JP2010004788A - 細胞観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】細胞の生育状況をより正確に把握する。
【解決手段】抽出部42は、顕微鏡11およびカメラ12により透過光を用いて細胞を所定の時間間隔で撮影したタイムラプス画像内において、ハロが発生している細胞を抽出する。追跡部43は、抽出部42による細胞の抽出結果に基づいて、観察中の細胞の分裂を追跡する。更新部44は、追跡部43により検出された分裂が終了した細胞の数を加算していくことにより、観察中の細胞の総数を更新する。本発明は、例えば、顕微鏡を用いた細胞観察装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞観察装置に関し、特に、細胞を撮影した画像に基づいて細胞の観察を行う細胞観察装置に関する。
従来、細胞を撮影した画像に基づいて、細胞の色、形、サイズ、コンタミネーションの有無などを計測し、細胞の死滅やコンタミネーションの発生などの異常がないかを判断したり、細胞数を計測し、細胞が必要量に達しているか否かを判断したりすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−16194号公報
しかしながら、細胞の分裂が進み、細胞が密集してくると、画像中の個々の細胞を認識し、細胞の数や大きさを確認することが困難になる。
そのため、従来、細胞の核を蛍光物質等で染色して撮影した蛍光画像を取得し、細胞の個数をカウントすることが行われている。しかしながら、この場合、染色物質が細胞の生育に影響を及ぼしてしまう。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、細胞の生育状況をより正確に把握することができるようにするものである。
本発明の一側面の細胞観察装置は、透過光を用いて細胞を時系列に撮影した画像に基づいて細胞の観察を行う細胞観察装置であって、前記画像内においてハロが発生している細胞を抽出する抽出手段と、前記抽出手段による細胞の抽出結果に基づいて、観察中の細胞の分裂を追跡する追跡手段と、前記追跡手段により検出された分裂が終了した細胞の数を加算していくことにより、観察中の細胞の総数を更新する更新手段とを含む。
本発明の一側面においては、透過光を用いて細胞を時系列に撮影した画像内においてハロが発生している細胞が抽出され、細胞の抽出結果に基づいて、観察中の細胞の分裂が追跡され、検出された分裂が終了した細胞の数を加算していくことにより、観察中の細胞の総数が更新される。
本発明の一側面によれば、観察中の細胞の総数を求めることができる。特に、本発明の一側面によれば、観察中の細胞の総数をより正確に求めることができ、その結果、細胞の生育状況をより正確に把握することができる。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した観察システムの一実施の形態を示すブロック図である。この観察システム1は、細胞を時系列に撮影し、撮影した画像に基づいて、細胞の生育状況を観察するシステムである。観察システム1は、顕微鏡11、カメラ12、パーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)13およびモニタ14を含むように構成される。
顕微鏡11は、透過光を用いて標本を位相差観察することが可能な顕微鏡である。また、顕微鏡11は、PC13の制御の基に、PC13に設定された時間間隔でカメラ12により標本を撮影するタイムラプス撮影に対応することができる。
カメラ12は、例えば、CCD撮像素子を有するデジタルカメラにより構成される。カメラ12は、PC13の制御の基にタイムラプス撮影を行い、その結果得られた標本画像(以下、タイムラプス画像と称する)をPC13に供給する。
PC13は、所定の制御プログラムを実行することにより細胞観察部21の機能を実現する。細胞観察部21は、カメラ12により撮影されたタイムラプス画像に基づいて、顕微鏡11に標本として設置されている細胞を観察し、細胞の生育の良否を判定する。細胞観察部21は、機器制御部31、データ処理部32、および、表示制御部33を含むように構成される。
機器制御部31は、顕微鏡11およびカメラ12を制御して、顕微鏡11の標本である細胞を時系列に撮影させ、その結果得られたタイムラプス画像を取得し、データ処理部32および表示制御部33に供給する。
データ処理部32は、初期値検出部41、抽出部42、追跡部43、更新部44、面積検出部45、および、判定部46を含むように構成される。
初期値検出部41は、タイムラプス画像の最初のフレームに写っている細胞の数を、観察する細胞の総数の初期値として検出する。初期値検出部41は、検出した細胞の総数の初期値を更新部44および表示制御部33に通知する。
