号と偶数フィールドの画像信号とを交互に出力する。CCD40から出力された各画像信号は、AFE44を介して同期パルスとともにプロセッサ装置11内に入力される。プロセッサ装置11のCPU45は、画像信号とともに入力される同期パルスに基づいて第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを回転駆動するように、光源装置12のCPU48に指示を与える。
光源装置12のCPU48は、光源ドライバ50を制御して光源49に照明光の発光を行わせるとともに、第1及び第2モータドライバ53a,53bを制御して第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを回転させる。このとき、CPU48は、図5に示すように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを通過して集光レンズ55に入射する照明光の光量(光出力)の変化が、CCD40から出力される画像信号のフィールド期間に正確に同期し、遮光期間が奇数フィールドの読み出し期間に対応するように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bの回転制御を行う。
CPU48は、図6に示すように、光路Pの中心と回転軸62a,62bとを通る仮想線Lに対して、遮光部61a,61bが常に対称となるように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bをそれぞれ同一の回転速度で、かつ互いに逆方向に回転させる。第1ロータリーシャッタ51aは、正転方向(図の反時計方向)に回転され、第2ロータリーシャッタ51bは、逆転方向(図の時計方向)に回転される。遮光部61a,61bは、それぞれ半円状であるため、遮光期間は、1回転周期(1/30秒)の半分(1/60秒)となる。
ここで、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bの回転速度をv、光路Pの幅をwとすると、集光レンズ55に入射する照明光の光量Qの立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfは、それぞれ約w/2vとなる。このように、本発明の光源装置12は、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bの遮光部61a,61bにより、光路Pを両側から閉じ、その後、光路Pを中心から開くため、光量Qの立ち上がり時間tr及び立ち下がり時間tfは、図11に示す従来例と比較して、約1/2倍となる。よって、光通過期間における積算光量(露光量)が向上し、より明るい画像が得られる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図7において、第2実施形態の光源装置70は、光路P上に、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bに加えて、第3ロータリーシャッタ71を備えるとともに、第3ロータリーシャッタ71を駆動する第3モータ72、第3モータ72の駆動を制御する第3モータドライバ73、及び第3回転検出センサ74が設けられている点が第1実施形態の光源装置12と異なる。その他の構成要素は、第1実施形態と同一であるため、第1実施形態と同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
第3ロータリーシャッタ71は、背景技術で説明したロータリーシャッタ100(図11参照)と同一の構成であり、図8に示すように、円盤状部材の一部が回転軸77を中心として扇形状に切り欠かれ、この切り欠き部分が光通過部75、残りの部分が遮光部76とされている。この第3ロータリーシャッタ71は、回転軸77を中心とした回転に伴い、照明光の光路Pを光通過部75と遮光部76とが交互に通過するように、回転軸77が光路Pに平行に配置されている。回転軸77を中心とした遮光部76の中心角θは、遮光期間が1回転周期の半分となるように、光路Pの幅の分だけ180°より大きく設定されている。回転軸77は、回転軸62a,62bと同軸に配置され、第3モータ72に接続されている。
本実施形態では、CPU48は、使用している光源49の種類に応じて、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを駆動するか、または、第3ロータリーシャッタ71を駆動するかを選択的に切り替える。CPU48は、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを駆動する場合には、光通過部75が光路P上に位置するように第3ロータリーシャッタ71を停止させた状態で、上記第1実施形態と同様に、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを回転させる。つまり、図6に示すように、仮想線Lに対して、遮光部61a,61bが常に対称となるように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bをそれぞれ同一の回転速度で、かつ互いに逆方向に回転させる。一方、CPU48は、第3ロータリーシャッタ71を駆動する場合には、光通過部60a,60bが光路P上に位置するように第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを停止させた状態で、第3ロータリーシャッタ71を一定の回転速度で回転させる。
第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを駆動する場合には、第3ロータリーシャッタ71を駆動する場合に比べて、光通過期間における積算光量が向上するため、CPU48は、図9のフローチャートに示すように、光源49の種類を検知し、照明光量が高いランプ(ハロゲンランプ等)が光源49として用いられている場合には、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを駆動させる。一方、CPU48は、照明光量が低いランプ(キセノンランプ等)が光源49として用いられている場合には、第3ロータリーシャッタ71を駆動させる。第3ロータリーシャッタ71を駆動する場合は、第3モータ72のみを作動させれば良いため、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを駆動する場合と比べ、消費電力の低減を図ることができる。
