JP2010003591A - スイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プッシュノブ20と、プッシュノブ20を囲むプッシュノブ10と、光源73からの光をプッシュノブ10とプッシュノブ20に導くレンズ90と、を有するスイッチ1であって、プッシュノブ20を、プリント基板70に設けられたスイッチ65の被押圧部65bにレンズ90を介して載置し、プッシュノブ10のプッシュノブ20側の内壁12を、プッシュノブ10のフランジ部22で支持させると共に、反対側の外壁13を、プリント基板70に設けられたスイッチ64の被押圧部64bに載置されたプッシュロッド59に載置させ、レンズ90を、スイッチ65の被押圧部65bで傾斜可能に支持させた構成とした。
【選択図】図3
Description
図12の(a)に示すように、従来例に係るスイッチ200では、第1プッシュノブ201と、第1プッシュノブ201を囲む第2プッシュノブ202とが設けられており、第1プッシュノブ201の真下に設けた光源203からの光が、レンズ204を通過したのちに第1プッシュノブ201に照射されるようになっている。
ここで、可動部材209の下端には、半球形状の摺動部209aが形成されており、この摺動部209aは、第2プッシュノブ202が操作された際に、摺動部209aがレンズ204の上面を摺動することで、可動部材209が接続部205を基板207側に付勢するのを防止して、スイッチ208がONにされないようにするために設けられている。
よって、従来の装置のように、操作のノブの移動をレンズに伝達する可動部材を設ける必要がないので、部品点数を削減することができ、より簡単な構成のスイッチとなる。
図1は、実施形態にかかるスイッチの平面図であり、図2は、図1に示すスイッチの分解斜視図であり、図3は、図1におけるA−A線断面図であり、図4は、レンズの平面図であり、図5は、図1におけるB−B線断面図である。
プッシュノブ10は、周方向に沿って90度間隔で被操作位置が設けられた4方向スイッチであり、例えば本実施形態では、図中「□」で示す領域a〜dに、ユーザが機器を操作するために押圧する被操作位置が設定されている。
プッシュノブ10は、図中点線で囲むリング状の領域α内が、スイッチ1内部に設けた光源からの光が照射されて照明される面とされている。
プッシュノブ20は、上面全体が被操作部とされており、中央の点線で囲む円形領域β内が照明される面とされている。なお、プッシュノブ10およびプッシュノブ20はともに、光透過性のある樹脂材料から形成されている。
プッシュノブ10は、ジョイント80を介してベース50に取り付けられ、レンズ90は、ジョイント80の内側で、プッシュノブ20とラバコンシート60との間で挟み込まれた状態で配置される。
外壁13の延出長さh1は、内壁12の延出長さh2よりも短く設定されており、外壁13の下端には、径方向外側に延出するフランジ部14が形成されている。フランジ部14は、上面視においてプッシュノブ10の外壁13の全周に亘って形成されており、フランジ部14の下面14aは、後記するプッシュロッド100をプリント基板70側に押圧する押圧面となる。
取付部15は、上面視において、開口11を挟んで対向する位置(周方向180度位置)、具体的には図1におけるY−Y線と外壁13とが交差する位置に設けられており、取付部15の孔15aに、後記するジョイント80の外側突起82を径方向の内側から外側に挿通させることで、ジョイント80に支持される。
これにより、プッシュノブ10は、ジョイント80において一軸周りに揺動可能に支持される。
周壁部21の長さh3は、プッシュノブ10の内壁12の長さh2よりも長く形成されており、スイッチ1において、プッシュノブ10の内壁12の下端が、プッシュノブ20のフランジ部22の上面に載置された状態で、プッシュノブ10と、プッシュノブ20とが組み付けられるようになっている。
この突起23は、プッシュノブ10の内壁12に形成されたガイド溝16(図2参照)と整合する幅で形成されており、突起23は、プッシュノブ10の開口11内に配置されたプッシュノブ20が、上下移動するときのガイドとして機能する。
図3に示すように、ジョイント80の外径は、プッシュノブ10の外壁13の内径よりも小さく設定されており、ジョイント80とプッシュノブ10とを組み付けた際に、断面視において、ジョイント80の少なくとも上側半分が、プッシュノブ10の外壁13に囲まれた空間内に配置されるようになっている。