抽出部42は、図2などを参照して後述するように、タイムラプス画像に写っている細胞の中から分裂中または分裂直後の細胞を抽出する。抽出部42は、細胞の抽出に用いたタイムラプス画像、および、抽出した細胞の位置を示す情報を追跡部43に供給する。
追跡部43は、図2などを参照して後述するように、抽出部42による細胞の抽出結果に基づいて、タイムラプス画像を用いて観察中の細胞の分裂を追跡する。また、追跡部43は、分裂が終了した細胞を検出した場合、分裂が終了した細胞を検出したことを更新部44に通知する。さらに、追跡部43は、細胞の追跡処理が終了した場合、追跡処理が終了したことを更新部44に通知する。
更新部44は、初期値検出部41により検出された細胞の総数の初期値に、追跡部43により検出された分裂が終了した細胞の数を加算していくことにより、観察中の細胞の総数を更新する。更新部44は、更新した細胞の総数を示す情報を判定部46および表示制御部33に供給する。
面積検出部45は、タイムラプス画像内において細胞が存在する領域の面積を求める。面積検出部45は、求めた面積を示す情報を判定部46に供給する。また、面積検出部45は、細胞の存在する領域、および、その面積を示す情報を表示制御部33に供給する。
判定部46は、面積検出部45により検出された面積を、更新部44により更新された細胞の総数で割ることにより、細胞の大きさの平均値を求める。判定部46は、求めた細胞の大きさの平均値が所定の範囲内に入っているか否かに基づいて、細胞の生育の良否を判定する。判定部46は、判定結果を示す情報を表示制御部33に供給する。
表示制御部33は、図16などを参照して後述するように、モニタ14を制御して、タイムラプス観察の観察結果をモニタ14に表示させる。
次に、図2のフローチャートを参照して、観察システム1により実行される細胞観察処理について説明する。
ステップS1において、機器制御部31は、実験パラメータを取得する。すなわち、ユーザは、PC13の図示せぬ入力部を介して、観察システム1を用いて細胞のタイムラプス観察を行うために必要な実験パラメータを入力し、機器制御部31は、入力された実験パラメータを取得する。この実験パラメータは、例えば、タイムラプス画像を撮影する間隔などを含む。
ステップS2において、機器制御部31は、タイムラプス画像を撮影するタイミングになったとき、カメラ12を制御して、顕微鏡11に設置されている標本(細胞)を撮影させ、その結果得られたタイムラプス画像を取得する。機器制御部31は、取得したタイムラプス画像を、初期値検出部41、抽出部42、および、表示制御部33に供給する。
ステップS3において、初期値検出部41は、細胞の総数の初期値を求める。例えば、初期値検出部41は、取得したタイムラプス画像のエッジを抽出する。そして、初期値検出部41は、エッジを抽出した画像に基づいて、タイムラプス画像に写っている細胞の数をカウントし、その結果を細胞の総数の初期値に設定する。初期値検出部41は、細胞の総数の初期値を更新部44および表示制御部33に通知する。
なお、ステップS3の処理は、細胞数が少なく、タイムラプス画像内において細胞が重なっていない状態で行うようにすることが望ましい。
ステップS4において、抽出部42は、タイムラプス画像においてハロが発生している細胞を抽出する。ここで、図3乃至図7を参照して、ステップS4の処理の詳細について説明する。
図3乃至図6は、細胞が分裂する様子を時刻t0から時刻t3まで時系列に撮影した位相差画像を模式的に示す図である。図3は、時刻t0における分裂前(間期)の細胞101の様子を示している。分裂前の細胞101は、ほぼ平らで薄く、細胞を培養しているディッシュなどの底に張り付いた状態となる。そのため、細胞内の位相差が小さく、細胞101の輪郭付近においてハロはほとんど発生しない。
図4および図5は、時刻t1および時刻t2における分裂中の細胞101の様子を示している。細胞101は、分裂期に入ると、次第に球状に近づき、厚みが増していく。ただし、この時点では、細胞101の輪郭付近においてハロはほとんど発生していない。そして、細胞101の分裂がさらに進むと、さらに細胞101の厚みが増し、細胞内の位相差が大きくなる。そうすると、図5に示されるように、細胞101の輪郭付近にハロが強く現れる。
図6は、時刻t3における分裂直後の細胞101の様子を示している。細胞101が細胞111と細胞112の2つの細胞に分裂した直後においては、細胞111と細胞112は、まだ球状に近く厚みがある。従って、細胞内の位相差が大きく、細胞111および細胞112の輪郭付近においてハロが強く現れる。
その後、細胞111および細胞112は、図3の細胞101のように、次第に薄く平らになっていき、輪郭付近のハロが次第に消えていく。