なお、複数種類のランプをターレットなどで切り替え可能に設け、使用するランプの切り替え操作に応じて、CPU48が光源49の種類を検知し、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを駆動するか、または、第3ロータリーシャッタ71を駆動するかを選択するように構成しても良い。また、光源49の種類に限られず、被検体の輝度(被写体輝度)等の撮影条件によって、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを駆動するか、または、第3ロータリーシャッタ71を駆動するかを選択するように構成しても良い。例えば、被写体輝度が低い場合には、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを選択し、被写体輝度が高い場合には、第3ロータリーシャッタ71を選択する。
また、上記実施形態では、CCD40をインターレース方式で駆動し、奇数フィールドの出力期間を遮光期間として設定する例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、プログレッシブ方式等の他の方式でCCD40を駆動する場合においても本発明は適用可能である。プログレッシブ方式等の場合においても露光期間以外の読み出し期間(電荷転送期間)は、ノイズ防止のために遮光されていることが好ましい。この読み出し期間を遮光期間とするように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを構成しても良い。この場合には、遮光期間は、必ずしも1回転周期(1フレーム周期)の半分とはならないため、1回転周期中の遮光期間の割合に応じて、遮光部61a,61bの中心角を決定すれば良い。
また、上記実施形態では、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを同軸に配置しているが、本発明はこれに限定されず、図10に示すように、光路Pの中心に対して180°回転対称となる位置に回転軸62a,62bが位置するように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bを配置しても良い。この場合、CPU48は、光路Pの中心と回転軸62a,62bとを通る仮想線Lに対して、遮光部61a,61bが常に対称となるように、第1及び第2ロータリーシャッタ51a,51bをそれぞれ同一の回転速度で、同方向に回転させる。
電子内視鏡装置を示す外観図である。 電子内視鏡の先端部の端面を示す平面図である。 電子内視鏡装置の構成を示すブロック図である。 (A)は、第1ロータリーシャッタの平面図であり、(B)は、第2ロータリーシャッタの平面図である。 第1及び第2ロータリーシャッタを通過する光量とCCDの出力信号との関係を示すタイミングチャートである。 第1及び第2ロータリーシャッタの回転位置と第1及び第2ロータリーシャッタを通過する光量との関係を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る電子内視鏡装置の構成を示すブロック図である。 第3ロータリーシャッタの平面図である。 ロータリーシャッタの切り替え動作を説明するフローチャートである。 第1及び第2ロータリーシャッタの配置に関する変形例を示す平面図である。 従来のロータリーシャッタの回転位置とロータリーシャッタを通過する光量との関係を説明する説明図である。
符号の説明
2 電子内視鏡装置
10 電子内視鏡
11 プロセッサ装置
12 光源装置
40 CCD
48 CPU(回転制御手段)
49 光源
51a 第1ロータリーシャッタ
51b 第2ロータリーシャッタ
56 ライトガイド
60a,60b 光通過部
61a,61b 遮光部
62a,62b 回転軸
70 光源装置
71 第3ロータリーシャッタ
75 光通過部
76 遮光部
77 回転軸

Claims (5)

  1. 照明光を発する光源と、
    前記照明光を通過させる光通過部と前記照明光を遮断する遮光部とを有し、前記照明光の光路を光通過部と遮光部とが交互に通過するように回転自在とされた第1ロータリーシャッタ及び第2ロータリーシャッタと、
    前記第1ロータリーシャッタの遮光部と前記第2ロータリーシャッタの遮光部とが、前記光路を両側から閉じ、前記光路を中心から開くように、前記第1ロータリーシャッタと前記第2ロータリーシャッタとを回転させる回転制御手段と、
    を備えることを特徴とする内視鏡用光源装置。
  2. 前記第1及び第2ロータリーシャッタは、同一形状の光通過部及び遮光部を有するとともに、同軸に配置されており、
    前記回転制御手段は、前記第1ロータリーシャッタの遮光部と前記第2ロータリーシャッタの遮光部とが、前記光路の中心と回転軸とを通る仮想線に対して常に対称となるように、前記第1ロータリーシャッタと前記第2ロータリーシャッタとを互いに逆方向に回転させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用光源装置。
  3. 前記第1及び第2ロータリーシャッタの遮光部はほぼ半円状であって、
    前記回転制御手段は、前記照明光の光透過期間及び遮光期間が、内視鏡に内蔵される固体撮像素子のフィールド期間にそれぞれ同期するように、前記第1及び第2ロータリーシャッタの回転速度を制御することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用光源装置。
  4. 前記第1及び第2ロータリーシャッタとは異なる形状の光通過部及び遮光部を有するとともに、前記第1及び第2ロータリーシャッタと同軸に配置され、前記照明光の光路を光通過部と遮光部とが交互に通過するように回転自在とされた第3ロータリーシャッタをさらに備え、
    前記回転制御手段は、所定の条件に応じて、前記第1及び第2ロータリーシャッタ、または、前記第3ロータリーシャッタを選択して駆動することを特徴とする請求項2または3に記載の内視鏡用光源装置。
  5. 前記回転制御手段は、前記光源の種類を検知し、前記光源の照明光量が高い場合には、前記第1及び第2ロータリーシャッタを駆動し、前記光源の照明光量が低い場合には、前記第3ロータリーシャッタを駆動することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡用光源装置。
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