ここで、内側突起83は、外側突起82から、ジョイント80の周方向に90度オフセットした位置に設けられており、内側突起83を、後記するベース50に設けられたジョイント取付部54の孔54aに、径方向外側から内側に挿通させることで、ジョイント80が、ベース50において一軸周りに揺動可能に支持されるようになっている。
よって、プッシュノブ10は、周方向において90度おきに被操作位置(図中「□」示す)が設定された4方向スイッチとして機能することになる。
レンズ90は、平面視において略円形形状の本体部91と、本体部91の端部から接線方向に延出する延出部92とを備えている。
本体部91の中央部には、プッシュノブ20の周壁部21の内径と整合する外径の円柱部93が、上方に延出して形成されており、円柱部93の上端面93aが、上方に位置するプッシュノブ20に向けて光を出射する出射面となっている。
さらに、円柱部93を囲むようにリング形状の凹溝94が形成されており、凹溝94は、プッシュノブ20の下端に形成されたフランジ部22を支持する支持部となっている。
また、リング状の凹溝94を囲む周壁部95は、下端から所定距離離間した位置から上方に進むに従って縮径すると共に、円柱部93の上端面93aを超えた位置からさらに大きく縮径しており、プッシュノブ10に向けて光を出射する出射面95a、95bを成している。
被支持部97の下端97aは、本体部91の下面91aよりも下方に突出しており、後記するスイッチ65で支持されている。
なお、本体部91内に導かれた光は、本体部91内を反射しながら本体部91の全体に行き渡ったのち、上方に設けた出射面93a、95a、95b(図3参照)から、それぞれ対応するプッシュノブ20、プッシュノブ10に向けて出射されるようになっている。
さらに、照明するプッシュノブの真下に光源を設ける必要がないので、光源の代わりにプッシュノブの操作を検知するスイッチを、プッシュノブの真下に配置できるので、プッシュノブが操作されたことを精度良く検知できるようになっている。
図2に示すように、周壁部53の開口52を挟んで対向する位置(周方向180度位置)、具体的には図1におけるX−X線と周壁部53とが交差する位置に、ジョイント取付部54が設けられており、ジョイント取付部54は、側面視において曲面形状を成す上端部を周壁部53の上端よりも上方に突出させて設けられている。
ジョイント取付部54には、ジョイント80の内側突起83を挿通させる孔54aが形成されており、ジョイント80は、ベース50において1軸周りに揺動可能に支持される。
図6に示すように、プッシュロッド取付部55は、ベース50の上壁部51から上方に突出して形成されており、後記するプッシュロッド100の押圧部100aを収容する収容部56を内側に形成すると共に、プッシュロッド100の軸100bを挿通する挿通孔57が、上下方向に貫通して設けられている。
本実施形態では、プッシュロッド取付部55は、プッシュノブ10に設定された被操作位置a〜dに対応させて設けられている。
遮光壁部58は、延出部92の入射面92cの直上の位置から、延出部92の上方の全域に亘って、延出部92との接触を避けつつ延出部92を覆うように設けられており、入射面92cから入射した光が、延出部92の上部から漏出しても、漏出した光が、遮光壁部58で遮られて、プッシュノブ10に直接照射されないようにするために設けられている。
漏出した光がプッシュノブ10に直接照射されると、照射された部分の明るさが他の部分の明るさと異なり、プッシュノブ10の明るさにバラツキが生じてしまうからである。
ラバコンシート60は、プリント基板70に載置される載置部62と、載置部62同士を繋ぐ上壁部63と、スイッチ64、65と、プリント基板70上に設けられた光源73を保護するための筒状壁67(図5参照)とを備えており、これらは可撓性と弾性に優れたゴム系の材料から一体に形成されている。
ユーザによるプッシュノブ10の操作により、プッシュノブ10が押し下げられてプッシュロッド100がプリント基板70側に押し込まれると、プッシュロッド100は、スイッチ64をプリント基板70側に付勢する。
この際、周壁部64cが撓んで変形し、円筒部64aと被押圧部64bをプリント基板70側へ移動させるので、スイッチ64は、円筒部64aの可動接点66がプリント基板70の固定接点71と接触するまで、プリント基板70側に移動する。