従って、図7に模式的に示されるように、タイムラプス画像(位相差画像)内の細胞は、輪郭付近にハロがほとんど発生していない間期の細胞(図中、灰色で塗り潰された細胞)と、輪郭付近にハロが強く発生している分裂期の細胞(図中、形が丸く周りが明るい細胞)に分かれる。抽出部42は、取得したタイムラプス画像(位相差画像)においてハロが発生している細胞を抽出することにより、分裂期の細胞を抽出する。そして、抽出部42は、タイムラプス画像、および、抽出した細胞の位置を示す情報を追跡部43に供給する。
ステップS5において、追跡部43は、抽出された細胞の位置を記録する。
ステップS6において、機器制御部31は、次のフレームのタイムラプス画像を撮影するタイミングになったとき、カメラ12を制御して、顕微鏡11に設置されている標本(細胞)を撮影させ、その結果得られたタイムラプス画像を取得する。機器制御部31は、取得したタイムラプス画像を、抽出部42、面積検出部45、および、表示制御部33に供給する。
ステップS7において、面積検出部45は、タイムラプス画像において細胞の占める面積を求める。具体的には、面積検出部45は、既存の手法を用いて、タイムラプス画像内において細胞が存在する領域を認識し、その領域をマスクする。図8は、図7のタイムラプス画像において細胞が存在すると認識されマスクされた領域を斜線で示している。面積検出部45は、顕微鏡の倍率などに基づいて、マスクした領域の実際の面積を求め、求めた面積を示す情報を判定部46に供給する。また、面積検出部45は、細胞の存在する領域、および、その面積を示す情報を表示制御部33に供給する。
ステップS8において、データ処理部32は、細胞数更新処理を実行する。ここで、図9乃至図11を参照して、細胞数更新処理の詳細について説明する。
まず、図9および図10を参照して、細胞数更新処理の概要について説明する。
図9は、分裂中の細胞の数の推移の例を示している。なお、図中、横軸はタイムラプス画像のフレームの番号を示している。また、分裂中の各細胞を白の四角で表し、縦方向に並ぶ四角の数により、各フレームにおける分裂中の細胞の数を示している。また、フレーム間で同じ細胞を線により結んでいる。
従って、図9において、1フレーム目では、4個の細胞が分裂中であり、2フレーム目では、新たに2つの細胞が分裂を開始し、2つの細胞の分裂が終了している。同様に、3フレーム目では、新たに3つの細胞が分裂を開始し、2つの細胞の分裂が終了しており、4フレーム目では、新たに3つの細胞が分裂を開始し、2つの細胞の分裂が終了しており、5フレーム目では、新たに1つの細胞が分裂を開始し、1つの細胞の分裂が終了しており、6フレーム目では、新たに分裂を開始した細胞はなく、5つの細胞の分裂が終了している。
1つの細胞は2つに分裂するため、1つの細胞の分裂が終了すると、細胞の数は1個増える。従って、1フレーム目と2フレーム目の間で細胞が2個増え、2フレーム目と3フレーム目の間で細胞が2個増え、3フレーム目と4フレーム目の間で細胞が2個増え、4フレーム目と5フレーム目の間で細胞が1個増え、5フレーム目と6フレーム目の間で細胞が5個増えていることになる。
従って、タイムラプス画像の各フレームにおいて、分裂が終了した細胞を検出し、分裂が終了した細胞の個数をその時点の細胞の総数に加算していくことにより、例えば、図10に示されるように、細胞の総数の時間推移を正確に把握することができる。データ処理部32は、以上に述べた方法により観察中の細胞の総数の推移を検出する。
次に、図11のフローチャートを参照して、図2のステップS8の細胞数更新処理の詳細について説明する。
ステップS31において、抽出部42は、図2のステップS4の処理と同様に、タイムラプス画像においてハロが発生している細胞を抽出する。抽出部42は、タイムラプス画像、および、抽出した細胞の位置を示す情報を追跡部43に供給する。
ステップS32において、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて抽出された細胞の中から1つを選択し、注目細胞に設定する。
ステップS33において、追跡部43は、注目細胞が、1つ前のフレームにおいて分裂した直後であったか否かを判定する。追跡部43は、1つ前のフレームにおける細胞数更新処理の実行時に、注目細胞が分裂直後の細胞に分類されていない場合、注目細胞が、1つ前のフレームにおいて分裂中であった判定し、処理はステップS34に進む。
ステップS34において、追跡部43は、現在のフレームにおいて、注目細胞が分裂した直後であるか否かを判定する。具体的には、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて注目細胞が抽出された領域において、現在のフレームにおいて2つの細胞が抽出された場合、すなわち、1つ前のフレームにおける注目細胞が、現在のフレームにおいて2つの細胞と重なる場合、注目細胞が当該2つの細胞に分裂した直後であると判定し、処理はステップS35に進む。
ステップ35において、追跡部43は、注目細胞から分裂した2つの細胞を、分裂直後の細胞に分類する。すなわち、追跡部43は、注目細胞から分裂した2つの細胞に対して、同じ細胞から分裂した分裂直後の細胞のペアであることが分かるようなラベルを付与する。その後、処理はステップS41に進む。
一方、ステップS34において、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて注目細胞が抽出された領域において、現在のフレームにおいて抽出された細胞が1つ以下の場合、現在のフレームにおいて、注目細胞が分裂した直後ではないと判定し、処理はステップS36に進む。
ステップS36において、追跡部43は、現在のフレームにおいて注目細胞の分裂が終了しているか否かを判定する。具体的には、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて注目細胞が抽出された領域において、現在のフレームにおいて細胞が抽出されなかった場合、すなわち、1つ前のフレームにおける注目細胞が、現在のフレームにおいて抽出された細胞と重ならない場合、注目細胞の分裂が終了していると判定し、処理はステップS37に進む。
ステップS37において、更新部44は、細胞の総数を1つ加算する。具体的には、追跡部43は、注目細胞の分裂が終了したことを更新部44に通知する。更新部44は、細胞の総数を1つ加算する。その後、処理はステップS41に進む。
一方、ステップS36において、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて注目細胞が抽出された領域において、現在のフレームにおいて1つの細胞が抽出された場合、すなわち、1つ前のフレームにおける注目細胞が、現在のフレームにおいて抽出された1つの細胞と重なる場合、注目細胞はまだ分裂中であると判定し、処理はステップS41に進む。
一方、ステップS33において、追跡部43は、1つ前のフレームにおける細胞数更新処理の実行時に、注目細胞が分裂直後の細胞に分類されている場合、注目細胞が、1つ前のフレームにおいて分裂した直後であったと判定し、処理はステップS38に進む。
ステップS38において、追跡部43は、現在のフレームにおいて、注目細胞を含む分裂直後の細胞のペアのうち少なくとも一方が抽出されたか否かを判定する。具体的には、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて注目細胞が抽出された領域において、現在のフレームにおいて細胞が抽出された場合、現在のフレームにおいて注目細胞が抽出されたと判定し、現在のフレームにおいて細胞が抽出されなかった場合、現在のフレームにおいて注目細胞が抽出されなかったと判定する。
また、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて、注目細胞と同じ細胞から分裂した細胞(以下、ペア細胞と称する)が抽出されている場合、1つ前のフレームにおいてペア細胞が抽出された領域において、現在のフレームにおいて細胞が抽出されたとき、現在のフレームにおいてペア細胞が抽出されたと判定し、現在のフレームにおいて細胞が抽出されなかったとき、現在のフレームにおいてペア細胞が抽出されなかったと判定する。また、追跡部43は、1つ前のフレームにおいてペア細胞が抽出されていない場合、現在のフレームにおいてペア細胞が抽出されなかったと判定する。
そして、追跡部43が、現在のフレームにおいて、注目細胞およびそのペア細胞の両方が抽出されなかったと判定した場合、処理はステップS39に進む。
ステップS39において、ステップS37の処理と同様に、細胞の総数が1つ加算される。すなわち、この場合、注目細胞とペア細胞が両方とも抽出されなくなった時点で、注目細胞の母細胞の分裂が終了したと判定され、細胞の総数が1つ加算される。また、注目細胞およびペア細胞が抽出されなくなっても、この2つの細胞の母細胞の分裂が終了したと判定されるだけで、2つの細胞自身の分裂が終了したとは判定されない。その後、処理はステップS41に進む。
一方、ステップS38において、現在のフレームにおいて、注目細胞およびそのペア細胞のうち少なくとも一方が抽出されたと判定された場合、処理はステップS40に進む。
ステップS40において、追跡部43は、注目細胞およびペア細胞を引き続き分裂直後の細胞に分類する。具体的には、追跡部43は、現在のフレームにおいて注目細胞が抽出された場合、1つ前のフレームにおいて付与されたラベルと同じラベルを注目細胞に付与する。