また、プッシュノブ10の押し下げが終了すると、ラバコンシート60は弾性に富む材料から構成されているので、周壁部64cの復元力により、被押圧部64bがプッシュロッド100を持ち上げながら上方に移動して、円筒部64aの下端に設けられた可動接点66を、プリント基板70の固定接点71から離間させる。
傾斜面65dには、周縁から所定距離離れた位置に、上方に延びる可撓性の突起65eが形成されている。
そのため、スイッチ65の突起65eは、設置状態において若干撓んでいる(図7の(a)参照)。
これにより、レンズ90は、スイッチ65とプッシュノブ20との間で挟み込まれた状態で配置されて、レンズ90のガタツキが生じないようにされている。
ここで、図3に示すように、プッシュノブ20は、レンズ90の本体部91における中央に載置されているので、プッシュノブ20が操作された際には、レンズ90は、真下に位置するスイッチ65のみをプリント基板70側に移動させる。
また、図7の(b)に示すように、突起65eは、被押圧部65bの上端面の中心Oとプッシュノブ10に設定された被操作位置a〜dとを結ぶ線分I、IIを横切るように設けられており、中心Oから見て、プッシュノブ10に設定された被操作位置a〜dにより決まるレンズ90の傾倒方向に位置している。
ラバコンシート60において、スイッチ64およびスイッチ65は、それぞれプリント基板の固定接点71、72と整合する位置に設けられている。
図5に示すように、筒状壁67は、光源73から発光される光の光路に沿って、光源73からレンズ90の入射面92cまでの範囲に、光路の周りを所定間隔で囲むように設けられている。光源73から照射された光を、拡散させずに入射面92cに入射させるためである。
筒状壁67の、レンズ90側の端部は、光源73の出射面73aの形状、またはレンズ90の入射面92cの形状と略整合する形状の開口を残すように縮径されている。
また、筒状壁67は、ラバコンシート60と一体に形成されており、筒状壁67のプリント基板70からの高さh4は、プッシュノブ20の操作によりレンズ90がプリント基板70側に押し込まれていない状態の時に、レンズ90の入射面92cのプリント基板70からの高さと略同じ高さとなるように設定されている。
保護壁69は、ラバコンシート60の他の部分よりも非常に薄く形成されており、光源73から発光された光を透過可能な厚みで、ラバコンシート60と一体に形成されている。
筒状壁67と保護壁69とプリント基板70とにより囲まれて、隔離された空間68a内に光源73を収容配置することで、光源73にゴミや汚れが付着しないようにしている。
プリント基板70において固定接点71は、プッシュノブ10の4つの被操作位置a〜dの真下であってスイッチ64の可動接点66に対向する位置で、表面に露出しており、固定接点72は、プッシュノブ20の真下であって、スイッチ65の可動接点66に対向する位置で、表面に露出している。
プリント基板70には、図示しないコネクタ端子が接続されており、コネクタ端子の出力に基づいて、プッシュノブ20と、プッシュノブ10の4つの被操作位置a〜dのうちの何れの被操作位置が操作されたのか、そしてその操作時間などが検出できるようになっている。
これにより、プッシュノブ20を囲むプッシュノブ10が操作されて、レンズ90をプッシュノブ10の被操作位置a〜d側に傾ける力が作用しても、レンズ90はスイッチ65の被押圧部65bで傾斜可能に支持されているので、プッシュノブ20が操作されたことを検知するスイッチ65がプリント基板70側に変位させられて、作動することがない。
よって、従来の装置のように、プッシュノブの操作をレンズに伝達する可動部材を設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。
また、可動部材を廃止することで、スイッチ1の厚みを、その分だけ薄くすることができる。さらに、プッシュノブ20がレンズ90を直接押圧して、真下に位置するスイッチ65を作動させるので、プッシュノブが操作されたことを精度良く検知できるようになる。
これにより、プッシュノブ20を囲むプッシュノブ10が操作されて、レンズ90をプッシュノブ10の被操作位置a〜d側に傾ける力が作用すると、突起65eが撓むことでレンズ90の傾きを許容する。よって、プッシュノブ20が操作されたことを検知するスイッチ65が、プリント基板70側に変位させられて、作動することがない。