また、追跡部43は、現在のフレームにおいて注目細胞のペア細胞が抽出された場合、1つ前のフレームにおいて付与されたラベルと同じラベルをそのペア細胞に付与する。そして、追跡部43は、そのペア細胞についてはすでに処理済みとして、今回の細胞更新処理では、注目細胞に設定しない。その後、処理はステップS41に進む。
ステップS41において、追跡部43は、1つ前のフレームにおいて抽出された全ての細胞について処理したか否かを判定する。1つ前のフレームにおいて抽出された細胞のうち、まだ処理していない細胞が残っていると判定された場合、処理はステップS32に戻る。その後、ステップS41において、1つ前のフレームにおいて抽出された全ての細胞について処理したと判定されるまで、ステップS32乃至S41の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS41において、1つ前のフレームにおいて抽出された全ての細胞について処理したと判定された場合、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、追跡部43は、現在のフレームにおいて抽出された細胞の位置および種類を記録する。すなわち、追跡部43は、現在のフレームにおいて抽出された細胞の位置を記録するとともに、分裂直後の細胞であることを示すラベルが付与されている細胞については、そのラベルを対応する細胞の位置と関連づけて記録する。追跡部43は、追跡処理が終了したことを更新部44に通知する。
ステップS43において、更新部44は、現在の細胞の総数を、判定部46および表示制御部33に通知する。その後、細胞数更新処理は終了する。
図2に戻り、ステップS9において、判定部46は、面積検出部45により検出された、タイムラプス画像内において細胞が存在する領域の面積を、更新部44により更新された細胞の総数で割ることにより、細胞の大きさの平均値を求める。
ステップS10において、判定部46は、細胞が正常に生育しているか否かを判定する。例えば、図12および図13に示すように、タイムラプス画像において細胞の占める総面積、および、細胞の総数は、時間とともに増加する。一方、細胞が正常に生育していれば、1個あたりの細胞の大きさは一定の範囲内に収まるため、図14に示すように、細胞1個あたりの面積は、時間とは関係なくあまり変化しない。そこで、判定部46は、ステップS9において求めた細胞の大きさの平均値、すなわち、細胞1個あたりの面積が、図15に示されるように、細胞の面積の上限値THmaxと下限値THminにより規定される正常範囲内であるか否かに基づいて、細胞が正常に生育しているか否かを判定する。判定部46は、細胞1個あたりの面積が正常範囲内である場合、細胞が正常に生育していると判定し、処理はステップS11に進む。
ステップS11において、モニタ14は、表示制御部33の制御の基に、観察結果を表示する。具体的には、判定部46は、細胞が正常に生育していることを表示制御部33に通知する。表示制御部33は、例えば、図16に示される画像をモニタ14に表示させる。具体的には、図16のウインドウ151内には、図7と同様のタイムラプス画像が表示され、ウインドウ152内には、図8と同様の細胞が存在する領域をマスクしたタイムラプス画像が表示される。ウインドウ153内の領域154には、タイムラプス画像において細胞の占める面積の時間推移を示すグラフ、細胞の総数の時間推移を示すグラフ、細胞1個あたりの面積の時間推移と細胞の面積の正常範囲を示すグラフが表示される。また、ウインドウ153内には、Startボタン155、Criteria Updateボタン156が表示される。
ステップS12において、機器制御部31は、全てのタイムラプス画像を取得したか否かを判定する。まだ取得していないタイムラプス画像があると判定された場合、処理はステップS6に戻り、ステップS12において、全てのタイムラプス画像を取得したと判定されるまで、ステップS6乃至S12の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS12において、全てのタイムラプス画像を取得したと判定された場合、細胞観察処理は終了する。
また、ステップS10において、判定部46は、細胞1個あたりの面積が正常範囲内でない場合、細胞が正常に生育していないと判定し、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、モニタ14は、表示制御部33の制御の基に、細胞の生育異常を通知する。具体的には、判定部46は、細胞の生育に異常が発生していることを表示制御部33に通知する。表示制御部33は、細胞の生育異常が発生していることを示す画面をモニタ14に表示させる。その後、細胞観察処理は終了する。
このようにして、観察中の細胞の総数の時間推移を簡単かつ正確に求めることができる。また、細胞が正常に生育しているか否かを簡単かつ正確に判定することができる。
なお、以上の説明では、分裂直後の細胞が抽出されなくなった時点で、その母細胞の分裂が終了したと判定し、細胞の総数を1つ加算するようにしたが、例えば、分裂直後の2つの細胞が抽出された時点で、その母細胞の分裂が終了したと判定し、細胞の総数を1つ加算するようにしてもよい。
また、細胞の総数の初期値をデータ処理部32で検出せずに、例えば、ユーザが数えるなどして別に求め、更新部44に与えるようにしてもよい。
さらに、細胞の生育の良否判定に用いる細胞の面積の正常範囲は、細胞の種類などに応じて任意の範囲に設定できるようにするのが望ましい。また、例えば、細胞の生育に異常が発生していると判定した後に、細胞が正常に生育した場合などに、正常範囲を広げるなどの学習処理を行うようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した観察システムの一実施の形態を示すブロック図である。 観察システムにより実行される細胞観察処理を説明するためのフローチャートである。 細胞が分裂する様子を撮影した画像を模式的に示す図である。 細胞が分裂する様子を撮影した画像を模式的に示す図である。 細胞が分裂する様子を撮影した画像を模式的に示す図である。 細胞が分裂する様子を撮影した画像を模式的に示す図である。 細胞を撮影したタイムラプス画像の例を模式的に示す図である。 図7のタイムラプス画像の細胞が存在する領域をマスクした図である。 細胞数更新処理の概要を説明するための図である。 細胞数更新処理の概要を説明するための図である。 細胞数更新処理の詳細について説明するためのフローチャートである。 細胞の占める総面積の時間推移の例を示すグラフである。 細胞の総数の時間推移の例を示すグラフである。 細胞1個あたりの面積の時間推移の例を示すグラフである。 細胞の生育の良否の判定方法を説明するための図である。 細胞の観察結果の表示例を示す図である。
符号の説明
1 観察システム, 11 顕微鏡, 12 カメラ, 13 パーソナルコンピュータ, 14 モニタ, 21 細胞観察部, 31 機器制御部, 32 データ処理部, 33 表示制御部, 41 初期値検出部, 42 抽出部, 43 追跡部, 44 更新部, 45 面積検出部, 46 判定部

Claims (4)

  1. 透過光を用いて細胞を時系列に撮影した画像に基づいて細胞の観察を行う細胞観察装置において、
    前記画像内においてハロが発生している細胞を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段による細胞の抽出結果に基づいて、観察中の細胞の分裂を追跡する追跡手段と、
    前記追跡手段により検出された分裂が終了した細胞の数を加算していくことにより、観察中の細胞の総数を更新する更新手段と
    を含むことを特徴とする細胞観察装置。
  2. 前記画像内において細胞が存在する領域の面積を求める面積検出手段と、
    前記細胞が存在する領域の面積を前記細胞の総数で割ることにより、観察中の細胞の大きさの平均値を算出する算出手段と、
    前記細胞の大きさの平均値が所定の範囲内に入っているか否かに基づいて、観察中の細胞が正常に生育しているか否かを判定する判定手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の細胞観察装置。
  3. 前記追跡手段は、前記画像の第1のフレームにおいて抽出された細胞が、前記第1のフレームの次の第2のフレームおいて抽出されなかった場合、前記第1のフレームにおいて抽出された細胞の分裂が終了したと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の細胞観察装置。
  4. 前記追跡手段は、前記第1のフレームにおいて1つの細胞が抽出された領域において、前記第2のフレームにおいて2つの細胞が抽出された場合、前記1つの細胞が前記2つの細胞に分裂した直後であると判定し、前記第2のフレームより後のフレームにおいて、前記2つの細胞が抽出されなくなっても、前記2つの細胞の分裂が終了したと判定しない
    ことを特徴とする請求項3に記載の細胞観察装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014082957A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Olympus Corp 細胞計数装置及び細胞計数プログラム

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