さらに、被押圧部65bの上端面をレンズと直接接触させる構成と比べ、レンズに接触させた突起65eを撓ませるようにしたため、周壁部65cへの荷重を抑えることができ、スイッチの寿命を延ばすことができる。
これにより、プッシュノブ20を囲むプッシュノブ10が操作されて、レンズ90をプッシュノブ10の被操作位置側に傾ける力が作用した際に、突起65eが撓んで、レンズ90の傾きを確実に許容する。よって、スイッチ65が、プリント基板70側に変位させられて、作動することがない。
さらに、図9の(b)に示すように、被押圧部65bの上面の中央部分に平坦部65fを設けたスイッチ65Bとしても良い。
このようにすることによっても、前記実施形態の場合と同様の効果が奏されることになる。
支持部110は、円筒形状の被押圧部110aと、被押圧部110aの下端側の周縁から載置部62側に延出する周壁部110bとから構成され、レンズ90の下端を、支持部110でプッシュノブ10側に付勢した状態で設けられている。
なお、支持部110の周壁部110bは、前記したスイッチ64、65の周壁部64c、65cよりも横方向に大きく延出して形成されているので、スイッチ64、65の場合よりも弱い力で、プリント基板70側に移動させることができるようになっている。プッシュノブ10が操作された際に、プッシュノブ10の内壁12のプリント基板70側への移動が、支持部110により大きく阻害されないようにするためである。
この支持部110を設けることで、レンズ90のガタツキを好適に防止できる。この場合に、支持部110を、レンズ90の本体部91のプッシュノブ10の下方まで延出する部分の下側に設けることで、レンズ90のガタツキをより好適に防止できる。
この場合、図11に示すように、スイッチ65から見て、スイッチ64が設けられた方向に支持部110を設けることで、プッシュノブ10、プッシュノブ20が操作されていない間のレンズ90の傾きを好適に防止できる。
10 プッシュノブ(第2のプッシュノブ)
20 プッシュノブ(第1のプッシュノブ)
30 アッパケース
40 ロアケース
50 ベース
60 ラバコンシート
64 スイッチ
65 スイッチ(第1のスイッチ)
65b 被押圧部
65d 傾斜面
65e 突起(可撓性の突起)
67 筒状壁
69 保護壁
70 プリント基板(基板)
73 光源
80 ジョイント
90 レンズ
91 本体部
92 延出部
93 円柱部
94 凹溝
95 周壁部
96 開口
97 被支持部
100 プッシュロッド
110 支持部(可撓性のレンズ支持部)
Claims (6)
- 第1のプッシュノブと、
前記第1のプッシュノブを囲む第2のプッシュノブと、
光源からの光を前記第1のプッシュノブと前記第2のプッシュノブに導くレンズと、を有するスイッチであって、
前記第1のプッシュノブを、基板に設けられた第1のスイッチの可動接点を有する被押圧部に、前記レンズを介して載置し、
前記第2のプッシュノブの前記第1のプッシュノブ側を、前記第1のプッシュノブで支持させると共に、反対側を、前記基板に設けられた第2のスイッチの可動接点を有する被押圧部に載置させ、
前記レンズを、前記第1のスイッチの被押圧部で傾斜可能に支持させたことを特徴とするスイッチ。 - 前記第2のプッシュノブは、ユニバーサルジョイントを介して、ケースに支持されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ
- 前記第1のスイッチの被押圧部の前記第1のプッシュノブ側の面には、前記レンズ側に突出して可撓性の突起が設けられており、前記レンズは前記突起で傾斜可能に支持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチ。
- 前記突起は、前記第1のプッシュノブ側の面の中心から見て、前記第2のスイッチの方向に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ。
- 前記レンズには、前記第1のスイッチの被押圧部側に突出して半円球形状の突起が設けられており、前記レンズは、前記半円球形状の突起で傾斜可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ。
- 前記基板には、前記レンズを支持する可撓性のレンズ支持部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のスイッチ。
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